JPH06189821A - 化粧品用コンパクト容器 - Google Patents
化粧品用コンパクト容器Info
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- JPH06189821A JPH06189821A JP35947192A JP35947192A JPH06189821A JP H06189821 A JPH06189821 A JP H06189821A JP 35947192 A JP35947192 A JP 35947192A JP 35947192 A JP35947192 A JP 35947192A JP H06189821 A JPH06189821 A JP H06189821A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 衝撃時における化粧料のひび割れや飛散を防
止すると共に小型かつ軽量で、しかも経済性に優れた化
粧品用コンパクト容器を提供すること。 【構成】 容器下蓋と、該容器下蓋の内部にゴムパッキ
ングを介して設けられた化粧料充填剤とからなる化粧品
用コンパクト容器であって、前記下蓋と前記化粧料充填
皿との間に空間が生ずる如く、前記ゴムパッキングが容
器下蓋と化粧料充填皿との間に環状に設けられているこ
とを特徴とする化粧品用コンパクト容器。
止すると共に小型かつ軽量で、しかも経済性に優れた化
粧品用コンパクト容器を提供すること。 【構成】 容器下蓋と、該容器下蓋の内部にゴムパッキ
ングを介して設けられた化粧料充填剤とからなる化粧品
用コンパクト容器であって、前記下蓋と前記化粧料充填
皿との間に空間が生ずる如く、前記ゴムパッキングが容
器下蓋と化粧料充填皿との間に環状に設けられているこ
とを特徴とする化粧品用コンパクト容器。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、化粧品用コンパクト容
器に関し、特に、衝撃時における化粧料のひび割れや飛
散を防止することができる化粧品用コンパクト容器に関
する。
器に関し、特に、衝撃時における化粧料のひび割れや飛
散を防止することができる化粧品用コンパクト容器に関
する。
【０００２】
【従来技術】従来から、化粧品用コンパクト容器が大量
に使用されているが、その使用頻度の増加に伴い、該容
器を取り落とすことが生じる。このような場合の衝撃に
より、化粧料にひび割れが生じたり、それが飛散するこ
とを防止するために、該容器の最下部に、低弾性材料を
用いた緩衝体を介装したり（実開昭５９−１２５３１２
号公報）、化粧料充填皿内に、多孔状の支持部材を固定
化する方法（実開昭６０−２４２１０号公報）、化粧料
充填皿とアウターケースの間に、シリコーンゲルを緩衝
的に介在させる方法（特開平４−１１７９１０号公報）
等が提案されている。
に使用されているが、その使用頻度の増加に伴い、該容
器を取り落とすことが生じる。このような場合の衝撃に
より、化粧料にひび割れが生じたり、それが飛散するこ
とを防止するために、該容器の最下部に、低弾性材料を
用いた緩衝体を介装したり（実開昭５９−１２５３１２
号公報）、化粧料充填皿内に、多孔状の支持部材を固定
化する方法（実開昭６０−２４２１０号公報）、化粧料
充填皿とアウターケースの間に、シリコーンゲルを緩衝
的に介在させる方法（特開平４−１１７９１０号公報）
等が提案されている。
【０００３】しかしながら、これらの方法は、落下に際
して容器底部が被落下物（多くの場合は床であるが、
机、その他の場合もあり得る）に最初に接触する場合に
は一定の効果を発揮し得るが、容器の側面が床に衝突す
るように落下した場合には効果が低いという欠点があっ
た。一方、上記緩衝体はいずれも、化粧料のひび割れや
その飛散を防止する効果を発揮するには、一定以上の厚
みが必要となり、そのため高価でかつ容器の重量及び容
積が増加するという欠点があった。
して容器底部が被落下物（多くの場合は床であるが、
