JPH0619638B2 - 現像剤薄層形成装置 - Google Patents

現像剤薄層形成装置

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JPH0619638B2
JPH0619638B2 JP60236329A JP23632985A JPH0619638B2 JP H0619638 B2 JPH0619638 B2 JP H0619638B2 JP 60236329 A JP60236329 A JP 60236329A JP 23632985 A JP23632985 A JP 23632985A JP H0619638 B2 JPH0619638 B2 JP H0619638B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、非磁性現像剤により静電潜像を現像する現像
装置に使用可能な現像剤薄層形成装置関する。
背景技術 従来、乾式一成分現像装置としては各種装置が提案され
また実用化されている。しかし、いずれの現像方式にお
いても乾式一成分現像剤の薄層を形成することは、極め
て難しく、このため比較的厚い層の形成で現像装置を構
成していた。しかるに現像画像の鮮明度、解像力、など
の向上が求められている現在、乾式一成分現像剤の薄層
形成方法およびその装置に関する開発は必須となってい
る。
従来知られている乾式一成分現像剤の薄層を形成する方
法としては、特開昭54−43037号が提案されてお
り、且つ実用化されている。しかし、これは磁性現像剤
の薄層形成に関するものであった。磁性現像剤は磁性を
持たせるため磁性体を内添しなければならず、これは転
写紙に転写した現像像を熱定着する際の定着性の悪さ、
現像剤自身に磁性体(磁性体は通常黒色である)を内添
するためにカラー再現の際の色彩の悪いこと等の問題点
がある。
このため非磁性現像剤の薄層形成方法として、ビーバー
の毛のような柔らかい毛を円筒状のブラシにして、これ
に現像剤を付着塗布する方法や、表面がベルベット等の
繊維で作られた現像ローラにドクターブレード等により
塗布する方法が提案されている。しかしながら上記繊維
ブラシにドクターブレードとして弾性体ブレードを使用
した場合、現像剤量の規制は可能であるが、均一な塗布
は行われず、現像ローラ上の繊維ブラシを摺擦するだけ
で、ブラシの繊維間に存在する現像剤への摩擦帯電電荷
賦与は行なわれないため、かぶり等の発生しやすいとい
う問題点があった。
またこの様な現像法に於ては静電像の有無にかかわらず
現像剤が像担持体面と接するので、非画像部即ち静電荷
のない部分に於ても現像剤付着が生じ、特に摩擦帯電賦
与が十分でない現像剤は非画像部に付着しやすく、これ
がカブリとなって不良な画像を与えることになった。
発明の目的 本件出願人は上述の従来方法と全く異なる現像装置とし
て、非磁性現像剤と磁性粒子を用い、現像剤保持部材に
対向して磁性粒子拘束部材を設け、該保持部材表面の移
動方向に関し、磁性粒子拘束部材の上流に磁界発生手段
の磁気力によって磁性粒子の磁気ブラシを形成し、磁性
粒子拘束部材によって磁気ブラシを拘束し、非磁性現像
剤の薄層を現像剤保持部材に形成する現像剤薄層形成装
置を既に提案した。
本発明はこの現像剤薄層形成装置をさらに改良し、簡易
な構成により良好な磁性粒子の拘束性と安定性を保証
し、現像剤の薄層を現像剤保持部材表面に長期にわたっ
て安定的に形成し、良好なコピー画像の得られる現像剤
薄層形成装置の提供を目的とする。
本発明はさらに、簡易な構成により、地カブリのない良
好なコピー画像の得られる現像剤薄層形成装置の提供を
目的とする。
発明の概要 本発明の装置は、開口を有し現像剤と微少量の磁性粒子
とを収容する現像剤供給容器と、該開口に設けられ、前
記容器の内部と外部を無端回転移動可能な非磁性の円筒
状現像剤保持部材と、該現像剤保持部材の内部に固定し
て設けられた磁界発生手段と、該磁界発生手段の第1の
磁極の現像剤保持部材回転方向下流側位置であって、か
つ現像剤保持部材回転中心を通る鉛直線と水平線とがな
