JPH06202079A - 液晶装置の駆動法 - Google Patents

液晶装置の駆動法

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JPH06202079A
JPH06202079A JP11471593A JP11471593A JPH06202079A JP H06202079 A JPH06202079 A JP H06202079A JP 11471593 A JP11471593 A JP 11471593A JP 11471593 A JP11471593 A JP 11471593A JP H06202079 A JPH06202079 A JP H06202079A
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JP
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liquid crystal
voltage
electrode
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phase
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JP11471593A
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English (en)
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Junichiro Kanbe
純一郎 神辺
Shinjiro Okada
伸二郎 岡田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高コントラストな表示を実現したカイラルス
メクティック液晶を用いた液晶装置の駆動法。 【構成】 電極が形成された一対の基板間にカイラルス
メクティック液晶を封入したセル構造体と少なくとも1
つの偏光子を有する液晶光学素子において、前記電極間
に一方向の電圧を印加した時の前記強誘電性液晶の平均
分子軸方向と前記強誘電性液晶を相転移させた時の別の
相に対応する一軸異方相の軸方向とのなす角度をΘと
し、且つ前記電極間の電圧を零とした時の前記カイラル
スメクティック液晶の平均分子軸方向と前記カイラルス
メクティック液晶を相転移させた時の別の相に対応する
一軸異方相の軸方向とのなす角度をθとした時、前記角
度Θとθの間にθ<Θの関係を有しているとともに前記
少なくとも1つの偏光子の偏光軸方向が角度θをなす強
誘電性液晶の平均分子軸方向と平行または略平行とした
液晶光学装置の駆動法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カイラルスメクティッ
ク液晶を用いた液晶装置の駆動法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、走査電極群と信号電極群をマ
トリクス状に構成し、その電極間に液晶化合物を充填し
多数の画素を形成して、画像或いは情報の表示を行う液
晶表示素子は、よく知られている。この表示素子の駆動
法としては、走査電極群に順次周期的にアドレス信号を
選択印加し、信号電極群には所定の情報信号をアドレス
信号と同期させて並列的に選択印加する時分割駆動が採
用されているが、この表示素子及びその駆動法には以下
に述べる如き致命的とも言える大きな欠点がある。
【0003】即ち、画素密度を高く、或いは画面を大き
くするのが難しいことである。従来の液晶の中で応答速
度が比較的高く、しかも消費電力が小さいことから、表
示素子として実用に供されているのは殆どが、例えば
M.SchadtとW.Helfrich著“Appl
ied Physics Letters”Vo.1
8、No.4(1971.2.15)、P.127〜1
28の“Voltage−Dependent Opt
ical Activity of a Twiste
d Nematic Liquid Crystal”
に示されたTN(twisted nematic)型
の液晶を用いたものであり、この型の液晶は、無電界状
態で正の誘電異方性をもつネマチック液晶の分子が液晶
層厚方向で捩れた構造(ヘリカル構造)を形成し、両電
極面でこの液晶の分子が平行に配列した構造を形成して
いる。一方、電界印加状態では、正の誘電異方性をもつ
ネマチック液晶が電界方向に配列し、この結果光学変調
を起こすことができる。この型の液晶を用いてマトリク
ス電極構造によって表示素子を構成した場合、走査電極
と信号電極が共に選択される領域(選択点)には、液晶
分子を電極面に垂直に配列させるに要する閾値以上の電
圧が印加され、走査電極と信号電極が共に選択されない
領域(非選択点)には電圧は印加されず、したがって液
晶分子は電極面に対して並行な安定配列を保っている。
このような液晶セルの上下に互いにクロスニコル関係に
ある直線偏光子を配置することにより、選択点では光が
透過せず、非選択点では光が透過するため、画像素子と
することが可能となる。然し乍ら、マトリクス電極構造
を構成した場合には、走査電極が選択され、信号電極が
