JPH06204944A - ベースバンド信号受信装置 - Google Patents
ベースバンド信号受信装置Info
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- JPH06204944A JPH06204944A JP5000794A JP79493A JPH06204944A JP H06204944 A JPH06204944 A JP H06204944A JP 5000794 A JP5000794 A JP 5000794A JP 79493 A JP79493 A JP 79493A JP H06204944 A JPH06204944 A JP H06204944A
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02D—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
- Y02D30/00—Reducing energy consumption in communication networks
- Y02D30/70—Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks
Landscapes
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
- Time-Division Multiplex Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】簡単な制御で各タイムスロットの検波出力であ
るアイパターンの目の位置にシステムクロックと同期し
たボーレートクロックの立ち上がりを一致させ、安定に
動作させる。 【構成】A/Dコンバータ2,7によりI,Qチャンネ
ルの受信ベースバンド信号をディジタル信号に変換し、
このディジタル信号をRCROFフィルタ18,19に
より符号間干渉を抑圧し、検波回路5で検波した検波出
力から受信クロック再生回路10により受信クロックを
再生して複数タイムスロット制御回路20が複数のタイ
ムスロットの位相ずれを検出し、位相制御する制御信号
をRCROF係数制御回路21に出力する。RCROF
係数制御回路21は、制御信号に基づいてRCROFフ
ィルタ18,19のフィルタ係数を制御し、複数のタイ
ムスロットの位相を受信装置全体のシステムクロックに
同期させる補正を行う。
るアイパターンの目の位置にシステムクロックと同期し
たボーレートクロックの立ち上がりを一致させ、安定に
動作させる。 【構成】A/Dコンバータ2,7によりI,Qチャンネ
ルの受信ベースバンド信号をディジタル信号に変換し、
このディジタル信号をRCROFフィルタ18,19に
より符号間干渉を抑圧し、検波回路5で検波した検波出
力から受信クロック再生回路10により受信クロックを
再生して複数タイムスロット制御回路20が複数のタイ
ムスロットの位相ずれを検出し、位相制御する制御信号
をRCROF係数制御回路21に出力する。RCROF
係数制御回路21は、制御信号に基づいてRCROFフ
ィルタ18,19のフィルタ係数を制御し、複数のタイ
ムスロットの位相を受信装置全体のシステムクロックに
同期させる補正を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数の移動局との通
信を複数のタイムスロットを用いて時分割多重接続で行
うベースバンド信号受信装置に関し、特に簡単な制御で
各タイムスロットの検波出力であるアイパターンの目の
位置にシステムクロックと同期したボーレートクロック
の立ち上がりを一致させ、安定に動作させることを可能
にしたベースバンド信号受信装置に関する。
信を複数のタイムスロットを用いて時分割多重接続で行
うベースバンド信号受信装置に関し、特に簡単な制御で
各タイムスロットの検波出力であるアイパターンの目の
位置にシステムクロックと同期したボーレートクロック
の立ち上がりを一致させ、安定に動作させることを可能
にしたベースバンド信号受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の移動局との通信を複数のタ
イムスロットを用いて時分割多重接続で行うベースバン
ド信号受信装置としては、例えば図8に示すようなもの
が知られている。
イムスロットを用いて時分割多重接続で行うベースバン
ド信号受信装置としては、例えば図8に示すようなもの
が知られている。
【0003】図8に示すベースバンド信号受信装置は、
図示しない復調回路から入力端子1を介して供給される
Iチャンネルの受信信号をA/Dコンバータ2でディジ
タル信号に変換し、このディジタル信号をタイミング調
整回路3でタイミング調整し、このタイミング調整した
Iチャンネルの受信信号をRCROFフィルタ(ルート
・コサイン・ロール・オフ・フィルタ)4でフィルタリ
ングして符号間干渉を抑圧した後この出力を検波回路5
に供給する。
図示しない復調回路から入力端子1を介して供給される
Iチャンネルの受信信号をA/Dコンバータ2でディジ
タル信号に変換し、このディジタル信号をタイミング調
整回路3でタイミング調整し、このタイミング調整した
Iチャンネルの受信信号をRCROFフィルタ(ルート
・コサイン・ロール・オフ・フィルタ)4でフィルタリ
ングして符号間干渉を抑圧した後この出力を検波回路5
に供給する。
【0004】同様に、図示しない復調回路から入力端子
6を介して供給されるQチャンネルの受信信号をA/D
コンバータ7でディジタル信号に変換し、このディジタ
ル信号をタイミング調整回路8でタイミング調整し、こ
のタイミング調整したQチャンネルの受信信号をRCR
OFフィルタ(ルート・コサイン・ロール・オフ・フィ
ルタ)9でフィルタリングして符号間干渉を抑圧した後
この出力を検波回路5に供給する。
6を介して供給されるQチャンネルの受信信号をA/D
コンバータ7でディジタル信号に変換し、このディジタ
ル信号をタイミング調整回路8でタイミング調整し、こ
のタイミング調整したQチャンネルの受信信号をRCR
OFフィルタ(ルート・コサイン・ロール・オフ・フィ
ルタ)9でフィルタリングして符号間干渉を抑圧した後
この出力を検波回路5に供給する。
