JPH0620233B2 - 印刷製版用画像データのデイスプレイへの表示方法 - Google Patents

印刷製版用画像データのデイスプレイへの表示方法

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JPH0620233B2
JPH0620233B2 JP63296866A JP29686688A JPH0620233B2 JP H0620233 B2 JPH0620233 B2 JP H0620233B2 JP 63296866 A JP63296866 A JP 63296866A JP 29686688 A JP29686688 A JP 29686688A JP H0620233 B2 JPH0620233 B2 JP H0620233B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
本発明は、印刷製版用画像データのデイスプレイへの表
示方法に係り、特に、シアン、マゼンタ、イエロ、墨の
データからなる印刷製版用画像データをデイスプレイへ
表示する際に用いるのに好適な、印刷製版用画像データ
のデイスプレイへの表示方法に関する。
【従来の技術】
従来から、印刷用原版を製版するに際して、スキヤナと
レイアウトコンピユータとを組合せてなるレイアウトシ
ステムが汎用されている。このレイアウトシステムにお
いては、まず、スキヤナの入力ドラムに画像データを取
込むべき原稿をセツトし、次いで、該スキヤナにより当
該原稿の所定範囲から画像データをレイアウトコンピユ
ータに取込み、メモリに蓄積する。又同時に、割付台紙
よりトリミング・レイアウト用座標データや平網・グラ
デーシヨン指示データをレイアウトコンピユータに取込
む。 レイアウトコンピユータは、これら取込んだデータを元
に、前記蓄積したデータに対してトリミング・レイアウ
ト処理を行ない、この処理によつて作成した画像データ
をスキヤナの出力ドラムに読み出して当該出力ドラム上
のフイルムに露光し、分解版の製版を行なう。 前記のようにして行なう製版工程には、トリミング範囲
の指定作業、入力画像の確認作業、トリミングレイアウ
ト処理済画像の確認作業などのように、各種処理を施し
ている印刷製版用画像データを画像としてデイスプレイ
上に表示し、表示画像を確認しながら行なう作業があ
る。 一般に知られているように、印刷製版用画像データは、
通常、色材の3原色(減色法)であるシアン(C)、マ
ゼンタ(M)、イエロ(Y)、及び暗部の階調を補う墨
(Bl)の4色のデータからなつている。又、デイスプ
レイにおいては、該デイスプレイの螢光体から光の3原
色(加色法)であるレツド(R)、グリーン(G)、ブ
ルー(B)を生じさせて、画像を該デイスプレイの画面
上に表示している。 従つて、印刷製版用画像データをデイスプレイに表示す
るためには、該印刷製版用画像データをC、M、Y、B
lの4色の画像データから、R、G、Bの3色の画像デ
ータへ変換する必要がある。このような画像データの変
換を行う方法には、ノイゲバウア(Neugebauer)の式を
用いるなど幾つかの方法が知られている。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記ノイゲバウアの式を用いて印刷製版
用画像データをデイスプレイ用画像データに変換処理す
るのは、その式による演算が複雑なため、変換処理に時
間がかかつてしまい、現状では専用の装置などを用いな
ければ実現できないという問題点があつた。 このような問題点に対して、従来のレイアウトシステム
においては、C、M、Yの3色の画像データをR、G、
Bの3色の画像データに変換することでデイスプレイ上
に画像を表示するようにしていた。しかしながら、この
ようなレイアウトシステムにおいては、スキヤナから入
力した自然画像をデイスプレイ上に表示する場合には、
印刷体裁と大差のない画像を表示できるが、平網、グラ
デーシヨン、色罫などの人工的な画像をデイスプレイ上
に表示する場合には、印刷体裁とかなり異なる画像しか
表示できなかつた。特に、Blのみからなる平網の画像
は、デイスプレイ上に表示できなかつた。 本発明は、前記従来の問題点を解消するべくなされたも
