JPH0620492Y2 - ハンドピースの内部汚染防止装置 - Google Patents

ハンドピースの内部汚染防止装置

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JPH0620492Y2
JPH0620492Y2 JP40370790U JP40370790U JPH0620492Y2 JP H0620492 Y2 JPH0620492 Y2 JP H0620492Y2 JP 40370790 U JP40370790 U JP 40370790U JP 40370790 U JP40370790 U JP 40370790U JP H0620492 Y2 JPH0620492 Y2 JP H0620492Y2
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田 洋 四 郎 塚
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株式会社日向和田精密製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、歯牙切削に用いられる
歯科治療用のエアータービンハンドピース及びその作動
機構の内部汚染を防止する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来実用に供されている歯科治療用エア
ータービンハンドピースは、ピース先端に設けたエアー
タービンの空気受け羽根に外部の圧気供給源からの高圧
(2乃至4kg/平方センチメートル)の送気流を給気
パイプを通して当て、かつ、排気パイプから排出させる
ことによって、これを高速回転(毎分40万回転程度)
させ、該タービンに直結せしめた切削具を駆動するよう
になしてある。
【0003】更に、ハンドピースの使用時における切削
具の帯熱を防ぐと共に歯牙屑の洗い流しを行うために、
外部の給水源から水パイプを通して冷却水が切削具の刃
先に向けて放水され、かつ、その放水口に並設したチッ
プエアーノズルからの噴気で前記冷却水を噴霧化する手
段が講じられている。
【0004】ところで、口腔内治療時に切削具が高速回
転しているハンドピースでは、治療終了時などにこれを
口外に取り出す際に、切削具が口中の皮膜接触するなど
の危険を防止するため、作業位置でエアータービンへの
送気を中止して切削具の回転が停止したことを確認した
後に、該ピースを口外に取り出すことが習慣となってい
る。
【0005】しかし、高速回転中のエアータービンに対
してそのドライブエアーの送気を中止しても、前記受け
羽根はその慣性によって暫くの間回転し続けるために、
ハンドピース構造部内が負圧となる現象が生じる。
【0006】その結果、作業位置に保持したハンドピー
ス先端では、切削具チャック部及びその他の構造上の隙
間部などに付着した冷却水が歯牙屑、唾液、血液あるい
は雑菌などを含んだ汚水としてハンドピースの構造部内
に吸引されて、内部汚染が生じる惧れがある。
【0007】そして、この負圧現象に基く内部汚染は、
ハンドピースに接続された給気パイプ、排気パイプ、チ
ップエアーパイプおよび注水パイプに至り、更には、こ
れ等パイプエアー又は水の給排をコントロールする機構
部分まで及ぶ場合がある。
【0008】そのために、作動終了後にハンドピース先
端のエアータービンのみをこれ等構造部から取外して消
毒しても、次に治療時に、先の各パイプに接続したハン
ドピースを用いて、エアー及び水をこれに送り込むと、
エアータービン内部はエアー及び水の供給側から再び汚
染されてしまい、該タービンの前回消毒が何等用をなさ
ないものとなってしまう。
【0009】このようなことから、ハンドピース内部汚
染を予め予防する以外に、この種ハンドピースの有効な
消毒は不可能な状況にある。
【0010】この為、本出願人は、このハンドピースの
内部汚染を防ぐ手段として、作業終了時にハンドピース
内を陽圧に維持しておき、この状態下での外部からの細
菌などのピース内侵入を阻止するハンドピースの内部汚
染防止装置を開発している(特願昭63−268839
号)。この装置は図5に示す回路を有している。
【0011】これを以下のように簡単に説明する。
【0012】高圧送気源bはドライブエアー回路たる回
路A,A’とチェックバルブたるピストンバルブ5aを
介してハンドピースPに接続されている。
