JP3159824B2 - 画像形成装置とインクジェット記録物の製法 - Google Patents

画像形成装置とインクジェット記録物の製法

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JP3159824B2
JP3159824B2 JP03791693A JP3791693A JP3159824B2 JP 3159824 B2 JP3159824 B2 JP 3159824B2 JP 03791693 A JP03791693 A JP 03791693A JP 3791693 A JP3791693 A JP 3791693A JP 3159824 B2 JP3159824 B2 JP 3159824B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像形成装置とインクジ
ェット記録物の製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像出力にあたっては、記録対象となる
本来の画像データ(第1の画像データ)とは別に、他の
画像データを重ねて記録媒体上に記録することが望まれ
る場合がある。例えば、布に対して画像をプリントする
捺染の分野では、布の端部にメーカやデザイナのブラン
ド(ロゴマーク)等を繰返しプリントすることが行われ
ている。
【0003】従来のプリンタ等の画像出力装置では、ホ
ストコンピュータ等の外部機器から入力された画像デー
タをそのまま出力するか、一旦内蔵されているバッファ
メモリ等に蓄えた後、画像として出力するものがある。
この後者の場合は、ホストコンピュータより送られてく
るデータ転送速度とプリンタ等における画像出力速度と
の整合性を取るために、そのバッファメモリを使用して
いる。また、レーザビームプリンタ等のようなページプ
リンタの出現により、ページ記述言語で表現された印刷
データを画素データに展開するために、その展開された
イメージを格納するための画像メモリを、1ページある
いは数ページ分、プリンタ装置に内蔵している機種も増
えている。
【0004】また最近、特殊な画像出力としてある基本
画像を繰り返して、出力媒体に幾何学的な配置となるよ
うに出力する場合が有る。例えば、壁紙や布地などのよ
うに、広い面積の画像が、ある画像の繰り返しで構成さ
れているものを、このようなプリンタで印刷する場合、
従来のプリンタでは、その幾何学的な画像が配置された
画像データ全体をホストコンピュータ等で作成し、こう
して作成された大容量のデータをホストコンピュータよ
りプリンタに送信しなければならない。この際、プリン
タ装置が画像データ用のバッファメモリを有していない
場合は、ホストコンピュータよりの画像データの転送速
度とプリンタ装置の印刷速度との整合を取るために、こ
の大量の画像データの計算をプリンタ装置の印刷速度よ
り速く行なうか、或いは前もって計算しておくか、また
はプリンタの印刷速度をホストコンピュータよりのデー
タ転送速度に合わせるか等の調整が必要となる。
【0005】また、同じ画像イメージを繰り返し印刷す
るイメージリピート機能を備えた画像形成装置がある。
このイメージリピート機能について、図55及び図56
を用いて説明する。図55においては761は原稿であ
りイメージリピートする画像が記録されている。本例に
おいてはエリア711の「A」をイメージリピートす
る。図56は、原稿761のエリア711の部分をイメ
ージリピートした例を示す図である。図56の(a)は
図55のエリア711を読み取って記録媒体771のエ
リア712に印字したものである。エリア712を印字
後、プリンタは紙送りをせず、再び原稿761のエリア
711を読み取って図56の(b)に示されるように記
録媒体771のエリア713へ印字する。エリア713
を印字後、プリンタは紙送りをせず、原稿761のエリ
ア711を読み取り、図56の(c)に示されるように
記録媒体771のエリア714へ印字する。
【0006】以上の動作により、図56の(c)に示さ
れるような、同じ画像イメージを3回繰り返して印字し
た画像を得ることができる。このように、同じエリアを
複数回読み取り、異なる位置に印刷することで、イメー
ジリピート機能を実現している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】次に、本来の画像デー
タにロゴマーク等の第2の画像データを重ねて記録する
場合を考える。この場合には、予め第1の画像データ上
に第2の画像データを重ねておき、これを記録させるこ
とも考えられるが、第1の画像データの記録に先立って
所定の画像処理、例えばヘッドシェーディング補正,γ
補正,UCR変換等の処理が行われる場合は、第2の画
像データもそれら処理の影響を受け、第2の画像データ
について望み通りの、例えば第2の画像データが文字等
である場合には鮮明な記録が行われなくなるおそれがあ
る。
【0008】また、基本となる第1の画像を種々の態様
で記録媒体上に繰返しプリントすることが望まれる場合
(捺染の分野ではそのような場合が多い)には、第2の
画像データ(ロゴマーク)をプリントする位置が第1の
画像の繰返しパターンによって制約され、ロゴマークな
どの第2の画像データを所望の位置にプリントできなく
なることがある。
【0009】また、大容量の画像データをプリンタに転
送して印刷をする場合、その画像データの転送に長時間
を要するため、ホストコンピュータにおけるプリント処
理のための占有時間が長くなる。また、このような大容
量の画像データを全てプリンタに内蔵されているバッフ
ァメモリに蓄えるようにすると、そのバッファメモリの
容量が膨大なものとなるという問題がある。更にまた、
前述のような幾何学的な繰返し画像データをホストコン
ピュータ等の外部機器で作成すると、その画像データの
作成に要する時間も無視できないものとなる。また更
に、従来のイメージリピート機能では、単に同じ画像を
繰り返し印刷するだけであり、繰り返される画像パター
ンに対して変化をもたせることはできなかった。
【0010】本発明は、以上の問題点を解決することを
目的とする。
【0011】
【0012】
【0013】本発明の目的は、基本画像を基に効率よく
繰り返し画像を形成できる画像形成装置とインクジェッ
ト記録物の製法を提供することである。
【0014】また、本発明の他の目的は、少ないメモリ
容量で画像形成できるとともに、その画像データを発生
する外部機器における画像データの処理を軽減できる画
像形成装置とインクジェット記録物の製法を提供するこ
とである。
【0015】
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の画像形成装置は以下のような構成を備える。
即ち、外部装置から供給される画像データを受信して画
像を形成する画像形成装置であって、前記外部装置から
供給される2次元画像を表す画像データを記憶する第1
記憶手段と、前記外部装置から供給される複数の出力パ
ラメータを記憶する第2記憶手段と、前記第2記憶手段
に記憶された第1出力パラメータに基づいて、前記第1
記憶手段で記憶された画像データから基本画像を生成す
る生成手段と、前記基本画像を複数繰り返し形成するた
めの複数の繰返し形式から1つの繰返し形式を前記第2
記憶手段に記憶された第2出力パラメータに基づいて選
択する選択手段と、前記選択手段で選択された繰返し形
式と前記第2記憶手段に記憶された第3出力パラメータ
に基づいて前記基本画像を画像形成手段により繰り返し
形成させる制御手段と、を有することを特徴とする。ま
た更に上記目的を達成するために本発明のインクジェッ
ト記録物の製法は以下のような工程を備える。即ち、外
部装置から供給される画像データを受信し、インクジェ
ット記録装置により記録媒体に画像を記録するインクジ
ェット記録物の製法であって、前記外部装置から供給さ
れる2次元画像を表す画像データを第1メモリに記憶す
る第1記憶工程と、前記外部装置から供給される複数の
出力パラメータを第2メモリに記憶する第2記憶工程
と、前記第2メモリに記憶された第1出力パラメータに
基づいて、前記第1メモリに記憶された画像データから
基本画像を生成する生成工程と、前記基本画像を複数繰
り返し形成するための複数の繰返し形式から1つの繰返
し形式を前記第2メモリに記憶された第2出力パラメー
タに基づいて選択する選択工程と、前記選択工程で選択
された繰返し形式と前記第2メモリに記憶された第3出
力パラメータに基づいて前記基本画像を前記インクジェ
ット記録装置により繰り返し形成させる制御工程と、を
有することを特徴とする。
【0017】
【作用】以上の構成において、外部装置から供給される
2次元画像を表す画像データから、その外部記憶装置か
ら供給される複数の出力パラメータのうちの第1出力パ
ラメータに基づいて基本画像を形成し、第2出力パラメ
ータに基づいて基本画像の繰返し形式を選択し、第3出
力パラメータに基づいて基本画像を繰り返し出力して画
像形成する。
【0018】本発明の他の目的、利点、効果は、添付の
図面、詳細な説明、クレームから一層明確になるであろ
う。
【0019】
【実施例】
[第1実施例]以下、図面を参照して本発明の第1の実
施例を詳細に説明する。なお、以下では、本発明の好適
な実施例としての捺染システムについて、次の手順にて
説明を行う。 (1)システムの全体(図1〜図2) (2)ホストコンピュータ(図3〜図12) (2.1)構成 (2.2)動作 (3)プリンタ(図13〜図30) (3.1)印刷機構の説明 (3.2)装置構成の説明 (3.3)基本画像のプリントパターン (3.4)変換データ、パラメータのダウンロード (4)他の構成例(図31〜図35) (5)その他 (1)システムの全体 図1は本発明の一実施例に係る捺染システムの全体構成
を示す。ホストコンピュータHは、布等の記録媒体に対
して記録(以下プリント、印刷ともいう)を行うプリン
タPに対して捺染のための原画データおよびその他の制
御コマンド等を供給するデータ供給装置をなす。このホ
ストコンピュータHを用いて、デザイナにより作成さ
れ、スキャナSにより読込まれた原画に対して所望の修
正を加え、プリンタPに対して所要のパラメータを設定
して捺染を行わせることができる。ホストコンピュータ
Hはまた、イーサネット(XEROX社による)などの
LAN(ローカルエリアネットワーク)1016と結合
して他システム等との交信を可能とすることができる。
また、ホストコンピュータHに対しては、プリンタPよ
りその状態等が通知される。ホストコンピュータHにつ
いては図3、プリンタPについては図13等を用いてそ
の詳細を後述する。
【0020】図2は本システムを用いて行うことができ
る捺染処理手順の一例を示す。各ステップで行う処理内
容は例えば次の通りである。
【0021】原画作成ステップMS1 デザイナが適宜の手段を用いて原画、すなわち記録媒体
である布上の繰返し画像の基本単位となる基本画像を作
成するステップである。当該作成にあたっては、図3に
つき詳細するホストコンピュータHの所要の各部、例え
ば入力手段や表示手段等を用いることもできる。
【0022】原画入力ステップMS3 原稿作成ステップMS1にて作成された原画をスキャナ
Sを用いてホストコンピュータHに読込むステップ、ま
たはホストコンピュータHの外部記憶に格納された原画
データを読込むステップ、またはLAN1016より原
画データを受信するステップである。
【0023】原画修正ステップMS5 本例における捺染システムは、図24について後述する
ように、基本画像に対して種々の繰返しパターンの選択
を可能とするが、選択された繰返しパターンによっては
境界部において不本意な画像の位置ずれや色調の不連続
性が生じうる。本ステップは、繰返しパターンの選択を
受容するとともに、当該選択に応じた繰返しパターンの
境界部における不連続性の修正を行うステップである。
その修正の態様としては、ホストコンピュータHの有す
る表示器の画面を参照しつつ、デザイナまたはオペレー
タがマウスその他の入力手段を用いて行うものでもよ
く、ホストコンピュータH自体の画像処理により自動修
正を行うものでもよい。
【0024】特別色指定ステップMS7 本例に係るプリンタPでは、基本的なイエロー(Y),
マゼンタ(M)およびシアン(C)、あるいはさらにブ
ラック(BK)のインクを用いてプリントを行うが、捺
染においてはこれら以外の色、例えば金色、銀色などの
金属色や、鮮明なレッド(R),グリーン(G),ブル
ー(B)などの使用を望むことがある。そこで、本例の
プリンタPにおいては、これら特別な色(以下特色とい
う)のインクを用いたプリントを可能とするとともに、
本ステップにおいてその特色の指定を行う。
【0025】カラーパレットデータ作成ステップMS9 デザインにおいては、デザイナは標準カラーパッチから
色を選びながら原画を作成する。当該選択色に対するプ
リント時の色の再現性が捺染システムの生産性に大きく
影響する。そこで、本ステップでは、選択された標準色
を良好に再現するためのY,M,Cあるいは特色の混合
比率を定めるデータを生成する。
【0026】ロゴ入力ステップMS11 反物では、端部にデザイナ、メーカのブランド等のロゴ
マークをプリントする場合が多い。本ステップでは、そ
のようなロゴマークの指定、およびその色、サイズ、位
置の指定等を行う。
【0027】布サイズ指定ステップMS13 プリント対象である布の幅、長さ等を指定する。これに
よりプリンタPにおける記録ヘッドの主走査方向および
副走査方向における走査量や、原画パターンの繰返し数
等が定まる。
【0028】原画倍率指定ステップMS15 原画に対するプリント時の変倍率(例えば100%,2
00%,400%など)を設定する。
【0029】布種類指定ステップMS17 布には綿,絹,毛などの天然繊維や、ナイロン,ポリエ
ステル,アクリルなどの合成繊維等、種々な種類があ
り、捺染に関わる特性を異にする。そして、布の伸縮性
によると考えられるが、プリント時の送り量を等しくす
る場合には、主走査毎の境界部に発生するすじの現れ方
が異なってくる。そこで、本ステップではプリントに係
る布の種類を入力し、プリンタPにおける適切な送り量
の設定に供するようにする。
【0030】インク最大打込み量設定ステップMS19 同じ量のインクを布上に打込んでも、布上に再現させる
画像濃度は布種により異なる。また、プリンタPにおけ
る定着例の構成等によっても打込み可能なインク量は異
なる。そこで、本ステップでは布種類やプリンタPの定
着系の構成等に応じてインク最大打込み量を指定する。
【0031】プリントモード指定ステップMS21 プリンタPにおいて高速プリントを行うか、または通常
プリントを行うか、あるいは、1ドットに対し1回のイ
ンク打込みを行うか、または複数回のインク打込みを行
うかなどを指定する。さらには、プリントを中断したと
き等において、中断の前後で柄が連続するように制御を
行うか、または柄の連続性とは無関係に新たにプリント
を開始するかの指定を行うようにすることもできる。
【0032】ヘッドシェーディングモード指定ステップ
MS23 プリンタPにおいて複数の吐出口を有する記録ヘッドを
用いる場合には、製造上のばらつきやその後の使用状態
等によってヘッドの吐出口毎にインク吐出量または吐出
方向のばらつきが生じる場合がある。そこでこれを補正
すべく吐出口毎の駆動信号を補正して吐出量を一定にす
る処理(ヘッドシェーディング)を行うことがある。本
ステップでは、かかるヘッドシェーディングのタイミン
グ等を指定できるようにする。
【0033】プリントステップMS25 以上の指定に基づき、プリンタPによって捺染を実行す
る。
【0034】なお、以上において指定等を行うことが不
要であればそのステップを削減もしくはスキップするよ
うにしてもよい。また、必要に応じてその他の指定等を
行うステップを追加してもよい。 (2)ホストコンピュータ (2.1)構成 図3は、本発明の一実施例にかかるホストコンピュータ
の構成を中心としてシステム全体を示すブロック図であ
る。
【0035】図において、1011は情報処理システム
全体の制御を実行するCPU、1013はCPU101
1が実行するプログラムを記憶したり、この実行の際の
ワーク領域として用いられるメインメモリ、1014は
CPU1011を介さずにメインメモリ1013と本シ
ステムを構成する各種機器との間でデータの転送を行う
DMAコントローラ(Direct Memory Access Controlle
r、以下DMACという)である。1015はLAN1
016と本システムとの間のLANインターフェース、
1017はROM,SRAM,RS232C方式インタ
ーフェースなどを有した入出力装置(以下、I/Oとい