選択されない領域、或いは走査電極が選択されず、信号
電極が選択される領域(所謂“半選択点”)にも有限に
電界がかかってしまう。選択点にかかる電圧と、半選択
点にかかる電圧の差が充分に大きく、液晶分子を電界に
垂直に配列させるのに要する電圧閾値がこの中間の電圧
値に設定されるならば、表示素子は正常に動作するわけ
であるが、走査線数(N)を増やして行った場合、画面
全体(1フレーム)を走査する間に一つの選択点に有効
な電界がかかっている時間(duty比)が1/Nの割
合で減少してしまう。このために、くり返し走査を行っ
た場合の選択点と非選択点にかかる実効値としての電圧
差は、走査線数が増えれば増える程小さくなり、結果的
には画像コントラストの低下やクロストークが避け難い
欠点となっている。このような現象は、双安定性を有さ
ない液晶(電極面に対し、液晶分子が水平に配向してい
るのが安定状態であり、電界が有効に印加されている間
のみ垂直に配向する)を時間的蓄積効果を利用して駆動
する(即ち、繰り返し走査する)ときに生ずる本質的に
は避け難い問題点である。この点を改良するために、電
圧平均化法、2周波駆動法や、多重マトリクス法等が既
に提案されているが、いずれの方法でも不十分であり、
表示素子の大画面化や高密度化は、走査線数が充分に増
やせないことによって頭打ちになっているのが現状であ
る。
【0004】一方、プリンタ分野を眺めて見るに、電気
信号を入力としてはハードコピーを得る手段として、画
素密度の点からもスピードの点からも電気画像信号を光
の形で電子写真感光体に与えるレーザービームプリンタ
(LBP)が現在最も優れている。
【0005】ところがLBPには、 1.プリンタとしての装置が大型になる; 2.ポリゴンスキャナの様な高速の駆動部分があり騒音
が発生し、また厳しい機械的精度が要求される;などの
欠点がある。この様な欠点を解消すべく電気信号を光信
号に変換する素子として、液晶シャッターアレイが提案
されている。ところが、液晶シャッターアレイを用いて
画素信号を与える場合、例えば210mmの長さの中に
画素信号を16dot/mmの割合で書き込むために
は、3000個以上の信号発生部を有していかなければ
ならず、それぞれに独立した信号を与えるためには、元
来それぞれの信号発生部全てに信号を送るリード線を配
線しなければならず、製作上困難であった。
【0006】そのため、1LINE(ライン)分の画素
信号を数行に分割された信号発生部により、時分割して
与える試みがなされている。この様にすれば、信号を与
える電極を、複数の信号発生部に対して共通にすること
ができ、実質配線を大幅に軽減することができるからで
ある。ところが、この場合通常行われているように双安
定性を有さない液晶を用いて行数(N)を増やして行く
と、信号ONの時間が実質的に1/Nとなり感光体上で
得られる光量が減少してしまったり、クロストークの問
題が生ずるという難点がある。
【0007】このような従来型の液晶素子の欠点を改善
するものとして、双安定性を有する液晶素子の使用が、
Clark及びLagerwallにより提案されてい
る(特開昭56−107216号公報、米国特許436
7924号明細書等)。双安定性液晶としては、一般
に、カイラルスメクティックC相(SmC* )またはH
相(SmH* )を有する強誘電性液晶が用いられる。こ
の液晶は電界に対して第1の光学的安定状態と第2の光
学的安定状態からなる双安定状態を有し、従って前述の
TN型の液晶で用いられた光学変調素子とは異なり、例
えば一方の電界ベクトルに対して第1の光学的安定状態
に液晶が配向し、他方の電界ベクトルに対しては第2の
光学的安定状態に液晶が配向される。またこの型の液晶
は、加えられる電界に応答して、極めて速やかに上記2
つの安定状態のいずれかを取り、且つ電界の印加のない
ときはその状態を維持する性質を有する。このような性
質を利用することにより、上述した従来のTN型素子の
問題点の多くに対して、かなり本質的な改善が得られ
る。この点は、本発明と関連して、以下に、更に詳細に
説明する。しかしながら、この双安定性を有する液晶を
用いる光学変調素子が所定の駆動特性を発揮するために
は、一対の平行基板間に配置される液晶が、上記2つの
安定状態の間での変換が効果的に起こるような分子配列
状態にあることが必要である。例えばSmC* またはS
mH* 相を有する強誘電性液晶については、SmC*
たはSmH* 相を有する液晶分子層が基板面に対して垂
直で、したがって液晶分子軸が基板面にほぼ平行に配列
した領域(モノドメイン)が形成される必要がある。し
かしながら、従来の双安定性を有する液晶を用いる光学
変調素子においては、このようなモノドメイン構造を有
する液晶の配向状態が、必ずしも満足に形成されなかっ
たために、充分な特性が得られなかったのが実情であ
る。
【0008】たとえば、このような配向状態を与えるた
めに、磁界を印加する方法、せん断力を印加する方法、
などが提案されている。しかしながら、これらは、いず
れも必ずしもまんぞくすべき結果を与えるものではなか
った。たとえば、磁界を印加する方法は、大規模な装置
を要求するとともに作動特性の良好な薄層セルとは両立
しがたいという難点があり、また、せん断力を印加する
方法は、セルを作成後に液晶を注入する方法と両立しな
