JPH0620715A - 密閉型鉛蓄電池の製造法 - Google Patents
密閉型鉛蓄電池の製造法Info
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- JPH0620715A JPH0620715A JP4179589A JP17958992A JPH0620715A JP H0620715 A JPH0620715 A JP H0620715A JP 4179589 A JP4179589 A JP 4179589A JP 17958992 A JP17958992 A JP 17958992A JP H0620715 A JPH0620715 A JP H0620715A
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Abstract
の透過量以上の電解液が確保できるとともに成層化を緩
和できる密閉型鉛蓄電池の製造法を提供する。 【構成】 密閉型鉛蓄電池の極板群中の電解液量を適当
量に満たない乾いた状態にしておき、ケイ酸ソーダある
いはシリカ粉末を希硫酸に分散させたゾル溶液を充填
し、極板群側に一部の希硫酸を吸い取らせ、ゾルを非流
動化させてポジションフリーの電池を得る。
Description
法に関するもので、特に多量に電解液を保持する密閉型
鉛蓄電池の製造法に関するものである。
極活物質を理論量よりかなり多量に使用する設計が多
く、大半の電池では硫酸量で容量が決められる。また、
使用途中で充放電を繰り返すものでは、電池内に硫酸の
濃度差を生じるいわゆる成層化現象が発生し、また、長
時間使用する電池では、電槽等の樹脂より水分が透過し
減液現象を生じ容量低下を起こすなどの点から電池内に
できるだけ多くの電解液を確保するとともに表面積の大
きい電解液保持材が要望されている。この電解液の確保
と成層化防止対策として電池内の空間スペースにゲル材
を充填する方法がとられている。
をガラス繊維製セパレータを介し集合し、さらに集電体
を正、負極別にストラップに溶接して一体化して極板群
を構成し、電槽に収納し、顆粒状シリカ粉末を電槽と極
板の間に充填し、相隣り合うセル間の接合や蓋と電槽と
の接着を行い電池を組み立てて、その後希硫酸を注液し
て電池とする方法がとられている。
シリカ粉末で覆われているので、電解液の極板群への吸
収が遅く時間がかかるとともにケイ酸粉末が均一になる
ように希硫酸を浸透させることが難しく、ケイ酸粉末が
ままこ状に残る場合があり、極板群へ電解液が多く含ま
れるなどして電解液が不均一になり、また、この方法で
は電槽化成方式の採用が難しいなどの欠点があった。
粉末を電池内に充填する方式に代え、予めシリカ粉末を
希硫酸に均一に分散させたゾル溶液を用意して、これを
組み立てられた電池に注液して電池を構成することが考
えられる。
粉末が高濃度になると電池内への充填が難しく、攪拌等
によって流動化はできるが、ある限度を超えると取り扱
えるゲル濃度に限界がある。
て液が減少するにつれて下部の濃度が濃くなり容量にバ
ラツキを生ずるという不都合を有している。
態を適当量より少ない不足状態にしたいわゆる乾いた状
態にして、ゾル溶液を充填してゾル中の硫酸水を極板群
側へ移行させ、ゾルを非流動化させ、ポジションフリー
の電池を提供しようとするものである。
は、リテナー式セパレータを用いた極板群で組み立てた
電池に、適当量に満たない希硫酸電解液を注液し、極板
群を電解液の不足状態とし、その後、ケイ酸ソーダある
いはシリカ粉末を含んだ希硫酸ゾルを電池内の電槽と極
板群間に充填し、ゾル中の硫酸水を極板群側に吸収させ
て、ゾルを非流動化することを特徴とする。
型鉛蓄電池の製造法は、リテナー式セパレータを用いた
極板群で組み立てた電池に、極板群に含浸する適当量よ
りも過剰の希硫酸電解液を注液し、電槽化成を行い極板
群中の電解液を減液させ、極板群を電解液の不足状態と
し、その後、ケイ酸ソーダあるいはシリカ粉末を含んだ
希硫酸ゾルを電池内の電槽と極板群間に充填し、ゾル中
の硫酸水を極板群側に吸収させて、ゾルを非流動化する
ことを特徴とする。
粉末濃度30〜60g/リットルの希硫酸ゾルを極板群
に吸収させて、ゾル中のシリカ粉末濃度を100g/リ
ットル以上にするのが好ましい。
1.25の希硫酸電解液を注液し、その比重が1.25
〜1.35になるまで電槽化成して過充電を行い、電解
液を減液するのが好ましい。
均濃度より高濃度の硫酸ゾルを充填することにより硫酸
濃度を均一にするのが好ましい。
し、いわゆる乾いた極板群にゾル中の硫酸水を吸い取ら
せることによりゾルの濃度を上げ、ゾルを非流動化しよ
うとするものである。
構成例を示す。図中、1はABS樹脂製の電槽を示し、
該電槽1内に未化成活物質を充填した正極板2、負極板
3およびガラス繊維製セパレータ4で構成される極板群
5を挿入し、蓋6を電槽1に接着固定して電池を組み立
てたものである。尚、図中7は集電体、8は注液孔を示
す。
から、極板群5に含浸する適当量よりも過剰の希硫酸電
解液を注液し、次いで通電して正、負極板2,3を化成
し、正、負極活物質量の理論容量以上に過充電すること
により過剰の水素ガスと酸素ガスに電気分解して電池外
へ放出し、さらに極板群5に含浸する適当量よりさらに
過充電により減液させる。
ル)を希硫酸電解液に攪拌機で分散させた流動状態にあ
るゾルを電槽1と極板群5の間および極板群5上部まで
注液孔8から充填し、このゾルから極板群5へ希硫酸電
解液を一部吸い取らせ極板2,3中の電解液量が適当量
になるように移動させ、流動状態にあったゾルを非流動
化したゾル9にした。
実施例を比較例とともに説明する。 実施例1 比重1.25の電解液を電池容量Ah当たり8cc/A
h注液し、理論化成電気量の250%で電槽化成した。
さらに理論容量の100%で過充電して、硫酸比重1.