【0013】同じく高圧送気源bはチップエアー回路た
る回路B,B’とピストンバルブ5a’を介してハンド
ピースPに接続されている。
【0014】給水源aは給水回路たる回路Fとチェック
バルブたるピストンバルブ5eを介してハンドピースP
に接続されている。
【0015】ハンドピースPは排気回路たる回路D,
D’とチェックバルブたるピストンバルブ5dを介して
大気側に通じており、ドライブエアー回路A,A’から
給気されたエアーはハンドピースPのエアータービンを
駆動し、排気回路D,D’より大気側排気路45に排出
される。
【0016】他方、低圧送気源Cは低圧送気回路Eと接
続し、この低圧送気回路Eはチェックバルブたるピスト
ンバルブ5bを介してドライブエアー回路A’に接続さ
れ、同じく、ピストンバルブ5b’を介してチップエア
ー回路B’と接続し、同じくピストンバルブ5cを介し
て排気回路Dに接続され、ハンドピースPの停止時には
低圧送気源Cより低圧送気回路Eから各ピストンバルブ
5b,5b’,5cを開いてドライブエアー回路A’と
チップエアー回路B’と排気回路Dに同時に低圧エアー
を供給し、エアータービンの駆動を停止すると共にハン
ドピースP内及び回路内を陽圧に保っものである。
【0017】
【考案が解決しようとする課題】上記のハンドピースの
内部汚染防止装置は、ドライブエアー回路A,A’から
給気されたエアーがハンドピースPのエアータービンを
駆動し、排気回路D,D’より排気路45から排出され
るが、この際排気回路D’の内圧でピストンバルブ5d
を開弁させる。
【0018】しかして、ドライブエアー回路A,A’に
供給された給気の圧力は回路中を流れる際に一部漏れが
あったり、エアータービンを駆動する際に圧力が低下
し、ピストンバルブ5dを開弁させるのに十分な圧力を
維持できなくなる場合がある。
【0019】そこで、ピストンバルブ5dを開弁させる
のに十分な給気を行なうには給気源bからの圧力を高め
ればよいが、逆に給気源bの圧力を高くするとエアータ
ービンの作動不良を起こさせ、ハンドピースの機能を損
ない、場合によっては破損させてしまうという不具合が
ある。
【0020】そこで、本考案の目的はドライブエアー回
路の圧力を所定圧より上昇させることなく排気回路中の
バルブを開弁でき、ハンドピースの作動不良や破損を防
止できるハンドピースの内部汚染防止装置を提供するこ
とである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案の構成は作動時にバルブを介して比較的高圧
の給気を行なうエアータービン用ドライブエアー回路
と、エアータービンを駆動後排気させる排気回路と、バ
ルブを介して冷却水噴霧用の給気を行なうチッエアー回
路と、作動終了時に上記各回路にバルブを介してエアー
タービン停止用並びに回路内圧維持用の低圧送気を行う
低圧送気回路とを有しているハンドピースの内部汚染防
止装置において、前記排気回路中に当該排気回路を大気
中に開閉させる排気用切換バルブを設け、排気用切換バ
ルブはドライブエアー回路又はチップエアー回路のパイ
ロット圧で直接開閉されることを特徴とするものであ
る。
【0022】
【作用】ドライブエアー回路とチップエアー回路にエア
ーを供給すると各回路中のバルブが開き、低圧送気回路
側のバルブが閉じてそれぞれハンドピース側にエアーが
送気されてエアータービンを駆動し、冷却水を噴霧す
る。この時排気回路中の切換バルブがドライブエアー回
路又はチップエアー回路のパイロット圧で開いてエアー
タービンを駆動したエアーが大気中に排気される。
【0023】ドライブエアー回路とチップエアー回路の
給気を停止し、低圧回路にエアーを供給すると低圧送気
回路側のバルブが開いてそれぞれドライブエアー回路と
チップエアー回路と排気回路中に低圧エアーが供給さ
れ、この時ドライブエアー回路とチップエアー回路中の
バルブを閉じながらハンドピース側に低圧エアーが供給
される。
【0024】更にドライブエアー回路又はチップエアー
回路の給気を停止すると切換バルブが閉じ、排気回路に
供給された低圧送気回路からのエアーがハンドピース側
に供給され、エアータービンが停止すると共にハンドピ
ース内と各回路内が陽圧に保たれ、汚れや菌の侵入が防
止される。
【0025】
【実施例】次に、本考案の図示の実施例について説明す
る。
【0026】図4は本考案のハンドピースにおける内部
汚染防止装置を本体1内に組み付けた空圧回路を示す。
