JPH0618899U - 無酸化雰囲気焼成炉の昇降式炉床における二重シール構造 - Google Patents
無酸化雰囲気焼成炉の昇降式炉床における二重シール構造Info
- Publication number
- JPH0618899U JPH0618899U JP40262390U JP40262390U JPH0618899U JP H0618899 U JPH0618899 U JP H0618899U JP 40262390 U JP40262390 U JP 40262390U JP 40262390 U JP40262390 U JP 40262390U JP H0618899 U JPH0618899 U JP H0618899U
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 無酸化雰囲気焼成炉の昇降式炉床における新
規な二重シール構造を提供する。 【構成】 無酸化雰囲気焼成炉1において、炉側壁底面
に当接する昇降式炉床7の周縁部に、一次シール材8と
してセラミックファイバーを配設し、該一次シール材8
の取付部外周に、炉側壁底面に設けた水封用鉄板10と
係合する水封機構を設ける。更に前記水封機構の水封溝
9には水封液オーバーフロー構造を設けることにより、
水封液の水位を一定に保持する構造とする。
規な二重シール構造を提供する。 【構成】 無酸化雰囲気焼成炉1において、炉側壁底面
に当接する昇降式炉床7の周縁部に、一次シール材8と
してセラミックファイバーを配設し、該一次シール材8
の取付部外周に、炉側壁底面に設けた水封用鉄板10と
係合する水封機構を設ける。更に前記水封機構の水封溝
9には水封液オーバーフロー構造を設けることにより、
水封液の水位を一定に保持する構造とする。
Description
【0001】
本考案は無酸化雰囲気焼成炉の昇降式炉床における二重シール構造に関する。
【0002】
炉内雰囲気を還元雰囲気とするバッチ式焼成炉等は一般に炉内圧が±20mm H2 Oとするものであり、この種焼成炉のシール機構は通常ゴム製パッキングを 使用するか又は水封機構が採用されている。
【0003】
前述のゴム製パッキングによるシール機構では、シール面が大きければ大きい 程、平滑度が重要であり、シール個所を構成する基板鋼材断面の大なるものを使 用しないと、加熱による鋼材のひずみ等による変形が発生し、完全なシールが困 難であり、またコスト高となることが知られている。
【0004】 また、水封によるシール機構では炉内圧の急激な変化に対応が難しく、水封液 の溢流等のトラブルが発生し、また水封液の温度上昇により発生する蒸気が炉内 雰囲気に悪影響を及ぼすこともよく知られている。
【0005】
前述の如き従来方式の諸欠陥に鑑み、本考案者等は種々検討、実験の結果、本 考案の開発に成功したものであり、本考案のシール構造は前記実用新案登録請求 の範囲に明記してあるとおり、無酸化雰囲気焼成炉において、炉側壁底面に当接 する昇降式炉床の周縁部に、一次シール材としてセラミックファイバーを配設し 、該一次シール材の取付部外周に、炉側壁底面に設けた水封用鉄板と係合する水 封機構を設けたことを特徴とする、無酸化雰囲気焼成炉の昇降式炉床における二 重シール構造にあり、更に前記水封機構の水封溝には水封液オーバーフロー構造 を設けることにより、水封液の水位を一定に保持する構造とするものである。
【0006】
本考案の具体的一例を示す添付図面に基いて詳細に説明する。
【0007】 図1は本考案シール構造を具備する昇降式炉床を有する焼成炉の縦断面図、図 2は図1のB−B線縦断面図、図3は図1のA部拡大図である。
【0008】 図示の如く、この焼成炉は、炉本体(1)、炉架台(2)、自走式台車(3) 及びテーブルリフター機構(4)とから主として構成されている。
【0009】 前記炉本体(1)は底部に前記台車(3)の挿入開口(5)が設けてあって、 該炉本体(1)は炉架台(2)上に配設してある。前記テーブルリフター機構( 4)は該炉架台(2)の下方のテーブルリフターピット(6)に収納可能に構成 してあり、矢印B(図2)の如く自走式台車(3)を炉本体(1)内に上昇固定 及び下降移送しうる構成としてある。
【0010】 本考案二重シール構造は、台車(3)を炉本体(1)内に上昇、固定した場合 に機能する構成としてあり、図1A部及びその拡大図図3に詳細に図示してある 如く、昇降式炉床(7)の周縁部に、セラミックファイバーからなる一次シール 材(8)を図示の如く配設し、この一次シール材(8)の取付部外周に水封溝( 9)が設けてあり、該水封溝(9)には水封液が装入してあって、炉側壁底部に 設けた水封用鉄板(10)が前記水封液中に挿入され、気密作用を達成する機構 となっている。
