JPH06197703A - 畜産動物用飼料添加剤 - Google Patents
畜産動物用飼料添加剤Info
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- JPH06197703A JPH06197703A JP3222499A JP22249991A JPH06197703A JP H06197703 A JPH06197703 A JP H06197703A JP 3222499 A JP3222499 A JP 3222499A JP 22249991 A JP22249991 A JP 22249991A JP H06197703 A JPH06197703 A JP H06197703A
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Abstract
チンを主成分として含み所望により動植物油を配合して
なる畜産動物用飼料添加剤,ならびに該添加剤をカロチ
ノイド系色素含量が0.1〜100ppmになる如く配
合してなる畜産動物用飼料。 【効果】 本発明に係る添加剤を配合した飼料を与える
ことにより畜産動物の色,肉質,脂質が著るしく改善さ
れ生長が促進される。
Description
らに詳しくは鶏,七面鳥,アヒル,ウズラなどの家禽,
豚,牛,羊など家畜の飼料に添加し、表皮,肉,卵,
乳,臓器などの色調と肉質脂質等の品質を改善し、且つ
生長を促進させ食味を改善するための飼料添加剤に関す
るものである。又、ペットフードに添加しペットの健康
を維持することも当然可能である。
チノイド系色素であるが、体内合成できず従って人工飼
育においては飼料より摂取さるべきカロチノイド系色素
の不足からの不自然な生産物の出現が往々にして見ら
れ、栄養価や商品価値を低下させる原因の1つとなって
いる。そこでβ−カロチン,カンタキサンチン,アスタ
キサンチン,ルティン,ゼアキサンチン,シトラナキサ
ンチン,カプサンチン,β−アポ−8’−カロチン酸エ
チルエステル等および、それら誘導体を飼料に添加する
ことが考えられるが、これらのカロチノイドは空気,
光,熱,酸,金属イオン等に非常に不安定で劣化しやす
く、ゼラチン等でコートされた微粉末が市販されている
が満足すべきものは開発されていない。
済性の点から運動を抑制し強制飼育が行なわれるため肉
質等の劣化が問題視され、卵黄の色あせなども問題とな
っているし、牛,豚等の飼育に際しても運動不足,栄養
の片より等から脂質,肉質,卵質,乳質の改善が強く要
望されている。
飼料添加剤としての酸化防止剤にたよることなく、畜産
動物の品質向上に有効な抗酸化性を有するカロチノイド
を長期間安定に含有する飼料添加剤を提供することが要
望されており、また畜産物の色調の改善のみならず、生
長促進,肉質改善,脂質改善,卵質あるいは乳質改善ひ
いては食味改善,栄養価改善に寄与しうる飼料添加剤が
要望されており、かかる要望にこたえることが発明目的
である。また地域,動物の種類,飼育時期および期間等
に応じ、市場のニーズに応えるべく飼料へのカロチノイ
ド系色素の添加量を自由に制御することのできる飼料添
加剤を提供することも発明目的の一つである。
明目的が、抗酸化性を有するカロチノイド系色素とレシ
チンとを主成分として含み、カロチノイド系色素含有量
が0.001〜10.0重量%でレシチンがカロチノイ
ド系色素に対し少くとも1/100である飼料添加剤、
乃至はカロチノイド系色素,レシチンおよび動植物油か
らなり、カロチノイド系色素含有量が全重量に対し0.
