JPH0619857U - 液体噴霧装置のノズル構造 - Google Patents

液体噴霧装置のノズル構造

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JPH0619857U
JPH0619857U JP2373792U JP2373792U JPH0619857U JP H0619857 U JPH0619857 U JP H0619857U JP 2373792 U JP2373792 U JP 2373792U JP 2373792 U JP2373792 U JP 2373792U JP H0619857 U JPH0619857 U JP H0619857U
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博 大野
崇 紀國
誠 中村
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サンデン株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 両ノズルの位置調整が不要で、しかも相互の
位置関係を維持できる液体噴霧装置のノズル構造を提供
すること。 【構成】 蒸気用液体の蒸気を吹き出すための第1ノズ
ル1の前方に、該第1ノズル1の中心線S1と直交する
向きで噴霧用液体を吸い上げるための第2ノズル2を配
置して成る2流体噴霧式液体噴霧装置のノズル構造にお
いて、第1ノズル1と第2ノズル2を両ノズル1,2が
所定の位置関係を成すように樹脂製の保持具3と共にイ
ンサ−ト成形しているので、両ノズル1,2を成形と同
時に所定の位置関係で固定することが可能であり、組み
立て後に両ノズル1,2の位置を調整する必要が全くな
く、また衝撃や振動等の付加された場合でも両ノズル
1,2の相互の位置関係を成形時の状態のままで維持で
きる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、蒸気用液体の蒸気を吹き出すための第1ノズルと噴霧用液体を吸い 上げるための第2ノズルとを具備した2流体噴霧式の液体噴霧装置におけるノズ ル構造にするものである。
【0002】
【従来の技術】
図3にはこの種の液体噴霧装置の概略構成を示してある。同図において21は 蒸気用液体を収容する第1タンク、22は第1タンク21内に一端を挿入された 給液パイプ、23は給液パイプ22の途中に介装されたポンプ、24は給液パイ プ22の他端に接続された気化器、25は気化器24の出口に接続された第1ノ ズル、26は噴霧用液体を収容する第2タンク、27は第2タンク26内に一端 を挿入された吸液パイプ、28は吸液パイプ27の他端に接続された第2ノズル である。
【0003】 気化器24は図示省略の入口及び出口とこれらと連通する気化空間を具備して おり、また気化空間内に焼結金属等から成る多孔質の気化素子を、また気化空間 及び気化素子を加熱するヒ−タを備えている。
【0004】 また、第1,第2ノズル25,28は夫々小径の金属パイプ材から成り、第2 ノズルは、第1ノズルの前方に該第1ノズルの中心線と直交する向きで配置され ている。
【0005】 上述の液体噴霧装置では、気化器24をヒ−タによって所定温度に加熱した状 態でポンプ23を作動すると、給液パイプ22を介して気化器24の気化空間に 送り込まれた蒸気用液体が気化され、その蒸気が第1ノズル25の先端から吹き 出される。これと同時に、吹き出し蒸気によって第2ノズル28の先端部分にベ ンチュリ作用に基づく負圧が発生し、該負圧によって第2タンク26内の噴霧用 液体が吸液パイプ27を介して第2ノズル28の先端に吸い上げられ、該噴霧用 液体が吹き出し蒸気と衝突して霧化され蒸気と共に吹き出される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで上述の液体噴霧装置では、第1ノズル25の先端から蒸気用液体の蒸 気を吹き出した際に第2ノズル28の先端部分に生じる負圧によって噴霧用液体 の吸い上げを行なっているため、両ノズル25,28の位置関係によって噴霧ガ ス中の噴霧用液体の混合量及び霧化粒径が大きく異なってくる。
【0007】 従来では所定の混合量及び霧化粒径を得るため、第1,第2ノズル25,28 を中心線方向に移動可能に構成し、測定治具等を用いて両ノズル25,28の位 置関係を組み立て後に調整しているが、両ノズル25,28の管径が小さいこと も影響して調整作業が極めて面倒であり、また目測によって調整が成されるため に高い精度を期待できない難点がある。しかも、衝撃や振動等の付加によって調 整後の両ノズル25,28に位置ずれを生じる恐れがあるため、初期の位置関係 を維持できなくなる難点がある。
【0008】 本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、両ノズ ルの位置調整が不要で、しかも相互の位置関係を維持できる液体噴霧装置のノズ ル構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1では、蒸気用液体の蒸気を吹き出すための 第1ノズルの前方に、該第1ノズルの中心線と直交する向きで噴霧用液体を吸い 上げるための第2ノズルを配置して成り、第1ノズルの先端から蒸気用液体の蒸 気を吹き出した際に第2ノズルの先端部分で生じる負圧によって噴霧用液体を吸 い上げ、該噴霧用液体を吹き出し蒸気に衝突させて霧化するようにした2流体噴 霧式液体噴霧装置のノズル構造において、第1ノズルと第2ノズルを両ノズルが 所定の位置関係を成すように樹脂製の保持具と共にインサ−ト成形している。
【0010】 また、請求項2では、請求項1記載の液体噴霧装置のノズル構造において、第 2ノズルの先端を第1ノズルの中心線よりも所定量突出させている。
【0011】
【作用】
請求項1記載のノズル構造では、第1,第2ノズルを樹脂製の保持具と共にイ ンサ−ト成形して一体化してあるので、両ノズルを成形と同時に所定の位置関係 で固定することができる。