いという難点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前述
した事情に鑑み、後述するように生産性よく、ある特定
化された双安定状態を達成し、該特定化された安定状態
と偏光子を組み合わせることによって、変速応答性へ変
画素密度と大面積を有する表示素子あるいは変速シャッ
ター素子を実現しうる液晶光学装置の駆動法を提供する
ことにある。
【0010】本発明のもう一つの目的は、高コントラス
トな表示を実現したカイラルスメクティック液晶を用い
た液晶のマトリクス駆動法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、走査電極を設
けた第1の基板、該走査電極に対して交差させて配置し
た情報電極を設けた第2の基板及びらせん配列構造が抑
制され、無電界時に互いに異なる第1と第2の配向状態
を発現し、該第2と第2の配向状態のそれぞれの平均分
子軸のなす角度が2θで、且つ第1の配向状態から第3
の配向状態にまたは、第2の配向状態から第4の配向状
態に転移するのに十分な電圧の印加によって発現した第
3と第4の配向状態とのなす角度2Θが2θより大きい
角度を生じ、該電圧を解除することによって第3の配向
状態から第2の配向状態にまたは第4の配向状態から第
1の配向状態に変化する傾向をもつカイラルスメクティ
ック液晶を備えた液晶パネル、並びに前記第3または第
4の配向状態の平均分子軸により偏光軸が内側に設定さ
れる様に配置した偏光子を有し、前記走査電極を順次走
査し、走査選択された走査電極に一方及び他方極性電圧
を有する走査選択信号を印加し、該一方極性電圧と同期
して印加した情報電極への印加電圧と一方極性電圧との
合成電圧によって第3の配向状態を生じさせ、該他方極
性電圧と同期して印加した情報電極への印加電圧と他方
極性電圧との合成電圧によって第4の配向状態を生じさ
せ、該走査選択信号を印加していない走査電極と情報電
極との交差部にカイラルスメクティック液晶の閾値電圧
より小さい電圧を印加することによって、該交差部に第
1または第2の配向状態を生じさせることを特徴とする
液晶装置の駆動法である。
【0012】
【実施例】以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発
明を更に詳細に説明する。
【0013】本発明で用いる液晶材料として、特に適し
たものは、カイラルスメクティック液晶であって、強誘
電性を有するものである。具体的にはカイラルスメクテ
ィックC相(SmC* )、カイラルスメクティックG相
(SmG* )、カイラルスメクティックF相(SmF
* )、カイラルスメクティックIそう(SmI* )また
はカイラルスメクティックH相(SmH* )の液晶を用
いることができる。
【0014】強誘電性液晶の詳細については、例えばL
EJOURNAL DE PHYSIQUE LETT
ERS”36(L−69)1975、「Ferroel
ectric Liquid Crystala」;
“Applied Physics Letters”
36(11)1980「Submicro Secon
d Bi−stable Electrooptic
Swiching inLiquid Crystal
s」;“固体物理”16(141)1981「液晶」等
に記載されており、本発明ではこれらに開示された強誘
電性液晶を用いることができる。
【0015】強誘電性液晶化合物の具体例としては、デ
シロキシベンジリデン−p′−アミノ−2−メチルブチ
ル シンナメート(DOBAMBC)、ヘキシルオキシ
ベンジリデン−p′−アミノ−2−クロロプロピルシン
ナメート(HOBACPC)、4−o−(2−メチル)
−ブチルレゾルシリデン−4′−オクチルアニリン(M
BRA8)が挙げられる。特に、好ましい強誘電性液晶
としては、これより高温側でコレステリック相を示すも
のを用いることができ、例えば下述の実施例に挙げた相
転移温度を示すビフェニルエステル系液晶を用いること
ができる。
【0016】これらの材料を用いて素子を構成する場
合、液晶化合物が所望の相となるような温度状態に保持
するため、必要に応じて素子をヒーターが埋め込まれた
銅ブロック等により支持することができる。
【0017】図1は、強誘電性液晶の動作説明のため
に、セルの例を模式的に描いたものである。以下、所望
の相としてSmC* を例にとって説明する。
【0018】11と11′は、In23 、SnO2
いはITO)Indium−TinOxide)等の薄
膜からなる透明電極で被覆された基板(ガラス板)であ
り、その間に液晶分子層12がガラス面に垂直になるよ
う配向したSmC* 相の液晶が封入されている。太線で
示した線13が液晶分子を表わしており、この液晶分子
13は基板の面方向に連続的にらせん構造を形成してい
る。このらせん構造の中心軸15と液晶分子13の軸方
向とのなす角度をΘとして表わす。この液晶分子13
は、その分子に直交した方向に双極子モーメント(P
⊥)14を有している。基板11と11′上の電極間に
一定の閾値以上の電圧を印加すると、液晶分子13のら
せん構造がほどけ、双極子モーメント(P⊥)14がす
べて電界方向に向くよう、液晶分子13は配向方向を変