【0005】この検波回路5にそれぞれ供給したIチャ
ンネル及びQチャンネルのフィルタ出力を検波し、検波
出力(復調出力)に対して判定回路11で“1”か
“0”かの判定を行い、このIチャンネル及びQチャン
ネルの出力をI/Q合成回路14で合成して元のデータ
に再生し、この再生データを出力端子を介して出力す
る。
ンネル及びQチャンネルのフィルタ出力を検波し、検波
出力(復調出力)に対して判定回路11で“1”か
“0”かの判定を行い、このIチャンネル及びQチャン
ネルの出力をI/Q合成回路14で合成して元のデータ
に再生し、この再生データを出力端子を介して出力す
る。
【0006】ここで一点鎖線で示す回路で受信再生回路
17を構成し、この受信再生装置17は図示しない無線
基地局の受信装置本体から入力端子16を介して供給さ
れるシステムクロックに同期して動作している。また、
検波回路5のIチャンネル及びQチャンネルの検波出力
を受信クロック再生回路10でクロック再生を行い、再
生したクロックに基いて複数タイムスロット制御回路1
2がタイミング調整回路13、3及び8を制御する。こ
れらタイミング調整回路13、3及び8は、判定回路1
1で誤りなく判定を行うため、各タイムスロット毎に検
波出力であるアイパターンの目の位置にシステムクロッ
クと同期したボーレートクロックの立ち上がりが一致す
るように、A/Dコンバータ2及び7の調整と検波回路
5までの間に遅延を持つためのものである。
17を構成し、この受信再生装置17は図示しない無線
基地局の受信装置本体から入力端子16を介して供給さ
れるシステムクロックに同期して動作している。また、
検波回路5のIチャンネル及びQチャンネルの検波出力
を受信クロック再生回路10でクロック再生を行い、再
生したクロックに基いて複数タイムスロット制御回路1
2がタイミング調整回路13、3及び8を制御する。こ
れらタイミング調整回路13、3及び8は、判定回路1
1で誤りなく判定を行うため、各タイムスロット毎に検
波出力であるアイパターンの目の位置にシステムクロッ
クと同期したボーレートクロックの立ち上がりが一致す
るように、A/Dコンバータ2及び7の調整と検波回路
5までの間に遅延を持つためのものである。
【0007】ここで、シンボルレートの1/16の細か
さで制御を行う場合、図8に示したベースバンド受信装
置のタイミング調整回路13は図9に示す回路構成とな
る。すなわち、図9に示すこのタイミング調整回路13
は、ボーレートクロックBRCKが供給される入力端子
32、サンプリングクロックが供給される入力端子3
3、D型フリップ・フロップ回路d1〜d15による1
5段のシフトレジスタ、入力端子32およびD型フリッ
プ・フロップ回路d1〜d15の出力端子Qの出力デー
タと、デコーダ31の対応する出力データとがそれぞれ
入力されるアンド回路and1〜and16、アンド回
路and1〜and16からの出力データが入力される
オア回路34から構成される。
さで制御を行う場合、図8に示したベースバンド受信装
置のタイミング調整回路13は図9に示す回路構成とな
る。すなわち、図9に示すこのタイミング調整回路13
は、ボーレートクロックBRCKが供給される入力端子
32、サンプリングクロックが供給される入力端子3
3、D型フリップ・フロップ回路d1〜d15による1
5段のシフトレジスタ、入力端子32およびD型フリッ
プ・フロップ回路d1〜d15の出力端子Qの出力デー
タと、デコーダ31の対応する出力データとがそれぞれ
入力されるアンド回路and1〜and16、アンド回
路and1〜and16からの出力データが入力される
オア回路34から構成される。
【0008】このタイミング調整回路13の動作は、図
8に示した複数タイムスロット制御回路12からの4ビ
ットの制御信号が入力端子30を介してデコーダ31に
供給されると、このデコーダ31は4ビットの制御信号
に基いて各出力端子から信号を出力し、これらの信号を
アンド回路and1〜and16にそれぞれ供給する。
一方、入力端子32を介してボーレートクロックがアン
ド回路and1に供給され、順次フリップ・フロップ回
路d1〜d15の各出力端子Qからの出力がアンド回路
and2〜and16にそれぞれ供給され、各アンド回
路and1〜and16の出力がオア回路34に供給さ
れ、このオア回路34がこれらの論理和を出力端子35
を介して出力する。従って、複数タイムスロット制御回
路12からの4ビットの制御信号に対応した16のデコ
ード出力と順次タイミングを変えた信号の論理積出力を
論理和処理した信号をサンプリングクロックとし、この
サンプリングクロックを図8に示したA/Dコンバータ
2及び7に供給する。これにより、各タイムスロットご
との遅延を補正した最適位置でサンプリングすることに
なる。
8に示した複数タイムスロット制御回路12からの4ビ
ットの制御信号が入力端子30を介してデコーダ31に
供給されると、このデコーダ31は4ビットの制御信号
に基いて各出力端子から信号を出力し、これらの信号を
アンド回路and1〜and16にそれぞれ供給する。
一方、入力端子32を介してボーレートクロックがアン
ド回路and1に供給され、順次フリップ・フロップ回
路d1〜d15の各出力端子Qからの出力がアンド回路
and2〜and16にそれぞれ供給され、各アンド回
路and1〜and16の出力がオア回路34に供給さ
れ、このオア回路34がこれらの論理和を出力端子35
を介して出力する。従って、複数タイムスロット制御回
路12からの4ビットの制御信号に対応した16のデコ
ード出力と順次タイミングを変えた信号の論理積出力を
論理和処理した信号をサンプリングクロックとし、この
サンプリングクロックを図8に示したA/Dコンバータ
2及び7に供給する。これにより、各タイムスロットご
との遅延を補正した最適位置でサンプリングすることに
なる。
【0009】次に、図8のベースバンド信号受信装置の
タイミング調整回路3及び8を図10を参照して説明す
る。図10に示すタイミング調整回路3及び8は、デー
タが供給される入力端子38、サンプリングクロックが
供給される入力端子39、D型フリップ・フロップ回路
d1〜d15による15段のシフトレジスタ、入力端子
38およびD型フリップ・フロップ回路d1〜d15の