【0012】 また、請求項2記載のノズル構造では、第1ノズルからの吹き出し蒸気によっ て第2ノズルの先端部分に十分な負圧を発生させ、しかも吹き出し蒸気を噴霧用 液体に的確に衝突させることができる。
【0013】
【実施例】
図1には本考案を適用したノズル構造を示してある。同図において1は第1ノ ズル、2は第2ノズル、3は保持具である。
【0014】 第1,第2ノズル1,2は、管径約1.6mmで長さ約20mmのステンレス (SUS316)製パイプ材から成り、内径約0.4mmの円形通路を内部に有 している。また、第2ノズル2は上端部外面を先鋭に加工され,且つ先端面の外 輪にR0.1程度の曲面仕上げを施されている。
【0015】 保持具3は、PPS(ポリフェニレンサルファイド),PES(ポリエ−テル サルホン),PS(ポリサルホン)等の非晶性の熱可塑性エンプラからL字形に 形成され、両端部で第1,第2ノズル1,2の略中間部を保持している。
【0016】 上記の第1,第2ノズル1,2は相互に所定の位置関係を成すように保持具3 と共にインサ−ト成形されている。詳しくは、第1ノズル1の中心線S1と第2 ノズル2の中心線S2は直交しており、第1ノズル1の先端1aと第2ノズル2 の中心線S2との間隔Xは約5mmに設定されている。また、第2ノズル2の先 端2aは第1ノズル1の中心線S1よりも僅かに突出しており、該突出量Yは約 0.07mmに設定されている。
【0017】 上記の間隔Xと突出量Yは、実験デ−タから得られた下記式に基づいて算出す ること可能であり、 X=K1・φ (但し、3≦K1≦25,φ:第1ノズル1の内径) Y=K2・X (但し、−0.04≦K2≦0.08) ちなみに本実施例ではK1を12.5、K2を0.014として上記X,Yの値 を求めてある。K1,K2として上記範囲内の他の値を用いても間隔Xと突出量 Yを適正に設定できる。
【0018】 上述のノズル構造における第1ノズル1の後端1bは図3に示した気化器24 の出口に、一方、第2ノズル2の後端2bは図3に示した吸液パイプ27に夫々 接続して使用される。
【0019】 本実施例では第2ノズル2の先端面外輪にR0.1程度の曲面仕上げを施して あるので、該曲面の下端に第1ノズル1の中心線S1がほぼ一致し、第1ノズル 1から吹き出される蒸気用液体の蒸気はこの下端を中心として吹き出される。
【0020】 そして、この吹き出し蒸気によって第2ノズル2の先端部分にベンチュリ作用 に基づく負圧が発生し、該負圧によって噴霧用液体が第2ノズル2の先端に吸い 上げられ、該噴霧用液体が吹き出し蒸気と衝突して霧化され蒸気と共に吹き出さ れる。
【0021】 上述のノズル構造によれば、第1,第2ノズル1,2を樹脂製の保持具3と共 にインサ−ト成形して一体化してあるので、両ノズル1,2を成形と同時に所定 の位置関係で固定することが可能であり、組み立て後に両ノズル1,2の位置を 調整する必要が全くない。また、衝撃や振動等の付加された場合でも、両ノズル 1,2の相互の位置関係を成形時の状態のままで維持できる。
【0022】 また、第2ノズル2の先端2aを第1ノズル1の中心線S1よりも僅かに突出 させ両ノズル1,2の位置関係を適切に設定してあるので、吹き出し蒸気によっ て第2ノズル2の先端部分に十分な負圧を発生させ、しかも吹き出し蒸気を噴霧 用液体に的確に衝突させることができ、噴霧用液体の霧化を安定且つ微細に行な える。ちなみに上記実施例に例示した位置関係では、噴霧用液体に10μm程度 の霧化粒径を得ることができた。
【0023】 尚、実施例における両ノズルの位置関係は、ノズル径や第1ノズルからの吹き 出し蒸気圧によって種々変更可能である。また、保持具の形状はL字形に限らず 成形が可能な範囲で種々の形状が採用できる。
【0024】
【考案の効果】
以上詳述したように、請求項1記載のノズル構造によれば、第1,第2ノズル を樹脂製の保持具と共にインサ−ト成形して一体化してあるので、両ノズルを成 形と同時に所定の位置関係で固定することが可能であり、組み立て後に両ノズル の位置を調整する必要が全くない。また、衝撃や振動等の付加された場合でも、 両ノズルの相互の位置関係を成形時の状態のままで維持できる利点がある。
【0025】 また、請求項2記載のノズル構造によれば、第1ノズルからの吹き出し蒸気に よって第2ノズルの先端部分に十分な負圧を発生させ、しかも吹き出し蒸気を噴 霧用液体に的確に衝突させることができ、噴霧用液体の霧化を安定且つ微細に行 なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用したノズル構造の側面図
【図2】図1の上面図
【図3】2流体噴霧式の液体噴霧装置の概略構成図
【符号の説明】
1…第1ノズル、2…第2ノズル、2a…先端、3…保
持具、S1,S2…中心線。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気用液体の蒸気を吹き出すための第1
    ノズルの前方に、該第1ノズルの中心線と直交する向き
    で噴霧用液体を吸い上げるための第2ノズルを配置して
    成り、第1ノズルの先端から蒸気用液体の蒸気を吹き出
    した際に第2ノズルの先端部分で生じる負圧によって噴
    霧用液体を吸い上げ、該噴霧用液体を吹き出し蒸気に衝
    突させて霧化するようにした2流体噴霧式液体噴霧装置
    のノズル構造において、 第1ノズルと第2ノズルを両ノズルが所定の位置関係を
    成すように樹脂製の保持具と共にインサ−ト成形した、 ことを特徴とする液体噴霧装置のノズル構造。
  2. 【請求項2】 第2ノズルの先端を第1ノズルの中心線
    よりも所定量突出させた、ことを特徴とする請求項1記
    載の液体噴霧装置のノズル構造。
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