JPH06193819A - 低ＮＯｘバーナ - Google Patents
低ＮＯｘバーナInfo
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- JPH06193819A JPH06193819A JP35759492A JP35759492A JPH06193819A JP H06193819 A JPH06193819 A JP H06193819A JP 35759492 A JP35759492 A JP 35759492A JP 35759492 A JP35759492 A JP 35759492A JP H06193819 A JPH06193819 A JP H06193819A
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- holding plate
- burner
- flame
- flame holding
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- Pre-Mixing And Non-Premixing Gas Burner (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 構造が簡単で且つ保炎板の耐久性が高い、空
気の流れを保炎板により転向させることにより薄膜環状
火炎を形成する低ＮＯｘバ−ナを提供する。 【構成】円筒状でその先端部にオリフィス４が設けられ
た空気筒３に、円筒状で先端壁部に半径方向に燃料を噴
射する複数の燃料噴射孔２を設けたバーナ本体１をその
燃料噴射孔２の形成部が空気筒３の先端オリフィス４よ
り下流側で且つ中心部に位置するように配設すると共
に、円板状で多数の空気噴射孔が設けられた保炎板５を
空気筒３のオリフィス４と燃料噴射孔２との間に配設し
たことを特徴とする。
気の流れを保炎板により転向させることにより薄膜環状
火炎を形成する低ＮＯｘバ−ナを提供する。 【構成】円筒状でその先端部にオリフィス４が設けられ
た空気筒３に、円筒状で先端壁部に半径方向に燃料を噴
射する複数の燃料噴射孔２を設けたバーナ本体１をその
燃料噴射孔２の形成部が空気筒３の先端オリフィス４よ
り下流側で且つ中心部に位置するように配設すると共
に、円板状で多数の空気噴射孔が設けられた保炎板５を
空気筒３のオリフィス４と燃料噴射孔２との間に配設し
たことを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は空気の流れを保炎板によ
り転向させ、該転向した空気の流れにバーナ本体から噴
射した燃料を混合させ燃焼させ、薄膜環状火炎を形成し
て低ＮＯｘ化を図る低ＮＯｘバ−ナに関するものであ
る。
り転向させ、該転向した空気の流れにバーナ本体から噴
射した燃料を混合させ燃焼させ、薄膜環状火炎を形成し
て低ＮＯｘ化を図る低ＮＯｘバ−ナに関するものであ
る。
【０００２】
【従来技術】従来、ボイラ用バ−ナとしては、いわゆる
先混合ブラストバ−ナが多く使用されている。かかるバ
−ナは、窒素酸化物（以下ＮＯｘという）の発生値がＯ
2＝０％換算で７５〜１００ｐｐｍであり、公的規制値
（例えばガス燃料の場合Ｏ2＝０％換算値で６０ｐｐｍ
以下）をオ−バしてしまうという問題がある。ＮＯｘを
低減するために、例えば蒸気噴射や水噴霧等の対策が必
要となるが、装置が複雑で設備費が増大する。また、燃
焼室の小型化はＮＯｘの増加を伴うのでボイラー小型化
は困難という問題がある。
先混合ブラストバ−ナが多く使用されている。かかるバ
−ナは、窒素酸化物（以下ＮＯｘという）の発生値がＯ
2＝０％換算で７５〜１００ｐｐｍであり、公的規制値
（例えばガス燃料の場合Ｏ2＝０％換算値で６０ｐｐｍ
以下）をオ−バしてしまうという問題がある。ＮＯｘを
低減するために、例えば蒸気噴射や水噴霧等の対策が必
要となるが、装置が複雑で設備費が増大する。また、燃
