JPH06197385A - 広域移動体通信方式及びその移動端末装置 - Google Patents

広域移動体通信方式及びその移動端末装置

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JPH06197385A
JPH06197385A JP42A JP21590492A JPH06197385A JP H06197385 A JPH06197385 A JP H06197385A JP 42 A JP42 A JP 42A JP 21590492 A JP21590492 A JP 21590492A JP H06197385 A JPH06197385 A JP H06197385A
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YUUSEIDAIJIN
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Abstract

(57)【要約】 【目的】MCA方式による移動体通信システムの経済的
な利点を損わずに、広範囲の地域にわたって散在する複
数の無線ゾーン相互間で指令局と移動局との通信を可能
とする。 【構成】無線ゾーン101の指令局301は、移動局4
03を呼出す場合、制御局201に広域呼出し接続要求
を行いそのID番号を送出する。制御局201は呼出し
センタ600にID番号を送出し、FM送信局610か
ら送信されるFM多重放送電波のデータチャンネルに挿
入させる。無線ゾーン103にいる移動局403は、こ
の放送電波から自局ID番号を検出して制御局203へ
広域接続要求を行い指令局201のゾーン番号と加入者
番号を送出する。制御局203は交換網500を介して
制御局201に接続する。制御局201は加入者番号に
より指令局301を呼出し、交換網500を介して移動
局403と通信させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は広域移動体通信方式及び
その移動端末装置に関し、特に所属する無線ゾーン内の
制御チャンネル及び通話チャンネルから成る無線回線を
制御する制御局と、この無線回線を介して互いに通信す
る指令局及び移動局から成る加入者とを備えるMCA方
式の移動体通信システムとその移動端末装置とに関す
る。
【0002】
【従来の技術】移動体通信システムの1つとしてMCA
方式があるが、このMCA方式は、下記文献等に述べら
れているように、半径20〜30kmの大規模な無線サ
ービス・ゾーン内に、無線搬送波の複数の周波数に対応
づけられた制御チャンネル,通話チャンネルを中継,制
御する1つの制御局(無線基地局)と、同一加入者群ご
とに上記制御局を介して互いに無線回線で送受信する固
定された指令局及び車両等に搭載され移動する移動局と
を含んで構成されている。
【0003】このMCA方式による移動体通信システム
は、1通話ごとの通話時間を制限しており、大きな単一
無線ゾーン内の多数の加入者(指令局及び移動局)に複
数の通話チャンネルを共通に割当て、加入者が通話する
たびに瞬時に空いている通話チャンネルを自動的に選択
し使用するので、貴重な電波資源を有効に利用でき、セ
ルラー方式の自動車電話/携帯電話システムと比べると
無線基地局に接続された追跡交換用の交換機や位置登録
メモリ等を必要としないので、コスト的に有利になる。
【0004】また、サービス地域を拡大する場合は、複
数の無線ゾーンを隣接して設け、隣接ゾーンの制御局間
を電波で中継することにより、加入者の属するホーム・
ゾーンとこれに隣接するゾーンとの間でも接続サービス
を受けることができるように設計されている。文献とし
ては、NEC技報(1982年発行)VOL35,N
o.12,ページ50〜90,“MCAシステム特集”
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のMCA
方式による移動体通信システムは、低コスト及び使用の
簡便性により最近ますます登録加入者数が増加してお
り、サービス地域の拡大が要求されている。しかし、そ
のサービス地域を拡大しようとする場合は、無線ゾーン
を隣接して設けそれらの制御局間を電波で中継しなけれ
ばならない。このため、制御局の出力電波のパワーを自
ゾーンの範囲内だけでなく相手の制御局まで届くように
大きくしなければならない。また、隣接していない遠隔
の無線ゾーンには電波を中継できないのでサービス地域
を拡大することができない。この場合、遠隔地の無線ゾ
ーン間を互いに隣接する複数の無線ゾーンで連接して無
理やり接続しようとしても、各ゾーンで保有する電波資
源(通話チャンネル)の量は限られており、同一ゾーン
内の加入者同士の通話が優先される結果、実質的にゾー
ン間の接続ができなくなる。いいかえると、移動局があ
るゾーン内で指令局と折角接続できていてもゾーン間を
移動するときは指令局との接続が継続されず、他ゾーン
にいる移動局を呼出すことは不可能である。
【0006】このように同一ゾーン内のみで制御局を介
する無線回線により指令局と移動局とが通信すること
は、自動車電話システムのような移動局の追跡交換のた
めの専用の交換機や位置登録メモリ等の高価な設備を使
用せず、経済性を重視するMCA方式の特徴でもあり、
現在以上にサービス地域を拡大するためには、むしろこ
れまで以上に安い小規模用のシステム、無線基地局の開
発が要望されている状況にある。