す4象限のうち第1象限内の位置で該現像剤保持部材に
当接するように付勢された端部を有し、現像剤保持部材
との間の間隔が該端部から該回転方向下流側に向って増
大して行くように傾斜して設けられ、現像剤保持部材に
弾性的に当接して該容器からの磁性粒子の流出を阻止す
る弾性体ブレードと、を有し、前記磁界発生手段は、前
記現像剤保持部材の回転方向で前記ブレードの上流側の
前記第1の磁極と該第1の磁極に隣接し上記方向で前記
第1の磁極よりもさらに上流側の位置であって前記容器
内にその磁界が作用する位置に設けられた、前記第1の
磁極と同極性の第2の磁極とを有し、前記現像剤保持部
材を無端回転移動させて、前記保持部材移動方向で前記
ブレードの下流における現像剤保持部材上に現像剤の薄
層を形成することを特徴とする現像剤薄層形成装置であ
るので、簡単な構成で良好な磁性粒子の拘束を確保しつ
つ、現像剤を充分に帯電できるので地かぶりのない良好
な画像を提供することができる。
実施例 第1図は本発明の実施例による現像剤薄層形成装置の部
分断面図である。
この実施例において、現像剤薄層形成装置は矢印a方向
に回転する潜像担持体としての感光体1上の静電潜像を
現像するものである。感光体1としては、例えばカール
ソンプロセスにより静電潜像を形成したいわゆるゼログ
ラフ感光体、特公昭42−23910号公報に記載のN
Pプロセスにより静電潜像を形成した表面に絶縁層を有
する感光体、静電記録法により潜像を形成した絶縁体、
転写法により静電潜像を転写した絶縁体、その他適宜の
方法により静電潜像(あるいは電位潜像)あるいは磁気
潜像を形成保持させた部材である。
現像剤薄層形成装置は現像剤供給容器2、現像剤保持部
材としてのスリーブ3、磁界発生手段としての磁石4お
よび弾性体ブレード6を有する。容器2は現像剤薄層形
成装置の長手方向(紙面に直角な方向)に延在する開口
部を有し、その開口部には現像剤保持部材としての現像
スリーブ3が設けられ、これは例えばアルミニウム等の
非磁性材料製である。スリーブ3は図において前記開口
に、右略半周面を容器2内へ突入させ、左略半周面を容
器外へ露出させて回転自由に軸受させて横設してあり、
矢印b方向に回転駆動される。現像剤保持部材3は上記
円筒体(スリーブ)に限らず、回動駆動される無端ベル
ト形態等にしてもよい。また導電性ゴムローラーを用い
てもよい。該現像スリーブ3の容器外露出面は、感光体
1の表面に僅小な隙間を存して対面ないしは接触してい
る。
磁石4は現像スリーブ3内に設けられ、本実施例では固
定された永久磁石であり、スリーブ3が回転駆動された
場合も、固定位置および姿勢を維持し、固定的な磁界を
発生する。この磁石4は磁極5−1(N極)および5−
2(N極)を有する。磁石4としては永久磁石に代えて
電磁石を配設してもよい。
弾性体ブレード6はスリーブ3の外表面に接触して設け
られている。接触点は磁石4の磁極5−1の位置よりも
スリーブ3回転方向下流側であり、弾性体ブレード6は
同下流側に傾いて(すなわち、スリーブ3との間の間隔
が、図示の如く、スリーブ3に当接する端部からスリー
ブ回転方向下流側に向って増大して行くように傾斜し
て)設けられている。磁石4は前記接触点よりも上流側
に1つの磁極5−1を有し、それに隣接してその上流側
にさらに少なくとも1つの磁極5−2を有する。これら
の磁極は同極であることが好ましい。
これらの磁極5−1、5−2は、スリーブ3の中心を通
る鉛直線と水平線とが形成する4象限のうちブレード端
部がある象限内に、いずれもある。
また容器2の内部には微少量の磁性粒子7と現像剤8と
が投入されており、磁性粒子7は磁石4による磁界の作
用で容器2の表面上に拘束され、磁気ブラシを形成して
いる。ここで微少量とは現像剤供給容器開口部での現像
剤担持体表面に対して規制ブレード部近傍のみ存在する
ような微少量、より具体的にはブレード部近傍に存在し
てその近傍の現像剤担持体表面が磁性粒子によってほと
んど覆われず現像剤へ開放される状態を形成できる量で
ある。さらに具体的にはこの開放が、ブレード部近傍の