えることができる。液晶分子13は、細長い形状を有し
ており、その長軸方向と短軸方向で屈折率異方性を示
し、従って例えばガラス面の上下に互いにクロスニコル
の偏光子を置けば、電圧印加極性によって光学特性が変
わる液晶光学素子となることは、容易に理解される。
【0019】本発明の液晶光学素子で好ましく用いられ
る液晶セルは、その厚さを充分に薄く(例えば10ν以
下)することができる。このように液晶層が薄くなるに
従い、図2に示すように電界を印加していない状態でも
液晶分子のらせん構造がほどけ、非らせん構造となり、
その双極子モーメントPまたはP′は上向き(24)ま
たは下向き(24′)のどちらかの状態をとる。この液
晶分子軸23の分子軸と23′のなす角度の1/2の角
度をチルト角(Θ)と称し、このチルト角(Θ)はらせ
ん構造をとる時のコーンのなす頂角に等しい。このよう
なセルに、図1に示す如く一定の閾値以上の極性の異な
る電界EまたはE′を電圧印加手段21と21′により
付与すると、双極子モーメントは、電界EまたはE′の
電界ベクトルに対応して上向き24または下向き24′
と向きを変え、それに応じて液晶分子は、第1の安定状
態23かあるいは第2の安定状態23′の何れか一方に
配向する。
【0020】このような強誘電性を液晶光学素子として
用いることの利点は、先にも述べたが2つある。
【0021】その第1は、応答速度が極めて速いことで
あり、第2は液晶分子の配向が双安定性を有することで
ある。第2の点を、例えば図2によって更に説明する
と、電界Eを印加すると液晶分子は第1の安定状態23
に配向するが、この状態は電界を切っても安定である。
また、逆向きの電界E′を印加すると、液晶分子は第2
の安定状態23′に配向してその分子の向きをかえる
が、やはり電界を切ってもこの状態に留っている。
【0022】このような応答速度の速さと、双安定性が
有効に実現されるにはセルとしては出来るだけ薄い方が
好ましい。
【0023】このような強誘電性を有する液晶で素子を
形成するに当って最も問題となるのは、先にも述べたよ
うに、SmC* 相を有する層が基板面に対して垂直に配
列し且つ液晶分子が基板面に略平行に配向したモノドメ
イン性の高いセルを形成することが困難なことである。
【0024】ところで、従来より大面積の液晶セルを製
造する上で、基板表面に一軸性の配向処理を施す方法が
知られている。この一軸性の配向処理法としては基板表
面をビロード、布や紙で一方向にラビングする方法或い
は基板表面にSiOやSiO2 を斜方蒸着する方法など
が挙げられる。
【0025】しかしながら、強誘電性液晶に対して、こ
のようなラビング法や斜方蒸着法を適用しても、配向処
理を施すこと自体が、前記した液晶分子の双安定性を阻
害するため、所謂メモリー性を生かした駆動法を採用す
る場合には一軸性配向処理では、不適当なものと考えら
れていた。
【0026】ところが、本発明者らが鋭意検討した結
果、基板表面に適正な一軸性の配向処理を施すことによ
り、以下に詳述する如く、ある特定化された双安定状態
を達成することが可能であり、偏光子をその特定化され
た軸方向に一致させることにより、メモリー性を生かし
た駆動が達成し得ることが明らかとなった。
【0027】図3と図4は、本発明の液晶素子の一実施
例を示している。図3は、本発明の液晶素子の平面図
で、図4はそのA−A′断面図である。
【0028】図3と図4で示すセル構造体100は、ガ
ラス板またはプラスチック板などからなる一対の基板1
01と101′をスペーサ104で所定の間隔に保持さ
れ、この一対の基板をシーリングするために接着剤10
6で接着したセル構造を有しており、更に基板101の
上には複数の透明電極102からなる電極群(例えば、
マトリクス電極構造のうちの走査電圧印加用電極群)が
例えば帯状パターンなどの所定パターンで形成されてい
る。基板101′の上には前述の透明電極102と交差
させた複数の透明電極102′からなる電極群(例え
ば、マトリクス電極構造のうちの信号電圧印加用電極
群)が形成されている。
【0029】このような透明電極102′を設けた基板
101′には、例えば、一酸化硅素、二酸化硅素、酸化
アルミニウム、ジルコニア、フッ化マグネシウム、酸化
セリウム、フッ化セリウム、シリコン窒化物、シリコン
炭化物、ホウ素窒化物などの無機絶縁物質やポリビニル
アルコール、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエス
テルイミド、ポリパラキシリレン、ポリエステル、ポリ
カーボネート、ポリビニルアセタール、ポリ塩化ビニ
ル、ポリアミド、ポリスチレン、セルロース樹脂、メラ
ミン樹脂、ユリア樹脂やアクリル樹脂などの有機絶縁物
質を用いて被膜形成した配向制御膜105を設けること
ができる。
【0030】この配向制御膜105は、前述の如き無機
絶縁物質または有機絶縁物質を被膜形成した後に、その
表面をビロード、布や紙で一方向に摺擦(ラビング)す
ることによって得られる。
【0031】本発明の別の好ましい具体例では、SiO
やSiO2 などの無機絶縁物質を基板101′の上に斜
め蒸着法によって被膜形成することによって、配向制御
膜105を得ることができる。
【0032】図9に示された装置に於いてベルジャー8
