JPH06205389A - 動きベクトル検出装置及び動きベクトル検出方法 - Google Patents

動きベクトル検出装置及び動きベクトル検出方法

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JPH06205389A
JPH06205389A JP36032692A JP36032692A JPH06205389A JP H06205389 A JPH06205389 A JP H06205389A JP 36032692 A JP36032692 A JP 36032692A JP 36032692 A JP36032692 A JP 36032692A JP H06205389 A JPH06205389 A JP H06205389A
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JP36032692A
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Shinichi Matsui
紳一 松井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 動きベクトル検出の計算量を減らすと同時に
ベクトルのばらつきを減少させる。 【構成】 動きベクトル検出装置は、マクロブロックを
カウントするマクロブロックカウンタ1と、サーチオフ
セット及びサーチレンジを切り換えMCベクトルを検出
するMC検出器2と、大きいサーチ誤差が発生したとき
等にリセット信号を出力するリセット判断回路3と、M
C検出器2により検出された出力ベクトルを、次のマク
ロブロックカウンタ1のカウント出力時まで一時的に記
憶しておく遅延回路4と、MC検出器2からのサーチ誤
差によりサーチレンジを切り換える切換信号を出力する
遅延回路5とを設け、MC検出器2によりサーチオフセ
ット及びサーチレンジを切り換えてMCベクトルを検出
するとともに、符号化ブロックスキャン順に1つ前のベ
クトルを記憶しておき、その位置を中心にMC検出を行
なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動画像圧縮における動
き補償のベクトルを簡易に求めることが可能な動きベク
トル検出装置及び動きベクトル検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】画像圧縮の国際標準としてJPEG(Jo
int Photograghic Expert Group)やMPEG(Moving
Picture Expert Group)がある。
【0003】MPEGは、MPEGI,MPEGII,M
PEGIIIの3レベルの規格案が検討されている。MP
EGIでは、1.5Mbpsの通信回線で伝送できる動
画像圧縮を目的としており、おもにテレビ電話やテレビ
会議などで使用することが考えられている。MPEGI
では、現行のNTSC方式のビデオ画像を320×24
0ピクセルの解像度として扱い、1フレームを構成する
2フィールドのうち1フィールドのみのデータを用い
る。MPEGIIでは、10Mbpsの通信回線で伝送で
きる圧縮が目標で、ISDNなどによる動画像伝送やデ
ィジタル・ビデオがターゲットとされている。そして、
MPEGIIIは、ハイビジョンなどによる次世代テレビ
が対象となっている。
【0004】MPEGの特徴は、DCT(Discrete Cos
ine Transform:離散コサイン変換)による静止画像圧
縮に加えて、時間軸方向の圧縮のためのフレーム間予測
処理を行なうことであるが、動画像圧縮の前提条件とし
てフレームのランダム・アクセスができること、早送り
による再生や巻戻し再生(逆方向)ができることがあげ
られている。従って、MPEGにおけるフレーム間予測
は、前向きと後向きの両方向を採用している。MPEG
にあっても、基本的にはMC(動き補償)+DCTを用
いる。動き補償を行なうブロックサイズは16×16
(但し8×8のモードもある)、DCTは8×8ブロッ