机、その他の場合もあり得る）に最初に接触する場合に
は一定の効果を発揮し得るが、容器の側面が床に衝突す
るように落下した場合には効果が低いという欠点があっ
た。一方、上記緩衝体はいずれも、化粧料のひび割れや
その飛散を防止する効果を発揮するには、一定以上の厚
みが必要となり、そのため高価でかつ容器の重量及び容
積が増加するという欠点があった。
【０００４】そこで、本発明者等は、上記の欠点を解決
すべく鋭意検討した結果、前記容器下蓋と該下蓋の内部
に一回り小さく設けられた化粧料充填皿との空間の一部
に、環状のゴムパッキングを介在させることにより、衝
撃時における化粧料のひび割れやその飛散を防止するこ
とができると共に、容器全体の重量やその容積を低減す
ることができることを見出し、本発明に到達した。
すべく鋭意検討した結果、前記容器下蓋と該下蓋の内部
に一回り小さく設けられた化粧料充填皿との空間の一部
に、環状のゴムパッキングを介在させることにより、衝
撃時における化粧料のひび割れやその飛散を防止するこ
とができると共に、容器全体の重量やその容積を低減す
ることができることを見出し、本発明に到達した。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の第１の
目的は、容器底部を下にして落下する場合のみならず、
容器側面を下にして落下する場合であっても、化粧料の
ひび割れやその飛散を防止することができる化粧品用コ
ンパクト容器を提供することにある。本発明の第２の目
的は、小型かつ軽量で、しかも経済性に優れた化粧品用
コンパクト容器を提供することにある。
目的は、容器底部を下にして落下する場合のみならず、
容器側面を下にして落下する場合であっても、化粧料の
ひび割れやその飛散を防止することができる化粧品用コ
ンパクト容器を提供することにある。本発明の第２の目
的は、小型かつ軽量で、しかも経済性に優れた化粧品用
コンパクト容器を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の諸目的
は、容器下蓋と、該容器下蓋の内部にゴムパッキングを
介して設けられた化粧料充填皿とからなる化粧品用コン
パクト容器であって、前記下蓋と化粧料充填皿との間に
空間が生ずる如く、前記ゴムパッキングが容器下蓋と化
粧料充填皿との間に環状に設けられていることを特徴と
する化粧品用コンパクト容器により達成された。
は、容器下蓋と、該容器下蓋の内部にゴムパッキングを
介して設けられた化粧料充填皿とからなる化粧品用コン
パクト容器であって、前記下蓋と化粧料充填皿との間に
空間が生ずる如く、前記ゴムパッキングが容器下蓋と化
粧料充填皿との間に環状に設けられていることを特徴と
する化粧品用コンパクト容器により達成された。
【０００７】本発明における化粧料充填皿とは、その内
部に白粉等の化粧料を充填し、コンパクト容器内に収容
される、その上部が開放された皿状の容器を意味する。
この充填皿は、公知のものの中から適宜選択して使用す
ることができ、特にプラスチックス製、金属製又はセラ
ミック製等のものを好ましく使用することができるが、
軽量化の観点から、アルミニウム、アルミ合金、亜鉛又
は亜鉛合金等の金属若しくはプラスチックス製のものを
使用することが好ましい。また、容器の上蓋及び下蓋
は、特にその材料が制限されるものでないが、軽量化の
みならず、耐衝撃性及び量産化の観点等から、プラスチ
ックスを使用することが好ましい。
部に白粉等の化粧料を充填し、コンパクト容器内に収容
される、その上部が開放された皿状の容器を意味する。
この充填皿は、公知のものの中から適宜選択して使用す
ることができ、特にプラスチックス製、金属製又はセラ
ミック製等のものを好ましく使用することができるが、
軽量化の観点から、アルミニウム、アルミ合金、亜鉛又
は亜鉛合金等の金属若しくはプラスチックス製のものを
使用することが好ましい。また、容器の上蓋及び下蓋
は、特にその材料が制限されるものでないが、軽量化の