焼室の小型化はＮＯｘの増加を伴うのでボイラー小型化
は困難という問題がある。
【０００３】上記問題点を解決するために改良型の低Ｎ
Ｏｘバ−ナとして、例えば平３−１９１２０２号公報に
開示されたものがある。図３はその低ＮＯｘバ−ナの概
略構造を示す図である。同図に示すように、本低ＮＯｘ
バ−ナはインナーチューブ１０１の先端部近傍外周にリ
アプレ−ト１０２を設け、該リアプレ−ト１０２には多
数の２次空気噴出孔１０３を放射状に配列し、インナー
チューブ１０１の先端部にはフロントプレ−ト１０４を
設け該フロントプレ−ト１０４と前記リアプレ−ト１０
２間の前記インナ−チュ−ブ１０１には、半径方向に混
合ガス噴出孔１０５を設けた構造である。なお、図中、
１０６はガス噴出孔、１０７は１次空気噴射孔、１０８
はパイロットバーナ、１０９はバーナタイル、１１０は
２次空気流部、１１１は薄膜環状火炎、１１２はパイロ
ット炎である。
Ｏｘバ−ナとして、例えば平３−１９１２０２号公報に
開示されたものがある。図３はその低ＮＯｘバ−ナの概
略構造を示す図である。同図に示すように、本低ＮＯｘ
バ−ナはインナーチューブ１０１の先端部近傍外周にリ
アプレ−ト１０２を設け、該リアプレ−ト１０２には多
数の２次空気噴出孔１０３を放射状に配列し、インナー
チューブ１０１の先端部にはフロントプレ−ト１０４を
設け該フロントプレ−ト１０４と前記リアプレ−ト１０
２間の前記インナ−チュ−ブ１０１には、半径方向に混
合ガス噴出孔１０５を設けた構造である。なお、図中、
１０６はガス噴出孔、１０７は１次空気噴射孔、１０８
はパイロットバーナ、１０９はバーナタイル、１１０は
２次空気流部、１１１は薄膜環状火炎、１１２はパイロ
ット炎である。
【０００４】上記構造の低ＮＯｘバ−ナにおいて、燃焼
用空気が図３の矢印で示すように２次空気流部１１０に
導入されると、その一部は、一次空気噴出孔１０７か
ら、インナーチュ−ブ１０１内に入る。ガス噴出孔１０
６からは燃焼ガスが噴出しているので、該燃焼ガスと１
次空気は混合しながらインナーチューブ１０１の先端部
に達し、混合ガス噴出孔１０５から噴出する。２次空気
の他の部分は２次空気噴出孔１０３から噴出し、フロン
トプレ−ト１０４の裏側でパイロト炎１１２により着火
され、フロントプレ−ト１０４の裏面外周部に薄膜環状
火炎１１１を形成して燃焼する。
用空気が図３の矢印で示すように２次空気流部１１０に
導入されると、その一部は、一次空気噴出孔１０７か
ら、インナーチュ−ブ１０１内に入る。ガス噴出孔１０
６からは燃焼ガスが噴出しているので、該燃焼ガスと１
次空気は混合しながらインナーチューブ１０１の先端部
に達し、混合ガス噴出孔１０５から噴出する。２次空気
の他の部分は２次空気噴出孔１０３から噴出し、フロン
トプレ−ト１０４の裏側でパイロト炎１１２により着火
され、フロントプレ−ト１０４の裏面外周部に薄膜環状
火炎１１１を形成して燃焼する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
３に示す構造の低ＮＯｘバ−ナにおいては、混合ガス噴
出孔１０５（燃料噴射孔）の下流側にフロントプレ−ト
１０４（保炎板）を設け、該フロントプレ−ト１０４に
より混合ガス及び２次空気が転向され、フロントプレ−
ト１０４の裏面外周部に薄膜環状火炎１１１が形成され
る為、該フロントプレ−ト１０４が薄膜環状火炎１１１
の高温に曝されることになり、フロントプレ−ト１０４
が高温となり耐久性が低下すると云う問題があった。
３に示す構造の低ＮＯｘバ−ナにおいては、混合ガス噴
出孔１０５（燃料噴射孔）の下流側にフロントプレ−ト
１０４（保炎板）を設け、該フロントプレ−ト１０４に
より混合ガス及び２次空気が転向され、フロントプレ−
ト１０４の裏面外周部に薄膜環状火炎１１１が形成され
る為、該フロントプレ−ト１０４が薄膜環状火炎１１１
の高温に曝されることになり、フロントプレ−ト１０４
が高温となり耐久性が低下すると云う問題があった。