01は吸出口805を有する絶縁基板803上に載置さ
れ、前記吸出口805から伸びる(図示されていない)
真空ポンプによりベルジャー801が真空にされる。タ
ングステン製またはモリブデン製のるつぼ807はベル
ジャー801の内部及び底部に配置され、るつぼ807
には数グラムのSiO、SiO2 、MgF2 などの結晶
808が載置される。るつぼ807は下方の2つのアー
ム807a、807bを有し、前記アームは夫々導線8
09、810に接続される。電源806及びスイッチ8
04がベルジャー801の外部導線809、810間に
直列に接続される。基板802はベルジャー801の内
部でるつぼ807の真上にベルジャー801の垂直軸に
対しKの角度を成して配置される。
【0033】スイッチ804が開放されると、ベルジャ
ー801はまず約10-5mmHg圧の真空状態にされ、
次にスイッチ804が閉じられて、るつぼ807が適温
で白熱して結晶808が蒸発されるまで電源806を調
節して電力が供給される。適温範囲(700〜1000
℃)に対して必要な電流は約100ampsである。結
晶808は次に蒸発され図中Sで示された上向きの分子
流を形成し、流体Sは、基板802に対してKの角度を
成して基板802上に入射され、この結果基板802が
被覆される。角度Kは上記の“入射角”であり、流体S
の方向は上記の“斜め蒸着方向”である。この被膜の膜
厚は基板802をベルジャー801に挿入する前に行わ
れる装置の時間に対する厚みのキャリプレーションによ
り決定される。適宜な厚みの被膜が形成されると電源8
06からの電力を減少させ、スイッチ804を開放して
ベルジャー801とその内部を冷却する。次に圧力を大
気圧まで上げ基板802をベルジャー801から取り外
す。
【0034】また、別の具体例ではガラスまたはプラス
チックからなる基板101′の表面或いは基板101′
の上に前述した無機絶縁物質や有機絶縁物質を被膜形成
した後に、該被膜の表面を斜方エッチング法によりエッ
チングすることにより、その表面に配向制御効果を付与
することができる。
【0035】前述の配向制御膜105は、同時に絶縁膜
としても機能させることが好ましく、このためにこの配
向制御膜105の膜厚は一般に100Å〜1μ、好まし
くは500Å〜5000Åの範囲に設定することができ
る。この絶縁膜は、液晶層103に微量に含有される不
純物等のために生ずる電流の発生を防止できる利点をも
有しており、従って動作を繰り返し行っても液晶化合物
を劣化させることがない。
【0036】また、本発明の液晶素子では前述の配向制
御膜105と同様のものをもう一方の基板101に設け
ることができる。
【0037】図3と図4に示すセル構造体100の中の
液晶層103は、SmC* とすることができる。また、
液晶層103の厚さは充分に薄く、液晶分子はらせん構
造を有していない。
【0038】図5は、本発明の液晶素子の別の具体例を
表わしている。図5で示す液晶素子は、一対の基板10
1と101′の間に複数のスペーサ部材203が配置さ
れている。このスペーサ部材203は、例えば配向制御
膜105が設けられていない基板101の上にSiO、
SiO2 、Al23 、TiO2 などの無機化合物或い
はポリビニルアルコール、ポリイミド、ポリアミドイミ
ド、ポリエステルイミド、ポリパラキシリレン、ポリエ
ステル、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール、ポ
リ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポリスチ
レン、セルロース樹脂、メラミン樹脂、ユリヤ樹脂、ア
クリル樹脂やフォトレジスト樹脂などの樹脂類を適当な
方法で被膜形成した後に、所定の位置にスペーサ部材2
03が配置される様にエッチングすることによって得る
ことができる。
【0039】このようなセル構造体100は、基板10
1と101′の両側にはクロスニコル状態とした偏光子
107と108がそれぞれ配置されて、電極102と1
02′の間に電圧を印加した時に光学変調を生じること
になる。
【0040】次に、本発明の液晶素子の作成法について
液晶材料としてビフェニルエステル系液晶を例にとって
図4、図5と図6に従って説明する。このビフェニルエ
ステル系化合物は、下記に示す相転移状態を表わしてい
る。
【0041】
【外1】
【0042】液晶層が充分に厚い場合(〜100μ)、
SmC* ではらせん構造をとり、そのピッチは約4μで
ある。
【0043】まず、前述のビフェニルエステル系液晶が
封入されているセル構造体100は、セル100全体が
均一に加熱される様な加熱ケース(図示せず)にセット
される。
【0044】次に、セル100中の化合物が等方相とな
る温度(約75℃)まで加熱する。しかる後に、加熱ケ
ースの温度を降温させて、セル100中の等方相となっ
ている化合物を降温過程に移す。この降温過程で等方相
の化合物は、約72℃でグランジュアン組織のコレステ
リック相に相転移し、更に降温過程を続けると約60℃
でコレステリック相から一軸異方相であるSmAに相転
移を生じることができる。この時、SmAの液晶分子軸
は、ラビング方向に揃う。
【0045】しかる後に、このSmAより降温過程でS
mC* に相転移することによって、例えばセル厚を3μ
m程度以下とすると非らせん構造をもつモノドメインの
SmC* が得られる。
【0046】図6は、液晶分子の配向状態を模式的に示
すもので、基板面505より上方から見た図である。
【0047】図中、500は一軸性配向処理の方向、即
ち、本実施例ではラビング方向に相当している。SmA
相では、液晶分子がラビング方向500と一致する液晶
の平均分子軸方向501をもって配向する。SmC*
に於いては液晶分子の平均的な分子軸方向は、502の
方向に傾き、ラビング方向500とSmC* の平均分子
軸方向502は、角度θをなして第1位の安定配向状態
となる。この状態で上下基板に電圧を印加すると、Sm
* の液晶分子の平均的な分子軸方向は、角度θより大
きい角度に変化し、角度Θで飽和した第3の安定配向状
態をとる。この時に平均分子軸方向を503とする。
【0048】次に、電圧を零に戻すと、液晶分子は再び
もとも第1の分子軸方向502の状態に戻る。従って、
第1の分子軸方向502の状態で、液晶分子はメモリー
性を有することになる。また、分子軸方向502の状態
で、逆方向の電圧を印加すると、その電圧が充分に高い
場合には、液晶分子の平均的分子軸方向は、飽和して角
度Θをなす第4の安定配向状態の平均分子軸方向50
3′に転移する。
【0049】そして、再び電圧を零に戻すと、液晶分子
は、角度θをなす第2の安定配向状態の平均分子軸方向
502′の状態に落ちつく。従って、図に示すように偏
光子の一方の偏光軸方向504を角度θをなす分子軸方
向502に合致させることによって、下述する如き電界
による第1と第2の安定配向状態との間で生じる配向転
移とこのメモリー性を生じた駆動法を用いた時にオン状
態とオフ状態での光学コントラストを向上することがで
きる。
【0050】図7には前述のビフェニルエステル化合物
液晶のSmC* 相に於ける一軸性処理方向と平均的分子
軸方向のなす角(θ)及び分子軸502の状態と50
2′の状態での光学的コントラスト比の液晶層の厚さに
よる依存性の例が示されている。曲線61によれば液晶
層の厚さが小さくなるに従い、角度θの値は低下してい
くが、曲線62に従ってコントラストは増大する。尚、
これらの測定は、SmA→SmC* の相転移温度より2
0℃だけ低い温度にて行われた。また、充分に電界(例
えば20V〜30V程度)を印加したときの平均的分子
軸方向(Θ)の値は、液晶層の厚さが1.2μのときΘ
=25°、2.0μのときΘ=27°、2.6μのとき
Θ=28°であり、液晶層の厚さが充分に厚いとき(約
100μ)にはΘ=30°であった。
【0051】図8は、液晶材料として、アゾメチン化合
物のSmC* 相に於ける一軸性処理方向と平均的分子軸
方向のなす角度(θ)及び分子軸502の状態と50
2′の状態でのコントラスト比の液晶層の厚み依存性を
示す測定データである。この液晶は、次のような相転移
を示すものである。
【0052】
【外2】 らせんピッチは約2μとした。この材料の場合には、液
晶層の厚さが薄くなるに従い角度θは曲線71で示す様
に増大していくが、光学的コントラストはやはり曲線7
2で示す様に増大する。これらの測定は、SmA→Sm
* の相転移温度より15℃だけ低い温度で測定したも
のである。
【0053】また、充分に電界(20V〜30V程度)
を印加したときの平均的分子軸方向(Θ)の値は、液晶
層の厚みが1μのときΘ=14°、2μのときΘ=15
°であり、液晶層の厚さが充分に厚い場合(約100
μ)は、18°であった。図中×印で示す記号は、参考
のために挙げたもので、K.Kondo etal.
J.J.AP22(1983)L294記載のデータを
書き直したものである。同誌記載データでは、基板に何
ら配向処理を施していないものであり、基板に配向処理
を施した本発明者等のデータに比較して角度θの値が大
きい。従って、配向処理が液晶分子の配向状態に大きな
影響を与えているのは明らかである。
【0054】さて、本発明の特徴が基板面の配向処理に
よって液晶分子に角度θをもつ特定の安定状態を与える
ことからも判る様に角度θの値は、基板面の処理の程度
によって、その値が変化し、液晶分子に対する拘束力が
より強い処理方法であれば、角度θは小さくなり、ま
た、より弱い処理方法であれば角度θは大きくなる。拘
束力の程度が余りに強い場合には角度θが著しく小さく
なり、SmC* のメモリー性を生かした駆動を行うこと
が、事実上不可能となる。このため角度θの値としては
好ましくは
【0055】
【外3】 となる配向処理条件を設定することが望ましい。
【0056】本発明の液晶光学素子で用いる駆動法とし
ては下記に示す方法が適している。すなわち、図10
(a)は、中間に強誘電性液晶化合物が挟まれたマトリ
クス電極構造を有するセル91の模式図である。92は
走査電極群であり、93は信号電極群である。図10
(b)と図10(c)はそれぞれ選択された走査電極9
2(s)に与えられる電気信号とそれ以外の走査電極
(選択されない走査電極)92(n)に与えられる電気
信号を示し、図10(d)と図10(e)はそれぞれ選
択された(情報有の)信号電極93(s)に与えられる
電気信号と選択されない(情報無の)信号電極93
(n)に与えられる電気信号を表わす。図10(b)〜
図10(e)それぞれ横軸が時間を、縦軸が電圧を表
す。例えば、動画を表示するような場合には、走査電極
群92は逐次周期的に選択される。今、双安定性を有す
る液晶セルの第1の安定状態を与えるための閾値電圧を
Vth1 とし、第2の安定状態を与えるための閾値電圧
を−Vth2 とすると、選択された走査電極92(s)
に与えられる電気信号は図10(b)に示される如く位
相(時間)t1 では、2Vを位相(時間)t2 では−V
となるような交番する電圧である。また、それ以外の走
査電極92(n)は、図10(c)に示す如くアース状
態となっており電気信号Oである。一方、選択された信
号電極93(s)に与えられる電気信号は図10(d)
に示される如く位相t1 においてOで、位相t2 におい
てVであり、また、選択されない信号電極93(n)に
与えられる電気信号は図10(e)に示される如くOで
ある。
【0057】以上に於いて、電圧値VはV<Vth1
2Vと−V>−Vth2 >−2Vを満足する所望の値に
設定される。このような電気信号が与えられたときの、
各画素に印加される電圧波形を図11に示す。
【0058】図11の(a)、(b)、(c)と図11
の(d)はそれぞれ図10中の画素A、B、CとDは対
応している。すなわち、図11から明らかな如く、選択
された走査線上にあるすべての画素は、第1の位相t1
で閾値電圧−Vth2 を越える電圧−2Vが印加される
ために、まず一担一方の光学的安定状態(第2の安定状
態)に揃えられる。このうち、情報信号有に対応する画
素Aでは第2の位相t2 で、閾値電圧Vth1 を越える
電圧2Vが印加されるために他方の光学的安定状態(第
1の安定状態)に転移する。また、同一走査線上に存在
し、情報信号無に対応する画素Bでは第2の位相t2
於ける印加電圧は閾値電圧Vth1 を越えない電圧Vで
あるために、一方の光学的安定状態に留ったままであ
る。
【0059】一方、画素CとDに示される如く選択され
ない走査線上では、すべての画素CとDに印加される電
圧は+VまたはOであった、いずれも閾値電圧を越えな
い。従って、各画素CとDにおける液晶分子は、配向状
態を変えることなく前回走査されたときの信号状態に対
応した配向をそのまま保持している。即ち、走査電極が
選択されたときに、まず第1の位相t1 に於いて、一担
一方の光学的安定状態に揃えられ、第2の位相t2 に於
いて一ライン分の信号の書き込みが行われ、一フレーム
が終了して次回選択されるまでの間は、その信号状態を
保持し得るわけである。
【0060】従って、走査電極数が増えても、実質的な
デューティ比はかわらず、コントラストの低下とクロス
トーク等は全く生じない。
【0061】この際、電圧値Vの値及び位相(t1 +t
2 )=Tの値としては、用いられる液晶材料やセルの厚
さにも依存するが、通常3ボルト〜70ボルトで、0.
1μsec〜2msecの範囲で用いられる。
【0062】本発明の駆動方法が有効に達成されるため
には、走査電極あるいは信号電極に与えられる電気信号
が、必ずしも図10と図11に於いて説明されたような
単純な矩形波信号でなくてもよいことは自明である。例
えば、正弦波はや三角波によって駆動することも可能で
ある。
【0063】図12〜図14は、別の変形実施例であ
る。図10に示した実施例との違いは図10(b)に示
す走査信号92(s)の位相t1 における電圧は半分の
Vとし、その分すべての情報信号に位相t1 に於いて−
Vを印加している。この方法によるメリットは、各電極
に与える信号の電圧最大値が図10に示した実施例に比
べ半分で済む点にある。
【0064】この際、図12(a)は、選択された走査
電極92(s)に印加する電圧の波形を示し、一方、選
択されない走査電極92(n)には図12(b)に示す
様にアース状態にされ、電気信号はOボルトである。図
12(c)は、選択された信号電極93(s)に印加す
る電圧の波形を示しており、図12(d)は0選択され
ない信号電極93(n)に印加する電圧波形を示してい
る。図13は各画素A、B、CとDに印加される電圧の
波形を示している。すなわち、図13の(a)、図13
(b)、図13(c)と図13(d)はそれぞれ図10
中の画素A、B、C、とDに対応している。
【0065】今までに述べた本発明の説明に於いては、
一つの画素に対応する液晶化合物層は一様であり、一画
素全領域に渉ってどちらかの安定状態に配向を揃えてい
るものとして来た。しかしながら、強誘電性液晶の配向
状態は、基板の表面との相互作用によって極めて微妙に
作用されるため、印加電圧と閾値電圧Vth1 または−
Vth2 の差が小さい場合には、局所的な基板表面の僅
かの差によって、一画素内で互いに逆方向の安定配向状
態が混在している状況が生じ得る。これを利用して情報
信号の第2の位相に於いて階調性を与える信号を付加す
ることが可能である。例えば、図10に於いて述べた駆
動方法と走査信号は全く同一にして図14(a)〜
(d)に示すような階調に応じ、信号電極に印加する情
報信号の位相t2 に於けるパルス数を変えることによっ
て階調画像を得ることが可能である。
【0066】以下、本発明を実施例に従って説明する。
【0067】(実施例1)ピッチ100μmで幅62.
