JPH06206222A - プリプレグ積層樹脂基複合材料 - Google Patents

プリプレグ積層樹脂基複合材料

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JPH06206222A
JPH06206222A JP5003339A JP333993A JPH06206222A JP H06206222 A JPH06206222 A JP H06206222A JP 5003339 A JP5003339 A JP 5003339A JP 333993 A JP333993 A JP 333993A JP H06206222 A JPH06206222 A JP H06206222A
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JP
Japan
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composite material
resin
prepreg
strength
resin base
Prior art date
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Pending
Application number
JP5003339A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Koyama
広幸 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP5003339A priority Critical patent/JPH06206222A/ja
Publication of JPH06206222A publication Critical patent/JPH06206222A/ja
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  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
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  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】基本的な強度を担う強化繊維基材の特性を損な
うことなく、単純なプレス成形などで成形した場合にも
層間の結合力に優れ、高い機械的強度が得られる樹脂基
複合材料とする。 【構成】プリプレグ1と、突起20及び貫通孔21をも
つシート材2とが交互に積層されたプリプレグ積層樹脂
基複合材料。突起によるアンカー効果と貫通孔を介して
の両プリプレグの接合により、層間剪断強度が向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、SMC(Sheet Moldin
g Compound)に用いられるプリプレグ積層樹脂基複合材
料に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス繊維やセラミック繊維を強化繊維
基材とし、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂などをマト
リックス樹脂とした樹脂基複合材が知られている。この
樹脂基複合材を形成する成形技術としては、SMC(Sh
eet Molding Compound),BMC(Bulk Molding Compo
und ),FW(Filament Winding),RIM(Reaction
Injection Molding),連続成形法などの各種成形法が
知られている(改定増補「FRP成形加工技術」工業調
査会編参照)。
【0003】例えばSMCにおいては、ガラス繊維など
の強化繊維基材にエポキシ樹脂などが含浸されたプリプ
レグが用いられ、このプリプレグを所定厚さに積層後加
熱・加圧成形して樹脂基複合材としている。ところが得
られた成形体では、プリプレグどうしの積層界面の強度
が弱く、層間剪断強度や曲げ強度など全体としての機械
的強度が不十分であった。
【0004】そこで近年では、樹脂基複合材の機械的強
度の向上を目的として、強化繊維基材に三次元織物やス
テッチドプリフォームなどを用いる方法や、ウィスカー
による層間補強成形法などの手段が採用されている。こ
れらの手段によれば、強化繊維基材が三次元に配向した
樹脂基複合材が得られるので、層間剪断強度や剥離強度
が格段に向上する。
【0005】また、減圧アシストを伴う加圧(静水圧)
により、積層界面の樹脂リッチ層を管理しあるいはボイ
ドを除去して強度を高めるオートクレーブ成形方法など
も知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、樹脂基複合
材の機械的強度の向上のために上記手段を採用した場
合、生産性やコストなど種々の問題があって、満足でき
る方法とはいえない。例えば三次元織物を用いる方法で
は、その形状を保持するためには縦糸と横糸の量に制約
が生じ、負荷の作用する方向によっては、マットなど繊
維充填量が均一な強化繊維基材を用いる場合に比べて強
度が劣ることが考えられる。また製織技術上の制約か
ら、生産性が悪くコストが高いという問題がある。
【0007】またステッチドプリフォームを用いる方法
では、ステッチ糸やステッチ針との摩擦により強化繊維
基材が損傷する場合がある。また、ステッチ糸(垂直
糸)の存在する部位には縦糸と横糸が存在できず、その
部位近傍が欠陥となって応力の集中を招き、強度が低下
する場合がある。さらに、ウィスカーによる層間補強成
形法では、ウィスカーを層間に垂直に配向させるための
前処理(金属コーティング)や成形装置(磁場配向装
置)などが大掛かりとなるほか、強化繊維の充填量によ
り配向可能なウィスカーの量が制約されるという不具合
がある。
【0008】またオートクレーブ成形法では、一成形毎
に廃却される副資材が必要であり、また成形サイクルが
長く成形体の形状に応じた成形ノウハウが必要であるな
ど、コスト面及び生産性の面で問題がある。本発明はこ
のような事情に鑑みてなされたものであり、基本的な強
度を担う強化繊維基材の特性を損なうことなく、単純な
プレス成形などで成形した場合にも層間の結合力に優
れ、高い機械的強度が得られる樹脂基複合材料とするこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のプリプレグ積層樹脂基複合材料は、複数枚のプリプ
レグが積層された樹脂基複合材料であって、それぞれの
プリプレグの層間には多数の突起及び貫通孔を有するシ
ート材が介在されていることを特徴とする。シート材の
材質としては、プリプレグに用いられている樹脂と接着
可能なものが望ましい。なお、カップリング剤などで処
理すれば一層好ましい。
【0010】
【作用】本発明のプリプレグ積層樹脂基複合材料では、
プリプレグどうしの層間に多数の突起及び貫通孔を有す
るシート材が介在されている。したがって、この複合材
料を用いて所定形状となるようにプレス成形する際に
は、シート材に当接するプリプレグは突起からの反力を
受ける。これによりプリプレグの積層界面では、突起が
プリプレグの積層面垂直方向を直接補強するとともに、
素繊維が凹凸状に乱れた分布となり、積層界面に作用す
る層間剪断応力に対して投錨効果による高い抗力を有す
るようになる。
【0011】またシート材両側のプリプレグは、シート
材の貫通孔へ流入した樹脂により互いに強固に結合され
る。この結果、層間剪断・剥離に対して高い抗力を有す
るFRPとすることができる。さらに、複数のプリプレ
グを積層して樹脂基複合材料を形成する場合、一般にプ
リプレグの素繊維の配向に注意して積層する必要があ
る。すなわちシート材の両側で素繊維の配向方向が異な
る場合が通常であるが、シート材はプリプレグの変形に
沿って変形するため、プリプレグ積層時の素繊維の配向
設計はシート材の存在に規制されることなく、従来と同
様に自由に行うことができる。
【0012】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。 (実施例1)図1に本発明の一実施例のプリプレグ積層
樹脂基複合材料を一部破断して示す。この複合材料は、
積層された複数のプリプレグ1と、それぞれの積層界面
に配置されたガラスシート2とから構成されている。以
下、この複合材料の製造方法及びその特性を説明し、構
成の詳細な説明に代える。
【0013】素繊維の直径14μmのガラス繊維基材
(「Tガラス」日東紡(株)製)にエポキシ樹脂が含浸
された、一方向強化のプリプレグ1(繊維目付量300
〜400g/m2 ,樹脂含有量RC=30〜35wt
%)を複数枚用意した。また、図2に示すように無数の
突起20と貫通孔21を有するガラスシート2を用意し
た。このガラスシート2は、以下のようにして製造し
た。
【0014】先ずステンレスバットのような広く浅い容
器にケイ酸アルカリ塩水溶液(水ガラス)をごく浅く入
れ、室温で一昼夜風乾してシート状の水ガラス乾燥体と
した。次にこの水ガラス乾燥体を100℃で2時間加熱
した。これにより水ガラス乾燥体には発泡が生じ、無数
の突起及び貫通孔が形成された。これをさらに800〜
1000℃で4時間熱処理し、無数の突起20と貫通孔
21を有する厚さ100〜200μmのガラスシート2
を得た。
【0015】そしてプリプレグ1とガラスシート2を交
互に積層した。このとき、隣接するプリプレグ1の素繊
維の配向方向が互いに直交するように積層した。得られ
た複合材料を、無負荷の状態で80℃にて0.5時間保
持した後、プレスにて10気圧・130℃×2時間の条
件で加圧・加熱して硬化させた。得られたFRP成形体
の層間剪断強度を測定し、結果を表1に示す。 (実施例2)実施例1で用いたガラスシート2は、多孔
質であるためある程度の柔軟性を有している。しかし成
形時に大きな変形を与える場合には破損する心配があ
る。
【0016】そこで本実施例では、不織布形態のガラス
コンティニアス・チョップドストランドマット(目付け
量350g/m2 )に水ガラスを含浸させ、実施例1と
同様にして発泡・ガラス化したガラスシート2を用い
た。他は実施例1と同様である。なお水ガラスとして
は、ケイ酸アルカリ塩水溶液1号(SiO2 36〜38
%)を水で3倍に希釈したものを用いた。
【0017】得られた複合材料は、実施例1と同様にし
てFRP成形体とされ、同様に層間剪断強度を測定した
結果を表1に示す。 (従来例)ガラスシート2は用いず、プリプレグ1どう
しを直接積層したこと以外は実施例1と同様である。そ
して実施例1と同様にしてFRP成形体を形成し、同様
に層間剪断強度を測定した結果を表1に示す。
【0018】
【表1】 (評価)表1より、実施例の複合材料から得られた成形
体は、従来例の複合材料から得られた成形体に比べて、
層間剪断強度が向上していることがわかる。
【0019】また、本実施例ではFRP成形体の形状は
平板状であるが、曲面状とした場合でも同様の結果が得
られ、かつ層間剪断強度の位置によるばらつきは見られ
なかったことを付記しておく。なお、本実施例ではプリ
プレグの材質としてガラス繊維とエポキシ樹脂を用いた
が、本発明はこれに限られるものではなく、素繊維とし
ては他にカーボン繊維、セラミック繊維あるいはアラミ
ド繊維などの有機繊維も用いることができる。また樹脂
成分としては、他にフェノール系樹脂、ビスマレイミド
系樹脂、ポリイミド系樹脂など公知の樹脂を種々選択し
て用いることができる。
【0020】
【発明の効果】すなわち本発明のプリプレグ積層樹脂基
複合材料によれば、ステッチやウィスカなどで強化する
必要なく、かつオートクレーブ処理する必要もなく、単
にプレス成形するだけで従来に比べて積層界面強度が確
実に向上する。したがって、生産性がよく、得られるF
RP成形体のコストも安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリプレグ積層樹脂基複合材料の構成
を説明する斜視図である。
【図2】本発明の一実施例で用いたガラスシートの要部
斜視図である。
【符号の説明】
1:プリプレグ 2:ガラスシート 20:突起
21:貫通孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚のプリプレグが積層された樹脂基
    複合材料であって、それぞれの該プリプレグの層間には
    多数の突起及び貫通孔を有するシート材が介在されてい
    ることを特徴とするプリプレグ積層樹脂基複合材料。
JP5003339A 1993-01-12 1993-01-12 プリプレグ積層樹脂基複合材料 Pending JPH06206222A (ja)

Priority Applications (1)

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JP5003339A JPH06206222A (ja) 1993-01-12 1993-01-12 プリプレグ積層樹脂基複合材料

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JP5003339A JPH06206222A (ja) 1993-01-12 1993-01-12 プリプレグ積層樹脂基複合材料

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JPH06206222A true JPH06206222A (ja) 1994-07-26

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ID=11554605

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JP5003339A Pending JPH06206222A (ja) 1993-01-12 1993-01-12 プリプレグ積層樹脂基複合材料

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007020910A1 (ja) * 2005-08-18 2007-02-22 Teijin Techno Products Limited 等方性の繊維強化熱可塑性樹脂シートとその製造方法並びに成形板
JP2012506454A (ja) * 2008-10-20 2012-03-15 サイテク・テクノロジー・コーポレーシヨン 改善された加工性(processing)をもつプレプレグおよび有孔プレプレグを製造する方法
JP2016043575A (ja) * 2014-08-22 2016-04-04 トヨタ自動車株式会社 部品結合体の製造方法

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