JPH061986U - 旋回式作業機械のスイベルジョイント装置 - Google Patents
旋回式作業機械のスイベルジョイント装置Info
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- JPH061986U JPH061986U JP4080292U JP4080292U JPH061986U JP H061986 U JPH061986 U JP H061986U JP 4080292 U JP4080292 U JP 4080292U JP 4080292 U JP4080292 U JP 4080292U JP H061986 U JPH061986 U JP H061986U
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- swivel joint
- swivel
- hot water
- hydraulic
- stem
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 複数種類の流体用の配管の接続に使用でき、
しかもコストが安く、内部漏れによる異種流体同士の混
合を防止する。 【構成】 油圧スイベルジョイント16と温水スイベル
ジョイント17を、それぞれボディ18,19と、貫通
穴20a,21aを備えたステム20,21とによって
互いに独立して構成し、この両スイベルジョイント1
6,17を旋回中心O上で積層配置し、かつ、互いのボ
ディ18,19同士およびステム20,21同士を連結
してスイベルジョイント装置15を構成した。
しかもコストが安く、内部漏れによる異種流体同士の混
合を防止する。 【構成】 油圧スイベルジョイント16と温水スイベル
ジョイント17を、それぞれボディ18,19と、貫通
穴20a,21aを備えたステム20,21とによって
互いに独立して構成し、この両スイベルジョイント1
6,17を旋回中心O上で積層配置し、かつ、互いのボ
ディ18,19同士およびステム20,21同士を連結
してスイベルジョイント装置15を構成した。
Description
【0001】
本考案は油圧ショベル、クレーン等の旋回式作業機械において、旋回中心部で 上下の流体配管同士を相対回転自在に接続するためのスイベルジョイント装置に 関するものである。
【0002】
図3に旋回式作業機械の一例としてのホイールクレーンを示している。
【0003】 同図において、1は下部走行体で、この下部走行体1上に旋回軸受2を介して 上部旋回体3が搭載され、この上部旋回体3にクレーン作業時と走行時とに共用 されるキャビン(運転室)4が設けられている。5はブームである。
【0004】 一方、下部走行体1には動力源であるエンジンEが設置され、このエンジンE によって駆動される油圧ポンプからの圧油により図示しないモータ、シリンダ等 の油圧アクチュエータが駆動されて旋回、ブーム起伏等の上部旋回体3の各動作 が行われる。
【0005】 旋回軸受2による上下結合部分には、上部旋回体3の旋回中心O上にスイベル ジョイント6が設けられ、下部走行体1側に設けられたポンプ回路およびタンク 回路の油圧配管と、上部旋回体3側に設けられた油圧アクチュエータ回路の油圧 配管とがこのスイベルジョイント6によって接続される。
【0006】 このスイベルジョイント6は、図2に示すように、ボディ7の内周側にステム 8が互いの軸心(旋回中心Oと一致する)まわりに相対回転自在に嵌合されて構 成され、ボディ7が上部旋回体3に取付けられる。9はステム8を下部走行体1 に固定(回り止め)するためのブラケットである。
【0007】 なお、ボディ7およびステム8には、油の通路および配管の接続ポートが設け られているがここではその図示を省略する。
【0008】 また、このスイベルジョイント6の上部には、下部走行体1側から上部旋回体 3側に電力を供給するためのスリップリング10が同軸上に設けられる。
【0009】 このスリップリング10は、ベース(ケース)11と筒状のロータ12とから 成り、ベース11がボディ7の上端部に固定され、ロータ12がステム8に対し て一体回転可能に連結される。
【0010】 スイベルジョイント6のステム8には、中心部に軸方向に貫通する貫通穴13 が設けられ、スリップリング10のロータ12から引出された配線束がこの貫通 穴13を通って下部走行体1側に導出される。
【0011】
ところで、このようなホイールクレーンにおいては、一般に、キャビン4用の 空調装置が設けられている。
【0012】 この空調装置の暖房システムとして、これまでは、キャビン4内に石油ヒータ を設け、上部旋回体3に設置された燃料タンクからこの石油ヒータに燃料を供給 する方式がとられていたが、コストが高く、燃料管理等のためにメンテナンスが 面倒となる等の難点があった。
【0013】 そこで、これらの難点を解消しうる暖房システムとして、エンジン排熱である 冷却水熱を暖房熱源として利用する方式、すなわちキャビン4内に熱交換器を設 け、エンジンEから出た温水をウォーターポンプで上部旋回体側に上げて熱交換 器に通し、熱交換作用を行った後、エンジンEに戻す方式をとることが考えられ る。
【0014】 この温水暖房システムをとる場合、上部旋回体側の熱交換器と下部走行体側の エンジンEとの間で温水を循環させるための上下の配管(往側および復側配管) を相対回転自在に接続する手段が必要となる。
【0015】 そして、この手段として、油圧スイベルジョイント6を大形化してこれに温水 用の通路および接続ポートを追加することが考えられるが、こうすると次のよう な問題が生じる。
【0016】 温水を扱うために防錆対策が必要となり、そのためにスイベルジョイント 6全体をステンレス等の高価な耐錆材料にて製作しなければならないため、コス トアップとなる。
