JPH06192571A - 少量のポリカーボネートの使用による非晶質ポリアミドの結晶化の遅延 - Google Patents

少量のポリカーボネートの使用による非晶質ポリアミドの結晶化の遅延

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JPH06192571A
JPH06192571A JP17715693A JP17715693A JPH06192571A JP H06192571 A JPH06192571 A JP H06192571A JP 17715693 A JP17715693 A JP 17715693A JP 17715693 A JP17715693 A JP 17715693A JP H06192571 A JPH06192571 A JP H06192571A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温で湿気に暴露された時に非晶質ポリアミ
ドの結晶化を遅らせる。 【構成】 非晶質ポリアミドと、特に温度が高い湿気、
即ち水に暴露された時にその非晶質ポリアミドの結晶化
を遅らせるに十分な量の芳香族系ポリカーボネートと
の、組み合わせを含んで成る非晶質ポリアミド組成物で
ある。この本発明の非晶質ポリアミド組成物は、多層容
器の層の一つとして利用された場合には、改良された再
洗浄サイクルを持つ容器を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非晶質ポリアミドに少
量の芳香族系ポリカーボネートを導入、即ちブレンドす
ることにより、特に高温で湿気に暴露された時にその非
晶質ポリアミドの結晶化を遅らせることに係わる。少量
の芳香族系ポリカーボネートの配合は、再洗浄と再充填
が必要とされる多層容器に障壁層として使用される時に
非晶質ポリアミドの障壁特性に影響を及ぼさない。
【0002】
【従来の技術】非晶質ポリアミドは、その透明性と気体
と湿気に対する障壁特性の故に、炭酸飲料関係で障壁特
性が必要とされそして再洗浄と再充填が必要とされる多
層容器(ビン)に用途がある。米国特許第4,937,
130号は、中間層として非晶質ポリアミド層を持つ多
層容器を開示している。この容器は、良好な障壁特性と
熱充填能を持つ。その特許は更に、非晶質ポリアミドと
芳香族系ポリカーボネートのブレンドが、多層容器の層
のあるものに使用され得ることを開示している。その文
献は特に、そのような層に於ける各ポリマー50重量%
のブレンドを開示している。
【0003】また、米国特許出願第916,649号及
び第916,648号は、高温での再洗浄性を持つ多層
容器を開示している。米国特許第4,798,874号
は、非晶質ポリアミド対ポリカーボネート比が49/1
乃至1/49であるポリカーボネートと非晶質ポリアミ
ドのブレンドを開示している。しかし、少量のポリカー
ボネートが非晶質ポリアミドに添加されることに関する
開示はないと思われる。
【0004】従来技術は従って、高温で湿気に暴露され
た時にその非晶質ポリアミドの結晶化を遅らせるために
非晶質ポリアミドへの芳香族系ポリカーボネートの少量
の添加を開示していない。
【0005】
【発明の目的】従って、高温で湿気に暴露された時にそ
の非晶質ポリアミドの結晶化を遅らせるに十分な量の芳
香族系ポリカーボネートを含有する非晶質ポリアミド組
成物を提供することが本発明の一つの目的である。本発
明の他の目的は非晶質ポリアミド組成物の層を含んで成
る多層容器を提供することであって、その多層容器が再