出力端子Qの出力データと、デコーダ37の対応する出
力データとがそれぞれ入力されるアンド回路and1〜
and16、アンド回路and1〜and16からの出
力データが入力されるオア回路34から構成される。
タイミング調整回路3及び8を図10を参照して説明す
る。図10に示すタイミング調整回路3及び8は、デー
タが供給される入力端子38、サンプリングクロックが
供給される入力端子39、D型フリップ・フロップ回路
d1〜d15による15段のシフトレジスタ、入力端子
38およびD型フリップ・フロップ回路d1〜d15の
出力端子Qの出力データと、デコーダ37の対応する出
力データとがそれぞれ入力されるアンド回路and1〜
and16、アンド回路and1〜and16からの出
力データが入力されるオア回路34から構成される。
【0010】このタイミング調整回路3、8の動作は、
図8に示した複数タイムスロット制御回路12からの4
ビットの制御信号が入力端子36を介してデコーダ37
に供給されると、このデコーダ37は制御信号に基いて
各出力端子から信号を出力し、これらの信号をアンド回
路and1〜and16にそれぞれ供給する。一方、入
力端子38を介してA/Dコンバータ2,7からのデー
タがアンド回路and1に供給され、順次D型フリップ
・フロップ回路d1〜d15の各出力端子Qからの出力
がアンド回路and2〜and16にそれぞれ供給さ
れ、各アンド回路and1〜and16の出力がオア回
路40に供給され、このオア回路40が、これらの論理
和を出力端子41を介して出力する。従って、複数タイ
ムスロット制御回路12からの4ビットの制御信号に対
応したデコーダ37のデコード出力とデータの論理積出
力を論理和処理した信号をデータとし、このデータを図
8に示したRCROFフィルタ4,9を介して検波回路
5に供給する。これにより、各タイムスロットの位相誤
差が一致することになる。
図8に示した複数タイムスロット制御回路12からの4
ビットの制御信号が入力端子36を介してデコーダ37
に供給されると、このデコーダ37は制御信号に基いて
各出力端子から信号を出力し、これらの信号をアンド回
路and1〜and16にそれぞれ供給する。一方、入
力端子38を介してA/Dコンバータ2,7からのデー
タがアンド回路and1に供給され、順次D型フリップ
・フロップ回路d1〜d15の各出力端子Qからの出力
がアンド回路and2〜and16にそれぞれ供給さ
れ、各アンド回路and1〜and16の出力がオア回
路40に供給され、このオア回路40が、これらの論理
和を出力端子41を介して出力する。従って、複数タイ
ムスロット制御回路12からの4ビットの制御信号に対
応したデコーダ37のデコード出力とデータの論理積出
力を論理和処理した信号をデータとし、このデータを図
8に示したRCROFフィルタ4,9を介して検波回路
5に供給する。これにより、各タイムスロットの位相誤
差が一致することになる。
【0011】このように従来のベースバンド信号受信装
置では、複数タイムスロット制御回路12でタイミング
調整回路13、3及び8を制御して、タイミングの調整
を行うことによって共通のシステムクロックでフィルタ
リングや検波などのディジタル信号処理を行うようにし
ていた。
置では、複数タイムスロット制御回路12でタイミング
調整回路13、3及び8を制御して、タイミングの調整
を行うことによって共通のシステムクロックでフィルタ
リングや検波などのディジタル信号処理を行うようにし
ていた。
【0012】しかしながら、この方式ではA/Dコンバ
ータのサンプリングクロックがタイムスロット毎に変更
されること、タイミングの調整が2つ必要となり制御が
複雑であること、また、図9及び図10で説明したよう
に、シンボルレートの1/16で制御する場合にタイミ
ング調整回路13、3及び8を夫々構成するラッチが1
6個必要となり、ゲート数が多くなり、回路規模が大き
くなる。
ータのサンプリングクロックがタイムスロット毎に変更
されること、タイミングの調整が2つ必要となり制御が
複雑であること、また、図9及び図10で説明したよう
に、シンボルレートの1/16で制御する場合にタイミ
ング調整回路13、3及び8を夫々構成するラッチが1
6個必要となり、ゲート数が多くなり、回路規模が大き
くなる。
【0013】また、このようなA/Dコンバータのクロ
ック供給回路とタイミング調整の回路があれば、システ
ムクロックによりフィルタリング、検波や判定等のディ
ジタル信号処理が行えるが、例えば時分割多重接続方式
においては複数のタイムスロットを用いて通信を行うの
で、これらA/Dコンバータのクロック供給回路とタイ
ミング調整回路を各タイムスロット毎に制御するのは難
しいことである。
ック供給回路とタイミング調整の回路があれば、システ
ムクロックによりフィルタリング、検波や判定等のディ
ジタル信号処理が行えるが、例えば時分割多重接続方式
においては複数のタイムスロットを用いて通信を行うの
で、これらA/Dコンバータのクロック供給回路とタイ
ミング調整回路を各タイムスロット毎に制御するのは難
しいことである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の装置では、A/Dコンバータのサンプリングクロック
がタイムスロット毎に変更されること、タイミングの調
整が2つ必要となり制御が複雑であること、また、図9
及び図10で説明したように、シンボルレートの1/1
6で制御する場合にタイミング調整回路13、3及び8
を夫々構成するラッチが16個必要となり、ゲート数が
多くなり、回路規模が大きいという問題点があった。
の装置では、A/Dコンバータのサンプリングクロック
がタイムスロット毎に変更されること、タイミングの調
整が2つ必要となり制御が複雑であること、また、図9
及び図10で説明したように、シンボルレートの1/1
6で制御する場合にタイミング調整回路13、3及び8
を夫々構成するラッチが16個必要となり、ゲート数が
多くなり、回路規模が大きいという問題点があった。
【0015】また、このようなA/Dコンバータのクロ
ック供給回路とタイミング調整の回路があれば、システ
ムクロックによりフィルタリング、検波や判定等のディ
ジタル信号処理が行えるが、例えば時分割多重接続方式