【0027】高圧送気源bはドライブエアー回路たる回
路A,A’とチェックバルブたるピストンバルブ31a
を介してハンドピースPに接続されている。
【0028】同じく高圧送気源bはチップエアー回路た
る回路B,B’とピストンバルブたるピストンバルブ2
1aを介してハンドピースPに接続されている。
【0029】給水源aは給水回路たる回路Fとチェック
バルブたるピストンバルブ11aを介してハドピースP
に接続されている。
【0030】ハンドピースPは排気回路たるD,D’と
切換バルブ41aを介して大気側に通じており、ドライ
ブエアー回路Aから給気されたエアーはハンドピースP
のエアータービンを駆動し、排気回路Dより大気に排出
される。
【0031】他方、低圧送気源Cは各低圧送気回路Eと
接続し、この低圧送気回路Eはチェックバルブたるピス
トンバルブ31bを介してドライブエアー回路A’に接
続され、同じく、ピストンバルブ21bを介してチップ
エアー回路B’と接続し、同じくピストンバルブ41c
を介して排気回路Dに接続され、ハンドピースPの停止
時には低圧送気源Cより低圧送気回路Eから各ピストン
バルブ31b,21b,41cを開いてドライブエアー
回路A’とチップエアー回路B’と排気回路Dに同時に
低圧エアーを供給し、エアータービンの駆動を停止する
と共にハンドピースP内及び各回路内を陽圧に保っもの
である。
【0032】ドライブエアー回路A,A’とチップエア
ー回路B,B’と排気回路D,D’と相対向するバルブ
からなる三組のバルブとが本体1に全て組み込まれてい
る。三組のバルブは部品点数が少なく、構造も簡単なチ
ェックバルブと切換バルブにすぎず、本体1内にコンパ
クトに収容されている。
【0033】次に具体的な実施例を図1〜図3にもとづ
いて説明する。
【0034】図1は本考案の一実施例を示す略示斜視図
で、デルリン及びその他の耐薬品性プラスチック材から
なる本体1は、一端が切欠き段部構成からなる本体1
は、一端が切欠き段部構成からなるブロック形成され、
この切欠き段部の上段端面に圧力計取付け口2を有し、
下段端面に低圧送気入口51を設けてあり、他端壁面の
下方に給水口11、ドライブエアー入口31、チップエ
アー入口21及びキャップ41を順次横列に配置してあ
り、その上方にハンドピースに接続する各中継ホースの
ための給水出口12,ドライブエアー出口32,チップ
エアー出口22及び排気導入口42が前記上方配置と夫
々対応して横列に配置してある。
【0035】図2は図1上にA−A線部分で横断して示
す平面図で、前記給水口11、各入口21,31を形成
する口金部材3が本体1に開穿したバルブソケット穴縁
に螺合して一体化してあり、かつ、該口金部材3の内側
端を弁座に構成して、これにそれぞれチェックバルブ1
1a,21a,31aを開閉自在に当て、該チェックバ
ルブ11a,21a,31aの弁座当接面部分にOリン
グを設けると共に拡圧力の弱いスプリングによる付勢下
に、前記弁座にチェックバルブ11a,21a,31a
の先端を圧接させて、給水回路F、ドライブエアー回路
A及びチップエアー回路Bにおける弁機構となしてあ
る。
【0036】更に、これ等回路の内ドライブエアー回路
A及びチップエアー回路Bの各バルブソケットには、そ
れ等のシリンダ8の深端部分が同じく弁座に構成し、前
記同様のチェックバルブ21b,31bをその先端が該
弁座と当接する向きに前記チェックバルブ21a,31
aと対向させながら配置してある。その他、9は低圧エ
アー調整コックを示す。
【0037】そして、これ等給水回路F、ドライブエア
ー回路A,A’及びチップエアー回路B,B’の夫々の
シリンダ8の中間域に、ハンドピースPと接続する前記
各出口12,32及び22と連通する通路13,33及
び23を開口せしめてある。
【0038】前記キャップ41を有する排気回路D,
D’は、シリンダ8’と、シリンダ8’の側路に開口し
た排気路45とを有し、該シリンダ8’の深端部に切換
バルブ41aとチェックバルブ41cとからなる弁機構
を設けてあり、これ等両切換バルブ41aとチェックバ
ルブ41cの中間に於て、ハンドピースからの排気ホー
スに接続する前記排気導入口42と連通して通路43を
開口せしめてある。
【0039】これを図3にもとづいて更に詳しく説明す
る。
【0040】本体1に設けたシリンダ8’に排気路45
と排気侵入路43と低圧送気通路52とを開口させ、排
気路45と排気侵入路43はスプリングで付勢された切