【0017】 スイベルジョイント6での内部漏れによって水と油が混ざり合い、油圧機 器の損傷や油圧システムの故障等の原因となる。
【0018】 そこで本考案は、複数種類の流体用の配管の接続に使用でき、しかもコストが 安く、内部漏れによる異種流体同士の混合を防止することができる旋回式作業機 械のスイベルジョイント装置を提供するものである。
【0019】
本考案は、旋回式作業機械における上部旋回体の旋回中心に設けられ、上部旋 回体側と下部構造体側双方の流体配管同士を旋回中心まわりに相対回転自在に接 続するスイベルジョイント装置であって、複数種類の流体の上下配管接続に使用 される複数のスイベルジョイントを備え、この各スイベルジョイントは、それぞ れボディと、このボディに対し上記旋回中心まわりに相対回転自在に嵌合された ステムとによって構成し、これら各スイベルジョイントを、隣り合うもののボデ ィ同士およびステム同士を連結した状態で同軸上に積層配置し、これら各スイベ ルジョイントには、それぞれステムに軸方向の貫通穴を設けてなるものである。
【0020】
上記のように、流体の種類ごとに独立して構成したスイベルジョイントを同軸 (旋回中心)上に積層配置し、これらのボディ同士およびステム同士を連結して スイベルジョイント装置を構成したから、たとえば前記した温水暖房システムを とる場合に、温水用のスイベルジョイントのみを耐錆材料にて製作すればよい。 このため、異種流体に兼用される大形のスイベルジョイント全体を耐錆材料にて 製作する場合と比較してコストが安くてすむ。
【0021】 また、流体ごとにスイベルジョイントが独立しているため、上記兼用スイベル ジョイントを用いる場合のような内部漏れによる異種流体の混合のおそれがない 。
【0022】
本考案の実施例を図1によって説明する。
【0023】 このスイベルジョイント装置15は、上下の油圧配管同士を接続する油圧スイ ベルジョイント16の上側に、温水暖房システム用の上下の温水配管同士を接続 する温水スイベルジョイント17が積層されて構成され、上下結合部分における 旋回中心O上に設けられている。
【0024】 これら両スイベルジョイント16,17は、図3に示す従来のスイベルジョイ ント6と同様に、それぞれボディ18,19と、このボディ18,19に対して 互いの軸心(旋回中心Oと一致する)まわりに相対回転自在に嵌合されたステム 20,21とによって互いに独立して構成されている。
【0025】 この両スイベルジョイント16,17は、互いのボディ18,19同士および ステム20,21同士が一体に連結され、油圧スイベルジョイント16のボディ 18が上部旋回体3に固定され、同ステム20が下部走行体(ここでは図示省略 )に対しブラケット9によって固定(回り止め)されている。
【0026】 22は油圧スイベルジョイント16におけるボディ18の上端部にボルト23 で固定されたカバー、24はこのカバー(ボディ18)に対して温水スイベルジ ョイント17のボディ19を連結するボルト、25は両スイベルジョイント16 ,17のステム20,21同士を連結するボルトである。
【0027】 また、両スイベルジョイント16,17のステム20,21には、それぞれ軸 方向に貫通する貫通穴20a,21aが設けられている。
【0028】 油圧スイベルジョイント16には、図示しないがステム20に下部油圧配管、 ボディ18に上部油圧配管がそれぞれ接続され、このボディ18とステム20と に跨って設けられた油通路(図示せず)を介して上下の油圧配管同士が接続され る。
【0029】 一方、上下の温水配管のうち、図3のエンジンEに接続される下部の往側およ び復側両温水配管26,27は、油圧スイベルジョイント16の貫通穴20aに 通され、その上端が温水スイベルジョイント17のステム21に接続されている 。
【0030】 また、図3のキャビン4内に設置された熱交換器に接続される上部の往側およ び復側両温水配管28,29は、温水スイベルジョイント17のボディ19に接 続され、このボディ19とステム21とに跨って設けられた温水通路30,31 を介して上下の温水配管同士が接続される。
【0031】 こうして、温水スイベルジョイント17を介してエンジンEと熱交換器との間 で温水の循環作用が行われるように構成されている。
【0032】 このように、油圧配管用および温水配管用として独立させた二つのスイベルジ ョイント16,17を旋回中心O上で同軸配置し、かつ、両スイベルジョイント 16,17のボディ18,19同士およびステム20,21同士を連結してスイ ベルジョイント装置15を構成したから、錆付きのおそれのある温水スイベルジ ョイント17のみをステンレス等の耐錆材料にて製作すればよい。このため、油 圧スイベルジョイント16に温水配管用のポートおよび通路を設けて温水スイベ ルジョイントとして兼用する構成とした場合、すなわち大形のスイベルジョイン ト全体を耐錆材料にて製作する場合と比較してコストが格段に安くてすむ。
【0033】 また、両スイベルジョイント16,17に内部漏れが生じても、これらが別個 独立しているため、油と温水が混ざり合うおそれがない。
【0034】 なお、スリップリング10は、このスイベルジョイント装置15の上側(温水 スイベルジョイント17の上側)に配置され、そのベース11が取付板32を介 して温水スイベルジョイント17のボディ19にボルト33で連結されている。
【0035】 また、ロータ12は、下端部が図示しないピンによってステム21に一体回転可 能に連結され、このロータ12から引出された図示しない電線束が両スイベルジ ョイント16,17の貫通穴20a,21aを通って下部走行体側に導出される 。