磁性粒子存在域で90%以上の現像剤担持体表面が磁性
粒子から開放されるような量である。本発明の実施例に
よれば弾性的に現像剤担持体表面へ当接せしめられるブ
レード先端部近傍の現像剤容器内に微少量磁性粒子を有
し、ブレード先端部近傍に微少量磁性粒子の循環を形成
せしめ、現像剤担持体表面に付着する現像剤の攪拌を生
じさせると共に現像部へ至る現像剤担持体表面上に現像
剤の薄層が形成される。
つぎに第1図実施例の作用について説明する。スリーブ
3が矢印bの方向に回転すると、磁性粒子7は磁石4に
よって形成される磁界に拘束されつつスリーブ3の回転
方向に搬送される。しかし磁性粒子7は弾性体ブレード
6の端部によって搬送を阻止され容器2の外部には出
ず、重力および磁力によって磁極5−1および5−2付
近に向って落下する。この時、磁性粒子7は弾性体ブレ
ード6の端面近傍で循環するとともに磁極5−1および
5−2付近で激しく振動する。この振動は磁性粒子が微
少量であるため、スリーブ3による搬送力、ブレード6
による反転力、磁力による引戻し力および重力による引
戻し力によって激しく振動するものである。一方、磁性
粒子7間に混入している現像剤8は、弾性体ブレード6
とスリーブ3との接触部に侵入しスリーブ3表面上を容
器外に搬送される。
磁性粒子7の循環および振動に伴ない、容器2の内部で
は現像剤8が攪拌され同時に磁性粒子7と摺擦されるこ
とによって摩擦帯電を受ける。さらに、現像剤8は弾性
体ブレード6とスリーブ3との接触部を通過するとき
に、スリーブ3表面と弾性体ブレード6によって摺擦さ
れ、さらに摩擦帯電を受ける。このようにして現像剤8
は充分な摩擦帯電を受けることができる。この結果、現
像像において画像濃度を確保し、さらに地かぶりを減少
させることができる。
このようにして充分な摩擦帯電を受けた現像剤8は上記
接触部を通過してスリーブ3上の現像剤薄層として形成
され、スリーブ3上を感光体1と対向する現像部へ運ば
れる。現像部において、一部の現像剤は現像動作により
消費され、他の現像剤はスリーブ3の回転とともにスリ
ーブ2の下部より回収される。この回収部分にはシール
部材9が設けられ現像で消費されなかった現像剤の容器
2内への通過を許容するとともに、容器2内の磁性粒子
7および現像剤8が容器2の下部から漏出することを防
止する。回収されたスリーブ3上の現像剤は磁性粒子7
の循環および振動によって、一旦掻落されその後、磁性
粒子7によって攪拌混合され再び現像剤薄層としてスリ
ーブ3の表面上に塗布される。このようにして現像で消
費されなかった現像剤はスリーブ3表面から一旦掻落さ
れるので、現像後のスリーブ3表面上の残留現像剤量の
ばらつきにかかわらず、前記接触部を通過した後の表面
上には均一な厚さの現像剤薄層が形成される。また、こ
のようにして現像剤が一旦掻落されるので、スリーブ3
上の現像剤が入れ替るため現像剤の過剰帯電すなわちチ
ャージアップが防止される。
現像方法としては例えば特公昭58−32375に記載
の方法、すなわち感光体1と現像スリーブ2との間に微
小な間隙を設け、これらの間に直流を重畳した交番電流
を印加して、現像スリーブ2上の薄層現像剤を感光体上
の静電潜像に画像状に転移させる方法を用いることがで
きるが、その他、接触現像法でも利用できる。
つぎに弾性体ブレード6について詳細に説明する。
第2図は本発明を使用しない場合の現像剤薄層形成装置
の弾性体ブレード付近の断面図である。本図においては
弾性体ブレード6はスリーブ3の回転方向に関して上流
側に傾けられている(スリーブ回転方向に対して順方
向)。この構成では、スリーブ3の回転時、磁性粒子7
が弾性体ブレード6の先端部近傍に詰まり、磁性粒子7
の循環および振動が行なわれず、したがって、充分な摩
擦帯電が行なわれないことに加えて、容器2の上部の現
像剤8を磁性粒子7間に充分に取込めないため、現像剤
薄層にむらを生じ易いことが判明した。また、弾性体ブ
レード6とスリーブ3との接触部分に磁性粒子7が進入
し、このため、これらの間の接触圧力が不均一となり、