においては複数のタイムスロットを用いて通信を行うの
で、これらA/Dコンバータのクロック供給回路とタイ
ミング調整回路を各タイムスロット毎に制御するのは難
しいという問題点があった。
ック供給回路とタイミング調整の回路があれば、システ
ムクロックによりフィルタリング、検波や判定等のディ
ジタル信号処理が行えるが、例えば時分割多重接続方式
においては複数のタイムスロットを用いて通信を行うの
で、これらA/Dコンバータのクロック供給回路とタイ
ミング調整回路を各タイムスロット毎に制御するのは難
しいという問題点があった。
【0016】そこで、本発明は、簡単な制御で各タイム
スロットの検波出力であるアイパターンの目の位置にシ
ステムクロックと同期したボーレートクロックの立ち上
がりを一致させ、安定に動作させることを可能にしたベ
ースバンド信号受信装置を提供することを目的とする。
スロットの検波出力であるアイパターンの目の位置にシ
ステムクロックと同期したボーレートクロックの立ち上
がりを一致させ、安定に動作させることを可能にしたベ
ースバンド信号受信装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、ディジタル信
号に変換された受信ベースバンド信号をフィルタにより
符号間干渉を抑圧して検波した検波出力から複数のタイ
ムスロットの位相ずれを検出し、該複数のタイムスロッ
トの位相を補正し、受信装置全体のシステムクロックに
同期させて信号処理を行うベースバンド信号受信装置に
おいて、前記検出された複数のタイムスロットの位相ず
れに基づいて前記フィルタのフィルタ係数を制御し、前
記複数のタイムスロットの位相を補正するフィルタ係数
制御手段とを具備したことを特徴とする。
号に変換された受信ベースバンド信号をフィルタにより
符号間干渉を抑圧して検波した検波出力から複数のタイ
ムスロットの位相ずれを検出し、該複数のタイムスロッ
トの位相を補正し、受信装置全体のシステムクロックに
同期させて信号処理を行うベースバンド信号受信装置に
おいて、前記検出された複数のタイムスロットの位相ず
れに基づいて前記フィルタのフィルタ係数を制御し、前
記複数のタイムスロットの位相を補正するフィルタ係数
制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0018】また、前記フィルタ係数制御手段は、位相
補正量に対応する複数前記フィルタのフィルタ係数を記
憶する記憶手段とを具備したことを特徴とする。
補正量に対応する複数前記フィルタのフィルタ係数を記
憶する記憶手段とを具備したことを特徴とする。
【0019】
【作用】本発明は、ベースバンド信号受信装置におい
て、ディジタル信号に変換された受信ベースバンド信号
をフィルタにより符号間干渉を抑圧して検波した検波出
力から複数のタイムスロットの位相ずれを検出し、検出
された複数のタイムスロットの位相ずれに基づいて前記
フィルタのフィルタ係数を制御することによって該複数
のタイムスロットの位相を受信装置全体のシステムクロ
ックに同期させる補正を行う。
て、ディジタル信号に変換された受信ベースバンド信号
をフィルタにより符号間干渉を抑圧して検波した検波出
力から複数のタイムスロットの位相ずれを検出し、検出
された複数のタイムスロットの位相ずれに基づいて前記
フィルタのフィルタ係数を制御することによって該複数
のタイムスロットの位相を受信装置全体のシステムクロ
ックに同期させる補正を行う。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例であ
るベースバンド信号受信装置について説明する。
るベースバンド信号受信装置について説明する。
【0021】図1は、本発明の一実施例を示すベースバ
ンド信号受信装置の構成ブロック図である。なお、図1
において、図8に示した従来装置と対応する部分には説
明の便宜上同一符号を付する。
ンド信号受信装置の構成ブロック図である。なお、図1
において、図8に示した従来装置と対応する部分には説
明の便宜上同一符号を付する。
【0022】図1に示す実施例は、本発明のベースバン
ド信号受信装置を例えばTDMA通信方式を採用する通
信システムの基地局のモデム等に適用して構成したもの
である。図1において、本発明のベースバンド信号受信
装置は、図示しないIチャンネルの受信信号を直交復調
する復調回路からのIチャンネルのベースバンド信号が
供給される入力端子1、図示しないQチャンネルの受信
信号を直交復調する復調回路からのQチャンネルのベー
スバンド信号が供給される入力端子6、入力端子1,6
からのベースバンド受信信号をディジタル信号に変換す
るA/Dコンバータ2,7、A/Dコンバータ2,7か
ら出力される信号の符号間干渉を抑圧するループ・コサ
イン・ロール・オフ・フィルタ(以下「RCROFフィ
ルタ」という)18,19、RCROFフィルタ18,
19からの信号を検波する検波回路5、検波回路5から
のI及びQチャンネルの検波出力に対して“1”また
は”0”の判定を行う判定回路11、判定回路11によ
り判定されたI及びQチャンネルデータを合成して元の
データにするI/Q合成部14、検波回路5の出力信号
からクロックを再生する受信クロック再生回路10、受
信クロック再生回路10から各タイムスロットのシステ
ムクロックとの位相誤差を制御信号として出力する複数
タイムスロット制御回路20、複数タイムスロット制御
回路20が出力する制御信号に基づいたRCROFフィ
ルタ18,19の係数データを供給するRCROF係数
制御回路21で構成される。また、ディジタル処理を行
う回路である一点鎖線の矩形内は受信再生回路22であ
り、図示されていない基地局の受信装置全体あるいはモ
デム本体からのシステムクロックが供給され、このシス
テムクロックに同期して、受信再生回路22内の各構成
回路は動作する。
ド信号受信装置を例えばTDMA通信方式を採用する通
信システムの基地局のモデム等に適用して構成したもの
である。図1において、本発明のベースバンド信号受信
装置は、図示しないIチャンネルの受信信号を直交復調
する復調回路からのIチャンネルのベースバンド信号が
供給される入力端子1、図示しないQチャンネルの受信
信号を直交復調する復調回路からのQチャンネルのベー