【0007】本発明の目的は、MCA方式による移動体
通信システムの経済的な利点を損なわずに、広範囲の地
域にわたって散在する複数の無線ゾーン相互間で指令局
と移動局との通信が可能な広域移動体通信方式と、その
移動局に用いられる移動端末装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明の広域移動体
通信方式は、広域にわたって分散配置された複数の無線
ゾーンの各々に設置され所属する前記無線ゾーン内の制
御チャンネル及び通話チャンネルから成る無線回線を制
御する無線装置を有した制御局と、前記無線回線を介し
て互いに通信する指令局及び移動局から成る加入者とを
備えるMCA方式の移動体通信システムにおいて、交換
網に接続し有線回線による送受信を行う有線回線接続手
段と、前記無線装置を介して前記加入者から他の無線ゾ
ーン内の加入者に対する接続要求を表す広域接続要求情
報を受信し、この広域接続要求情報中の接続要求先ゾー
ン番号に基づき前記有線回線接続手段を制御し前記交換
網を介して前記他の無線ゾーンの制御局との間を接続
し、前記広域接続要求情報中の接続要求先加入者番号を
送出するゾーン間接続手段と、前記有線回線接続手段を
介して他の制御局から受信した接続要求先加入者番号に
基づき前記無線装置を制御して接続要求先である加入者
との間に無線回線を設定する回線制御手段と、前記無線
装置と前記有線回線接続手段との間の情報転送を制御す
る情報転送手段とを備え、異なる無線ゾーン内の前記移
動局と前記指令局とが、各々の無線ゾーンの前記制御局
と、これらの制御局の間を接続する前記交換網とを介し
て互いに通信するよう構成されている。
【0009】また、第2の発明の広域移動体通信方式
は、上記第1の発明の広域移動体通信方式において、前
記制御局を、前記移動局からの接続要求の受付けの可否
を登録する登録手段と、前記無線装置を介して前記移動
局から他の無線ゾーン内の指令局に対する接続要求を受
けると前記登録手段を参照して受付けの可否を判定し、
受付け可ならば前記回線接続手段及び前記情報転送手段
を起動し前記交換網を介して前記他の無線ゾーン内の指
令局と接続させ、前記移動局に対する課金情報を作成し
前記他の無線ゾーンの制御局に送出する課金制御手段と
を備えている。
【0010】また、第3の発明の広域移動体通信方式
は、上記第1または第2の広域移動体通信方式におい
て、FM送信局からシステムのサービス地域全域にわた
って送信されるFM多重放送電波のデータチャンネルに
前記移動局に対する呼出し識別番号を含む呼出し信号を
挿入する呼出しセンタを設け、前記制御局に、前記無線
装置を介して前記指令局から自局の無線ゾーン以外の移
動局に対する広域呼出しを表す前記呼出し識別番号を含
む広域接続要求情報を受信し、前記有線回線接続手段及
び前記交換網を介して前記呼出しセンタへ前記呼出し識
別番号を送出する広域呼出し手段を備え、前記移動局
に、前記FM多重放送電波を受信し前記呼出し信号中の
前記呼出し識別番号に基づき自局あての呼出しを検出す
るFM受信検出手段を備えている。
【0011】また、第4の発明の広域移動体通信方式
は、上記第1または第2の発明の広域移動体通信方式に
おいて、衛星からシステムのサービス地域全域にわたっ
て送信される衛星放送電波に前記移動局に対する呼出し
識別番号を含む呼出し信号を挿入する呼出しセンタを設
け、前記制御局に、前記無線装置を介して前記指令局か
ら自局の無線ゾーン以外の移動局に対する広域呼出しを
表す前記呼出し識別番号を含む広域接続要求情報を受信
し、前記有線回線接続手段及び前記交換網を介して前記
呼出しセンタへ前記呼出し識別番号を送出する広域呼出
し手段を備え、前記移動局に、前記衛星放送電波を受信
し前記呼出し信号中の前記呼出し識別番号に基づき自局
あての呼出しを検出する衛星受信検出手段を備えてい
る。
【0012】また、第5の発明の移動端末装置は、上記
第1または第2の発明の広域移動体通信方式の移動局に
用いられる移動端末装置において、制御チャンネル及び
通話チャンネルから成る無線回線を介して複数の制御局
のいずれかと接続され各種制御信号及び通話信号を送受
信する送受信手段と、前記制御信号及び通話信号のマン
マシンインタフェースをとる入出力手段と、前記送受信
手段により受信中の無線回線上のSN比を監視し所定レ
ベル以上であるかどうかを検出するSN比監視手段と、
前記送受信手段及び入出力手段を制御し、前記SN比監
視手段の検出結果に従って前記複数の制御局のいずれか
を選択し、選択した制御局へ接続要求先の指令局のゾー
ン番号及び加入者番号を含む広域接続要求情報を送出
し、前記接続要求先の指令局との通信を行わせる制御手
段とを備えている。
【0013】また、第6の発明の移動端末装置は、上記
第5の発明の移動端末装置において、FM多重放送電波
を受信し多重されたデータチャンネルを抽出するFM多
重受信手段と、あらかじめ自局の呼出し識別番号を記憶
し、前記FM多重受信手段の出力信号中にこの自局の呼
出し識別番号が含まれているかどうかを検出する識別番
号検出手段とを有するFM受信検出手段を備え、前記識
別番号検出手段の検出結果を前記入出力手段に表示する
よう構成されている。
【0014】また、第7の発明の移動端末装置は、上記
第6の発明の移動端末装置において、前記FM多重受信
手段が、最もSN比の良好な前記データチャンネル用の
サブキャリアチャンネルを周波数掃引して選択するチャ
ンネル自動掃引機能付FM多重受信回路を有している。