換バルブ41aで開閉され、低圧送気通路52と排気侵
入路43はスプリングで付勢されたチェックバルブ41
cで開閉されている。
【0041】シリンダ8’の端部にはバルブボディ60
とキャップ41が挿入され、バルブボディ60には排気
路45と連通する通路62を形成すると共に切換バルブ
41aと対向するピストン型プッシュロッド61を移動
自在にに挿入し、プッシュロッド61は通常スプリング
65でキャップ41側に付勢されている。キャップ41
と本体1にはバルブ制御回路Gたる高圧側パイロット通
路63,64を形成し、このパイロット通路63,64
をドライブエアー回路Aたる入口31に接続すると共に
プッシュロッド61の端面に開口させてある。パイロッ
ト通路63,64はチップエアー回路たる入口21に接
続してもよい。
【0042】前記低圧送気入口51に連通する低圧送気
回路Eたる通路50,52を介して前記各回路A’,
B’,Dのチェックバルブ21b,31b及び41cの
外側に接続してある。
【0043】このような構成よりなる実施例によれば、
各入口11,21,31及び51に給水源a及び高圧送
気源b又は低圧送気源cからのホースHを接続すると共
に各出口12,22,32及び導入口42にハンドピー
スからの各ホースを夫々接続した状態で、機構を付勢さ
せると、給水源aからは加圧された水が給水入口11に
至り、その圧力でチェックバルブ11aをスプリングの
作用力に抗して第2図上右方向に押し下げて開弁され、
シリンダ8との隙間を通って給水出口12からハンドピ
ースP端の水パイプに向けて送り出され。
【0044】これと同時に、共に高圧の送気源aから
は、圧搾空気がドライブエアー入口31及びチップエア
ー入口21に夫々導かれて、その圧力でこれ等両系統の
各チェックバルブ21a,31aをスプリングの拡圧力
に抗して押し開き、ドライブエアーが通路を介してドラ
イブエアー出口32からホースHを介してハンドピース
P側のエアータービンに向けて送られると共に、チップ
エアーは通路を経てチップエアー出口22からホースH
を介してハンドピースP側のチップエアーパイプに向け
て送り出される。
【0045】しかも、ドライブエアー回路Aに供給され
たエアーはバルブ制御回路Gたるパイロット通路63,
64に分流してプッシュロッド61に作用し、プッシュ
ロッド61がスプリング65に抗して移動することによ
り切換バルブ41aを開弁させる。
【0046】ドライブエアー回路Aとチップエアー回路
Bにおける他方のチェックバルブ31b,21bは、ス
プリングの拡圧力と共に前記高圧の圧搾空気によるシリ
ンダ8の内圧を受けて、第2図上右側向きに付勢され、
その結果、Oリングを弁座に圧接させた閉弁状態にあ
る。従って、低圧送気口51に常に与えられている低圧
空気が、その回路によって前記チェックバルブ31b,
21bにそれが開弁する向き(同図上左側向き)に働い
ているにもかかわらず、この開弁向きの作用力に抗し
て、これ等チェックバルブ31b,21bを閉鎖位置に
保っている。
【0047】これによって、比較的高圧の大量の圧搾空
気が本体1側の前記ドライブエアー入口31、ドライブ
エアー出口32からハンドピースPのエアータービンに
至り、これに吹き当ってタービン及び切削具を駆動した
後に、排気ホースHから本体1の導入口42に戻り、こ
れにより通路43を通ってシリンダ8’に流入し、更に
開弁している切換バルブ41aにより排気口45から外
気中に放出される。
【0048】この動作で、ハンドピース先端では、エア
ータービンによって駆動される切削具が高速回転し、同
時に切削具に向けて冷却水が放水されると共に、チップ
エアーでもってこれを噴霧化して切削面が冷やしながら
歯牙屑の洗い流しを行う治療作業を行うことが出来る。
【0049】作業終了と同時に、先の冷却水及び高圧の
ドライブエアー並びにチップエアーの供給を停止する
と、冷却水の給水回路におけるチェックバルブ11aが
冷却水入口11への供給圧低下でスプリングの拡圧作用
によって閉鎖すると共に、ドライブエアー回路A及びチ
ップエアー回路Bも同様にそれ等のチェックバルブ31
a,21aが閉じられる。更に制御回路Gのパイロット
圧が無くなることによって切換バルブ41aがスプリン
グ65に押されて閉弁する。
【0050】そして、これ等両エアー回路A,Bでは、
この供給圧の停止によりシリンダ8の内圧が低下し、他
方のチェックバルブ31b,21bが低圧送気回路、通
