JPH0620120Y2 - 締結部材 - Google Patents

締結部材

Info

Publication number
JPH0620120Y2
JPH0620120Y2 JP14909286U JP14909286U JPH0620120Y2 JP H0620120 Y2 JPH0620120 Y2 JP H0620120Y2 JP 14909286 U JP14909286 U JP 14909286U JP 14909286 U JP14909286 U JP 14909286U JP H0620120 Y2 JPH0620120 Y2 JP H0620120Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bolt
small
indicator
fastening
small diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP14909286U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6355134U (ja
Inventor
広達 竹内
孟彦 宮崎
保夫 風間
直哉 栗原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Kohki Co Ltd
Original Assignee
Nitto Kohki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Kohki Co Ltd filed Critical Nitto Kohki Co Ltd
Priority to JP14909286U priority Critical patent/JPH0620120Y2/ja
Publication of JPS6355134U publication Critical patent/JPS6355134U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0620120Y2 publication Critical patent/JPH0620120Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は締結部材に係り、締結過程における当該締結部
材の応力歪状況を目視確認することができる締結部材に
関するものである。
[従来技術] 構造物素材を締結するために、ねじやリベットなどが用
いられているが、たとえば、ボルトを用いて構造物素材
を締め付け固定する場合の締め付けトルクは、当該ボル
トの許容応力や構造物素材に及ぼされる振動その他の条
件により、ボルトが破断しない限度内で、可能な限り強
固に締付けうる大きさに、言い換えれば、容易に緩むこ
とがないように設定することが大切である。それ故、構
造物素材の良好な締結状態を得るためには、トルクレン
チのような特殊な締付工具を用いることが必要であっ
た。
しかしながら、トルクレンチを用いれば、いつでも完ぺ
きな締付け効果が得られるというものではなく、使いこ
なすにはかなりの経験を要し、熟練した作業者によって
使用された場合にのみ、ほぼ、満足すべき締結結果が得
られるというのが実情であった。しかして、現状は熟練
者によってのみ使用されているものではないので、たと
え、トルクレンチを使用して当初所定の締め付けトルク
で構造物素材を締結しても、構造物素材の振動や歪など
の影響によって経時的にボルトが緩んだり破断するおそ
れがあった。従って、かかる場合を想定して、全てのボ
ルト類の締め付けトルクを定期的に検査しなければなら
ず、その作業は著しく手間を要した。たとえば、軌道を
敷設する際に使用するボルト類のように、その数が膨大
で、特に安全性が重視される場合には、その観点から、
緩んだり破断することが絶対に許されない厳しい条件下
で使用されるため、前記定期検査に要する手間は甚大で
あった。
[考案が解決しようとする問題点] 本考案は、斯る問題点を解決するために、締結部材の応
力歪の大小に応じて、締結力を調整することができるよ
うにし、かつ、構造物素材の締結状態を外部から容易に
目視できるよにした締結部材を提供しようとするもので
ある。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、上記問題点を解決するための手段として、締
結体主体の軸心上に小径穴を穿設して、該小径穴に平頭
部を持つ小径ボルトを大部分を緩く嵌合し、一部分のみ
を該小径穴に刻設したねじ部に外部から回転可能に螺合
し、前記平頭部に前記指示体を設けて、当該平頭部を前
記空室内に前記遮蔽体と共に収容し、前記小径ボルトの
螺合の程度を締結体主体の外部から調整可能として、指
示体を前記遮蔽体に圧着させた構成を採用するものであ
る。
[作用] 本考案の締結部材は、締結体主体に歪を生じていない状
態においては、当該締結体主体と小径ボルトとの相対的
位置関係は不変であるため、遮蔽体は小径ボルトの平頭
部に設けた指示体によって押圧された状態を持続し、従
って、遮蔽体による遮蔽効果はなく、指示体は外部から
目視することができる。次に、この締結部材で構造物素
材を締めつけると、締結体主体が歪むのに対して、小径
ボルトはその応力歪の影響を受けないので、締結体主体
と小径部との相対的位置関係が変化して、前記指示体は
遮蔽体に対する押圧力を弱める。その結果、同遮蔽体が
保有する光吸収流体固有の暗黒色で、当該指示体から反
射する光線を遮るようになり、外部から目視すると、当
初目視できた指示体は黒色表示に変化する。このよう
に、締結体主体の締め付け時に締め付けトルクが大きく
なっていくと、締め付けトルクの小さいときに目視でき
た指示体が目視できなくなる。
締め付けトルクの大小は、締結体主体の材質や構造物素
材の種類によって一定しないので、締めつけトルクの許
容範囲に応じて、小径ボルトの螺合の程度を変え、前記
許容範囲が大きい場合には、小径ボルトを強く螺合する
ことにより、締結時に、締結体主体に変わる応力歪が緩
やかに小径ボルトに伝達されるようにし、完全な黒色表
示に変わったときが、構造物素材の完ぺきな締結状態と
なる。
[実施例] 第1図に示した実施例は、ボルト1であり、外周にねじ
部2を持つボルト本体3の上端部に、4角形又は6角形
などの頭部4を有する周知の外観を有するものである。
このボルト1は、ボルト本体3の軸心上に、その頭部4
からねじ部2の先端へ至る小径穴6を有し、同穴6には
第1図上端部に平頭部を有する小径ボルト8の大部分を
緩く挿入して、該小径ボルト8の先端に僅かに設けたね
じ部7をボルト本体3にねじ嵌合する。小径ボルト8の
先端部はボルト本体3の下端部に形成した開口9に露出
させ、ボルト1の外部から小径ボルト8を回転すること
ができるようになっている。10はドライバを小径ボル
ト8の前記先端部に係合させるための溝で、溝10にド
ライバを係合させて小径ボルト8を回すことにより、ボ
ルト本体3に対する小径ボルト8のねじ込み量を調整し
て、小径ボルト8の上端部の高さ、すなわち、前記平頭
部の位置を微調整することができるようにし、このねじ
込み量の調整によって、平頭部が後記遮蔽体を押圧する
力を加減できるようになっている。なお、微調整された
後で、小径ボルト8の螺着部に接着剤や塗料等を塗布
し、これによりボルト本体3に小径ボルト8のごく一部
分を完全に固定し、小径ボルト8が妄りに回転すること
のないようにする。このようにしてボルト本体3に小径
ボルト8の一端を固定することにより、小径ボルト8は
締結時にボルト本体3に作用する応力の影響を実質的に
受けずにそのまま当初の長さを維持するから、ボルト1
に締め付けトルクが作用したときに、ボルト本体3に引
っ張り歪を生じても小径ボルト8は伸長することがな
く、当該小径ボルト8の固定されていない、第1図上方
部はボルト本体3の頭部4から相対的に下った位置を採
るようになる。
ボルト本体3の頭部4には前記小径穴6に連通させて比
較的大径の開口11を形成して、前記小径ボルト8の上
端部に有する平頭部を該開口11内に位置させる。開口
11は光透過性を有する樹脂やガラスより成る光透過窓
12で閉鎖して、開口11部に密閉された空室を形成
し、前記小径ボルト8の平頭部と光透過窓12の間に、
該平頭部の直径よりも大きな直径を有する光透過性のあ
る柔軟な扁平袋体15に濃青色又は黒色のような暗黒色
系の光吸収流体16を充填密封して成る遮蔽体17を収
容し、両者8,12間で挾圧状態に維持する。
なお、前記光吸収流体16は、光透過性袋体15の内面
を汚したり変色させたりするものであってはならない。
前記小径ボルト8の平頭部の上面には、赤や黄色など比
較的目立ちやすい色彩の塗装や適宜のマーキングによっ
て構成した光反射性の指示体14を形成する。13は前
記光透過窓12の周縁部を押えるリングである。
次に、この実施例の作用を説明する。
ボルト1に対して締め付けトルクが作用しないときは、
第1図に示すように、小径穴6の奥部に一端がねじ固定
されている小径ボルト8の上方部が光透過窓12と共に
遮蔽体17を押圧して、光透過性袋体15に充填されて
いる光吸収流体16は光透過窓12と小径ボルト8の平
頭部との間の狭い空間から外周縁部方向に逃がれ、小径
ボルト8の平頭部に設けた指示体14は遮蔽体17を通
して光透過窓12ごしに目視することができる。従っ
て、指示体14が赤丸であれば、その赤丸はそのまま目
視することができる。
次に、ボルト1に締め付けトルクが作用すると、その締
め付け力の増大に伴って、ボルト本体3は徐々に伸長す
るようになる。ボルト本体3の軸心部に螺着した小径ボ
ルト8はその平頭部側の大部分が自由状態におかれてい
るので、ボルト本体3が伸長したとき、当該小径ボルト
8にはそのときの応力が実質的に作用せず、従って、小
径ボルト8の平頭部は遮蔽体17に対する押圧力を徐々
に減らし、ボルト本体3の歪が所定値に達すると、第2
図に示すように、小径ボルト8の平頭部が遮蔽体17を
全く押圧しない状態に変化し、それに呼応して光透過性
袋体15の中の光吸収流体16が中央部へ戻って、当初
目視可能であった指示体14を遮り、光透過窓12を通
して光吸収流体固有の暗黒色表示に変化する。
このように、締め付けトルクの変化は、遮蔽体17によ
る指示体14の遮蔽効果の増大となって現れ、光透過窓
12の黒色への表示変化が、ボルト1の完全締結状態を
示す。従って、作業者はその表示変化を目視確認して、
締め付け作業を終える。締結作業を終了した後、振動や
歪などの影響によって萬一、ボルト1が緩んだ場合に
は、光透過窓12を通して再び指示体14が目視できる
ようになるか若しくは黒色表示が淡くなるので、萬一、
そのような、状態になった場合にはボルト1の増し締め
を行なって、再び黒色表示に戻すことにより、常に締結
状態を維持させることができる。
この実施例で示したボルト1は通常のボルトと同様に自
由に緩めることができるので、締め付け力を緩めれば、
遮蔽体17は再び指示体14で押圧される状態になり、
指示体14は可逆的に目視可能になる。
[考案の効果] 本考案の締結部材は、締結体主体3の軸心部に内蔵させ
た平頭部を備えた小径ボルト8を、一部分のみ締結体主
体に螺合して、その大部分を緩く嵌め、締結体主体3の
使用時に、締付けトルクが増大していく過程において、
そのときの応力歪が、該小径ボルト8に及ばないように
し、前記平頭部に設けた指示体を遮蔽体で遮ることので
きるようにすると共に、締結体主体3に対する小径ボル
ト8の螺着程度を設定トルクの大小に応じて、外部から
調整できるように構成したから、小径ボルト8の螺着設
定を、所望の設定トルクに対応させて変えることによ
り、一つの締結部材によって異なる設定トルクの締結が
可能となり、締結体主体の歪が所定値に達するまでは、
遮蔽体の表裏面が密着されて光透過窓を通し指示体が目
視でき、歪が所定値に達すると、原型に復帰した遮蔽体
によって指示体が遮られて黒色表示に変わり、それによ
って、作業者は構造物素材の完全な締結状態を容易に確
認することができる。
しかも、小径ボルト8の一端部を締結体主体内に外部か
ら調整できるように螺着したことによって、上記光透過
窓を通して確認される指示体の状態変化点は、小径ボル
トのねじ込み量によって当該ボルトの平頭部の高さ位置
を変化させるという簡単な操作によって調整設定するこ
とができるから、光透過窓を通して、設定トルクの調整
加減を確認できるという効果があり、調整完了後も、必
要に応じて適宜調整することができる。従って、部品精
度や組み立て誤差等に起因する製造上のばらつきがあっ
ても、応力歪状態の指示精度はその影響を実質的に受け
ないという特長がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る締結部材の実施例を示すもので、第
1図は応力歪を受けていないときの状態を示す縦断正面
図、第2図は応力歪を受けたときの状態を示す要部の縦
断正面図である。 1…締結部材(ボルト)、2…ねじ部、 3…締結体主体(ボルト本体)、4…頭部、 6…小径穴、7…ねじ部、8…小径ボルト、 5…光透過性袋体、16…光吸収流体、 17…遮蔽体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 栗原 直哉 東京都大田区仲池上2丁目9番4号 日東 工器株式会社内 (56)参考文献 特開 昭48−66876(JP,A) 実開 昭63−55132(JP,U) 実開 昭63−55133(JP,U) 特公 昭62−1125(JP,B2) 特公 昭51−13672(JP,B2) 実公 昭45−22573(JP,Y1)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】締結体主体の頭部に設けた空室内に、押圧
    力の加減により内蔵した指示体に対する遮蔽効果が変化
    する遮蔽体を収容し、締結体主体で被締結部材を締付け
    たときに、締付けトルクの増大に伴って順次遮蔽効果が
    増大する前記遮蔽体を介して、内部の指示体を目視可能
    状態から不可視状態に変化させる締結部材において、締
    結体主体の軸心上に小径穴を穿設して、該小径穴に平頭
    部を持つ小径ボルトを大部分を緩く嵌合し、一部分のみ
    を該小径穴に刻刻したねじ部に外部から回転可能に螺合
    し、前記平頭部に前記指示体を設けて、当該平頭部を前
    記空室内に前記遮蔽体と共に収容し、前記小径ボルトの
    螺合の程度を締結体主体の外部から調整可能として、指
    示体を前記遮蔽体に圧着させた締結部材。
JP14909286U 1986-09-29 1986-09-29 締結部材 Expired - Lifetime JPH0620120Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14909286U JPH0620120Y2 (ja) 1986-09-29 1986-09-29 締結部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14909286U JPH0620120Y2 (ja) 1986-09-29 1986-09-29 締結部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6355134U JPS6355134U (ja) 1988-04-13
JPH0620120Y2 true JPH0620120Y2 (ja) 1994-05-25

Family

ID=31063973

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14909286U Expired - Lifetime JPH0620120Y2 (ja) 1986-09-29 1986-09-29 締結部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0620120Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6988468B2 (ja) * 2017-12-27 2022-01-05 株式会社デンソー 締結部材一体型歪み検出装置およびそれを用いた診断装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6355134U (ja) 1988-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH069346Y2 (ja) 締結装置
TW523574B (en) Anti-loosening nut assembly
GB2265429A (en) "i mprovements in screws or nuts"
KR20100081336A (ko) 체결 장치 및 제조 방법
SK148193A3 (en) Electrical contact matrix
JPS6018848B2 (ja) 拡張アンカー
JPH069345Y2 (ja) クランプ装置
JPH0620120Y2 (ja) 締結部材
US5621943A (en) Windscreen wiper device for a rotating motor shaft
US4372701A (en) Fixing structure
AU781110B2 (en) Assembly unit including a component and at least one screw
US4354832A (en) Orthodontic biassing device with deformed screw threads
GB2066402A (en) A slack-resisting bolt-and-nut
GB2066401A (en) A slack-resisting bolt
US20060083600A1 (en) Fastening apparatus and a special tool thereof
US4979156A (en) Screw-on watch stem seal
CA1229995A (en) Strain transducers
JPH07509045A (ja) 動力計ねじまたはナット
US5904459A (en) Fastener apparatus and system with self-setting torque and over-torque protection
JP2566307B2 (ja) スポット型ディスクブレーキ
KR20010023513A (ko) 풀림 방지용 볼트 및 볼트의 풀림 방지 방법
JP3725913B2 (ja) ボールジョイント装置
JPH01189533A (ja) 力センサの過負荷保護装置
JPS6223810B2 (ja)
KR102060767B1 (ko) 자동차용 브레이크 파이프의 회전방지 조립 지그