みならず、耐衝撃性及び量産化の観点等から、プラスチ
ックスを使用することが好ましい。
【０００８】本発明で使用することができるプラスチッ
クスは、公知のものの中から適宜選択して使用すること
ができるが、特にＡＢＳ（アクリロニトリル／ブタジエ
ン／スチレン共重合）樹脂、ポリスチレン樹脂のゴム弾
性体混合物、ポリカーボネート樹脂のゴム弾性体混合
物、ナイロン樹脂のミネラル強化体若しくはナイロン樹
脂のゴム弾性体混合物等を使用することが好ましい。一
方、ゴム組成物としては、天然ゴム、ブチル系スチレン
等を使用することも可能であるが、耐衝撃性、耐候性、
温度依存性、臭い、衛生面等を総合的に判断すると、特
にシリコーンゴムを使用することが好ましい。
クスは、公知のものの中から適宜選択して使用すること
ができるが、特にＡＢＳ（アクリロニトリル／ブタジエ
ン／スチレン共重合）樹脂、ポリスチレン樹脂のゴム弾
性体混合物、ポリカーボネート樹脂のゴム弾性体混合
物、ナイロン樹脂のミネラル強化体若しくはナイロン樹
脂のゴム弾性体混合物等を使用することが好ましい。一
方、ゴム組成物としては、天然ゴム、ブチル系スチレン
等を使用することも可能であるが、耐衝撃性、耐候性、
温度依存性、臭い、衛生面等を総合的に判断すると、特
にシリコーンゴムを使用することが好ましい。
【０００９】本発明で用いるシリコーンゴム組成物は、 （１）平均単位式 ＲａＳｉ( 4-a ) /2 （式中、Ｒは置換もしくは非置換の１価炭化水素基であって、かつＲの少なくと も５０％はメチル基であり、ａは１．９９−２．０２の数である。） で表されるポリオルガノシロキサン： １００重量部 （２）比表面積が５０ｍ2 ／ｇ以上のシリカ微粉末： １０−１００重量部 及び （３）有機過酸化物： ０．１−１０重量部 を含有し、該組成物の反発弾性が２〜３０％であること
が好ましい。
が好ましい。
【００１０】上記組成物を更に詳細に説明すると、成分
（１）のポリオルガノシロキサンにおいて、Ｒにより示
される置換もしくは非置換の１価炭化水素基としては、
プロピル基やブチル基などのアルキル基、ビニル基やア
リル基などのアルケニル基、シクロヘキシル基などのシ
クロアルキル基、フェニル基やトリル基などのアリール
基、又はこれらの基の炭素原子に結合した水素原子の一
部又は全部をハロゲン原子やシアノ基などで置換したク
ロロメチル基、トリフルオロプロピル基及びシアノ基等
が挙げられる。
（１）のポリオルガノシロキサンにおいて、Ｒにより示
される置換もしくは非置換の１価炭化水素基としては、
プロピル基やブチル基などのアルキル基、ビニル基やア
リル基などのアルケニル基、シクロヘキシル基などのシ
クロアルキル基、フェニル基やトリル基などのアリール
基、又はこれらの基の炭素原子に結合した水素原子の一
部又は全部をハロゲン原子やシアノ基などで置換したク
ロロメチル基、トリフルオロプロピル基及びシアノ基等
が挙げられる。
【００１１】また、上記ポリオルガノシロキサン分子中
に含まれる全Ｒの内、少なくとも５０％はメチル基であ
る必要があり、７５％以上がメチル基である事が好まし
い。メチル基が５０％未満になると、反発弾性の温度依
存性が大きくなる。さらに、ａは１．９９−２．０２の
数の範囲であり、平均重合度は５，０００−１５，００
０、特に７，０００−１０，０００の範囲が好ましい。
ａが１．９９より小さいとロール作業性が悪くなり、
２．０２より大きいと十分な機械的強度が得られない。
に含まれる全Ｒの内、少なくとも５０％はメチル基であ
る必要があり、７５％以上がメチル基である事が好まし
い。メチル基が５０％未満になると、反発弾性の温度依
存性が大きくなる。さらに、ａは１．９９−２．０２の
数の範囲であり、平均重合度は５，０００−１５，００
０、特に７，０００−１０，０００の範囲が好ましい。
ａが１．９９より小さいとロール作業性が悪くなり、
２．０２より大きいと十分な機械的強度が得られない。
【００１２】成分（２）のシリカ微粉末は、公知のもの