001〜10.0重量%で、レシチンと動植物油との重
量比が1:99〜90:10である飼料添加剤により達
成せられる。
を有するカロチノイド系色素をレシチンに分散,溶解,
またはカプセル化せしめた場合、レシチンのすぐれた分
散可溶化効果および抗酸化作用により、該カロチノイド
は極めて安定化され、酸化防止剤を添加せずとも分解,
重合,異性化等を生じることなく長期間有効に保持せら
れること、またレシチンは栄養上重要だけでなく、有用
物質を生体組織に運ぶキャリヤー効果によるものと考え
ているが、腸管からのカロチノイド系色素あるいは油脂
類の吸収性を改善し、さらにカロチノイド系色素および
レシチンの抗酸化力とレシチンの乳化力の相乗効果で、
過酸化脂質を含む生体組織を望ましい脂質,肉質,卵
質,乳質に変換せしめうることを見出し、それらの効果
が発明の基礎となったものである。
ロチノイド系色素は、畜産動物の血色素以外の赤黄色色
素の構成成分として知られているβ−カチロン,カンタ
キサンチン,アスタキサンチン,ルティン,ゼアキサン
チン,β−アポ−8’−カロチン酸エチルエステル,シ
トラナキサンチン等が代表的なものであるが、さらにα
−カロチン,γ−カロチン,エキネノン,フェニコキサ
ンチン,ツナキサンチン,ドラデキサンチン等も知られ
ており、本発明で使用可能である。これらはいづれも炭
素数5コのイソプレンを8コ有するテトラテルペンで4
00〜700nmに吸収極大を有し、燈〜赤色を呈する
自然界に広く分布する天然色素群であって、化学合成、
動植物よりの抽出、あるいは菌体生産せられ、いづれも
本発明に有効に利用せられる。
で下記構造式化1で示される。
コリン,エタノールアミン,ミオイノシトール,セリン
の残基を表わす)
ン,またそれらの変性レシチン等が広く知られておりそ
れらのいづれもが本発明で有用であるが、経済性等の点
から大豆レシチン,菜種レシチンが特に好ましく利用せ
られる。これらレシチンは高純度粉末の形であってもあ
るいは粗レシチンで液状であってもよく、粘性が大であ
りすぎればアルコール等適当な溶剤あるいは動植物油を
適量加え、粘性を制御して使用することができる。レシ
チン自体は比較的加水分解を受け易く、グリセリン,リ
ン酸,コリン等に分解されるので水分は可及的に阻止す
べく貯蔵されることが望ましい。
からなる飼料添加剤は密閉貯蔵されることが好ましく、
またレシチンで処理したカロチノイド系色素を動植物油
等に加え、固体状,液状等に粘性制御すると共に分解制
御することが特に好ましい。
料添加剤の場合、カロチノイド系色素含有量は添加剤の
飼料ヘの配合量,経済性等を考慮して適宜決定せられる
が、前述の如く0.001〜10.0重量%の範囲内に
選択せられることが実用的である。しかしながら所望に
より幾分増減も可能である。レシチンの量は、カロチノ
イド系色素を被覆するに足る少くとも1/100必要で
ある。
する場合、飼育中の畜産動物の成育状態、飼育期間等に
よりその添加量は適宜調整せられるが、鶏,豚,牛の場
合通常飼料重量に対し約0.1〜10.0%程度の割合
で極めて優れた効果を発揮せしめることができる。本発
明添加剤においてはレシチンが極めて優れた酸化防止効
果を有するため、他に酸化防止剤を加えずとも極めて長
期間カロチノイド系色素を安定に保存することができ、
水分を防止することにより添加剤自体長期間の貯蔵にた
え、飼料に添加された場合、レシチンの併用によりカロ
チノイド系色素の腸管吸収、生体組織ヘの運搬が大巾に
改善され、カロチノイド系色素およびレシチンの抗酸化
力およびレシチンの乳化力の相乗効果で組織の脂質,肉
質の著るしい改善効果のあることが見出された。尚本発
明者らは再に研究を進めた結果、カロチノイド系色素お
よびレシチンにさらに動植物油を配合した場合、添加剤
の貯安性が改善されるだけでなく、これら動植物油の吸
収,生体組織への移送,組織内への取りこみ,代謝が良
好となり、畜産動物の生長促進,肉質,脂質の改善に一
段と有効であることを知り得た。
するカロチノイド系色素,レシチンおよび動植物油から
なり、カロチノイド系色素が全重量に対し、0.001
〜10.0重量%の範囲内で、レシチンと動植物油の重
量比が1:99〜90:10である畜産動物用飼料添加
剤が提供せられる。より好ましくは、5:95〜50:
50である。これは、レシチンがカロチノイド系色素の
みならず、油脂の乳化に少くとも1/100必要である
ためである。
油,魚油,植物油,及びそれらの硬化油あるいはそれら
の混合物から、対象家畜,飼育期間所期の効果等に応じ
適宜選択せられるが、これら動植物油の添加が飼料添加
剤自体の安定性を改善し、単に増量剤的役割に止まるも
のでなく、抗酸化性を有するカロチノイド系色素および
レシチンとの組合せにより、その正確な作用メカニズム
は充分には解明されていないが畜産動物の脂質ならびに
肉質,卵質,乳質改善に極めて著るしい効果を示すこと
は全く驚くベき事実であり、畜産動物の飼料用添加剤と
してまさに画期的なものである。
カロチノイド系色素含量が0.1〜100ppm程度に
該添加剤を加えることが好ましい。以下実施例により本