クに対して行なう。また、この動き補償は1/2画素精
度で行なう。1/2画素精度の動き補償は、予測に用い
る参照フレーム上において画素単位でずらした位置を調
べるのみならず、画素と画素の間の位置を補間によって
生成し、マッチングをとることによって行なう。時間方
向の予測を伴う動画像圧縮装置では、カメラのPANや
被写体の移動による予測効率の低下を軽減させるため
に、動きを補償による予測を行なっている。この動き補
償は、着目フレームと参照フレーム間で対象領域の動き
ベクトルを検出し、参照フレームにおいて動きベクトル
分だけずらした位置を参照画素とし、これを予測値とし
て着目画素との差分(予測誤差)を伝送する方法であ
る。例えば、動き補償予測を図6に示すように予測元画
像の動きベクトルを基に移動体の動きを予測し、原画像
においてその動きを補償している。動き補償は16×1
6画素のブロック単位で前画像のそのブロックの位置の
近傍で一番差分が少ないところを探索し、それとの差分
をとることによりさらに送らなければならないデータを
削減するという手法であり、動きベクトルを検出する手
段として図7に示すように一般に動き補償の対象となる
部分画像の元の場所から一定の範囲内をサーチし、最も
誤差の少ない場所を選ぶという方法をとっている。
【0005】また、時間方向の予測を伴う通常の動画像
圧縮装置(CCITT H.261やMPEG.Vid
eo等)では、生成された動きベクトルを符号化する場
合、その付近の部分画像(通常は、1つ前に処理された
部分画像)の持つ動きベクトルとの差分をとり、その差
分のみを符号化している。
【0006】従来のこの種の動画像圧縮装置におけるM
C(動き補償)検出方法は、図8及び図9に示すように
「現在の処理画の位置に対応するreference picture
(参照画)のブロックの位置を中心に、定められたサー
チ範囲の中のすべての位置で現在の処理画のブロックと
reference pictureのブロックとの誤差を計算し、それ
が最小となるような位置をそのブロックのMCとする」
ような方法が採られている。すなわち、図9に示す現在
の処理画の位置に対応するreference picture(図8)
のブロックの位置を中心に、定められたサーチ範囲の中
のすべての位置で現在の処理画のブロックとreference
pictureのブロックとの誤差を計算し、それが最小とな
るような位置をそのブロックのMCとして検出する。な
お、図中矢印は求めたMCを符号化する順を表してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の動きベクトル検出方法にあっては、動き補償
の対象となる部分画像の元の場所から一定の範囲内をサ
ーチし、最も誤差の少ない場所を選ぶという方法をとっ
ていたため、以下のような不具合があった。
【0008】(1)サーチ範囲の2乗に比例する計算量が
必要なため、速いものの動きを求めるには多量の計算が
必要となる。
【0009】(2)各ブロックでサーチを独立に行なって
いるため、最終的にベクトルを符号化する際にベクトル
のばらつきのため、効率が十分によくない。
【0010】などの欠点があった。
【0011】例えば、現在の処理画の位置に対応するre
ference pictureのブロックの位置を中心とするサーチ
範囲を図10に、またこのサーチによって求めた図9に
示す現在の処理画の拡大図を図11に示すものとする
と、図10に示すようにサーチ範囲x×サーチ範囲y内
のすべての点に中心CをもってきてMC計算を行なって
いる。このため、上述したようにサーチ範囲x×yが増
えればその2乗に比例する計算量が必要になってしま
う。また、図9に示す現在の処理画の動きベクトルが図
示のように得られたとすると各ブロックでさーちを独立
に行なっているため、ブロックBK1は開始位置である
から動きベクトル(1,1)を直接可変長符号化し、ブ
ロックBK2はブロックBK1から動きベクトル(1,
1)を引いた(0−1,3−1)を、ブロックBK3は
ブロックBK2から動きベクトル(0,3)を引いた