の中から適宜選択して使用することができるが、特に煙
霧質シリカや沈降性シリカ等に代表される微粉末シリカ
を使用することが好ましい。この微粉末シリカとして
は、比表面積が５０ｍ2 ／ｇ以上のものが好ましく、特
に１００ｍ2 ／ｇ以上のものを使用することが好まし
い。比表面積が５０ｍ2／ｇ未満となると、反発弾性が
高くなる。
の中から適宜選択して使用することができるが、特に煙
霧質シリカや沈降性シリカ等に代表される微粉末シリカ
を使用することが好ましい。この微粉末シリカとして
は、比表面積が５０ｍ2 ／ｇ以上のものが好ましく、特
に１００ｍ2 ／ｇ以上のものを使用することが好まし
い。比表面積が５０ｍ2／ｇ未満となると、反発弾性が
高くなる。
【００１３】シリカ微粉末の添加量は、成分（１）１０
０重量部に対し、１０−１００重量部の範囲とすること
が必要であり、好ましくは３０−６０重量部ある。本発
明においては、良好な耐衝撃性を得るために、上記シリ
カ微粉末と共に、石英粉、珪藻土などを併用することが
できる。これらの石英粉等の添加量は成分（１）１００
重量部に対し、１５０重量部以下とすることが望まし
い。
０重量部に対し、１０−１００重量部の範囲とすること
が必要であり、好ましくは３０−６０重量部ある。本発
明においては、良好な耐衝撃性を得るために、上記シリ
カ微粉末と共に、石英粉、珪藻土などを併用することが
できる。これらの石英粉等の添加量は成分（１）１００
重量部に対し、１５０重量部以下とすることが望まし
い。
【００１４】成分（４）の有機過酸化物は、成分（１）
を架橋するためのものであり、例えばベンゾイルパーオ
キサイド、２，４−ジクロロベンゾイルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド、ジ−ｔ−ブチルパーオキ
サイド、ｔ−ブチルクミルパーオキサイド、２，５−ジ
メチル−２，５−ジ（ｔ−ブチルパーオキシ）ヘキサ
ン、１，１−ビス（ｔ−ブチルパーオキシ）３，３，５
−トリメチルシクロヘキサン等が例示される。その添加
量は、成分（１）１００重量部に対して０．１−１０重
量部であることが好ましい。
を架橋するためのものであり、例えばベンゾイルパーオ
キサイド、２，４−ジクロロベンゾイルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド、ジ−ｔ−ブチルパーオキ
サイド、ｔ−ブチルクミルパーオキサイド、２，５−ジ
メチル−２，５−ジ（ｔ−ブチルパーオキシ）ヘキサ
ン、１，１−ビス（ｔ−ブチルパーオキシ）３，３，５
−トリメチルシクロヘキサン等が例示される。その添加
量は、成分（１）１００重量部に対して０．１−１０重
量部であることが好ましい。
【００１５】以上のシリコーンゴム組成物には、上記の
各成分の他に、耐衝撃性向上剤として下記化１に示すポ
リオルガノシロキサンを添加しても良い。
各成分の他に、耐衝撃性向上剤として下記化１に示すポ
リオルガノシロキサンを添加しても良い。
【化１】 但し、化１中のｎは２〜２０の整数である。上記ポリオ
ルガノシロキサンの添加量は、成分（１）１００重量部
に対して３−２０重量部であることが好ましい。
ルガノシロキサンの添加量は、成分（１）１００重量部
に対して３−２０重量部であることが好ましい。
【００１６】更に、粘着性増進剤としてＲ3 ＳｉＯ0.5
単位（Ｒはメチル基、プロピル基、ブチル基などのアル
キル基、シクロヘキシル基などのシクロアルキル基、フ
ェニル基やトリル基などのアリール基、又はこれらの基
の炭素原子に結合した水素原子の一部又は全部をハロゲ
ン原子やシアノ基などで置換したクロロメチル基、トリ
フルオロプロピル基及びシアノエチル基等から選択され
る非置換又は置換１価炭化水素基）と、ＳｉＯ2 単位と
のモル比が０．４：１−１．５：１で、かつ１分子中に
珪素に結合した水酸基を少なくとも１個有するオルガノ
ポリシロキサン共重合体、老化防止剤として、例えばフ
