JPH06197968A - 医療用酸素供給装置 - Google Patents
医療用酸素供給装置Info
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- JPH06197968A JPH06197968A JP4359766A JP35976692A JPH06197968A JP H06197968 A JPH06197968 A JP H06197968A JP 4359766 A JP4359766 A JP 4359766A JP 35976692 A JP35976692 A JP 35976692A JP H06197968 A JPH06197968 A JP H06197968A
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Abstract
値にもとづき酸素吸入時における酸素ガス流量の増減を
自動的に行なう。 【構成】 パルスオキシメータ18で患者の動脈血酸素
飽和度(SaO2 )を測定し、その結果により酸素供給
装置10から供給する酸素ガス流量の増減を流量制御器
12で所望の値に自動的に制御できるように構成する。
Description
酸素療法用に適した酸素供給装置の改良に関する。
う)の在宅酸素療法用の酸素供給装置は、空気中の酸素
を選択性酸素透過膜により分離濃縮する膜式酸素濃縮装
置があり、また、圧力変動吸着法(PSA方式とも呼ば
れる、以下PSA法という)による酸素濃縮装置が使用
されている。
圧力容器に酸素ガスが高圧で封入されているものなどが
あり、各々の患者の病態やこれ等の酸素供給装置の支援
体勢により、医師が適当な酸素供給装置を選定して、酸
素療法に使用するように指導している。
通常の呼吸では動脈血中に取込まれる酸素の量が不足す
るので、医師の処方により、前記の各種の酸素供給装置
を使用するものである。
とつの指標になっている。その病状になる病例は、肺気
腫,気管支拡張症,肺繊維症,肺結核後遺症,塵肺,肺
癌,その他がある。医師は、これらの患者ひとりひとり
の複雑な合併症も含めた病状を診断し、標準流量を決定
して処方している。
患者は、行動条件の変化に伴いその病状の変化が多い。
例えば、徒歩,排便,入浴,その他体を動かす度合によ
り、該患者のSaO2が大きく変わる。
者の心理状態によっても変わる。また、睡眠時において
もこのSaO2 が変わることがある。しかし、医師は、
これ等のSaO2 の変化に対する全てをカバーする万能
の処方を患者に指示するわけにはいかない。
苦しくなるために、つい医師の処方より多目の酸素を吸
入する傾向にあり、段々と病状が悪化することにもな
る。SaO2 がある程度高いときには、大気中に含まれ
る酸素以外の酸素はほとんど必要なく、SaO2 の値が
低くなるに従い酸素が不足しているのでより多くの酸素
を取入れる必要がある。
酸素の吸入量を多くすると血中に含まれる炭酸ガス(C
O2 )の量が増加してくる病状のものがあり、この病例
の場合には、単純に酸素流量を増すとかえって病状が悪
化することがあるので、患者は、医師によってこれ等を
考慮して正確に処方された指示に従う必要がある。
る機器がある。その一つは、パルスオキシメータと呼ば
れ、患者の身体を傷つけ直接動脈血を採血するとなく、
指や耳朶等をはさむようにセンサーを取付けたり(透過
型)、生体組織に赤外線等の光線を当て、該生体組織か
ら反射してくるこの光線を検出するセンサーを使用する
(反射型)、いわゆる非観血的測定法でSaO2 の値を
測定するものである。
2 を常時測定し、監視しながらその測定結果により酸素
供給装置から供給する酸素等のガスの流量を制御する手
段を設けるものである。
の低減に対し、酸素等のガスの流量を増加させるかどう
か、また、増加させる場合もその増加させる度合が変わ
ってくるので、その調節が医師の処方に従い調節できる
よう、SaO2 の増減に対する酸素等のガスの流量の設
定指示部46の構成要素である流量増減指示部20を設
けるように構成する。すなわち、医師は、患者の病状を
診察し、標準流量と労作他によるSaO2 の低下に対す
る単位当りのSaO2 低下に対する流量の増加率を処方
し、該流量増減指示部20は、これらの処方にもとづく
2つの指示をするものである。
2 を測定する測定手段の一つであるパルスオキシメータ