【０００６】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、上記問題点を除去し、構造が簡単で且つ、保炎板の
耐久性が高い、空気の流れを保炎板により転向させるこ
とにより薄膜環状火炎を形成する低ＮＯｘバ−ナを提供
することを目的とする。
で、上記問題点を除去し、構造が簡単で且つ、保炎板の
耐久性が高い、空気の流れを保炎板により転向させるこ
とにより薄膜環状火炎を形成する低ＮＯｘバ−ナを提供
することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は図１に示すように、バーナ本体１と、空気を導
く空気筒３及び保炎板５を具備し、前記空気筒３で導か
れた空気の流れを前記保炎板５で転向させ、該空気と前
記バーナ本体１の燃料噴射孔２から噴射された燃料を混
合させ燃焼させることにより、薄膜環状火炎９を形成さ
せる低ＮＯｘバ−ナにおいて、空気筒３は円筒状でその
先端部にオリフィス４が設けられた構造であり、バーナ
本体１は円筒状でその先端壁部に半径方向に燃料を噴射
する複数の燃料噴射孔２が設けられた構造であり、更に
保炎板５は円板状で多数の空気噴射孔が設けられた構造
であり、バーナ本体１をその燃料噴射孔２の形成部が空
気筒３の先端オリフィス４より下流側で且つ中心部に位
置するように配設すると共に、保炎板５を空気筒３のオ
リフィス４と前記バーナ本体１の燃料噴射孔２との間に
配設したことを特徴とする。
本発明は図１に示すように、バーナ本体１と、空気を導
く空気筒３及び保炎板５を具備し、前記空気筒３で導か
れた空気の流れを前記保炎板５で転向させ、該空気と前
記バーナ本体１の燃料噴射孔２から噴射された燃料を混
合させ燃焼させることにより、薄膜環状火炎９を形成さ
せる低ＮＯｘバ−ナにおいて、空気筒３は円筒状でその
先端部にオリフィス４が設けられた構造であり、バーナ
本体１は円筒状でその先端壁部に半径方向に燃料を噴射
する複数の燃料噴射孔２が設けられた構造であり、更に
保炎板５は円板状で多数の空気噴射孔が設けられた構造
であり、バーナ本体１をその燃料噴射孔２の形成部が空
気筒３の先端オリフィス４より下流側で且つ中心部に位
置するように配設すると共に、保炎板５を空気筒３のオ
リフィス４と前記バーナ本体１の燃料噴射孔２との間に
配設したことを特徴とする。
【０００８】また、前記保炎板５の空気供給側面には、
図２に示すように複数枚（図２では４枚）の円弧状の旋
回羽根１０を放射状に取り付けたことを特徴とする。
図２に示すように複数枚（図２では４枚）の円弧状の旋
回羽根１０を放射状に取り付けたことを特徴とする。
【０００９】
【作用】本発明によれば低ＮＯｘバ−ナを上記のように
構成することにより、保炎板５をバーナ本体１の燃料噴
射孔２と空気筒３の先端部との間に設けるので、該保炎
板５の空気供給側面（表面）は常時空気筒３から供給さ
れ空気により冷却され、且つ燃料噴射孔２が保炎板５よ
り下流側に位置するから、薄膜環状火炎９が保炎板５よ
り離れた位置に形成され、該保炎板５が高温になること
もなく、ＳＵＳ材でも十分耐久性が保てる。
構成することにより、保炎板５をバーナ本体１の燃料噴
射孔２と空気筒３の先端部との間に設けるので、該保炎
板５の空気供給側面（表面）は常時空気筒３から供給さ
れ空気により冷却され、且つ燃料噴射孔２が保炎板５よ
り下流側に位置するから、薄膜環状火炎９が保炎板５よ
り離れた位置に形成され、該保炎板５が高温になること
もなく、ＳＵＳ材でも十分耐久性が保てる。
【００１０】また、このバ−ナを例えば水管ボイラに使
用すると薄膜環状火炎９が保炎板５の外周から離れた位
置に広い表面積で形成されるので水管又は水冷壁によ
り、火炎が急速に冷却され火炎温度が低下し、また空気
の滞留時間も短くなりＮＯｘの生成が抑制される。
用すると薄膜環状火炎９が保炎板５の外周から離れた位
置に広い表面積で形成されるので水管又は水冷壁によ