ので、C、M、Y、Blからなる印刷製版用画像データ
を例えばノイゲバウアの式を用いた変換をせず、簡易に
R、G、Bの画像データに変換でき、しかも、墨の占め
る割合が高い画像を印刷体裁と同等の品質で表示できる
と共に、墨の占める割合が少ない画像については、自然
な階調で表現することができる印刷製版用画像データの
デイスプレイへの表示方法を提供することを課題とす
る。
【課題を達成するための手段】
本発明は、シアン、マゼンタ、イエロ、墨の画像データ
からなる印刷製版用画像データをデイスプレイへ表示す
る際に、前記印刷製版用画像データのうちのシアン、マ
ゼンタ、イエロの画像データを、墨の濃度値に応じた基
準値以下の範囲で、墨の濃度値に応じた関数によつて補
正し、補正されたシアン、マゼンタ、イエロの画像デー
タを、色変換テーブルにより、前記デイスプレイ用のレ
ツド、グリーン、ブルーからなる画像データに変換し、
変換された画像データをデイスプレイ上に表示して、表
示される画像が印刷体裁と同様のものになるようにし、
前記課題を達成したものである。
【発明の作用及び効果】
本発明においては、シアン(C)、マゼンタ(M)、イ
エロ(Y)、墨(Bl)の画像データからなる印刷製版
用画像データをデイスプレイへ表示する際に、該印刷製
版用画像データのうちのC、M、Yの画像データを、B
lの画像データに応じて例えば後記する第3図の関係の
如く補正し、補正されたC、M、Yのデータを色変換テ
ーブルにより、前記デイスプレイ用のレツド(R)、グ
リーン(G)、ブルー(B)からなる画像データに変換
し、変換された画像データをデイスプレイ上に表示して
印刷体裁と同様の画像を得るようにする。 従つて、C、M、Y、Blの4色の画像データからR、
G、Bの3色の画像データにノイゲバウアの式等を用い
て変換するという複雑な変換処理を行うことなく、C、
M、Yの画像データからR、G、Bの画像データに変換
するという比較的簡易な変換処理により、印刷製版用画
像データをデイスプレイに表示させることができる。こ
のため、印刷製版作業の確実性や効率を向上させること
ができる。 特に、墨の濃度がC、M、Yに比較して多い範囲は、
C、M、Yを墨の濃度値に応じた関数によつて各色毎に
補正してから変換しているので、墨の濃度を考慮した表
示ができ、平網など人工的な画像であつても、墨の占め
る割合が高い画像を印刷体裁と同等の品質で表示でき
る。 一方、墨の濃度が、C、M、Yに比較して少ない範囲
は、墨の成分を考慮しない変換により、階調を狭くしな
いで変換するので、自然な階調で画像を表現できる。
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。 この実施例は、第2図に示すようなレイアウトシステム
において、印刷製版用画像データを第1図の手順に従つ
て処理し、後記デイスプレイに表示するための装置であ
る。 第2図のレイアウトシステムには、カラー透過原稿10
から画像データを読取るため、該原稿10をその主面に
貼り付けて、回転する走査ドラム12と、該走査ドラム
12上のカラー透過原稿10を光点により走査するため
の、例えば光電子増倍管を用いた画像入力部14と、該
画像入力部14が走査した画像データを読込み、メモリ
16に格納すると共に、格納された画像データを補正し
てシアン(C)の画像データをC用画像メモリ8Aに、
マゼンタ(M)の画像データをM用画像メモリ18B
に、イエロ(Y)の画像データをY用画像メモリ18C
に格納するための制御部20と、前記各画像メモリ18
A〜18Cに記憶されたC、M、Yの画像データをレツ
ド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の画像データ
に変換するためのCMY−RGB変換テーブル22と、
該テーブル22の出力画像を表示するためのカラー陰極
線管(CRT)からなるデイスプレイ24と、割付台紙
26に基づく座標データを前記制御部20に入力するた
めの割付データ入力部28と、オペレータからの指示を
前記制御部20に入力するためのキーボード30と、前
記制御部20で処理された画像データを分解版フイルム