【0015】また、第8の発明の移動端末装置は、上記
第5の発明の移動端末装置において、衛星放送電波を受
信する衛星受信手段と、あらかじめ自局の呼出し識別番
号を記憶し、前記衛星受信手段の出力信号中にこの自局
の呼出し識別番号が含まれているかどうかを検出する識
別番号検出手段とを有する衛星受信検出手段を備え、前
記識別番号検出手段の検出結果を前記入出力手段に表示
するよう構成されている。
【0016】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0017】図1は本発明の一実施例のシステム構成図
である。
【0018】図1に示す広域移動体通信方式は、半径が
数kmから数10kmの大きさの複数の無線ゾーン10
1〜105の各々の中心に既設の電話交換等の交換網5
00を介して互いに接続された制御局201〜205の
各々がそれぞれ設けられている。加入者である指令局3
01〜305の各々と移動局400〜405の各々とは
同一加入者群ごとに無線ゾーン101〜105のいずれ
かをホーム・ゾーンとして登録される。なお、指令局3
01〜305及び移動局400〜405の加入者群の区
分けは変更可能である。また、各指令局301〜305
は、ホーム・ゾーン内に固定的に設置され、その無線ゾ
ーン内の制御局のみとの間で無線回線(周波数対応の制
御チャンネル,通話チャンネル)による送受信が可能で
ある。各移動局400〜405は、車両に搭載されホー
ム・ゾーン内外を自由に移動することができ、複数の任
意の無線ゾーン(ホーム・ゾーンを含む)に通信許可の
登録をすることができ、登録した無線ゾーン(登録ゾー
ン)ならばどの登録ゾーンにおいても、その登録ゾーン
内の制御局との間で無線回線による送受信が可能であ
る。
【0019】呼出しセンタ600は、専用線521,5
22を介して直接に、あるいは専用線520及び交換網
500を介して間接的に各制御局201〜205と接続
され、広域呼出しのためのデータを受信し集線する。ま
た、呼出しセンタ600は既設のFM送信局610に接
続され、このデータを送出する。FM送信局610は、
ラジオ放送の音声信号に呼出しセンタ600からのデー
タ信号を多重し、FM多重放送電波としてアンテナ61
1から各無線ゾーン101〜105内外へ送信する。な
お、各制御局,指令局,移動局,FM送信局が使用する
電波の周波数帯は、一般に800MHz近辺とするが、他
の周波数帯でもよい。
【0020】図2は本発明の制御局201〜205に設
けられる制御局装置の一実施例のブロック図である。
【0021】上記の制御局装置は;指令局及び移動局と
の間で周波数で区分された制御チャンネルと通話チャン
ネルとから成る無線搬送周波信号を送受信し、中継,制
御する無線装置210と;専用線及び交換網を介して他
の無線ゾーンの制御局装置との接続処理と呼出しセンタ
600との接続処理とを行う有線回線接続装置270
と;無線装置210の受信情報に基づき指令局から移動
局に対する広域呼出し要求(ID番号を含む)を検出す
ると、有線回線接続装置270を介して呼出しセンタ6
00へID番号を送出する広域呼出し装置230と;無
線装置210の受信情報に基づき登録した移動局または
指令局から異る無線ゾーン内の指令局または移動局に対
する広域接続要求(接続要求先ゾーン番号及び加入者番
号を含む)を検出すると、有線回線接続装置270を介
して交換網にアクセスし該当するゾーン番号の無線ゾー
ンの制御局装置と接続するゾーン間接続装置240と;
メモリを有し、自局ゾーンをホーム・ゾーンとする指令
局及び移動局を登録し、これらに対する課金情報を作成
し蓄積するホーム・ゾーン加入者課金情報装置250
と;メモリを有し、通信許可された自局ゾーンをホーム
・ゾーンとしない(非ホーム・ゾーンの)移動局を登録
し、それらに対する課金情報を作成し、有線回線接続装
置270を介してホーム・ゾーンの制御局装置へ送出す
る非ホーム・ゾーン加入者課金情報装置260と;制御
局装置内の上記各装置を制御し、無線装置210と有線
回線接続装置270との間の情報転送を行い、他の制御
局から受信した接続要求先加入者番号に従い無線装置2
10のチャンネル設定を行い、他の制御局から受信した
課金情報をホーム・ゾーン加入者課金情報装置250に
格納する中央制御装置220とを備えている。
【0022】また、無線装置210は;中央制御装置2
20の制御の下で動作し、無線回線を介して指令局,移
動局から受信した接続要求情報等を含む上り制御信号を
解析するとともに、有線回線を介して他の無線ゾーンの
制御局から受信した接続先加入者番号を解析し、これら
の解析結果及びシステムの動作状態に応じて指令局,移
動局への各種指定情報,通知情報等を含む下り制御信号
を作成し、指令局,移動局に対する通話信号のチャンネ
ル選択及び送受信を制御する無線回線制御部217と;
無線回線制御部217の制御により1チャンネル分の下
り制御信号及び最大15チャンネル分の下り通話信号の
周波数変調された無線搬送周波信号をそれぞれ出力する
制御チャンネル用送信部213及び通話チャンネル用送
信部214と;無線回線制御部217の制御により1チ
ャンネル分の上り制御信号及び最大15チャンネル分の
上り通話信号の周波数変調された無線搬送周波信号をそ
れぞれ受信,復調する制御チャンネル用受信部215及
び通話チャンネル用受信部216と;アンテナ共用器2
12を介して制御チャンネル用送信部213,通話チャ
ンネル用送信部214,制御チャンネル用受信部215
