JPH06206349A - 画像形成システムおよび画像形成方法 - Google Patents

画像形成システムおよび画像形成方法

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JPH06206349A
JPH06206349A JP5184226A JP18422693A JPH06206349A JP H06206349 A JPH06206349 A JP H06206349A JP 5184226 A JP5184226 A JP 5184226A JP 18422693 A JP18422693 A JP 18422693A JP H06206349 A JPH06206349 A JP H06206349A
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Kazuyoshi Takahashi
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Toshiyuki Yanaka
俊之 谷中
Takashi Watanabe
隆 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 捺染システムなどの画像形成システムにおい
て、デザインする上で選択した色が忠実に再現されるよ
うにする。 【構成】 デザインにあたって選択した色の標準カラー
パッチをリードし(SS9−1)、これに基づいて記録
ヘッドのための駆動データを算出してプリントを行う
(SS9−3,SS9−5)。次にプリント画像をリー
ドし(SS9−7)、リードにより得られた色データを
標準カラーのものと比較し(SS9−9)、両者の差が
所定未満となるまで駆動データを補正して行く(SS9
−13)。これにより、選択された色を忠実に再現でき
る駆動データを決定することができる(SS9−1
1)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録に係る画像データ
を供給する画像供給装置と、当該供給を受けて記録媒体
上にカラー画像を出力する画像出力装置とを有してなる
画像形成システムおよび方法に関し、例えば記録媒体と
して布を用い、布上に画像のプリントを行う捺染システ
ムに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる画像形成システムは、ホス
トコンピュータ等の画像供給装置が記録のためのカラー
画像データを送出し、一方画像出力装置ではこれを受け
てシアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)、さ
らにはブラック(BK)等の記録剤を用いてカラー画像
形成を行うものが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような画像形成シ
ステムを用いて記録媒体上に記録を行う場合、記録画像
が元の色を忠実に再現しているか否かが問題となる。
【0004】例えば、布に対して画像をプリントする捺
染の分野では、デザイナは標準カラーパッチから色を選
びながら原画をデザインするが、当該選択色に対するプ
リント時の色の再現性が捺染システムの生産性に大きく
影響する。従って、選択された色を良好に再現すること
が強く要望されることになる。
【0005】本発明は、かかる点に鑑みて、選択された
色を良好に再現できる画像形成システムを提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明は、
カラー画像の記録を行う画像出力手段と、カラー画像の
読取りを行う読取り手段と、色コードに対応するカラー
パッチを前記読取り手段に読取らせてその色データを得
る第1手段と、前記カラーパッチに表わされた色を再現
をさせるべく駆動データを送出して前記画像出力手段に
画像記録を行わせる記録制御手段と、当該記録された画
像を前記読取り手段に読取らせてその色データを得る第
2手段と、該第2および前記第1手段により得た色デー
タを比較し、当該比較に基づいて前記カラーパッチに対
応する当該コード色を再現するのに用いる画像出力手段
駆動データを決定する決定手段とを具えたことを特徴と
する。
【0007】また、本発明は、カラー画像の記録を行う
画像出力手段と、カラー画像の読取りを行う読取り手段
と、標準カラーパッチを前記読取り手段に読取らせてそ
の色データを得る第1手段と、前記標準カラーパッチに
表わされた色を再現をさせるべく駆動データを送出して
前記画像出力手段に画像記録を行わせる記録制御手段
と、当該記録された画像を前記読取り手段に読取らせて
その色データを得る第2手段と、該第2および前記第1
手段により得た色データを比較し、当該比較に基づいて
前記標準カラーパッチに表わされた当該色を再現するの
に用いる画像出力手段駆動データを決定する決定手段と
を具えたことを特徴とする。
【0008】ここで、前記記録制御手段は、前記第1手
段により得た色データに基づいて前記駆動データを演算
する手段を有し、前記決定手段は前記比較に基づいて当
該駆動データを補正する手段と、当該補正された駆動デ
ータにより前記画像出力手段に画像記録を行わせる手段
とを有するものとすることができる。
【0009】または、前記記録制御手段は前記画像出力
手段に複数の画像記録を行わせる手段を有し、前記比較
手段は当該複数の記録画像を前記第2手段が読取って得
た複数の色データのうち前記第1の手段により得た色デ
ータに最も近いものを記録したときの駆動データを前記
画像出力駆動データとして選択する手段を有するものと
することができる。
【0010】また、本発明画像形成方法は、カラー画像
の読取りを行う読取り工程と、色コードに対応するカラ
ーパッチを前記読取り手段に読取らせてその色データを
得る第1工程と、前記カラーパッチに表わされた色を再
現をさせるべく駆動データを送出して画像出力手段に画
像記録を行わせる記録制御工程と、当該記録された画像
を前記読取り手段に読取らせてその色データを得る第2
工程と、該第2および前記第1工程により得た色データ
を比較し、当該比較に基づいて前記カラーパッチに対応
する当該コード色を再現するのに用いる画像出力手段駆
動データを決定する決定工程と、当該決定されたデータ
に基づいてカラー画像の記録を行う画像出力工程とを具
えたことを特徴とする。
【0011】また、本発明画像形成方法は、カラー画像
の読取りを行う読取り工程と、標準カラーパッチを前記
読取り手段に読取らせてその色データを得る第1工程
と、前記標準カラーパッチに表わされた色を再現をさせ
るべく駆動データを送出して画像出力手段に画像記録を
行わせる記録制御工程と、当該記録された画像を前記読
取り手段に読取らせてその色データを得る第2手段と、
該第2および前記第1手段により得た色データを比較
し、当該比較に基づいて前記標準カラーパッチに表わさ
れた当該色を再現するのに用いる画像出力手段駆動デー
タを決定する決定工程と、当該決定データに基づいてカ
ラー画像の記録を行う画像出力工程とを具えたことを特
徴とする。
【0012】ここで、前記記録制御工程では、前記第1
工程により得た色データに基づいて前記駆動データを演
算する工程を有し、前記決定工程では前記比較に基づい
て当該駆動データを補正し、当該補正された駆動データ
により前記画像出力手段に画像記録を行わせることがで
きる。
【0013】または、前記記録制御工程では前記画像出
力手段に複数の画像記録を行わせ、前記比較工程では当
該複数の記録画像を前記第2工程でが読取って得た複数
の色データのうち前記第1工程により得た色データに最
も近いものを記録したときの駆動データを前記画像出力
駆動データとして選択することができる。
【0014】以上において、前記画像出力手段は色調を
異にする記録剤に対応して複数設けられた記録ヘッドを
有するものとすることができる。
【0015】以上の装置,方法において、前記記録ヘッ
ドは、前記記録剤としてインクを用い、該インクを吐出
するインクジェット記録ヘッドとすることができ、さら
に、前記記録ヘッドは、熱エネルギを利用してインクを
吐出する記録ヘッドであって、インクに与える熱エネル
ギを発生するための熱エネルギ変換体を有しているイン
クジェット記録ヘッドとし、さらに前記記録ヘッドは、
前記熱エネルギ変換体によって印加される熱エネルギに
よりインクに状態変化を生起させ、該状態変化に基づい
て吐出口よりインクを吐出させるものとすることができ
る。
【0016】また、記録媒体として布を用い、さらにこ
れを織布とすることができる。
【0017】さらに加えて、本発明記録物は、上記画像
出力装置、画像形成システムまたは画像形成方法によっ
て製造されるものである。
【0018】
【作用】本発明によれば、画像形成に先立って選択した
色の標準カラーパッチをリードし、一方その色を再現さ
せるべく形成した画像の色をリードして、両データを比
較し、両者の差が所定値未満となるように再現形成時の
駆動データを補正し、または両者の差が最小であるとき
の画像再現形成時の駆動データを選ぶようにすることに
よって、所望色を忠実に再現しうる画像出力手段駆動デ
ータを決定することができる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0020】なお、以下では、本発明の好適な実施例と
しての捺染システムについて、次の手順にて説明を行
う。
【0021】(1)システムの全体(図1〜図2) (2)ホストコンピュータ(図3〜図12) (2.1)構成 (2.2)動作 (3)プリンタ(図13〜図30) (3.1)印刷機構の説明 (3.2)装置構成の説明 (3.3)基本画像のプリントパターン (3.4)変換データ,パラメータのダウンロード (4)他の構成例(図31〜図35) (5)その他 (1)システムの全体 図1は本発明の一実施例に係る捺染システムの全体構成
を示す。ホストコンピュータHは、布等の記録媒体に対
して記録(以下プリント,印刷ともいう)を行うプリン
タPに対して捺染のための原画データおよびその他の制
御コマンド等を供給するデータ供給装置をなす。このホ
ストコンピュータHを用いて、デザイナにより作成さ
れ、スキャナSにより読込まれた原画に対して所望の修
正を加え、プリンタPに対して所要のパラメータを設定
して捺染を行わせることができる。ホストコンピュータ
Hはまた、イーサネット(XEROX社による)などの
LAN(ローカルエリアネットワーク)1016と結合
して他システム等との交信を可能とすることができる。
また、ホストコンピュータHに対しては、プリンタPよ
りその状態等が通知される。ホストコンピュータHにつ
いては図3、プリンタPについては図13等を用いてそ
の詳細を後述する。
【0022】図2は本システムを用いて行うことができ
る捺染処理手順の一例を示す。各ステップで行う処理内
容は例えば次の通りである。
【0023】原画作成ステップMS1 デザイナが適宜の手段を用いて原画、すなわち記録媒体
である布上の繰返し画像の基本単位となる基本画像を作
成するステップである。当該作成にあたっては、図3に
つき詳述するホストコンピュータHの所要の各部、例え
ば入力手段や表示手段等を用いることもできる。
【0024】原画入力ステップMS3 原稿作成ステップMS1にて作成された原画をスキャナ
Sを用いてホストコンピュータHに読込むステップ、ま
たはホストコンピュータHの外部記憶に格納された原画
データを読込むステップ、またはLAN16より原画デ
ータを受信するステップである。
【0025】原画修正ステップMS5 本例における捺染システムは、図24について後述する
ように、基本画像に対して種々の繰返しパターンの選択
を可能とするが、選択された繰返しパターンによっては
境界部において不本意な画像の位置ずれや色調の不連続
性が生じうる。本ステップは、繰返しパターンの選択を
受容するとともに、当該選択に応じた繰返しパターンの
境界部における不連続性の修正を行うステップである。
その修正の態様としては、ホストコンピュータHの有す
る表示器の画面を参照しつつ、デザイナまたはオペレー
タがマウスその他の入力手段を用いて行うものでもよ
く、ホストコンピュータH自体の画像処理により自動修
正を行うものでもよい。
【0026】特別色指定ステップMS7 本例に係るプリンタPでは、基本的にイエロー(Y),
マゼンタ(M)およびシアン(C)、あるいはさらにブ
ラック(BK)のインクを用いてプリントを行うが、捺
染においてはこれら以外の色、例えば金色,銀色などの
金属色や、鮮明なレッド(R),グリーン(G),ブル
ー(B)などの使用を望むことがある。そこで、本例の
プリンタPにおいては、これら特別な色(以下特色とい
う)のインクを用いたプリントを可能とするとともに、
本ステップにおいてその特色の指定を行う。
【0027】カラーパレットデータ作成ステップMS9 デザインにおいては、デザイナは標準カラーパッチから
色を選びながら原画を作成する。当該選択色に対するプ
リント時の色の再現性が捺染システムの生産性に大きく
影響する。そこで、本ステップでは、選択された標準色
を良好に再現するためのY,M,Cあるいは特色の混合
比率を定めるデータを生成する。
【0028】ロゴ入力ステップMS11 反物では、端部にデザイナ,メーカのブランド等のロゴ
マークをプリントする場合が多い。本ステップでは、そ
のようなロゴマークの指定、およびその色,サイズ,位
置の指定等を行う。
【0029】布サイズ指定ステップMS13 プリント対象である布の幅,長さ等を指定する。これに
よりプリンタPにおける記録ヘッドの主走査方向および
副走査方向における走査量や、原画パターンの繰返し数
等が定まる。
【0030】原画倍率指定ステップMS15 原画に対するプリント時の変倍率(例えば100%,2
00%,400%など)を設定する。
【0031】布種類指定ステップMS17 布には綿,絹,毛などの天然繊維や、ナイロン,ポリエ
ステル,アクリルなどの合成繊維等、種々な種類があ
り、捺染に関わる特性を異にする。そして、布の伸縮性
によると考えられるが、プリント時の送り量を等しくす
る場合には、主走査毎の境界部に発生するすじの現れ方
が異なってくる。そこで、本ステップではプリントに係
る布の種類を入力し、プリンタPにおける適切な送り量
の設定に供するようにする。
【0032】インク最大打込み量設定ステップMS19 同じ量のインクを布上に打込んでも、布上に再現させる
画像濃度は布種により異なる。また、プリンタPにおけ
る定着系の構成等によっても打込み可能なインク量は異
なる。そこで、本ステップでは布種類やプリンタPの定
着系の構成等に応じてインク最大打込み量を指定する。
【0033】プリントモード指定ステップMS21 プリンタPにおいて高速プリントを行うかまたは通常プ
リントを行うか、あるいは、1ドットに対し1回のイン
ク打込みを行うかまたは複数回のインク打込みを行うか
などを指定する。さらには、プリントを中断したとき等
において、中断の前後で柄が連続するように制御を行う
か、または柄の連続性とは無関係に新たにプリントを開
始するかの指定を行うようにすることもできる。
【0034】ヘッドシェーディングモード指定ステップ
MS23 プリンタPにおいて複数の吐出口を有する記録ヘッドを
用いる場合には、製造上のばらつきやその後の使用状態
等によってヘッドの吐出口毎にインク吐出量または吐出
方向のばらつきが生じる場合がある。そこでこれを補正
すべく吐出口毎の駆動信号を補正して吐出量を一定にす
る処理(ヘッドシェーディング)を行うことがある。本
ステップでは、かかるヘッドシェーディングのタイミン
グ等を指定できるようにする。
【0035】プリントステップMS25 以上の指定に基づき、プリンタPによって捺染を実行す
る。
【0036】なお、以上において指定等を行うことが不
要であればそのステップを削除もしくはスキップするよ
うにしてもよい。また、必要に応じてその他の指定等を
行うステップを追加してもよい。
【0037】(2)ホストコンピュータ (2.1)構成 図3は、本発明の一実施例にかかるホストコンピュータ
の構成を中心としてシステム全体を示すブロック図であ
る。
【0038】図において、1011は情報処理システム
全体の制御を実行するCPU、1013はCPU101
1が実行するプログラムを記憶したり、この実行の際の
ワーク領域として用いられるメインメモリ、1014は
CPU1011を介さずにメインメモリ1013と本シ
ステムを構成する各種機器との間でデータの転送を行う
DMAコントローラ(Direct Memory A
ccess Controller、以下DMACとい
う)である。1015はLAN1016と本システムと
の間のLANインターフェース、1017はROM,S
RAM,RS232C方式インターフェースなどを有し
た入出力装置(以下、I/Oという)である。I/O
1017には、各種外部機器を接続可能である。101
8および1019は外部記憶装置としてのそれぞれハー
ドディスク装置およびフロッピーディスク装置、102
0はハードディスク装置1018やフロッピーディスク
装置1019と本システムとの間で信号接続を行うため
のディスクインターフェースである。1022はプリン
タPおよびスキャナSとホストコンピュータHとの間で
信号接続を行うためのスキャナ/プリンタインターフェ
ースであり、GPIB仕様のものとすることができる。
1023は各種文字情報,制御情報などを入力するため
のキーボード、1024はポインティングデバイスとし
てのマウス、1025はキーボード1023およびマウ
ス1024と本システムとの間で信号接続を行うための
キーインターフェスである。1026はインターフェス
1027によって、その表示が制御されるCRT等の表
示装置である。1012は上記各機器間を信号接続する
ためのデータバス,コントロールバス,アドレスバスか
らなるシステムバスである。
【0039】(2.2)動作 以上説明した各種機器などを接続してなるシステムで
は、デザイナまたはオペレータは、CRT26の表示画
面に表示される各種情報に対応しながら操作を行う。す
なわち、LAN1016,I/O 1017に接続され
る外部機器、ハードディスク1018、フロッピーディ
スク1019、スキャナS、キーボード1023、マウ
ス1024から供給される文字,画像情報など、また、
メインメモリ1013に格納されシステム操作にかかる
操作情報などがCRT1026の表示画面に表示され、
デザイナまたはオペレータはこの表示を見ながら各種情
報の指定、システムに対する指示操作などを行う。
【0040】ここで、図2に示した諸ステップのうち、
図3に示すシステムを用いて行う本実施例の主要部に係
る処理のいくつかの詳細を説明する。
【0041】図4は図2における特色指定処理手順の一
例を示す。本手順は、ホストコンピュータHがプリンタ
Pに送出するパレットデータに対するプリンタPにおけ
るパレット変換テーブル(Y,M,C,BK、および特
色の混合比率を示すテーブル)としてホストコンピュー
タHから作成されたパレット変換テーブルを出力するも
のであり、本手順が起動されると、まずステップSS7
−1にて特別色の使用が指示されているか否かを判別す
る。ここで否定判定であれば直ちに本手順を終了する
が、肯定判定の場合にはステップSS7−3に進み、プ
リンタPにおける現在の特別色についての情報をCRT
26に表示する。この処理にあたっては、例えば、プリ
ンタの記録ヘッドが自己の情報を提示する手段(パター
ンカッティング)を有し、プリンタ本体側でその手段よ
り当該情報を認識できるようにした、本出願人の提案に
なる特開平2−187343号等に開示された発明を利
用することができる。当該情報を提示する手段として
は、EPROMやDIPスイッチ等を用いたものでもよ
い。本例に適用するには、当該情報をその記録ヘッドが
用いるインク色とすればよく、プリンタPでその情報を
読取ってホストコンピュータHのCPU11に通知すれ
ばよい。オペレータはCRT26に表示されたその情報
を見て、特別色用の記録ヘッドの現在の使用の有無、お
よび現在用いられている特別色を知り、ステップSS−
5において所望の特色が含まれているか(すなわち現状
でよいか)否かのキー操作等を行うことができる。そし
て、否定判定された場合にはステップSS7−9に進
み、所望色の記録ヘッドの装着を促す等の表示を行い、
当該装着に応じてステップSS7−3に復帰する。
【0042】ステップSS7−5にてプリンタPで現在
用いている記録ヘッドでよい旨の指示が与えられると、
ステップSS7−51にて色の組合せを規定するパレッ
トコマンドを指定する。これは、例えばプリントにあた
りC,M,Yの3色を用いる場合、さらにBKを用いる
場合、C,M,Yの3色に加え特色S1,S2を用いる
場合、およびさらに特色S3,S4を用いる場合を、例
えばそれぞれ“3”,“4”,“6”,“8”の数値を
用いて指定することができる。
【0043】これに応じて、ステップSS7−53にお
いて例えば記憶装置(メインメモリ13や外部記憶装置
18,19など)に予め格納してあるパレット変換テー
ブルを読出し、必要に応じてオペレータは適宜の修正を
施して各色の混入量を設定し(ステップSS7−5
5)、パレットコマンドとともにそのテーブルデータを
プリンタPに送出する(ステップSS7−57)。パレ
ット変換テーブルとしては、例えば図5〜図8に示すも
のとすることができる。
【0044】なお、本手順に対するプリンタP側の処理
回路としては、図15〜図19につき後述するものを用
いることができる。
【0045】図9は図2におけるカラーパレットデータ
生成ステップMS9の詳細な処理手順の一例を示す。
【0046】本手順では、まずステップSS9−1に
て、デザイナが選択した色の標準カラーパッチをリード
する。このためには、スキャナSを用いることもでき、
あるいは後述するプリンタPに設けられた読取り手段を
用いることもできる。次に、ステップSS9−3にて、
標準カラーパッチに対応するコードに基づいてまず予め
プリンタPに適合するように設定されているパレット変
換テーブルにより特色を含むパレット変換データを算出
し、算出した特色を含むデータに応じて像形成を行い、
ステップSS9−5にこれをカラーパッチの形態でプリ
ントさせる。
【0047】次に、ステップSS9−7にて当該プリン
タPでプリントさせたカラーパッチをリードし、そのカ
ラーデータをステップSS9−1で得たカラーデータと
比較する。そして両者の差が所定値未満であれば、ステ
ップSS9−11にてそのときのカラーパレット変換デ
ータを採用してこれをプリンタPにセットし、一方所定
値以上であればステップSS9−13にて上記差を基に
パレットデータを補正してステップSS9−5に復帰
し、ステップSS9ー9にて肯定判定されるまで処理を
繰返す。なお、上述の図4に示した特色処理手順の中で
特色S1,S2,S3,S4を用いる場合について説明
したが、かかるS1,S2,S3,S4を用いる場合そ
れぞれについて、オペレータが作成したパレット変換テ
ーブルを本手順にて得たデータに基づいて修正すること
もできる。本実施例によれば、カラーパッチ、すなわち
デザイナが選択した色のコードから該色のコードに対応
する特色を含む複数のインクの組合せを適切に選択でき
る。
【0048】図10はカラーパレットデータ生成ステッ
プの詳細な処理手順の他の例を示す。
【0049】本手順でもまずステップSS9−1と同様
のステップSS9−21にて標準カラーパッチをリード
する。次に、本手順では、ステップSS9−23にて複
数種類のカラーパレット変換データを用意し、それらに
ついて複数のカラーパッチのプリントを行わせる。次
に、ステップSS9−25にて当該複数のカラーパッチ
をリードし、ステップSS9−27にてこれらから得た
カラーデータをステップSS9−21で得たカラーデー
タと比較する。そして、ステップSS9−29にて、ス
テップSS9−21で得たカラーデータに最も近い、す
なわち最も色再現性のよいものを選び、そのカラーパレ
ット変換データを採用してプリンタPにセットする。
【0050】なお、ステップSS9−23で用意する複
数のカラーパレット変換データは、全色記録ヘッドにつ
いて所定量ずつインク混合量を変化させるものとしても
よく、あるいは、ステップSS9−21で得たデータを
中心とした、あるいは図4の手順でオペレータが設定し
たデータを中心とした所定範囲を選び、その範囲内でイ
ンク混合量を僅かずつ変化させたものでもよい。本手順
では、図9の手順に比較して、補正および再プリントを
行う処理を省くことができるので、カラーパレット変換
データ生成の処理を高速に行うことができる。
【0051】図11は図2におけるロゴ入力処理手順の
一例を示す。
【0052】本手順では、まずステップSS11−1に
て、オペレータに対し布にロゴを入れるか否かを問合
せ、肯定判定された場合にはステップSS11−3でプ
リントするロゴの色の指定を受付ける。この色の指定
は、C,M,Y,BK,特別色S1,S2,S3または
S4の8色から選択するようにすることができる。
【0053】次に、ステップSS11−5にて、後述す
るプリンタPに予め用意してある複数種のロゴからの選
択指定を受付ける。これは、例えば、4種類のうち1つ
を選ぶ指定とすることができる。
【0054】ステップSS11−7では、プリントの主
走査方向(X方向)および副走査方向(Y方向)につい
て、プリントしたいロゴのサイズ指定を受付ける。これ
は、例えば、X方向については1画素単位で最大512
画素まで、Y方向については記録ヘッドの1回の主走査
の記録幅(バンド)を単位として最大8バンドまで指定
するものとすることができる。
【0055】ステップSS11−9では主走査方向(X
方向)におけるロゴプリント開始位置の指定を受付け
る。これは、例えば、1画素を単位として最大512画
素まで指定するものとすることができる。
【0056】ステップSS11−11では、副走査方向
(Y方向)におけるロゴ開始位置を、例えばロゴ間のピ
ッチ(繰返し間隔)を指定することで指定する入力を受
付ける。これは、例えば1バンドを単位として最大25
6バンドまで指定するものとすることができる。なお、
当該指定値が、ステップSS11−7で指定したY方向
サイズ未満とならないように、オペレータに情報を提示
するようにすることもできる。