18の出力信号を、流量制御手段である制御部16に接
続し、また、SaO2 の増減に対する酸素等のガスの流
量の増減の度合を指示する前記の酸素等のガスの流量増
減指示部20の信号を該制御部16に導き、該制御部1
6は、パルスオキシメータ18の出力信号を受けると、
該流量増減指示部20の指示に従い流量変更手段44の
構成要素である流量制御器12に所定の酸素等のガスの
流量の増減を当該患者の標準流量に対して流量値を指示
して所望の流量に設定する。そして一般的にはこの流量
の値(リットル/分)は、SaO2の値(%)に対して
逆比例する必要がある。
るが、これは、説明のための実施例であって、本発明
は、この実施例に限定されるものではない。図1は、本
発明にかかる酸素供給装置の構成を模式的に示した系統
図である。
パルスオキシメータ18の出力信号を、流量制御手段で
ある制御部16に接続し、また、SaO2 の増減に対す
る酸素等のガスの流量の増減の度合を指示する該流量増
減指示部20の信号を該制御部16に導き、該制御部1
6は、パルスオキシメータ18の出力信号であるSaO
2 値の信号を受けると、該流量増減指示部20の指示に
従い該流量制御器12に標準時の酸素流量に対して所定
の酸素等のガスの流量の増減を指示するように構成し
た。さらに、該制御部16に流量の指示を与えるのは、
該流量増減指示部20の他に、標準流量指示部36があ
り、これは患者の平常状態に於ける酸素吸入流量を指示
するものである。この両者の流量設定は、テンキィー3
8とモード選択スイッチで外部から入力できる構成とす
るものである。この入力の一例は、次のようである。 流量増減指示部20の入力モードでは、SaO2 の変
化度合(例えば−1%)当りの、酸素等のガスの流量
(例えば+0.3リットル/分)を入力する。 標準流量指示部36の入力モードでは、該患者に対す
る標準流量(例えば1.5リットル/分)を入力する。 なお、この入力値は、該患者の病状に合わせて医師が指
示した値に従う必要がある。
続され、酸素等のガスの流量が現在どの値を示している
かを検出するエンコーダ14の信号を該制御部16に戻
し、指示通りの流量になっているかを制御部16は認識
する。また、これらの指示にもとづく流量値や、SaO
2 の値は、外部から容易に見える表示器で表示すること
が実用上好ましく、本実施例では、液晶表示器により表
示した。
入され、期待される所定量のSaO2 の増加があり、パ
ルスオキシメータ18が、これを検出するまでに時間遅
れがあるので、該制御部16は、この時間遅れ要素を含
んで次の制御を行うように構成した。なお、この流量制
御器は、エンコーダによるフィードバック系を持たない
方式、例えば、パルスモータを用いるオープン制御方式
であってもよい。この場合には、制御部は、初期のイニ
シャルセットにより、現在の流量位置を認識しているこ
とが必要条件となる。この場合には、電源を入れるとす
ぐイニシャルセット動作により、平常状態の処方流量値
にセットされることとなる。
2は、指または、耳朶等をはさむ透過型や、生体の一部
に貼付けて用いる反射型等があるが、常時これを接続し
ながら酸素吸入を行うのであるから、患者に苦痛を与え
ない部位であることが必要である。また、患者が労作を
するときに、邪魔にならない位置であることも必要であ
り、この点について研究した結果、患者の耳朶が最も良
いことが判明した。本実施例でも、このセンサー22の
取付位置は、耳朶とした。
眠することもあるので、該センサー22が耳朶から外れ
た場合は、光が直接受光部に入るので、パルスオキシメ
ータ18は、正常なSaO2 でない異常信号が出力され
る。あるいは、一定時間以上SaO2 が測定不能である
こともある。これらの場合には該制御部16は、医師の
処方にもとづく標準流量に戻るように構成した。さら
に、パルスオキシメータ18を使用しないときには、同
じく標準流量に任意に酸素等のガスの流量を変更できる
構成であることが望ましい。
メータ18のセンサー22を耳朶に取付けて使用する場
合に、カニューラ24のガス用配管であるチューブが耳
にかかるので、該チューブと、前記のセンサー22の信
号線を組合わせて、例えば、該チューブの外壁に沿わせ
るか、または、該チューブの内部に通すことにより、患
者は1本のチューブ(カニューラ)を扱えばすむように
なるので、その取扱性を格段に良くすることができる。
制御器12は、オリフィス位置検出手段を有する回転式
