JPH06202453A - 高圧発生装置 - Google Patents

高圧発生装置

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JPH06202453A
JPH06202453A JP36125192A JP36125192A JPH06202453A JP H06202453 A JPH06202453 A JP H06202453A JP 36125192 A JP36125192 A JP 36125192A JP 36125192 A JP36125192 A JP 36125192A JP H06202453 A JPH06202453 A JP H06202453A
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JP
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voltage
output
developing
signal
taps
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JP36125192A
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English (en)
Inventor
Tetsushi Saito
哲史 齋藤
Koji Doi
浩嗣 土井
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電子写真装置の現像装置等の高圧発生装置にお
いて、AC分のピーク間電圧を変更するときの電力のロ
スをなくする。 【構成】AC高圧トランス11aの一次巻線に複数のタ
ップを設け、切替スイッチ12aによってこれらのタッ
プを切替える。二次巻線側には現像器ユニット15aを
接続する。駆動回路13aで発生させた一次巻線側の電
圧Viを、トランス11aを介して二次巻線側の電圧V
oに変圧する。この際、スイッチ12aによってタップ
を切替え、一次巻線の巻数を変更する。従来の一次巻線
側に配した可変抵抗の抵抗値を変更して、変圧していた
のとは異なり、不要な電力消費を招かない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式の複写
機、プリンタ等の画像形成装置の現像ユニットに装着し
て好適な高圧発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
〈従来の技術1〉従来、電子写真方式の複写機、プリン
タ等の画像形成装置の現像ユニットとして、数100V
のDC成分を重畳した数kHz、数100V〜数kVの
ACバイアスを印加する物が知られている。このAC成
分のピーク間電圧VPP値を決定する要素のひとつに、使
用されるトナーの特性、例えば誘電率や粒径等がある。
【0003】このトナーについては、市場におけるトナ
ーの供給状況によっては、特性の異なるトナーが使用さ
れることもあり、このような場合には、AC成分のVPP
値を変更する必要ある。このとき従来は、図2に示すよ
うに、ACを発生するトランスの一次巻線にシリーズに
接続された抵抗17aの抵抗値をスイッチやボリユーム
等の切替部材で増減させ、一次巻線に印加する電圧を変
更することによって二次側出力を切替えていた。
【0004】また、特性の異なるトナーを使用する複数
の現像器を同時に動作させる場合には、やはりそれぞれ
の現像器に異なる値のバイアスを印加しなければならな
いが、従来は個々の現像器に対し1個づつのACバイア
ス発生回路を用いて、それぞれ異なる値のACバイアス
を印加している。 〈従来の技術2〉従来の電子写真方式の複写機やプリン
タにおいては、その画像形成プロセスにおいて感光体表
面にトナーを浮遊させてトナー像を生成するため、0〜
800[V]程度のDC高圧に固有のAC高圧波形を重
畳させた高圧出力を発生する現像バイアス装置が用いら
れている。
【0005】前記現像バイアス装置に関して、そのDC
高圧は8〜16[V]程度の電圧レベル信号によってリ
ニアに制御され、その電圧レベル信号はマイコンなどの
制御装置からのデジタル信号をD/A変換することによ
って出力されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
〈第1の発明の課題〉しかしながら、上述の従来の技術
によると、シリーズ接続された抵抗17aの抵抗値を切
替え、または増減させるため、実際には必要以上の抵抗
を接続しなくてはならず、出力を下げようとする分だけ
抵抗で無駄な電力を消費し、大きなロスとなっていた。
また、このようなロスに対応する分だけ定格電力の大き
な抵抗を使用することになり、発熱も伴うため装置内の
温度の上昇を招き、昇温を防止するために機器が必要に
なる等、画像形成装置全体の小型化にも支障をきたすお
それがある。
【0007】そこで、本発明は、AC高圧トランスの複
数のタップを、トナーの特性に応じて切替えることによ
って、電力のロス、装置の不要な昇温等を防止するよう
にした高圧発生装置を提供することを目的とするもので
ある。 〈第2の発明の課題〉前述のような現像バイアス装置
は、そのDC高圧レベルが複写画像やプリント画像の濃
度に影響を与えるため、そのレベルを所望とする正確に
迎え込むことは製品の画像品質のばらつきを軽減させる
一つの重要な要素となる。しかしながら、従来の現像バ
イアス装置においては、電圧レベル信号(8〜16
[V]程度)に対してDC高圧出力(0〜800[V]
程度)の範囲が広いため、電圧レベル信号のわずかな誤
差がDC高圧出力の大きな誤差となって現れてしまい、
画像品質のばらつきを増大させてしまうという欠点があ
った。
【0008】また、カラー複写機やカラープリンタにお
いては、3色、または4色のトナーの混合によりフルカ
ラーを再現するが、夫々のトナーの混合率が精密に守ら
れていないと正確な色の再現は不可能である。そのた
め、夫々の現像器に対する所望とする現像バイアスDC
を正確に出力するよう、現像バイアスDCの出力精度は
厳しくなっており、現像バイアス装置のスペックとして
量産に不向きな程度となっている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明(第1発明及び第
2発明)は、上述事情に鑑みてなされたものであって、