【0036】 他の実施例 (イ)上記実施例では油圧スイベルジョイント16のボディ18を上部旋回体 3に、ステム20を下部走行体にそれぞれ固定する構成をとったが、同スイベル ジョイント16を図1の状態から上下逆転させた向きとしてボディ18を下部走 行体に、ステム20を上部旋回体3にそれぞれ固定してもよい。
【0037】 (ロ)上記実施例では、油と温水の上下配管の接続に使用されるスイベルジョ イント装置を例に挙げたが、たとえば図3のキャビン4用の冷房システムとして 、室外ユニット(コンプレッサ、コンデンサ等)を下部走行体側に設置し、キャ ビン側には熱交換器のみを設置するシステムをとる場合に、冷媒ガスを下部走行 体側と上部旋回体側とで循環させるための上下の冷媒配管の接続に使用される冷 媒スイベルジョイントを油圧スイベルジョイント、または油圧および温水両スイ ベルジョイントと組み合わせてスイベルジョイント装置を構成してもよい。
【0038】
上記のように本考案によるときは、流体の種類ごとに独立したスイベルジョイ ントを、旋回中心上で積層配置し、かつ、隣り合うもののボディ同士およびステ ム同士を連結してスイベルジョイント装置を構成したから、たとえば温水配管の 接続に使用されるスイベルジョイントを含む場合に、この温水スイベルジョイン トのみをステンレス等の耐錆材料にて製作すればよい。
【0039】 このため、一つのスイベルジョイントを、温水を含む複数種類の流体の配管接 続用として兼用する構成とした場合、すなわち大形のスイベルジョイント全体を 耐錆材料にて製作する場合と比較してコストが格段に安くてすむ。
【0040】 また、各スイベルジョイントを互いに独立して構成しているため、内部漏れが 生じても、異種の流体同士が混ざり合うおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す断面図である。
【図2】従来のスイベルジョイントを示す断面図であ
る。
る。
【図3】本考案の適用対象である旋回式作業機械の一例
としてのホイールクレーンの概略側面図である。
としてのホイールクレーンの概略側面図である。
15 スイベルジョイント装置 16 油圧スイベルジョイント 18 同スイベルジョイントのボディ 20 同ステム 17 温水スイベルジョイント 19 同スイベルジョイントのボディ 21 同ステム 20a,21a 貫通穴
Claims (1)
- 【請求項1】 旋回式作業機械における上部旋回体の旋
回中心に設けられ、上部旋回体側と下部構造体側双方の
流体配管同士を旋回中心まわりに相対回転自在に接続す
るスイベルジョイント装置であって、複数種類の流体の
上下配管接続に使用される複数のスイベルジョイントを
備え、この各スイベルジョイントは、それぞれボディ
と、このボディに対し上記旋回中心まわりに相対回転自
在に嵌合されたステムとによって構成し、これら各スイ
ベルジョイントを、隣り合うもののボディ同士およびス
テム同士を連結した状態で同軸上に積層配置し、これら
各スイベルジョイントには、それぞれステムに軸方向の
貫通穴を設けてなることを特徴とする旋回式作業機械の
スイベルジョイント装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4080292U JPH061986U (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | 旋回式作業機械のスイベルジョイント装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4080292U JPH061986U (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | 旋回式作業機械のスイベルジョイント装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH061986U true JPH061986U (ja) | 1994-01-14 |
Family
ID=12590769
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4080292U Pending JPH061986U (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | 旋回式作業機械のスイベルジョイント装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH061986U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3276241A4 (en) * | 2015-03-26 | 2018-11-07 | Tadano Ltd. | Swivel joint |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6113093A (ja) * | 1984-06-26 | 1986-01-21 | 日立建機株式会社 | 回転継手 |
-
1992
- 1992-06-15 JP JP4080292U patent/JPH061986U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6113093A (ja) * | 1984-06-26 | 1986-01-21 | 日立建機株式会社 | 回転継手 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3276241A4 (en) * | 2015-03-26 | 2018-11-07 | Tadano Ltd. | Swivel joint |
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