スバンド信号が供給される入力端子6、入力端子1,6
からのベースバンド受信信号をディジタル信号に変換す
るA/Dコンバータ2,7、A/Dコンバータ2,7か
ら出力される信号の符号間干渉を抑圧するループ・コサ
イン・ロール・オフ・フィルタ(以下「RCROFフィ
ルタ」という)18,19、RCROFフィルタ18,
19からの信号を検波する検波回路5、検波回路5から
のI及びQチャンネルの検波出力に対して“1”また
は”0”の判定を行う判定回路11、判定回路11によ
り判定されたI及びQチャンネルデータを合成して元の
データにするI/Q合成部14、検波回路5の出力信号
からクロックを再生する受信クロック再生回路10、受
信クロック再生回路10から各タイムスロットのシステ
ムクロックとの位相誤差を制御信号として出力する複数
タイムスロット制御回路20、複数タイムスロット制御
回路20が出力する制御信号に基づいたRCROFフィ
ルタ18,19の係数データを供給するRCROF係数
制御回路21で構成される。また、ディジタル処理を行
う回路である一点鎖線の矩形内は受信再生回路22であ
り、図示されていない基地局の受信装置全体あるいはモ
デム本体からのシステムクロックが供給され、このシス
テムクロックに同期して、受信再生回路22内の各構成
回路は動作する。
【0023】次に、図2を参照して、図1に示したRC
ROFフィルタ18,19の内部構成について説明す
る。図1に示したRCROFフィルタ18,19の内部
構成は、例えば図2に示すように、A/Dコンバータ
2,7によりディジタル信号に変換された受信データが
入力端子70から入力される。入力端子70は、遅延回
路z1に接続され、この遅延回路z1の出力端に遅延回
路z2の入力端が接続され、以下同様に、順次、遅延回
路z11の入力端まで接続される。入力端子70および
各遅延回路z1〜z11の出力端からの入力データに対
し、乗算器k1〜k12は、RCROF係数制御回路2
1から出力される係数データにより重み付けの乗算を行
う。この乗算器k1〜k12により重み付けの乗算が行
われた信号は、加算回路71に入力される。加算回路7
1は、乗算器k1〜k12からの信号を加算し、係数デ
ータにより受信データの位相が制御された信号を検波回
路5に出力する。
ROFフィルタ18,19の内部構成について説明す
る。図1に示したRCROFフィルタ18,19の内部
構成は、例えば図2に示すように、A/Dコンバータ
2,7によりディジタル信号に変換された受信データが
入力端子70から入力される。入力端子70は、遅延回
路z1に接続され、この遅延回路z1の出力端に遅延回
路z2の入力端が接続され、以下同様に、順次、遅延回
路z11の入力端まで接続される。入力端子70および
各遅延回路z1〜z11の出力端からの入力データに対
し、乗算器k1〜k12は、RCROF係数制御回路2
1から出力される係数データにより重み付けの乗算を行
う。この乗算器k1〜k12により重み付けの乗算が行
われた信号は、加算回路71に入力される。加算回路7
1は、乗算器k1〜k12からの信号を加算し、係数デ
ータにより受信データの位相が制御された信号を検波回
路5に出力する。
【0024】次に、図3を参照して上記RCROFフィ
ルタ18,19における乗算器k1〜k12に入力され
る係数データの制御方式について説明する。図3は、R
CROFフィルタ18,19における乗算器k1〜k1
2に入力される係数データの取り方を示したものであ
る。ここでは、例えば6シンボル、12タップの係数を
使用し、シンボルレートの2倍のレートでフィルタリン
グを行うものとする。ここで、タップ係数は、図2に示
した乗算器k1〜k12の係数データに対応する。図3
において、実線で示した各タップ係数ha1〜ha12
と、シンボルレートの1/16だけ時間的に前にずらし
て計算した破線で示すタップ係数hb1〜hb12とで
フィルタリングの出力を比較すると、RCROFフィル
タ18,19への同じ入力データに対してタップ係数h
b1〜hb12によるフィルタリング出力はタップ係数
ha1〜ha12のフィルタリング出力に対してシンボ
ルレートの1/16だけ遅れたものとなる。RCROF
フィルタ18,19の位相制御は、この性質を利用す
る。すなわち、RCROFフィルタ18,19は、タッ
プ係数を適切に制御することにより、出力信号の符号間
干渉を抑える波形整形を行うと共に、出力信号の位相制
御を行う。これにより、各タイムスロットごとの受信入
力信号は、各タイムスロットごとに位相制御され、シス
テムクロックに位相が一致することになる。
ルタ18,19における乗算器k1〜k12に入力され
る係数データの制御方式について説明する。図3は、R
CROFフィルタ18,19における乗算器k1〜k1
2に入力される係数データの取り方を示したものであ
る。ここでは、例えば6シンボル、12タップの係数を
使用し、シンボルレートの2倍のレートでフィルタリン
グを行うものとする。ここで、タップ係数は、図2に示
した乗算器k1〜k12の係数データに対応する。図3
において、実線で示した各タップ係数ha1〜ha12
と、シンボルレートの1/16だけ時間的に前にずらし
て計算した破線で示すタップ係数hb1〜hb12とで
フィルタリングの出力を比較すると、RCROFフィル
タ18,19への同じ入力データに対してタップ係数h
b1〜hb12によるフィルタリング出力はタップ係数
ha1〜ha12のフィルタリング出力に対してシンボ
ルレートの1/16だけ遅れたものとなる。RCROF
フィルタ18,19の位相制御は、この性質を利用す
る。すなわち、RCROFフィルタ18,19は、タッ
プ係数を適切に制御することにより、出力信号の符号間
干渉を抑える波形整形を行うと共に、出力信号の位相制
御を行う。これにより、各タイムスロットごとの受信入
力信号は、各タイムスロットごとに位相制御され、シス
テムクロックに位相が一致することになる。
【0025】図4は、タップ係数ha6の係数をどのよ
うに選択するかによってRCROFフィルタ18,19
の出力がどのように変化するかを示したものである。図
4において、実線の矢印b1は、位相が遅れる方向を示
し、矢印b2は、位相が進む方向を示している。係数デ
ータctで示す位置を中心とし、係数データm1の位置
