JPH06200332A - 金属粉ブリケット用バインダ - Google Patents

金属粉ブリケット用バインダ

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JPH06200332A
JPH06200332A JP36074092A JP36074092A JPH06200332A JP H06200332 A JPH06200332 A JP H06200332A JP 36074092 A JP36074092 A JP 36074092A JP 36074092 A JP36074092 A JP 36074092A JP H06200332 A JPH06200332 A JP H06200332A
Authority
JP
Japan
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binder
metal powder
powder
acid
metal
Prior art date
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Pending
Application number
JP36074092A
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English (en)
Inventor
Hikari Shibata
光 柴田
Katsumi Mitsutake
克己 光武
Michio Miyamoto
道夫 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Harima Chemical Inc
Original Assignee
Harima Chemical Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は金属粉に対する少量の配合量で成形
直後の保形強度を向上させることができるブリケット用
バインダを提供することを目的とする。 【構成】 本発明はダイマー酸、トリマー酸、アクリル
化脂肪酸、マレイン化脂肪酸およびそれらの誘導体から
なる群から選ばれる多塩基酸の少なくとも1種を主成分
とし、Ca、Mg又はZnの酸化物及び/又は水酸化物
の存在下に用いるブリケット用バインダ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属粉を加圧成形する際
に用いる金属粉ブリケット用バインダに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】金属粉は鉄鋼関連産業において、鉱石か
ら金属を精製する際に生じるものであり、現在は主に産
業廃棄物として埋め立てなどに利用されている。しか
し、これら金属粉は10〜60%の金属成分を含有して
おり、有効資源の活用の観点から再利用する価値は高
い。また、処分場不足、廃棄制限等の問題も手伝ってこ
れら金属粉の再利用は不可欠となりつつある。これら金
属粉を再利用するにあたって、粉体のままでは作業性が
悪く、作業環境を悪化させる危険性があるので、ブリケ
ット状に成形する必要があり、図1に示すブリケット成
形設備が使用され、現在これらの金属粉を成形する際の
バインダとして、セメントやベントナイト等の無機バイ
ンダを用いる方法、ポリビニルアルコールやカルボキシ
メチルセルロースを用いる方法、デンプンを用いる方
法、タールやピッチを用いる方法、ポリウレタンやフェ
ノール樹脂を用いる方法が提案されている(特開平2−
270920号および3−6334号等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法の中で金属成分を回収するには、コストの面でデンプ
ンやタール、ピッチを用いる方法が提案されるが、デン
プンを用いると、耐水性に欠け、特にアルミドロスの場
合は水素ガスおよびアンモニアを発生させるので好まし
くない。他方、タール、ピッチ系は耐水性の問題はない
が、成形直後の保形強度がいまひとつで、上記図1に示
す成形機から落下するブリケットの破損率が多く、その
粉体、破片の回収量が多くなって成形歩留りが悪いだけ
でなく、金属粉末に対する添加割合が多くなり、金属濃
度が低下して精製金属成分の品質を低下するという難点
がある。したがって、本発明は金属粉に対する少量の配
合量で成形直後の保形強度を向上させることができるブ
リケット用バインダを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、特定の多塩基
酸が精錬成分として併用される無機塩または金属粉中の
成分により迅速に硬化する性質を有してかかる金属粉の
ブリケット用バインダとして優れることを見出して完成
したもので、ダイマー酸、トリマー酸、アクリル化脂肪
酸、マレイン化脂肪酸およびそれらの誘導体からなる群
から選ばれる多塩基酸の少なくとも1種を主成分とし、
Ca、Mg又はZnの酸化物及び/又は水酸化物の存在
下に用いるブリケット用バインダを要旨とするものであ
る。
【0005】
【作用】本発明のバインダは産業廃棄物として回収され
るまたは各種スラグから回収されるAl、Fe、Ni、
Cu、Znの単一または複合粉体に対して使用される。
【0006】本発明のバインダの主成分をなす多塩基酸
とは、カルボキシル基を2個以上もつ多価カルボン酸で
あって、ダイマー酸、トリマー酸、アクリル化脂肪酸、
マレイン化脂肪酸の単体または混合物で、通常1塩基酸
との混合物またはさらにロジンを含む形態で提供される
ものを使用することができる。また、多塩基酸と金属粉
または金属酸化物、金属水酸化物の助剤との塩形成を阻
害しない限り、他のバインダ成分を添加してもよい。金
属粉に対する配合割合は主成分として上記多塩基酸を金
属粉の0.5重量%を配合することによって回収効率と
して有効なほぼ90%の初期強度を発揮させることがで
きる。その上限は金属濃度を極力高くするために金属粉
の5重量%に止めるのが好ましい。
【0007】上記バインダを金属粉に配合するにあたっ
ては、助剤としてCa、Mg又はZnの酸化物及び/又