30、シリカ微粉末濃度60g/リットルのゾル溶液を
2cc/Ah相当、電槽と極板群間に充填し電池を試作
した。シリカ微粉末ゾルは90g/リットルを越えると
急激に非流動化しゲル状の堅いケーキ状となった。 実施例2 次に、比重1.25の電解液を電池容量Ah当たり8c
c/Ah注液し、理論化成電気量の250%で電槽化成
して、電池内の上下の平均電解液比重を1.30にし、
さらに理論容量の100%で過充電して、硫酸比重1.
32、シリカ微粉濃度60g/リットルのゾル溶液を2
cc/Ah相当、電槽と極板群間に充填し電池を試作し
た。 比較例 比較例として、比重1.25の電解液を電池容量Ah当
たり8cc/Ah注液し、理論化成電気量の250%で
電槽化成した従来電池を試作した。
れた電池の初期容量とトリクル寿命を測定し、その結果
を下記表1に示す。
実施例1,2の場合、共に初期容量、トリクル寿命とも
向上し、特に、実施例2の場合、トリクル寿命の向上が
6年と著しかった。
たが、予め化成した極板を用いた場合にも本発明密閉型
鉛蓄電池の製造法を適用できることは言うまでもない。
密閉型鉛蓄電池の製造法によれば、電解液量を多く確保
できるとともに、電槽化成で生じる上下の濃度差を硫酸
濃度の濃いゾルを電池内に充填することにより緩和でき
る。
面張力によって充放電中に生じる成層化を防止でき、製
品の品質を向上できる。
Claims (5)
- 【請求項1】 リテナー式セパレータを用いた極板群で
組み立てた電池に、適当量に満たない希硫酸電解液を注
液し、極板群を電解液の不足状態とし、その後、ケイ酸
ソーダあるいはシリカ粉末を含んだ希硫酸ゾルを電池内
の電槽と極板群間に充填し、ゾル中の硫酸水を極板群側
に吸収させて、ゾルを非流動化することを特徴とする密
閉型鉛蓄電池の製造法。 - 【請求項2】 リテナー式セパレータを用いた極板群で
組み立てた電池に、極板群に含浸する適当量よりも過剰
の希硫酸電解液を注液し、電槽化成を行い極板群中の電
解液を減液させ、極板群を電解液の不足状態とし、その
後、ケイ酸ソーダあるいはシリカ粉末を含んだ希硫酸ゾ
ルを電池内の電槽と極板群間に充填し、ゾル中の硫酸水
を極板群側に吸収させて、ゾルを非流動化することを特
徴とする密閉型鉛蓄電池の製造法。 - 【請求項3】 シリカ粉末濃度30〜60g/リットル
の希硫酸ゾルを極板群に吸収させて、ゾル中のシリカ粉
末濃度を100g/リットル以上にすることを特徴とす
る請求項1または2に記載の密閉型鉛蓄電池の製造法。 - 【請求項4】 比重1.15〜1.25の希硫酸電解液
を注液し、その比重が1.25〜1.35になるまで電
槽化成して過充電を行い、電解液を減液することを特徴
とする請求項2または3に記載の密閉型鉛蓄電池の製造
法。 - 【請求項5】 電槽化成完了後の電池内電解液の平均濃
度より高濃度の硫酸ゾルを充填することにより硫酸濃度
を均一にすることを特徴とする請求項2乃至4の何れか
に記載の密閉型鉛蓄電池の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04179589A JP3099527B2 (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | 密閉型鉛蓄電池の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04179589A JP3099527B2 (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | 密閉型鉛蓄電池の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0620715A true JPH0620715A (ja) | 1994-01-28 |
JP3099527B2 JP3099527B2 (ja) | 2000-10-16 |
Family
ID=16068375
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04179589A Expired - Fee Related JP3099527B2 (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | 密閉型鉛蓄電池の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3099527B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0736922A1 (de) * | 1995-04-08 | 1996-10-09 | Compagnie Européenne d'Accumulateurs | Verfahren zur Herstellung eines Bleiakkumulators |
-
1992
- 1992-07-07 JP JP04179589A patent/JP3099527B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP0736922A1 (de) * | 1995-04-08 | 1996-10-09 | Compagnie Européenne d'Accumulateurs | Verfahren zur Herstellung eines Bleiakkumulators |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3099527B2 (ja) | 2000-10-16 |
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