及び通話チャンネル用受信部216とに接続され、指令
局,移動局に対する電波を送受信するアンテナ211と
を備えている。
【0023】なお、本無線装置210の基本的な構成,
動作は従来技術と同様なので詳細な説明は省略する。
【0024】図3は本発明の移動局400〜405に設
けられる移動端末装置の一実施例のブロック図である。
【0025】上記の移動端末装置は;移動端末装置内の
各部,回路の動作を制御する制御部460と;電波を送
受信するアンテナ411と;制御チャンネル,通話チャ
ンネルの送信,受信周波数に応じた周波数の局部発振信
号をそれぞれ出力するシンセサイザ部440と;シンセ
サイザ部440の出力に従って、アンテナ411及びア
ンテナ共用器412を介して制御局からの下り制御チャ
ンネル及び下り通話チャンネルの無線搬送周波信号を受
信する受信部450と;シンセサイザ部440の出力に
従って、アンテナ411及びアンテナ共用器412を介
して制御局への上り制御チャンネル及び上り通話チャン
ネルの無線搬送周波信号を送信する送信部430と;移
動端末装置の使用者とのインタフェースであり、音声,
音響を出力するスピーカ471と、音声を入力するマイ
クロホン472と、データやステータス等のランプ表示
または文字表示を行う表示部473と、キーやボタンの
操作によりコマンドやデータ等を入力するスイッチ部4
74とを有する入出力操作部470と;アンテナ411
及びアンテナ共用器412を介してFM送信局610か
らのFM多重信号を受信し、サブキャリア上のデータチ
ャンネルを抽出するFM多重受信回路421と;あらか
じめ自己のID番号(ホーム・ゾーンのゾーン番号及び
加入者番号)を記憶し、FM多重受信回路421の出力
から自己のID番号を検出すると制御部460に通知す
るID検出回路422とを備えている。なお、FM多重
受信回路421の入力用のアンテナをアンテナ411と
は別に設け、アンテナ共用器412を通さずに直接接続
してもよい。この場合、制御局,指令局,移動局相互間
の送受信電波の周波数帯とFM送信局の送信電波の周波
数帯を大幅に異ならせることができる。
【0026】また、受信部450は、アンテナ411を
介して入力された制御局からの無線搬送周波信号を増幅
する高周波増幅回路と;シンセサイザ部440から供給
される局部発振信号の周波数に応じて、制御チャンネ
ル,通話チャンネルのいずれか1つを選択し、そのチャ
ンネルの入力信号を中間周波信号に変換する混合回路
と;混合回路から出力された中間周波信号を増幅する中
間周波増幅回路と;増幅された中間周波信号を入力して
入力信号が音声信号かデータ信号かを識別する識別回路
と;入力信号が音声信号の場合に識別回路から出力され
た信号を増幅する音声周波増幅回路と;入力信号がデー
タ信号の場合にディジタル信号に復調するデータ復調回
路と;入力信号のSN比を監視しそのSN比が所定の値
以上であるかどうかを判定するSN比監視回路とを備え
ている。そして、音声周波増幅回路で増幅された音声周
波信号は、制御部460へ送られスピーカ471より出
力される。また、データ復調回路から出力されたディジ
タル信号も制御部460へ出力され、さらにSN比監視
回路での判定結果も制御部460へ通知される。
【0027】なお、図1において、FM送信局610の
送信電波が有効に届く地域が本システムのサービス適用
地域に比べて小さい場合は、FM送信局610を複数局
設ける。これらのFM送信局610のFM多重放送電波
のデータチャンネル用のサブキャリアチャンネルの周波
数がそれぞれ異なる場合は、図3の移動端末装置におい
てFM多重受信回路421を、最も適切な(SN比の良
好な)サブキャリアチャンネルを周波数掃引して判定,
選択するチャンネル自動掃引機能付FM多重受信回路と
することができる。
【0028】また、FM送信局610によりデータ多重
されるFM放送電波は、ラジオ放送用のものではなく、
テレビジョン放送の音声用のものでもよい。この場合の
FM多重信号のベースバンドスペクトラムの一例を図7
に示す。図7では、主音声及び副音声とともに、広域呼
出しのためのデータを収容するデータチャンネルが多重
されている。
【0029】本発明の指令局301〜305に設けられ
る指令局装置は、図3の移動端末装置の構成において、
FM多重受信回路421とID検出制御回路422とを
除いたものと同一の構成とすることができるので、詳細
説明は省略する。
【0030】次に、図1〜3を参照して動作を説明す
る。
【0031】移動局401は、指令局301と無線ゾー
ン101をホーム・ゾーンとする同一加入者群に属し、
無線ゾーン101と102とに対し通信許可が登録され
ているものとする。移動局401が、ホーム・ゾーンで
ある無線ゾーン101内(A地点)にいるときは、従来
のMCA方式と同様な方法で、制御局201を介して指
令局301と互いに無線で通信する(周知の方法なので
詳細動作説明は省略する)。このとき、制御局201は
制御チャンネルを使用して通話チャンネルを指定すると
ともに、1通話当りの通話時間を1分または3分に制限
する。移動局401は、1通話ごとに制御局201との
間の無線通信回線上のSN比を受信部450のSN比監
視回路456で監視しており、あらかじめ定められた一
定値以上であれば自局が無線ゾーン101内にいるもの
と判断し、制御局201に対し指令局301と通信する
ために必要な回数分だけ自ゾーン内接続要求を表す一般
接続要求(上り制御信号中の接続要求種別コードを“0