は水酸化物の存在下に用いることが必要である。Caの
酸化物及び/又は水酸化物としては、水酸化カルシウ
ム、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、およびこれらを
主成分とするものを使用するのがよい。Mgの酸化物及
び/又は水酸化物としては、水酸化マグネシウム、炭酸
マグネシウム、酸化マグネシウム、およびこれらを主成
分とするものを使用するのがよい。Znの酸化物及び/
又は水酸化物としては、酸化亜鉛、炭酸亜鉛およびこれ
らを主成分とするものを使用するのがよい。上記金属酸
化物および水酸化物は単一でまたは混合物として使用す
ることができる。例えば、製鉄スラグとして回収される
クリンカには上記カルシウムおよびマグネシウムの酸化
物を含む場合があるからである。また、対象とする金属
粉の種類により適当に混合して複合物として使用するの
が後処理の精錬に得策である場合がある。例えば、金属
粉が鉄である場合は、生石灰を使用するのがよく、金属
粉が亜鉛である場合は酸化亜鉛および炭酸亜鉛が含まれ
ているので、特に添加する必要がない場合もある。この
金属酸化物および水酸化物は、金属粉に対し0.5〜5
重量%、好ましくは1〜3重量%配合されるのがよい。
【0008】本発明に係るバインダを使用して金属粉を
加圧成形する時は、0.1〜5t/cm2 、好ましくは1
〜3t/cm2 で行うのが好ましい。
【0009】
【発明の効果】このように、金属粉に対し所定の割合で
上記バインダと金属助剤とを混合すると、上記バインダ
は金属粉及び/又は助剤と脂肪酸金属石鹸を形成し、金
属粉との混合物に対し増粘性と結着性を付与し、成形性
を向上させ、金属粉ブリケットに対し高い初期強度を付
与することになる。また、生成した脂肪酸金属石鹸は界
面活性剤として機能し、粉体表面の表面張力を小さくす
ることにより濡れ性を向上させ、高いバインダ性能を発
揮させる。更に、バインダは反応性のバインダであるた
め、圧潰強度も経時的に強くなる。
【0010】
【実施例】アルミニウム含有粉体、鉄含有粉体、銅含有
粉体、ニッケル銅含有粉体、亜鉛含有粉体に対しダイマ
ー酸、ダイマー酸/脂肪酸、トリマー酸/脂肪酸、アク
リル化脂肪酸、マレイン化脂肪酸のいずれかのバインダ
を水酸化カルシウム、酸化マグネシウム、水酸化亜鉛の
いずれかを助剤として併用し、混練して1t/cm2で加
圧成形してその初期強度、圧潰強度、圧潰強度を以
下の試験方法で試験し、その結果を上記配合量とともに
表1に示す。他方、バインダとしてピッチまたはデンプ
ンと市水とを用いた場合とその初期強度、圧潰強度、
圧潰強度を比較した。その結果を表1に併記する。
【0011】
【表1】
【0012】試験方法 ブリッケット成形方法 所定の配合物20gを内径25mmφ、外径55mmφ、高
さ65mmの中空円筒の成形器に採り、1t/cm2 で加圧成
形する。 初期強度試験 成形直後の金属粉ブリケットを3mの高さからコンクリ
ート床上に4回落下させ、落下前のブリケット重量に対
する落下後のブリケット重量の割合を求め、初期強度と
した。また、落下により割れたものに関しては破片の最
も大きい者の重量から割合を比較し、初期強度とした。 圧潰強度 成形した金属粉ブリケットを恒温恒湿室内(25°C 、
湿度65%)に24時間放置し、ストログラフにより強
度の測定を行った。測定時の圧縮速度は100mm/minと
し、荷重を中空円筒形の試料の円周方向から付与した。 圧潰強度 成形した金属粉ブリケットを温度25°C 、湿度65%
の室内12時間放置し、圧潰強度と同様に測定を行っ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 金属粉ブリケット成形設備の工程を示すフロ
ーシートである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイマー酸、トリマー酸、アクリル化脂
    肪酸、マレイン化脂肪酸からなる群から選ばれる多塩基
    酸の少なくとも1種を主成分とし、Ca、Mg又はZn
    の酸化物及び/又は水酸化物の存在下に用いることを特
    徴とする金属粉ブリケット用バインダ。
  2. 【請求項2】 Al、Fe、Ni、Cu、Znから選ば
    れる単一または複合粉体100重量部に対しダイマー
    酸、トリマー酸、アクリル化脂肪酸、マレイン化脂肪酸
    からなる群から選ばれる多塩基酸の少なくとも1種を主
    成分とするバインダ0.5〜5重量%とCa、Mg又は
    Znの酸化物及び/又は水酸化物0.5〜5重量%を混
    合し、0.1〜5t/cm2 で加圧成形することを特徴と
    する金属粉の成形方法。
JP36074092A 1992-12-28 1992-12-28 金属粉ブリケット用バインダ Pending JPH06200332A (ja)

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JP36074092A JPH06200332A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 金属粉ブリケット用バインダ

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002105548A (ja) * 2000-09-27 2002-04-10 Nippon Mining & Metals Co Ltd 銅濃縮物の固形化による処理方法及び銅濃縮物の固形化物
US7010248B2 (en) 2002-07-04 2006-03-07 Ricoh Company, Limited Toner recycling method and toner recycling system
KR100942471B1 (ko) * 2007-08-29 2010-02-12 주식회사 심존 액상 바인더 및 이를 이용한 금속성 브리켓의 제조방법

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