り、火炎が急速に冷却され火炎温度が低下し、また空気
の滞留時間も短くなりＮＯｘの生成が抑制される。
【００１１】また、保炎板５の空気供給側面には旋回羽
根１０を設けることにより、該保炎板５に当接し転向す
る２次空気流は該旋回羽根１０により旋回力が与えら
れ、旋回するから薄膜環状火炎９も旋回することにな
り、燃焼が平均化される。
根１０を設けることにより、該保炎板５に当接し転向す
る２次空気流は該旋回羽根１０により旋回力が与えら
れ、旋回するから薄膜環状火炎９も旋回することにな
り、燃焼が平均化される。
【００１２】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。 〔実施例１〕図１は本発明の低ＮＯｘバ−ナの概略構造
を示す図である。図示するように、本低ＮＯｘバ−ナは
先端部に空気流路断面を小さくするオリフィス４を設け
た空気筒３があり、該空気筒３の中心部に円筒状のバ−
ナ本体１が設置されている。該バ−ナ本体１の先端部に
は半径方向に燃料を噴射する複数の燃料噴射孔２が開け
られ、燃料は遮断弁８を通りバ−ナ本体１に供給される
ようになっている。
に説明する。 〔実施例１〕図１は本発明の低ＮＯｘバ−ナの概略構造
を示す図である。図示するように、本低ＮＯｘバ−ナは
先端部に空気流路断面を小さくするオリフィス４を設け
た空気筒３があり、該空気筒３の中心部に円筒状のバ−
ナ本体１が設置されている。該バ−ナ本体１の先端部に
は半径方向に燃料を噴射する複数の燃料噴射孔２が開け
られ、燃料は遮断弁８を通りバ−ナ本体１に供給される
ようになっている。
【００１３】バーナ本体１の燃料噴射孔２は前記空気筒
オリフィス４の下流側に設定され、バーナ本体１にはそ
の燃料噴射孔２の上部に取付け部１１を介して保炎板５
が取り付けられている。該保炎板５は中心部にバ−ナ本
体１が貫通する孔が開けられ、周囲には多数の１次空気
噴出孔６が放射状に設けられている。
オリフィス４の下流側に設定され、バーナ本体１にはそ
の燃料噴射孔２の上部に取付け部１１を介して保炎板５
が取り付けられている。該保炎板５は中心部にバ−ナ本
体１が貫通する孔が開けられ、周囲には多数の１次空気
噴出孔６が放射状に設けられている。
【００１４】前記保炎板５の外形寸法は、空気筒３のオ
リフィス４の内径よりも小さく、燃料噴射孔２とオリフ
ィス４の間に配設され、保炎板５と空気筒３のオリフィ
ス４の隙間は２次空気を供給する２次空気流通部７とな
っている。なお、図１において、１２は２次空気流、１
３は空気流通路である。
リフィス４の内径よりも小さく、燃料噴射孔２とオリフ
ィス４の間に配設され、保炎板５と空気筒３のオリフィ
ス４の隙間は２次空気を供給する２次空気流通部７とな
っている。なお、図１において、１２は２次空気流、１
３は空気流通路である。
【００１５】上記構造の低ＮＯｘバ−ナにおいて、燃料
は遮断弁８及びバ−ナ本体１を通り、先端の燃料噴射孔
２から保炎板５の下流側に保炎板５の下流側面（裏面）
と平行に半径方向に噴射される。一方燃焼用空気は、保
炎板５上の１次空気噴出孔６から１次空気が噴出され、
空気筒３（オリフィス４）と保炎板５との隙間の２次空
気流通部７を通って２次空気が流れるようになってい
る。
は遮断弁８及びバ−ナ本体１を通り、先端の燃料噴射孔
２から保炎板５の下流側に保炎板５の下流側面（裏面）
と平行に半径方向に噴射される。一方燃焼用空気は、保
炎板５上の１次空気噴出孔６から１次空気が噴出され、
空気筒３（オリフィス４）と保炎板５との隙間の２次空
気流通部７を通って２次空気が流れるようになってい
る。
【００１６】１次空気噴出孔６から保炎板５の裏面側に
供給される１次空気と燃料噴射孔２から噴射される燃料
の一部は、衝突混合し燃焼する。その結果保炎板５の裏
面側での燃焼は、多数の小炎を形成する安定した１次燃
焼となる。
供給される１次空気と燃料噴射孔２から噴射される燃料
の一部は、衝突混合し燃焼する。その結果保炎板５の裏