う)である。I/O 1017には、各種外部機器を接
続可能である。1018および1019は外部記憶装置
としてのそれぞれハードディスク装置およびフロッピー
ディスク装置、1020はハードディスク装置1018
やフロッピーディスク装置1019と本システムとの間
で信号接続を行うためのディスクインターフェースであ
る。1022はプリンタPおよびスキャナSとホストコ
ンピュータHとの間で信号接続を行うためのスキャナ/
プリンタインターフェースであり、GPIB使用のもの
とすることができる。1023は各種文字情報,制御情
報などを入力するためのキーボード、1024はポイン
ティングデバイスとしてのマウス、1025はキーボー
ド1023およびマウス1024と本システムとの間で
信号接続を行うためのキーインターフェースである。1
026はインターフェース1027によって、その表示
が制御されるCRT等の表示装置である。1012は上
記各機器間を信号接続するためのデータバス,コントロ
ールバス,アドレスバスからなるシステムバスである。
【0036】(2.2)動作 以上説明した各種機器などを接続してなるシステムで
は、デザイナまたはオペレータは、CRT26の表示画
面に表示される各種情報に対応しながら操作を行う。す
なわち、LAN1016,I/O 1017に接続され
る外部機器、ハードディスク1018、フロッピーディ
スク1019、スキャナS、キーボード1023、マウ
ス1024から供給される文字,画像情報など、また、
メインメモリ1013に格納されシステム操作にかかる
操作情報などがCRT1026の表示画面に表示され、
デザイナまたはオペレータはこの表示を見ながら各種情
報の指定、システムに対する指示操作などを行う。
【0037】ここで、図2に示した諸ステップのうち、
図3に示すシステムを用いて行う本実施例の主要部に係
る処理のいくつかの詳細を説明する。
【0038】図4は図2における特色指定処理手順の一
例を示す。本手順は、ホストコンピュータHがプリンタ
Pに送出するパレットデータに対するプリンタPにおけ
るパレット変換テーブル(Y,M,C,Bkおよび特色
の混合比率を示すテーブル)を出力するものであり、本
手順が起動されると、まずステップSS7−1にて特別
色の使用が指示されているか否かを判別する。ここで否
定判定であれば直ちに本手順を終了するが、肯定判定の
場合にはステップS7−3に進み、プリンタPにおける
現在の特別色についての情報をCRT26に表示する。
この処理にあたっては、例えば、プリンタの記録ヘッド
が自己の情報を提示する手段(パターンカッティング)
を有し、プリンタ本体側でその手段より当該情報を認識
できるようにした、本出願人の提案になる特開平2−1
87343号等に開示された発明を利用することができ
る。当該情報を提示する手段としては、EPROMやD
IPスイッチ等を用いたものでもよい。本例に適用する
には、当該情報をその記録ヘッドが用いるインク色とす
ればよく、プリンタPでその情報を読取ってホストコン
ピュータHのCPU11に通知すればよい。オペレータ
はCRT26に表示されたその情報を見て、特別色用の
記録ヘッドの現在の使用の有無、および現在用いられて
いる特別色を知り、ステップSS7−5において所望の
特色が含まれているか(すなわち現状でよいか)否かの
キー操作等を行うことができる。そして否定判定された
場合にはステップSS7−9に進み、所望色の記録ヘッ
ドの装着を促す等の表示を行い、当該装着に応じてステ
ップSS7−3に復帰する。
【0039】ステップSS7−5にてプリンタPで現在
用いている記録ヘッドでよい旨の指示が与えられると、
ステップSS7−51にて色の組合せを規定するパレッ
トコマンドを指定する。これは、例えばプリントにあた
りC,M,Yの3色を用いる場合、さらにBKを用いる
場合、C,M,Yの3色に加え特色S1,S2を用いる
場合、およびさらに特色S3,S4を用いる場合を、例
えばそれぞれ“3”,“4”,“6”,“8”の数値を
用いて指定することができる。
【0040】これに応じて、ステップSS7−53にお
いて例えば記憶装置(メインメモリ1013や外部記憶
装置1018,1019など)に予め格納してあるパレ
ット変換テーブルを読出し、必要に応じてオペレータは
適宜の修正を施して各色の混入量を設定し(ステップS
S7−55)、パレットコマンドとともにそのテーブル
データをプリンタPに送出する(ステップSS7−5
7)。パレット変換テーブルとしては、例えば図5〜図
8に示すものとすることができる。
【0041】なお、プリンタP側の処理回路としては、
図15〜図19につき後述するものを用いることができ
る。
【0042】図9は図2におけるカラーパレットデータ
生成ステップMS9の詳細な処理手順の一例を示す。
【0043】本手順では、まずステップSS9−1に
て、デザイナが選択した色の標準カラーパッチをリード
する。このためには、スキャナSを用いることもでき、
あるいは後述するプリンタPに設けられた読取り手段を
用いることもできる。次に、ステップSS9−3にて、
標準カラーパッチに対応するコードに基づいてまず予め
プリンタPに適合するように設定されているパレット変
換テーブルにより特色を含むパレット変換データを算出
し、算出した特色を含むデータに応じて像形成を行い、
ステップSS9−5にこれをカラーパッチの形態でプリ
ントさせる。
【0044】次に、ステップSS9−7にて当該プリン
タPでプリントさせたカラーパッチをリードし、そのカ
ラーデータをステップSS9−1で得たカラーデータと
比較する。そして両者の差が所定値未満であれば、ステ
ップSS9−11にてそのときのカラーパレット変換デ
ータを採用してこれをプリンタPにセットし、一方所定
値以上であればステップSS9−13にて上記差を基に
パレットデータを補正してステップSS9−5に復帰
し、ステップSS9−9にて肯定判定されるまで処理を
繰返す。なお、上述の図4に示した特色処理手順の中で
特色S1,S2,S3,S4を用いる場合について説明
したが、かかるS1,S2,S3,S4を用いる場合そ
れぞれについて、オペレータが作成したパレット変換テ
ーブルを本手順にて得たデータに基づいて修正すること
もできる。本実施例によれば、カラーパッチ、すなわち
デザイナが選択した色のコードから該色のコードに対応
する特色を含む複数のインクの組合せを適切に選択でき
る。
【0045】図10はカラーパレットデータ生成ステッ
プの詳細な処理手順の他の例を示す。
【0046】本手順でもまずステップSS9−1と同様
のステップSS9−21にて標準カラーパッチをリード
する。次に、本手順では、ステップSS9−23にて複
数種類のカラーパレット変換データを用意し、それらに
ついて複数のカラーパッチのプリントを行わせる。次
に、ステップSS9−25にて当該複数のカラーパッチ
をリードし、ステップSS9−27にてこれらから得た
カラーデータをステップSS9−21で得たカラーデー
タと比較する。そして、ステップSS9−29にて、ス
テップSS9−21で得たカラーデータに最も近い、す
なわち最も色再現性のよいものを選び、そのカラーパレ
ット変換データを採用してプリンタPにセットする。
【0047】なお、ステップSS9−23で用意する複
数のカラーパレット変換データは、全色記録ヘッドにつ
いて所定量ずつインク混合量を変化させるものとしても
よく、あるいは、ステップSS9−21で得たデータを
中心とした、あるいは図4の手順でオペレータが設定し
たデータを中心とした所定範囲を選び、その範囲内でイ
ンク混合量を僅かずつ変化させたものでもよい。本手順
では、図9の手順に比較して、補正および再プリントを
行う処理を省くことができるので、カラーパレット変換
データ生成の処理を高速に行うことができる。
【0048】図11は図2におけるロゴ入力処理手順の
一例を示す。
【0049】本手順では、まずステップSS11−1に
て、オペレータに対し布にロゴを入れるか否かを問合
せ、肯定判定された場合にはステップSS11−3でプ
リントするロゴの色の指定を受付ける。この色の指定
は、C,M,Y,Bk,特別色S1,S2,S3または
S4の8色から選択するようにすることができる。
【0050】次に、ステップSS11−5にて、後述す
るプリンタPに予め用意してある複数種のロゴからの選
択指定を受付ける。これは、例えば、4種類のうち1つ
を選ぶ指定とすることができる。
【0051】ステップSS11−7では、プリントの主
走査方向(X方向)および副走査方向(Y方向)につい
て、プリントしたいロゴのサイズ指定を受付ける。これ
は、例えば、X方向については1画素単位で最大512
画素まで、Y方向については記録ヘッドの1回の主走査
の記録幅(バンド)を単位として最大8バンドまで指定
するものとすることができる。
【0052】ステップSS11−9では主走査方向(X
方向)におけるロゴプリント開始位置の指定を受付け
る。これは、例えば、1画素を単位として最大512画
素まで指定するものとすることができる。
【0053】ステップSS11−11では、副走査方向
(Y方向)におけるロゴ開始位置を、例えばロゴ間のピ
ッチ(繰返し間隔)を指定することで指定する入力を受
付ける。これは、例えば1バンドを単位として最大25
6バンドまで指定するものとすることができる。なお、
当該指定値が、ステップSS11−7で指定したY方向
サイズ未満とならないように、オペレータに情報を提示
するようにすることもできる。
【0054】以上の各指定に対し、ステップSS11−
13では、ホストコンピュータHがプリンタPにロゴ情
報を設定する。このためのデータフォーマットとして
は、例えば、“<WLOGO >,<color >,<pattern
>,<X0>,<Y0>,<L0>,<L1>”とすることがで
きる。ここで、<WLOGO>はこれに続くデータがロ
ゴ情報である旨をプリンタPに認識させるための識別符
号、<color>は色設定のためのデータであり、上
記8色の各色に1ビットを割当て、そのオン/オフで当
該色の出力/マスクを行うことのできる1バイトの信号
とすることができる。また、<patern>はロゴパ
ターン設定のためのデータであり、4種類から1種類を
選ぶために2ビットの信号とすることができる。<X0
>,<Y0>.<L0>および<L1>は、それぞれ、
X方向ロゴサイズ、Y方向ロゴサイズ、X方向ロゴ開始
位置、およびY方向ロゴ繰返し間隔を設定するためのデ
ータであり、これらとロゴ出力形式との対応例を図12
に示した。
【0055】また、図24(B)に示すような基本画像
300の繰返しパターンを選択し、図46に示すような
柄を布上にプリントする場合を例示する。図46におい
て破線で囲んだ部分が基本画像300である。
【0056】まず、図47(A)に示すように、1つの
基本画像300Aとこれに連続する基本画像300Bと
について柄がずれていた場合において、基本画像300
A上の柄をいくつかのブロック(図ではBL1〜BL
3)に分け、すなわち処理したい複数の画像要素に分
け、ブロック毎に移動を行って(図ではブロックBL2
に対して行っている)、同図(B)に示すように柄の連
続性を確保する処理について述べる。
【0057】図48はその処理を、ホストコンピュータ
Hの有する表示器1026の画面を参照しつつ、デザイ
ナまたはオペレータがマウス1024その他の入力手段
を用いて行う手順の一例を示す。
【0058】まず、図48においてステップSS5−1
では、上記ステップMS3で入力した原画(基本画像)
についての図24に示すような繰返しパターンの選択を
受容し、当該受容に応じてステップSS5−3において
基本画像300Aとこれに連続する基本画像部分の表示
を行う。ここでは、図24(B)に示すパターンの選択
に基づいて図47(A)に示すような表示がなされる。
【0059】次に、ステップSS5−5にて、当該表示
を見たオペレータの、既に柄の連続性が確保されている
等の理由による現状で可とする旨の指示入力が判断され
れば直ちに処理を終了する。一方、否であればステップ
SS5−7に進み、ずれの修正を容易に行うことができ
るようにするべく、基本画像内をいくつかのブロックに
分ける。分け方としては、オペレータが画面を参照しつ
つ、最も修正がし易いように例えば各柄要素をひとまと
めにすればよい。次に、ステップSS5−9では、不連
続が生じているブロック(図47(A)ではブロックB
L2)についての移動処理を行う。すべてのブロックに
ついて所要の処理を行い、同図(B)に示すように連続
性が確保されれば、可とする旨の指示入力を与えるステ
ップSS5−11を経て処理を終了する。
【0060】修正の処理は画面を参照しつつ行うオペレ
ータの操作によるものとする他、ホストコンピュータH
により自動的に行うものとすることもできる。この場合
には、例えば図48のステップSS5−7以降を図49
のように書換えることができる。
【0061】図49において、SS5−13は基本画像
の柄要素につき輪郭を抽出する処理である。この処理に
ついては、ラプラシアン,勾配等公知の画像処理を利用
して輪郭検出を行うとともに、さらにこれらによって得
たデータの2値化を行う処理を含めることができる。
【0062】次に、ステップSS5−15では、得られ
た輪郭データに基づいて柄の連続するエリアを判断しブ
ロック分けを行う。そして、ステップSS5−17に
て、輪郭データに基づいてブロック毎の移動・補正を行
う。
【0063】繰返される基本画像の境界部における柄の
位置ずれを補正するためには、上述のようにブロック分
けないしブロック毎の移動を行うほか、図50(A)お
よび(B)に示すように、基本画像300A中の一部3
00A1を削除するようにすることもできる。この場合
には、例えば図48におけるステップSS5−7以降を
例えば図51(A)または(B)のように書換えること
ができる。
【0064】すなわち、オペレータの操作を伴う図51
(A)の手順においては、ステップSS5−21にて柄
の連続性を見ながら基本画像全体を移動してずれ量が許
容される位置となるまで補正し、そしてステップSS5
−23にて決定の入力を待ち、不要エリアを削除する。
一方、ホストコンピュータの自動処理により行う図51
(B)の手順においては、ステップSS5−25にて図
50のステップSS5−13と同様の輪郭抽出を行った
後、ステップSS5−27にて当該輪郭データに基づ
き、ずれ量が所定値未満となるまで基本画像全体を移動
して不要エリアを削除する。
【0065】なお、柄の位置ずれを修正するための処理
は、上述のようにブロック移動や基本画像全体の移動を
行うもののほか、各柄要素(もしくはブロック)毎に画
像の拡大・縮小等の変倍を行ったり、片変倍を行うもの
でもよい。また、それら修正のいずれかのみを行うので
はなく、必要に応じていずれかを選択できるようにして
もよい。さらには、オペレータの操作を伴うモードと、
コンピュータにより自動修正を行うモードとのいずれか
を選択できるようにすることもできる。
【0066】次に、繰返される基本画像境界部において
色調のずれが生じている場合の補正処理について述べ
る。これは、図52(A)に示すような基本画像300
A,300Bの柄について、原画像データでは実線Bお
よび同図(B)で示すような色調ずれを、破線Cおよび
同図(C)で示すようにグラデュエーションをつけて修
正を施す処理である。
【0067】図53はかかる修正処理手順の一例を示
す。本手順では、まずステップSS5−31にて境界部
の画素データ群をリードし、ステップSS5−33にて
各画素を周辺画素データで平均化する。すなわち、当該
画素データと、その周囲の8画素のデータとを加算し、
これを画素数9で除した値を当該画素の値とする。この
結果得られた画素データ群が例えば図52(B)に示す
データであるとする。
【0068】次に、例えば基本画像300B側の画素デ
ータ群を、境界部から遠ざかる方向にグラデュエーショ
ンをもたせて置換えることにより、画素データの補正を
行う。これは、例えば、
【0069】
【数1】Bnm = {Anm/Bnm+(1-Anm/Bnm)×X}×Bnm なる式に従って処理することができる。ここで、Bnm
およびAnmは、それぞれ、基本画像300B側の処理
対象画素データおよび基本画像300A側の境界部の対
応画素データである。また、Xはグラデュエーションを
つけるための数値であり、例えば、“0”から“1”ま
で、図52(C)に示すように境界部より“0.2”ず
つ増加させて行く値とすることができる。このような処
理の結果の画素群は同図(C)に示すものとなり、同図
(A)の破線Cに示すように色調のずれが補正される。
【0070】なお、本手順は、境界部における基本画像
300A,300Bの画素間の色調ずれが所定値以上で
あるとき、すなわち色調のずれが甚だしいときにのみ起