ェニル−β−ナフチルアミンなどのナフチルアミン系、
Ｎ，Ｎ’−ジフェニル−ｐ−フェニレンジアミンなどの
ｐ−フェニレンジアミン系、Ｎ，Ｎ’−ジフェニルエチ
レンジアミンなどのジフェニルアミン系、６−エトキシ
−２，２，４−トリメチル−１，２−ジヒドロキノリン
などのヒドロキノン誘導体等を添加することができる。
単位（Ｒはメチル基、プロピル基、ブチル基などのアル
キル基、シクロヘキシル基などのシクロアルキル基、フ
ェニル基やトリル基などのアリール基、又はこれらの基
の炭素原子に結合した水素原子の一部又は全部をハロゲ
ン原子やシアノ基などで置換したクロロメチル基、トリ
フルオロプロピル基及びシアノエチル基等から選択され
る非置換又は置換１価炭化水素基）と、ＳｉＯ2 単位と
のモル比が０．４：１−１．５：１で、かつ１分子中に
珪素に結合した水酸基を少なくとも１個有するオルガノ
ポリシロキサン共重合体、老化防止剤として、例えばフ
ェニル−β−ナフチルアミンなどのナフチルアミン系、
Ｎ，Ｎ’−ジフェニル−ｐ−フェニレンジアミンなどの
ｐ−フェニレンジアミン系、Ｎ，Ｎ’−ジフェニルエチ
レンジアミンなどのジフェニルアミン系、６−エトキシ
−２，２，４−トリメチル−１，２−ジヒドロキノリン
などのヒドロキノン誘導体等を添加することができる。
【００１７】これらの成分の添加量は成分（１）１００
重量部に対し、０．０１−１０重量部の範囲とする必要
があり、好ましくは０．０３−２重量部である。更に耐
熱性向上剤として酸化チタン、ベンガラ、酸化セリウ
ム、難燃剤としてハロゲン化合物、酸化アンチモンなど
を添加することもできる。上記組成物の反発弾性は２〜
３０％の範囲であることが好ましく、この範囲外の場合
には、コンパクト容器の耐衝撃性は低下する。
重量部に対し、０．０１−１０重量部の範囲とする必要
があり、好ましくは０．０３−２重量部である。更に耐
熱性向上剤として酸化チタン、ベンガラ、酸化セリウ
ム、難燃剤としてハロゲン化合物、酸化アンチモンなど
を添加することもできる。上記組成物の反発弾性は２〜
３０％の範囲であることが好ましく、この範囲外の場合
には、コンパクト容器の耐衝撃性は低下する。
【００１８】本発明の化粧品用コンパクト容器の製造方
法に際しては、先ずプラスチックス容器下蓋を成形加工
し、次いで得られたプラスチックス成形体の内面周囲に
シリコーンゴム等のゴム組成物を接触させ、加熱条件
下、好ましくは１２０〜１５０℃で前記シリコーンゴム
等のゴム組成物を硬化させてパッキングを形成させる。
又、プラスチックス成形体及びシリコーンゴム組成物を
個別に成形し、その後、プラスチックス成形体に該シリ
コーン組成物を嵌合させても良い。
法に際しては、先ずプラスチックス容器下蓋を成形加工
し、次いで得られたプラスチックス成形体の内面周囲に
シリコーンゴム等のゴム組成物を接触させ、加熱条件
下、好ましくは１２０〜１５０℃で前記シリコーンゴム
等のゴム組成物を硬化させてパッキングを形成させる。
又、プラスチックス成形体及びシリコーンゴム組成物を
個別に成形し、その後、プラスチックス成形体に該シリ
コーン組成物を嵌合させても良い。
【００１９】このパッキングは２以上設けても良い。次
いで、一回り小さく設けた化粧料充填皿を前記パッキン
グに嵌挿することにより、容器下蓋と化粧料充填皿との
間に空間が形成させる。このように容器下蓋と化粧料充
填皿との間に形成される空間とその一部に介在されたシ
リコーンゴム等のゴム組成物とが相まって緩衝体として
の効果を発揮し、衝撃による化粧料のひび割れやその飛
散が防止される。
いで、一回り小さく設けた化粧料充填皿を前記パッキン
グに嵌挿することにより、容器下蓋と化粧料充填皿との
間に空間が形成させる。このように容器下蓋と化粧料充
填皿との間に形成される空間とその一部に介在されたシ
リコーンゴム等のゴム組成物とが相まって緩衝体として
の効果を発揮し、衝撃による化粧料のひび割れやその飛
散が防止される。
【００２０】容器下蓋を成形加工する方法は特に制限さ
れず、公知の成形加工法の中から適宜選択して使用する
ことができるが、特にプレス成形法又は射出成形法を用
いて、金型内で賦形する方法が好ましい。次に、得られ
た下蓋の表面にシリコーンゴム等のゴム組成物等を接触
させ、加熱条件下で硬化する方法としては、プラスチッ
クス成形体表面にシリコーンゴム等のゴム組成物を載せ
加熱圧縮成形する方法、プラスチックス成形体を成形用
金型に入れて成形した後、該金型内部にシリコーンゴム
等のゴム組成物を射出成形する方法、プラスチックス成
形体表面にシリコーンゴム等のゴム組成物を載せ、加熱
炉又はマイクロ波照射炉を通過させる方法等が挙げられ
る。
れず、公知の成形加工法の中から適宜選択して使用する
ことができるが、特にプレス成形法又は射出成形法を用
いて、金型内で賦形する方法が好ましい。次に、得られ
た下蓋の表面にシリコーンゴム等のゴム組成物等を接触
させ、加熱条件下で硬化する方法としては、プラスチッ
クス成形体表面にシリコーンゴム等のゴム組成物を載せ
加熱圧縮成形する方法、プラスチックス成形体を成形用
金型に入れて成形した後、該金型内部にシリコーンゴム
等のゴム組成物を射出成形する方法、プラスチックス成
形体表面にシリコーンゴム等のゴム組成物を載せ、加熱
炉又はマイクロ波照射炉を通過させる方法等が挙げられ
る。
【００２１】
【発明の効果】本発明の化粧品用コンパクト容器は、容
器下蓋と該下蓋の内部に設けられた化粧料充填皿との空
間の一部に、ゴム組成物を有するので、容器底部を下に
して落下する場合のみならず、容器側面を下にして落下
する場合であっても化粧料のひび割れや飛散を防止する
ことができる。また、本発明の化粧品用コンパクト容器
は、少量のゴム組成物を緩衝体として用いるだけで上記
の効果が発揮されるので、小型かつ軽量で、しかも経済
性に優れた化粧品用コンパクト容器を提供することがで
きる。
器下蓋と該下蓋の内部に設けられた化粧料充填皿との空
間の一部に、ゴム組成物を有するので、容器底部を下に
して落下する場合のみならず、容器側面を下にして落下
する場合であっても化粧料のひび割れや飛散を防止する
ことができる。また、本発明の化粧品用コンパクト容器
は、少量のゴム組成物を緩衝体として用いるだけで上記
の効果が発揮されるので、小型かつ軽量で、しかも経済
性に優れた化粧品用コンパクト容器を提供することがで
きる。
【００２２】
【実施例】以下本発明を実施例によって更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
【００２３】実施例１．図１は、本発明の化粧品用コン
パクト容器の一実施例を示す斜視図である。図１におい
て、符号１は容器上蓋、２は鏡、３は容器下蓋、４は化
粧用充填皿、５は化粧料、６はシリコーンゴムパッキン
グである。上記の容器製造に際しては、まず、熱可塑性
樹脂用射出成形機にＡＢＳ樹脂を投入し、２２０℃で可
塑化した後金型キャビティに射出し、容器上蓋１及び下
蓋３をそれぞれ作製した。この場合の射出条件は、射出
時間６秒、冷却時間３０秒、射出圧力１０００Ｋｇ／ｃ
ｍ2 、型締圧力３５トン、キャビティ温度５０℃であっ
た。
パクト容器の一実施例を示す斜視図である。図１におい
て、符号１は容器上蓋、２は鏡、３は容器下蓋、４は化
粧用充填皿、５は化粧料、６はシリコーンゴムパッキン
グである。上記の容器製造に際しては、まず、熱可塑性
樹脂用射出成形機にＡＢＳ樹脂を投入し、２２０℃で可
塑化した後金型キャビティに射出し、容器上蓋１及び下
蓋３をそれぞれ作製した。この場合の射出条件は、射出
時間６秒、冷却時間３０秒、射出圧力１０００Ｋｇ／ｃ
ｍ2 、型締圧力３５トン、キャビティ温度５０℃であっ
た。
【００２４】次に、前記シリコーンゴム組成物を１２０
°Ｃ／５分でプレス成形して硬化させ、パッキングを作
製した。作製した容器下蓋３に、上記シリコーンパッキ
ングを、下蓋内壁の一部の周囲に厚み１ｍｍとなるよう
に据え付け、アルミ合金製の化粧料充填皿４を、上記シ