のオリフィス切替式流量制御器を用いたが、これに限ら
ず、他の方法であってもよい。例えば、モータ26でニ
ードルバルブのピンニードル32を廻し、その時の流量
を電子式流量計34(マスフロー式等)で測定しその値
を制御部16に入れる。また、図2や図3では、説明の
ために、モータ26やパルスモータ28と、流量制御手
段は、シャフトで直結にした構成としたが、この例に限
らず、シャフトの中間に減速機構を設けることもできる
し、むしろその方が実用上好ましく、本実施例でもその
様に構成した。
て、PSA法による酸素濃縮装置を使用したが、この酸
素供給装置10は、他の酸素源であても良く、本発明の
作用効果に変わりはない。例えば膜式酸素濃縮装置また
は、液体酸素や高圧酸素ボンベ等。さらに、本実施例で
は、図1のように各系統ブロックごとにその機能を有す
ICを使用したが、この例以外にも各機能を集合できる
ワンチップマイコン等を使用してもよい。
素吸入を行う場合に、患者の病状判断のひとつの指標に
なっているSaO2 の値にもとづいて酸素等のガスの流
量を自動的に増減できるので、酸素吸入療法時における
治療効果をいっそう高めることができる。また、SaO
2 の測定が出来ない場合や必要ない場合には、従来通り
の標準流量にすることもできる。
示した系統図である。
図である。 (B) 別の流量制御手段であるパルスモータ式の説明
図である。
方式である流量制御器の説明図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 酸素供給装置、酸素等のガスの流量制御
手段、ガス流量変更手段、及び該流量変更手段のガス吐
出口からチューブで接続された鼻カニューラ等の吸入用
具により成る酸素供給装置であって、動脈血酸素飽和度
(以下、SaO2 という)を測定し、前記流量制御手段
に送られたSaO2 値の信号により、ガス流量を自動的
に制御できるようにしたことを特徴とする医療用酸素供
給装置。 - 【請求項2】 酸素等のガスの流量制御手段に、標準状
態におけるガスの吸入流量(以下、標準流量という)
と、SaO2 値が変化したとき、その変化度合に対応し
てガス流量を増減する変更度合とを設定するための設定
指示部と流量制御手段及びガス流量変更手段を付設した
ことを特徴とする、請求項1に記載の医療用酸素供給装
置。 - 【請求項3】 SaO2 の測定手段が、生体組織に光を
透過または反射させる非観血式測定器であることを特徴
とする、請求項1または請求項2に記載の医療用酸素供
給装置。 - 【請求項4】 SaO2 の測定手段を耳朶部に取付け、
その測定信号を伝送する信号線を、吸入用具に接続され
たチューブの外壁に沿わせるか、または、チューブ内を
通過するように配設したことを特徴とする、請求項3に
記載の医療用酸素供給装置。 - 【請求項5】 酸素等のガス流量変更手段が、オリフィ
ス位置検出手段を有する回転式のオリフィス切替式流量
制御器であることを特徴とする、請求項1乃至請求項4
のいずれかに記載の医療用酸素供給装置。 - 【請求項6】 SaO2 測定信号が一定時間以上にわた
って入力されないか、もしくは、SaO2 の値が予め設
定した値の範囲外になった場合には、自動的に予め設定
した標準流量に切替わるようにしたことを特徴とする、
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の医療用酸素供
給装置。
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JP35976692A Expired - Fee Related JP3374424B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 医療用酸素供給装置 |
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-
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- 1992-12-28 JP JP35976692A patent/JP3374424B2/ja not_active Expired - Fee Related
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