(−1−0,4−3)を符号化することになる。最終的
にベクトルを符号化する際にノイズ等によるベクトルの
ばらつきがあると、符号化効率が低下してしまう不具合
があった。
【0012】そこで本発明は、動きベクトル検出の計算
量を減らすと同時にベクトルのばらつきを減少させるこ
とのできる動きベクトル検出装置及び動きベクトル検出
方法を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記目的達成のため、入力画面を所定のブロックに分割
し、符号化ブロックスキャン順に動きベクトルを検出す
る動きベクトル検出装置において、動きベクトルの符号
化ブロックスキャンの順で検出された1つ前の符号化ブ
ロックの動きベクトル値を記憶する記憶手段と、前記記
憶手段の出力に基づいて動きベクトルのサーチの中心を
変化させ、動きベクトルを検出する動きベクトル検出手
段とを備えている。
【0014】を具備したことを特徴とする動きベクトル
検出装置。
【0015】請求項2記載の発明は、入力画面を所定の
ブロックに分割し、符号化ブロックスキャン順に動きベ
クトルを検出する動きベクトル検出方法において、動き
ベクトルのサーチの中心が変化可能な動きベクトル検出
手段により符号化ブロックスキャンの順に動きベクトル
を検出するとともに、動きベクトルの符号化ブロックス
キャンの順で検出された1つ前の符号化ブロックの動き
ベクトル値を記憶し、次の符号化ブロックの動きベクト
ルを検出するとき、記憶された1つ前の符号化ブロック
の動きベクトル値に基づいて動きベクトルのサーチの中
心を変化させて動きベクトルを検出するようにしてい
る。
【0016】
【作用】本発明の手段の作用は次の通りである。
【0017】請求項1及び請求項2記載の発明では、先
ず、動きベクトルのサーチの中心が変化可能な動きベク
トル検出手段により符号化ブロックスキャンの順に動き
ベクトルが検出され動きベクトルとして出力されるとと
もに、検出された1つ前の符号化ブロックの動きベクト
ル値が記憶手段に記憶される。
【0018】そして、次の符号化ブロックの動きベクト
ルを検出するとき、記憶手段に記憶された1つ前の符号
化ブロックの動きベクトル値に基づいて動きベクトル検
出手段が動きベクトルのサーチの中心を変化させて動き
ベクトルを検出する。
【0019】従って、サーチの範囲を小さくしながら実
効あるサーチを行なうことができ、計算量を減少させる
とともに、隣とのサーチ範囲が小さいためベクトルのば
らつきも減少させることができる。
【0020】
【実施例】以下、図1〜図5を参照して実施例を説明す
る。
【0021】図1〜図5は動きベクトル検出装置及び動
きベクトル検出方法の一実施例を示す図である。
【0022】先ず、動きベクトル検出方法の基本的な考
え方を説明する。図1〜図3は動きベクトル検出方法を
説明するためのブロックBK中のサーチ点(×)を示す
図であり、図1は前記図11に示すブロックBK1のサ
ーチ点を、図2は前記ブロックBK2のサーチ点を、図
3は前記図に示すブロックBK3のサーチ点をそれぞれ
示す。
【0023】図1のブロックBKは、±4(81点)の
サーチ範囲を持ったMCについて考えるものとすると、
このブロックBK1では、サーチの中心をC0、誤差最
小だった点をx0として前記図の従来のMCと同様に±
4のすべての点について誤差を計算する。すなわち、図
1に示すように、先ず最初はブロックBK1の全範囲を
中心C0を中心点としてサーチし、同図に示す位置に誤
差最小の点x0が見つかったものとする。ここで、最初
はブロックBK1のどの点に誤差最小の点x0が存在す
るか分からないのでブロックBK1の中心C0を中心点
としてブロックBK1の全範囲をサーチするようにす
る。
【0024】次のブロックBK2では、ブロックBK2
で用いるサーチの中心C1を、前記ブロックBK1のサ
ーチで得られた誤差最小の点x0に移してサーチの中心
x0(C1)とし、さらにサーチ範囲も前記ブロックBK
1の±4よりも小さいレンジ、例えば±2で計算する。
すなわち、従来例ではサーチの中心は、各ブロックBK