洗浄時のような特に高温で湿気に暴露された時にその非
晶質ポリアミド層の結晶化を遅らせるに十分な量の芳香
族系ポリカーボネートが組み合わされている非晶質ポリ
アミド組成物から容器の少なくとも一つの層が調製され
ている多層容器を提供することである。
【0006】
【発明の概要】本発明は、少量の芳香族系ポリカーボネ
ートの添加による非晶質ポリアミドの結晶化の遅延に係
わる。添加されるポリカーボネートの量は、特に80℃
で湿気に暴露された時にその非晶質ポリアミドの結晶化
を遅らせるに十分な量である。好ましくは、ポリカーボ
ネートの量はポリアミドとポリカーボネートの組成物の
重量を基準にして約5乃至約15重量%である。添加さ
れたポリカーボネートの量が15重量%を越える場合に
は、非晶質ポリアミドの障壁特性が影響され得る。少な
くとも、非晶質ポリアミドの結晶化が更に遅延されると
は思えない。一方、約5重量%未満のポリカーボネート
は非晶質ポリアミドの結晶化を効果的に遅延するとは思
えない。
【0007】更に、本発明は、こうした非晶質ポリアミ
ド組成物を利用した多層容器にも向けられている。この
ような容器は、特に80℃の高い洗浄温度に暴露された
時に、本発明の組成物から製造されたポリアミド層は結
晶化作用に耐える。かくて、その非晶質ポリアミド層は
透明のままであり、白化しない。このことは、容器、つ
まりビンの再洗浄と再充填による再使用を可能にする。
【0008】非晶質ポリアミドは結晶化する時、白化
し、実際、高温で湿気に暴露されると、ポリアミド層内
に泡さえ形成され得る。結晶化は、特に80℃での水洗
サイクル中に非晶質ポリアミドが湿気を吸収して起こり
得る。湿気、即ち水分の吸収が非晶質ポリアミドを可塑
化し、ポリアミドのガラス転移温度を著しく下げると信
じられている。ガラス転移温度の低下はポリマー鎖に沿
っての一層の運動を可能にし、それは次いでポリマー鎖
の整列を許し、従って溶媒で誘発される結晶化が起こ
る。
【0009】手短に述べれば、本発明によれば、非晶質
ポリアミドと芳香族系ポリカーボネートの組み合わせよ
り成る非晶質ポリアミド組成物であって、高温で湿気、
即ち水分に暴露された時にその非晶質ポリアミドの結晶
化を遅らせるか或いはそれに抗するに十分な量で芳香族
系ポリカーボネートが存在している組成物が与えられ
る。好ましくは、ここで使用され得るポリカーボネート
の量は、非晶質ポリアミドと芳香族系ポリカーボネート
総重量を基準にして約5乃至約15重量%である。その
組成物の透明性に著しく影響したり、非晶質ポリアミド
相のガラス転移温度を著しく低下させたりしなければ、
更に他の添加剤がその非晶質ポリアミド組成物に配合さ
れ得る。このような添加剤は、酸化防止剤のような安定
剤、紫外線安定剤又は色安定剤、耐衝撃性改良剤等であ
ってよい。
【0010】本発明の非晶質ポリアミド組成物が多層容
器の構成層を調製するために利用される時には、このよ
うな非晶質ポリアミド層は、たとえ少量の芳香族系ポリ
カーボネートを含有しても、その障壁特性、剛性及び透
明性を保持しつつ結晶化に耐える。このような容器は再
洗浄が可能で、透明性と特に炭酸飲料使用時の障壁特性
を著しく失うことなく再使用され得る。本発明の非晶質
ポリアミド組成物が使用され得る多層容器は、米国特許
出願第916,649号及び第916,648号に開示
されている。更に、本明細書中で開示される非晶質ポリ
アミド組成物は、米国特許第4,937,130号に開
示され特許請求されている多層容器にも利用が可能で、
かかる米国特許と特許出願は本明細書中に参考文献とし