形成される現像剤薄層に筋状のむらが発生する。さらに
この場合、磁性粒子7がスリーブ3に部分的に押付けら
れ、スリーブ3の表面に損傷が発生する。
第3図は本発明を使用した場合の現像剤薄層形成装置の
弾性体ブレード付近の断面図である。本図の構成では弾
性体ブレード6はスリーブ3の移動方向の下流側に傾け
られている(すなわち、スリーブ3との間の間隔が、図
示の如く、スリーブ3に当接する端部からスリーブ回転
方向下流側に向って増大して行くように傾斜してい
る)。この構成においては、スリーブ3の回転により搬
送された磁性粒子7は弾性体ブレード6の先端部で上方
に持上げられ、重力および磁力により磁極5−1又は5
−2付近に落下し矢印c方向に循環を繰返すことがで
き、さらに磁極5−1および5−2付近では磁性粒子7
が著しく振動することが確認された。
この磁性粒子7の循環および振動作用により、現像剤は
充分に摩擦帯電されるとともに、容器2の上部からスリ
ーブ3の表面上に安定的に供給される。さらに上記作用
によって、スリーブ3上の残留現像剤を掻落すことがで
きるため、前記の弾性体ブレードを用いることの効果と
組合わされて均一な厚さの現像剤薄層が安定的に形成で
きる。
つぎに弾性体ブレード6の材料としては、例えばJIS
硬度40〜80゜のゴム、好ましくは50〜70゜のも
のが現像剤薄層の安定形成のためによい。弾性体ブレー
ド6の厚さは磁性粒子7が弾性体ブレード6の背面上に
乗り上げることを妨げるために、ある程度の厚さを有す
ることが好ましく、発明者の実験および考察によれば、
1mm以上好ましくは2.0mm以上である。
第4図は弾性体ブレード取付構成を示す断面図である。
弾性体ブレード6はスリーブ3の表面に押付けられて接
触しているので、図示の如く変形している。これによ
り、ブレード6の端部はスリーブ3に当接するように付
勢される。なお、ここでブレード端部とは、ブレード先
端、該先端を含む近傍または先端を含まない先端近傍で
ある。ブレード6は該端部からスリーブ回転方向下流側
に傾斜する。点線はスリーブ3が存在しないと仮定した
ときの弾性体ブレード6の状態を示す。直線mはスリー
ブ3の中心を通る鉛直線、直線nは弾性体ブレード6と
スリーブ3の接触部Qとスリーブ3の中心を通る直線、
直線lはスリーブ3の中心と弾性ブレードに近い方の磁
極5−1の中心を通る直線である。直線mと直線nのな
す角をx、直線nと直線lのなす角をyとする。面T
は、弾性体ブレード6がスリーブ3と接触して変形され
ない状態における、弾性体ブレード6の底面である。点
Pは面Tとスリーブ3の表面との交線の断面、角度θは
点Pを通るスリーブ3の接線と面Tとのなす角、距離d
は面Tがスリーブ3の内部に進入している長さである。
ここで直線mは点Pを通っているが、これは必ずしも必
要なことではない。
角度θとしては、スリーブ3の回転時、それとの摩擦力
により弾性体ブレード6が反返えるなどの問題を発生さ
せないために、0゜から40゜、好ましくは2゜から2
0゜の範囲である。
また、弾性体ブレード6の進入量dは0.5〜2mmが
好ましく、しかも弾性体ブレード6の先端のエッジ部が
スリーブ3に対して接触していることが好ましい。これ
は弾性体ブレード6の先端のエッジ部がスリーブ3表面
と離れていると、この間隙に磁性粒子7が侵入し、接触
圧力の均一性を損なうとともに、スリーブ3表面を損傷
する可能性があることが判明したからである。
さらに、上記角度xおよびyについては、つぎの条件を
満すことが好ましい。
x≧0 y>0 x+y<90゜ 角度xについては、x<0の場合には、弾性体ブレード
6の先端部において、重力の方向が弾性体ブレード6の
方向に向うため、磁性粒子7が弾性体ブレード6先端部
近傍に滞留する傾向にあり、磁性粒子7の良好な振動お
よび循環を妨げるが判明した。重力の関係により角度x
の好ましい範囲は5<x<40゜である。
角度yについては、y≦0゜の場合磁性粒子7が弾性体
ブレード6先端部近傍に張り付き、循環および振動が行
なわれず、好ましくないことが判明した。さらに、30
゜<y<60゜の場合に、特に良好な循環および振動が