5μmのストライプ状のITO膜を電極として設けた正
方形状ガラス基板を用意し、これの電極となるITO膜
が設けられている側を下向きにしている図9に示す斜め
蒸着装置にセットし、次いでモリブデン製るつぼ内にS
iO2 の結晶をセットした。しかる後に蒸着装置内を1
-5Torr程度の真空状態としてから、所定の方法で
ガラス基板上にSiO2 を斜め蒸着し、800Åの斜め
蒸着膜を形成した(A電極板)。
【0068】一方、同様のストライプ状のITO膜が形
成されたガラス基板上にポリイミド形成溶液(日立化成
工業(株)製の「PIQ」:不揮発分濃度14.5wt
%)をスピナー塗布機で塗布し、120℃で30分間加
熱を行って800Åの被膜を形成した(B電極板)。
【0069】次いでA電極板の周辺部に注入口となる個
所を除いて熱硬化型エポキシ接着剤をスクリーン印刷法
によって塗布した後に、A電極板とB電極板のストライ
プ状パターン電極が直交する様に重ね合せ、2枚の電極
板の間隔が2μとなるよう、ポリイミドスペーサで保持
した。
【0070】こうして作成したセル内に等方相となって
いる前述のビフェニルエステル液晶化合物を注入口から
注入し、その注入口を封口した。このセルを徐冷によっ
て降温させ、温度を約30℃で維持させた状態で、一対
の偏光子をクロスニコル状態で設けてから顕微鏡観察し
たところ、非らせん構造のSmC* が形成されており、
角度θ≒10°であることが判明した。この方向に、ク
ロスニコルの一方の偏光子の軸方向を合致させ2液晶素
子を作成し、この液晶素子を図10に示す駆動法により
駆動させたところ、良好なメモリー駆動が可能であるこ
とが判明した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いた液晶素子を模式的に示す斜視図
である。
【図2】本発明で用いた液晶素子を模式的に示す斜視図
である。
【図3】本発明で用いた液晶素子の平面図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】本発明で用いた別の液晶素子の断面図である。
【図6】本発明における液晶分子の配向状態を模式的に
示す平面図である。
【図7】一軸性処理方向と平均的分子軸方向のなす角度
θ及び光学的コントラストと液晶層の厚さとの関係を表
わす説明図である。
【図8】一軸性処理方向と平均的分子軸方向のなす角度
θ及び光学的コントラストと液晶層の厚さの関係を表わ
す説明図である。
【図9】斜方蒸着法で用いる装置の断面図である。
【図10】(a)は本発明で用いた液晶素子を模式的に
示す平面図である。(b)は選択された走査電極の信号
を示す説明図である。(c)は選択されない走査電極の
信号を示す説明図である。(d)は選択された信号電極
の情報信号を示す説明図である。(e)は選択されない
信号電極の情報信号を示す説明図である。
【図11】(a)は画素Aの液晶に印加される電圧の波
形図である。(b)は画素Bの液晶に印加される電圧の
波形図である。(c)は画素Cの液晶に印加される電圧
の波形図である。(d)は画素Dの液晶に印加される電
圧の波形図である。
【図12】(a)は別の具体例における選択された走査
電極の信号を示す説明図である。(b)は別の具体例に
おける選択されない走査電極の信号を示す説明図であ
る。(c)は別の具体例における選択された信号電極の
情報信号を示す説明図である。(d)は別の具体例にお
ける選択されない信号電極の情報信号を示す説明図であ
る。
【図13】(a)は別の具体例における画素Aの液晶に
印加される電圧の波形図である。(b)は別の具体例に
おける画素Bの液晶に印加される電圧の波形図である。
(c)は別の具体例における画素Cの液晶に印加される
電圧の波形図である。(d)は別の具体例における画素
Dの液晶に印加される電圧の波形図である。
【図14】(a)〜(d)は信号電極に印加する電圧の
波形例を示す説明図である。
【符号の説明】
500 ラビング方向 501 ラビング方向と平行となっているSmA相での
平均分子軸方向 502 SmC* 相での第1の平均分子軸方向 502′ SmC* 相での第2の平均分子軸方向 503 SmC* 相での電圧印加時の飽和した第3の平
均分子軸方向 503′ SmC* 相での電圧印加時の飽和した第4の
平均分子軸方向 504 クロスニコルの一方の偏光子の偏光軸方向 506 クロスニコルの他方の偏光子の偏光軸方向 505 基板面 θ 電極間の電圧を零とした時のSmC* での第1の平
均分子軸方向502とSmA相での平均分子軸方向50
1とのなす角度 Θ 電圧印加時のSmC* 相での飽和した第3の平均分
子軸方向503とSmA相での平均分子軸方向501と
のなす角度

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査電極を設けた第1の基板、該走査電
    極に対して交差させて配置した情報電極を設けた第2の
    基板及びらせん配列構造が抑制され、無電界時に互いに
    異なる第1と第2の配向状態を発現し、該第1と第2の
    配向状態のそれぞれの平均分子軸のなす角度が2θで、
    且つ第1の配向状態から第3の配向状態にまたは第2の
    配向状態から第4の配向状態に転移するのに十分な電圧
    の印加によって発現した第3と第4の配向状態とのなす
    角度2Θが2θより大きい角度を生じ、該電圧を解除す
    ることによって第3の配向状態から第2の配向状態にま
    たは第4の配向状態から第1の配向状態に変化する傾向
    をもつカイラルスメクティック液晶を備えた液晶パネ
    ル、並びに前記第3または第4の配向状態の平均分子軸
    より偏光軸が内側に設定される様に配置した偏光子を有
    し、前記走査電極を順次走査し、走査選択された走査電
    極に一方及び他方極性電圧を有する走査選択信号を印加
    し、該一方極性電圧と同期して印加した情報電極への印
    加電圧と一方極性電圧との合成電圧によって第3の配向
    状態を生じさせ、該他方極性電圧と同期して印加した情
    報電極への印加電圧と他方極性電圧との合成電圧によっ
    て第4の配向状態を生じさせ、該走査選択信号を印加し
    ていない走査電極と情報電極との交差部にカイラルスメ
    クティック液晶の閾値電圧より小さい電圧を印加するこ
    とによって、該交差部に第1または第2の配向状態を生
    じさせることを特徴とする液晶装置の駆動法。
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