それぞれ以下のような構成をとる。 〈第1発明の手段〉第1の発明は、電子写真装置の現像
器に高圧を印加する高圧電源を備えた高圧発生装置にお
いて、前記高圧電源は、複数の一次タップを設けた一次
巻線及び前記現像器に接続された二次巻線を有するAC
高圧トランスと、該AC高圧トランスの複数の一次タッ
プを切替える切替部材とを備え、前記現像器に使用され
るトナーの特性に応じて、前記切替部材を介して前記複
数の一次タップを切替えてなる、ことを特徴とする。
【0010】また、電子写真装置の現像器に高圧を印加
する高圧電源を備えた高圧発生装置において、前記高圧
電源は、複数の二次タップを設けるとともに前記現像器
に接続された二次巻線及び一次巻線を有するAC高圧ト
ランスと、該AC高圧トランスの複数の二次タップを切
替える切替部材とを備え、前記現像器に使用されるトナ
ーの特性に応じて、前記切替部材を介して前記複数の二
次タップを切替えてなる、ことを特徴とする。
【0011】さらに、電子写真装置の複数の現像器に高
圧を印加する高圧電源を備えた高圧発生装置において、
前記高圧電源は、複数の一次タップを設けた一次巻線及
び複数の二次タップを設けるとともにこれら二次タップ
を介して前記複数の現像器に接続された二次巻線を有す
るAC高圧トランスと、該AC高圧トランスの複数の一
次タップを切替える切替部材とを備え、前記複数の現像
器に使用されるトナーの特性に応じて、前記切替部材を
介して前記複数の一次タップを切替えてなる、ことを特
徴とする。 〈第2の発明の手段〉また、第2の発明は、外部から入
力される電圧レベル信号と高圧出力のDC成分を分圧す
る出力検出手段からの信号とを受け、前記電圧レベル信
号に応じた高圧DC出力を発生するようにPWM制御を
行う電子写真装置に用いられる現像バイアスDC発生装
置において、前記電圧レベル信号と第1の基準レベルと
を比較する第1の比較手段と、該第1の比較手段の比較
結果に応じて前記PWM信号をON/OFFする第1の
スイッチ手段とを設けた、ことを特徴とする。
【0012】さらに、外部から入力される電圧レベル信
号と高圧出力のDC成分を分圧する出力検出手段からの
信号とを受け、前記電圧レベル信号に応じた高圧DC出
力を発生するようにPWM制御を行う電子写真装置に用
いられる現像バイアスDC発生装置において、前記電圧
レベル信号と第2の基準レベルとを比較する第2の比較
手段と、該第2の比較手段の比較結果に応じて前記電圧
検出手段からの検出信号をON/OFFする第2のスイ
ッチ手段とを設けた、ことを特徴とする。
【0013】さらにまた、外部から入力される電圧レベ
ル信号と高圧出力のDC成分を分圧する出力検出手段か
らの信号とを受け、前記電圧レベル信号に応じた高圧D
C出力を発生するようにPWM制御を行う電子写真装置
に用いられる現像バイアスDC発生装置において、前記
電圧レベル信号と第1の基準レベルとを比較する第1の
比較手段と、該第1の比較手段の比較結果に応じて前記
PWM信号をON/OFFする第1のスイッチ手段と、
前記電圧レベル信号と第2の基準レベルとを比較する第
2の比較手段と、該第2の比較手段の比較結果に応じて
前記電圧検出手段からの検出信号をON/OFFする第
2のスイッチ手段とを設け、前記電圧レベル信号が前記
第1の基準レベルと前記第2の基準レベルとの間のレベ
ルにあることを検出し、前記レベルを検出したときと前
記以外のレベルを検出したときとで前記出力検出手段の
DC成分分圧比を切換えてなる、ことを特徴とする。
【0014】上述の場合、前記第1の比較手段と前記第
2の比較手段とにヒステリシス特性を持たせるようにし
てもよい。
【0015】
【作用】
〈第1の発明の作用〉以上構成に基づき、第1の発明に
よると、AC高圧トランスの一次巻線または二次巻線、
またはその双方に、複数のタップを設け、これをスイッ
チ、リレー等の切替部材によって切替えることにより、
二次側出力、例えば、電子写真方式の複写機、プリンタ
などに使用される現像器に対し、必要最低限の抵抗値を
介してAC高圧を印加することができる。 〈第2の発明の作用〉また、第2の発明によると、電圧
レベル信号の誤差に伴う、現像バイアスDC高圧出力の
誤差を小さく抑えることができる。
【0016】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。 〈第1の発明の実施例1〉まず、図1の断面図を参照し
て、第1の発明に係る高圧発生装置を適用する現像ユニ
ット全体の構成の概略を説明する。現像ユニットDa
は、静電潜像を担持して矢印R1方向に回転する像担持
体としての電子写真感光ドラム1aに対向するように配
置されている。感光ドラム1aは表面に絶縁層を有して
もあるいは有していなくても、いずれも使用可能であ
る。もちろん、感光ドラム1aに代えてシート状、ベル
ト状の像担持体も使用可能である。
【0017】感光ドラム1aは不図示の帯電器により例
えば、負極性に均一帯電され、次いで画像情報信号に応
じて変調されたレーザビームで走査され、これによって
負極性の静電潜像が形成される。
【0018】上記レーザビームに代えてLEDアレイな
どにより画像情報光を感光ドラム1aに露光してもよ
い。
【0019】上記静電潜像は現像領域7aにおいて、現
像ユニットDaにより負極性に摩擦帯電した磁性トナー
を用いて反転現像される。しかし、本発明は正規現像に
も適用できる。
【0020】上記現像ユニットDaは、一成分現像剤と
して磁性トナー5aを収容した現像容器4aの上記感光
ドラム1aに臨む開口部内に、感光ドラム1aに対面さ
せて現像剤担持体としての現像スリーブ2aを備えてい
る。
【0021】現像スリーブ2aは、現像容器4a内のト
ナー5aを、表面に担持して矢印R2方向に回転し、感
光ドラム1aと対向する現像領域7aへと搬送するよう
になっている。現像スリーブ2a内に固定的に配置され
た永久磁石3aの複数の磁極にうちの磁極N1 に現像ス
リーブ2aを介して対向する位置には、現像スリーブ2
a上に担持されたトナー5aの層厚を所定の厚さに規制
する現像剤層厚規制部材としての磁性材料製のドクター
ブレード6aが、現像スリーブ2aと所定間隙を隔てて
配設されている。磁極N1 からの磁界がブレード6aに
集中する。本実施例では、ドクターブレード6aと現像
スリーブ2aとの間の間隙は約50μm〜500μmに
設定されている。
【0022】現像ユニットDaは、上記構成にて、起動