リコーンゴムパッキング６内に嵌挿して保持させた。
°Ｃ／５分でプレス成形して硬化させ、パッキングを作
製した。作製した容器下蓋３に、上記シリコーンパッキ
ングを、下蓋内壁の一部の周囲に厚み１ｍｍとなるよう
に据え付け、アルミ合金製の化粧料充填皿４を、上記シ
リコーンゴムパッキング６内に嵌挿して保持させた。
【００２５】図２及び３は下蓋内壁と化粧料充填皿との
空間の一部にシリコーンゴムパッキングを介在させた化
粧品用コンパクト容器の断面図である。これらの図に示
すように、化粧品充填皿４は、容器下蓋３に対してシリ
コーンパッキング６によって周囲を保持され、浮いた状
態で支持されている。浮き加減は１．５ｍｍ、シリコー
ンゴムパッキングの厚みは１ｍｍであった。
空間の一部にシリコーンゴムパッキングを介在させた化
粧品用コンパクト容器の断面図である。これらの図に示
すように、化粧品充填皿４は、容器下蓋３に対してシリ
コーンパッキング６によって周囲を保持され、浮いた状
態で支持されている。浮き加減は１．５ｍｍ、シリコー
ンゴムパッキングの厚みは１ｍｍであった。
【００２６】このようにして得られた、本発明の化粧品
用コンパクト容器の充填皿４に所定量の白粉を充填した
後、鏡２を設けた上蓋と下蓋を閉塞したコンパクト容器
を、厚さ３０ｍｍの合板床面に、容器側面を下にして約
３ｍの高さから連続１０回自然落下させた。この結果、
容器内に充填された化粧料にひび割れが発生すること
も、飛散することもないことが確認された。
用コンパクト容器の充填皿４に所定量の白粉を充填した
後、鏡２を設けた上蓋と下蓋を閉塞したコンパクト容器
を、厚さ３０ｍｍの合板床面に、容器側面を下にして約
３ｍの高さから連続１０回自然落下させた。この結果、
容器内に充填された化粧料にひび割れが発生すること
も、飛散することもないことが確認された。
【００２７】また、容器の上面及び底面にそれぞれゴム
製の吸盤を介して支持棒をつけ、側面を下にして床上に
車輪状に配置した後、該容器の上に容器重量の１０倍の
重量を有する落下物を、容器の上３０ｃｍのところから
連続して５回落下させた後も、内部の化粧料にひび割れ
が発生することはなく、飛散することも認められなかっ
た。
製の吸盤を介して支持棒をつけ、側面を下にして床上に
車輪状に配置した後、該容器の上に容器重量の１０倍の
重量を有する落下物を、容器の上３０ｃｍのところから
連続して５回落下させた後も、内部の化粧料にひび割れ
が発生することはなく、飛散することも認められなかっ
た。
【図１】図１は、本発明の化粧品用コンパクト容器の一
実施例を示す斜視図である。
実施例を示す斜視図である。
【図２】図２は下蓋内壁と化粧料充填皿との空間の一部
にシリコーンゴムパッキングを介在させた本発明の化粧
品用コンパクト容器の断面図である。
にシリコーンゴムパッキングを介在させた本発明の化粧
品用コンパクト容器の断面図である。
【図３】図３は下蓋内壁と化粧料充填皿との空間の一部
にシリコーンゴムパッキングを在させた、本発明の他の
化粧品用コンパクト容器の断面図である。
にシリコーンゴムパッキングを在させた、本発明の他の
化粧品用コンパクト容器の断面図である。
１・・・容器上蓋 ３・・・容器下蓋 ４・・・化粧料充填皿 ６・・・シリコーンゴムパッキング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内山 直人 東京都千代田区大手町２丁目６番１号 朝 日東海ビル信越化学工業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項１】 容器下蓋と、該容器下蓋の内部にゴムパ
ッキングを介して設けられた化粧料充填皿とからなる化
粧品用コンパクト容器であって、前記下蓋と化粧料充填
皿との間に空間が生ずる如く、前記ゴムパッキングが容
器下蓋と化粧料充填皿との間に環状に設けられているこ
とを特徴とする化粧品用コンパクト容器。 - 【請求項２】 ゴムパッキングがシリコーンゴム組成物