【0057】以上の各指定に対し、ステップSS11−
13では、ホストコンピュータHがプリンタPにロゴ情
報を設定する。このためのデータフォーマットとして
は、例えば、“<WLOGO >,<color >,<pattern
>,<X0>,<Y0>,<L0>,<L1>”とすることがで
きる。ここで、<WLOGO>はこれに続くデータがロ
ゴ情報である旨をプリンタPに認識させるための識別符
号、<color>は色設定のためのデータであり、上
記8色の各色に1ビットを割当て、そのオン/オフで当
該色の出力/マスクを行うことのできる1バイトの信号
とすることができる。また、<patern>はロゴパ
ターン設定のためのデータであり、4種類から1種類を
選ぶために2ビットの信号とすることができる。<X0
>,<Y0>,<L0>および<L1>は、それぞれ、
X方向ロゴサイズ、Y方向ロゴサイズ、X方向ロゴ開始
位置、およびY方向ロゴ繰返し間隔を設定するためのデ
ータであり、これらとロゴ出力形式との対応例を図12
に示した。
【0058】なお、本手順に対応するプリンタP側の構
成については、図21につき後述する。
【0059】(3)プリンタ (3.1)印刷機構の説明 図13を用いて、本発明に適用可能なプリンタPとして
シリアルタイプによるインクジェット記録装置の動作を
説明する。
【0060】図13において、キャリッジ1はシアン
(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック
(BK)の4色に対応するカラー用の記録ヘッド2a,
2b,2c,2dを搭載しており、ガイドシャフト3は
キャリッジ1を移動案内を支持している。なお、簡略化
のために図示を省略したが、本例ではキャリッジ1には
特色用ヘッドを4本まで搭載可能であるとともに、それ
に関連した機構も配設される。各ヘッドは各別に、また
は数本を単位としてキャリッジ1に着脱自在であっても
よい。
【0061】エンドレスベルトであるベルト4は、その
一部がキャリッジ1に固定接続されて、かつ、パルスモ
ータであるキャリッジ駆動モータ5(モータドライバ2
3により駆動される)の駆動軸に取り付けられたギヤに
張られている。従って、このキャリッジ駆動モータ23
を駆動することにより駆動軸に張られたベルト4が送ら
れることになり、結果としてキャリッジ1がガイドシャ
フト3に沿って記録媒体の記録面を走査運動することに
なる。さらに、記録媒体6(記録紙や布等)を搬送する
搬送ローラ7、その記録媒体6を案内する案内ローラ8
A,8Bおよび記録媒体搬送モータ9を備えている。
【0062】また、各記録ヘッド2a,2b,2c,2
dおよび特色用記録ヘッドには、記録媒体6に向けてイ
ンク滴を吐出させる吐出口が例えば400DPI(ドッ
ト/インチ)の密度で256個設けられている。それぞ
れの記録ヘッド2a,2b,2c,2d(およびさらに
特色用のヘッド)に対しては、対応したインクタンク1
1a,11b,11c,11d(およびさらに特色用イ
ンクタンク)から供給チューブ12a,12b,12
c,12d(およびさらに特色用供給チューブ)を介し
てインクが供給される。そして、各吐出口に連通する液
路に設けられたエネルギー発生手段(図示せず)に対し
ては、各ヘッドドライバ24a,24b,24c,24
d(およびさらに特色用ドライバ)よりフレキシブルケ
ーブル13a,13b,13c,13d(およびさらに
特色用フレキシブルケーブル)を介してインク吐出信号
が選択的に供給される。
【0063】さらに、各記録ヘッド2a,2b,2c,
2d等には、ヘッドヒータ14a,14b,14c,1
4d(14b.14c,14d等は図示せず)と温度検
知手段15a,15b,15c,15d(15b,15
c,15d等は図示せず)が設けられており、温度検知
手段15a,15b,15c,15d等からの検知信号
は、CPUを有する制御回路16に入力される。制御回
路16は、この信号に基づいて、ドライバ17および電
源18を介してヘッドヒータ14a,14b,14c,
14d等における加熱を制御する。
【0064】キャッピング手段20は、非記録時に各記
録ヘッド2a,2b,2c,2dの吐出口面に当接し、
その乾燥および異物が混入するのを抑え、あるいはその
除去を行うものである。具体的には、非記録時には、記
録ヘッド2a,2b,2c,2dが、キャッピング手段
20と対向する位置に移動する。そして、キャッピング
手段20は、キャップドライバ25によって前進駆動さ
れ、弾性部材44を吐出口面に圧接させてキャッピング
を行うようになっている。なお、図では省略した特色用
ヘッドのためのキャッピング手段も設けられるのは勿論
である。
【0065】目詰まり防止手段31は、記録ヘッド2
a,2b,2c,2dが空吐出動作をするときに吐出イ
ンクを受けるものである。この目詰まり防止手段31
は、記録ヘッド2a,2b,2c,2d等と対面してい
て、空吐出されたインクを吸収受液する液受け部材2を
備えており、キャッピング手段20と記録開始位置の間
に配置されている。なお、液受け部材32および液体保
持部材45の材質としては、スポンジ状多孔質部材、あ
るいはプラスチック焼結体等が有効である。
【0066】キャッピング手段20には、水吐出用電磁
弁61ならびにエアーポンプドライバ62が連結され、
それぞれ制御回路16による制御の下にキャッピング手
段20内に配設された洗浄用の水の吐出ならびにエアー
の噴射用ノズルを駆動する。
【0067】図14は、本実施例の記録ヘッドの動作を
説明するための平面図であり、図13に示したものと同
じ要素には同一符号をつけ、それらの説明は省略する。
また、本図においても特色用ヘッド2S1〜2S4に関
連した構成は図示を省略されている。
【0068】図14において、記録開始検知センサ34
およびキャッピング手段検知センサ36は、それぞれ各
記録ヘッド2a,2b,2c,2dそれぞれの位置を検
出するためのものである。また、空吐出位置検知センサ
35は、記録ヘッド2a,2b,2c,2dが走査方向
に移動しながら行う空吐出動作の基準位置を検知する。
【0069】また、108は、ヘッドシェーディング
(図2のステップMS23)の他、カラーパレットデー
タ作成(ステップMS9)にも使用できるヘッド特性測
定手段であり、ヘッドで記録したヘッドシェーディング
用テストパターンやカラーパッチをプリントした記録媒
体等を搬送する搬送手段と、それら情報を読取る読取り
手段とを有する。このヘッド特性測定手段としては、例
えば本出願人の出願になる特開平4−18358号公報
の第31図に示されたようなものを用いることができ
る。
【0070】次に、インクジェット記録動作について説
明する。
【0071】まず、待機中であるが、この場合には記録
ヘッド2a,2b,2c,2dがキャッピング手段20
によりキャッピングされている。そして、制御回路16
にプリント信号が入ると、モータドライバ23によりモ
ータ5が駆動されてキャリッジ1が移動を開始する。こ
の移動に伴って、空吐出位置検知センサ35で各記録ヘ
ッドが検知されると目詰まり防止手段31に所定の時間
インクの空吐出を行う。そして、その後、再び矢印D方
向にキャリッジ1が移動し、それを記録開始検知センサ
34によって検出されたら、記録ヘッド2a,2b,2
c,2d等の各吐出口が選択的に駆動される。これによ
り、インク滴が吐出され、記録媒体6の記録幅部分pに
ドットマトリクスパターンで画像記録が行われる。こう
して、所定幅(記録ヘッドの縦方向のノズル間隔とその
個数で決定される)の記録を行っていくと、キャリッジ
1は図の右端側の位置まで移動する(モータ5に与える
パルス数をカウントすることで検出できる)が、それを
検出してから記録ヘッド配設幅分のパルスを与えてキャ
リッジ1の後端の記録ヘッド2aが記録媒体を横切るよ
うにする。その後、キャリッジ1は反転し、矢印E方向
に駆動されて空吐出位置へ戻るとともに、記録媒体6は
記録幅部分pの幅またはこれ以上の量だけ矢印F方向に
搬送され、再び前述した動作が繰り返される。
【0072】(3.2)装置構成の説明 次に、本装置の構成を説明する。図15および図16は
実施例のインクジェットプリンタの構成およびその操作
部の構成例を示しており、図17〜図19は図15のコ
ントロールボード102の内部構成の一例をデータの流
れに沿って概念的に示している。
【0073】ホストコンピュータHからインターフェー
ス(ここではGPIB)を介し、図13における制御回
路16等を有するコントロールボード102に印刷用画
像データを送る。画像データを送る装置は特に限定され
ず、かつ、転送形態としてはネットワークによる転送、
マグネットテープ等を介するオフラインでも良い。コン
トロールボード102は、CPU102A,各種プログ
ラムを格納したROM102B,各種レジスタ領域や作
業用領域を有するRAM10Cおよび図17〜図19そ
の他で示す各部からなり装置全体の制御を行う。103
はオペレータがプリンタPに対して所要の指示を与える
ための操作部およびオペレータに対してのメッセージ等
を表示するための表示器を有する操作・表示部である。
104はプリント対象である布等の記録媒体を搬送する
ためのモータ等からなる布搬送機である。105は図1
6に示した各種モータ(末尾に“M”を付してある)や
各種ソレノイド(“SOL”で示す)を駆動するための
ドライバユニット入出力部である。107は各ヘッドに
駆動信号を供給するとともに、各ヘッドに係る情報(装
着の有無やそのヘッドの提示する色等の情報)を受容し
てコントロールボード102に供給するための中継ボー
ドである。当該情報は前述のようにホストコンピュータ
Hに転送される。
【0074】さて、ホストコンピュータHから印刷する
画像データの情報を受けると、その画像データはGPI
Bインターフェース501,フレームメモリコントロー
ラ504を介し画像メモリ505に蓄積される(図17
参照)。実施例の画像メモリは124Mbyteの容量
を有し、A1サイズを8ビットのパレットデータ構成し
たものである。つまり、1画素につき8ビットが割り当
てられている。503はメモリ転送の高速化のためのD
MAコントローラである。ホストコンピュータHからの
転送が終了したら、所定の処理後、印刷を開始できる。
【0075】説明が前後するが、実施例の印刷装置に接
続されるホストコンピュータは、画像データをラスタイ
メージとして転送してくる。各記録ヘッドは縦方向に複
数のインク吐出ノズルが並んでいるので、画像データの
並びを記録ヘッドに合致するよう変換しなければならな
い。このデータ変換をラスタ@BJ変換コントローラ5
06で行う。そして、このラスタ@BJ変換コントロー
ラ506で変換されたデータは、画像データを変倍する
ための次の拡大コントローラ507の拡大機能を通しパ
レット変換コントローラ508に供給される。なお、拡
大コントローラ507までのデータはホストコンピュー
タから送られてきたデータであり、この実施例では8ビ
ットのパレット信号である。そして、このパレットデー
タ(8ビット)は各記録ヘッドに対する処理部(以下に
説明する)に共通に渡され、処理される。
【0076】なお、以下では記録ヘッドが8つの場合、
すなわち、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの他
に特定の色S1〜S4を記憶するヘッドが備えられてい
るものとして説明する。
【0077】さて、パレット変換コントローラ508は
ホストコンピュータHから図4または図9もしくは図1
0等の処理により入力されてきたパレットデータおよび
対応する色の変換テーブルを変換テーブルメモリ509
に供給する。
【0078】8ビットのパレットの場合、その再現可能
な色種は0〜255までの256通りであり、例えば、
図5〜図8に示したようなテーブルが各色毎に対応する
テーブルメモリ509に展開される。
【0079】具体的な回路構成としては、パレット変換
テーブルメモリ509は、パレットデータに対するアド
レス位置に変換データを書き込んでおくことでその機能
を果す。つまり、実際にパレットデータがアドレスとし
て供給される場合には読出しモードでメモリをアクセス
する。なお、パレット変換コントローラ508は、パレ
ット変換テーブルメモリ509の管理や、コントロール
ボード102とパレット変換テーブルメモリ509との
インターフェースを行う。また、特色に関して、次段の
HSコントローラ510およびHS変換テーブルメモリ
511からなるHS系との間に、特色混入量を設定する
回路(出力を0〜1倍する回路)を介挿し、その設定量
を可変とすることもできる。その場合には、図5〜図8
に示したようなデータの送信に続き、当該可変とするた
めのデータを送信してそれら回路に設定するようにすれ
ばよい。
【0080】HS変換コントローラ510およびHS変
換テーブルメモリ511は。ヘッド特性測定手段108
により測定したデータに基づいて、各ヘッドの各吐出口
に対応する印刷濃度または吐出方向のバラツキの補正を
行う。たとえば、濃度の薄い(吐出量の少ない)吐出口
に対して濃いめにデータ変換し、濃度の濃い(吐出量の
多い)吐出口に対しては薄めにデータ変換し、中くらい