て取り入れられている。
【0011】本発明で利用される非晶質ポリアミドは既
知の非晶質ポリアミドであって、一般に、透明性が要求
され、湿気への暴露が特に高温で起こるような非晶質ポ
リアミドである。このことは、上記の米国特許出願と米
国特許第4,937,130号に開示されているような
再洗浄と再充填が要求される場合の多層容器に非晶質ポ
リアミドが使用される時に、特に当て嵌まる。本発明の
非晶質ポリアミドに含まれるのは、全て本明細書中に参
考文献として取り入れられている上記の米国特許出願と
米国特許第4,937,130号に開示されている非晶
質ポリアミド類である。好ましい非晶質ポリアミドは、
少なくとも130℃、好ましくは約140℃乃至約18
0℃のガラス転移温度を持つ非晶質ポリアミドである。
【0012】本発明で使用される芳香族系ポリカーボネ
ートは既知の芳香族系ポリカーボネートであって、米国
特許第2,999,835号、第3,038,368
号、第3,334,154号、第4,131,575
号、第3,525,712号、第3,541,049
号、第3,544,514号、第3,635,895
号、第3,816,373号、第4,001,184
号、第4,294,953号と第4,204,049号
のような多数の米国特許に開示されていて、これらは全
て本明細書中に参考文献として取り入れられている。こ
のような芳香族系ポリカーボネートは、ジヒドロキシフ
ェノールと炭酸エステル前駆体から製造される。本発明
で利用される芳香族系ポリカーボネートは、約8,00
0乃至約80,000の数平均分子量と塩化メチレン中
で25℃で測定して0.35乃至1.0dl/gの固有
粘度を持っていてよい。
【0013】その芳香族系ポリカーボネートを製造する
ために使用されるジヒドロキシフェノールもまた当該技
術分野で知られていて、上に引用した参考文献中に開示
されている。従来技術中に開示されているように、二種
又はそれ以上の異なるジヒドロキシフェノールを芳香族
系ポリカーボネートの製造に使用することも可能であ
る。
【0014】本発明で使用される芳香族系ポリカーボネ
ートの製法は、本明細書中で先に引用した米国特許のよ
うな当該技術分野並びに両方とも本明細書中に参考文献
として取り入れられている米国特許第4,937,13
0号と米国特許第4,513,037号でも周知であ
る。また、本明細書中に参考文献として取り入れられて
いるそのような従来技術にも記載されているように、ハ
ロゲン化カルボニル、炭酸エステルやハロギ酸エステル
のような炭酸エステル前駆体がポリカーボネートを製造
するために使用される。一般に、ポリカーボネートの製
造に使用される周知の炭酸エステル前駆体は塩化カルボ
ニルである。
【0015】非晶質ポリアミドが、その構成層の一つと
して利用される多層容器は、上に引用し且つ本明細書中
に参考文献として取り入れられている特許出願並びに同
様に本明細書中に参考文献として取り入れられている米
国特許第4,937,130号に記載開示されている多
層容器である。これらの容器は共押し出しブロー成型法
によって製造される。その容器は、まず各種の材料層の
共押し出しを行い、パリソンを形成し、次いでパリソン
を固化前にブロー成型して製造できる。押し出しヘッド
中の押し出しチャンネルの数は、押し出される層の数に
よって決まる。各層の厚みは同じでもよく、又容器の
形、収納される液体、容器に望まれる強度、再洗浄サイ
クル、再洗浄温度および再洗浄溶液によって異なっても
よい。容器の壁を形成する層の総合最小厚は、壁がその
容器の中に入れられる各種の液体に対して効果的な囲い