行なわれ、好ましいことが確認された。
角度x+yについては、x+y>90゜の場合、磁性粒
子7がスリーブ3上を弾性体ブレード6位置まで良好に
搬送されず、重力により磁性粒子7がスリーブ3内で離
散し弾性体ブレード6直前で循環および振動する磁性粒
子7が存在しなくなり、好ましくないことが判明した。
上記の考察より、更に好ましい範囲はつぎの通りであ
る。
5゜<x<40゜ 30゜<y<60゜ x+y<90゜ この範囲では、特に磁性粒子7の循環および振動が充分
に得られ、したがって安定した現像剤塗布が得られる。
スリーブ3表面は、鏡面とするよりも微小な凹凸を設け
ることが磁性粒子7の循環および振動の点から好まし
い。
磁性粒子7としては、鉄粉、フェライト粉体などを用い
ることができる。さらに、これらに現像剤8の帯電極性
に合せて樹脂コーティングしたものはさらに好ましい。
磁性粒子7の粒径は50〜200μmのものを用い得
る。50μm以下では、磁性粒子7の流動性が悪く、充
分な循環および振動が得られず、現像剤8の取込み量が
少なくなり、現像剤8の安定した薄層が形成されないこ
とが確認された。また、200μm以上の粒径の場合
は、現像剤8の供給は充分に行なわれるものの、摩擦帯
電が充分でないので好ましくない。この範囲の中でも、
80〜150μmが充分な磁性粒子7の循環および振動
を得るために特に好ましい。
第5図は本発明に係る現像剤薄層形成装置を用いた現像
装置の具体例の断面図である。この図においては第1図
と同一の参照符号を対応する部材および手段に付したの
で、これらについては詳細な説明を省略する。
スリーブ3としては直径20mmのアルミニウム製のス
リーブの表面をアランダム砥粒により不定型サンドブラ
スト処理したものを用いた。磁石4としては、フェライ
ト焼結タイプを使用し、弾性体ブレードに近い第1の磁
極5−1を弾性体ブレードとスリーブ2との接触点より
も45゜スリーブの回転方向にずらして設定した。第1
の磁極と隣接する第2の磁極は、第1の磁極よりも30
゜(角度u)さらに上流とした。第1の磁極の磁束密度
のピーク値をスリーブ表面で800ガウス、第2の磁極
の磁束密度を同700ガウスとした。弾性体ブレード6
としてはシリコンゴム(ゴム硬度JIS60゜、厚さ2
mm)を用いた。これらの取付位置は、θ=10゜、d
=1.0mm、x=15゜、y=50゜とした。
磁性粒子としては粒径100〜80μm(150/20
0メッシュ)の鉄製粒子(最大磁化=190emu/
g)にアクリル系およびフッ素系樹脂をコーティングし
たものを用い、現像剤としてはスチレン/アクリル樹脂
とスチレンブタジェン樹脂の共重合体100部にペリレ
ン系赤の顔料5部からなる平均粒径13μmのトナー粉
体にコロイダルシリカ1.0%を外添した赤トナーを用
いたとことろ、上述の塗布作用によりスリーブ上に約5
0μmの均一な塗布量が得られた。この層の帯電量をブ
ローオフ法で測定したところ、電荷量は+12μc/g
で、これは充分な値である。
ここで使用する現像方法としては、特公昭58−323
75に記載の方法が好ましい。電子写真感光体とスリー
ブ3との間にはバイアス電源により電圧が印加される。
バイアス電源は交流でも直流でもよいが、交流に直流を
重畳したものが好ましい。現像方法はこれに限られるも
のでなく、現像剤薄層を感光体1に接触させて現像して
もよい。
この現像剤薄層形成装置をキヤノン株式会社製のPC−
20複写機に組込み、バイアス電源として周波数160
0Hz、ピーク・ピーク電圧1300Vの交流電圧に、
−300Vの直流を重畳させたものを用い、感光体上の
潜像1の表面電位を暗部−540V、明部−220Vに
し、スリーブ3と感光体1(有機光導電体)の間隔を2
50μmに設定して現像を行なったところ、反射濃度
1.2の良好な赤色の画像を得ることができた。さら
に、1000枚の画像形成を連続的に行なったところ、
最終の画像形成に至るまでスリーブゴーストのない良好
な画像を得ることができた。
本発明の現像剤薄層形成装置における磁性粒子の粒径の