の吐出口に対してはそのまま流すという処理を行う。
【0081】次のγ変換コントローラ512およびγ変
換テーブルメモリ513は色毎に、全体の濃度を濃くし
たり薄くしたりするためのテーブル変換である。例え
ば、何もしない場合には、リニアなテーブルで、 0入力には0出力 100入力には100出力 210入力には210出力 255出力には255出力 ということである。
【0082】次段の2値化コントローラ514は、疑似
階調機能を持つものであり、8ビットの階調データを入
力し、2値化された1ビットの疑似階調データを出力す
るものである。多値データを2値データに変換するもの
には、ディザマトリクスによるもの、誤差拡散法等があ
るが、実施例でもこれらを採用するものとし、その詳述
は割愛するが、いずれにせよ、単位面積あたりのドット
の数で階調表現するものであればよい。
【0083】ここで2値化されたデータはつなぎメモリ
515に格納されたのち、各記録ヘッド駆動用として使
用される。そして、各つなぎメモリから出力された2値
データは、C,M,Y,BK,S1〜S4として出力さ
れる。各色の2値化信号は同様な処理が実施されるの
で、ここでは2値データCを注目して図21を用いて説
明する。なお、同図は記録色シアンに対する構成であっ
て、各色毎に同様の構成を有するものである。なお、図
19は図17,図18に示すつなぎメモリ515よりも
後段の回路構成を示すブロック図である。
【0084】2値化された信号Cはシーケンシャルマル
チスキャンジェネレータ(以下SMSジェネレータ)5
22に向けて出力されるが、パターンジェネレータ51
7,518により装置単体のテスト印刷を実施する場合
もあるので、当該データは、セレクタ519に供給され
る。勿論、この切り換えはコントロールボード102の
CPUによって制御されており、操作者が操作部103
(図15参照)に対して所定の操作を行った場合には、
テスト印字をすべく2値パターンコントローラ517か
らのデータを選択する。従って、通常は、2値コントロ
ーラ514(つなぎメモリ516)からのデータを選択
するようになっている。
【0085】なお、SMSコントローラ522は、ノズ
ル毎の吐出量または吐出方向のばらつきによる画像の濃
度ムラを防止するものである。マルチスキャンは例えば
特願平4−79858号として提案されている。つなぎ
メモリ524は、ヘッド間隔の物理的な位置の補正をす
るバッファメモリであり、画像データを一旦ここに入力
し、ヘッドの物理的な位置に応じたタイミングで出力す
る。従って、このつなぎメモリ524は各記録色毎にそ
の容量は異なる。また、マルチスキャンを行って、すな
わち1画素に対して複数の吐出口からインク吐出を行う
ようにして画質を優先するか、あるいはそのようなマル
チスキャンを行わずに高速性を優先するかは、図2のス
テップMS21で指定することができる。
【0086】このようなデータ処理を実施した後、ヘッ
ド中継ボード107を介しヘッドにデータが送られる。
【0087】ところで、従来はパレット変換,HS変
換,γ変換用のデータは、装置本体に設けられたメモリ
に固定保持されていた。そのため、出力したい画像デー
タと合わない場合があり、十分な品位の画像が得られな
いことがあった。そこで、本実施例では、これらの変換
用データは外部から入力可能とし、各変換テーブルメモ
リに蓄えるようにした。例えば、図5〜図8に示すよう
なパレット変換データを変換テーブルメモリ509にダ
ウンロードする。つまり、実施例の変換テーブルメモリ
509,511,513は全てRAMにより構成されて
いる。そして、パレット変換,γ変換用のデータは、ホ
ストコンピュータ101から送られてくるようにした。
また、HS変換用のデータは、外部に設けられたヘッド
特性測定機108(図15参照)より入力し、常にヘッ
ドの状態に合わせたデータを得られるようにした。ヘッ
ド特性測定器108で各記録色のヘッド特性を得るため
には、各々の記録ヘッドでテスト印字(均一な所定の中
間調濃度の記録)を行う。そして、その記録幅に対応す
るその濃度分布を測定することで行う。かかるヘッドの
状態とは、ヘッドに含まれる複数ノズルの吐出状態のば
らつき、または、ヘッドにより印字された後の画像の濃
度が所望の濃度とどの程度異なっているかである。
【0088】また、本実施例においては、変換用のパラ
メータが入力されるまでは異常出力の防止等を防ぐた
め、図20に示すようにデータが入力しても出力を0に
し、印刷が実施されないようにした。γ変換等について
も同様である。
【0089】図21は図19におけるロゴ入力部520
の構成例を示し、ホストコンピュータHが行う図11の
処理手順に対応して構成されたものである。
【0090】上記手順にてホストコンピュータHより送
信された<color>,<pattern>,<X0
>,<Y0>,<L0>,<L1>の諸データは、プリ
ンタPのコントロールボード102に設けられたCPU
102Aにより、レジスタ520Aに設定される。コン
トローラ520Bはカウンタその他を用いて構成され、
記録ヘッドの主走査方向(X方向)送りおよび布6の副
走査方向(Y方向)送りを管理するための信号(例えば
アドレス信号)を受けて、L0,L1(図12参照)で
規定される位置に対してロゴが形成されるようにする。
また、当該位置よりレジスタ520Aに格納されたX
0,Y0で定まる範囲、すなわちロゴ印字範囲を空白化
すべく、2値化された画像データ516の空白化処理回
路520Cを制御する。空白化処理回路520Cは当該
制御信号を受けて当該範囲の画像データを消勢する。
【0091】コントローラ520Bはレジスタ520A
に格納されたpatternに基づき、プリントしよう
とするロゴを格納したロゴメモリ520Dを指定する。
ロゴのパターンは本例では4種類、すなわちロゴメモリ
は4つ設けられている。各ロゴメモリ520Dは、本例
では4MビットのROMを2つ用いて構成されており、
指定可能なX0の最大値(512画素分)とY0の最大
値(記録ヘッドが有する吐出口数256×8バンド分=
2048画素分)で定まる最大寸法に対応している。
【0092】図22(A)および(B)には、ロゴの画
像出力範囲とロゴメモリの2つのROM(ROMA,R
OMB)の空間との対応を示してあり、ハッチングを施
した領域は指定されたX0,Y0を越えるために出力さ
れない部分である。
【0093】また、図23に示すように、ROMにおけ
る1画素は8ビットで構成され、この各ビットに当該画
素の1色のオン/オフデータを割当てている。
【0094】コントローラ520Bにより指定されたロ
ゴメモリ520Dから読出されたデータは、ロゴ送出回
路520Eに供給される。ロゴ送出回路はセレクタ等で
構成され、図23で示される画素データに対しレジスタ
520Aに格納されたロゴ色指定データ(color)
で指定される色のデータのみを有効とし、データ送出回
路520Fに供給する。OR回路等を用いて構成できる
データ送出回路520Fでは、空白化された領域に対し
ては指定されたパターンのロゴを指定された色でプリン
トするデータを送出し、またそれ以外の領域では画像デ
ータ516をそのまま通過させて、次段のSMSジェネ
レータに供給する。
【0095】本例は、ロゴデータを基本画像データとは
独立に管理しているので、基本画像の繰返し周期や図2
4に示すような繰返しパターンの種類によらず、オペレ
ータの望む繰返し周期にて所望のロゴデータを挿入でき
る。また、基本画像データのヘッドへの送出の直前に、
すなわち2値化の後に指定範囲を空白化してそこにロゴ
を挿入するようにしているので、ロゴマークは種々の変
換の影響を受けず、これを望み通りに(例えば鮮明に)
プリントできる。さらに、図23に示したように、1画
素について1バイト(8ビット)の空間を、各ビットに
各色を割当てて構成しているので、メモリの使用効率が
向上する。
【0096】なお、ロゴメモリの内容をホストコンピュ
ータHまたはプリンタPのCPUがリードし、ホストコ
ンピュータHのCRT1026またはプリンタPの操作
・表示部にて表示可能な構成を採ることもできる。
【0097】また、本例ではロゴメモリをROMとした
が、RAM,EPROM等のメモリで構成し、ホストコ
ンピュータHにより内容を書換え可能としてもよい。こ
の場合、ホストコンピュータHはロゴデータをファイル
化し、管理ナンバを付して外部記憶に格納しておき、適
宜これをアクセスするようにすることもできる。また、
RAMを用いる場合には電源オフ時にもその記憶内容を
保存すべく電池等でバックアップしてもよく、あるいは
必要に応じてホストコンピュータHからロゴデータの転
送および記憶領域への展開を行うようにしてもよい。
【0098】さらに、ロゴメモリの個数すなわちロゴデ
ータのパターンの種類は上述の4つに限られないのは勿
論である。
【0099】加えて、本例に係るプリンタPではマルチ
スキャン等1画素に対して2回以上の吐出動作を行うモ
ードが選択可能であるが、ロゴに関して高画質が要求さ
れないのであれば、ロゴについては例えば第2回以降の
吐出動作を行わないように制御することもできる。この
場合には、例えば図21のデータ送出回路520Fに対
し、モードに応じて当該第2回目以降の吐出動作が行わ
ないようロゴデータの消勢を行わせるゲート回路等を付
加すればよい。
【0100】(3.3)基本画像のプリントパターン 基本画像の画像データの入力の際は、ホストコンピュー
タHがプリンタPに入力画像サイズ(Xin,Yin)をコ
マンドとパラメータの形式で送信する。これにより、プ
リンタPのCPU102Aは画像メモリ505に入力領
域を確保し、RAM102Cの所定のパラメータ記憶部
に、この入力画像サイズを記憶する。次にホストコンピ
ュータHが画像データをプリンタPに逐次送信すると、
プリンタPでこの画像データを受信し、FMコントロー
ラ504を介して画像メモリ505に格納する。一方、
ホストコンピュータHはその画像データの出力形式をプ
リンタPに送信する。これによりプリンタPは、その画
像出力形式をRAM102Cのパラメータ記憶部に記憶
する。ここでは、画像出力形式として図24のような出
力タイプを扱うことにする。
【0101】図24の(A)〜(E)は本実施例におけ
る画像出力形式を示す図である。
【0102】図24の(A)は、基本画像300をX方
向(キャリッジ1の送り方向)とY方向(記録媒体6の
送り方向)に図のように周期的に繰返すように印刷出力
する形式(タイプ1)を示す。図24の(B)は、基本
画像300を繰返して印刷する際に、基本画像300を
X方向に1つ置きに所定のオフセット量(ずらし量)Δ
yだけY方向にずらして印刷出力する形式(タイプ2)
を示している。図24の(C)は、前述のタイプ2(図
24(B))とほぼ同様に、基本画像300をY方向に
1つ置きに所定のオフセット量ΔxだけX方向にずらし
て印刷出力する形式(タイプ3)を示す。図24の
(D)は、基本画像300を回転(図24(D)では9
0度)させた後、タイプ2(図24の(B))と同様に
Y方向にオフセット量(図24(D)ではオフセット
“0”)だけずらして印刷出力する形式(タイプ4)を
示す。最後に図24の(E)は、基本画像300を回転
(図24(E)では90度)させた後、図24(C)の
タイプ3と同様にX方向にオフセット量(図24(E)
では“0”)だけずらして印刷出力する形式(タイプ
5)を表している。
【0103】ホストコンピュータHより出力される出力
形式を指定するパラメータとしては、上述したもののほ
か、タイプ1〜5のような出力タイプ、基本画像サイズ
(Xb ,Yb )、全出力画像サイズ(XOUT ,Y
OUT )、X方向オフセット量Δx、Y方向オフセット量
Δy、回転量(ここでは、90度単位とする)等があ
る。これらパラメータは、下記の条件のもとに設定され
る。
【0104】Xin×Yin≦メモリ505の容量,Xb
in ,Yb ≦Yin ,XOUT ≧Xb ,YOUT ≧Yb
Δx≦Xb ,Δy≦Yb ,等である。
【0105】ホストコンピュータHは、図2のステップ
MS25において画像データの印刷命令をプリンタPに
送信し、これによりプリンタPは印刷動作に入る。
【0106】具体的には、CPU102AはFMコント
ローラ504に設けたアドレス制御部のメモリ505の
読出しタイミングと、モータドライバ23の起動タイミ
ングと、ヘッドドライバ24の起動タイミングを制御す
ることで、記録媒体である布28への印刷タイミングを
制御する。アドレス制御部はパラメータ記憶部にセット
されたパラメータに従ってメモリ505より逐次画像デ
ータを読出してヘッドドライバ24へ向けて出力する。
これによりヘッドドライバ24は、その画像データに応
じて記録ヘッド2a〜2dもしくはさらに特色用ヘッド
の駆動信号を形成して各記録ヘッドに出力する。こうし
て各記録ヘッドは駆動信号によって駆動され、インク滴
を布6に吐出してその画像データに応じた画像を印刷す
る。
【0107】一方、モータドライバ23は、搬送モータ
9を駆動することで布6を印刷できる位置に給送し、キ
ャリッジモータ5を所定方向に回転させることによりキ
ャリッジ1をD方向に移動させながら記録を行う(図1
3参照)。こうして1スキャン分の印刷が終了すると、
次にキャリッジモータ5を逆方向に回転させて、キャリ
ッジ1をE方向に移動させてホームポジションまで戻
り、そして布6を、その記録された1スキャンのY方向
の幅分だけ、もしくはマルチスキャン時にはそれ未満の
量だけY方向に移動するために搬送モータ9を回転させ
る。以上でのタイミングは、キャリッジ1の1往復を基
本サイクルとし、記録ヘッドの印刷動作速度が印刷タイ
ミングの基準となる。
【0108】このように、プリンタPは上述した動作を
繰返し実行することにより、全出力画像サイズ(X
OUT ,YOUT )で指定されたサイズの画像を印刷し終る
と、モードドライバ,ヘッドドライバ,FMコントロー
ラ504等の動作を停止させて印刷モードを終了し、再
びホストコンピュータHおよび操作表示部103からの
入力待ちになる。
【0109】図25は本実施例のパラメータ記憶部およ
びアドレス制御部の内部構成の一例を示すブロック図で
ある。
【0110】図25において、830から836のそれ
ぞれは、パラメータ記憶部におけるレジスタ等の記憶部
を示し、レジスタ830には全出力画像サイズ(X
OUT ,YOUT )、レジスタ831には基本画像サイズ
(Xb ,Yb )、レジスタ832には基本画像を繰返し
て出力するX方向およびY方向の回数(Nx ,Ny )、
レジスタ833には出力タイプ、レジスタ834にはX
方向のオフセット量Δx、レジスタ835にはY方向オ
フセット量Δy、レジスタ836には回転量Rが各々記
憶されている。
【0111】なお、Nx =INT(XOUT /XB ),N
y =INT(YOUT /Yb )である。ただし、INT
(a)は、数字aが小数である時、その数字aの小数第
1位を切り上げて整数にすることを示す。例えば、IN
T(1.2)=2である。
【0112】これらのレジスタは、入力した画像データ
の出力形式に応じてアドレス制御部の各部へ接続される
(具体的には、以下に述べる比較器の基準値として使用
する)。
【0113】図25において、837はXアドレス発生
器Aで、基本画像300のX方向のアドレス(XADR
A)をカウントしている。838はYアドレス発生器A
で、基本画像300のY方向のアドレス(YADRA)
をカウントしている。839と840のそれぞれはXア
ドレス発生器B、Yアドレス発生器Bで、前述した画像
出力タイプ2,3(図24(B),(C))のように、
XまたはY方向にずらした基本画像300のX方向のア
ドレス(XADRB)と、Y方向のアドレス(YADR
B)をカウントしている。これらアドレス発生器837
〜840は、各々主に実際にアドレスを出力するカウン
タと、そのアドレスが基本画像のサイズあるいは全画像
のサイズを越えたかどうかを比較するための比較器とで
構成される。
【0114】841は基本画像300のX方向およびY
方向の繰返しを各々カウントするブロックカウンタで、
主にカウンタと比較器で構成される。842はセレクタ
で、X方向のアドレス(XADRA)と、X方向にずら
されたXアドレス(XADRB)のいずれか一方を選択
している。843も同様にY方向のアドレス(YADR
A)と、Y方向にずらされたYアドレス(YADRB)
を選択するセレクタである。844はタイミング発生部
で、セレクタ42,43よりのアドレス(XADR)と
(YADR)とに基づいて、メモリ部9の各種読出し信
号(CS,ADR,RAS,CAS,WE等)および各
種タイミング信号(IN,OUT,VE,PE等)を出
力する。
【0115】ここでは、メモリ505の構成は市販され
ているD−RAM(ダイナミックRAM)モジュールを
1つ以上用いて構成している。上記メモリ部9の読出し
信号において、CSはモジュールを選択するチップセレ
クト信号、ADRは行アドレス(YADR)と列アドレ
ス(XADR)を時間的に割り付けた信号で、RASは
行アドレス・ストローブ信号、CASは列アドレス・ス
トローブ信号、WEはライトイネーブル(書込み可)信
号であり、これら信号のタイミングの詳細を図26に示
す。
【0116】また、上述の各種タイミング信号におい
て、INは画像入力データを一時保持するラッチ回路の
ラッチタイミング信号、OUTは画像出力データを一時
保持するラッチ回路のラッチタイミング信号、VEは1
ラスタ毎に有効な画像データを示すビデオイネーブル信
号、PEは1ページのうち有効なラスタを示すページイ
ネーブル信号である(図26,図27参照)。
【0117】次に、図24(A)に示すタイプ1の画像
出力の場合におけるアドレス制御部の各部の動作を図2
6を参照して説明する。
【0118】ホストコンピュータHまたは操作・表示部
103から印刷開始が指示されると、CPU102Aは
START信号をアドレス制御部に出力してXアドレス
発生器A837,Yアドレス発生器A838を共にクリ
アし((XADRA)と(YADRA)を共に“0”に
する)、かつこれらアドレス発生器837,838が動
作できるようにし、タイミング発生部844,ブロック
カウンタ841も動作可能にする。
【0119】出力基準タイミング信号500(画像出力
クロックCLK,ラスタ同期信号HSYNC,スタート
信号START等がある)のうち、START信号がハ
イレベル(イネーブル)になり、水平同期信号HSYN
Cが立上ると、図26に示すように、タイミング発生部
44はVE信号とPE信号を共にハイレベル(イネーブ
ル)にする。また、VE信号とHSYNC信号が共にハ
イレベルの間、図26に示すようにCLKに同期してR
AS,CAS,ADR,WE,OUTの各信号がメモリ
505に出力されてメモリ505より画像データが読出
される。また、VE信号とPE信号が共にハイレベルの
間に、メモリ505より読出すアドレスを制御すること
により、画像データの読出し位置と出力位置とを決定す
る。
【0120】次に、アドレス制御部におけるアドレス制
御について説明する。
【0121】Xアドレス発生器A837の出力は、水平
同期信号HSYNCがハイレベルになると“0”にクリ
アされ、CLKの立上りに同期してその出力(XADR
A)を1ずつカウントアップし、そのカウント値が“X
b ”(基本画像サイズのX方向の長さ)になるとブロッ
クカウンタ41にリップルキャリイ信号(XARC)を
出力して、その出力アドレス(XADRA)を“0”に
クリアする(図26のタイミングT1〜T3)。すなわ
ち、このキャリイ信号(XARC)は、基本画像サイズ
レジスタ831に記憶された基本画像サイズの“Xb
と、CLKを計数しているカウンタの出力値とを比較器
(図示せず)により比較した結果である。
【0122】この動作中、ブロックカウンタ841は、
セレクタ842がXアドレス発生器A837よりのアド
レス信号(XADRA)を選択し、セレクタ843がY
アドレス発生器A838よりのアドレス信号(YADR
A)を選択するように選択信号XSEL,YSELを共
にハイレベルで出力する。そして、Xアドレス発生器8
37からのキャリイ信号(XARC)を受けるとX方向
のブロックカウントXを1つ進め、X方向の繰返し回数
x と等しくなったら(タイミングT3)、Yアドレス
発生器A838を1だけカウントアップするためのYC
NT信号を出力し、X方向の1ラスタ分の画像データの
出力が終了したことを知らせるXEND信号を1(イネ
ーブル)にする。
【0123】タイミング発生部844はその間、セレク
タ42よりのアドレス信号(XADR)と、セレクタ4
3よりのアドレス信号(YADR)とに基づいて、メモ
リ505のアドレス信号ADRとチップセレクト信号C
Sを作成し、出力基準タイミング信号500に同期して
RAS,CAS,WE,ADR,CS,OUT等の各信
号をメモリ505に出力して画像データの読出しを行っ
ている。そして、ブロックカウンタ841より入力され
るXEND信号が“1”になるとVE信号をロウレベル
(ディスイネーブル)にし(タイミングT3)、一旦、
メモリ部9よりの画像データの読出しを停止するために
各信号の出力を停止する。ここで、VE信号がロウレベ
ルになると、Xアドレス発生器837,Yアドレス発生
器838,ブロックカウンタ841のカウントも停止す
る。
【0124】次に、次のラスタの先頭である水平同期信
号HSYNCが立上ると上記動作を繰返し、Yアドレス
発生器A838は逐次カウントアップされる。こうして
各ラスタの印刷処理が行われ、Yアドレス発生器A83
8より出力されるYアドレス(YADRA)の値が基本
画像サイズのY方向の長さ“Yb ”と一致すると(タイ
ミングT5〜T7)、Yアドレス発生器A838,キャ
リイ信号(YARC)をブロックカウンタ841に出力
し、かつ信号(YADRA)を“0”にクリアする。
【0125】Yアドレス発生器838からのキャリイ信
号(YARC)を受けるとブロックカウンタ41は、Y
方向のブロックカウントYを1つ進め、この値が繰返し
回数Ny と等しくなったかどうかを調べ、等しくなると
Y方向の読出しが全て終了したことを知らせるYEND
信号をハイレベル(イネーブル)にする(タイミングT
7)。このYEND信号が1になると、タイミング発生
器844は、VE,PE信号をともにロウレベル(ディ
スイネーブル)にするとともに、各信号の出力を停止
し、布1単位分についての画像読出しを完了する。ま
た、PE信号がロウレベルになると、Xアドレス発生器
A837,Yアドレス発生器A838およびブロックカ
ウンタ841の計数動作も停止する。
【0126】上記繰返し回数Ny はホストコンピュータ
Hからコマンドとともに送出されてよいし、上記ステッ
プMS13(図2)に応じて算出されるものでもよく、
さらには操作・表示部103で設定してもよい。
【0127】次に、図24の(B)で示されたタイプ2
の画像出力の場合における、アドレス制御部の動作を図
27のタイミング図を参照して説明する。
【0128】このタイミング図の基本的な動作は、図2
6に示すタイプ1の画像出力の場合と同様であるが、異
なる点はYアドレス発生器B840の動作を有効にする
ことと、セレクタ843の選択処理である。
【0129】具体的には、ブロックカウンタ841が、
選択信号YSELによりセレクタ843をブロックカウ
ンタ841のX方向のブロックカウントに同期させてハ
イレベル/ロウレベルと切り換えることで、Yアドレス
発生器A838よりの信号(YADRA)とYアドレス
発生器B840よりの信号(YADRB)を切り換え
て、YアドレスYADRをブロック毎に切り換える点が
異なる。
【0130】また、Yアドレス発生器B840は、水平
同期信号HSYNCの立上りで“0”にクリアされるの
ではなく、このタイミングでY方向のオフセット量Δy
がロードされる。また、Yアドレス発生器B840は、
基本画像サイズのY方向の長さ“Yb ”とYアドレス発
生器B840の出力(YADRB)とを比較し、(YA
DRB)が“Yb ”に等しくなると“0”にクリアされ
る。なお、このときキャリイ信号YBRCは出力され
ず、ブロックカウンタ41はXアドレス発生器A837
よりのキャリイ信号(YARC)でブロックカウンタY
をインクリメントする。
【0131】このタイミングは図27に詳しく示されて
おり、例えば図24(B)の基本画像300部分の最初
の1スキャン分を印刷する時は、タイミング発生部84
4に入力されるYアドレス(YADR)はYアドレス発
生器A838の出力(YADRA)が選択されて“0”
となり、次に右側の画像領域(オフセットされた部分)
の最初の1スキャン分を印刷する時はYアドレス発生器
B840の出力(YADRB)が選択されて“Δy”に
設定されている。また同様に3つ目の画像領域(オフセ
ットがない)では、Yアドレス(YADR)は“0”に
戻り、次のオフセットされている領域では再び“Δy”
となる。
【0132】次に、これらの画像領域を印刷する2スキ
ャン目では、Yアドレス(YADR)はオフセットされ
ていない画像領域ではYアドレス発生器A838の出力
(YADRA)が選択されて“1”となり、オフセット
されている領域ではYアドレス発生器B840の出力
(YADRB)が選択されて“Δy+1”となる。
【0133】なお、図24(B)のライン301を出力
した後は、Yアドレス発生器B840の出力(YADR
B)は基本画像サイズ“Yb ”に等しくなるため、
“0”にクリアされる。
【0134】また、前述の図24(C)に示すタイプ3
の場合は、タイプ2の場合ではY方向のオフセットであ
るのに対し、このタイプ3ではX方向のオフセットとし
ている点が異なる。従って、前述のタイプ2では、セレ
クタ843がYアドレス発生器A838とYアドレス発
生器B840の出力を選択してYアドレス(YADR)
の形成に工夫をしたが、このタイプ3ではセレクタ84
2が、Xアドレス発生器A837とXアドレス発生器B
839の出力のいずれかを選択してXアドレス(XAD
R)として出力する制御が必要となる。
【0135】具体的には、ブロックカウンタ841がブ
ロックカウンタ841のYカウント値と同期させてセレ
クタ842の選択信号XSELをハイレベル/ロウレベ
ルに切り換えることで、Xアドレス発生器A837が出
力するアドレス(XADRA)とXアドレス発生器B8