32に出力して分解版を作成するための画像データ出力
部34と、表面に貼付された該分解版フイルム32を露
光させる露光ドラム(出力ドラムともいう)36とが備
えられる。 なお、前記走査ドラム12、画像入力部14、画像デー
タ出力部34、及び、露光ドラム36は、周知のスキヤ
ナを用いて構成することができる。以下、実施例の作用
を説明する。 第2図に示すレイアウトシステムにおいては、製版する
に際して、まずオペレータが、走査ドラム12の主面に
カラー透過原稿10を貼付する。次いで、この走査ドラ
ム12を回復させつつ画像入力部14で前記カラー透過
原稿10を走査して各画素のC、M、Y、Blの濃淡の
階調値(以下、画素値という)を画像データとして読込
む。該制御部20は、読込んだデータをメモリ16に格
納する。なお、実施例では、画素値(濃度値)は最高2
55の階調で表わされる。 前記メモリ16に格納された任意数の画像データに対し
てトリミング範囲を指定する。制御部20は、トリミン
グ範囲が指定された任意数の画像データと割付台紙26
に基づく座標データとを用いて、画像データのトリミン
グ・レイアウト処理を行なう。次いで、制御部20は、
この処理によつて作成したデータを再びメモリ16に格
納し、その後、必要に応じて読出し、画像データ出力部
34を介して分解版フイルム32を露光するのに用い
る。 ここで、デイスプレイ24に画像データを表示する具体
的な手順を第1図のフローチヤートに基づき説明する。 この手順は、カラー透過原稿10の画像データがメモリ
16に既に格納されている状態から始動する。この手順
が始動すると、まず、制御部20が、デイスプレイ24
の表示画面の画素数によつて画像の全体を表示するため
には、格納された全画素の画像データからどの程度の画
素の画像データを間引いて各画像メモリ18A、18
B、18Cに記憶させればよいかの割合い、即ち間引き
率を算出する(S1)。 次いで、この算出された間引き率に応じて、メモリ16
に格納されたC、M、Y、Blの画像データのうちから
該当する画素の画像データを間引いて、制御部20に読
込む(S2)。制御部20は、この読込んだC、M、
Y、Blの画像を補正して、R、G、Bに変換するため
のC、M、Yの画像データ(以下、C′、M′、Y′の
画像データという)とするべく、同一の画素について、
Cの画素値をBlの画素値に応じて補正し、C′の画像
データの画素値を求める(S3)。この補正において
は、Cの画素値を、Blの画素値をパラメータとし、第
3図のような関係に従つて補正する。第3図には、Bl
の画素値が階調値で「0」、「127」、「255」の
それぞれの場合における、メモリ16に格納された補正
前の画素値に対するC用画像メモリ18Aに格納される
補正後のC′の画像データの画素値の関係を示してい
る。 例えばBlの画素値が零の場合、Cの画像データから第
3図中符号A−Bで示す関係に従つて補正し、C′の画
像データを求める。この際には、補正前後の画素値は変
わらない。 又、Blの画素値が127の場合には、Cの画像データ
から第3図中符号C−D−Bで示す関係に従つて補正
し、C′の画像データを求める。 更に、Blの画素値が255の場合には、Cの画像デー
タから、第3図中の符号E−Bで示す関係に従つて補正
し、C′の画像データを求める。 つまり、ある範囲においては、補正前のCの画素値の変
化に対する補正後のCの画素値の変化の割合は、Blの
階調値が異なつても同一のものになる。これはBlの画
素値が変わつても同様である。又、Blが零及び225
階調以外のときは、Blの画素値に応じて、Cの画素値
がある基準値以下(第3図において、Cの階調が点D以
下のとき)の場合と、その基準値を超える(第3図にお
いて、Cの階調が点Dを超えるとき)場合とにおいて、
画像データを補正する関係には傾きが二通り存在するこ
とになる。なお、第3図の関係においては、C−DとE
−Bの直線の傾きが等しい。これにより、補正処理が簡
単になる。 次いで、S3のCの画像データと同様に第3図の関係を
用いて、Mの画像データをBlの画像データに応じて補
正してM′の画像データの画素値を求める(S4)。次
いで、S3のCの画像データと同様に第3図の関係を用