により現像スリーブ2aが矢印R2方向に回転すると、
現像容器4a内のトナー5aは現像スリーブ2a表面と
の摩擦によって静電潜像を現像する極性の電荷がトナー
5aに与えられ、現像スリーブ2a表面に塗布される。
現像スリーブ表面に塗布されたトナー5aの層は、磁石
3aの磁極N1 とドクターブレード6a間の磁界によ
り、均一かつ約30μm〜300μmの層厚のトナー薄
層5′aになるように規制されている。トナー5aは上
記のように薄層のトナー層5′として、現像スリーブ2
aの回転に伴い、現像領域7aに搬送され、そこで感光
ドラム1aの表面に形成されている静電潜像の現像に供
される。トナー5aは、この潜像の明部電位領域に付着
する。上記のトナー層5′aの厚みは現像領域7aにお
ける感光ドラム1aと現像スリーブ2aとの最小間隙
(例えば50μm〜500μm)よりも薄く、いわゆる
非接触現像が行われる。
【0023】現像スリーブ2aには、高圧電源(高圧発
生装置)8aから交流電圧に直流電圧を重畳した振動バ
イアス電圧が印加され、これによって現像領域7aに振
動電界が形成される。この振動電界によって現像スリー
ブ2aから感光ドラム1aへのトナーの飛翔が促進さ
れ、カブリのない高濃度の画像が得られる。
【0024】上記の現像スリーブ2aの表面には、導電
性微粒子として少なくとも結晶性グラファイトを含有し
た樹脂被膜層10aが約0.5μm〜30μmの厚さに
形成されている。この被膜層10aが塗着される現像ス
リーブ2aの基体は、アルミニウムまたはステンレスス
チールなどの円筒管9a間が用いられる。
【0025】導電性微粒子としては、結晶性グラファイ
ト微粒子のみ、またはアモルファスカーボン微粒子と結
晶性グラファイト微粒子からなるものが使用される。た
だし、皮膜層10aのない金属表面のスリーブに対して
も本発明は適用できる。
【0026】図2は、現像ユニットDaの高圧電源8a
をさらに詳しく示した図である。
【0027】同図中、11aは一次巻線に複数のタップ
を有し、一次巻線の巻数を変更できるインバータトラン
ス(AC高圧トランス)、12aは、インバータトラン
ス11aの一次タップを切替えるための切替スイッチ
(切替部材)、13aはインバータトランス11aの駆
動回路、14aはインバータトランス11aが発生した
ACバイアスにDCを重畳するDCバイアス発生回路、
15aは電子写真方式の複写機の現像器ユニットであ
る。
【0028】駆動回路13aにより、切替スイッチ12
aを介してインバータトランス11aが駆動され、現像
器15aの現像ローラ(現像剤を担持搬送して像担持体
に付与し、静電潜像を現像するローラ)にDCバイアス
回路14aからのDC成分が重畳されたACバイアスが
印加されるが、このAC成分のピーク間電圧VPP値を決
定する要素のひとつに、使用されるトナーの特性、例え
ば誘電率や粒径等の特性がある。
【0029】市場におけるトナーの供給状況によって
は、例えば、画像形成装置設置当初のトナーの特性と
は、特性の異なるトナーが使用されることもあり、この
ような場合には、そのトナーの特性に応じて、切替スイ
ッチ12によって、一次巻線側のタップを切替え、一次
巻線側の電圧Viを変更することによって、二次巻線側
の電圧Voのピーク間電圧VPP値を変更することができ
る。 〈第1の発明の実施例2〉図4は、第1の発明の実施例
2を示す図である。
【0030】同図中、18aは二次巻線に複数のタップ
を有し二次巻線の巻数を変更できるインバータトラン
ス、19aはインバータトランス18aの二次タップを
切替えるための切替スイッチ、13aはインバータトラ
ンス18aの駆動回路、14aはインバータトランス1
8aが発生したACバイアスにDCを重畳するDCバイ
アス発生回路、15aは電子写真方式の複写機の現像器
ユニットである。
【0031】駆動回路13aにより、切替スイッチ19
aを介してインバータトランス18aが駆動され、現像
器15aの現像ローラにDCバイアス回路14aからの
DC成分が重畳されたACバイアスが印加されるが、こ
のAC成分のピーク間電圧VPP値を決定する要素のひと
つに、使用されるトナーの特性(誘電率や粒径等)があ
る。
【0032】本実施例においても、実施例1と同様に、
特性の異なるトナーが使用されることもあり、このよう
な場合には、二次巻線の切替スイッチ19aを切替える
ことによって、二次巻線側のAC電圧Voのピーク間電
圧VPP値を変更することができる。 〈第1の発明の実施例3〉図5は、第1の発明の実施例
3を示す図である。
【0033】同図中20aは一次巻線と二次巻線とにそ
れぞれ複数のタップを持ち一次巻線と二次巻線の双方の
巻数を変更できるインバータトランス、12aはインバ
ータトランス20aの一次タップを切替えるための切替
スイッチ、19aはインバータトランス20aの二次タ
ップを切替えるための切替スイッチ、13aはインバー
タトランスの駆動回路、14aは20aのインバータト
ランスが発生したACバイアスにDCを重畳するDCバ
イアス発生回路、15aは電子写真方式の複写機の現像
器ユニットである。
【0034】駆動回路13aにより、インバータトラン
ス20aが駆動され、切替スイッチ12a及び切替スイ
ッチ19aの双方から選択されたインバータトランス2
0aの一次巻線、二次巻線の巻数比に応じて発生する高
圧ACが、現像器15aの現像ローラにDCバイアス回
路14aからのDC成分が重畳されたACバイアスが印
加されるが、このAC成分のピーク間電圧VPP値を決定
する要素のひとつに、前述のようなトナーの特性があげ
られる。
【0035】そこで、本実施例では、トナーの特性に応
じて、一次巻線側の切替スイッチ12a及び二次巻線側
の切替スイッチ19bを切替えて、二次側のAC電圧V
oを変更する。 〈第1の発明の実施例4〉図6に、第1の発明の実施例
4を示す。
【0036】実施例4は、高圧発生装置を備えた現像ユ
ニットを、電子写真方式のフルカラー複写機に装着した
例である。
【0037】同図中20aは、一次巻線と二次巻線とに
それぞれ複数のタップを有し一次巻線と二次巻線との巻
数を変更できるインバータトランス、25a、26aは
現像バイアススイッチ切替コントローラ23aからの信
号により、インバータトランス20aの一次タップおよ
び二次タップを切替えるためのスイッチ切替ユニット、
13aはインバータトランス20aの駆動回路、14a
はインバータトランス20aが発生したACバイアスに