面側での燃焼は、多数の小炎を形成する安定した１次燃
焼となる。
【００１７】残りの燃料は、２次空気流通部７から供給
される２次空気流１２に衝突し混合して燃焼する。この
際、保炎板５の外周に薄い膜状の火炎、即ち薄膜環状火
炎９が形成される。この時上記のように保炎板５の下流
側（裏面側）の１次燃焼が安定しているので、燃焼範囲
が広く２次空気の流れに沿って形成される。
される２次空気流１２に衝突し混合して燃焼する。この
際、保炎板５の外周に薄い膜状の火炎、即ち薄膜環状火
炎９が形成される。この時上記のように保炎板５の下流
側（裏面側）の１次燃焼が安定しているので、燃焼範囲
が広く２次空気の流れに沿って形成される。
【００１８】上記構造の低ＮＯｘバ−ナにおいては、液
体燃料及び気体燃料の両方に適用できるものであるが、
特にＬＰガス（液体）を燃料とする場合は、ＬＰガスは
噴射後に気化し、その体積が２００倍に増加するので、
空気との混合も良好となり良好な燃焼性を維持しなが
ら、ＮＯｘの低減効果が得られるという特徴を有してい
る。
体燃料及び気体燃料の両方に適用できるものであるが、
特にＬＰガス（液体）を燃料とする場合は、ＬＰガスは
噴射後に気化し、その体積が２００倍に増加するので、
空気との混合も良好となり良好な燃焼性を維持しなが
ら、ＮＯｘの低減効果が得られるという特徴を有してい
る。
【００１９】〔実施例２〕図２は本発明の実施例１の低
ＮＯｘバ−ナに用いる保炎板５の構造を示す図である。
該保炎板５を用いる低ＮＯｘバ−ナは、先端にオリフィ
ス４を設けた空気筒３の中心部に円筒状のバ−ナ本体１
が設置され、該バ−ナ本体１の先端部には半径方向に燃
料を噴射する複数の燃料噴射孔２が設けられ、燃料は遮
断弁８を通してバ−ナ本体１に供給される等の点は図１
と同一構造である。
ＮＯｘバ−ナに用いる保炎板５の構造を示す図である。
該保炎板５を用いる低ＮＯｘバ−ナは、先端にオリフィ
ス４を設けた空気筒３の中心部に円筒状のバ−ナ本体１
が設置され、該バ−ナ本体１の先端部には半径方向に燃
料を噴射する複数の燃料噴射孔２が設けられ、燃料は遮
断弁８を通してバ−ナ本体１に供給される等の点は図１
と同一構造である。
【００２０】保炎板５は図２に示すように、旋回羽根１
０が円弧をなし、保炎板５の空気供給側面に複数枚（図
２では４枚）に放射状に取り付けられている。このよう
に保炎板５に旋回羽根１０を取り付けたことにより、空
気筒３から保炎板５の空気供給側面に当接し転向した２
次空気は、該旋回羽根１０により旋回力が与えられ、保
炎板５と空気筒３の先端（オリフィス４の内周）との間
の２次空気流通部７を通った２次空気流は旋回羽根１０
の方向に旋回する旋回流となる。従ってそれにより形成
される薄膜環状火炎９も旋回し、各部の燃焼を平均化さ
せることができる。
０が円弧をなし、保炎板５の空気供給側面に複数枚（図
２では４枚）に放射状に取り付けられている。このよう
に保炎板５に旋回羽根１０を取り付けたことにより、空
気筒３から保炎板５の空気供給側面に当接し転向した２
次空気は、該旋回羽根１０により旋回力が与えられ、保
炎板５と空気筒３の先端（オリフィス４の内周）との間
の２次空気流通部７を通った２次空気流は旋回羽根１０
の方向に旋回する旋回流となる。従ってそれにより形成
される薄膜環状火炎９も旋回し、各部の燃焼を平均化さ
せることができる。
【００２１】保炎板５を空気筒３に取り付けることによ
りオリフィス４よりも大きくすることも可能である。こ
の保炎板５の外形を適宜選定することにより薄膜環状火
炎９の効果を調整することができる。
りオリフィス４よりも大きくすることも可能である。こ
の保炎板５の外形を適宜選定することにより薄膜環状火
炎９の効果を調整することができる。
【００２２】なお、上記実施例では空気筒３の先端部に
オリフィス４を設けているが、このオリフィス４はかな
らずしも必要なものではなく、場合によっては設けなく
ともよい。また、上記実施例では保炎板５の直径をオリ
