JPH0620504B2 - プレツシヤ−スイング用吸着槽 - Google Patents
プレツシヤ−スイング用吸着槽Info
- Publication number
- JPH0620504B2 JPH0620504B2 JP60106736A JP10673685A JPH0620504B2 JP H0620504 B2 JPH0620504 B2 JP H0620504B2 JP 60106736 A JP60106736 A JP 60106736A JP 10673685 A JP10673685 A JP 10673685A JP H0620504 B2 JPH0620504 B2 JP H0620504B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adsorbent
- adsorption tank
- gas
- adsorption
- pipes
- Prior art date
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- Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、吸着剤充填層内を貫通する吸着槽出口ガス通
路を有するプレッシャースイング用吸着槽、およびそれ
を用いた吸着剤温度分布の均一化方法に関する。吸着槽
にゼオライトモレキュラーシーブ又はカーボンモレキュ
ラーシーブ等を充填してプレッシャースイング法により
混合ガスを吸着分離する際、温度が入口ガスより上昇し
た吸着槽出口ガスにて、温度が入口ガスより降下した吸
着槽入口部吸着剤を加温し、脱着再生時に必要な熱エネ
ルギーを供給することにより、脱着再生能力を増大させ
ると共に、ガスが高速度で出口配管内を流動する際に発
生する騒音を低減することの出来る吸着層を提供する事
を目的とする。特に酸素と窒素を主成分とする混合ガス
の場合、前記温度差が大きくなるので一層有利に本発明
が利用できる。
路を有するプレッシャースイング用吸着槽、およびそれ
を用いた吸着剤温度分布の均一化方法に関する。吸着槽
にゼオライトモレキュラーシーブ又はカーボンモレキュ
ラーシーブ等を充填してプレッシャースイング法により
混合ガスを吸着分離する際、温度が入口ガスより上昇し
た吸着槽出口ガスにて、温度が入口ガスより降下した吸
着槽入口部吸着剤を加温し、脱着再生時に必要な熱エネ
ルギーを供給することにより、脱着再生能力を増大させ
ると共に、ガスが高速度で出口配管内を流動する際に発
生する騒音を低減することの出来る吸着層を提供する事
を目的とする。特に酸素と窒素を主成分とする混合ガス
の場合、前記温度差が大きくなるので一層有利に本発明
が利用できる。
(従来の技術) (発明が解決しようとする問題点) 従来ゼオライトモレキュラーシーブを吸着剤とし、プレ
ッシャースイング法により空気を加圧導入して窒素ガス
を吸着分離し酸素ガスを濃縮回収する場合、窒素ガスが
ゼオライトモレキュラーシーブ細孔内へ優先的に吸着し
て吸着ガス1Nl当り約0.2Kcalの熱量を発生し
温度が上昇しながら分離したガスが、吸着槽出口側へ移
動し、発生熱はガスにより顕熱として吸着槽外へ持ち出
される。一方吸着時の圧力より減圧して窒素を脱着し再
生する場合は吸着時と可逆的に吸熱し断熱冷却現象によ
り温度が降下し吸着槽入口側に近い吸着剤程冷却され
る。この温度が低くなり過ぎると、ガス中の吸着力の強
い水分やCO2 が吸着剤との吸着力をさらに増加し、そ
の為に却って脱着しにくくなり、吸着層に蓄積し、その
結果窒素と酸素の分離効率が低下するものと推定され
る。上記の吸着、脱着現象を重ねていくと図−1に示す
様な温度分布に収瞼するようになり充填高さによる吸着
剤の温度勾配が著しくなる。これを改善する為に本発明
者らは出口ガスと吸着剤を熱交換すべく、吸着槽出口配
管を吸着剤の中を貫通して配設することを発明した。ま
た、プレッシャースイング法では配管内をガスが瞬時に
流れる時があり、その時高音を発し外部に対して騒音と
なる。本発明者らは前記の如く出口ガス通路を吸着剤充
填層の中を貫通させると、この騒音防止にも効果がある
ことを見出した。
ッシャースイング法により空気を加圧導入して窒素ガス
を吸着分離し酸素ガスを濃縮回収する場合、窒素ガスが
ゼオライトモレキュラーシーブ細孔内へ優先的に吸着し
て吸着ガス1Nl当り約0.2Kcalの熱量を発生し
温度が上昇しながら分離したガスが、吸着槽出口側へ移
動し、発生熱はガスにより顕熱として吸着槽外へ持ち出
される。一方吸着時の圧力より減圧して窒素を脱着し再