DCを重畳するDCバイアス発生回路、22aはブラッ
ク、イエロー、マゼンタ、シアンの4色の現像器ユニッ
ト、21aはスイッチ切替コントローラ23aからの信
号により現像器ユニット22aを切替えるスイッチ切換
えユニット、24aはスイッチ切替コントローラ23a
が、切替ユニット21a、25a、26aの各スイッチ
を切替制御をするための、例えば温度センサをはじめと
する各種環境センサである。
【0038】現像器ユニット22aに印加するACバイ
アスVoを、使用するトナーや、環境温度、湿度、また
は希望の濃度の設定などに応じて、スイッチ切替コント
ローラ23aが、切替ユニット21a、25a、26a
の各スイッチを切替えることにより、適正なACバイア
スVoを現像器ユニット22aに供給することができ
る。 〈第2の発明の実施例1〉第2の発明に係る現像ユニッ
トの説明に先立ち、まず、図7を参照してこの現像ユニ
ットを装着した4色フルカラーの画像形成装置全体の概
略を説明する。
【0039】同図ほぼ中央に図示する像担持体としての
電子写真感光ドラム(以下単に「感光ドラム」とい
う。)は、表面に感光層を有する円筒状に形成され、不
図示の駆動部材によって矢印方向に回転駆動される。回
転にともない感光ドラム1は、帯電器2にて一様に帯電
された後、レーザビーム露光手段3にて該感光ドラム1
上に被記録画像信号に対応して変調された光ビームが照
射され静電潜像が形成される。
【0040】この露光手段3についてさらに説明する
と、D/A変換器101は、図示されないカラー画像処
理回路からの出力信号であるC、M、Y、Bk色分解画
像信号を受け取る。このC、M、Y、Bkデジタル画像
信号は、1色ずつD/A変換器101でデジタル/アナ
ログ変換され、次いで、V/T変換器102で電圧/時
間変換された後、半導体レーザ104を駆動するレーザ
ドライバ103に入力される。ドライバ103は、画像
信号に対応してレーザ104の発光時間を制御し、コリ
メータレンズ、回転ポリゴンミラー105等からなるレ
ーザ走査光学系によって各色の画像信号に応じた静電潜
像が感光ドラム1に順に形成される。
【0041】この静電潜像は、軸41を中心に回転する
回転現像装置40に取り付けられた4つの現像器、すな
わち、イエロー現像器4Y、マゼンタ現像器4M、シア
ン現像器4C、ブラック現像器4Bkの中の、形成され
た潜像に対応する現像器によって可視画像(トナー像)
化される。この現像器は、回転駆動されて各色に共通の
現像位置にあらかじめ配置されている。感光ドラム1上
に形成されたトナー像は、転写ドラム5上に静電吸着さ
れて搬送される記録紙Pへと転写帯電器6により転写さ
れる。
【0042】一方、転写後の感光ドラム1はクリーニン
グ手段10にて残留トナーが清掃され、次の画像形成プ
ロセスへと供される。
【0043】以後同様にして、感光ドラム1上に各色の
トナー像が順に形成され、同一の記録紙P上に2色目、
3色目、4色目のトナー像が重ねて転写される。多重転
写された記録紙Pは、分離帯電器7により転写ドラム5
から分離され、定着器11による4色トナーの一括加熱
溶融定着を経て機外へと排出される。
【0044】本発明によれば、上記カラー画像形成工程
は、光沢度の低いトナーを使用するものから順番に行わ
れる。すなわち、トナーの光沢度が、低い順にブラック
(Bk)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー
(Y)トナーであるとすると、回転現像装置4は、図7
に示するように、回転方向に関して上流に向って順に、
ブラック現像器4Bk、シアン現像器4C、マゼンタ現
像器4M、イエロー現像器4Yと配置され、感光ドラム
1上の潜像現像プロセスはブラック(Bk)から開始
し、順次シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー
(Y)について行われる。
【0045】以上4種類のトナーをそれぞれ磁性キャリ
ヤ粒子と混合した2成分現像剤を用いて各色に対応する
静電潜像を現像する。
【0046】現像器4Bkはブラックトナーを、4Cは
シアントナーを、4Mはマゼンタトナーを、4Yはイエ
ロートナーを使用するが、各現像器としては機械的構成
が同じものを使用できる。図7に示す画像形成装置に使
用できる現像器の一例を図8に示す。
【0047】現像器4は、現像容器101、現像剤担持
体としての現像スリーブ102、現像剤層規制部材とし
てのブレード83等を有する。
【0048】現像容器101の感光ドラム1に近接する
位置には開口部が形成されており、この開口部に前記現
像スリーブ102が回転可能に設けられており、該現像
スリーブ102の上方に前記ブレード83が所定隙間を
設けて取り付けられている。
【0049】現像スリーブ102は、非磁性材料で構成
され、現像動作時には図8矢印方向に回転し、その内部
には磁石84が固定されている。磁石84は、現像剤8
0を感光ドラム1に付与する現像部に現像剤の磁気ブラ
シを形成する現像磁極S1 と、現像剤搬送用の搬送磁極
1 、N2 、N3 を有している。
【0050】また、前記ブレード83はアルミニウム
(Al)などの非磁性材料にて構成され、これは磁極S
2 の磁力がおよぶ位置で現像スリーブ102の表面との
間に所定の隙間を設けて取り付けられ、この隙間は現像
スリーブ102上を現像部へと搬送される現像剤80の
量を規制する。
【0051】本実施例においては、現像剤80として非
磁性トナー81と磁性粒子(キャリヤ)82とが混合さ
れた2成分現像剤が使用されるので、ブレード83の先
端部と現像スリーブ102の表面との間を非磁性トナー
と磁性粒子の双方が通過して現像部へ送られる。現像部
で磁極S1 により形成された現像剤の磁気ブラシは感光
ドラム1に接触する。
【0052】図8において、搬送磁極N1 とそのすぐ下
流の搬送磁極N2 は同極性であり両者の間には反発磁界
が発生している。したがってスリーブ102に保持され
たまま、搬送磁極N1 へと搬送された現像剤はこの反発
磁界の作用により、スリーブ102から取り除かれ、後
述する第1スクリュー85aにより、攪拌混合され、磁
極N2 近傍で、新たに現像剤がスリーブ102に供給さ
れる。
【0053】ところで、上記現像器101の内部は、図
8の紙面垂直方向に延在する隔壁87によって現像室
(第1室)S−1と攪拌室(第2室)S−2とに区画さ
れ、攪拌室S−2の上方には隔壁86を隔てトナー収容