フィス４より小さくしたが、２次空気流通部７及び２次
空気流１２等を考慮して、保炎板５の直径をオリフィス
４の内径又は空気筒３の先端内径（オリフィス４が無い
場合）より大きくしてもよい。また、バーナ本体１も円
筒状としているが、先端の燃料噴射孔２から噴射される
燃料が保炎板５の半径方向に噴射できれば円筒状である
必要はない。また空気筒３もその先端部が円筒状になっ
ていればよく、全体が円筒状である必要はない。
オリフィス４を設けているが、このオリフィス４はかな
らずしも必要なものではなく、場合によっては設けなく
ともよい。また、上記実施例では保炎板５の直径をオリ
フィス４より小さくしたが、２次空気流通部７及び２次
空気流１２等を考慮して、保炎板５の直径をオリフィス
４の内径又は空気筒３の先端内径（オリフィス４が無い
場合）より大きくしてもよい。また、バーナ本体１も円
筒状としているが、先端の燃料噴射孔２から噴射される
燃料が保炎板５の半径方向に噴射できれば円筒状である
必要はない。また空気筒３もその先端部が円筒状になっ
ていればよく、全体が円筒状である必要はない。
【００２３】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明によ
れば、下記のような優れた効果が期待される。 （１）保炎板をバーナ本体１の燃料噴射孔と空気筒の先
端部との間に設けるので、該保炎板の空気供給側面は常
時空気筒から供給され空気により冷却され、且つ燃料噴
射孔が保炎板より下流側に位置するから、薄膜環状火炎
が保炎板より離れた位置に形成され、従来のように蒸気
噴射や水噴霧等の特別な装置を付属させなくとも、ＮＯ
ｘを低減できる。
れば、下記のような優れた効果が期待される。 （１）保炎板をバーナ本体１の燃料噴射孔と空気筒の先
端部との間に設けるので、該保炎板の空気供給側面は常
時空気筒から供給され空気により冷却され、且つ燃料噴
射孔が保炎板より下流側に位置するから、薄膜環状火炎
が保炎板より離れた位置に形成され、従来のように蒸気
噴射や水噴霧等の特別な装置を付属させなくとも、ＮＯ
ｘを低減できる。
【００２４】（２）また、保炎板は常時空気筒から供給
され空気により冷却され、薄膜環状火炎が保炎板より離
れた位置に形成されるので、従来の薄膜環状火炎を形成
するバ−ナと比較し、保炎板の耐久性が向上する。
され空気により冷却され、薄膜環状火炎が保炎板より離
れた位置に形成されるので、従来の薄膜環状火炎を形成
するバ−ナと比較し、保炎板の耐久性が向上する。
【００２５】（３）また、保炎板の空気供給側面には旋
回羽根を設けることにより、該保炎板に当接し転向する
２次空気流に旋回力が与えられ、薄膜環状火炎を旋回さ
せることができるから燃焼平均化される。
回羽根を設けることにより、該保炎板に当接し転向する
２次空気流に旋回力が与えられ、薄膜環状火炎を旋回さ
せることができるから燃焼平均化される。
【図１】本発明の低ＮＯｘバ−ナの概略構造を示す図で
ある。
ある。
【図２】本発明の低ＮＯｘバ−ナの保炎板に旋回羽根を
取り付けた例を示す図である。
取り付けた例を示す図である。
【図３】従来の低ＮＯｘバ−ナの概略構造を示す図であ
る。
る。
１ バ−ナ本体 ２ 燃料噴射孔 ３ 空気筒 ４ オリフィス ５ 保炎板 ６ １次空気噴出孔 ７ ２次空気流通部 ８ 遮断弁 ９ 薄膜環状火炎 １０ 旋回羽根 １１ 取付け部 １２ ２次空気流 １３ 空気通路
Claims (5)
- 【請求項１】 バーナ本体と、空気を導く空気筒及び保
炎板を具備し、前記空気筒で導かれた空気の流れを前記
保炎板で転向させ、該空気と前記バーナ本体の燃料噴射
孔から噴射された燃料を混合させ燃焼させることによ
り、薄膜環状火炎を形成させる低ＮＯｘバ−ナにおい
て、 前記空気筒は少なくともその先端部が円筒状に形成され
た構造であり、 前記バーナ本体は先端部に半径方向に燃料を噴射する複
数の燃料噴射孔が設けられた構造であり、 更に前記保炎板は円板状で多数の空気噴射孔が設けられ