および容器として働くのに十分な強度、堅さ、剛性及び
一体性を提供するのに十分な厚みを持つべきであるとい
う必要性によって規制される。
【0016】本発明の非晶質ポリアミド組成物が構成層
の一つとして使用され得る多層容器は、少なくとも二つ
の互いに隣接する熱可塑性ポリマー層から成る多層容器
であり、特に、高温の湿気に暴露された時にその多層容
器が結晶化に対して改良された抵抗力を持つ。容器の外
側から内側へ向けて、第一層は塩化メチレン中で25℃
で測定して少なくとも0.40dl/gの固有粘度と約
8,00乃至約50,000の数平均分子量を持つ芳香
族ポリカーボネートより成ってよい外層であるか、或い
は、分岐ポリカーボネート層とシリコーン変性芳香族ポ
リカーボネート層のような二種又はそれ以上の異なるポ
リカーボネートより成ってよいか、或いは、分岐ポリカ
ーボネート層と上記の特許出願に開示されているような
ラクタム変性非晶質ポリアミド層より成っていてもよ
い。次の層は、中間の障壁層でよく、或いは、その容器
が二層系容器であれば、内層であってもよく、特に、高
温で再洗浄された時に非晶質ポリアミドの結晶化を遅ら
せるか或いはそれに抗するのに十分な少量の芳香族系ポ
リカーボネートを含有する本発明の非晶質ポリアミド組
成物から製造された少なくとも一つの層を含んで成る。
非晶質ポリアミドは、一般に少なくとも130℃、好ま
しくは約140℃乃至約180℃、特に約150℃乃至
160℃のガラス転移温度(Tg)を持つ。もし、本発
明の組成物から製造される層が中間層であれば、その次
の層はラクタム変性非晶質ポリアミド層又は芳香族系ポ
リカーボネート層又は両層の組み合わせから成ってよい
内層である。芳香族系ポリカーボネート層は、分岐ポリ
カーボネート層又はシリコーン変性ポリカーボネート層
又は両ポリカーボネート層の組み合わせでよい。いずれ
の場合でも、もし内層がポリカーボネートであれば、シ
リコーン変性ポリカーボネートの内層は前に引用した特
許出願に開示されているように環境応力割れ抵抗性を提
供し得るので、最内層はシリコーン変性ポリカーボネー
ト層であるのが好ましい。
【0017】本発明の多層容器はまた、ポリカーボネー
トとオルガノポリシロキサンのブロック共重合体から成
るシリコーン変性ポリカーボネートの外層、それに隣接
するシリコーン変性ポリカーボネートではない芳香族系
ポリカーボネート層、それに隣接する本発明の非晶質ポ
リアミド組成物から成る層及びその非晶質ポリアミド層
に隣接する非変性ポリカーボネート層より成る内層で構
成できる。
【0018】本発明は少量の芳香族系ポリカーボネート
を含有する非晶質ポリアミド組成物及び少なくとも一つ
の層がこの非晶質ポリアミド組成物より成る多層容器に
係わる。非晶質ポリアミドへの少量の芳香族系ポリカー
ボネートの添加は、多層容器のブロー成型に先立つポリ
カーボネートとポリアミドの溶融混合によって達成され
得るか、或いは多層容器をブロー成型するために熱可塑
性層が共押し出しされる時に適当な溶融層に添加され得
る非晶質ポリアミドと芳香族系ポリカーボネートより成
る再粉砕材料でもよい。
【0019】その非晶質ポリアミドの選択に於ける他の
重要な考慮は、その屈折率である。多層容器用の最高の
透明度を達成するためには、ポリカーボネートの屈折率
を非晶質ポリアミドの屈折率にできる限りよく合わせる
ことが好ましい。たとえ、そのブレンドが相溶性でなく
ても、各ポリマーの屈折率ができる限りよく合っていれ
ば曇りはそのようなブレンドに認められない。
【0020】驚いたことに、非晶質ポリアミド組成物中