室S−3が形成され、該トナー収容室S−3内には補給
用トナー(非磁性トナー)81が収容されている。な
お、隔壁86には補給口86aが開口しており、該補給
口86aを経て現像に消費されたトナー量に見合った量
の補給用トナー81が攪拌室S−2内に切欠き付きロー
ラ86bの回転制御により補給される。また、上記現像
室S−1および攪拌室S−2内には現像剤80が収容さ
れている。なお、現像容器101の図8における手前側
と奥側の端部においては前記隔壁87が形成されておら
ず、この両端部においては現像室S−1と攪拌室S−2
とを相連通させる開口部(図示せず)が形成されてい
る。
【0054】そして、現像室S−1内には現像スリーブ
102近傍の現像容器101内の底部にあって図示矢印
方向(反時計方向)に回転し、現像剤80を図8の奥側
から手前側に搬送する第1スクリュー85aと、該第1
搬送手段85aの上方にあって図示矢印方向(反時計方
向)に回転し、現像剤を図8の手前側から奥側に搬送す
る第2スクリュー88とが設けられている。
【0055】また、攪拌室S−2内には上記第1スクリ
ュー85aとほぼ同一水平位置にあって図示矢印方向
(時計方向)に回転し、現像剤80を図8の手前側から
奥側に攪乱搬送する第3スクリュー85bが設けられて
いる。
【0056】90は現像スリーブ102に交番バイアス
電圧を印加する電源である。この交番バイアス電圧のス
リーブ102への印加により、現像部には交番電界が形
成される。交番バイアス電圧としては、潜像の明部電位
と暗部電位の間の値を有する直流電圧が重畳されたもの
が望ましい。その波形は矩形波、三角波、サイン波など
が利用できる。また、正極性、負極性、交互に振動する
ものに限らず、正極性、または負極性内だけで振動する
交番電圧も利用できる。
【0057】図8の現像器4では、現像部において現像
剤の磁気ブラシを感光ドラム1に接触させたが、現像部
で現像剤の磁気ブラシを感光ドラム1に接触させない、
いわゆる非接触型現像器も本発明に使用できる。
【0058】非接触型現像器の一例を図9に示す。
【0059】図8と共通の部材には同一符号を付した。
図9では磁石84の互いに異なる極性で、かつ互いに隣
り合う2つの磁極N3 、S1 が、現像部を間にして配置
されている。このため、現像部においては現像剤の磁気
ブラシがスリーブ102の表面に寝て、この位置での現
像剤層の厚みが、スリーブ102と感光ドラム1の最小
間隙よりも薄くなっている。
【0060】ところで、ブラックトナーを使用するBk
現像器4Bkとしては、前述の2成分現像剤使用の現像
器ではなく、一成分磁性現像剤を使用する現像器も使用
でき、その一例を図10に示す。
【0061】図10において、図8、図9と同様の機能
を有するものには同一符号を付した。
【0062】図10では容器101には、1成分磁性現
像剤81′が収容されている。この現像剤81′は、マ
グネタイト等の磁性材の微粉を樹脂で結着した磁性トナ
ーに、少量のシリカ微粉を外添したものである。磁性材
の微粉が黒色を呈するので、他の着色剤を添加しなくて
も磁性トナーは黒色を呈するが、もちろん、他の着色材
も併用してよい。いずれにせよ、加熱定着器の作用では
熱溶融しない磁性微粉を含むため、この黒色磁性トナー
は、Y、M、Cの非磁性トナーよりも溶融温度が高く、
また磁性トナーのみで形成された定着画像の表面は磁性
微粉により粗面状となるので、光沢性が低い。
【0063】さて、非磁性現像スリーブ102は、容器
101によって供給された1成分磁性現像剤としての磁
性トナー81′を担持して、矢印方向に回転することに
より、現像スリーブ102と感光ドラム1とが対向した
現像部にトナーを搬送する。現像スリーブ102内に
は、磁性トナー81′を現像スリーブ102上に磁気的
に吸引、保持するために、磁石84が配置されている。
トナー81′は現像スリーブ102との摩擦により、感
光ドラム1上の静電潜像を現像可能な摩擦帯電電荷を得
る。
【0064】現像部に搬送される磁性トナー81′の層
厚を規制するために、鉄等の強磁性金属からなる規制ブ
レード83′が現像スリーブ102の表面から微小のギ
ャップ幅を持って現像スリーブ102に望むようにスリ
ーブ102に対向されている。磁石84の磁極N1 から
の磁力線がブレード83′に集中することにより、現像
スリーブ102上に磁性トナー81′の薄層が形成され
る。磁性ブレード83′の代りに、ゴムや金属性の弾性
ブレードをスリーブ102に圧接して磁性トナーの薄層
を形成してもよい。
【0065】現像スリーブ102上に形成される磁性ト
ナー81′の薄層の厚みは、現像部において現像スリー
ブ102と感光ドラム1との間の最小間隙よりもさらに
薄いものであることが好ましい。しかし、本発明には、
現像部においてトナー層の厚みが現像スリーブ102と
感光ドラム1との間の最小間隙以上の厚みである現像装
置、すなわち接触現像型現像装置も利用できる。
【0066】棒状攪拌部材103は矢印方向に回転して
容器内の現像剤を攪拌し、その凝固を防止する。いずれ
にせよ、スリーブ102には前述と同様に、電源90か
ら振動バイアス電圧が印加される。
【0067】図11に、実施例1の高圧発生装置の回路
ブロック図を示す。
【0068】図中、1bは複写機等の装置本体中に設け
られた制御装置(CPU)、2bは前記CPU1からの
デジタル信号を電圧レベル信号に変換するD/Aコンバ
ータ、3bは高圧出力端子に接続され、該高圧出力を分
圧し、前記高圧出力レベルに比例した低電圧を出力する
電圧検出回路、4bはD/Aコンバータ2bからの電圧
レベル信号と電圧検出回路4bからの検出信号との差の
電圧を増幅するオペアンプ、5bはオペアンプ4bから
の電圧信号レベルに応じたパルス幅信号を出力する発振
器を有するPWM発生回路、6bはPWM発生回路5b
からの信号を増幅し、高圧を発生するトランスを含む増
幅回路、7bは増幅回路6bからの高圧出力を平滑し、
出力端にDC高圧を発生する平滑回路、8bはあらかじ
め設定された電圧レベルとD/Aコンバータ2bからの
出力信号とを比較してH、L信号を発生するコンパレー
タ、9bはコンパレータ8bの動作に応じてON/OF
F動作を行うトランジスタである。
【0069】次に、動作を説明する。装置本体内のCP
U1bは、複写、あるいは、プリントのプロセス動作に
したがって、所望とする現像バイアスDC高圧の出力レ
ベルをデジタル信号で出力する。D/Aコンバータ2b