ごとに一定であり、サーチレンジも同一であったが、本
実施例の動きベクトル検出方法では符号化ブロックスキ
ャン順に処理を行なう場合1つ前のブロックBKのベク
トルを記憶しておき、記憶しておいた位置を中心に今回
のブロックBKの動きベクトルを検出することを特徴と
している。また、サーチの中心x0(C1)として1つ前
のブロックBK1の±4よりも小さいサーチレンジで計
算するようにしているが、サーチレンジが小さくてもよ
い理由は、隣合ったブロックはあまり動きに差がないと
考えられるからである。このブロックBK2では、サー
チの中心x0(C1)とし、±2のサーチ範囲でサーチし
た結果図2に示す位置に誤差最小の点x1が見つかった
ものとする。
【0025】次のブロックBK3も上記ブロックBK2
の場合と同様にしてブロックBK3用いるサーチの中心
C2を、1つ前のブロックBK2のサーチで得られた誤
差最小の点x1に移してサーチの中心x1(C2)とし、
さらに±2のサーチ範囲で計算する。この場合、x1
(C2)を中心に±2のサーチをすると、ブロックBK
1と同じ中心C0を用いて±4のサーチをした場合より
もサーチ範囲が広くなってしまう。このように結果とし
てのサーチレンジがどんどん広がっていくのは好ましく
ないので、常にブロックBK1のサーチ範囲を越えるよ
うな点は無視するようにする。
【0026】なお、あまり大きい誤差が発生したら途中
でリセットして、中心C0を中心点とする±4サーチに
戻すようにしてもよい。
【0027】以上のように常にオフセットをもってブロ
ックごとにサーチの中心を変えていけば、実際のサーチ
の範囲は小さいものでありながらトータル的なサーチレ
ンジとしては広いサーチ範囲を追っていくことができ
る。これにより、計算量を減少させることができ、隣と
のサーチ範囲が小さいためベクトルのばらつきも減少さ
せることができる。
【0028】図4は上記動きベクトル検出方法を実現す
るための動きベクトル検出装置のブロック図であり、図
5はこの動きベクトル検出装置のタイミングチャートで
ある。
【0029】図4において、動きベクトル検出装置は、
マクロブロックをカウントするマクロブロックカウンタ
1と、サーチレンジ縮小モードを備え、上記動きベクト
ル検出方法に従ってサーチオフセット及びサーチレンジ
を切り換えMC(動き補償)ベクトルを検出するMC検
出器2と、マクロブロックカウンタ1のカウンタが15
の倍数となったときあるいは所定以上大きいサーチ誤差
が発生したときサーチの中心点及びサーチレンジを初期
状態に戻すリセット信号を出力するリセット判断回路3
と、マクロブロックカウンタ1のカウント出力に従って
MC検出器2により検出された出力ベクトルを、次のマ
クロブロックカウンタ1のカウント出力時まで一時的に
記憶しておき、記憶しておいた出力ベクトルをMC検出
器2にサーチの中心点を変えるサーチオフセットベクト
ルとして出力する遅延回路4と、マクロブロックカウン
タ1のカウント出力に従ってMC検出器2からのサーチ
誤差によりサーチレンジを切り換える切換信号を出力す
る遅延回路5とにより構成されている。
【0030】上記MC検出器2は、遅延回路4からのサ
ーチオフセットベクトルによりマクロブロックごとにサ
ーチの中心点を1つ前のマクロブロックのMCの値に変
えながら、リセット判断回路3の出力によりサーチレン
ジを切り換えてMCベクトルを検出する装置である。
【0031】次に、本実施例の動作を説明する。
【0032】前記図に示すような順序で各マクロブロッ
クのMCを検出するものとすると、マクロブロックカウ
ンタ1からは図5に示すようにカウントされ、MC検出
器2、遅延回路4及び遅延回路5に出力される。例え
ば、図5に示すようにマクロブロックカウンタ1の出力
値(カウンタ値)が「14」のときは、MC検出器2で
はサーチオフセットベクトル(x=3,y=2)でサー
チレンジが「小(例えば、前記±2)」のモードでMC
ベクトルが検出され、この場合は出力ベクトルはx=
5,y=10、サーチ誤差は78となる。また、遅延回
路4ではマクロブロック14の出力ベクトル(x=5,