生する場合は吸着時と可逆的に吸熱し断熱冷却現象によ
り温度が降下し吸着槽入口側に近い吸着剤程冷却され
る。この温度が低くなり過ぎると、ガス中の吸着力の強
い水分やCO2 が吸着剤との吸着力をさらに増加し、そ
の為に却って脱着しにくくなり、吸着層に蓄積し、その
結果窒素と酸素の分離効率が低下するものと推定され
る。上記の吸着、脱着現象を重ねていくと図−1に示す
様な温度分布に収瞼するようになり充填高さによる吸着
剤の温度勾配が著しくなる。これを改善する為に本発明
者らは出口ガスと吸着剤を熱交換すべく、吸着槽出口配
管を吸着剤の中を貫通して配設することを発明した。ま
た、プレッシャースイング法では配管内をガスが瞬時に
流れる時があり、その時高音を発し外部に対して騒音と
なる。本発明者らは前記の如く出口ガス通路を吸着剤充
填層の中を貫通させると、この騒音防止にも効果がある
ことを見出した。
[発明の構成] (問題を解決する為の手段) 本願発明の要旨は、 (1) プレッシャースイング法により混合ガスを吸着分
離する吸着槽いおいて、吸着槽出口ガスが吸着剤と熱交
換しながら排出するように、吸着槽出口ガス通路として
複数本の貫通管が吸着剤充填層内に配設されていること
を特徴とする吸着槽、および (2) プレッシャースイング法により混合ガスを吸着分
離するに際し、吸着剤充填層内を貫通するように配設さ
れた複数本の貫通管内を吸着槽出口カウを通過させ、吸
着剤と熱交換させることが特徴とする吸着剤温度分布の
均一化方法に関する。
離する吸着槽いおいて、吸着槽出口ガスが吸着剤と熱交
換しながら排出するように、吸着槽出口ガス通路として
複数本の貫通管が吸着剤充填層内に配設されていること
を特徴とする吸着槽、および (2) プレッシャースイング法により混合ガスを吸着分
離するに際し、吸着剤充填層内を貫通するように配設さ
れた複数本の貫通管内を吸着槽出口カウを通過させ、吸
着剤と熱交換させることが特徴とする吸着剤温度分布の
均一化方法に関する。
本発明の吸着槽は、吸着槽出口ノズルと出口ガス通路を
一体とし、吸着剤充填層内を少なく共1本以上、好まし
くは複数本の貫通管で貫通させる構造とすることによっ
て、吸着槽出口ガスが顕熱として持ち出す熱量を吸着槽
出口ガスが貫通管を通過する時に熱交換により回収し、
吸着剤を加温する効果を持たせることができる。その結
果図−1に示す様に吸着剤温度分布が均一化され吸着分
離効率の低下が防止できる。又、具体的な構造として円
筒竪型の場合は図−2又は図−3の様に出口ガス通路が
貫通管として吸着剤で包まれるように吸着槽内部に組み
込まれる為、配管内より発せられるガス流れ音が吸着剤
に吸収され防音対策が不要となる。特に図−3の如く貫
通管の本数を多く設定する程この熱回収効果は大きくな
る。
一体とし、吸着剤充填層内を少なく共1本以上、好まし
くは複数本の貫通管で貫通させる構造とすることによっ
て、吸着槽出口ガスが顕熱として持ち出す熱量を吸着槽
出口ガスが貫通管を通過する時に熱交換により回収し、
吸着剤を加温する効果を持たせることができる。その結
果図−1に示す様に吸着剤温度分布が均一化され吸着分
離効率の低下が防止できる。又、具体的な構造として円
筒竪型の場合は図−2又は図−3の様に出口ガス通路が
貫通管として吸着剤で包まれるように吸着槽内部に組み
込まれる為、配管内より発せられるガス流れ音が吸着剤
に吸収され防音対策が不要となる。特に図−3の如く貫
通管の本数を多く設定する程この熱回収効果は大きくな
る。
従って、本願発明において好適な態様としては、複数本
の貫通管を備えた吸着槽が挙げられ、かかる吸着槽を用
いた場合、吸着剤温度分布の均一化が効率よく達成され
る。
の貫通管を備えた吸着槽が挙げられ、かかる吸着槽を用
いた場合、吸着剤温度分布の均一化が効率よく達成され
る。
[発明の効果] 吸着剤の下部層が吸着剤の内部を貫通する配管内を通過
するガスによって加温されることにより、脱着再生時に
必要な熱エネルギーが熱交換により供給され、槽内吸着
剤の温度分布が均一化され脱着再生能力が増大する。ま
た配管を吸着剤充填層内部に貫通させることにより吸着
剤が吸音材となり、防音対策が不要となる。一方装置が
大型化すると温度の不均一化傾向が増大するので本発明
がさらい有効に活用出来る。
するガスによって加温されることにより、脱着再生時に
必要な熱エネルギーが熱交換により供給され、槽内吸着
剤の温度分布が均一化され脱着再生能力が増大する。ま
た配管を吸着剤充填層内部に貫通させることにより吸着
剤が吸音材となり、防音対策が不要となる。一方装置が