39が出力するアドレス(XADRB)をブロック毎に
切り換えて(XADR)としてタイミング発生部44に
出力する。また、Xアドレス発生器B839は、HSY
NCの立上りで“0”にクリアされるのでなく、このタ
イミングでX方向のオフセット量“Δx”がロードされ
る。また、Xアドレス発生器B839は、基本画像サイ
ズのX方向の幅“Xb ”と、その出力(XADRB)と
を比較し、(XADRB)が“Xb ”を越えるとリップ
ルキャリイ(XBRC)を出力せずに、Xアドレス発生
器B839を“0”にクリアする。また、ブロックカウ
ンタ41は、Xアドレス発生器A837よりのキャリイ
(XARC)でブロックカウンタXの値をインクリメン
トする。
【0136】タイプ4とタイプ5は、基本画像サイズの
横“Xb ”と縦“Yb ”との比率が整数であると幾何学
的には美しく有用である。特にXb =Yb (基本画像が
正方形)であると、格子状にきれいに配置できるし、構
成上比較的容易で、XADRとYADRの入れ換えや、
アドレス発生器837〜840のカウント方向(ダウン
/アップカウント)を回転量Rに応じて実現することが
できる。
【0137】また、基本画像を回転する場合、アドレス
制御だけでなく、回転用処理部をパイプライン的に挿入
することも可能である。また、アドレス制御により、画
像データを実際に出力する前に、例えば基本画像を90
度回転した回転画像を画像メモリに基本画像分だけ作成
して記憶しておくことにより、より簡単に高速にこれら
回転画像を含む画像データを出力することができる。
【0138】また、ブロックカウンタ841は、基本画
像のブロックをカウントして、全出力画像サイズ(X
OUT ,YOUT )が出力されるようにしたが、この限りで
ない。特に、XOUT ,YOUT が各々Xb ,Yb の倍数で
ない時は、ブロックのカウントだけではXOUT ,YOUT
を規定できなくなる。そこで、余り画素Xr =XOUT
x ×Xb ,ただし、Nx =INT(XOUT /Xb )−
1を導入し、繰返し回数Nx の比較と、余り画素Xr
を比較することによりXOUT に到達したかどうかを判定
するようにできる。これはY方向についても同様であ
る。
【0139】また、記録ヘッドでの印刷速度が遅く、か
つ画像出力クロックが遅い場合は、前述したアドレス形
成をCPU等のソフトウェア処理により実現することも
可能である。特にソフトウェアにより、メモリの一部を
カウンタとして図25の構成の一部をソフトウェアで置
き換えることも可能である。
【0140】なお、本実施例では、記録ヘッドへ出力す
る画像データの並びをラスタ形式で行い、記録ヘッドに
依存する画像データ配列の変更をラスタ@BJ変換コン
トローラ506(図17)で行うようにしているが、本
発明はこれに限定されるものでなく、メモリ505に格
納される画像データの配列と記録ヘッドに出力する画像
データの配列が同じであってもよく、また異なる場合
は、ヘッドドライバに出力する時点で記録ヘッドのヘッ
ド配列に合わせるようにしてもよい。
【0141】なお、本例に係るプリンタPの機械的構成
では実際には図28に示すように、Y方向に幅Hy の記
録範囲を有する記録ヘッドをX方向にスキャンして画像
出力するようにしている。
【0142】このような場合は、FMコントローラ50
4が有するアドレス制御部のY方向のYアドレス発生器
838,Yアドレス発生器B840を、Hy だけカウン
トするカウンタ(および比較器)と、そのリップルキャ
リイをカウントするカウンタ(および比較器)の2段構
成で実現することも可能である。
【0143】また、Y方向にHy の幅で、X方向にX
OUT の単位(バンド単位と称する)で画像を読出して印
刷することも可能である。このとき、上記のY方向のY
アドレス発生器838,Yアドレス発生器B840の上
位のカウンタを必要とせずに、下位のカウンタ(Hy
のカウンタ)だけで構成することも可能である。具体的
には、バンド単位で画像を出力する毎に、CPU102
AがY方向の規定アドレス(今度印刷するバンド単位の
始めの画像データのYアドレス)をHy 用のカウンタに
ロードし、そこからカウントアップを行うようにしても
よい。
【0144】(3.4)変換データ,パラメータのダウ
ンロード 以上説明した、各変換データを各変換コントローラを介
して変換テーブルにダウンロードするため、あるいはホ
ストコンピュータHや操作・表示部103で設定した各
種パラメータを対応する所定のレジスタに格納するた
め、本実施例の装置は図29のフローチャートに従って
処理することになる。以下、その動作を説明するが、同
処理を行うプログラムはコントロールボード102内に
設けられたROM102Bに格納されているものであ
り、CPU102Aが実行するものである。
【0145】先ず、本システムに電源が投入されると、
ステップSP1でプリンタPを初期化する。この初期化
処理には、各記録色に対する変換テーブル509,51
1および513の初期化処理も含まれる。
【0146】そして、次のステップSP2で、ホストコ
ンピュータHや操作・表示部103よりテストプリント
の指示を受けているか否かを判断し、その指示があった
と判断したらステップSP3でテストプリントを行う。
この場合、先に説明したように、各記録色ごとのセレク
タ519が2値PGコントローラからのデータを選択す
るよう指示信号を出力し、印刷処理を行うことになる。
【0147】さて、ホストコンピュータHや操作・表示
部103からの指示がない場合には、ステップSP4に
進んで、GPIBインターフェース501を介してデー
タを受信したかどうかを判断し、その受信を待つ。デー
タ受信があると、ステップSP4に進み、その受信デー
タが画像データであるか、各変換テーブル用データやパ
ラメータであるかを判断する。ちなみに、画像データで
あるか否かの判断は、受信データの先頭に位置する制御
コマンドを解釈することで行われる。特に、変換テーブ
ル用のデータやパラメータである場合、続いて送られる
データがどの記録色のどの変換テーブルのためのデータ
であるのか、あるいはどの制御に用いるパラメータであ
るのかを示す識別データが付加される。
【0148】さて、受信したデータが画像データである
と判断した場合には、ステップSP6に進んで、その画
質に基づく印刷処理を実行する。
【0149】また、変換テーブル用データ,パラメータ
であると判断した場合には、ステップSP7に進んで、
その制御コマンドを解釈してどの記録色のどの変換テー
ブルであるのか、あるいはパラメータであるのかを判断
し、ステップSP8でその判別結果に基づいて受信デー
タを対応する変換コントローラやCPUを介して変換テ
ーブルやレジスタに格納する。
【0150】なお、ホストコンピュータHや操作・表示
部103で設定した情報その他は、操作・表示部103
の表示器上に表示することもできる。図30はその表示
例を示すものである。図中の表示器103Dには布6の
印刷済みの長さ,布の全長,布の送り量等が表示されて
いるが、ホストコンピュータHや本操作・表示部の操作
ボタンを用いて設定した各種パラメータ,モード等も表
示しうるのは勿論である。図30において、103Eは
各種エラーランプである。103Aおよび103Bはそ
れぞれ停止ボタンおよび緊急停止ボタンを示し、それぞ
れ、プリント出力の連続性を保護する停止モードおよび
保護しない停止モードとの選択を可能とするのに用いる
ことができる。
【0151】(4)他の構成例 以上の実施例では、ホストコンピュータHはプリンタP
に対しカラーパレットデータ化した画像データを供給
し、プリンタPではこれをカラーパレット変換テーブル
に基づいてC,M,Y,BKおよび特色S1〜S4を用
いたプリントを行うものとしたが、以下ではホストコン
ピュータHがR,G,Bの輝度データとして画像データ
をプリンタPに供給する場合の例を述べる。
【0152】本例においては、前述したシステムとほぼ
同様の構成をとることができるが、図17における画像
メモリ505はパレットデータ化された画像データでは
なく、R,G,Bの輝度データで表現された画像データ
を記憶するものとし、図18の構成を図31に示すもの
に置換えて用いる。
【0153】図31はR,G,Bの信号等からC,M,
Y,BKの信号への変換あるいはS1〜S4の特色信号
の生成を行う画像処理部の例を示す。
【0154】本例において、ホストコンピュータHは、
プリンタPに対してカラー画像データをR,G,Bで送
り、プリンタPはインターフェースを介して画像データ
R,G,Bを受け取り、CPU102Aがコントロール
ボード102に配設される画像データ処理部,記録ヘッ
ドドライバ24,モータドライバ23等のタイミングを
取り、これらを制御することにより、布6にシアンC,
マゼンタM,イエローY,ブラックBKあるいはさらに
特色S1〜S4のインクを塗布することでカラー画像の
形成出力を行う。
【0155】図31において、メモリ505より各コン
トローラ504,506および507から供給される画
像データ(輝度データ)R,G,Bに対し、入力補正部
632は、入力画像の分光特性やダイナミックレンジ等
を考慮して、標準の輝度データR′,G′,B′(例え
ばカラーテレビジョンのNTSC方式のR,G,B)へ
の変換を行い、濃度変換部633は、標準の輝度データ
R′,G′,B′を対数変換等の非線形変換を用いて濃
度データC,M,Yに変換する。下色除去部634と黒
生成部635は、濃度データC,M,YとUCR量βと
スミ量σから下色除去と黒生成を以下の計算例のように
行う。
【0156】
【数1】C(1)=C−β×MIN(C,M,Y) M(1)=M−β×MIN(C,M,Y) Y(1)=Y−β×MIN(C,M,Y) K(1)=σ×MIN(C,M,Y) 次に、マスキング部636は下色除去されたC(1),
M(1),Y(1)に対してインクの不要吸収特性を以
下の計算例で補正を行う。
【0157】
【数2】 C(2)=A11×C(1)+A12×M(1)+A13×Y(1) M(2)=A21×C(1)+A22×M(1)+A23×Y(1) Y(2)=A31×C(1)+A32×M(1)+A33×Y(1) ただし、Aij(ij=1〜3)はマスキング係数であ
る。
【0158】次に、γ変換部641は、C(2),M
(2),Y(2),BK(1)に対して各々出力ガンマ
の調整をしたC(3),M(3),Y(3),K(3)
に変換する(C(3),M(3),Y(3),BK
(3)の各々信号に対応したインクで出力される画像濃
度と線形になるように補正する)。
【0159】ここで、記録ヘッドはインクを吐出するか
否かの2つの状態しかない2値記録手段であるため、2
値化処理部642は、多値データであるC(3),M
(3),Y(3),K(3)を各々疑似的な階調形成が
でるようにC′,M′,Y′,BK′へと2値化変換処
理を行い、図19に示す回路部へ出力する。
【0160】さらに、本例では、CPU102Aから与
えられる特色指示に応じて色度図上所定のR,G,Bの
範囲(入力補正部632から与えられるR′,G′,
B′)を特色S1〜S4に置換えてプリントさせる指示
を発生する色検出部631を設ける。当該指示は信号S
としてγ変換部637に供給され、γ変換部631は適
切な特色信号S1(3)〜S4(3)を出力し、さらに
これを2値化処理部638にて2値化して、信号S1′
〜S4′を発生するようにしてある。
【0161】図32は図26の構成に対してホストコン
ピュータHが行う特色指定処理手順の一例を示す。本手
順は原則としてR,G,Bの3色の所望の色度範囲を指
定して色度図における所望の範囲を定め、その範囲に含
まれる色を所望の特色に置換する処理である。
【0162】本手順においても図4に示したと同様のス
テップSS7−1〜SS7−7の処理が前置され、そし
て、所望色の記録ヘッドが装着されている場合にはステ
ップSS7−11にて、CRT26に表示する原画デー
タ内の色に対し直接指定を行うか否かを判別する。ここ
で肯定判定であればステップSS7−13にてその指定
を促し、ステップSS7−15にてその指定入力がなさ
れたと判定された場合にはステップSS7−17にて
R,G,B各色についての特色への変換幅の指定を待
つ。当該指定にあたっては、R,G,Bの各色毎に変換
幅の最小値(min)および最大値(max)を指定す
る。次に、ステップSS7−19にて所望の特色を選択
する。例えば、特別色がS1〜S4の4色あれば各色毎
に割当てた数値で指定することができる。
【0163】このように変換範囲、特色の指定がなされ
ると、ステップSS7−21にてプリンタPに対し指定
を行う。この指示に用いるコマンドのフォーマットとし
ては、例えば、識別コード<WCOLOR>に続き、
“<Rmin>,<Rmax>,<Gmin>,<Gmax>,<Bmin
>,<Bmax>,<byte>”を付したものとすることがで
きる。この意味は、 Rmin≦R ≦Rmax,Gmin<G <Gmax,Bmin<B <Bmax で定まる色度図の範囲内のデータに対しては、“<by
te>”で指示する特別色を用いる旨の指示である。
【0164】ステップSS7−11で否定判定された場
合にはステップSS7−23に進み、カラーグラフィッ