は、前記デジタル信号を受け取って、そのデジタル信号
に対応する電圧レベル信号(例えば、7〜16[V])
を出力する。前記電圧レベル信号は、現像バイアス発生
回路内のオペアンプ4bに入力され、該オペアンプ4b
は出力端の電圧レベルを検出する電圧検出回路3bから
の信号と前記D/Aコンバータ2bからの信号との差の
電圧を増幅してPWM発生回路5bに入力する。PWM
発生回路5bは前記増幅信号に応じたPWMを発生して
増幅回路6bに配されたトランスを駆動する。増幅回路
6bから出力された高圧出力は平滑回路7bにて平滑さ
れDC高圧となって出力される。この高圧DC出力は電
圧検知回路3bにて検知されオペアンプ4bに入力され
ることによってフィードバックが掛けられる。以上の動
作により、現像バイアス発生回路は装置本体から送られ
てくる電圧レベル信号に応じたDC高圧を発生する。
【0070】一方、コンパレータ8bはD/Aコンバー
タ2bからの出力とあらかじめ設定された電圧Vaとを
比較し、D/Aコンバータ2bの出力の方が電圧Vaよ
りも大きいときはHレベル信号を、D/Aコンバータ2
bの出力の方が電圧Vaよりも小さいときはL信号を発
生してトランジスタ9bをON/OFF制御する。この
ON/OFF動作により、PWM発生回路5bからのP
WM出力は、トランジスタ9bのON時には止められ、
OFF時には増幅回路6bに伝えられる。ここで、例え
ばVaを7.5[V]に設定すると、D/Aコンバータ
2bの出力が7.5[V]以上のときは出力端にD/A
コンバータ2bからの電圧レベル信号に応じたDC高圧
が発生し、D/Aコンバータ2bの出力が7.5[V]
以下のときは出力端の電圧は0[V]となる。
【0071】ところで、複写、あるいはプリントにおけ
る現像に必要な現像バイアスDC高圧の出力範囲を20
0〜800[V]とすれば、以上の回路動作を用いて、
図12に示すような出力特性となるように電圧検知回路
3b内の抵抗R1、R2、R3を設定することにより、
0〜800[V]の出力を7〜16[V](ただし、7
〜8[V]は0[V]出力保証領域)の電圧レベル信号
により制御する従来の制御方式に比べ、電圧レベル信号
の誤差に伴う現像バイアスDC高圧出力の誤差を小さく
抑えることが可能となり、画像濃度のばらつき等の画像
品質をより安定させることができる。 〈第2の発明の実施例2〉図13に実施例2の回路ブロ
ック図を示す。
【0072】図中、1〜7は実施例1における回路ブロ
ックと同様であるので、ここでの説明は除く。10bは
あらかじめ設定された電圧レベルVbとD/Aコンバー
タ2bからの出力信号とを比較してH、L信号を発生す
るコンパレータ、11bは、コンパレータ10bの動作
に応じてON/OFF動作を行うトランジスタである。
【0073】次に、回路動作を説明する。回路ブロック
1b〜7bの動作は実施例1と同様であり、D/Aコン
バータ2bの信号に応じた現像バイアスDC高圧を発生
するようにフィードバック制御を行っている。一方、コ
ンパレータ10bは、D/Aコンバータ2bからの電圧
レベル信号とあらかじめ設定された電圧Vbとを比較
し、D/Aコンバータ2bからの電圧レベル信号が電圧
Vbよりも低いときはL信号を発生し、D/Aコンバー
タ2bからの電圧レベル信号が電圧Vbよりも高いとき
はH信号を発生する。これによりトランジスタ11b
は、コンパレータ10bのL信号を受けてOFFとな
り、H信号を受けてONとなる。トランジスタ11bが
OFFのとき、オペアンプ4bに入力されるフィードバ
ック電圧は電圧検知回路3b内の抵抗R1、R2、R3
により定められる検知電圧をフィードバックするが、ト
ランジスタ11bがONのときはフィードバック電圧は
ほぼ0[V]となる(ただし、R1、R2、R3≫R
4)。これにより、トランジスタ11bがONのとき、
出力端の電圧はPWMのパルス幅の最大値によって得ら
れる最大出力となり、PWM発生回路5bに最大パルス
幅の制御手段を設けておけば、これによって最大電圧を
設定することができる。
【0074】ここで、電圧Vbを15.5[V]とし、
現像の際に精度を要する現像バイアスDC高圧の出力範
囲を500[V]以下とすれば、実施例2を用いた出力
特性は抵抗R1、R2、R3の設定により、図14のよ
うにすることができる。これにより、実施例1同様、電
圧レベル信号の誤差に伴う現像バイアスDC高圧の出力
誤差を抑えることができ、画像濃度のばらつきなどの画
像品質をより安定させることができる。
【0075】また、実施例1と実施例2とを組合せ、精
度を要する現像バイアスDC高圧の出力範囲を200〜
500[V]とすれば、R1、R2、R3の設定によっ
て、図15のように出力特性を設定でき、現像バイアス
DC高圧の現像領域の精度をより高めることができる。
【0076】ところで、図16にPWM発生回路5bの
パルス幅制限回路の例を示す。図中12bはのこぎり波
を発生する発振器、13bは発振器12bとオペアンプ
4bの出力信号を比較し、その結果に応じてH、L信号
を発生するコンパレータ、14bはコンパレータ13b
が出力するPWM出力の最大幅を制限する制限用ツェナ
ダイオードである。
【0077】本PWM発生回路において、発振器12b
は例えば、5[V]の振幅を有するのこぎり波を発生す
る。コンパレータ13bは、前記のこぎり波とオペアン
プ4bからの出力とを比較して図17に示すようなPW
M出力を発生する。すなわち、のこぎり波の電圧がオペ
アンプ4bの出力電圧よりも高い場合はL信号を出力
し、低い場合はH信号を出力する。ここで、ツェナダイ
オード14bのツェナ電圧を図17の一点鎖線で示され
る値とすれば、PWMの最大出力幅は、図の破線に示す
幅に制限される。 〈第2の発明の実施例3〉実施例1では、現像バイアス
DC出力を0[V]にする場合、実施例2では、最大出
力を行わせる場合について説明した。ここでは、制御信
号レベルに対応して、高圧出力の出力特性を切り換える
場合について説明する。
【0078】図18に、この場合の高圧回路とのブロッ
ク図の一例を示す。図中15bはD/Aコンバータ2b
からの制御電圧とあらかじめ定められた電圧Vaとを比
較し、制御電圧が電圧Va以上になったときに出力をオ
ープン、それ以外では、出力を0[V]とするコンパレ
ータ、16bは制御電圧とあらかじめ定められた電圧V
b、あるいは、コンパレータ15bの出力が0[V]の
ときには、これと比較し、制御電圧が比較電圧(電圧V