大型化すると温度の不均一化傾向が増大するので本発明
がさらい有効に活用出来る。
図−1は吸着槽における充填高さと吸着剤温度分布を示
す曲線であり改善前(従来装置)と改善後(本発明装
置)の差を示している。図−2は貫通管1本を図−3は
貫通管5本を備え、それぞれ吸着剤充填層内に貫通せし
めた状態を示す略図である。
す曲線であり改善前(従来装置)と改善後(本発明装
置)の差を示している。図−2は貫通管1本を図−3は
貫通管5本を備え、それぞれ吸着剤充填層内に貫通せし
めた状態を示す略図である。
Claims (2)
- 【請求項1】プレッシャースイング法により混合ガスを
吸着分離する吸着槽において、吸着槽出口ガスが吸着剤
と熱交換しながら排出するように、吸着槽出口ガス通路
として複数本の貫通管が吸着剤充填層内に配設されてい
ることを特徴とする吸着槽。 - 【請求項2】プレッシャースイング法により混合ガスを
吸着分離するに際し、吸着剤充填層内を貫通するように
配設された複数本の貫通管内に吸着槽出口ガスを通過さ
せ、吸着剤と熱交換させることを特徴とする吸着剤温度
分布の均一化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60106736A JPH0620504B2 (ja) | 1985-05-17 | 1985-05-17 | プレツシヤ−スイング用吸着槽 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60106736A JPH0620504B2 (ja) | 1985-05-17 | 1985-05-17 | プレツシヤ−スイング用吸着槽 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8146568A Division JP2616900B2 (ja) | 1996-05-15 | 1996-05-15 | 吸着剤温度分布の均一化方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61263616A JPS61263616A (ja) | 1986-11-21 |
JPH0620504B2 true JPH0620504B2 (ja) | 1994-03-23 |
Family
ID=14441211
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60106736A Expired - Fee Related JPH0620504B2 (ja) | 1985-05-17 | 1985-05-17 | プレツシヤ−スイング用吸着槽 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0620504B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE852538C (de) * | 1949-10-06 | 1952-10-16 | Metallgesellschaft Ag | Adsorber |
JPS5111031B2 (ja) * | 1973-07-20 | 1976-04-08 | ||
GB1529701A (en) * | 1975-01-02 | 1978-10-25 | Boc International Ltd | Oxygen enriched air |
JPS55321A (en) * | 1978-06-16 | 1980-01-05 | Fmc Corp | Manufacture of crystalline **monootrichloro* tetraa*monopotassium dichloro**pentaa isocyanurate |
JPS5743289A (en) * | 1980-08-29 | 1982-03-11 | Hochiki Co | Dimming type smoke sensor |
JPS58193718A (ja) * | 1982-05-08 | 1983-11-11 | Taiyo Giken Kk | 吸着塔の非加熱再生法 |
-
1985
- 1985-05-17 JP JP60106736A patent/JPH0620504B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61263616A (ja) | 1986-11-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |