JPH0619324Y2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JPH0619324Y2
JPH0619324Y2 JP15014489U JP15014489U JPH0619324Y2 JP H0619324 Y2 JPH0619324 Y2 JP H0619324Y2 JP 15014489 U JP15014489 U JP 15014489U JP 15014489 U JP15014489 U JP 15014489U JP H0619324 Y2 JPH0619324 Y2 JP H0619324Y2
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capacitor
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守 鶴谷
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、DC−DCコンバータ、DC−ACコンバー
タ等のスイッチング電源装置に関し、更に詳細には、低
損失のスイッチング電源装置に関する。
従来の技術 スイッチング素子をオン・オフして出力トランスへの直
流入力を断続し、更にトランナスの出力を整流して制御
された直流出力を得るDC−DCコンバータは広く使用
されている。第3図は従来のDC−DCコンバータの1
例を示す。このDC−DCコンバータでは、直流電源1
0に接続された第1及び第2の電源端子11、12の間
に、トランス13の1次巻線14とスイッチングトラン
ジスタ15との直列回路が接続されている。トランス1
3の2次巻線16は、ダイオード17、18とリアクト
ル19とコンデンサ20とから成る出力整流平滑回路2
1を介して出力端子22、23に接続されている。直流
断続用スイッチング素子としてのスイッチングトランジ
スタ15のベースにはこれをオン・オフ制御するための
制御回路24が接続されている。サージ電圧吸収及びス
イッチング損失低減の目的でスイッチングトランジスタ
15に並列にコンデンサ25が接続されている。
制御回路24の出力によりスイッチングトランジスタ1
5のオン時には、直流電源10の電圧が1次巻線14に
印加される。これによって2次巻線16に誘起された電
圧は出力整流平滑回路21を介して出力端子22、23
間に接続された負荷(図示せず)に供給される。コンデ
ンサ25はトランジスタ15がオンからオフに転換する
時に発生するサージ電圧を吸収してスイッチングトラン
ジスタ15のコレクタ・エミッタ間電圧の上昇を抑える
働きがある。また、コンデンサ25はトランジスタ15
のコレクタ・エミッタ間の電圧を緩慢に立上らせてスイ
ッチング損失を低減させる働きがある。
第4図はコンデンサ25の働きを説明するためのトラン
ジスタ15のコレクタ・エミッタ間電圧VCEを示す。
トランジスタ15をオンからオフに転換するために要す
る時間及び逆にオフからオンに転換するために要する時
間を零にすることは実際上不可能である。ターンオフ時
間においては、トランジスタ15のコレクタ電流が小さ
くなり、逆にコレクタ・エミッタ間電圧は高くなる。こ
の時、コレクタ電流が流れている間にコレクタ・エミッ
タ間電圧が急に高くなると、必然的に電力損失(スイッ
チングクロス)が大きくなる。第3図の回路ではサージ
電圧がコンデンサ25で吸収されるために、コレクタ・
エミッタ間電圧はゆっくり立上がり、スイッチング損失
が小さくなる。コンデンサ25の容量を適当に設定すれ
ば、次にトランジスタ15がオンになるまでに、コンデ
ンサ25の電圧が直流電源10の電圧Vにほぼ等しく
なる。
考案が解決しようとする課題 ところで、第3図の回路では、トランジスタ15がオン
に転換する時に、コンデンサ25のエネルギがトランジ
スタ15を通してエネルギ損失として放出される。
そこで、本考案の目的は、サージ吸収及びスイッチング
損失低減用のコンデンサのエネルギを有効に使用してス
イッチング電源装置の効率を高めることにある。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するための本考案は、トランスの1次巻
線とスイッチング素子を直列に接続し、該スイッチング
素子と並列にコンデンサを接続したスイッチング電源装
置において、前記スイッチング素子と直列に第1のダイ
オードを接続し、また前記コンデンサと直列に第2のダ
イオードを接続し、前記スイッチング素子と前記第1の
ダイオードとの結合点と、前記コンデンサと前記第2の
ダイオードとの結合点との間に、前記トランスの1次巻
線に電磁結合されたエネルギ放出巻線と第3のダイオー
ドとの直列回路を接続したものである。
また、請求項2に示すように、エネルギ放出用巻線に直
列にリアクトルを接続することが望ましい。
作用 スイッチング素子がオンからオフに転換する時に、電源
電圧とトランス1次巻線の電圧(サージ電圧)との加算
値がスイッチング素子の両端間に印加される。しかし、
スイッチング素子には並列にコンデンサが接続されてい
るので、コンデンサの充電に応じてスイッチング素子の
両端間電圧が徐々に増大する。これにより、スイッチン
グ素子がサージ電圧から保護されると共に、ターンオフ
時のスイッチング損失が低減される。スイッチング素子
がオフからオンに転換すると、コンデンサのエネルギが
エネルギ放出用巻線を介して出力側(負荷側)に放出さ
れる。この結果、コンデンサのエネルギが有効に使用さ
れ、スイッチング電源装置の効率が高くなる。エネルギ
放出用巻線によるエネルギ放出量は、1次巻線とエネル
ギ放出用巻線との巻数比に依存する。エネルギ放出用巻
線の巻数を少なめにすれば、エネルギ放出作用が大きく
なり、コンデンサのエネルギの放出が迅速に進む。逆に
エネルギ放出用巻線の巻数を多めにすれば、コンデンサ
のエネルギは緩やかに放出される。
請求項2に従って、リアクトルを設けると、リアクトル
はコンデンサと共振回路を構成し、コンデンサのエネル
ギの放出速度を適当に設定することができる。
実施例 次に、DC−DCコンバータを示す本考案の第1の実施
例を第1図について説明する。但し、第1図では第3図
に示す箇所と同一の部分には同一の符号を付し、その説
明を省略する。
第1図のDC−DCコンバータでは、第1の逆流阻止用
ダイオード26のアノードが、スイッチングトランジス
タ15のエミッタに接続され、そのカソードが、第2の
電源端子12に接続されている。また、コンデンサ25
に直列に第2の逆流阻止用ダイオード27のアノードが
接続され、ダイオード27のカソードが第2の電源端子
12に接続される。また、スイッチングトランジスタ1
5のエミッタと第1の逆流阻止用ダイオード26との結
合点と、コンデンサ25と第2の逆流阻止用ダイオード
27との結合点との間には、リアクトル28、エネルギ
放出用の3次巻線29及び第3の逆流阻止用ダイオード
30の直列回路が接続されている。3次巻線29は1次
及び2次巻線14、16に電磁結合され、この極性は、
1次巻線14の上端が正の時に3次巻線29の下端が正
になるように決定されている。第3の逆流阻止用ダイオ
ード30は、スイッチングトランジスタ15のオン時に
コンデンサ25の電圧によって順バイアスされる方向性
を有する。なお、コンデンサ25とスイッチングトラン
ジスタ15、第3の逆流阻止用ダイオード30、3次巻
線29、リアクトル28の閉鎖回路は共振回路を構成す
る。
動作 第1図に示すDC−DCコンバータは、第3図と同様に
変換用スイッチング素子としてのスイツチングトランジ
スタ15のオン・オフ動作によって直流電圧の制御及び
レベル変換が行われる。スイッチングトランジスタ15
がオンからオフに転換する時に1次巻線14に発生する
サージ電圧(フライバック電圧)は、コンデンサ25に
よって吸収される。このため、スイッチングトランジス
タ15のコレクタ・エミッタ間電圧VCEの急激な上昇
が抑制され、第4図に示すように緩慢に変化する。この
結果、スイッチングトランジスタ15が過電圧から保護
され、且つスイッチング損失が小さくなる。コンデンサ
25の電圧はフライバック電圧のために電源電圧よりも
高く充電されるが、その後放電し、オフ期間の終りに電
源電圧にほぼ等しくなる。なお、スイッチングトランジ
スタ15のオフ時にはコンデンサ25の上側の端子が正
になるように充電される。
次に、トランジスタ15がオフからオンに転換すると、
コンデンサ25、トランジスタ15、ダイオード30、
3次巻線29及びリアクトル28から成る閉回路でコン
デンサ25のエネルギの放出が開始する。閉回路中にリ
アクトル28及び3次巻線29のインダクタンスが有る
ので、コンデンサ25の放電電流は急激には流れない。
リアクトル28を通じて共振電流が3次巻線29に流れ
ると、トランス13を介してコンデンサ25のエネルギ
が負荷側に放出され、有効に利用される。トランス13
を介して放出されるエネルギの量は、1次巻線14と3
次巻線29との巻数比に依存する。3次巻線29の巻数