はシンボルレートの1/16だけ遅れ、フィルタ係数m
7は、シンボルレートの7/16だけ遅れる。また、フ
ィルタ係数p1は、シンボルレートの1/16だけ進
み、フィルタ係数p8は、シンボルレートの8/16だ
け進む。すなわち、シンボルレートの時間間隔におい
て、1/16きざみで16種のフィルタ係数m7〜m
1,ct,p1〜p8により位相を変化させる。ここ
で、説明の便宜上中心のタップ係数ha6について説明
したが、タップ係数ha6以外のタップ係数ha1〜h
a5及びタップ係数ha7〜ha12も、同様に、図3
のように同一位相に変化させる。
うに選択するかによってRCROFフィルタ18,19
の出力がどのように変化するかを示したものである。図
4において、実線の矢印b1は、位相が遅れる方向を示
し、矢印b2は、位相が進む方向を示している。係数デ
ータctで示す位置を中心とし、係数データm1の位置
はシンボルレートの1/16だけ遅れ、フィルタ係数m
7は、シンボルレートの7/16だけ遅れる。また、フ
ィルタ係数p1は、シンボルレートの1/16だけ進
み、フィルタ係数p8は、シンボルレートの8/16だ
け進む。すなわち、シンボルレートの時間間隔におい
て、1/16きざみで16種のフィルタ係数m7〜m
1,ct,p1〜p8により位相を変化させる。ここ
で、説明の便宜上中心のタップ係数ha6について説明
したが、タップ係数ha6以外のタップ係数ha1〜h
a5及びタップ係数ha7〜ha12も、同様に、図3
のように同一位相に変化させる。
【0026】図5は、RCROF係数制御回路21の係
数制御によって検波回路5の出力アイパターンがどのよ
うに変わるかを示したものである。RCROFフィルタ
18,19が、図4に示したフィルタ係数ctを用いた
とき、図5(B)に示す検波出力IP1が図5(A)に
示すボーレートクロックBRCKの立ち上がりより1/
8だけ位相が遅れたものである場合、RCROFフィル
タ18,19がシンボルレートの2/16だけ進んだフ
ィルタ係数p2を全てのタップに対して用いると、図5
(B)と同じ入力に対して、図5(B)の検波出力IP
1は、図5(C)に示す検波出力IP2となる。すなわ
ち、ボーレートクロックBRCKの立ち上がりと検波出
力IP2のアイパターンの目の位置が一致するようにな
る。
数制御によって検波回路5の出力アイパターンがどのよ
うに変わるかを示したものである。RCROFフィルタ
18,19が、図4に示したフィルタ係数ctを用いた
とき、図5(B)に示す検波出力IP1が図5(A)に
示すボーレートクロックBRCKの立ち上がりより1/
8だけ位相が遅れたものである場合、RCROFフィル
タ18,19がシンボルレートの2/16だけ進んだフ
ィルタ係数p2を全てのタップに対して用いると、図5
(B)と同じ入力に対して、図5(B)の検波出力IP
1は、図5(C)に示す検波出力IP2となる。すなわ
ち、ボーレートクロックBRCKの立ち上がりと検波出
力IP2のアイパターンの目の位置が一致するようにな
る。
【0027】次に、図6及び図7を参照して、図1に示
したRCROF係数制御回路21について説明する。
したRCROF係数制御回路21について説明する。
【0028】図5で説明したように、図1の複数タイム
スロット制御回路20からの4ビットの制御信号によっ
てRCROFフィルタ18,19のフィルタ係数を変化
させることにより、各タイムスロットの受信入力信号の
位相を変化し、システムクロックの2倍で同期している
ボーレートクロックの立ち上がりに検波出力のアイパタ
ーンをずらすことができる。ここで、図6に示すよう
に、RCROF係数制御回路21は、例えばROM50
とデータバスで構成され、図7に示すように、複数タイ
ムスロット制御回路20から出力される4ビットアドレ
スデータの制御信号に応じて、RCROF係数制御回路
21は、予め記憶した8ビットから構成される12個の
各タップ係数ha1〜ha12の係数データを出力端子
out1〜out12から出力する。ここで、図7のよ
うに、RCROF係数制御回路21のROM50は、複
数タイムスロット制御回路20からの4ビットアドレス
が1つ増す毎に検波出力がシンボルレートの1/16だ
け遅れるようにフィルタ係数ct,m1〜m7,p8〜
p1が配置され、このフィルタ係数が加味されたタップ
係数ha1〜ha12が出力される。すなわち、本実施
例においては、アドレス“0000”〜“1111”に
対し、それぞれ16種類のフィルタ係数ct,m1〜m
7,p8〜p1が対応して用意してあるため、アドレス
を変え、適切なフィルタ係数を指定することにより、図
5で説明したようにシンボルレートの1/16の細かさ
で任意に位相がシフトした検波出力を得ることができ
る。
スロット制御回路20からの4ビットの制御信号によっ
てRCROFフィルタ18,19のフィルタ係数を変化
させることにより、各タイムスロットの受信入力信号の
位相を変化し、システムクロックの2倍で同期している
ボーレートクロックの立ち上がりに検波出力のアイパタ
ーンをずらすことができる。ここで、図6に示すよう
に、RCROF係数制御回路21は、例えばROM50
とデータバスで構成され、図7に示すように、複数タイ
ムスロット制御回路20から出力される4ビットアドレ
スデータの制御信号に応じて、RCROF係数制御回路
21は、予め記憶した8ビットから構成される12個の
各タップ係数ha1〜ha12の係数データを出力端子
out1〜out12から出力する。ここで、図7のよ
うに、RCROF係数制御回路21のROM50は、複
数タイムスロット制御回路20からの4ビットアドレス
が1つ増す毎に検波出力がシンボルレートの1/16だ
け遅れるようにフィルタ係数ct,m1〜m7,p8〜
p1が配置され、このフィルタ係数が加味されたタップ
係数ha1〜ha12が出力される。すなわち、本実施
例においては、アドレス“0000”〜“1111”に
対し、それぞれ16種類のフィルタ係数ct,m1〜m
7,p8〜p1が対応して用意してあるため、アドレス
を変え、適切なフィルタ係数を指定することにより、図
5で説明したようにシンボルレートの1/16の細かさ
で任意に位相がシフトした検波出力を得ることができ
る。
【0029】従って、図2に示したRCROFフィルタ
18,19において、A/Dコンバータ2,7からの入