いて、Yの画像データをBlの画像データに応じて補正
してY′の画像データの画素値を求める(S5)。次い
で、これら補正されたC′、M′、Y′画像データの画
素値を各画像メモリ18A〜18Cに格納する(S
6)。次いで、格納された補正後のC′、M′、Y′の
画像データを、第4図に示す関係のCMY−RGB変換
テーブル22により、R、G、Bの画像データに変換
し、変換された画像データをデイスプレイ24に表示す
る(S7)。 この場合、CMY−RGB変換テーブル22は、第4図
に示すような負の傾きを持つ直線状の関係を有してお
り、この変換テーブルを用いて前記C′、M′、Y′の
画像データの画素値から各R、G、Bの画像データの画
素値を求めて変換する。なお、この変換テーブル22が
負の傾きの関係になつているのは、本来、C、M、Yと
R、G、Bが補色関係にあるからである。 次いで、画像データの全画素についてS2〜S7の処理
が終了したか否かを判断する(S8)。判断の結果、処
理が終了したならばこの手順を終了する。一方、終了し
ていなければS2の手順に戻り、再度、前記間引き率に
応じた画素をメモリ16から読み出しそれ以降の手順の
処理を行なう。 以上のようにして、カラー透過原稿10の全ての画素を
C、M、Y、BlのデータからR、G、Bのデータに変
換して、デイスプレイ24に印刷体裁の画像と大差のな
い画像を表示する。 なお、前記手順において、S3〜S5で示す処理につい
ては、特にその順序は問わず、順序を任意に入れ替えて
も同様に画像データの補正を行なえる。 前記実施例においては、第3図に示されるような関係を
用いて原画像のC、M、YのデータをBlのデータに応
じて補正し、第4図に示されるような関係を用いて、そ
の補正後のデータからRGBのデータを求めていた。し
かしながら、本発明を実施する際には、第3図及び第4
図の関係のみを用いて画像データを補正及び処理するこ
とに限定されるものではなく、例えば装置特性や要求さ
れる画像の特性に応じて他の適宜の関係を用いることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例に係るレイアウトシステムに
採用されたデータ処理手順の例を示すフローチヤート、 第2図は、前記レイアウトシステムの全体的な構成を示
す、一部斜視図を含むブロツク図、 第3図は、前記実施例においての画像データを補正する
前後の画素値の関係を示す線図、 第4図は、画像データをC、M、YからR、G、Bへ変
換するためのテーブルの例を示す線図である。 10……カラー透過原稿、 12……走査ドラム、 14……画像入力部、 18A、18B、18C……C、M、Y用の画像メモ
リ、 20……制御部、 22……CMY−RGB変換テーブル、 24……デイスプレイ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シアン、マゼンタ、イエロ、墨の画像デー
    タからなる印刷製版用画像データをデイスプレイへ表示
    する際に、 前記印刷製版用画像データのうちのシアン、マゼンタ、
    イエロの画像データを、墨の濃度値に応じた基準値以下
    の範囲で、墨の濃度値に応じた関数によつて補正し、 補正されたシアン、マゼンタ、イエロの画像データを、
    色変換テーブルにより、前記デイスプレイ用のレツド、
    グリーン、ブルーからなる画像データに変換し、 変換された画像データを前記デイスプレイへ表示して、
    表示される画像が印刷体裁と同様のものになるようにす
    ることを特徴とする印刷製版用画像データのデイスプレ
    イへの表示方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS50141401A (ja) * 1974-04-26 1975-11-13
JPS58215653A (ja) * 1982-06-08 1983-12-15 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 多色印刷物再現色表示装置

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