b、あるいは、0[V])以上となったときに出力をH
レベルにするコンパレータ、17b、18bはコンパレ
ータ16の出力状態がHレベルになったときにON状態
になり、それ以外では、OFF状態となるトランジス
タ、19bはトランジスタ17bがONとなったときO
Nし、OFFとなったときOFFするトランジスタであ
る。
【0079】上記構成においてVa<Vbとすれば、制
御電圧がVaよりも小さい時はコンパレータ15bの出
力は0[V]となり、コンパレータ16bは制御電圧と
前記0[V]とを比較して出力状態をHレベルにし、ト
ランジスタ17b、18bをONさせ、トランジスタ1
9bもON状態となる。これにより、電圧検出回路3b
内の抵抗R1とトランジスタ19bのコレクタ抵抗R5
とが並列接続となり、同様に、抵抗R2とR6とが並列
接続となる。この結果、出力電圧特性は、抵抗R1とR
5の並列接続抵抗、R2とR6の並列接続抵抗、およ
び、R3によって定まる特性となる。次に、制御電圧が
電圧Va以上、Vb未満のとき、コンパレータ15bは
出力オープン状態となり、コンパレータ16bの出力は
0[V]となる。これによって、トランジスタ17bと
トランジスタ18b、さらには、トランジスタ19bが
OFF状態となり、出力電圧特性は、電圧検出回路3内
の抵抗R1、R2、R3によって定められる特性とな
る。さらに、制御電圧がVb以上となったとき、コンパ
レータ15bの出力オープン状態を続けるものの、コン
パレータ16bの出力は、制御電圧と電圧Vbとの比較
によりHレベルとなり、トランジスタ17b、18b、
19bはON状態となる。これによって、出力電圧特性
は、制御電圧がVa以下のときと同様に、抵抗R1とR
5の並列接続抵抗、R2とR6の並列接続抵抗、およ
び、R3によって定まる特性となる。
【0080】なお、以上の説明では出力検出回路3bの
分圧抵抗R1、R2に並列に抵抗R5、R6を接続する
ことによって出力特性を変更する場合について説明した
が、R1、R2に直列に抵抗R5、R6を接続し、入力
される電圧レベル信号に応じてR5、R6をショートす
るショート回路を設けて出力特性を切換えることもでき
る。
【0081】図19に、本実施例における出力特性の一
例を示す。同図は、電圧レベル信号の大きさによって、
従来の出力特性と、精度を向上させる出力特性とを切換
える切換える場合の例で、7.5V以下、あるいは、1
5.5V以上では従来の出力特性、7.5Vから15.
5Vの間では精度を向上させる出力特性に切換わる。 〈第2の発明の実施例4〉上記実施例1から実施例3で
はD/Aコンバータ出力との比較電圧を、あらかじめ定
めた固定電圧としていたが、ここでは、前記基準レベル
に幅を持たせ、比較手段にヒステリシスを持たせた場合
について説明する。
【0082】図20にこの場合の比較回路とスイッチ回
路の一例を示す。図はPWM信号をスイッチする回路の
例である。図に示すようにコンパレータ20bの出力に
ツェナダイオード21bをつなぎ、そのアノードにスイ
ッチトランジスタ22bをつなぐ。入力のVinがVa
より高いとき、コンパレータ20bはOFF状態である
からVaは図21に示すVa(小)、すなわち、 Va(小)=Rb//Rc×Vs/(Ra+Rb//R
c) となり、VinがこのVa(小)よりも小さくなったと
き、コンパレータ20bの出力はON状態(OPEN)
に反転するからVaは図21に示すVa(大)、すなわ
ち、 Va(大)=(Vs/Ra+Vh/Rc)/(1/Ra
+1/Rb+1/Rc) となる。(ここで、Vh=Vz+VBE:Vzはツェナ
電圧) これによって、VinがVa(小)を下回ったことによ
り、一たびONしたスイッチトランジスタ22bは、V
inがVa(大)以上となるまでON状態を維持するた
め、実施例1から実施例3のように基準電圧を固定して
いた場合にありがちな、Vinが基準電圧付近でふらつ
くことによるスイッチトランジスタのON/OFF切換
えの不安定動作をなくすことができる。
【0083】ところで、図20の回路をもう一方のスイ
ッチ回路に用いる場合は、コンパレータ20bの入力を
入れ替えると同時に、ツェナダイオードのアノードとス
イッチトランジスタ22bのベース端子の間に、出力反
転用のトランジスタ回路を追加すればよい。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
次のような効果がある。 〈第1の発明の効果〉第1の発明は、AC高圧トランス
の一次巻線または二次巻線、またはその双方に、複数の
タップを設け、これをスイッチ、リレー等の切替部材に
よって切替えることにより、二次巻線側の出力すなわ
ち、電子写真方式の複写機、プリンタなどに使用される
現像器に印加するAC高圧の電圧を切替えることがで
き、これによって、従来のようなシリーズ抵抗は必要最
低限の抵抗値ですみ、不要な電力の消費、抵抗似よる発
熱、大電力抵抗の使用といった問題を有効に解消するこ
とができる。 〈第2の発明の効果〉実施例2のよると、以下の効果を
得ることができる。 1.現像バイアス装置の出力精度のスペックを上げるこ
となく、電圧レベル信号に対する出力DCレベルの精度
を向上させることができるので、装置の量産性を損なう
ことがない。 2.電圧レベル信号の電圧範囲は従来と変わらないの
で、電圧レベル信号の出力精度を落とすことがない。
(電圧レベル信号の幅を広げて出力特性を変える場合と
は異なり、電圧レベル信号の出力精度を落とすことがな
い) 3.出力の高精度領域とその他の出力領域をわけること
によって、一つの現像バイアス装置で幅広い出力範囲が
得られ、現像以外の様々なプロセス(現像の禁止など)
に対応できる。 4.出力の高精度領域とその他の出力領域との切換え
は、入力される電圧レベル信号に対してヒステリシスを
設けたので安定して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の実施例1における現像ユニットの
構成を示す断面図。
【図2】同じく実施例1における高圧電源の構成を示す
図。
【図3】従来の高圧電源の構成を示す図。
【図4】第1の発明の実施例2における現像ユニットの
構成を示す断面図。
【図5】同じく実施例3における現像ユニットの構成を
示す断面図。
【図6】同じく実施例4における現像ユニットの構成を
示す断面図。
【図7】第2の発明に係る高圧発生装置を適用する画像
形成装置の概略を示す縦断面図。