影響を調べるために、種々の粒径の磁性粒子について現
像剤保持部材の単位長さ当り0.1gの割合で(合計
2.1g)現像装置に投入し、さらに前述の赤トナーを
50g投入して、現像巾を210mm(A4縦に相当)
として、現像を行なった結果を表1に示す。
この結果、50μm以下の粒径の磁性粒子では、弾性体
ブレード6の端部近傍に磁性粒子が滞留し、磁性粒子の
循環、振動がほとんど認められず、現像剤層は非常に薄
く、現像ムラの顕著な画像となり、好ましくない。50
〜100μmでは、やや現像ムラは認められるが、かな
り良好な画像であった。80〜100μmでは、ほぼ良
好な画像が得られた。200μmの場合は、摩擦帯電不
足と思われるかぶりの発生が認められた。
つぎに、磁性粒子の量の影響を調べるために、同一の現
像装置において、上記第2の磁極を除去し、単一の磁極
の場合について、粒度分布80〜150μmの磁性粒子
を0.2g(現像剤保持部材の単位長さ当り(長手方向
0.01g/cm)、1.0(0.05)、2.1
(0.1)、10.5(0.5)、21.5(1.0)
投入(スリーブ3の中心線とブレード6の先端を結ぶ面
とスリーブ3の中心線と磁極の中心線とを結ぶ面に挾ま
れる容器内の空間に存在する全磁性粒子量(g)をスリ
ーブの有効長(cm)で割った値)した場合および磁性
粒子を全く入れない場合について、前述の赤トナーを5
0gとともに使用して現像したところ表2の結果が得ら
れた。
この結果によれば、磁性粒子が存在せず、弾性体ブレー
ド6のみによって薄層を形成する場合は、現像ムラが著
しく、0.01〜0.5g/cmでは現像ムラは顕著で
ない。また、この範囲においては磁性粒子は磁極5によ
って完全に拘束され、現像剤薄層形成装置内を自由に移
動するものが存在しないため、現像剤薄層形成装置に衝
撃が加わった場合においても、磁性粒子が偏ることはな
かった。特に、0.05〜0.1g/cmの範囲では良
好であった。また、1.0g/cm以上ではスリーブゴ
ーストによると思われる現像ムラが顕著となる。この
時、磁性粒子はスリーブ3の表面のかなりの部分を覆
い、ゆったりとした循環は行なうものの、顕著な振動は
認められなかった。
つぎに、本発明にしたがって、第2の磁極を使用した場
合の実験(その他の条件は前記と同一)結果はつぎの通
りである。
この結果から、磁性粒子が存在しない場合および磁性粒
子の量が微量である場合は、第2の磁極の効果は認めら
れないが、磁性粒子の量が大くなると、その効果が顕著
となる。すなわち、かぶりの発生を押えることができ
る。
単極の場合と反発磁極を用いた場合について詳細に説明
する。
第6図は単極の場合を示し、第7図は反発極性の双極と
した場合を示す。
微量、すなわち約0.1g/cm以下の磁性粒子が投入
された場合には両者には大差が認められず、弾性体ブレ
ード端面に磁性粒子が集中し、この部分で矢印cで示す
ように循環し、循環部分の上流側磁極付近で磁性粒子の
振動が観察された。
0.5g/cm以上の磁性粒子が投入された場合は、磁
極位置付近まで循環域が広がり、磁性粒子の振動はかな
り減少した。1.0g/cm以上では、磁性粒子がスリ
ーブ表面を磁極位置まで完全に覆うので、完全な循環が
行われ、磁性粒子の振動はほとんど観察されなかった。
また、循環の速度も0.5g/cmの場合に比較して低
下した。
この結果および考察により、磁性粒子、すなわち磁気ブ
ラシの振動が残現像剤の掻落しおよびトナーの供給に重
要な役割を行っていると考えられる。
つぎに第7図の構成においては、磁性粒子の量が増加し
ても、スリーブ表面が完全に覆われることはなく、磁極
間のスリーブ表面では磁性粒子による磁気ブラシが極め
て粗の状態で形成され、この部分の磁気ブラシが良く振
動していることが観察された。
この磁気ブラシの振動によりトナーの安定供給が行なわ
れ、現像ムラが防止されていると考えられる。
これによって磁性粒子の量を増加させることもでき、そ
の場合は現像剤の摩擦帯電が増加安定し、極めて良質の
画像を提供することが可能となった。
上記から、単極の場合に許容される磁性粒子の量が0.