【0011】 本考案構造では以上のような構成であるから、台車(3)を上昇し、炉本体( 1)内に装入、固定する1動作により、一次及び二次シール機構を同時に行うこ とができる。
【0012】 なお、図1〜3において(20)は被焼成品を示す。
【0013】 前記水封溝(9)は図4及び5に示すように、その外周壁の一部を切欠き部( 11)として排水管(12)を具備する給水部(13)と、排水管(14)を具 備する排水部(15)を任意の位置に設けてこれらを連通した構造とし、切欠き 部(11)を水封液がオーバーフローによって補充を排出がなし得る構成として ある。
【0014】
(1)セラミックファイバーを一次シール材として配設することにより、急激 な炉内圧の変化をやわらげる(ダンプナ効果と同様)ため、その外周の水封液へ の急激な炉内圧変化の伝播を弱め、水封液の噴出等のトラブルが皆無となる。
【0015】 (2)一次シール材としてセラミックファイバーを用いているため、その断熱 効果により水封液の温度上昇がなく、水蒸気発生による炉内雰囲気への影響がな くなる。
【0016】 (3)コスト的にも安価であり、更に従来炉への改造、適用も容易である。
【0017】 (4)台車上昇の一動作で両シール機構を同時に実施できる。
【図1】図1は本考案シール構造を具備する昇降式炉床
を有する焼成炉の縦断面図
を有する焼成炉の縦断面図
【図2】図2は図1のB−B線縦断面図
【図3】図3は図1のA部拡大図
【図4】図4は水封機構の部分平面図
【図5】図5は図4のC−C線に沿った断面図である。
1 炉本体 2 炉架台 3 自走式台車 4 テーブルリフター 5 挿入開口 6 テーブルリフターピット 7 昇降式炉床 8 一次シール材 9 水封溝 10 水封用鉄板 11 切欠き部 12 給水管 13 給水部 14 排水管 15 排水部 20 被焼成品
Claims (2)
- 【請求項1】 無酸化雰囲気焼成炉において、炉側壁底
面に当接する昇降式炉床の周縁部に、一次シール材とし
てセラミックファイバーを配設し、該一次シール材の取
付部外周に、炉側壁底面に設けた水封用鉄板と係合する
水封機構を設けたことを特徴とする、無酸化雰囲気焼成
炉の昇降式炉床における二重シール構造。 - 【請求項2】 前記水封機構の水封溝に水封液オーバー
フロー構造を設けた請求項1記載の無酸化雰囲気焼成炉
の昇降式炉床における二重シール構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40262390U JPH0710237Y2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 無酸化雰囲気焼成炉の昇降式炉床における二重シール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40262390U JPH0710237Y2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 無酸化雰囲気焼成炉の昇降式炉床における二重シール構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0618899U true JPH0618899U (ja) | 1994-03-11 |
JPH0710237Y2 JPH0710237Y2 (ja) | 1995-03-08 |
Family
ID=18512422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40262390U Expired - Lifetime JPH0710237Y2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 無酸化雰囲気焼成炉の昇降式炉床における二重シール構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0710237Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-12-28 JP JP40262390U patent/JPH0710237Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0710237Y2 (ja) | 1995-03-08 |
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