路50によって与えられる比較的低い送気圧によって夫
々開弁するので、ハンドピースPに向かう各出口23,
33には、これまでの高圧送気に替わって低圧の送気が
瞬時になされる。
【0051】一方、排気回路Dにおいても、高圧の排気
流の戻りが停止した際に、切換バルブ41aが閉じられ
ると同時に先の低圧送気回路E、通路52による低い送
気圧でチェックバルブ41cが押し開かれるので、当該
排気水路Dにも低圧の送気流が流れる。ただし、この場
合の送気流は、通常の場合と逆に、導入口43からハン
ドピース先端に向けて逆流するので、エアータービン部
で前記ドライブエアー回路A’を通って外部に至った低
圧送気と衝突状態となり、結果的に該タービンに制御作
用をもたらす。
【0052】しかも、これ等各エアー回路における低圧
送気への切替が、作業中の高圧送気の中断に伴う回路圧
の低下中(大気圧になる以前の陽圧状態)に行われるの
で、これ等回路は負圧下に置かれることがない。このた
めハンドピースP外部の細菌等がハンドピースP内に吸
引されるのが防止される。
【0053】
【考案の効果】このように、本考案のハンドピースにお
ける内部汚染防止装置によれば、作業停止時に低圧エア
ーが回路中及びハンドピース内に供給されるため、エア
ータービンの停止を行なうと共に回路中とハンドピース
内が陽圧に保て、外部の汚れ、細菌等の侵入を防止でき
る。
【0054】更に、本考案によれば、排気回路中の排気
用切換バルブはドライブエアー回路又はチップエアー回
路のパイロット圧で直接開弁されるから、従来のように
排気エアー圧で開弁させるのに比べるとドライブエアー
回路等のエアー圧を強くする必要がなくなり、これによ
りハンドピース等の作動不良や破損を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装置の一実施例を示す外観斜視図であ
る。
【図2】図1のA−A線で夫々横断して示す平面図であ
る。
【図3】切換バルブの拡大平面図である。
【図4】空圧回路である。
【図5】従来の空圧回路である。
【符号の説明】
1 本体 4a,4b,4c 弁座 8,8’ シリンダ 11 冷却水入口 12 冷却水出口 21 チップエアー入口 22 チップエアー出口 21a,21b,31a,31b,41c チェックバ
ルブ 31 ドライブエアー入口 32 ドライブエアー出口 41 キャップ 41a 切換バルブ 42 排気導入口 45 排気口 51 低圧送気入口 61 プッシュロッド 63,64 パイロット通路 G バルブ制御回路

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】作動時にバルブを介して比較的高圧の給気
    を行なうエアータービン用ドライブエアー回路と、エア
    ータービンを駆動した後に排気させる排気回路と、バル
    ブを介して冷却水噴霧用の給気を行なうチップエアー回
    路と、作動終了時に上記各回路にバルブを介してエアー
    タービン停止用並びに回路内圧維持用の低圧送気を行う
    低圧送気回路とを有しているハンドピースの内部汚染防
    止装置において、前記排気回路中に当該排気回路を大気
    中に開閉させる排気用切換バルブを設け、排気用切換バ
    ルブはドライブエアー回路又はチップエアー回路のパイ
    ロット圧で直接開閉されることを特徴とするハンドピー
    スの内部汚染防止装置。
  2. 【請求項2】排気用切換バルブは閉じ方向に付勢された
    ピストンバルブからなり、ピストンバルブはプッシュロ
    ッドと対向し、プッシュロッドのピストンバルブと反対
    側にドライブエアー回路又はチップエアー回路から分岐
    したバルブ制御回路を接続したことを特徴とする請求項
    1のハンドピースの内部汚染防止装置。
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DE112006000658B4 (de) * 2005-03-22 2015-11-19 J.Morita Manufacturing Corp. Handstück und Verfahren zum Verhindern, dass ein Zurücksaugen in dasselbe auftritt

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