ク機能を有するコンピュータにおいて採用されるCRT
画面上の色見本表で変換に係る色の指定を行うか否かを
判定する。ここで肯定判定であればステップSS7−2
5にて当該指定を促し、その後ステップSS7−15に
進んで上述と同様の処理を行う。
【0165】一方、ステップSS7−23にて否定判定
された場合にはステップSS7−27に進み、変換に係
る色情報をキーで指定するか否かの判定を行い、肯定判
定された場合にはその旨を促してステップSS7−15
に移行する。さらにステップSS7−27で否定判定さ
れた場合には、現在プリンタPで使用している特色をそ
のまま用いるものとして処理を終了する。
【0166】なお、以上のホストコンピュータH側の指
定処理に対するプリンタPの色検出部631の回路は、
図33に示すものを採用することができる。
【0167】図33において、ホストコンピュータHが
送出する上記データはCPU102Aにより、レジス
タ,コンパレータ等を用いて構成できる比較回路641
にセットされる。比較回路641は入力補正部632か
らR′,G′,B′の信号が入力されると、これをセッ
トされた諸値と比較し、指定された範囲内であれば
“0”、それ以外であれば“1”となる信号αを発生す
る。当該信号αは濃度変換部633と特色信号生成回路
643とに供給される。濃度変換部633はα=0であ
れば当該R′,G′,B′に対してC,M,Yの信号を
生成しない。
【0168】R′,G′,B′の信号は輝度信号生成回
路645にも供給される。輝度信号生成回路645は例
えば(R′+G′+B′)/3を演算して特色信号生成
回路643に供給し、特色に置換する範囲に対しても濃
度が良好に再現されるようにする。また、セレクタ64
7は、上記<byte>で指示されるデータに応じてC
PU102Aにより切換えられ、当該特色を用いる旨を
特色信号生成回路643に指示する。従って、特色信号
生成回路643は、比較回路641が出力するαが
“0”であるときに、輝度信号生成回路645から供給
される輝度信号に対応した濃度にて、セレクタ647で
指示される特色のデータSを発生する。
【0169】なお、特色とC,M,Y等とを混色させる
ことが望まれる場合には、本例において上記<byte
>のデータを増やすとともに、比較回路641が特色の
使用のみを指示するα=0とC,M,Y等のみを使用す
るα=1との間で、それぞれの混合比率を定めるデータ
を発生するようにすればよい。
【0170】図34はホストコンピュータHが行う特色
指定処理手順のさらに他の例を示す。本処理は、原画デ
ータ上の特定エリアを指定して、その範囲を所望の特色
でプリントするようにするための処理である。
【0171】本手順においても、上述のステップSS7
−1〜SS7−9が前置される。そして、用いようとす
る特色の記録ヘッドが装着されているときにステップS
S7−41にて原画上の所望エリアを示す座標データの
入力を促す。そして、ステップSS7−43にてその入
力が判定されると、ステップSS7−45にて特色の選
択を行わせ、ステップSS7−47にて上記エリアデー
タ、特色の指定データをプリンタPに通知する。その際
のコマンドのフォーマットとしては、例えば<WARE
A>なる識別コードに続けて、上記エリアが3角形状の
領域であれば、X,Y座標により、“<X1>,<Y1>,
<X2>,<Y2>,<X3>,<Y3>,<byte>”とするこ
とができる。ここに、“<byte>”は上述と同様特
色の指定データである。
【0172】なお、本手順に対するプリンタP側の処理
回路としては図31における色検出部を領域検出部とす
るとともに、その領域検出部として図35に示すものを
用いることができる。
【0173】図35において、ホストコンピュータHが
送出する上記領域に関するデータはCPU102Aによ
り、レジスタ,コンパレータ等を用いて構成できる比較
回路651にセットされる。比較回路651はCPUバ
スより画像アドレスが入力されると、これをセットされ
た諸値と比較し、指定された範囲内であれば“0”、そ
れ以外であれば“1”となる信号αを発生し、濃度変換
部633と特色信号生成回路643とに供給する。濃度
変換部633はα=0であればC,M,Yの信号を発生
しない。なお、比較回路651をC,M,Y等と特色と
の混合を比率を定めるデータを発生するように構成する
こともできる。
【0174】特色信号生成回路653,輝度信号生成回
路655およびセレクタ657の構成は、それぞれ、図
33における各部643,645および647と同様で
あり、特色信号生成回路653は、比較回路651が出
力するαが“0”であるときに、輝度信号生成回路65
5から供給される輝度信号に対応した濃度にて、セレク
タ657で指示される特色のデータSを発生する。
【0175】図4、図32および図34を用いて説明し
た特色指定手順は、プリンタP側の構成に合せて、すな
わち例えばプリンタPが提示する情報に基づいていずれ
かを起動するようにすることもでき、あるいはプリンタ
P側がいずれの手順にも対応できる回路を有しているの
であればオペレータの所望に応じていずれかを起動でき
るようにすることも可能である。
【0176】なお、以上の各実施例において、「特色」
とは、カラープリンタにおいて通常用いられるY,M,
Cでは再現不能もしくは再現が困難である金属色、鮮明
なR,G,Bやバイオレット,オレンジ等の色とし、そ
れら色を専用のヘッドによって表現するものとしたが、
本発明に言う特色とはそれらのほか、Y,M,C等の混
合によって再現可能もしくは再現が容易であっても、使
用頻度が高いために混合に供される色の記録剤の使用量
が多大となる場合において、その使用量を抑える目的で
用いられる色であってもよい。また、Y,MまたはCと
特色、もしくは特色同士の記録剤の混合により表現され
る色であってもよい。
【0177】また、デザイナが選択した色の忠実な再現
を行うための処理に関して、図9,図10の実施例では
カラーパレットデータを生成する手順について述べた
が、図31以降の実施例の如くホストコンピュータHが
R,G,Bの輝度信号をプリンタPに送信するものであ
る場合には、図9に示したような補正または図10に示
したような選択により、良好な色再現を行わせるR,
G,B信号を送信するようにすればよい。
【0178】(5)その他 なお、本発明に係る画像出力装置(プリンタ)には、イ
ンクジェット記録方式に限らず種々の記録方式を採用で
きるが、インクジェット記録方式を採る場合には、その
中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネル
ギとして熱エネルギを発生する手段(例えば電気熱変換
体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギによりインク
の状態変化を生起させる方式の記録ヘッド、記録装置に
おいて優れた効果をもたらすものである。かかる方式に
よれば記録の高密度化,高精細化が達成できるからであ
る。
【0179】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0180】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0181】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0182】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0183】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0184】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0185】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0186】次に、本実施例の装置で用いられるインク
ジェット捺染用布帛としては、(1)インクを十分な濃
度に発色させ得ること、(2)インクの染着率が高いこ
と、(3)インクが布帛上で速やかに乾燥すること、
(4)布帛上での不規則なインクの滲みの発生が少ない
こと、(5)装置内での搬送性に優れていること、等の
性能が要求される。これらの要求性能を満足させるため
に、本発明において必要に応じて布帛に対し、あらかじ
め前処理を施しておくことができる。例えば、特開昭6
2−53492号公報においてはインク受容層を有する
布帛類が開示され、また、特公平3−46589号公報
においては還元防止剤やアルカリ性物質を含有させた布
帛の提案がなされている。このような前処理の例として
は、布帛に、アルカリ性物質,水溶性高分子,合成高分
子,水溶性金属塩,尿素およびチオ尿素から選ばれる物
質を含有させる処理を挙げることができる。
【0187】アルカリ性物質としては、例えば、水酸化
ナトリウム,水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属、
モノ,ジ,トリエタノールアミン等のアミン類、炭酸ナ
トリウム,炭酸カリウム,重炭酸ナトリウム等の炭酸も
しくは重炭酸アルカリ金属塩等が挙げられる。さらに酢
酸カルシウム,酢酸バリウム等の有機酸金属塩やアンモ
ニアおよびアンモニア化合物等がある。また、スチーミ
ングおよび乾熱下でアルカリ物質となるトリクロロ酢酸
ナトリウム等も用い得る。特に好ましいアルカリ性物質
としては、反応性染料の染色に用いられる炭酸ナトリウ
ムおよび重炭酸ナトリウムがある。
【0188】水溶性高分子としては、トウモロコシ,小
麦等のデンプン物質、カルボキシメチルセルロース,メ
チルセルロース,ヒドロキシエチルセルロース等のセル
ロース系物質、アルギン酸ナトリウム,アラビアゴム,
ローカスイトビーンガム,トラガントガム,グアガム,
タマリンド種子等の多糖類、ゼラチン,カゼイン等の蛋
白質物質、タンニン系物,リグニン系物質等の天然水溶
性高分子が挙げられる。
【0189】また、合成高分子としては、例えば、ポリ
ビニルアルコール系化合物,ポリエチレンオキサイド系
化合物,アクリル酸系水溶性高分子,無水マレイン酸系
水溶性高分子等が挙げられる。これらの中でも多糖類系
高分子やセルロース系高分子が好ましい。
【0190】水溶性金属塩としては、例えば、アルカリ
金属,アルカリ土類金属のハロゲン化物のように、典型
的なイオン結晶を作るものであって、pH4〜10であ
る化合物が挙げられる。かかる化合物の代表的な例とし
ては、例えば、アルカリ金属では、NaCl,Na2
4 ,KClおよびCH3 COONa等が挙げられ、ま
た、アルカリ土類金属としては、CaCl2 およびMg
Cl2 等が挙げられる。中でもNa,KおよびCaの塩
類が好ましい。
【0191】前処理において上記物質等を布帛に含有さ
せる方法は、特に制限されないが、通常行われる浸漬
法,バッド法,コーティング法,スプレー法などを挙げ
ることができる。
【0192】さらに、インクジェット捺染用布帛に付与
される捺染インクは、布帛上に付与した状態では単に付
着しているに過ぎないので、後処理として引き続き繊維
への染料の反応定着工程(染着工程)を施すのが好まし
い。このような反応定着工程は、従来公知の方法でよ
く、例えば、スチーミング法,HTスチーミング法,サ
ーモフィックス法、あらかじめアルカリ処理した布帛を
用いない場合は、アルカリパッドスチーム法,アルカリ
ブロッチスチーム法,アルカリショック法,アルカリコ
ールドフィック法等が挙げられる。
【0193】さらに未反応の染料の除去および前処理に
用いた物質の除去は、上記反応定着工程の後に従来公知
の方法に順次、洗浄により行うことができる。なお、こ
の洗浄の際に従来のフィックス処理を併用することが好
ましい。
【0194】本発明はかかる前処理、後処理の行われた
後の記録媒体をも特徴の1つとしている。
【0195】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像形成に先立って選択した色の標準カラーパッチをリ
ードし、一方その色を再現させるべく形成した画像の色
をリードして、両データを比較し、両者の差が所定値未
満となるように再現形成時の駆動データを補正し、また
は両者の差が最小であるときの画像再現形成時の駆動デ
ータを選ぶようにすることによって、所望色を忠実に再
現しうる画像出力手段駆動データを決定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る捺染システムの全体構
成を示すブロック図である。
【図2】その捺染処理手順の概要を示すフローチャート
である。
【図3】本発明の一実施例に係るホストコンピュータの
構成を中心としてシステムを示すブロック図である。
【図4】図2における特色指定処理手順の一例を示すフ
ローチャートである。
【図5】図4の手順で作成するパレット変換テーブルの
一例を示す説明図である。
【図6】同じく説明図である。
【図7】同じく説明図である。
【図8】同じく説明図である。
【図9】図2におけるカラーパレットデータ生成手順の
一例を示すフローチャートである。
【図10】同じく他の例を示すフローチャートである。