1”とする)を繰返す。
【0032】ここで、移動局401がB地点を経由して
無線ゾーン102内(C地点)へ移動したとすると、S
N比監視回路456が制御局201からの信号のSN比
があらかじめ定めた値より悪化したとき、この値を検出
し制御部460に通知する。制御部460は、シンセサ
イザ部440,送信部430を制御し上り制御チャンネ
ルの周波数を制御局202に対するものに切替え、無線
ゾーン101の指令局301に対する交換網500経由
の接続要求を表す広域接続要求信号(接続要求種別コー
ド“11”及びゾーン番号,加入者番号等を含む呼出し
信号)を無線ゾーン102の制御局202へ送出する。
制御局202は、ホーム・ゾーン加入者課金情報装置2
50により移動局401が自ゾーン(無線ゾーン10
2)をホーム・ゾーンとする移動局ではないことを認識
すると、非ホーム・ゾーン加入者課金情報装置260に
より移動局401が無線ゾーン101への通信許可を登
録された移動局であるかどうか判定する。もしも登録さ
れていなければ、制御局202は移動局401の接続要
求を受付けない。制御局202は、移動局401が登録
されていることを確認すると、呼出し信号中の接続要求
先のゾーン番号に基づきゾーン間接続装置240を起動
し、有線回線接続装置270,専用線512,交換網5
00,専用線511を介して制御局201との間を有線
回線で接続し接続要求先の加入者番号を送出するととも
に、移動局401に対して通話チャンネルを割当てる。
制御局201は、制御局202から送られてきた加入者
番号に基づき指令局301に対して通話チャンネルを割
当てるとともに、圏外着呼であることを通知する。この
通知により指令局301の指令局装置の表示部(図3の
移動端末装置の表示部473に相当)の圏外着呼ランプ
を点灯させることができる。
【0033】以上の結果、移動局401からの通話信号
は、制御局202の無線装置210,中央制御装置22
0,有線回線接続装置270を経由して交換網500に
送出され、さらに制御局201の有線回線接続装置27
0,中央制御装置220,無線装置210を経由して指
令局301に伝達される。一方、指令局301からの通
話信号は、上記と逆のルートで移動局401に伝達され
る。
【0034】このときの制御局202における移動局4
01に対する課金情報は、1通話ごとに非ホーム・ゾー
ン加入者課金情報装置260で作成され、上記のルート
により制御局201へ送られ、そのホーム・ゾーン加入
者課金情報装置250に格納される。この制御局201
のホーム・ゾーン加入者課金情報装置250には、指令
局301の課金情報と、移動局401が無線ゾーン10
1にいたときの課金情報とがともに格納される。
【0035】なお、上記説明においては移動局401が
無線ゾーン101から無線ゾーン102に移動した場合
の動作を説明したが、移動局401が最初から無線ゾー
ン102にいて、発呼を開始した場合の動作も上記と同
様である。また、無線ゾーン101とは遠隔の無線ゾー
ン103において移動局403が指令局301への通信
許可が登録されている場合も、上記と同様にして制御局
203と制御局201とが交換網500を介して接続さ
れ、この接続路を経由して移動局403と指令局301
とが通信可能となる。図4は、このような場合、すなわ
ちある無線ゾーンにいる移動局から他の無線ゾーンにあ
る指令局に発呼(呼出し)する場合の局間接続動作シー
ケンスを示す。
【0036】次に指令局から自ゾーン(ホーム・ゾー
ン)以外にいる移動局に発呼(呼出し)する場合の動作
を図5のシーケンス図も参照して説明する。
【0037】例として、無線ゾーン101の指令局30
1が移動局403を呼出す場合を説明する。指令局30
1は通常の場合は移動局403がどこにいるか知らない
ため、まず自ゾーンにいるものとして制御局201に対
し一般接続要求信号(接続要求種別コード“01”)を
送出する。指令局201は、一定時間以内に移動局40
3からの応答がなければ自ゾーン内にいないものと認識
し、制御局201へ移動局403に対する広域呼出し要
求を表す広域接続要求信号(接続要求種別コード“0
0”及び移動局のID番号等を含む呼出し信号)を送出
する。制御局201は、広域接続の呼出し信号を受ける
と広域呼出し装置230を起動し、有線回線接続装置2
70,専用線521を介して呼出しセンタ600に呼出
し信号を送出する。呼出しセンタ600は、この呼出し
信号を他の制御局からの呼出し信号とともにFM送信局
610に送り、FM多重放送電波によりすべての無線ゾ
ーン101〜105を含むシステム全域にわたって放送
する。
【0038】また、登録ゾーンである無線ゾーン103
にいる移動局403は、このFM多重放送電波を受ける
とFM多重受信回路421でデータチャンネル中の呼出
し信号を抽出し、ID検出回路422で自己のID番号
と抽出された呼出し信号とが一致するか否かを判定し、
一致を検出すると制御部460に通知する。制御部46
0は、ホーム・ゾーンの指令局301から呼出しがあっ
たことを認識し、表示部473の呼出しランプを点灯さ
せたり、スピーカ471より音響を発生させたりして使
用者に呼出しがあったことを知らせる。使用者のスイッ
チ部474のボタン操作により制御部460は、制御局
203に対し指令局301との接続を要求する広域接続
要求信号を送出する。以下、前述の移動局からの発呼の
場合と同様な動作により交換網500を介して制御局2
03と制御局201とが接続され、移動局403と指令