力データが順次遅延されると共に、順次遅延されたデー
タは、各乗算器k1〜k12においてRCROF係数制
御回路21からの位相を制御するフィルタ係数を加味さ
れたタップ係数との乗算により、重み付けがなされ、乗
算器k1〜k12の出力が加算回路71で加算され、こ
の加算出力が図1に示した検波回路5に供給される。
18,19において、A/Dコンバータ2,7からの入
力データが順次遅延されると共に、順次遅延されたデー
タは、各乗算器k1〜k12においてRCROF係数制
御回路21からの位相を制御するフィルタ係数を加味さ
れたタップ係数との乗算により、重み付けがなされ、乗
算器k1〜k12の出力が加算回路71で加算され、こ
の加算出力が図1に示した検波回路5に供給される。
【0030】次に、図1に示したベースバンド信号受信
装置の動作を説明する。
装置の動作を説明する。
【0031】例えば、複数タイムスロット制御回路20
から“0000”の4ビットアドレスの制御信号が供給
されると、RCROF係数制御回路21は、フィルタ係
数ctを加味したタップ係数ha1〜ha12をRCR
OFフィルタ18,19に供給する。RCROFフィル
タ18,19は、RCROF係数制御回路21からのタ
ップ係数ha1〜ha12に基いてフィルタリングを行
う。このフィルタリングで得られた出力を検波回路5で
検波する。例えば、検波回路5の検波出力が、図5で説
明したような検波出力IP1である場合は、受信クロッ
ク再生回路10が、検波出力のアイパターンがシンボル
レートの1/8だけボーレートクロックの立ち上がりに
遅れていることを、複数タイムスロット制御回路20に
伝達する。複数タイムスロット制御回路20は、このと
きの遅延位相量を保持しておき、次の、同一タイムスロ
ットを受けるときにアドレス“1110”をRCROF
係数制御回路21に対して出力する。RCROF係数制
御回路21は、このアドレス“1110”に基いてフィ
ルタ係数p2を加味したタップ係数ha1〜ha12を
RCROFフィルタ18,19に供給する。RCROF
フィルタ18,19は、供給されたタップ係数ha1〜
ha12に基いてフィルタリングを行う。このフィルタ
リングで得られたデータが検波回路5で検波され、この
検出出力はボーレートクロックの立ち上がりに一致した
ものとなり、この結果、判定回路11において正しい判
定が行えるようになる。
から“0000”の4ビットアドレスの制御信号が供給
されると、RCROF係数制御回路21は、フィルタ係
数ctを加味したタップ係数ha1〜ha12をRCR
OFフィルタ18,19に供給する。RCROFフィル
タ18,19は、RCROF係数制御回路21からのタ
ップ係数ha1〜ha12に基いてフィルタリングを行
う。このフィルタリングで得られた出力を検波回路5で
検波する。例えば、検波回路5の検波出力が、図5で説
明したような検波出力IP1である場合は、受信クロッ
ク再生回路10が、検波出力のアイパターンがシンボル
レートの1/8だけボーレートクロックの立ち上がりに
遅れていることを、複数タイムスロット制御回路20に
伝達する。複数タイムスロット制御回路20は、このと
きの遅延位相量を保持しておき、次の、同一タイムスロ
ットを受けるときにアドレス“1110”をRCROF
係数制御回路21に対して出力する。RCROF係数制
御回路21は、このアドレス“1110”に基いてフィ
ルタ係数p2を加味したタップ係数ha1〜ha12を
RCROFフィルタ18,19に供給する。RCROF
フィルタ18,19は、供給されたタップ係数ha1〜
ha12に基いてフィルタリングを行う。このフィルタ
リングで得られたデータが検波回路5で検波され、この
検出出力はボーレートクロックの立ち上がりに一致した
ものとなり、この結果、判定回路11において正しい判
定が行えるようになる。
【0032】このように、本実施例においては、符号間
干渉を抑圧するためのフィルタの係数を複数用意し、か
つこのフィルタ係数を各タイムスロット毎に変え、各タ
イムスロットの検波出力の位相補正を行う。そして、こ
の位相補正は、検波出力であるアイパターンの目の位置
に合わせる補正を行い、システムクロックの2倍に同期
したボーレートクロックの立ち上がりを一致させ、誤り
のない正しい判定を行うようにしている。
干渉を抑圧するためのフィルタの係数を複数用意し、か
つこのフィルタ係数を各タイムスロット毎に変え、各タ
イムスロットの検波出力の位相補正を行う。そして、こ
の位相補正は、検波出力であるアイパターンの目の位置
に合わせる補正を行い、システムクロックの2倍に同期
したボーレートクロックの立ち上がりを一致させ、誤り
のない正しい判定を行うようにしている。
【0033】尚、上記実施例においてはRCROFフィ
ルタを用いた場合について説明したが、これに限定され
るものではなく、例えばコサイン・ロール・オフ・フィ
ルタやバタワースフィルタなど他のフィルタを使用して
位相補正を行っても良い。
ルタを用いた場合について説明したが、これに限定され
るものではなく、例えばコサイン・ロール・オフ・フィ
ルタやバタワースフィルタなど他のフィルタを使用して
位相補正を行っても良い。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、符号間
干渉を抑圧するためのフィルタの係数を複数用意し、か
つこのフィルタの係数を各タイムスロット毎に変え、各
タイムスロットの検波出力の位相補正を行う。そして、
この位相補正は、検波出力であるアイパターンの目の位
置に合わせる補正を行い、システムクロックの2倍に同
期したボーレートクロックの立ち上がりを一致させ、誤
りのない正しい判定を行うようにしているので、A/D
コンバータのクロックとタイミング調整を行うという複
雑な制御を必要とせず、簡単な制御で安定に動作するベ
ースバンド信号受信装置を提供することができるという
利点を有する。
干渉を抑圧するためのフィルタの係数を複数用意し、か
つこのフィルタの係数を各タイムスロット毎に変え、各
タイムスロットの検波出力の位相補正を行う。そして、
この位相補正は、検波出力であるアイパターンの目の位
置に合わせる補正を行い、システムクロックの2倍に同
期したボーレートクロックの立ち上がりを一致させ、誤