動するようにすることもできる。
【0071】ところで、色調のずれは基本画像の境界部
で生じるほか、デザイナが柄要素を切貼りして基本画像
の作成を行ったような場合にはその切貼り部分において
も生じ、これは黒線またはグレーエリア(R,G,Bの
各信号値がほぼ等しい部分)となって読込まれる。
【0072】図54はかかるグレーエリアの修正処理手
順の一例を示し、本手順ではまずステップSS5−41
にて、読込まれた画像データからグレーエリアを抽出す
る。次に、ステップSS5−43にて、本処理の対象と
なる部分を抽出する。この抽出は、オペレータになる基
本画像からの選択に応じて行われるようにすることがで
きる。すなわち、本来のデザインでない部分を指定する
ためである。
【0073】次に、ステップSS5−45にて、抽出し
たグレーエリアが処理対象部分に含まれるか否かを判定
し、肯定判定であればステップSS5−47に進み、そ
のグレーエリアの周辺要素の平均値を算出して、ステッ
プS5−49にてその平均値への置換を行う。
【0074】なお、本手順は上記したグレーエリアに対
してのみならず、基本画像境界部に対しても行うように
することができる。この場合には当該境界部をも処理対
象としてステップSS5−43にて抽出するとともに、
この部分に対しステップSS5−47以下の処理を行う
ようにすることができる。また、ステップSS5−49
の処理について、図53で示したようなグラデュエーシ
ョンをつけた補正を行うようにすることもできる。ま
た、切貼りによって画像要素間で位置ずれが生じている
場合には、図48に示すような手順を採用してこれを修
正することもできる。
【0075】なお、以上述べた位置ずれ、色調ずれおよ
びグレーエリアの修正に係る諸手順は例示であって、必
要に応じこれ以外の処理を付加することもできる。ま
た、不要であればいずれかをスキップまたは削除するこ
ともできるのは勿論である。
【0076】また、以上では図24(B)に示すような
基本画像の繰返しに対して修正を行う場合を例示した
が、同図(A),(C)〜(E)その他の繰返しパター
ンに対しても適用できるのは言うまでもない。
【0077】なお、本手順に対応するプリンタP側の構
成については、図21につき後述する。 (3)プリンタ (3.1)印刷機構の説明 図13を用いて、本発明に適用可能なプリンタPとして
シリアルタイプによるインクジェット記録装置の動作を
説明する。
【0078】図13において、キャリッジ1はシアン
(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック
(BK)の4色に対応するカラー用の記録ヘッド2a,
2b,2c,2dを搭載しており、ガイドシャフト3は
キャリッジ1を移動案内を支持している。なお、簡略化
のために図示を省略したが、本例ではキャリッジ1には
特色用ヘッドを4本まで搭載可能であるとともに、それ
に関連した機構も配設される。各ヘッドは各別に、また
は数本を単位としてキャリッジ1に着脱自在であっても
よい。
【0079】エンドレスベルトであるベルト4は、その
一部がキャリッジ1に固定接続されて、かつ、パルスモ
ータであるキャリッジ駆動モータ5(モータドライバ2
3により駆動される)の駆動軸に取り付けられたギヤに
張られている。従って、このキャリッジ駆動モータ23
を駆動することにより駆動軸に張られたベルト4が送ら
れることになり、結果としてキャリッジ1がガイドシャ
フト3に沿って記録媒体の記録面を走査運動することに
なる。さらに、記録媒体6(記録紙や布等)を搬送する
搬送ローラ7、その記録媒体6を案内する案内ローラ8
A,8Bおよび記録媒体搬送モータ9を備えている。
【0080】また、各記録ヘッド2a,2b,2c,2
dおよび特色用記録ヘッドには、記録媒体6に向けてイ
ンク滴を吐出させる吐出口が例えば400DPI(ドッ
ト/インチ)の密度で256個設けられている。それぞ
れの記録ヘッド2a,2b,2c,2d(およびさらに
特色用のヘッド)に対しては、対応したインクタンク1
1a,11b,11c,11d(およびさらに特色用イ
ンクタンク)から供給チューブ12a,12b,12
c,12d(およびさらに特色用供給チューブ)を介し
てインクが供給される。そして、各吐出口に連通する液
路に設けられたエネルギー発生手段(図示せず)に対し
ては、各ヘッドドライバ24a,24b,24c,24
d(およびさらに特色用ドライバ)よりフレキシブルケ
ーブル13a,13b,13c,13d(およびさらに
特色用フレキシブルケーブル)を介してインク吐出信号
が選択的に供給される。
【0081】さらに、各記録ヘッド2a,2b,2c,
2d等には、ヘッドヒータ14a,14b,14c,1
4d(14b,14c,14d等は図示せず)と温度検
知手段15a,15b,15c,15d(15b,15
c,15d等は図示せず)が設けられており、温度検知
手段15a,15b,15c,15d等からの検知信号
は、CPUを有する制御回路16に入力される。制御回
路16は、この信号に基づいて、ドライバ17および電
源18を介してヘッドヒータ14a,14b,14c,
14d等における加熱を制御する。
【0082】キャッピング手段20は、非記録時に各記
録ヘッド2a,2b,2c,2dの吐出口面に当接し、
その乾燥および異物が混入するのを抑え、あるいはその
除去を行うものである。具体的には、非記録時には、記
録ヘッド2a,2b,2c,2dが、キャッピング手段
20と対向する位置に移動する。そして、キャッピング
手段20は、キャップドライバ25によって前進駆動さ
れ、弾性部材44を吐出口面に圧接させてキャッピング
を行うようになっている。なお、図では省略した特色用
ヘッドのためのキャッピング手段も設けられるのは勿論
である。
【0083】目詰まり防止手段31は、記録ヘッド2
a,2b,2c,2dが空吐出動作をするときに吐出イ
ンクを受けるものである。この目詰まり防止手段31
は、記録ヘッド2a,2b,2c,2d等と対面してい
て、空吐出されたインクを吸収受液する液受け部材32
を備えており、キャッピング手段20と記録開始位置の
間に配置されている。なお、液受け部材32および液体
保持部材45の材質としては、スポンジ状多孔質部材、
あるいはプラスチック焼結体等が有効である。
【0084】キャッピング手段20には、水吐出用電磁
弁61並びにエアーポンプドライバ62が連結され、そ
れぞれ制御回路16による制御の下にキャッピング手段
20内に配設された洗浄用の水の吐出ならびにエアーの
噴射用ノズルを駆動する。
【0085】図14は、本実施例の記録ヘッドの動作を
説明するための平面図であり、図13に示したものと同
じ要素には同一符号をつけ、それらの説明は省略する。
また、本図においても特色用ヘッド2S1〜2S4に関
連した構成は図示を省略されている。
【0086】図14において、記録開始検知センサ34
およびキャッピング手段検知センサ36は、それぞれ各
記録ヘッド2a,2b,2c,2dそれぞれの位置を検
出するためのものである。また、空吐出位置検知センサ
35は、記録ヘッド2a,2b,2c,2dが走査方向
に移動しながら行う空吐出動作の基準位置を検知する。
【0087】また、108は、ヘッドシェーディング
(図2のステップMS23)の他、カラーパレットデー
タ作成(ステップMS9)にも使用できるヘッド特性測
定手段であり、ヘッドで記録したヘッドシェーディング
用テストパターンやカラーパッチをプリントした記録媒
体等を搬送する搬送手段と、それら情報を読取る読取り
手段とを有する。このヘッド特性測定手段としては、例
えば本出願人の出願になる特開平4−18358号公報
の第31図に示されたようなものを用いることができ
る。
【0088】次に、インクジェット記録動作について説
明する。
【0089】まず、待機中であるが、この場合には記録
ヘッド2a,2b,2c,2dがキャッピング手段20
によりキャッピングされている。そして、制御回路16
にプリント信号が入ると、モータドライバ23によりモ
ータ5が駆動されてキャリッジ1が移動を開始する。こ
の移動に伴って、空吐出位置検知センサ35で各記録ヘ
ッドが検知されると目詰まり防止手段31に所定の時間
インクの空吐出を行う。そして、その後、再び矢印D方
向にキャリッジ1が移動し、それを記録開始検知センサ
34によって検出されたら、記録ヘッド2a,2b,2
c,2d等の各吐出口が選択的に駆動される。これによ
り、インク滴が吐出され、記録媒体6の記録幅部分pに
ドットマトリクスパターンで画像記録が行われる。こう
して、所定幅(記録ヘッドの縦方向のノズル間隔とその
個数で決定される)の記録を行っていくと、キャリッジ
1は図の右端側の位置まで移動する(モータ5に与える
パルス数をカウントすることで検出できる)が、それを
検出してから記録ヘッド配設幅分のパルスを与えてキャ
リッジ1の後端の記録ヘッド2aが記録媒体を横切るよ
うにする。その後、キャリッジ1は反転し、矢印E方向
に駆動されて空吐出位置へ戻るとともに、記録媒体6は
記録幅部分pの幅またはこれ以上の量だけ矢印F方向に
搬送され、再び前述した動作が繰り返される。
【0090】(3.2)装置構成の説明 次に、本装置の構成を説明する。図15および図16は
実施例のインクジェットプリンタの構成およびその操作
部の構成例を示しており、図17〜図19は図15のコ
ントロールボード102の内部構成の一例をデータの流
れに沿って概念的に示している。
【0091】ホストコンピュータHからインターフェー
ス(ここではGPIB)を介し、図13における制御回
路16等を有するコントロールボード102に印刷用画
像データを送る。画像データを送る装置は特に限定され
ず、かつ、転送形態としてはネットワークによる転送、
マグネットテープ等を介するオフラインでも良い。コン
トロールボード102は、CPU102A、各種プログ
ラムを格納したROM102B、各種レジスタ領域や作
業用領域を有するRAM102Cおよび図17〜図19
その他で示す各部からなり装置全体の制御を行う。10
3はオペレータがプリンタPに対して所要の指示を与え
るための操作部およびオペレータに対してのメッセージ
等を表示するための表示器を有する操作・表示部であ
る。104はプリント対象である布等の記録媒体を搬送
するためのモータ等からなる布搬送機である。105は
図16に示した各種モータ(末尾に“M”を付してあ
る)や各種ソレノイド(“SOL”で示す)を駆動する
ためのドライバユニット入出力部である。107は各ヘ
ッドに駆動信号を供給するとともに、各ヘッドに係る情
報(装着の有無やそのヘッドの提示する色等の情報)を
受容してコントロールボード102に供給するための中
継ボードである。当該情報は前述のようにホストコンピ
ュータHに転送される。
【0092】さて、ホストコンピュータHから印刷する
画像データの情報を受けると、その画像データはGPI
Bインターフェース501、フレームメモリコントロー
ラ504を介し画像メモリ505に蓄積される(図17
参照)。実施例の画像メモリは124Mバイトの容量を
有し、A1サイズを8ビットのパレットデータ構成した
ものである。つまり、1画素につき8ビットが割り当て
られている。503はメモリ転送の高速化のためのDM
Aコントローラである。ホストコンピュータHからの転
送が終了したら、所定の処理後、印刷を開始できる。
【0093】説明が前後するが、実施例の印刷装置に接
続されるホストコンピュータは、画像データをラスタイ
メージとして転送してくる。各記録ヘッドは縦方向に複
数のインク吐出ノズルが並んでいるので、画像データの
並びを記録ヘッドに合致するよう変換しなければならな
い。このデータ変換をラスタ@BJ変換コントローラ5
06で行う。そして、このラスタ@BJ変換コントロー
ラ506で変換されたデータは、画像データを変倍する
ための次の拡大コントローラ507の拡大機能を通しパ
レット変換コントローラ508に供給される。なお、拡
大コントローラ507までのデータはホストコンピュー
タから送られてきたデータであり、この実施例では8ビ
ットのパレット信号である。そして、このパレットデー
タ(8ビット)は各記録ヘッドに対する処理部(以下に
説明する)に共通に渡され、処理される。
【0094】なお、以下では記録ヘッドが8つの場合、
すなわち、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの他
に特定の色S1〜S4を記憶するヘッドが備えられてい
るものとして説明する。
【0095】さて、パレット変換コントローラ508は
ホストコンピュータHから図4または図9もしくは図1
0等の処理により入力されてきたパレットデータおよび
対応する色の変換テーブルを変換テーブルメモリ509
に供給する。
【0096】8ビットのパレットの場合、その再現可能
な色種は0〜255までの256通りであり、例えば、
図5〜図8に示したようなテーブルが各色毎に対応する
テーブルメモリ509に展開される。
【0097】具体的な回路構成としては、パレット変換
テーブルメモリ509は、パレットデータに対するアド
レス位置に変換データを書き込んでおくことでその機能
を果す。つまり、実際にパレットデータがアドレスとし
て供給される場合には読出しモードでメモリをアクセス
する。なお、パレット変換コントローラ508は、パレ
ット変換テーブルメモリ509の管理や、コントロール
ボード102とパレット変換テーブルメモリ509との
インターフェースを行う。また、特色に関して、次段の
HS変換コントローラ510およびHS変換テーブルメ
モリ511からなるHS系との間に、特色混入量を設定
する回路(出力を0〜1倍する回路)を介挿し、その設
定量を可変とすることもできる。その場合には、図5〜
図8に示したようなデータの送信に続き、当該可変とす
るためのデータを送信してそれら回路に設定するように
すればよい。
【0098】HS変換コントローラ510およびHS変
換テーブルメモリ511は、ヘッド特性測定手段108
により測定したデータに基づいて、各ヘッドの各吐出口
に対応する印刷濃度または吐出方向のバラツキの補正を
行う。例えば、濃度の薄い(吐出量の少ない)吐出口に
対して濃いめにデータ変換し、濃度の濃い(吐出量の多
い)吐出口に対しては薄めにデータ変換し、中くらいの
吐出口に対してはそのまま流すという処理を行う。
【0099】次のγ変換コントローラ512およびγ変
換テーブルメモリ513は色毎に、全体の濃度を濃くし
たり薄くしたりするためのテーブル変換である。例え
ば、何もしない場合には、リニアなテーブルで、 0入力には0出力 100入力には100出力 210入力には210出力 255出力には255出力 ということである。
【0100】次段の2値化コントローラ514は、疑似
階調機能を持つものであり、8ビットの階調データを入
力し、2値化された1ビットの疑似階調データを出力す
るものである。多値データを2値データに変換するもの
には、ディザマトリクスによるもの、誤差拡散法等があ
るが、実施例でもこれらを採用するものとし、その詳述
は割愛するが、いずれにせよ、単位面積あたりのドット
の数で階調表現するものであればよい。
【0101】ここで2値化されたデータはつなぎメモリ
515に格納されたのち、各記録ヘッド駆動用として使
用される。そして、各つなぎメモリから出力された2値
データは、C,M,Y,BK,S1〜S4として出力さ
れる。各色の2値化信号は同様な処理が実施されるの
で、ここでは2値データCを注目して図21を用いて説
明する。なお、同図は記録色シアンに対する構成であっ
て、各色毎に同様の構成を有するものである。なお、図
19は図17,図18に示すつなぎメモリ515よりも
後段の回路構成を示すブロック図である。
【0102】2値化された信号Cはシーケンシャルマル
チスキャンジェネレータ(以下SMSジェネレータ)5
22に向けて出力されるが、パターンジェネレータ51
7,518により装置単体のテスト印刷を実施する場合
もあるので、当該データは、セレクタ519に供給され
る。勿論、この切り換えはコントロールボード102の
CPUによって制御されており、操作者が操作部103
(図15参照)に対して所定の操作を行った場合には、
テスト印字をすべく2値パターンコントローラ517か
らのデータを選択する。従って、通常は、2値化コント
ローラ514(つなぎメモリ516)からのデータを選
択するようになっている。
【0103】なお、SMSジェネレータ522は、ノズ
ル毎の吐出量または吐出方向のばらつきによる画像の濃
度ムラを防止するものである。マルチスキャンは例えば
特願平4−79858号として提案されている。つなぎ
メモリ524は、ヘッド間隔の物理的な位置の補正をす
るバッファメモリであり、画像データを一旦ここに入力
し、ヘッドの物理的な位置に応じたタイミングで出力す
る。従って、このつなぎメモリ524は各記録色毎にそ
の容量は異なる。また、マルチスキャンを行って、すな
わち1画素に対して複数の吐出口からインク吐出を行う
ようにして画質を優先するか、あるいはそのようなマル
チスキャナを行わずに高速性を優先するかは、図2のス
テップMS21で指定することができる。
【0104】このようなデータ処理を実施した後、ヘッ
ド中継ボード107を介しヘッドにデータが送られる。
【0105】ところで、従来はパレット変換,HS変
換,γ変換用のデータは、装置本体に設けられたメモリ
に固定保持されていた。そのため、出力したい画像デー
タと合わない場合があり、十分な品位の画像が得られな
いことがあった。そこで、本実施例では、これらの変換
用データは外部から入力可能とし、各変換テーブルメモ
リに蓄えるようにした。例えば、図5〜図8に示すよう
なパレット変換データを変換テーブルメモリ509にダ
ウンロードする。つまり、実施例の変換テーブルメモリ
509,511,513は全てRAMにより構成されて
いる。そして、パレット変換,γ変換用のデータは、ホ
ストコンピュータHから送られてくるようにした。ま
た、HS変換用のデータは、外部に設けられたヘッド特
性測定機108(図15参照)より入力し、常にヘッド
の状態に合わせたデータを得られるようにした。ヘッド
特性測定器108で各記録色のヘッド特性を得るために
は、各々の記録ヘッドでテスト印字(均一な所定の中間
長濃度の記録)を行う。そして、その記録幅に対応する
その濃度分布を測定することで行う。かかるヘッドの状
態とは、ヘッドに含まれる複数ノズルの吐出状態のばら
つき、または、ヘッドにより印字された後の画像の濃度
が、所望の濃度とどの程度異なっているかである。
【0106】また、本実施例においては、変換用のパラ
メータが入力されるまでは異常出力の防止等を防ぐた
め、図20に示すようにデータが入力しても出力を0に
し、印刷が実施されないようにした。γ変換等について
も同様である。
【0107】図21は図19におけるロゴ入力部520
の構成例を示し、ホストコンピュータHが行う図11の
処理手順に対応して構成されたものである。
【0108】上記手順にてホストコンピュータHより送
信された<color>,<pattern>,<X0
>,<Y0>,<L0>,<L1>の諸データは、プリ
ンタPのコントロールボード102に設けられたCPU
102Aにより、レジスタ520Aに設定される。コン
トローラ520Bはカウンタその他を用いて構成され、
記録ヘッドの主走査方向(X方向)送りおよび布6の副
走査方向(Y方向)送りを管理するための信号(例えば
アドレス信号)を受けて、L0,L1(図12参照)で
規定される位置に対してロゴが形成されるようにする。
また、当該位置よりレジスタ520Aに格納されたX
0,Y0で定まる範囲、すなわちロゴ印字範囲を空白化
すべく、2値化された画像データ516の空白化処理回
路520Cを制御する。空白化処理回路520Cは当該
制御信号を受けて当該範囲の画像データを消勢する。
【0109】コントローラ520Bはレジスタ520A
に格納されたパターンに基づき、プリントしようとする
ロゴを格納したロゴメモリ520Dを指定する。ロゴの
パターンは本例では4種類、即ちロゴメモリは4つ設け
られている。各ロゴメモリ520Dは、本例では4Mビ
ットのROMを2つ用いて構成されており、指定可能な
X0の最大値(512画素分)とY0の最大値(記録ヘ
ッドが有する吐出口数256×8バンド分=2048画
素分)で定まる最大寸法に対応している。
【0110】図22(A)および(B)には、ロゴの画
像出力範囲とロゴメモリの2つのROM(ROMA,R
OMB)の空間との対応を示してあり、ハッチングを施
した領域は指定されたX0,Y0を越えるために出力さ
れない部分である。
【0111】また、図23に示すように、ROMにおけ
る1画素は8ビットで構成され、この各ビットに当該画
素の1色のオン/オフデータを割当てている。
【0112】コントローラ520Bにより指定されたロ
ゴメモリ520Dから読出されたデータは、ロゴ送出回
路520Eに供給される。ロゴ送出回路はセレクタ等で
構成され、図23で示される画素データに対しレジスタ
520Aに格納されたロゴ色指定データ(color)
で指定される色のデータのみを有効とし、データ送出回
路520Fに供給する。OR回路等を用いて構成できる
データ送出回路520Fでは、空白化された領域に対し
ては指定されたパターンのロゴを指定された色でプリン
トするデータを送出し、またそれ以外の領域では画像デ
ータ516をそのまま通過させて、次段のSMSジェネ
レータに供給する。
【0113】本例は、ロゴデータを基本画像データとは
独立に管理しているので、基本画像の繰返し周期や図2
4に示すような繰返しパターンの種類によらず、オペレ
ータの望む繰返し周期にて所望のロゴデータを挿入でき
る。また、基本画像データのヘッドへの送出の直前に、
すなわち2値化の後に指定範囲を空白化してそこにロゴ
を挿入するようにしているので、ロゴマークは種々の変
換の影響を受けず、これを望み通りに(例えば鮮明に)
プリントできる。さらに、図23に示したように、1画
素について1バイト(8ビット)の空間を、各ビットに
各色を割当てて構成しているので、メモリの使用効率が
向上する。
【0114】なお、ロゴメモリの内容をホストコンピュ
ータHまたはプリンタPのCPUが読出し、ホストコン
ピュータHのCRT1026またはプリンタPの操作・
表示部にて表示可能な構成を採ることもできる。
【0115】また、本例ではロゴメモリをROMとした
が、RAM,EPROM等のメモリで構成し、ホストコ
ンピュータHにより内容を書換え可能としてもよい。こ
の場合、ホストコンピュータHはロゴデータをファイル
化し、管理ナンバを付して外部記憶に格納しておき、適
宜これをアクセスするようにすることもできる。また、
RAMを用いる場合には電源オフ時にもその記憶内容を
保存すべく電池等でバックアップしてもよく、あるいは
必要に応じてホストコンピュータHからロゴデータの転
送および記憶領域への展開を行うようにしてもよい。
【0116】さらに、ロゴメモリの個数すなわちロゴデ
ータのパターンの種類は上述の4つに限られないのは勿
論である。
【0117】加えて、本例に係るプリンタPではマルチ
スキャン等1画素に対して2回以上の吐出動作を行うモ
ードが選択可能であるが、ロゴに関して高画質が要求さ
れないのであれば、ロゴについては例えば第2回以降の
吐出動作を行わないように制御することもできる。この
場合には、例えば図21のデータ送出回路520Fに対
し、モードに応じて当該第2回目以降の吐出動作が行わ
ないようロゴデータの消勢を行わせるゲート回路等を付
加すればよい。 (3.3)基本画像のプリントパターン 基本画像の画像データの入力の際は、ホストコンピュー
タHがプリンタPに入力画像サイズ(Xin,Yin)をコ
マンドとパラメータの形式で送信する。これにより、プ
リンタPのCPU102Aは画像メモリ505に入力領
域を確保し、RAM102Cの所定のパラメータ記憶部
に、この入力画像サイズを記憶する。次にホストコンピ
ュータHが画像データをプリンタPに逐次送信すると、
プリンタPでこの画像データを受信し、FMコントロー
ラ504を介して画像メモリ505に格納する。一方、
ホストコンピュータHはその画像データの出力形式をプ
リンタPに送信する。これによりプリンタPは、その画
像出力形式をRAM102Cのパラメータ記憶部に記憶
する。ここでは、画像出力形式として図24のような出
力タイプを扱うことになる。
【0118】図24の(A)〜(E)は本実施例におけ
る画像出力形式を示す図である。
【0119】図24の(A)は、基本画像300をX方
向(キャリッジ1の送り方向)とY方向(記録媒体6の
送り方向)に図のように周期的に繰返すように印刷出力
する形式(タイプ1)を示す。図24の(B)は、基本
画像300を繰返して印刷する際に、基本画像300を
X方向に1つ置きに所定のオフセット量(ずらし量)Δ
yだけY方向にずらして印刷出力する形式(タイプ2)
を示している。図24の(C)は、前述のタイプ2(図
24(B))とほぼ同様に、基本画像300をY方向に
1つ置きに所定のオフセット量ΔxだけX方向にずらし
て印刷出力する形式(タイプ3)を示す。図24の
(D)は、基本画像300を回転(図24(D)では9
0度)させた後、タイプ2(図24の(B))と同様に
Y方向にオフセット量(図24(D)ではオフセット
“0”)だけずらして印刷出力する形式(タイプ4)を
示す。最後に図24の(E)は、基本画像300を回転
(図24(E)では90度)させた後、図24(C)の
タイプ3と同様にX方向にオフセット量(図24(E)
では“0”)だけずらして印刷出力する形式(タイプ
5)を表している。
【0120】ホストコンピュータHより出力される出力
形式を指定するパラメータとしては、上述したもののほ
か、タイプ1〜5のような出力タイプ、基本画像サイズ
(X b ,Yb )、全出力画像サイズ(XOUT ,Y
OUT )、X方向オフセット量Δx、Y方向オフセット量
Δy、回転量(ここでは、90度単位とする)等があ
る。これらパラメータは、下記の条件のもとに設定され
る。
【0121】Yin×Yin≦メモリ505の容量,Xb
in,Yb ≦Yin,XOUT ≧Xb ,YOUT ≧Yb ,Δx
≦Xb , Δy≦Yb ,等である。
【0122】ホストコンピュータHは、図2のステップ
MS25において画像データの印刷命令をプリンタPに
送信し、これによりプリンタPは印刷動作に入る。
【0123】具体的には、CPU102AはFMコント
ローラ504に設けたアドレス制御部のメモリ505の
読出しタイミングと、モータドライバ23の起動タイミ
ングと、ヘッドドライバ24の起動タイミングを制御す
ることで、記録媒体である布28への印刷タイミングを
制御する。アドレス制御部はパラメータ記憶部にセット
されたパラメータに従ってメモリ505より逐次画像デ
ータを読出してヘッドドライバ24へ向けて出力する。
これによりヘッドドライバ24は、その画像データに応
じて記録ヘッド2a〜2dもしくはさらに特色用ヘッド
の駆動信号を形成して各記録ヘッドに出力する。こうし
て各記録ヘッドは駆動信号によって駆動され、インク滴
を布6に吐出してその画像データに応じた画像を印刷す
る。
【0124】一方、モータドライバ23は、搬送モータ
9を駆動することで布6を印刷できる位置に給送し、キ
ャリッジモータ5を所定方向に回転させることによりキ
ャリッジ1をD方向に移動させながら記録を行う(図1
3参照)。こうして1スキャン分の印刷が終了すると、
次にキャリッジモータ5を逆方向に回転させて、キャリ
ッジ1をE方向に移動させてホームポジションまで戻
り、そして布6を、その記録された1スキャンのY方向
の幅分だけ、もしくはマルチスキャン時にはそれ未満の
量だけY方向に移動するために搬送モータ9を回転させ
る。以上でのタイミングは、キャリッジ1の1往復を基
本サイクルとし、記録ヘッドの印刷動作速度が印刷タイ
ミングの基準となる。
【0125】このように、プリンタPは上述した動作を
繰返し実行することにより、全出力画像サイズ(X
OUT ,YOUT )で指定されたサイズの画像を印刷し終る
と、モードドライバ,ヘッドドライバ,FMコントロー
ラ504等の動作を停止させて印刷モードを終了し、再
びホストコンピュータHおよび操作表示部103からの
入力待ちになる。
【0126】図25は本実施例のパラメータ記憶部およ
びアドレス制御部の内部構成の一例を示すブロック図で
ある。
【0127】図25において、830から836のそれ
ぞれは、パラメータ記憶部におけるレジスタ等の記憶部
を示し、レジスタ830には全出力画像サイズ(X
OUT ,Y OUT )、レジスタ831には基本画像サイズ
(Xb ,Yb )、レジスタ832には基本画像を繰返し
て出力するX方向およびY方向の回数(Nx ,Ny )、
レジスタ833には出力タイプ、レジスタ834にはX
方向のオフセット量Δx、レジスタ835にはY方向オ
フセット量Δy、レジスタ836には回転量Rが各々記
憶されている。
【0128】なお、Nx =INT(XOUT /XB ),N
y =INT(YOUT /Yb )である。ただし、INT
(a)は、数字aが小数である時、その数字aの小数第
1位を切り上げて整数にすることを示す。例えば、IN
T(1.2)=2である。
【0129】これらのレジスタは、入力した画像データ
の出力形式に応じてアドレス制御部の各部へ接続される
(具体的には、以下に述べる比較器の基準値として使用
する)。
【0130】図25において、837はXアドレス発生
器Aで、基本画像300のX方向のアドレス(XADR
A)をカウントしている。838はYアドレス発生器A
で、基本画像300のY方向のアドレス(YADRA)
をカウントしている。839と840のそれぞれはXア
ドレス発生器B、Yアドレス発生器Bで、前述した画像
出力タイプ2,3(図24(B),(C))のように、
XまたはY方向にずらした基本画像300のX方向のア
ドレス(XADRB)と、Y方向のアドレス(YADR
B)をカウントしている。これらアドレス発生器837
〜840は、各々主に実際にアドレスを出力するカウン
タと、そのアドレスが基本画像のサイズあるいは全画像
のサイズを越えたかどうかを比較するための比較器とで
構成される。
【0131】841は基本画像300のX方向およびY
方向の繰返しを各々カウントするブロックカウンタで、
主にカウンタと比較器で構成される。842はセレクタ
で、X方向のアドレス(XADRA)と、X方向にずら
されたXアドレス(XADRB)のいずれか一方を選択
している。843も同様にY方向のアドレス(YADR
A)と、Y方向にずらされたYアドレス(YADRB)
を選択するセレクタである。844はタイミング発生部
で、セレクタ842,843よりのアドレス(XAD
R)と(YADR)とに基づいて、メモリ部の各種読出
し信号(CS,ADR,RAS,CAS,WE等)およ
び各種タイミング信号(IN,OUT,VE,PE等)
を出力する。
【0132】ここでは、メモリ505の構成は市販され
ているD−RAM(ダイナミックRAM)モジュールを
1つ以上用いて構成している。上記メモリ部の読出し信
号において、CSはモジュールを選択するチップセレク
ト信号、ADRは行アドレス(YADR)と列アドレス
(XADR)を時間的に割り付けた信号で、RASは行
アドレス・ストローブ信号、CASは列アドレス・スト
ローブ信号、WEはライトイネーブル(書込み可)信号
であり、これら信号のタイミングの詳細を図26に示
す。
【0133】また、上述の各種タイミング信号におい
て、INは画像入力データを一時保持するラッチ回路の
ラッチタイミング信号、OUTは画像出力データを一時
保持するラッチ回路のラッチタイミング信号、VEは1
ラスタ毎に有効な画像データを示すビデオイネーブル信
号、PEは1ページのうち有効なラスタを示すページイ
ネーブル信号である(図26,図27参照)。
【0134】次に、図24(A)に示すタイプ1の画像
出力の場合におけるアドレス制御部の各部の動作を図2
6を参照して説明する。
【0135】ホストコンピュータHまたは操作・表示部
103から印刷開始が指示されると、CPU102Aは
START信号をアドレス制御部に出力してXアドレス
発生器A837,Yアドレス発生器A838を共にクリ
アし((XADRA)と(YADRA)を共に“0”に
する)、かつこれらアドレス発生器837,838が動
作できるようにし、タイミング発生部844,ブロック
カウンタ841も動作可能にする。
【0136】出力基準タイミング信号500(画像出力
クロックCLK,ラスタ同期信号HSYNC,スタート
信号START等がある)のうち、START信号がハ
イレベル(イネーブル)になり、水平同期信号HSYN
Cが立上ると、図26に示すように、タイミング発生部
844はVE信号とPE信号を共にハイレベル(イネー
ブル)にする。また、VE信号とHSYNC信号が共に
ハイレベルの間、図26に示すようにCLKに同期して
RAS,CAS,ADR,WE,OUTの各信号がメモ
リ505に出力されてメモリ505より画像データが読
出される。また、VE信号とPE信号が共にハイレベル
の間に、メモリ505より読出すアドレスを制御するこ
とにより、画像データの読出し位置と出力位置とを決定
する。
【0137】次に、アドレス制御部におけるアドレス制
御について説明する。
【0138】Xアドレス発生器A837の出力は、水平
同期信号HSYNCがハイレベルになると“0”にクリ
アされ、CLKの立上りに同期してその出力(XADR
A)を1ずつカウントアップし、そのカウント値が“X
b ”(基本画像サイズのX方向の長さ)になるとブロッ
クカウンタ41にリップルキャリイ信号(XARC)を
出力して、その出力アドレス(XADRA)を“0”に
クリアする(図26のタイミングT1〜T3)。すなわ
ち、このキャリイ信号(XARC)は、基本画像サイズ
レジスタ831に記憶された基本画像サイズの“Xb
と、CLKを計数しているカウンタの出力値とを比較器
(図示せず)により比較した結果である。
【0139】この動作中、ブロックカウンタ841は、
セレクタ842がXアドレス発生器A837よりのアド
レス信号(XADRA)を選択し、セレクタ843がY
アドレス発生器A838よりのアドレス信号(YADR
A)を選択するように選択信号XSEL,YSELを共
にハイレベルで出力する。そして、Xアドレス発生器8
37からのキャリイ信号(XARC)を受けるとX方向
のブロックカウントXを1つ進め、X方向の繰返し回数
x と等しくなったら(タイミングT3)、Yアドレス
発生器A838を1だけカウントアップするためのYC
NT信号を出力し、X方向の1ラスタ分の画像データの
出力が終了したことを知らせるXEND信号を1(イネ
ーブル)にする。
【0140】タイミング発生部844はその間、セレク
タ842よりのアドレス信号(XADR)と、セレクタ
843よりのアドレス信号(YADR)とに基づいて、
メモリ505のアドレス信号ADRとチップセレクタ信
号CSを作成し、出力基準タイミング信号500に同期
してRAS,CAS,WE,ADR,CS,OUT等の
各信号をメモリ505に出力して画像データの読出しを
行っている。そして、ブロックカウンタ841より入力
されるXEND信号が“1”になるとVE信号をロウレ
ベル(ディスイネーブル)にし(タイミングT3)、一
旦、メモリ部よりの画像データの読出しを停止するため
に各信号の出力を停止する。ここで、VE信号がロウレ
ベルになると、Xアドレス発生器837,Yアドレス発
生器838,ブロックカウンタ841のカウントも停止
する。
【0141】次に、次のラスタの先頭である水平同期信
号HSYNCが立上ると上記動作を繰返し、Yアドレス
発生器A838は逐次カウントアップされる。こうして
各ラスタの印刷処理が行われ、Yアドレス発生器A83
8より出力されるYアドレス(YADRA)の値が基本
画像サイズのY方向の長さ“Yb ”と一致すると(タイ
ミングT5〜T7)、Yアドレス発生器A838,キャ
リイ信号(YARC)をブロックカウンタ841に出力
し、かつ信号(YADRA)を“0”にクリアする。
【0142】Yアドレス発生器838からのキャリイ信
号(YARC)を受けるとブロックカウンタ841は、
Y方向のブロックカウントYを1つ進め、この値が繰返
し回数Ny と等しくなったかどうかを調べ、等しくなる
とY方向の読出しが全て終了したことを知らせるYEN
D信号をハイレベル(イネーブル)にする(タイミング
T7)。このYEND信号が1になると、タイミング発
生部844は、VE,PE信号をともにロウレベル(デ
ィスイネーブル)にするとともに、各信号の出力を停止
し、布1単位分についての画像読出しを完了する。ま
た、PE信号がロウレベルになると、Xアドレス発生器
A837,Yアドレス発生器A838およびブロックカ
ウンタ841の計数動作も停止する。
【0143】上記繰返し回数Ny はホストコンピュータ
Hからコマンドとともに送出されてもよいし、上記ステ
ップMS13(図2)に応じて算出されるものでもよ
く、さらには操作・表示部103で設定されてもよい。
【0144】次に、図24の(B)で示されたタイプ2
の画像出力の場合における、アドレス制御部の動作を図
27のタイミング図を参照して説明する。
【0145】このタイミング図の基本的な動作は、図2
6に示すタイプ1の画像出力の場合と同様であるが、異
なる点はYアドレス発生器B840の動作を有効にする
ことと、セレクタ843の選択処理である。
【0146】具体的には、ブロックカウンタ841が、
セレクタ843をブロックカウンタ841のX方向のブ
ロックカウントに同期させて、選択信号YSELをハイ
レベル/ロウレベルに切り換えることで、Yアドレス発
生器A838よりの信号(YADRA)とYアドレス発
生器B840よりの信号(YADRB)を切り換えて、
YアドレスYADRをブロック毎に切り換える点が異な
る。
【0147】また、Yアドレス発生器B840は、水平
同期信号HSYNCの立上りで“0”にクリアされるの
ではなく、このタイミングでY方向のオフセット量Δy
がロードされる。また、Yアドレス発生器B840は、
基本画像サイズのY方向の長さ“Yb ”とYアドレス発
生器B840の出力(YADRB)とを比較し、(YA
DRB)が“Yb ”に等しくなると“0”にクリアされ
る。なお、このときキャリイ信号YBRCは出力され
ず、ブロックカウンタ841はXアドレス発生器A83
7よりのキャリイ信号(YARC)でブロックカウンタ
Yをインクリメントする。
【0148】このタイミングは図27に詳しく示されて
おり、例えば図24(B)の基本画像300部分の最初
の1スキャン分を印刷する時は、タイミング発生部84
4に入力されるYアドレス(YADR)はYアドレス発
生器A838の出力(YADRA)が選択されて“0”
となり、次に右側の画像領域(オフセットされた部分)
の最初の1スキャン分を印刷する時はYアドレス発生器
B840の出力(YADRB)が選択されて“Δy”に
設定されている。また同様に3つ目の画像領域(オフセ
ットがない)では、Yアドレス(YADR)は“0”に
戻り、次のオフセットされている領域では再び“ΔY”
となる。
【0149】次に、これらの画像領域を印刷する2スキ
ャン目では、Yアドレス(YADR)はオフセットされ
ていない画像領域ではYアドレス発生器A838の出力
(YADRA)が選択されて“1”になり、オフセット
されている領域ではYアドレス発生器B840の出力
(YADRB)が選択されて“Δy+1”となる。
【0150】なお、図24(B)のライン301を出力
した後は、Yアドレス発生器B840の出力(YADR
B)は基本画像サイズ“Yb ”に等しくなるため、
“0”にクリアされる。
【0151】また、前述の図24(C)に示すタイプ3
の場合は、タイプ2の場合ではY方向のオフセットであ
るのに対し、このタイプ3ではX方向のオフセットとし
ている点が異なる。従って、前述のタイプ2では、セレ
クタ843がYアドレス発生器A838とYアドレス発
生器B840の出力を選択してYアドレス(YADR)
の形成に工夫をしたが、このタイプ3ではセレクタ84
2が、Xアドレス発生器A837とXアドレス発生器B
839の出力のいずれかを選択してXアドレス(XAD
R)として出力する制御が必要となる。
【0152】具体的には、ブロックカウンタ841がブ
ロックカウンタ841のYカウント値と同期させてセレ
クタ842の選択信号XSELをハイレベル/ロウレベ
ルに切り換えることで、Xアドレス発生器A837が出
力するアドレス(XADRA)とXアドレス発生器B8
39が出力するアドレス(XADRB)をブロック毎に
切り換えて(XADR)としてタイミング発生部844
に出力する。また、Xアドレス発生器B839は、HS
YNCの立上りで“0”にクリアされるのでなく、この
タイミングでX方向のオフセット量“Δx”がロードさ
れる。また、Xアドレス発生器B839は、基本画像サ
イズのX方向の幅“Xb ”と、その出力(XADRB)
とを比較し、(XADRB)が“Xb ”を越えるとリッ
プルキャリイ(XBRC)を出力せずに、Xアドレス発
生器B839を“0”にクリアする。また、ブロックカ
ウンタ841は、Xアドレス発生器A837よりのキャ
リイ(XARC)でブロックカウンタXの値をインクリ
メントする。
【0153】タイプ4とタイプ5は、基本画像サイズの
横“Xb ”と縦“Yb ”との比率が整数であると幾何学
的には美しく有用である。特にXb =Yb (基本画像が
正方形)であると、格子状にきれいに配置できるし、構
成上比較的容易で、XADRとYADRの入れ換えや、
アドレス発生器837〜840のカウント方向(ダウン
/アップカウント)を回転量Rに応じて実現することが
できる。
【0154】また、基本画像を回転する場合、アドレス
制御だけでなく、回転用処理部をパイプライン的に挿入
することも可能である。また、アドレス制御により、画
像データを実際に出力する前に、例えば基本画像を90
度回転した回転画像を画像メモリに基本画像分だけ作成
して記憶しておくことにより、より簡単に高速にこれら
回転画像を含む画像データを出力することができる。
【0155】また、ブロックカウンタ841は、基本画
像のブロックをカウントして、全出力画像サイズ(X
OUT ,YOUT )が出力されるようにしたが、この限りで
ない。特に、XOUT ,YOUT が各々Xb ,Yb の倍数で
ない時は、ブロックのカウントだけではXOUT ,YOUT
を規定できなくなる。そこで、余り画素Xr =XOUT
x ×Xb 、ただし、Nx =INT(XOUT /Xb )−
1を導入し、繰返し回数Nx を所定回数と比較し、また
は余り画素Xr を所定値と比較することによりX OUT
到達したかどうかを判定するようにできる。これはY方
向についても同様である。
【0156】また、記録ヘッドでの印刷速度が遅く、か
つ画像出力クロックが遅い場合は、前述したアドレス形
成をCPU等のソフトウェア処理により実現することも
可能である。特にソフトウェアにより、メモリの一部を
カウントとして図25の構成の一部をソフトウェアで置
き換えることも可能である。
【0157】なお、本実施例では、記録ヘッドへ出力す
る画像データの並びをラスタ形式で行い、記録ヘッドに
依存する画像データ配列の変更をラスタ@BJ変換コン
トローラ506(図17)で行うようにしているが、本
発明はこれに限定されるものでなく、メモリ505に格
納される画像データの配列と記録ヘッドに出力する画像
データの配列が同じであってもよく、また異なる場合
は、ヘッドドライバに出力する時点で記録ヘッドのヘッ
ド配列に合わせるようにしてもよい。
【0158】なお、本例に係るプリンタPの機械的構成
では実際には図28に示すように、Y方向に幅Hy の記
録範囲を有する記録ヘッドをX方向にスキャンして画像
出力するようにしている。
【0159】このような場合は、FMコントローラ50
4が有するアドレス制御部のY方向のYアドレス発生器
838,Yアドレス発生器B840を、Hy だけカウン
トするカウンタ(および比較器)と、そのリップルキャ
リイをカウントするカウンタ(および比較器)の2段構
成で実現することも可能である。
【0160】また、Y方向にHy の幅で、X方向にX
OUT の単位(バンド単位と称する)で画像を読出して印
刷することも可能である。このとき、上記のY方向のY
アドレス発生器A838,Yアドレス発生器B840の
上位のカウンタを必要とせずに、下位のカウンタ(Hy
用のカウンタ)だけで構成することも可能である。具体
的には、バンド単位で画像を出力する毎に、CPU10
2AがY方向の規定アドレス(今度印刷するバンド単位
の初めの画像データのYアドレス)をHy 用のカウンタ
にロードし、そこからカウントアップを行うようにして
もよい。
【0161】(3.4)変換データ,パラメータのダウ
ンロード 以上説明した、各変換データを各変換コントローラを介
して変換テーブルにダウンロードするため、あるいはホ
ストコンピュータHや操作・表示部103で設定した各
種パラメータを対応する所定のレジスタに格納するた
め、本実施例の装置は図29のフローチャートに従って
処理することになる。以下、その動作を説明するが、同
処理を行うプログラムはコントロールボード102内に
設けられたROM102Bに格納されているものであ
り、CPU102Aが実行するものである。
【0162】先ず、本システムに電源が投入されると、
ステップSP1でプリンタPを初期化する。この初期化
処理には、各記録色に対する変換テーブル509,51
1および513の初期化処理も含まれる。
【0163】そして、次のステップSP2で、ホストコ
ンピュータHや操作・表示部103よりテストプリント
の指示を受けているか否かを判断し、その指示があった
と判断したらステップSP3でテストプリントを行う。
この場合、先に説明したように、各記録色ごとのセレク
タ519が2値PGコントローラ517からのデータを
選択するよう指示信号を出力し、印刷処理を行うことに
なる。
【0164】さて、ホストコンピュータHや操作・表示
部103からの指示がない場合には、ステップSP4に
進んで、GPIBインターフェース501を介してデー
タを受信したかどうかを判断し、その受信を待つ。デー
タ受信があると、ステップSP4に進み、その受信デー
タが画像データがあるか、各変換テーブル用データやパ
ラメータであるかを判断する。ちなみに、画像データで
あるか否かの判断は、受信データの先頭に位置する制御
コマンドを解釈することで行われる。特に、変換テーブ
ル用のデータやパラメータである場合、続いて送られる
データがどの記録色のどの変換テーブルのためのデータ
であるのか、あるいはどの制御に用いるパラメータであ
るのかを示す識別データが付加される。
【0165】さて、受信したデータが画像データである
と判断した場合には、ステップSP7に進んで、その画
質に基づく印刷処理を実行する。
【0166】また、変換テーブル用データ,パラメータ
であると判断した場合には、ステップSP6に進んで、
その制御コマンドを解釈してどの記録色のどの変換テー
ブルであるのか、あるいはパラメータであるのかを判断
し、ステップSP8でその判別結果に基づいて受信デー
タを対応する変換コントローラやCPUを介して変換テ
ーブルやレジスタに格納する。
【0167】なお、ホストコンピュータHや操作・表示
部103で設定した情報その他は、操作・表示部103
の表示器上に表示することもできる。図30はその表示
例を示すものである。図中の表示器103Dには布6の
印刷済みの長さ,布の全長,布の送り量等が表示されて
いるが、ホストコンピュータHや本操作・表示部の操作
ボタンを用いて設定した各種パラメータ,モード等も表
示しうるのは勿論である。図30において、103Eは
各種エラーランプである。103Aおよび103Bはそ
れぞれ停止ボタンおよび緊急停止ボタンを示し、それぞ
れ、プリント出力の連続性を保護する停止モードおよび
保護しない停止モードとの選択を可能とするのに用いる
ことができる。
【0168】(4)他の構成例 以上の実施例では、ホストコンピュータHはプリンタP
に対しカラーパレットデータ化した画像データを供給
し、プリンタPではこれをカラーパレット変換テーブル
に基づいてC,M,Y,BKおよび特色S1〜S4を用
いたプリントを行うものとしたが、以下ではホストコン
ピュータHがR,G,Bの輝度データとして画像データ
をプリンタPに供給する場合の例を述べる。
【0169】本例においては、前述したシステムとほぼ
同様の構成をとることができるが、図17における画像
メモリ505はパレットデータ化された画像データでは
なく、R,G,Bの輝度データで表現された画像データ
を記憶するものとし、図18の構成を図31に示すもの
に置換えて用いる。
【0170】図31はR,G,Bの信号等からC,M,
Y,BKの信号への変換あるいはS1〜S4の特色信号
の生成を行う画像処理部の例を示す。
【0171】本例において、ホストコンピュータHは、
プリンタPに対してカラー画像データをR,G,Bで送
り、プリンタPはインターフェースを介して画像データ
R,G,Bを受け取り、CPU102Aがコントロール
ボード102に配設される画像データ処理部,記録ヘッ
ドドライバ24,モータドライバ23等のタイミングを
取り、これらを制御することにより、布6にシアンC,
マゼンタM,イエローY,ブラックBKあるいはさらに
特色S1〜S4のインクを塗布することでカラー画像の
形成出力を行う。
【0172】図31において、メモリ505より各コン
トローラ504,506および507から供給される画
像データ(輝度データ)R,G,Bに対し、入力補正部
632は、入力画像の分光特性やダイナミックレンジ等
を考慮して、標準の輝度データR′,G′,B′(例え
ばカラーテレビジョンのNTSC方式のR,G,B)へ
の変換を行い、濃度変換部633は、輝度の輝度データ
R′,G′,B′を対数変換等の非線形変換を用いて濃
度データC,M,Yに変換する。下色除去部634と黒
生成部635は、濃度データC,M,YとUCR量βと
スミ量σから下色除去と黒生成を以下の計算例のように
行う。
【0173】
【数2】 C(1)=C−β×MIN(C,M,Y) M(1)=M−β×MIN(C,M,Y) Y(1)=Y−β×MIN(C,M,Y) K(1)=σ×MIN(C,M,Y) 次に、マスキング部636は下色除去されたC(1),
M(1),Y(1)に対してインクの不要吸収特性を以
下の計算例で補正を行う。
【0174】
【数3】 C(2)=A11×C(1)+A12×M(1)+A13×Y(1) M(2)=A21×C(1)+A22×M(1)+A23×Y(1) Y(2)=A31×C(1)+A32×M(1)+A33×Y(1) ただし、Aij(ij=1〜3)はマスキング係数であ
る。
【0175】次に、γ変換部637は、C(2),M
(2),Y(2),BK(1)に対して各々出力ガンマ
の調整をしたC(3),M(3),Y(3),K(3)
に変換する(C(3),M(3),Y(3),BK
(3)の各々信号に対応したインクで出力される画像濃
度と線形になるように補正する)。
【0176】ここで、記録ヘッドはインクを吐出するか
否かの2つの状態しかない2値記録手段であるため、2
値化処理部638は、多値データであるC(3),M
(3),Y(3),K(3)を各々疑似的な階調形成が
でるようにC′,M′,Y′,BK′へと2値化変換処
理を行い、図19に示す回路部へ出力する。
【0177】さらに、本例では、CPU102Aから与
えられる特色指示に応じて色度図上所定のR,G,Bの
範囲(入力補正部632から与えられるR′,G′,
B′)を特色S1〜S4に置換えてプリントさせる指示
を発生する色検出部631を設ける。当該指示は信号S
としてγ変換部637に供給され、γ変換部637は適
切な特色信号S1(3)〜S4(3)を出力し、さらに
これを2値化処理部638にて2値化して、信号S1′
〜S4′を発生するようにしてある。
【0178】図32は図25の構成に対してホストコン
ピュータHが行う特色指定処理手順の一例を示す。本手
順は原則としてR,G,Bの3色の所望の色度範囲を指
定して色度図における所望の範囲を定め、その範囲に含
まれる色を所望の特色に置換する処理である。
【0179】本手順においても図4に示したと同様のス
テップSS7−1〜SS7−7の処理が前置され、そし
て、所望色の記録ヘッドが装着されている場合にはステ
ップSS7−11にて、CRT26に表示する原画デー
タ内の色に対し直接指定を行うか否かを判別する。ここ
で肯定判定であればステップSS7−13にてその指定
を促し、ステップSS7−15にてその指定入力がなさ
れたと判定された場合にはステップSS7−17にて
R,G,B各色についての特色への変換幅の指定を待
つ。当該指定にあたっては、R,G,Bの各色毎に変換
幅の最小値(min)および最大値(max)を指定す
る。次に、ステップSS7−19にて所望の特色を選択
する。例えば、特別色がS1〜S4の4色あれば各色毎
に割当てた数値で指定することができる。
【0180】このように変換範囲、特色の指定がなされ
ると、ステップSS7−21にてプリンタPに対し指定
を行う。この指示に用いるコマンドのフォーマットとし
ては、例えば、識別コード<WCOLOR>に続き、
“<Rmin>,<Rmax>,<Gmin>,<Gmax>,<Bmin
>,<Bmax>,<byte>”を付したものとすることがで
きる。この意味は、 Rmin≦R ≦Rmax,Gmin<G<Gmax ,Bmin<B<Bmax で定まる色度図の範囲内のデータに対しては、“<by
te>”で指示する特別色を用いる旨の指示である。
【0181】ステップSS7−11で否定判定された場
合にはステップSS7−23に進み、カラーグラフィッ
ク機能を有するコンピュータにおいて採用されるCRT
画面上の色見本表で変換に係る色の指定を行うか否かを
判定する。ここで肯定判定であればステップSS7−2
5にて当該指定を促し、その後ステップSS7−15に
進んで上述と同様の処理を行う。
【0182】一方、ステップSS7−23にて否定判定
された場合にはステップSS7−27に進み、変換に係
る色情報をキーで指定するか否かの判定を行い、肯定判
定された場合にはその旨を促してステップSS7−15
に移行する。さらにステップSS7−27で否定判定さ
れた場合には、現在プリンタPで使用している特色をそ
のまま用いるものとして処理を終了する。
【0183】なお、以上のホストコンピュータH側の指
定処理に対するプリンタPの色検出部631の回路は、
図33に示すものを採用することができる。
【0184】図33において、ホストコンピュータHが
送出する上記データはCPU102Aにより、レジス
タ,コンパレータ等を用いて構成できる比較回路641
にセットされる。比較回路641は入力補正部632か
らR′,G′,B′の信号が入力されると、これをセッ
トされた諸値と比較し、指定された範囲内であれば
“0”、それ以外であれば“1”となる信号αを発生す
る。当該信号αは濃度変換部633と特色信号生成回路
643とに供給される。濃度変換部633はα=0であ
れば当該R′,G′,B′に対してC,M,Yの信号を
生成しない。
【0185】R′,G′,B′の信号は輝度信号生成回
路645にも供給される。輝度信号生成回路645は例
えば(R′+G′+B′)/3を演算して特色信号生成
回路643に供給し、特色に置換する範囲に対しても濃
度が良好に再現されるようにする。また、セレクタ64
7は、上記<byte>で指示されるデータに応じてC
PU102Aにより切換えられ、当該特色を用いる旨を
特色信号生成回路643に指示する。従って、特色信号
生成回路643は、比較回路641が出力するαが
“0”であるときに、輝度信号生成回路645から供給
される輝度信号に対応した濃度にて、セレクタ647で
指示される特色のデータSを発生する。
【0186】なお、特色とC,M,Y等とを混色させる
ことが望まれる場合には、本例において上記<byte
>のデータを増やすとともに、比較回路641が特色の
使用のみを指示するα=0とC,M,Y等のみを使用す
るα=1との間で、それぞれの混合比率を定めるデータ
を発生するようにすればよい。
【0187】図34はホストコンピュータHが行う特色
指定処理手順のさらに他の例を示す。本処理は、原画デ
ータ上の特定エリアを指定して、その範囲を所望の特色
でプリントするようにするための処理である。
【0188】本手順においても、上述のステップSS7
−1〜SS7−7が前置される。そして、用いようとす
る特色の記録ヘッドが装着されているときにステップS
S7−41にて原画上の所望エリアを示す座標データの
入力を促す。そして、ステップSS7−43にてその入
力が判定されると、ステップSS7−45にて特色の選
択を行わせ、ステップSS7−47にて上記エリアデー
タ、特色の指定データをプリンタPに通知する。その際
のコマンドのフォーマットとしては、例えば<WARE
A>なる識別コードに続けて、上記エリアが3角形状の
領域であれば、X,Y座標により、“<X1>,<Y1>,
<X2>,<Y2>,<X3>,<Y3>,<byte>”とするこ
とができる。ここに、“<byte>”は上述と同様特
色の指定データである。
【0189】なお、本手順に対するプリンタP側の処理
回路としては図31における色検出部を領域検出部とす
るとともに、その領域検出部として図35に示すものを
用いることができる。
【0190】図35において、ホストコンピュータHが
送出する上記領域に関するデータはCPU102Aによ
り、レジスタ,コンパレータ等を用いて構成できるエリ
ア信号発生回路651にセットされる。エリア信号発生
回路651はCPUバスより画像アドレスが入力される
と、これをセットされた諸値と比較し、指定された範囲
内であれば“0”、それ以外であれば“1”となる信号
αを発生し、濃度変換部633と特色信号生成回路64
3とに供給する。濃度変換部633はα=0であれば
C,M,Yの信号を発生しない。なお、エリア信号発生
回路651をC,M,Y等と特色との混合を比率を定め
るデータを発生するように構成することもできる。
【0191】特色信号生成回路653,輝度信号生成回
路655およびセレクタ657の構成は、それぞれ、図
33における各部643,645および647と同様で
あり、特色信号生成回路653は、エリア信号発生回路
651が出力するαが“0”であるときに、輝度信号生
成回路655から供給される輝度信号に対応した濃度に
て、セレクタ657で指示される特色のデータSを発生
する。
【0192】図4,図32および図34を用いて説明し
た特色指定手順は、プリンタP側の構成に合せて、すな
わち例えばプリンタPが提示する情報に基づいていずれ
かを起動するようにすることもでき、あるいはプリンタ
P側がいずれの手順にも対応できる回路を有しているの
であればオペレータの所望に応じていずれかを起動でき
るようにすることも可能である。
【0193】なお、以上の各実施例において、「特色」
とは、カラープリンタにおいて通常用いられるY,M,
Cでは再現不能もしくは再現が困難である金属色、鮮明
なR,G,Bやバイオレット,オレンジ等の色とし、そ
れら色を専用のヘッドによって表現するものとしたが、
本実施例における特色とは、それらのほか、Y,M,C
等の混合によって再現可能もしくは再現が容易であって
も、使用頻度が高いために混合に供される色の記録剤の
使用量が多大となる場合において、その使用量を抑える
目的で用いられる色であってもよい。また、Y,Mまた
はCと特色、もしくは特色同士の記録剤の混合により表
現される色であってもよい。
【0194】また、デザイナが選択した色の忠実な再現
を行うための処理に関して、図9,図10の実施例では
カラーパレットデータを生成する手順について述べた
が、図31以降の実施例の如くホストコンピュータHが
R,G,Bの輝度信号をプリンタPに送信するものであ
る場合には、図9に示したような補正または図10に示
したような選択により、良好な色再現を行わせるR,
G,B信号を送信するようにすればよい。 (5)その他 なお、本発明の係る画像出力装置(プリンタ)には、イ
ンクジェット記録方式に限らず種々の記録方式を採用で
きるが、インクジェット記録方式を採る場合には、その
中でもインク吐出を行わせるために利用されるエネルギ
ーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変
換体やレーザ光)を備え、前記熱エネルギーによりイン
クの状態変化を生起させる方式の記録ヘッドや記録装置
において優れた効果をもたらすものである。係る方式に
よれば記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0195】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生
せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、
結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体(イン
ク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の
成長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を
吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動
信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成長収縮
が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の
吐出が達成でき、より好ましい。
【0196】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、優れた記録を行うことができる。
【0197】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書、米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明の含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの
圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を開示
する特開昭59−138461号公報に基づいた構成と
することもできる。即ち、記録ヘッドの形態がどのよう
なものであっても、本発明によれば記録を確実に効率よ
く行うことができる。
【0198】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、上述した明細書に開示されてい
るような複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さ
を満たす構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッド
としての構成のいずれでもよい。
【0199】加えて、シリアルタイプのものでも、装置
本体に固定された記録ヘッド、あるいは装置本体に装着
されることで装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッド、或いは記録ヘッド自体に一体的にインクタ
ンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドを用
いてもよい。
【0200】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0201】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは
液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式で
はインク自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温
度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるよう
に温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号
付与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0202】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクの使用も本発明には適用可能で
ある。このような場合インクは、特開昭54−5684
7号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載
されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状ま
たは固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対
して対向するような形態としてもよい。本発明において
は、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述
した膜沸騰方式を実行するものである。
【0203】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、上述のようなワードプロセッサやコンピュ
ータ等の情報処理機器の画像出力端末として一体または
別体に設けられるものの他、リーダ等と組み合わせた複
写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置
の形態を取るものであっても良い。
【0204】次に、インクジェット捺染用布帛として
は、 (1)インクを充分な濃度に発色させ得ること。 (2)インクの染着率が高いこと。 (3)インクが布帛上で速やかに乾燥すること。 (4)布帛上での不規則なインクの滲みの発生が少ない
こと。 (5)装置内での搬送性に優れていること。 等の性能が要求される。これら要求性能を満足させるた
めに、必要に応じて布帛に対し、予め前処理を施してお
くことができる。例えば、特開昭62−53492号公
報においてはインク受容層を有する布帛類が開示され、
また特公平3−46589号公報においては還元防止剤
やアルカリ性物質を含有させた布帛の提案がなされてい
る。このような前処理の例としては、布帛に、アルカリ
性物質、水溶性高分子、合成高分子、水溶性金属塩、尿
素及びチオ尿素から選ばれる物質を含有させる処理を挙
げることができる。
【0205】アルカリ性物質としては、例えば、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属、
モノ、ジ、トリエタノールアミン等のアミン類、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム等の炭酸も
しくは重炭酸アルカリ金属塩等が挙げられる。さらに酢
酸カルシウム、酢酸バリウム等の有機酸金属塩やアンモ
ニア及びアンモニア化合物等がある。また、スチーミン
グ及び乾燥下でアルカリ物質となるトリクロロ酢酸ナト
リウム等も用い得る。特に好ましいアルカリ性物質とし
ては、反応性染料に染色に用いられる炭酸ナトリウム及
び重炭酸ナトリウムがある。
【0206】水溶性高分子としては、トウモロコシ、小
麦等のデンプン物質、カルボキシメチルセルロース、メ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセル
ロース系物質、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム、
ローカスイトビーンガム、トラガントガム、グアガム、
タマリンド種子等の多糖性、ゼラチン、カゼイン等の蛋
白質物質、タンニン系物質、リグニン系物質等の天然水
溶性高分子が挙げられる。
【0207】また、合成高分子としては、例えば、ポリ
ビニルアルコール系化合物、ポリエチレンオキサイゾ系
化合物、アクリル酸系水溶性高分子、無水マレイン酸系
水溶性高分子等が挙げられる。これらの中でも多糖類系
高分子やセルロース系高分子が好ましい。
【0208】水溶性金属塩としては、例えば、アルカリ
金属、アルカリ土類金属のハロゲン化物のように、典型
的なイオン結晶を作るものであって、pH4〜10であ
る化合物が挙げられる。かかる化合物の代表的な例とし
ては、例えば、アルカリ金属では、NaCl,Na2
4 ,KCl及びCH3 COONa等が挙げられ、ま
た、アルカリ土類金属としては、CaCl2 及びMgC
2 等が挙げられる。中でもNa,K及びCaの塩類が
好ましい。
【0209】前処理において上記物質等を布帛に含有さ
せる方法は、特に制限されないが、通常行われる浸漬
法、バッド法、コーティング法、スプレー法などを挙げ
ることができる。
【0210】さらに、インクジェット捺染用布帛に付与
される捺染インクは、布帛上に付与した状態では単に付
着しているに過ぎないので、引き続き繊維への染料の反
応定着工程(染着工程)を施すのが好ましい。このよう
な反応定着工程は、従来公知の方法で良く、例えば、ス
チーミング法、HTスチーミング法、サーモフィックス
法、あらかじめアルカリ処理した布帛を用いない場合
は、アルカリパッドスチーム法、アルカリブロッチスチ
ーム法、アルカリショック法、アルカリコールドフィッ
クス法等が挙げられる。
【0211】さらに未反応の染料の除去及び前処理に用
いた物質の除去は、上記反応定着工程の後に従来公知の
方法に準じ、洗浄により行うことができる。尚、この洗
浄の際に、従来のフィックス処理を併用することが好ま
しい。 [第2実施例]以下、添付図面を参照して本発明の第2
実施例を詳細に説明する。
【0212】図36は本発明の画像出力装置の一実施例
であるプリンタの主要な基本構成を示すブロック図であ
る。
【0213】図36において、201はホストコンピュ
ータ等の外部機器で、実施例のプリンタ202に画像デ
ータや各種コマンド等を出力している。このプリンタ2
02の主要構成は、外部機器201とのデータ及びコマ
ンド等の通信制御を行なうインターフェース部203
と、プリンタ202全体の動作制御を行なう制御部20
4(主にCPUとプログラム用ROM,ワーク用RA
M,I/Oポート等の周辺回路等で構成される)と、オ
ペレータとのインターフェースを行なう表示/操作部2
05(LCD等の表示部とキースイッチ等の操作部を含
む)と、画像データを格納するメモリ部209(D−R
AMやS−RAM等の半導体メモリを含む)と、メモリ
部209へのリード/ライトを制御するメモリ制御部2
06(主に表示/操作部205からのパラメータを格納
するパラメータ記憶部207と、メモリ部209のリー
ド及びライトのアドレスを発生させるアドレス制御部2
08とを含む)と、各種モータの駆動を制御するモータ
駆動部210と、キャリッジ部214移動するための駆
動源であるキャリッジモータ211と、用紙等の被記録
媒体228を移動するための駆動源である搬送モータ2
12と、記録用インクを吐出する記録ヘッド部215
と、記録ヘッド部215を画像信号に応じて駆動するヘ
ッド駆動部213等からなる。
【0214】図37は本実施例のプリンタ202の記録
部の要部斜視図である。
【0215】キャリッジユニット214は、記録ヘッド
部215を含むカートリッジ220を着脱可能に載置し
ており、キャリッジモータ211の回転に応じて矢印X
1(右方向),X2(左方向)に往復移動する。このキ
ャリッジユニット214は、円柱状のキャリッジ軸22
3とキャリッジ支持台224によって支持されるととも
に、その摺動方向(X1,X2)が規定されている。キ
ャリッジモータ211は、矢印R1,R2方向に正逆転
してキャリッジユニット214を双方向に移動すること
ができる。タイミングベルト222は2個のプーリ22
5,226に張架され、その一部がキャリッジユニット
214に固定されている。そして、一方のプーリ225
はキャリッジモータ211の回転軸に取り付けられてい
るため、キャリッジモータ211の回転に応じてキャリ
ッジユニット214が搬送される。
【0216】221はキャリッジユニット214の位置
を検出するためのエンコーダで、キャリッジユニット2
14内のエンコーダ用センサ(不図示)によって、この
エンコーダ221を読取ることによりキャリッジユニッ
ト214がどこに位置しているかを知ることができる。
尚、X2(左方向)の端にキャリッジユニット214の
待機位置であるホームポジション(以下、HPと称す
る)があり、このHP近傍に読取手段であるHPセンサ
(不図示)が設けられており、このHPセンサはフォト
インタラプタ等のセンサで構成され、このHPにキャリ
ッジユニット214が位置しているかどうかの検出を行
なう。227は被記録媒体である用紙等を搬送するため
の搬送ローラで、搬送モータ212の回転軸に取り付け
られ、被記録媒体である用紙228に接触している。ケ
ーブル229はキャリッジユニット214を介してカー
トリッジ220内の記録ヘッド部215へ画像信号を送
るためのものである。その他、図示しない被記録媒体の
供給装置等を備えて本実施例のプリンタ202が構成さ
れる。
【0217】次に図36〜図37に示す本実施例のプリ
ンタ202の動作について説明する。
【0218】まず、プリンタ202の電源が投入される
と、制御部204は図示しない内部のRAMとI/O部
や、メモリ制御部206、メモリ部209、表示/操作
部205、インターフェース部203等及び各種ハード
ウェアの初期チェック及び初期化を行ない、機構部のイ
ニシャライズを行なう。具体的には、搬送モータ21
2、キャリッジモータ211や回復系モータ(不図示)
等を作動させることで、紙づまり(ジャム)等で停止さ
れている用紙228を装置外に排出したり、キャリッジ
ユニット214をHPに移動し、回復系機構(記録ヘッ
ド部215の目詰まりを防止する等の記録ヘッド部21
5周辺の機構)を作動し、インクの強制吐出及び吸引等
を行なう。
【0219】次に制御部204は、インターフェース部
203に対して外部機器201とのインターフェースを
有効(イネーブル)にし、表示/操作部205に“RE
ADY”等のように、動作準備ができたことを知らせる
メッセージを表示する。この状態では、制御部204
は、外部機器201からの入力や表示/操作部205か
らの入力を持っている状態であり、かつ各種のエラーが
発生していないか監視中である。
【0220】ここで表示/操作部205からキー入力が
あると、制御部204はこれら各種入力に応じて表示/
操作部205の表示や各種パラメータのセット(ワーク
RAMへの格納やパラメータ記憶部207への格納)等
を指示することにより、操作部よりのデータ入力処理が
行われる。また、インターフェース部203を介して外
部機器201からの入力があると、制御部204はその
入力がコマンドであるか、画像データであるかを判定
し、コマンドであればそれに対応した各種設定等の処理
を行なうとともに、画像データであれば、メモリ制御部
206を入力モードに設定し、その入力した画像データ
をメモリ部209へ格納するように指示する。
【0221】例えば、外部機器201からの画像データ
を繰返して出力するか従来のようにプリントされるべき
画像データ全体を出力するかは外部機器201からのコ
マンドによって指示される。
【0222】具体的には、画像データの入力の際は、外
部機器201がプリンタ202に入力画像サイズ
(Xin、Yin)をコマンドとパラメータの形式で送信す
る。これにより、プリンタ202はメモリ部209に入
力領域を確保し、制御部204のワークRAMとパラメ
ータ記憶部207に、この入力画像サイズを記憶する。
次に外部機器201は、画像データをプリンタ202に
逐次送信すると、プリンタ202はこの画像データを受
信し、メモリ制御部206を介してメモリ部209に格
納する。こうして所定サイズの画像データの入力が終了
すると、外部機器201はその画像データの出力形式を
プリンタ202に送信する。これによりプリンタ202
は、その画像出力形式を制御部204のワークRAMと
パラメータ記憶部207に記憶する。ここでは、前述し
た第1実施例と同様に、画像出力形式として図24のよ
うな出力タイプを扱うことにする。
【0223】基本画像のプリントパターンについては前
述した第1実施例と同様であるので、その説明を省略す
る。また、メモリ制御部206の内部構成は第1実施例
の図25と同様である。 [第3実施例]図38は第3の実施例による画像形成装
置の機能構成を表すブロック図である。710はリーダ
部であり原稿の画像を読み取り、画像データに変換す
る。711はメモリ部であり、リーダ部710により読
み取られた原稿画像データを格納する。712は書き込
みカウンタ部であり、画像データをメモリ部711へ格
納する際の格納アドレスを決定する。713はメモリ制
御部であり、書き込みカウンタ部712、読み出しカウ
ンタ部714を制御する。714は読み出しカウンタ部
であり、メモリ部711よりプリンタ部715へ画像デ
ータを送出する際のデータの読み出しアドレスを決定す
る。715はプリンタ部であり、メモリ部711より読
み出された画像データの記録媒体への記録を実行する。
716は設定部であり、原稿中からイメージリピートす
る画像エリアの指定、イメージリピートする画像の記録
用紙への記録位置、リピートの仕方(回転、鏡像等)等
を設定する。
【0224】図39は本実施例によるリーダ部710の
概略構成を表す図である。780はCCDユニットであ
り、読み取り素子であるCCDや光源レンズ等で構成さ
れている。CCDユニット780はリーダ主走査レール
782上を走査し、原稿を1ライン分読み取ると、リー
ダ副走査レール上を1ライン分移動し、次のラインの読
み取りを実行する。これを繰り返すことで、原稿を読み
取っていく。
【0225】図40は本実施例によるプリンタ部715
の概略構成図である。本実施例における画像形成装置の
プリンタ部715はインクジェット方式の記録ヘッドを
有する。シアン,マゼンタ,イエロー,ブラック(以
下、C,M,Y,Bk)の4色の記録ヘッド901から
904は、主走査モータ792によりプリンタ主走査レ
ール793上を走査し、記録媒体である記録用紙720
にリーダ部781で読み取った1ライン分の画像を記録
していく。1ライン分の記録を終了後、記録用紙720
は紙送りモータ791により副走査方向へ1ライン分搬
送される。この動作を繰り返すことで画像を記録してい
く。
【0226】上述の構成において、設定部716におい
て以下の指定を行う。まず、原稿画像のうちイメージリ
ピートするエリアを指定する。この指定方法としては、
図41の(a)に示すように点P(x1 ,y1 )と点Q
(x2 ,y2 )の2点を指定することにより、この2点
により形成される矩形内のエリアが指定されたエリアと
なる。101は指定されたエリアである。
【0227】次に、イメージリピートの展開開始位置を
指定する。これは、図41の(b)において示されてい
るように、点Q(x3 ,y3 )を指定することにより、
この点Qの位置よりイメージリピートが開始される。更
に、イメージリピートのリピート回数を指定する。これ
は、主走査方向へ何回、副走査方向へ何回というように
指定する。例えば、図41の(b)では、主走査方向へ
3回、副走査方向へ1回という指定を行った場合のエリ
ア1のリピート位置が点線の矩形102,103,10
4にて示されている。
【0228】最後に、イメージリピートの方法を指定す
る。ここでは、90°回転、鏡像等の指定を、例えばメ
ニュー画面とセレクトボタンなどにより実行する。そし
て以上の設定情報はメモリ制御部713に記憶される。
【0229】以上のような設定を行った後に、本画像形
成装置を起動すると、まず原稿画像データがリーダ部7
10により読み込まれメモリ711に格納される。ここ
で書き込みカウンタ712はリーダ部710からのシリ
アル形式のデータをラスタ形式のデータに変換しながら
メモリ711への格納を実行する。
【0230】続いて、メモリ部711の画像データを読
出す際は、メモリ制御部713により読出しカウンタ7
14のアドレシングをイメージリピートするように制御
し、このアドレッシングで読み出された画像データをプ
リンタ部715にて印字する。指定されたイメージリピ
ートの実行位置において、メモリ711からの画像デー
タの読み出しカウンタのアドレスをイメージリピートす
る画像エリアのアドレスにセットする。読み出しカウン
タ714はxカウンタ、yカウンタを備え、これらカウ
ンタの現在値によるx座標、y座標によりアドレスを指
定するものである。したがって、このときxカウンタ及
びyカウンタを操作することにより、画像を90°回転
させたり、鏡像としたりして読み出すように読み出しア
ドレスが生成される。例えばxカウンタとyカウンタを
入れ換えて、さらにxカウンタをダウンカウンタに設定
すれば90°回転した画像データが得られる。また、x
カウンタのみをダウンカウンタとすれば鏡像が得られ
る。
【0231】図42に画像イメージを90°回転しなが
らイメージリピートする印字例を示す。図42(a)の
エリア1は回転のない状態での画像イメージである。図
42(b)のエリア2は、エリア1の画像をメモリ71
1から読み出す際、90°回転するようなアドレシング
で読み出した印字の様子である。図42(c)のエリア
3は、エリア1の画像を180°回転するようなアドレ
シングで読み出した印字の様子である。
【0232】図43に画像イメージを鏡像でイメージリ
ピートする印字例を示す。図43(a)のエリア1はオ
リジナルの画像イメージである。図43(b)のエリア
2はエリア1の画像をメモリ711から読み出す際、鏡
像になるようなアドレシングで読み出した印字の様子で
ある。図43(c)のエリア3はエリア1と同様にメモ
リ711から読出した印字の様子である。
【0233】図42,図43に示すように、イメージリ
ピートにおいて、メモリ711からの読み出しのアドレ
シングを繰り返しの度に変えることで、変化のあるイメ
ージリピート機能を実現することができる。
【0234】尚、上述の第3実施例においてはインクジ
ェット方式の記録ヘッドを備える画像形成装置について
説明しているがこれに限られるものではなく、例えば、
レーザビームプリンタなどのページプリンタに適用する
ことも可能である。
【0235】[第4実施例]図44は第4実施例による
画像形成装置の構成を表すブロック図である。第4の実
施例による画像形成装置は、コンピュータからの画像を
イメージリピートするものである。711はメモリであ
り、ホストコンピュータ740から送られた画像データ
を記憶する。742はプリンタ部であり、第4実施例に
おいてはシリアルスキャンで印字するプリンタであり、
例えば第3実施例のようにインクジェット方式の記録ヘ
ッドを有するプリンタである。ラインメモリ741は上
述のプリンタ部742において1スキャンで印字する1
ライン分のメモリである。読み出しカウンタ714の制
御によりメモリ711の画像データはラインメモリ74
1へ読み出される。そして、1ライン分の画像データが
ラインメモリ741に蓄積されると、プリンタ部742
へデータが転送され、プリンタ部742による記録動作
が実行される。
【0236】上述の第3実施例と同様の操作により、イ
メージリピートする画像エリア、イメージリピートの展
開を開始する位置、リピート回数、リピートの方法を設
定し、メモリ制御部713に記憶させる。
【0237】例えば、図42(c)の様なイメージリピ