y=10)を次のマクロブロックカウンタ1のカウント
出力時まで一時的に記憶しておく。
【0033】次のマクロブロックに進み、マクロブロッ
クカウンタ1の出力値(カウンタ値)が「15」になる
と、遅延回路4では記憶しておいた出力ベクトル(x=
5,y=10)をMC検出器2にサーチの中心点を変え
るサーチオフセットベクトルとして出力する。
【0034】MC検出器2は、通常であれば遅延回路4
から出力されたサーチオフセットベクトル(x=5,y
=10)でサーチレンジが「小」のモードでMCベクト
ルを検出するのであるが、この場合は、リセット判断回
路3の機能が「マクロブロックカウンタ1のカウンタが
15の倍数となったとき、あるいはサーチ誤差が100
を越えたときサーチの中心点及びサーチレンジを初期状
態に戻すリセット信号を出力する」に設定されているた
め「マクロブロックカウンタ1のカウンタが15の倍数
となったとき」が適用されてMC検出器2がリセットさ
れ、MC検出器2ではサーチオフセットベクトル(x=
0,y=0)でサーチレンジが「大(例えば、前記±
4)」のモードでMCベクトルが検出される。ここで
は、出力ベクトルはx=3,y=4、サーチ誤差は80
となる。
【0035】次のマクロブロックに進み、マクロブロッ
クカウンタ1の出力値(カウンタ値)が「16」になる
と、遅延回路4では1つ前のマクロブロック「15」の
MCの値として記憶しておいた出力ベクトル(x=3,
y=4)をMC検出器2にサーチの中心点を変えるサー
チオフセットベクトルとして出力する。MC検出器2
は、通常であれば遅延回路4から出力されたサーチオフ
セットベクトル(x=3,y=4)でサーチレンジが
「小」のモードでMCベクトルを検出し、出力ベクトル
はx=5,y=3、サーチ誤差は81となる。
【0036】同様にしてMC検出器2によりMCベクト
ルが検出され、次のマクロブロックに進み、マクロブロ
ックカウンタ1の出力値(カウンタ値)が「19」にな
ると、遅延回路4では記憶しておいた出力ベクトル(x
=10,y=1)をMC検出器2にサーチの中心点を変
えるサーチオフセットベクトルとして出力するが、この
場合は、1つ前のマクロブロックののときのサーチ誤差
が「120」となっているので、リセット判断回路3が
「サーチ誤差が100を越えているときリセット信号を
出力する」と判断してMC検出器2をリセットし、MC
検出器2ではサーチオフセットベクトル(x=0,y=
0)でサーチレンジが「小」のそのままのモードでMC
ベクトルが検出される。ここでは、出力ベクトルはx=
3,y=4、サーチ誤差は80となる。
【0037】以上説明したように、動きベクトル検出装
置は、マクロブロックをカウントするマクロブロックカ
ウンタ1と、サーチオフセット及びサーチレンジを切り
換えMCベクトルを検出するMC検出器2と、マクロブ
ロックカウンタ1のカウンタが15の倍数となったとき
あるいは所定以上大きいサーチ誤差が発生したときリセ
ット信号を出力するリセット判断回路3と、MC検出器
2により検出された出力ベクトルを、次のマクロブロッ
クカウンタ1のカウント出力時まで一時的に記憶してお
き、記憶しておいた出力ベクトルをMC検出器2にサー
チの中心点を変えるサーチオフセットベクトルとして出
力する遅延回路4と、マクロブロックカウンタ1のカウ
ント出力に従ってMC検出器2からのサーチ誤差により
サーチレンジを切り換える切換信号を出力する遅延回路
5とを設け、MC検出器2によりサーチオフセット及び
サーチレンジを切り換えてMCベクトルを検出するとと
もに、符号化ブロックスキャン順に1つ前のベクトルを
記憶しておき、その位置を中心にMC検出を行なうよう
にしているので、計算量を減少させることができるとと
もに、隣との検索範囲が小さいためベクトルのばらつき
も減少させることができ、符号化効率とハードウェアの
低減化の両者に利用できる。
【0038】なお、本実施例では、マクロブロックカウ
ンタ1のカウンタが15の倍数となったときあるいは所
定以上大きいサーチ誤差が発生したときリセットをして
いるが、これらの態様に限らないことは言うまでもな
い。
【0039】また、本実施例では動きベクトル検出方法
を、例えばMPEGアルゴリズムに基づく動画像圧縮装
置に適用してもよいが、勿論これには限定されず、動き
補償を用いるものであれば全ての装置に適用可能である
ことは言うまでもない。
【0040】さらに、上記動きベクトル検出装置を構成
する回路や部材の数、種類などは前述した実施例に限ら
れないことは言うまでもなく、ソフトウェア(例えば、
C言語)により実現するようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】請求項1及び請求項2記載の発明によれ
ば、符号化ブロックスキャンの順で検出された1つ前の
符号化ブロックの動きベクトル値を記憶し、動きベクト
ルのサーチの中心を変化させて動きベクトルを検出する
ようにしているので、サーチの範囲を小さくしながら実
効あるサーチを行なって計算量を減少させることがで
き、ベクトルのばらつきも減少させることができる。そ
の結果、簡単な構成で動きベクトルの計算量とばらつき
を減少できるので符号化効率とハードウェアの低減化を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】動きベクトル検出方法を説明するためのブロッ
ク中のサーチ点を示す図である。
【図2】動きベクトル検出方法を説明するためのブロッ
ク中のサーチ点を示す図である。
【図3】動きベクトル検出方法を説明するためのブロッ
ク中のサーチ点を示す図である。
【図4】動きベクトル検出装置のブロック構成図であ
る。
【図5】動きベクトル検出装置のタイミングチャートで
ある。
【図6】動画像圧縮装置の動き補償予測を示す図であ
る。
【図7】動画像圧縮装置の動きベクトルサーチ範囲を示
す図である。
【図8】動きベクトル検出方法を説明するためのサーチ
範囲を示す図である。
【図9】動きベクトル検出方法を説明するためのサーチ
範囲を示す図である。
【図10】動きベクトル検出方法を説明するための符号
化ブロックスキャンの順を示す図である。
【図11】動きベクトル検出方法を説明するための符号
化ブロックスキャンの順を示す図である。
【符号の説明】
1 マクロブロックカウンタ 2 MC検出器 3 リセット判断回路 4,5 遅延回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画面を所定のブロックに分割し、符
    号化ブロックスキャン順に動きベクトルを検出する動き
    ベクトル検出装置において、 動きベクトルの符号化ブロックスキャンの順で検出され
    た1つ前の符号化ブロックの動きベクトル値を記憶する
    記憶手段と、 前記記憶手段の出力に基づいて動きベクトルのサーチの
    中心を変化させ、動きベクトルを検出する動きベクトル
    検出手段と、 を具備したことを特徴とする動きベクトル検出装置。
  2. 【請求項2】 入力画面を所定のブロックに分割し、符
    号化ブロックスキャン順に動きベクトルを検出する動き
    ベクトル検出方法において、 動きベクトルのサーチの中心が変化可能なベクトル検出
    手段により符号化ブロックスキャンの順に動きベクトル
    を検出するとともに、 動きベクトルの符号化ブロックスキャンの順で検出され
    た1つ前の符号化ブロックの動きベクトル値を記憶し、 次の符号化ブロックの動きベクトルを検出するとき、記
    憶された1つ前の符号化ブロックの動きベクトル値に基
    づいて動きベクトルのサーチの中心を変化させて動きベ
    クトルを検出するようにしたことを特徴とする動きベク
    トル検出方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100323660B1 (ko) * 1994-07-26 2002-05-13 구자홍 에이치디티브이(hdtv)의장면적응움직임추정장치
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