りのない正しい判定を行うようにしているので、A/D
コンバータのクロックとタイミング調整を行うという複
雑な制御を必要とせず、簡単な制御で安定に動作するベ
ースバンド信号受信装置を提供することができるという
利点を有する。
【0035】また、各タイムスロットごとの復調信号に
対して、その後の多重分離処理において、すでにシステ
ムクロックに同期していることから新たにシステムクロ
ックに同期させる必要がなく、受信装置全体として小型
かつ低消費電力の装置を実現できるという利点を有す
る。
対して、その後の多重分離処理において、すでにシステ
ムクロックに同期していることから新たにシステムクロ
ックに同期させる必要がなく、受信装置全体として小型
かつ低消費電力の装置を実現できるという利点を有す
る。
【図1】本発明の一実施例であるベースバンド信号受信
装置の構成ブロック図。
装置の構成ブロック図。
【図2】フィルタの構成ブロック図。
【図3】RCROFフィルタ係数による位相補正説明
図。
図。
【図4】フィルタ内のフィルタ係数の種類と内容説明
図。
図。
【図5】図1のベースバンド信号受信装置の位相補正動
作を説明する波形図。
作を説明する波形図。
【図6】RCROF係数制御回路の詳細構成ブロック
図。
図。
【図7】RCROF係数制御回路内に記憶されているア
ドレスとフィルタ係数の対応を示すテーブル構成図。
ドレスとフィルタ係数の対応を示すテーブル構成図。
【図8】従来のベースバンド信号受信装置を示す構成ブ
ロック図。
ロック図。
【図9】従来のベースバンド信号受信装置の要部を示す
ブロック図。
ブロック図。
【図10】従来のベースバンド信号受信装置の要部を示
すブロック図。
すブロック図。
2、7 A/Dコンバータ 5 検波回路 10 受信クロック再生回路 11 判定回路 14 I/Q合成回路 18、19 RCROFフィルタ 20 複数タイムスロット制御回路 21 RCROF係数制御回路 22 受信再生回路
Claims (2)
- 【請求項1】ディジタル信号に変換された受信ベースバ
ンド信号をフィルタにより符号間干渉を抑圧して検波し
た検波出力から複数のタイムスロットの位相ずれを検出
し、該複数のタイムスロットの位相を補正し、受信装置
全体のシステムクロックに同期させて信号処理を行うベ
ースバンド信号受信装置において、 前記検出された複数のタイムスロットの位相ずれに基づ
いて前記フィルタのフィルタ係数を制御し、前記複数の
タイムスロットの位相を補正するフィルタ係数制御手段
とを具備したことを特徴とするベースバンド信号受信装
置。 - 【請求項2】前記フィルタ係数制御手段は、位相補正量
に対応する複数前記フィルタのフィルタ係数を記憶する
記憶手段とを具備したことを特徴とする前記請求項1記
載のベースバンド信号受信装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05000794A JP3117308B2 (ja) | 1993-01-06 | 1993-01-06 | ベースバンド信号受信装置 |
US08/177,678 US5557647A (en) | 1993-01-06 | 1994-01-04 | Baseband signal demodulator |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05000794A JP3117308B2 (ja) | 1993-01-06 | 1993-01-06 | ベースバンド信号受信装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06204944A true JPH06204944A (ja) | 1994-07-22 |
JP3117308B2 JP3117308B2 (ja) | 2000-12-11 |
Family
ID=11483591
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05000794A Expired - Fee Related JP3117308B2 (ja) | 1993-01-06 | 1993-01-06 | ベースバンド信号受信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3117308B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008516560A (ja) * | 2004-10-13 | 2008-05-15 | アナログ・デバイシズ・インコーポレーテッド | 通信システム用フィルタ |
US7508892B2 (en) | 2004-04-09 | 2009-03-24 | Fujitsu Limited | Receiver circuit comprising equalizer |
-
1993
- 1993-01-06 JP JP05000794A patent/JP3117308B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7508892B2 (en) | 2004-04-09 | 2009-03-24 | Fujitsu Limited | Receiver circuit comprising equalizer |
JP2008516560A (ja) * | 2004-10-13 | 2008-05-15 | アナログ・デバイシズ・インコーポレーテッド | 通信システム用フィルタ |
US8417750B2 (en) | 2004-10-13 | 2013-04-09 | Mediatek Inc. | Filters for communication systems |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3117308B2 (ja) | 2000-12-11 |
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JP3170079B2 (ja) | ベースバンド信号復調装置 |
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