た構造であり、 前記バーナ本体をその燃料噴射孔形成部が前記空気筒の
先端より下流側で且つ中心部に位置するように配設する
と共に、前記保炎板を前記空気筒の先端部と前記バーナ
本体の燃料噴射孔との間に配設したことを特徴とする低
ＮＯｘバ−ナ。 - 【請求項２】 前記請求項１記載の低ＮＯｘバ−ナにお
いて、 前記空気筒の先端部に空気流路断面を小さくするオリフ
ィスを設けたことを特徴とする低ＮＯｘバ−ナ。 - 【請求項３】 前記請求項１又は２記載の低ＮＯｘバ−
ナにおいて、 前記保炎板の直径を前記空気筒の先端部内径又はオリフ
ィス内径より小さくしたことを特徴とする低ＮＯｘバ−
ナ。 - 【請求項４】 前記請求項１又は２記載の低ＮＯｘバ−
ナにおいて、 前記保炎板の直径を前記空気筒の先端部内径又はオリフ
ィス内径より大きくしたことを特徴とする低ＮＯｘバ−
ナ。 - 【請求項５】 前記請求項１又は２又は３又は４記載の
低ＮＯｘバ−ナにおいて、 前記保炎板上に前記保炎板に当接する空気に旋回流を与
える旋回羽根を取り付けたことを特徴とする低ＮＯｘバ
−ナ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35759492A JPH06193819A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 低ＮＯｘバーナ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35759492A JPH06193819A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 低ＮＯｘバーナ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06193819A true JPH06193819A (ja) | 1994-07-15 |
Family
ID=18454924
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35759492A Pending JPH06193819A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 低ＮＯｘバーナ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06193819A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AU677885B2 (en) * | 1993-12-21 | 1997-05-08 | Sunds Defibrator Industries Ab | Device for admixing a processing agent to a pulp suspension |
| JP2013178023A (ja) * | 2012-02-28 | 2013-09-09 | Osaka Gas Co Ltd | 燃焼装置 |
-
1992
- 1992-12-24 JP JP35759492A patent/JPH06193819A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AU677885B2 (en) * | 1993-12-21 | 1997-05-08 | Sunds Defibrator Industries Ab | Device for admixing a processing agent to a pulp suspension |
| JP2013178023A (ja) * | 2012-02-28 | 2013-09-09 | Osaka Gas Co Ltd | 燃焼装置 |
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