の少量の芳香族系ポリカーボネートが、特に高温で湿気
に暴露された時にその非晶質ポリアミドの結晶化を遅ら
せるということが分かったが、その組成物がそのように
容器の製造に使用されると多層容器のブロー成型中のパ
リソンの溶融強度を改良するらしいこともまた発見され
た。ブロー成型中のパリソンの溶融強度は、多層容器の
ブロー成型を成功させるのに必要な特性の一つである。
【0021】
【実施例の記載】以下の実施例は本発明を説明するが、
それらは、発明の範囲をそれに制限すると解釈されるも
のではない。特に指定が無ければ、全ての部と百分率は
重量を基準にする。 (実施例1)四個の50mm押し出しチャンネルと一つ
のマルチモジューラ連結ヘッドを備えたビーカム(Be
kum)連続共押し出しシャトル型ブロー成型機で、1
リットル三層ビンをブロー成型した。ヘッド温度は約4
85乃至495°Fに設定し、ダイスは約510°Fに
設定した。金型温度は約70°Fに設定し、更に高速の
サイクル速度を可能にするためにダミー金型を反対側で
使用した。全ての樹脂は使用前に乾燥した。数平均分子
量約12,000と塩化メチレン中で25℃で測定して
0.50dl/gの固有粘度を持つペレット状のブロー
成型級ポリカーボネート(ゼネラル・エレクトリック
(General Electric Compan
y)社で製造されたレキサン(Lexan)(登録商
標)154樹脂)を押し出しチャンネル1と4を通して
押し出して、夫々ビンの内層と外層を提供した。押し出
しチャンネル2と3は組み合わせてイー・アイ・デュポ
ン(E.I.DuPont Company)社からザ
イテル(Zytel)(登録商標)101として入手可
能な融点約265℃の結晶質ポリアミドナイロン6,6
である必要なポリアミド層を提供した。包装用に23℃
で相対湿度21%での酸素障壁値と23℃で相対湿度5
0乃至75%での酸素透過速度を測定した。水蒸気透過
速度は38℃で相対湿度100%で測定した。
【0022】製造された状態でビンは透明であったが、
温度が下がりポリアミド層が結晶化するにつれて、何分
間かの内にビンは曇った。五個のビンを検査した。層の
厚さに付いては、ポリカーボネートの外層は24.4ミ
ル、ポリアミドの中間、即ち真ん中の層は7.4ミル、
ポリカーボネートの内層は8.8ミルで壁の総合厚は4
0.6ミルであった。ビンの平均重量は106.7gで
あった。その容器の酸素透過値は0.250cc/pk
g−day−atmであった。個々のフィルム層を取り
外して更に検査した。ポリカーボネート層の光学的性質
を検査したところ、光透過率90.5%、黄色指数0.
6単位そしてヘイズ値11.9%であった。結晶質ポリ
アミド層については、光透過率85.4%、黄色指数
0.3単位そしてヘイズ値78.9%であった。ポリア
ミド層に対するこの高いヘイズ値は、ビンの曇りを説明
する。ナイロンフィルムの酸素透過速度は0.92cc
−mil/100in2 −day−atmで、水蒸気透
過速度は15.1g−mil/100in2 −day−
atmであった。 (実施例2)実施例1の結晶質ポリアミドの代わりに、
非晶質ポリアミド、即ちゼネラル・エレクトリック社よ
りジェロン(Gelon)(登録商標)A100−11
00として得られるナイロン6,I/Tを用いて三層ビ
ンを製造することを除いて実施例1の手順をくり返し
た。五個のビンを検査した。ビンの平均重量は109.
4gであった。層の厚さに付いては、ポリカーボネート
の外層は22.4ミル、ポリアミドの中間、即ち真ん中
の層は13.2ミル、ポリカーボネートの内層は10.