局301との間で通話ができるようになる。
【0039】また、どの無線ゾーン101〜105にも
いない移動局400(D地点)に対する指令局301か
らの呼出しも、上記と同様にFM送信局610からのF
M多重放送電波により行われる。移動局400は、自局
あての呼出しを検出すると表示部473の呼出しランプ
を点灯させたりして使用者に呼出しがあったことを知ら
せるが、この時点ではいずれの制御局とも通信が不可能
である。使用者は移動局400をいずれかの登録ゾー
ン、例えば無線ゾーン104内(E地点)に移動させて
から制御局204にアクセスし、上述した方法により交
換網500、制御局201を介して指令局301と通信
する。
【0040】なお、指令局側においてあらかじめ移動局
がホーム・ゾーン以外のどの無線ゾーン(登録ゾーン)
にいるか知っている場合は、前述した移動局から指令局
に対する広域接続要求動作と同様に、指令局から制御局
へ接続要求種別コードを“11”とし該当するゾーン番
号及び移動局のID番号を指定した広域接続要求信号を
送出することにより、呼出しセンタに対する広域呼出し
要求をすることなしに指令局側の制御局から交換網を介
して移動局側の制御局に接続され、この移動局側の制御
局により移動局が呼出され、指令局は移動局と通信する
ことができる。
【0041】次に、広域の移動局に対する呼出し媒体と
して、上記地上系のFM放送システムではなく、衛星放
送システムを使用した実施例を説明する。
【0042】本実施例(図示せず)は、図1に示される
実施例においてFM送信局610の代わりに衛星地上局
を設け、またこの衛星地上局から送信された呼出し対象
の移動局のID番号を含む中継電波を受けてシステムの
サービス地域全域をカバーする衛星放送電波を送信する
衛星を設け、さらに、図3に示される移動端末装置にお
いてFM他重受信回路421の代わりに衛星放送受信回
路を設けたもので、移動局は衛星からの放送電波より自
己のID番号を検出する。
【0043】図6は本発明を応用した移動体通信システ
ムにおける移動局に対する広域呼出し時の局間接続動作
のシーケンスを示す図である。
【0044】図6に示すシーケンスの局間接続動作を行
うシステム(図示せず)が前述の図1〜図3に示すシス
テムと異なる点は、加入者線を介して交換網に接続さ
れ、制御部の制御によりダイヤル信号を自動送出(発
呼)して交換網にアクセスし、交換網経由で呼出しセン
タや制御局との間の情報転送を行う有線回線接続制御回
路を指令局装置に設けた点と、無線回線を介して移動局
から受信した指令局のダイヤル番号に従って交換網にア
クセスし交換網経由で直接指令局装置と情報転送する手
段を制御局装置に設けた点とである。
【0045】図6において、指令局が移動局を呼出す場
合、自ゾーン内から応答がなければ、直接交換網を介し
て呼出しセンタに接続し、呼出し対象の移動局のID番
号を含む呼出し要求信号を送出する。呼出しセンタとF
M送信局との動作は前述の実施例と同様である。また、
自局の呼出しを検知した移動局は制御局に対し指令局の
ダイヤル番号を含む広域接続要求を行い、制御局は移動
局からの指令局ダイヤル番号に従って交換網を介して指
令局に発呼し接続する。指令局のダイヤル番号は、あら
かじめ移動局に記憶させておいてもよく、あるいは呼出
センタへの呼出し要求信号中に含ませてもよい。以上に
より、指令局がホーム・ゾーン以外の場所にある場合や
制御局との間の無線回線が使用できない場合でも、移動
局と通信可能となる。
【0046】
【発明の効果】本発明による広域移動体通信方式は、M
CA方式の移動体通信システムにおいて、広域にわたっ
て分散配置された複数の無線ゾーンの各々の制御局を交
換網に収容し、これら各制御局に、無線装置を介して自
無線ゾーン内の加入者(移動局/指令局)から他の無線
ゾーン内の加入者(指令局/移動局)に対する広域接続
要求を受けると交換網を介した有線回線により該当する
ゾーンの制御局との間を接続する有線回線接続手段及び
ゾーン間接続手段と、無線装置側の無線回線と交換網側
の有線回線との間の情報転送を制御する回線制御手段及
び情報転送手段とを備えているので、互いに遠隔な無線
ゾーン内にそれぞれある指令局と移動局とが交換網を介
して通信可能となる。このため、従来の隣接ゾーン間を
電波で中継する場合に比べて、制御局の電波出力レベル
を大きくする必要がなく、また電波資源(チャンネル
数)をより有効に使用することができる。さらに、既設
の交換網を使用できるので、サービス地域拡大に伴う設
備費の増大を押えることができる。
【0047】また、本発明の広域移動体通信方式は、自
無線ゾーン内の移動局に対する受付け可否を判定し、そ
の課金情報を作成して指令局のある無線ゾーン(ホーム
・ゾーン)の制御局に送出する登録手段及び課金制御手
段を制御局に備えることにより、同一加入者群に属する
指令局と移動局との課金情報をホーム・ゾーンの制御局
で一元管理することができる。
【0048】さらに、本発明の広域移動体通信方式は、
FM送信局(または衛星)からシステムのサービス地域
全域にわたって送信されるFM多重放送電波(または衛
星放送電波)に移動局に対する呼出し識別番号を挿入す
る呼出しセンタを設け、指令局から移動局に対する広域
呼出し接続要求を受けると指定された呼出し識別番号を
呼出しセンタへ送出する広域呼出し手段を制御局に備
え、FM多重放送電波(または衛星放送電波)から自局
の呼出し識別番号を検出するFM受信検出手段(または