ート(90°ずつ回転してリピートする)を行なう場合
は、エリア1の画像をラインメモリ741へ転送し、続
けて90°回転した画像イメージになるように読み出し
カウンタ714を制御し、ラインメモリ741へ転送す
る。この読み出しカウンタ714の制御は第3実施例に
おいて説明したようにxカウンタ,yカウンタを操作す
ることにより実行される。この様に、画像イメージを9
0°ずつ回転させラインメモリ741へ転送し、1ライ
ン分のデータがたまったところで、印字動作を開始す
る。ラインメモリ741への書き込みと読み出しを独立
して行なう様に構成すれば、ラインメモリ741から読
み出して印字している最中に次のラインの画像データを
ラインメモリ741に書き込めるため、プリンタ部74
2は常に印字中となり、印字の高速化がはかれる。
【0238】[第5実施例]図45は第5実施例による
画像形成装置の構成を表すブロック図である。第5実施
例においては、1ライン分の画像データを記憶するライ
ンメモリ751のみを備え、ホストコンピュータ740
からの画像イメージをイメージリピートする例である。
図42(c)の様な画像を印字する場合、図42(a)
のエリア1の画像をホストコンピュータ740からライ
ンメモリ751へ書き込み、ホストコンピュータ740
から同じ画像を転送し、書き込みカウンタ712のアド
レス制御により90゜回転させた状態でラインメモリ7
51へ書き込む。以下、1ライン分の画像データを90
゜ずつ回転させた状態でラインメモリ741へ書き込
み、1ライン分の画像データがたまったところで印字動
作を開始する。従って、例えば図42の(c)のように
イメージリピートを1ライン上に3回繰り返す場合は、
繰り返される画像データを3回送信する必要がある。
【0239】また、通常、ホストコンピュータ740か
らの画像データの通信速度がラインメモリ751への書
き込み速度に比べて十分に遅いので、1回の送信による
1つの画素データをラインメモリの複数のアドレスに格
納することができる。従って、ホストコンピュータ74
0からリピート画像が1回送信される間に、書き込みカ
ウンタ712のアドレス制御によりイメージリピートの
パターンに応じてラインメモリ751の複数箇所への書
き込みを実行することが可能である。このような方法に
よれば、1回の画像データの送信でラインメモリ741
に1ライン分の画像データを蓄積することができる。
【0240】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッドを有する、記
録装置においても優れた効果をもたらすものである。
【0241】尚、上述の各実施例においては、1走査分
の大きさの画像データをリピートしているが、これに限
られるものではなく、複数回の走査が必要な図形等に対
しても上述の各実施例の構成によりイメージリピートす
ることができる。但し第5実施例においては必要に応じ
てホストコンピュータからの複数回数の画像データの送
信が必要となる。
【0242】尚、本発明は複数の機器から構成されるシ
ステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用し
ても良い。また、本発明はシステム或は装置に、本発明
を実施するプログラムを供給することによって達成され
る場合にも適用できることは言うまでもない。
【0243】更に、第3実施例〜第5実施例を第1実施
例と同様の捺染に適用できることは言うまでもない。
【0244】以上説明したように本実施例によれば、第
2の画像データを第1の画像データとは独立に管理して
いるので、第1の画像の繰返し周期や繰返しパターンの
種類によらず、オペレータの望む繰返し周期にて所望通
りに第2の画像データを挿入できる。
【0245】このように幾何学的な繰返し画像データを
効率よく出力することができる。
【0246】また大容量の画像データを少ないメモリ容
量で出力できるとともに、その画像データを発生する外
部機器における画像データの処理を軽減できる効果があ
る。
【0247】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、外
部装置から供給される2次元画像と出力パラメータとに
よって決定される基本画像を、複数出力形式の中から選
択した出力形式に従って繰り返し形成することにより、
所望の繰り返しパターンを効率よく形成できるという効
果がある。
【0248】また本発明によれば、外部機器における画
像処理の負担を軽減し、かつ少ないメモリ容量で大量の
画像を形成できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る捺染システムの全体構
成を示すブロック図である。
【図2】図1の捺染システムにおける捺染処理手順の概
要を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施例に係るホストコンピュータの
構成を中心としてシステムを示すブロック図である。
【図4】図2における特色指定処理手順の一例を示すフ
ローチャートである。
【図5】図4の手順で作成するパレット変換テーブルの
一例を示す説明図である。
【図6】図4の手順で作成するパレット変換テーブルの
一例を示す説明図である。
【図7】図4の手順で作成するパレット変換テーブルの
一例を示す説明図である。
【図8】図4の手順で作成するパレット変換テーブルの
一例を示す説明図である。
【図9】図2におけるカラーパレットデータ生成手順の
一例を示すフローチャートである。
【図10】他のカラーパレットデータ生成手順の一例を
示すフローチャートである。
【図11】図2におけるロゴ入力処理手順の一例を示す
フローチャートである。
【図12】図11において指定されるデータとロゴプリ
ント形式との対応例を示す説明図である。
【図13】本実施例に適用されるプリンタの機械的な概
略構成を示す斜視図である。
【図14】図13のプリンタの記録部の平面図である。
【図15】図13に示すプリンタの電気的な概略構成を
示すブロック図である。
【図16】図13に示すプリンタの電気的な概略構成を
示すブロック図である。
【図17】図15におけるコントロールボードの内部構
成の一部をデータの流れを中心として示すブロック図で
ある。
【図18】同じくコントロールボードの内部構成を示す
ブロック図である。
【図19】同じくコントロールボードの内部構成を示す
ブロック図である。
【図20】図18に示す各メモリに対し、変換用パラメ
ータが入力されるまでの異常出力を防止するためにセッ
トするデータを説明するための説明図である。
【図21】図19におけるロゴ入力部の構成例を示すブ
ロック図である。
【図22】ロゴの画像の出力範囲とロゴメモリの空間と
の対応の一例を示す説明図である。
【図23】ロゴメモリにおける1画素に対するデータ構
造の例を示す説明図である。
【図24】記録媒体に対する基本画像の繰返しパターン
の例を示す説明図である。
【図25】パラメータ記憶部およびアドレス制御部の構
成例を示すブロック図である。
【図26】本実施例のプリンタによる画像出力(タイプ
1)時におけるメモリ制御部の各信号の出力タイミング
を示すタイミングチャートである。
【図27】本実施例のプリンタによる画像出力(タイプ
2)時におけるメモリ制御部の各信号の出力タイミング
を示すタイミングチャートである。
【図28】本例のプリンタによる実際の画像出力例を示
す説明図である。
【図29】図18に示す各メモリおよび各部レジスタに
変換データおよびパラメータをセットするための処理手
順の一例を示すフローチャートである。
【図30】プリンタにおける操作・表示部の主要部の構
成例を示す平面図である。
【図31】図15におけるコントロールボードの主要部
の他の構成例をデータの流れを中心として示すブロック
図である。
【図32】図31の構成に対してホストコンピュータで
採用可能な特色指定処理手順の一例を示すフローチャー
トである。
【図33】図31における色検出部の構成例を示すブロ
ック図である。
【図34】特色指定処理手順の他の例を示すフローチャ
ートである。
【図35】その処理のために図31における色検出部に
替えて配置される領域検出部の構成例を示すブロック図
である。
【図36】本発明の第2実施例のプリンタ装置の主要構
成を示すブロック図である。
【図37】第2実施例のプリンタの記録部周辺の構成を
示す要部斜視図である。
【図38】第3実施例による画像形成装置の概略構成を
示すブロック図である。
【図39】第3実施例のリーダ部の構成を表す図であ
る。
【図40】第3実施例のプリント部の構成を表す図であ
る。
【図41】設定部によるイメージリピートのための各種
設定方法を表す図である。
【図42】90o ずつ回転してイメージリピートを実行
した状態を表す図である。
【図43】鏡像変換をしてイメージリピートを実行した
状態を表す図である。
【図44】第4実施例による画像形成装置の概略構成を
表すブロック図である。
【図45】第5実施例による画像形成装置の概略構成を
表すブロック図である。
【図46】基本画像の繰返しパターンの1つを採用する
ことによって形成される画像の一例を示す説明図であ
る。
【図47】修正処理に含まれる基本画像の位置ずれ修正
処理の一例を説明するための説明図である。
【図48】位置ずれ修正手順の一例を示すフローチャー
トである。
【図49】位置ずれ修正の他の例を示すフローチャート
である。
【図50】位置ずれ処理の他の例を示す説明図である。
【図51】位置ずれ修正手順の2例を示すフローチャー
トである。
【図52】修正処理に含まれる色ずれ修正処理の一例を
説明するための説明図である。
【図53】修正処理に含まれる色ずれ修正処理の一例を
示すフローチャートである。
【図54】修正処理に含まれるグレーエリア修正処理手
順の一例を示すフローチャートである。
【図55】イメージリピートする画像エリアの指定状態
を表す図である。
【図56】従来例によるイメージリピートの実行状態を
表す図である。
【符号の説明】
6 布 300 基本画像 505 画像メモリ 508 パレット変換テーブル 509 C変換テーブル 510 HS変換テーブル 512 γ変換テーブル 514 2値化コントローラ 515,524 つなぎメモリ 520 ロゴ入力部 631 色検出部 643,653 特色信号生成回路 1011 CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田名網 英之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−241468(JP,A) 特開 平3−59177(JP,A) 特開 平2−220883(JP,A) 特開 平2−53976(JP,A) 特開 平3−222766(JP,A) 特開 平2−81654(JP,A) 特開 昭63−209849(JP,A) 特表 平3−505069(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 21/00 B41J 2/01 B41M 5/00 B41J 5/30 B41J 29/38

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部装置から供給される画像データを受
    信して画像を形成する画像形成装置であって、 前記外部装置から供給される2次元画像を表す画像デー
    タを記憶する第1記憶手段と、 前記外部装置から供給される複数の出力パラメータを記
    憶する第2記憶手段と、前記第2記憶手段に記憶された第1出力パラメータに基
    づいて、前記第1記憶手段で記憶された画像データから
    基本画像を生成する生成手段と、 前記 基本画像を複数繰り返し形成するための複数の繰返
    形式から1つの繰返し形式を前記第2記憶手段に記憶
    された第2出力パラメータに基づいて選択する選択手段
    と、 前記選択手段で選択された繰返し形式と前記第2記憶手
    段に記憶された第3出力パラメータに基づいて前記基本
    画像を画像形成手段により繰り返し形成させる制御手段
    と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記第1出力パラメータは、前記基本画
    像のドットサイズを示すパラメータであることを特徴と
    する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第3出力パラメータは、前記選択手
    段で選択された繰返し形式において、隣り合う前記基本
    画像のずれ量を示すパラメータを含むことを特徴とする
    請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記第3出力パラメータは、前記制御手
    段により得られる繰返し画像のドットサイズを示すパラ
    メータを含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】 前記画像形成手段は、インクを吐出して
    記録を行うインクジェット記録ヘッドを備えることを特
    徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドは熱エネルギーを利用し
    てインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与え
    る熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体を
    備えているインクジェット記録ヘッドであることを特徴
    とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドは、前記熱エネルギー変
    換体によって印加される熱エネルギーによりインクに状
    態変化を生起させ、当該状態変化に基づいて吐出口より
    インクを吐出させることを特徴とする請求項6に記載の
    画像形成装置。
  8. 【請求項8】 外部装置から供給される画像データを受
    信し、インクジェット記録装置により記録媒体に画像を
    記録するインクジェット記録物の製法であって、 前記外部装置から供給される2次元画像を表す画像デー
    タを第1メモリに記憶する第1記憶工程と、 前記外部装置から供給される複数の出力パラメータを第
    2メモリに記憶する第2記憶工程と、前記第2メモリに記憶された第1出力パラメータに基づ
    いて、前記第1メモリに記憶された画像データから基本
    画像を生成する生成工程と、 前記 基本画像を複数繰り返し形成するための複数の繰返
    形式から1つの繰返し形式を前記第2メモリに記憶さ
    れた第2出力パラメータに基づいて選択する選択工程
    と、 前記選択工程で選択された繰返し形式と前記第2メモリ
    に記憶された第3出力パラメータに基づいて前記基本画
    像を前記インクジェット記録装置により繰り返し形成さ
    せる制御工程と、 を有することを特徴とするインクジェット記録物の製
    法。
  9. 【請求項9】 前記第1出力パラメータは、前記基本画
    像のドットサイズを示すパラメータであることを特徴と
    する請求項8に記載のインクジェット記録物の製法。
  10. 【請求項10】 前記第3出力パラメータは、前記選択
    工程で選択された繰返し形式において、隣り合う前記基
    本画像のずれ量を示すパラメータを含むことを特徴とす
    る請求項に記載のインクジェット記録物の製法。
  11. 【請求項11】 前記第3出力パラメータは、前記制御
    工程で得られる繰返し画像のドットサイズを示すパラメ
    ータを含むことを特徴とする請求項に記載のインクジ
    ェット記録物の製法。
  12. 【請求項12】 前記インクジェット記録装置は、熱エ
    ネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット記
    録ヘッドを有し、インクに与える熱エネルギーを発生す
    るための熱エネルギー変換体を備えていることを特徴と
    する請求項に記載のインクジェット記録物の製法。
  13. 【請求項13】 前記インクジェット記録ヘッドは、前
    記熱エネルギー変換体によって印加される熱エネルギー
    によりインクに状態変化を生起させ、該状態変化に基づ
    いて吐出口よりインクを吐出させることを特徴とする請
    求項12に記載のインクジェット記録物の製法。
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