が多い時にはエネルギが緩やかに放出され、巻数が少な
い時には早く放出される。
なお、トランジスタ15のオフ期間には、ダイオード2
6が逆方向にバイアスされるために、3次巻線29には
電流が流れない。
本実施例は次の利点を有する。
(1)トランジスタ15のオン時に、コンデンサ25の
エネルギは3次巻線29を介して負荷側に放出される。
従って、電力損失が減少して変換効率が向上する。
(2)トランジスタ15のオン転換時に、コンデンサ2
5のエネルギはリアクトル28及び3次巻線29のイン
ダクタンス分によって制限されてゆっくり放出されるの
で、トランジスタ15のコレクタ・エミッタ間電圧が高
い期間に大きなコレクタ電流が流れない。従って、トラ
ンジスタ15のオン転換時のスイッチング損失が小さく
なる。
変形例 本考案は上述の実施例に限定されるものでなく、例えば
次の変形が可能である。
例えば、第2図に示すように、トランジスタ15のコレ
クタと他方の電源端子12との間に逆流阻止用のダイオ
ード31を接続することにより、コンデンサ25に蓄え
られたエネルギを電源にフィードバックさせることがで
きる。
また、3次巻線29のインダクタンス値を大きくしてリ
アクトル28を省くことができる。また、出力整流平滑
回路21を省いてDC−ACコンバータ(インバータ)
とすることができる。もちろん、オン・オン型スイッチ
ングレギュレータに限ることなく、オン・オフ型スイッ
チングレギュレータにも本考案を適用することができ
る。また、自励式と他励式とのいずれのスイッチングレ
ギュレータにも本考案を適用することができる。また、
出力を取り出すためにトランス13を単巻トランスに構
成することができる。また、トランジスタ15の代り
に、電界効果トランジスタ等の他のスイッチング素子を
使用することができる。
考案の効果 本考案によれば、サージ電圧の吸収及びスイッチング損
失低減用コンデンサのエネルギを浪費せず、損失の少な
いスイッチング電源装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による第1の実施例を示すDC−DCコ
ンバータの回路図、第2図は本考案による第2の実施例
を示すDC−DCコンバータの回路図、第3図は従来の
DC−DCコンバータを示す回路図、第4図はスイッチ
ングトランジスタのコレクタ・エミッタ間電圧を示す波
形図である。 10……直流電源、11……第1の電源端子、12……
第2の電源端子、13……トランス、14……1次巻
線、15……トランジスタ、16……2次巻線、21…
…出力整流平滑回路、24……制御回路、25……コン
デンサ、26……第1の逆流阻止用ダイオード、27…
…第2の逆流阻止用ダイオード、28……リアクトル、
29……3次巻線、30……第3の逆流阻止用ダイオー
ド、

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】トランスの1次巻線とスイッチング素子を
    直列に接続し、該スイッチング素子と並列にコンデンサ
    を接続したスイッチング電源装置において、前記スイッ
    チング素子と直列に第1のダイオードを接続し、また前
    記コンデンサと直列に第2のダイオードを接続し、前記
    スイッチング素子と前記第1のダイオードとの結合点
    と、前記コンデンサと前記第2のダイオードとの結合点
    との間に、前記トランスの1次巻線に電磁結合されたエ
    ネルギ放出巻線と第3のダイオードとの直列回路を接続
    したことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】前記エネルギ放出巻線にリアクトルを直列
    に接続した請求項(1)に記載のスイッチング電源装置。
JP15014489U 1989-12-28 1989-12-28 スイッチング電源装置 Expired - Lifetime JPH0619324Y2 (ja)

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JP15014489U JPH0619324Y2 (ja) 1989-12-28 1989-12-28 スイッチング電源装置

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JPH0391080U JPH0391080U (ja) 1991-09-17
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