衛星受信検出手段)を移動局に備えることにより、移動
局が無線ゾーンの内外をとわずどこにいても、指令局か
らの呼出しを検知することができる。このため、セルラ
ー方式の自動車電話システムのような膨大で高価な追跡
交換用の交換機や車両(移動局)位置登録メモリが不要
である。また、FM送信局や衛星は既存のシステム,設
備を使用することができる。
【0049】本発明による移動端末装置は、送受信手段
及び入出力手段により送受信中の制御局との間の無線回
線上のSN比を監視するSN比監視手段と、SN比の監
視結果に従って送受信手段を制御し通信を継続するに適
切な無線ゾーンの制御局を選択し、交換網を介した指令
局との間の通信路を設定させる制御手段とを備えている
ので、移動局が複数の無線ゾーンにわたって移動して
も、指令局との間の通信を継続することができる。
【0050】また、本発明の移動端末装置は、FM多重
放送電波(または衛星放送電波)から自局の呼出し識別
番号を検出するFM受信検出手段(または衛星受信検出
手段)を備えることにより、無線ゾーンの範囲内である
か否かにかかわらず指令局からの呼出しを検知すること
ができる。
【0051】以上説明したように、本発明は、交換網及
びFM送信局や衛星を使用することができるように構成
することにより、専用の追跡交換用交換機や位置登録メ
モリを必要としないので、MCA方式による移動体通信
システムの経済的な利点を損なわずに、広範囲の地域に
わたって散在する複数の無線ゾーン相互間で指令局と移
動局との通信を行うときの、複数の無線ゾーンにわたる
追跡接続と、複数の無線ゾーンにまたがる広域呼出し接
続と、無線ゾーン以外の地域での呼出しとが可能である
という効果を有している。このとき、各無線ゾーンの制
御局の所有する電波のチャンネルの使用効率を低下させ
ることがなく、また低トラヒックの地域でもサービスが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のシステム構成図である。
【図2】図1の制御局に用いられる制御局装置の一実施
例のブロック図である。
【図3】図1の移動局に用いられる移動端末装置の一実
施例のブロック図である。
【図4】本発明の移動局から指令局に対する広域接続要
求時の局間接続動作シーケンスを示す図である。
【図5】本発明の指令局から移動局に対する広域呼出し
接続要求時の局間接続動作シーケンスを示す図である。
【図6】本発明を応用したシステムの指令局から移動局
に対する広域呼出し接続要求時の局間接続動作シーケン
スを示す図である。
【図7】FM多重信号のベースバンドスペクトラムの一
例を示す図である。
【符号の説明】
101〜105 無線ゾーン 201〜205 制御局 210 無線装置 211 アンテナ 212 アンテナ共用器 213 制御チャンネル用送信部 214 通話チャンネル用送信部 215 制御チャンネル用受信部 216 通話チャンネル用受信部 217 無線回線制御部 220 中央制御装置 230 広域呼出し装置 240 ゾーン間接続装置 250 ホーム・ゾーン加入者課金情報装置 260 非ホーム・ゾーン加入者課金情報装置 270 有線回線接続装置 301〜305 指令局 400〜405 移動局 411 アンテナ 412 アンテナ共用器 421 FM多重受信回路 422 ID検出回路 430 送信部 440 シンセサイザ部 450 受信部 460 制御部 470 入出力操作部 471 スピーカ 472 マイクロホン 473 表示部 474 スイッチ部 500 交換網 600 呼出しセンタ 610 FM送信局 611 アンテナ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 広域にわたって分散配置された複数の無
    線ゾーンの各々に設置され所属する前記無線ゾーン内の
    制御チャンネル及び通話チャンネルから成る無線回線を
    制御する無線装置を有した制御局と、前記無線回線を介
    して互いに通信する指令局及び移動局から成る加入者と
    を備えるMCA方式の移動体通信システムにおいて、 交換網に接続し有線回線による送受信を行う有線回線接
    続手段と、前記無線装置を介して前記加入者から他の無
    線ゾーン内の加入者に対する接続要求を表す広域接続要
    求情報を受信し、この広域接続要求情報中の接続要求先
    ゾーン番号に基づき前記有線回線接続手段を制御し前記
    交換網を介して前記他の無線ゾーンの制御局との間を接
    続し、前記広域接続要求情報中の接続要求先加入者番号
    を送出するゾーン間接続手段と、前記有線回線接続手段
    を介して他の制御局から受信した接続要求先加入者番号
    に基づき前記無線装置を制御して接続要求先である加入
    者との間に無線回線を設定する回線制御手段と、前記無
    線装置と前記有線回線接続手段との間の情報転送を制御
    する情報転送手段とを備え、 異なる無線ゾーン内の前記移動局と前記指令局とが、各
    々の無線ゾーンの前記制御局と、これらの制御局の間を
    接続する前記交換網とを介して互いに通信することを特
    徴とする広域移動体通信方式。
  2. 【請求項2】 前記制御局に、前記移動局からの接続要
    求の受付けの可否を登録する登録手段と、前記無線装置
    を介して前記移動局から他の無線ゾーン内の指令局に対
    する接続要求を受けると前記登録手段を参照して受付け