01〜0.5g/cmであるのに対し反発の双極の場合
は0.01〜1.5g/cmまで広げることができた。
さらに、上記範囲の中では、磁性粒子は磁極によって完
全に拘束され、容器2内を自由に運動しないため、現像
剤薄層形成装置に衝撃が加わった場合でも、磁性粒子が
偏ることがない。
上記実施例では非磁性現像剤を使用したが、磁性粒子に
比較して磁性が弱くかつ摩擦帯電可能であれば、磁性現
像剤も使用可能である。
発明の効果 以上本発明によれば容器からの磁性粒子の流出が確実に
安定的に阻止でき、また弾性体ブレードと現像剤保持部
材のニップ部への磁性粒子の侵入も防止できるので、長
期にわたって均一な層厚の現像剤薄層を形成できる。そ
して本発明によれば現像剤の摩擦電荷も一層増加でき
る。かつ現像剤保持部材への現像剤付与性も更に向上す
る。従ってこれらのことから現像画像の画質向上に寄与
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例による現像剤薄層形成装置の部
分断面図である。 第2図は本発明を使用しない場合の現像剤薄層形成装置
の弾性体ブレード付近の断面図である。 第3図は本発明を使用した場合の現像剤薄層形成装置の
弾性体ブレード付近の断面図である。 第4図は弾性体ブレーどの取付構成を示す断面図であ
る。 第5図は本発明による現像剤薄層形成装置を使用した現
像装置の具体例の断面図である。 第6図は本発明を使用しない場合の磁性粒子の移動を示
す断面図である。 第7図は本発明を使用した場合の磁性粒子の移動を示す
断面図である。 符号の説明 1:感光体 2:容器 3:スリーブ 4:磁石 5−1:第1磁極 5−2:第2磁極 6:弾性体ブレード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−95571(JP,A) 特開 昭58−90668(JP,A) 特開 昭59−49568(JP,A) 特開 昭60−61775(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口を有し現像剤と微少量の磁性粒子とを
    収容する現像剤供給容器と、 該開口に設けられ、前記容器の内部と外部を無端回転移
    動可能な非磁性の円筒状現像剤保持部材と、 該現像剤保持部材の内部に固定して設けられた磁界発生
    手段と、 該磁界発生手段の第1の磁極の現像剤保持部材回転方向
    下流側位置であって、かつ現像剤保持部材回転中心を通
    る鉛直線と水平線とがなす4象限のうち第1象限内の位
    置で該現像剤保持部材に当接するように付勢された端部
    を有し、現像剤保持部材との間の間隔が該端部から該回
    転方向下流側に向って増大して行くように傾斜して設け
    られ、現像剤保持部材に弾性的に当接して該容器からの
    磁性粒子の流出を阻止する弾性体ブレードと、 を有し、前記磁界発生手段は、前記現像剤保持部材の回
    転方向で前記ブレードの上流側の前記第1の磁極と該第
    1の磁極に隣接し上記方向で前記第1の磁極よりもさら
    に上流側の位置であって前記容器内にその磁界が作用す
    る位置に設けられた、前記第1の磁極と同極性の第2の
    磁極とを有し、前記現像剤保持部材を無端回転移動させ
    て、前記保持部材移動方向で前記ブレードの下流におけ
    る現像剤保持部材上に現像剤の薄層を形成することを特
    徴とする現像剤薄層形成装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載の現像剤薄層
    形成装置において、前記第1の磁極は、前記第1象限内
    にあることを特徴とする現像剤薄層形成装置。
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