発明を説明する。
でアスタキサンチン0.2Kgを加え、また20Kgの
コーン油を粘度調整目的で加え、加熱しながら充分混練
し分散せしめた。さらに硬化油120Kg,豚脂220
Kgを加え混練を続けた。こうして得られた混練物40
0Kgを造粒機により直径1mm,長さ1.5mmの細
粒に造粒し、ポリエチレンラミネート紙袋に20Kg充
填し、密封保存した。
マッシュ配合飼料1Kgに対し、20gの割合で加え、
よくかきまぜて与えた。出荷前60日間の飼育期間にお
いて、肉,臓器等これらの品質,色調の改善効果および
生育効果をしらべ図1の結果が得られた。
飼料としてはマッシュ飼料に本剤2%を混合した飼料
で、粗蛋白質14%,粗脂肪5%,DE(可消化エネル
ギー)3100cal/gの成分組成のものを与えケー
ジ飼育した。評価は、◎極めて良好,○良好,△やや劣
る,×不良の4段階評価で行なった。
ぼ同様に処理したものを各々用いて実験に供し、図2,
図3の結果を得た。
を25羽/坪の割合でウインドレス鶏舎にて育成し、マ
ッシュ飼料に本剤3%添加後ペレットマシンでペレット
に成型したブロイラー育成後期用ペレット配合飼料(粗
蛋白質19%,粗脂肪7%,代謝エネルギーME310
0cal/g)を用い出荷前30日間飼育した。評価は
実施例1に準じて行なった。
勢牛を用い、本剤2%を配合した粗飼料混合マッシュ飼
料(粗蛋白質12%,粗脂肪5%,粗センイ5%)を肉
用牛仕上げ用マッシュ配合飼料として出荷前60日間与
えた。評価方法は実施例1に準じて行なった。
は夫々下記組成(重量部)を有するものである。 実施例1の肥育豚用添加剤
シチンを含まない油脂類のみの組成のものを同率添加し
た。
シチンを含まない油脂類のみの組成のものを同率添加し
た。
2%加えた飼料による豚飼育結果を示す図。
3%加えたペレット飼料によるブロイラーの育成結果を
示す図。
2%加えた飼料によるホルスタイン去勢牛の飼育結果を
示す図。
Claims (5)
- 【請求項1】 主成分として抗酸化性を有するカロチノ
イド系色素とレシチンとを含みカロチノイド系色素含量
が全重量の0.001〜10.0重量%であり、レシチ
ンがカロチノイド系色素に対し少くとも1/100であ
る畜産動物用飼料添加剤。 - 【請求項2】 抗酸化性を有するカロチノイド系色素,
レシチンおよび動植物油からなり、カロチノイド系色素
含有量が全重量に対し0.001〜10.0重量%、レ
シチンと動植物油の重量比が1:99〜90:10であ
る畜産動物用飼料添加剤。 - 【請求項3】 抗酸化性を有するカロチノイド系色素が
β−カロチン,カンタキサンチン,アスタキサンチン,
ルティン,ゼアキサンチン,シトラナキサンチン,β−
アポ−8’−カロチン酸エチルエステルからなる群より
選ばれる請求項1または2記載の飼料添加剤。 - 【請求項4】 動植物油が獣脂,鳥類油,魚油,植物
油,脂肪酸,脂肪酸塩及びそれらの硬化油あるいはその
混合物である請求項2記載の添加剤。 - 【請求項5】 上記請求項1〜4をのいづれかに記載の
飼料添加剤を抗酸化性を有するカロチノイド系色素含量
が0.1〜100ppmとなる割合で添加してなる畜産
動物用飼料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3222499A JPH06197703A (ja) | 1991-05-23 | 1991-05-23 | 畜産動物用飼料添加剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3222499A JPH06197703A (ja) | 1991-05-23 | 1991-05-23 | 畜産動物用飼料添加剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06197703A true JPH06197703A (ja) | 1994-07-19 |
Family
ID=16783392
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3222499A Pending JPH06197703A (ja) | 1991-05-23 | 1991-05-23 | 畜産動物用飼料添加剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06197703A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US10456369B2 (en) | 2009-04-30 | 2019-10-29 | Avivagen Inc. | Methods and compositions for improving the health of animals |
-
1991
- 1991-05-23 JP JP3222499A patent/JPH06197703A/ja active Pending
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