である請求項１に記載の化粧品用コンパクト容器。 - 【請求項３】 シリコーンゴム組成物が、 （１）平均単位式 ＲａＳｉ( 4-a ) /2（式中、Ｒは置換もしくは非置換の１ 価炭化水素基であって、かつＲの少なくとも５０％はメチル基であり、ａは１． ９ −２．０２の数である。）で表されるポリオルガノシロキサン: １００重量部 （２）比表面積が５０ｍ2 ／ｇ以上のシリカ微粉末： １０−１００重量部 （３）有機過酸化物 ０．１−１０重量部 を含有し、かつ該組成物の反発弾性が２〜３０％である
請求項２に記載の化粧品用コンパクト容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35947192A JPH06189821A (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 化粧品用コンパクト容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35947192A JPH06189821A (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 化粧品用コンパクト容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06189821A true JPH06189821A (ja) | 1994-07-12 |
Family
ID=18464670
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35947192A Pending JPH06189821A (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 化粧品用コンパクト容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06189821A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002065355A (ja) * | 2000-08-31 | 2002-03-05 | Arubion:Kk | 気密コンパクト |
| JP2006325628A (ja) * | 2005-05-23 | 2006-12-07 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | コンパクト容器 |
| JP2009050542A (ja) * | 2007-08-28 | 2009-03-12 | Key Tranding Co Ltd | 化粧料容器およびその製法 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04117910A (ja) * | 1990-09-07 | 1992-04-17 | Siegel:Kk | 化粧小ケース |
| JP4093012B2 (ja) * | 2002-10-17 | 2008-05-28 | 日本電気株式会社 | ハイパーテキスト検査装置および方法並びにプログラム |
-
1992
- 1992-12-25 JP JP35947192A patent/JPH06189821A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04117910A (ja) * | 1990-09-07 | 1992-04-17 | Siegel:Kk | 化粧小ケース |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002065355A (ja) * | 2000-08-31 | 2002-03-05 | Arubion:Kk | 気密コンパクト |
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