0ミルであった。その容器の酸素透過値は0.275c
c/pkg−day−atmであった。個々のフィルム
層を取り外して更に検査した。ポリカーボネート層の光
学的性質を検査したところ、光透過率90.6%、黄色
指数0.6単位そしてヘイズ値1.6%であった。非晶
質ポリアミド層については、光透過率90.6%、黄色
指数2.4単位そしてヘイズ値2.7%であった。ナイ
ロン層のこの低いヘイズ値は、ビンの優れた透明性を説
明する。ナイロンフィルムの酸素透過速度は1.1cc
−mil/100in2 −day−atmで、水蒸気透
過速度は3.6g−mil/100in2 −day−a
tmであった。ビンはそれから、80℃の非苛性浴で反
復10分の洗浄サイクルに供した。ポリアミド層は僅か
5サイクルで白化を始めた。 (実施例3)五個の押し出しチャンネルと一つのマルチ
モジューラ連結ヘッドを備えたビーカム連続共押し出し
シャトル型ブロー成型機で、三層1.5リットルビンを
ブロー成型した。ヘッド温度は約485乃至495°F
に設定し、ダイスは約510°Fに設定した。金型温度
は約70°Fに設定し、更に高速のサイクル速度を可能
にするためにダミー金型を反対側で使用した。全ての樹
脂は使用前に乾燥した。上の実施例1で用いられたゼネ
ラル・エレクトリック社よりレキサン154樹脂として
得られるペレット状のブロー成型級ポリカーボネートを
押し出しチャンネル1と5を通して押し出して、夫々ビ
ンの内層と外層を提供した。押し出しチャンネル2、3
及び4は組み合わせてナイロン6,I/T非晶質ポリア
ミドである必要な中間ポリアミド層を提供した。ビンの
平均重量は105gであった。この構造の層の厚さは、
ポリカーボネートの外層は約20.4ミル、中間、即ち
真ん中の層は約8.2ミル、内層は約9.7ミルで壁の
総合厚は約38.3ミルであった。
【0023】そのナイロンフィルムの酸素透過速度は
1.1cc−mil/100in2 −day−atm
で、水蒸気透過速度は3.6g−mil/100in2
−day−atmであった。80℃の非苛性浴で反復1
0分の洗浄サイクル中に、そのナイロン6,I/Tは結
晶化を開始し僅か5サイクル後に白化を始めた。 (実施例4)中間の非晶質層がブレンドの重量基準で非
晶質ナイロン6,I/Tとポリカーボネートの85/1
5重量%ブレンドであることを除いて実施例3の手順で
三層1.5リットルビンをブロー成型した。ここで用い
られたポリカーボネートは、上の実施例3で示したレキ
サン154樹脂であった。平均のビンの重さは105g
であった。層の厚さに付いては、ポリカーボネートの外
層は23.5ミル、中間、即ち真ん中のブレンド層は1
3.0ミル、ポリカーボネートの内層は7.9ミルで総
合厚は44.4ミルであった。そのブレンドの12ミル
の押し出しフィルムで測定した酸素透過速度は1.4c
c−mil/100in2 −day−atmで、水蒸気
透過速度は3.6g−mil/100in2 −day−
atmであった。同様に、12ミルフィルムに押し出さ
れたナイロン6,I/Tとポリカーボネートとの75/
25ブレンドの酸素透過速度は1.8cc−mil/1
00in2 −day−atmで、水蒸気透過速度は3.
9g−mil/100in 2 −day−atmであっ
た。ポリカーボネートは、酸素透過速度234cc−m
il/100in2 −day−atmを持ち、水蒸気透
過速度は14.0g−mil/100in2 −day−
atmであった。白化として確認される結晶化が始まる
前に、80℃の非苛性浴で各10分間より成る洗浄サイ
クルを10回より多く完了することができた。この例
は、ポリアミド組成物が非晶質ポリアミドの結晶化を遅
らせるという本発明を実証する。上の例1、2及び3に
比べてビンは10を越える洗浄サイクルを終えることが
できた。 (実施例5)本発明の特性を更に示すために、単軸スク
リュー押し出し機を使用し標準的押し出し条件下でフィ
ルムを押し出すことによって、数枚のポリアミドフィル
ムを調製した。そのフィルムは、三種の異なる非晶質ポ
リアミド組成物を使用して別々に調製された。その組成
物は、ナイロン6,I/T、ナイロン6,I及び非晶質
ポリアミド(ナイロンG、I/T)とポリカーボネート
(レキサン154樹脂)の85/15重量%ブレンドで
あった。
【0024】フィルム試料はそれから80℃の水浴に浸
漬された。実際には水浴は81.3℃であった。各種の
時間間隔で、各フィルムから試料を取り出し、直ちにA
STM4065の手順に従って動力学的分析による貯蔵