【図11】図2におけるロゴ入力処理手順の一例を示す
フローチャートである。
【図12】図11で指定するデータとロゴプリント形式
との対応例を示す説明図である。
【図13】本実施例に適用されるプリンタの機械的な概
略構成を示す斜視図である。
【図14】同じく平面図である。
【図15】図13に示すプリンタの電気的な概略構成を
示すブロック図である。
【図16】同じくブロック図である。
【図17】図15におけるコントロールボードの内部構
成の一部をデータの流れを中心として示すブロック図で
ある。
【図18】同じくブロック図である。
【図19】同じくブロック図である。
【図20】図18に示す各メモリに対し、変換用パラメ
ータが入力されるまでの異常出力を防止するためにセッ
トするデータを説明するための説明図である。
【図21】図19におけるロゴ入力部の構成例を示すブ
ロック図である。
【図22】(A)および(B)は、ロゴの画像出力範囲
とロゴメモリの空間との対応の一例を示す説明図であ
る。
【図23】ロゴメモリにおける1画素に対するデータ構
造の例を示す説明図である。
【図24】(A)〜(E)は記録媒体に対する基本画像
の形成パターンの諸例を示す説明図である。
【図25】パラメータ記憶部およびアドレス制御部の構
成例を示すブロック図である。
【図26】本実施例のプリンタによる画像出力(タイプ
1)を出力する場合のメモリ制御部の各信号の出力タイ
ミングを示すタイミングチャートである。
【図27】本実施例のプリンタによる画像出力(タイプ
2)を出力する場合のメモリ制御部の各信号の出力タイ
ミングを示すタイミングチャートである。
【図28】本例のプリンタによる実際の画像出力例を示
す説明図である。
【図29】図18に示す各メモリおよび各部レジスタに
変換データおよびパラメータをセットするための処理手
順の一例を示すフローチャートである。
【図30】プリンタにおける操作・表示部の主要部の構
成例を示す平面図である。
【図31】図15におけるコントロールボードの主要部
の他の構成例をデータの流れを中心として示すブロック
図である。
【図32】図31の構成に対してホストコンピュータで
採用可能な特色指定処理手順の一例を示すフローチャー
トである。
【図33】その処理のための図31における色検出部の
構成例を示すブロック図である。
【図34】特色指定処理手順の他の例を示すフローチャ
ートである。
【図35】その処理のために図31における色検出部に
替えて配置される領域検出部の構成例を示すブロック図
である。
【符号の説明】
S スキャナ H ホストコンピュータ 1011 CPU 1016 LAN 1018,1019 外部記憶 1023 キーボード 1024 マウス 1026 CRT P プリンタ 2a〜2d,S1〜S4 記録ヘッド 6 記録媒体(布) 16 制御回路 23 モータドライバ 24 ヘッドドライバ 102 コントロールボード 102A CPU 102B ROM 102C RAM 104 布送り機 501 GPIBインターフェース 504 フレームメモリ(FM)コントローラ 505 画像メモリ 509 パレット変換テーブルメモリ 511 HS変換テーブルメモリ 513 γ変換テーブルメモリ 515 つなぎメモリ 520 ロゴ入力部 520A レジスタ 520C 空白化処理回路 520D ロゴメモリ 631 色検出部 641,651 比較回路 643,653 特色信号生成回路 645,655 輝度信号生成回路 647,657 セレクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 3/12 L C 15/62 310 K 8125−5L H04N 1/46 9068−5C

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像の記録を行う画像出力手段
    と、 カラー画像の読取りを行う読取り手段と、 色コードに対応するカラーパッチを前記読取り手段に読
    取らせてその色データを得る第1手段と、 前記カラーパッチに表わされた色を再現をさせるべく駆
    動データを送出して前記画像出力手段に画像記録を行わ
    せる記録制御手段と、 当該記録された画像を前記読取り手段に読取らせてその
    色データを得る第2手段と、 該第2および前記第1手段により得た色データを比較
    し、当該比較に基づいて前記カラーパッチに対応する当
    該コード色を再現するのに用いる画像出力手段駆動デー
    タを決定する決定手段とを具えたことを特徴とする画像
    形成システム。
  2. 【請求項2】 カラー画像の記録を行う画像出力手段
    と、 カラー画像の読取りを行う読取り手段と、 標準カラーパッチを前記読取り手段に読取らせてその色
    データを得る第1手段と、 前記標準カラーパッチに表わされた色を再現をさせるべ
    く駆動データを送出して前記画像出力手段に画像記録を
    行わせる記録制御手段と、 当該記録された画像を前記読取り手段に読取らせてその
    色データを得る第2手段と、 該第2および前記第1手段により得た色データを比較
    し、当該比較に基づいて前記標準カラーパッチに表わさ
    れた当該色を再現するのに用いる画像出力手段駆動デー
    タを決定する決定手段とを具えたことを特徴とする画像
    形成システム。
  3. 【請求項3】 前記記録制御手段は、前記第1手段によ
    り得た色データに基づいて前記駆動データを演算する手
    段を有し、前記決定手段は前記比較に基づいて当該駆動
    データを補正する手段と、当該補正された駆動データに
    より前記画像出力手段に画像記録を行わせる手段とを有
    することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形
    成システム。
  4. 【請求項4】 前記記録制御手段は前記画像出力手段に
    複数の画像記録を行わせる手段を有し、前記比較手段は
    当該複数の記録画像を前記第2手段が読取って得た複数
    の色データのうち前記第1の手段により得た色データに
    最も近いものを記録したときの駆動データを前記画像出
    力駆動データとして選択する手段を有することを特徴と
    する請求項1または2に記載の画像形成システム。
  5. 【請求項5】 前記画像出力手段は色調を異にする記録
    剤に対応して複数設けられた記録ヘッドを有することを
    特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形
    成システム。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドは、前記記録剤としてイ
    ンクを用い、該インクを吐出するインクジェット記録ヘ
    ッドであることを特徴とする請求項5に記載の画像形成
    システム。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドは、熱エネルギを利用し
    てインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与え
    る熱エネルギを発生するための熱エネルギ変換体を有し
    ているインクジェット記録ヘッドであることを特徴とす
    る請求項6に記載の画像形成システム。
  8. 【請求項8】 前記記録ヘッドは、前記熱エネルギ変換
    体によって印加される熱エネルギによりインクに状態変
    化を生起させ、該状態変化に基づいて吐出口よりインク
    を吐出させることを特徴とする請求項7に記載の画像形
    成システム。
  9. 【請求項9】 記録媒体として布を用いることを特徴と
    する請求項1ないし8のいずれかに記載の画像形成シス
    テム。
  10. 【請求項10】 前記布は、織布であることを特徴とす
    る請求項9に記載の画像形成システム。
  11. 【請求項11】 カラー画像の読取りを行う読取り工程
    と、 色コードに対応するカラーパッチを前記読取り手段に読
    取らせてその色データを得る第1工程と、 前記カラーパッチに表わされた色を再現をさせるべく駆
    動データを送出して画像出力手段に画像記録を行わせる
    記録制御工程と、 当該記録された画像を前記読取り手段に読取らせてその
    色データを得る第2工程と、 該第2および前記第1工程により得た色データを比較
    し、当該比較に基づいて前記カラーパッチに対応する当
    該コード色を再現するのに用いる画像出力手段駆動デー
    タを決定する決定工程と、 当該決定されたデータに基づいてカラー画像の記録を行
    う画像出力工程とを具えたことを特徴とする画像形成方
    法。
  12. 【請求項12】 カラー画像の読取りを行う読取り工程
    と、 標準カラーパッチを前記読取り手段に読取らせてその色
    データを得る第1工程と、 前記標準カラーパッチに表わされた色を再現をさせるべ
    く駆動データを送出して画像出力手段に画像記録を行わ
    せる記録制御工程と、 当該記録された画像を前記読取り手段に読取らせてその
    色データを得る第2手段と、 該第2および前記第1手段により得た色データを比較
    し、当該比較に基づいて前記標準カラーパッチに表わさ
    れた当該色を再現するのに用いる画像出力手段駆動デー
    タを決定する決定工程と、 当該決定データに基づいてカラー画像の記録を行う画像
    出力工程とを具えたことを特徴とする画像形成方法。
  13. 【請求項13】 前記記録制御工程では、前記第1工程
    により得た色データに基づいて前記駆動データを演算す
    る工程を有し、前記決定工程では前記比較に基づいて当
    該駆動データを補正し、当該補正された駆動データによ
    り前記画像出力手段に画像記録を行わせることを特徴と
    する請求項11または12に記載の画像形成方法。
  14. 【請求項14】 前記記録制御工程では前記画像出力手
    段に複数の画像記録を行わせ、前記比較工程では当該複
    数の記録画像を前記第2工程で読取って得た複数の色デ
    ータのうち前記第1工程により得た色データに最も近い
    ものを記録したときの駆動データを前記画像出力駆動デ
    ータとして選択することを特徴とする請求項11または
    12に記載の画像形成方法。
  15. 【請求項15】 前記画像出力手段は色調を異にする記
    録剤に対応して複数設けられた記録ヘッドを有すること
    を特徴とする請求項11ないし14のいずれかに記載の
    画像形成方法。
  16. 【請求項16】 前記記録ヘッドは、前記記録剤として
    インクを用い、該インクを吐出するインクジェット記録
    ヘッドであることを特徴とする請求項15に記載の画像
    形成方法。
  17. 【請求項17】 前記記録ヘッドは、熱エネルギを利用
    してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
    える熱エネルギを発生するための熱エネルギ変換体を有
    しているインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
    する請求項16に記載の画像形成方法。
  18. 【請求項18】 前記記録ヘッドは、前記熱エネルギ変
    換体によって印加される熱エネルギによりインクに状態
    変化を生起させ、該状態変化に基づいて吐出口よりイン
    クを吐出させることを特徴とする請求項17に記載の画
    像形成方法。
  19. 【請求項19】 記録媒体として布を用いることを特徴
    とする請求項18に記載の画像形成方法。
  20. 【請求項20】 前記布は、織布であることを特徴とす
    る請求項19に記載の画像形成方法。
  21. 【請求項21】 前記記録媒体へインクを付与して画像
    形成を行った後にインクを前記記録媒体に定着させる工
    程をさらに備えることを特徴とする請求項11ないし2
    0のいずれかに記載の画像形成方法。
  22. 【請求項22】 前記インクを定着させる工程の後に、
    記録を行った記録媒体を洗浄処理する工程をさらに備え
    ることを特徴とする請求項21に記載の画像形成方法。
  23. 【請求項23】 前記記録ヘッドからのインクの吐出に
    よる画像形成前に前記記録媒体に前処理剤を含有させる
    前処理工程をさらに備えることを特徴とする請求項11
    ないし22のいずれかに記載の画像形成方法。
  24. 【請求項24】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    の画像形成システム、または請求項11ないし23のい
    ずれかに記載の画像形成方法によって画像形成された記
    録物。
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