    の可否を判定し、受付け可ならば前記回線接続手段及び
    前記情報転送手段を起動し前記交換網を介して前記他の
    無線ゾーン内の指令局と接続させ、前記移動局に対する
    課金情報を作成し前記他の無線ゾーンの制御局に送出す
    る課金制御手段とを備えることを特徴とする請求項1記
    載の広域移動体通信方式。
  3. 【請求項3】 FM送信局からシステムのサービス地域
    全域にわたって送信されるFM多重放送電波のデータチ
    ャンネルに前記移動局に対する呼出し識別番号を含む呼
    出し信号を挿入する呼出しセンタを設け、 前記制御局に、前記無線装置を介して前記指令局から自
    局の無線ゾーン以外の移動局に対する広域呼出しを表す
    前記呼出し識別番号を含む広域接続要求情報を受信し、
    前記有線回線接続手段及び前記交換網を介して前記呼出
    しセンタへ前記呼出し識別番号を送出する広域呼出し手
    段を備え、 前記移動局に、前記FM多重放送電波を受信し前記呼出
    し信号中の前記呼出し識別番号に基づき自局あての呼出
    しを検出するFM受信検出手段を備えることを特徴とす
    る請求項1または2記載の広域移動体通信方式。
  4. 【請求項4】 衛星からシステムのサービス地域全域に
    わたって送信される衛星放送電波に前記移動局に対する
    呼出し識別番号を含む呼出し信号を挿入する呼出しセン
    タを設け、 前記制御局に、前記無線装置を介して前記指令局から自
    局の無線ゾーン以外の移動局に対する広域呼出しを表す
    前記呼出し識別番号を含む広域接続要求情報を受信し、
    前記有線回線接続手段及び前記交換網を介して前記呼出
    しセンタへ前記呼出し識別番号を送出する広域呼出し手
    段を備え、 前記移動局に、前記衛星放送電波を受信し前記呼出し信
    号中の前記呼出し識別番号に基づき自局あての呼出しを
    検出する衛星受信検出手段を備えることを特徴とする請
    求項1または2記載の広域移動体通信方式。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の広域移動体通信
    方式の移動局に用いられる移動端末装置において、 制御チャンネル及び通話チャンネルから成る無線回線を
    介して複数の制御局のいずれかと接続され各種制御信号
    及び通話信号を送受信する送受信手段と、 前記制御信号及び通話信号のマンマシンインタフェース
    をとる入出力手段と、 前記送受信手段により受信中の無線回線上のSN比を監
    視し所定レベル以上であるかどうかを検出するSN比監
    視手段と、 前記送受信手段及び入出力手段を制御し、前記SN比監
    視手段の検出結果に従って前記複数の制御局のいずれか
    を選択し、選択した制御局へ接続要求先の指令局のゾー
    ン番号及び加入者番号を含む広域接続要求情報を送出
    し、前記接続要求先の指令局との通信を行わせる制御手
    段とを備えることを特徴とする移動端末装置。
  6. 【請求項6】 FM多重放送電波を受信し多重されたデ
    ータチャンネルを抽出するFM多重受信手段と、あらか
    じめ自局の呼出し識別番号を記憶し、前記FM多重受信
    手段の出力信号中にこの自局の呼出し識別番号が含まれ
    ているかどうかを検出する識別番号検出手段とを有する
    FM受信検出手段を備え、前記識別番号検出手段の検出
    結果を前記入出力手段に表示することを特徴とする請求
    項5記載の移動端末装置。
  7. 【請求項7】 前記FM多重受信手段が、最もSN比の
    良好な前記データチャンネル用のサブキャリアチャンネ
    ルを周波数掃引して選択するチャンネル自動掃引機能付
    FM多重受信回路を有することを特徴とする請求項6記
    載の移動端末装置。
  8. 【請求項8】 衛星放送電波を受信する衛星受信手段
    と、あらかじめ自局の呼出し識別番号を記憶し、前記衛
    星受信手段の出力信号中にこの自局の呼出し識別番号が
    含まれているかどうかを検出する識別番号検出手段とを
    有する衛星受信検出手段を備え、前記識別番号検出手段
    の検出結果を前記入出力手段に表示することを特徴とす
    る請求項5記載の移動端末装置。
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US7424286B2 (en) 2000-01-20 2008-09-09 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Transmitter/receiver system, mobile transmitter/receiver apparatus, communication management apparatus, broadcasting station carrier receiver apparatus, and method of attempting communication of call origination information
JP2016076872A (ja) * 2014-10-08 2016-05-12 Kddi株式会社 呼出分析装置、呼出分析方法およびコンピュータプログラム

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