弾性係数値を調べた。得られた結果を次に示す。 貯蔵弾性係数(G′kpsi) 時間 ナイロン ナイロン ナイロン(分) 6,I/T 6,I ポリカーボネートのブレンド 0 376 396 295 10 329 306 298 20 100* 271 256 30 70* 107 324 60 233* 315* 310 *結晶化 − 白化 結果は、非晶質ポリアミドは湿気、即ち水に暴露される
と湿気の吸収によって著しい影響を受けることを示して
いる。ナイロン6,I/Tとナイロン6,Iに対する結
果は、ナイロンが水で可塑化されて結晶化したことを示
し、試料が著しい貯蔵弾性係数の損失を受けたことを明
らかにする。
【0025】貯蔵弾性係数は堅さの一つの尺度であっ
て、その弾性係数が高い程、その材料は堅い。ナイロン
6,I/Tとナイロン6,Iでは貯蔵弾性係数が示す堅
さは増加したものの、60分までの水への暴露で結晶化
し透明性を失う。このことは、再洗浄が要求される場合
に、これらのナイロンをビンには不適格とするであろ
う。
【0026】しかし、ブレンドは、結果から示されるよ
うに、貯蔵弾性係数値が示す堅さを失わなず結晶化しな
かった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 69:00)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非晶質ポリアミド及び湿気に暴露された
    時にその非晶質ポリアミドの結晶化を遅らせるに十分な
    少量の芳香族系ポリカーボネートを組み合わせて含んで
    成る非晶質ポリアミド組成物。
  2. 【請求項2】 ポリカーボネートの量が非晶質ポリアミ
    ドと芳香族系ポリカーボネートの組み合わせの重量を基
    準にして約5乃至約15重量%を構成する請求項1記載
    の組成物。
  3. 【請求項3】 非晶質ポリアミド及び湿気に暴露された
    時にその非晶質ポリアミドの結晶化を遅らせるに十分な
    少量の芳香族系ポリカーボネートの組み合わせから本質
    的に成る非晶質ポリアミド組成物。
  4. 【請求項4】 ポリカーボネートの量が非晶質ポリアミ
    ドと芳香族系ポリカーボネートの組み合わせの重量を基
    準にして約5乃至約15重量%を構成する請求項3記載
    の組成物。
  5. 【請求項5】 少なくとも一つの層が非晶質ポリアミド
    層である少なくとも二つの隣接する熱可塑性ポリマー層
    の組み合わせから成る改良された多層容器であって、該
    非晶質ポリアミド層が非晶質ポリアミド及び湿気に暴露
    された時にその非晶質ポリアミドの結晶化を遅らせるに
    十分な少量の芳香族系ポリカーボネートの組み合わせか
    ら本質的に成る層である、容器。
  6. 【請求項6】 該非晶質ポリアミド層が非晶質ポリアミ
    ド及び非晶質ポリアミドと芳香族系ポリカーボネートの
    総重量を基準にして約5乃至約15重量%の芳香族系ポ
    リカーボネートの組み合わせを含有する請求項5記載の
    多層容器。
  7. 【請求項7】 外層、中間層及び内層から成る隣接層を
    有する多層容器であって、その一層が、非晶質ポリアミ
    ド及び非晶質ポリアミドと芳香族系ポリカーボネートの
    総重量を基準にして約5乃至約15重量%の芳香族系ポ
    リカーボネートの組み合わせから本質的に成る非晶質ポ
    リアミド層である請求項5記載の多層容器。
JP17715693A 1992-07-20 1993-07-19 少量のポリカーボネートの使用による非晶質ポリアミドの結晶化の遅延 Pending JPH06192571A (ja)

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US91682092A 1992-07-20 1992-07-20
US916820 1992-07-20
CA002108406A CA2108406A1 (en) 1992-07-20 1993-10-14 Retardation of crystallization of amorphous polyamide using minor amounts of polycarbonate

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CA2108406A1 (en) 1995-04-15

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