【図8】同じく高圧発生装置を適用する現像器の概略を
示す縦断面図。
【図9】同じく高圧発生装置を適用する他の現像器の概
略を示す縦断面図。
【図10】同じく高圧発生装置を適用するさらに別の現
像器の概略を示す縦断面図。
【図11】第2の発明の実施例1の回路ブロック図。
【図12】同じく実施例1の出力特性を示す図。
【図13】第2の発明の実施例2の回路ブロック図。
【図14】同じく実施例2の出力特性を示す図。
【図15】同じく実施例1と実施例2とを組合せた場合
の出力特性を示す図。
【図16】第2の発明の実施例3のPWM発生回路を示
す図。
【図17】同じく実施例3のPWM出力の説明図。
【図18】同じく実施例3の回路ブロック図。
【図19】同じく実施例3の出力特性を示す図。
【図20】第2の発明の実施例4の回路ブロック図。
【図21】同じく実施例4のD/Aコンバータ出力と現
像バイアスDC出力との関係を示す図。
【符号の説明】
5a トナー 8a 高圧発生装置(高圧電源) 11a、18a、20a AC高圧トランス 12a、19a 切替部材(切替スイッチ) 15a、22a 現像器(現像器ユニット) Da 現像ユニット 1b CPU 2b D/Aコンバータ 3b 出力検知手段(電圧検出回路) 4b オペアンプ 5b PWM発生回路 6b 増幅器 7b 平滑回路 8b 第1の比較手段(コンパレータ) 9b 第1のスイッチ手段(トランジスタ) 10b 第2の比較手段(コンパレータ) 11b 第2のスイッチ手段(トランジスタ)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真装置の現像器に高圧を印加する
    高圧電源を備えた高圧発生装置において、 前記高圧電源は、複数の一次タップを設けた一次巻線及
    び前記現像器に接続された二次巻線を有するAC高圧ト
    ランスと、 該AC高圧トランスの複数の一次タップを切替える切替
    部材とを備え、 前記現像器に使用されるトナーの特性に応じて、前記切
    替部材を介して前記複数の一次タップを切替えてなる、 ことを特徴とする高圧発生装置。
  2. 【請求項2】 電子写真装置の現像器に高圧を印加する
    高圧電源を備えた高圧発生装置において、 前記高圧電源は、複数の二次タップを設けるとともに前
    記現像器に接続された二次巻線及び一次巻線を有するA
    C高圧トランスと、 該AC高圧トランスの複数の二次タップを切替える切替
    部材とを備え、 前記現像器に使用されるトナーの特性に応じて、前記切
    替部材を介して前記複数の二次タップを切替えてなる、 ことを特徴とする高圧発生回路。
  3. 【請求項3】 電子写真装置の複数の現像器に高圧を印
    加する高圧電源を備えた高圧発生装置において、 前記高圧電源は、複数の一次タップを設けた一次巻線及
    び複数の二次タップを設けるとともにこれら二次タップ
    を介して前記複数の現像器に接続された二次巻線を有す
    るAC高圧トランスと、 該AC高圧トランスの複数の一次タップを切替える切替
    部材とを備え、 前記複数の現像器に使用されるトナーの特性に応じて、
    前記切替部材を介して前記複数の一次タップを切替えて
    なる、 ことを特徴とする高圧発生装置。
  4. 【請求項4】 外部から入力される電圧レベル信号と高
    圧出力のDC成分を分圧する出力検出手段からの信号と
    を受け、前記電圧レベル信号に応じた高圧DC出力を発
    生するようにPWM制御を行う電子写真装置に用いられ
    る現像バイアスDC発生装置において、 前記電圧レベル信号と第1の基準レベルとを比較する第
    1の比較手段と、 該第1の比較手段の比較結果に応じて前記PWM信号を
    ON/OFFする第1のスイッチ手段とを設けた、 ことを特徴とする高圧発生装置。
  5. 【請求項5】 外部から入力される電圧レベル信号と高
    圧出力のDC成分を分圧する出力検出手段からの信号と
    を受け、前記電圧レベル信号に応じた高圧DC出力を発
    生するようにPWM制御を行う電子写真装置に用いられ
    る現像バイアスDC発生装置において、 前記電圧レベル信号と第2の基準レベルとを比較する第
    2の比較手段と、 該第2の比較手段の比較結果に応じて前記電圧検出手段
    からの検出信号をON/OFFする第2のスイッチ手段
    とを設けた、 ことを特徴とする高圧発生装置。
  6. 【請求項6】 外部から入力される電圧レベル信号と高
    圧出力のDC成分を分圧する出力検出手段からの信号と
    を受け、前記電圧レベル信号に応じた高圧DC出力を発
    生するようにPWM制御を行う電子写真装置に用いられ
    る現像バイアスDC発生装置において、 前記電圧レベル信号と第1の基準レベルとを比較する第
    1の比較手段と、 該第1の比較手段の比較結果に応じて前記PWM信号を
    ON/OFFする第1のスイッチ手段と、 前記電圧レベル信号と第2の基準レベルとを比較する第
    2の比較手段と、 該第2の比較手段の比較結果に応じて前記電圧検出手段
    からの検出信号をON/OFFする第2のスイッチ手段
    とを設け、 前記電圧レベル信号が前記第1の基準レベルと前記第2
    の基準レベルとの間のレベルにあることを検出し、前記
    レベルを検出したときと前記以外のレベルを検出したと
    きとで前記出力検出手段のDC成分分圧比を切換えてな
    る、 ことを特徴とする高圧発生装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の比較手段と前記第2の比較手
    段とにヒステリシス特性を持たせた、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記
    載の高圧発生装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100449727B1 (ko) * 2002-06-11 2004-09-22 삼성전자주식회사 현상 바이어스 전원의 단속장치
JP2019033225A (ja) * 2017-08-09 2019-02-28 テンソー電磁技術工業株式会社 着磁用大電流電源装置

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