JPH06187950A - 管型電球 - Google Patents
管型電球Info
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- JPH06187950A JPH06187950A JP35387892A JP35387892A JPH06187950A JP H06187950 A JPH06187950 A JP H06187950A JP 35387892 A JP35387892 A JP 35387892A JP 35387892 A JP35387892 A JP 35387892A JP H06187950 A JPH06187950 A JP H06187950A
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- filament
- light emitting
- tubular
- bulb
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 製造が容易で、発光フィラメントを所期の位
置に高い精度で保持でき、非発光部における電力ロスを
低減させた管型電球を提供する。 【構成】 ガラス製の管型バルブ1と、この管型バルブ
1内に配設したフィラメント組立体F1 とを有してなる
管型電球において、前記フィラメント組立体F1は、管
型バルブ1の軸方向に並んで配置された複数の非発光部
3と、互いに隣接する非発光部3間に接続された発光フ
ィラメント2とからなり、前記フィラメント組立体Fの
非発光部3は、高融点金属の板材からなり、この板材の
長手方向に対して交差する方向に互いに交わらない切り
込みを形成し、この切り込み間において直角方向に折り
曲げることにより、前記管型バルブ1の水平方向に当接
する水平保持部31と、垂直方向に当接する垂直保持部
32とが形成されてなることを特徴とする。
置に高い精度で保持でき、非発光部における電力ロスを
低減させた管型電球を提供する。 【構成】 ガラス製の管型バルブ1と、この管型バルブ
1内に配設したフィラメント組立体F1 とを有してなる
管型電球において、前記フィラメント組立体F1は、管
型バルブ1の軸方向に並んで配置された複数の非発光部
3と、互いに隣接する非発光部3間に接続された発光フ
ィラメント2とからなり、前記フィラメント組立体Fの
非発光部3は、高融点金属の板材からなり、この板材の
長手方向に対して交差する方向に互いに交わらない切り
込みを形成し、この切り込み間において直角方向に折り
曲げることにより、前記管型バルブ1の水平方向に当接
する水平保持部31と、垂直方向に当接する垂直保持部
32とが形成されてなることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば複写機の原稿照
明装置に組み込まれて使用される管型電球に関するもの
である。
明装置に組み込まれて使用される管型電球に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に複写機の原稿照明装置において
は、原稿台に形成すべき配光パターンに対応して、複数
の発光フィラメントが間隔を置いて配列された部分発光
型と称される管型電球が用いられている。この種の管型
電球においては、常に原稿台に所定の配光パターンが形
成されるよう各発光フィラメントがバルブの管軸に沿っ
て所定の位置に正確に配置されることが必要である。
は、原稿台に形成すべき配光パターンに対応して、複数
の発光フィラメントが間隔を置いて配列された部分発光
型と称される管型電球が用いられている。この種の管型
電球においては、常に原稿台に所定の配光パターンが形
成されるよう各発光フィラメントがバルブの管軸に沿っ
て所定の位置に正確に配置されることが必要である。
【0003】従来においては、例えば、特開昭54−1
08480「管型白熱電球」に開示された構造が知られ
ている。すなわち図7に示すように、直線状の短絡部7
1の両端に、これと直角に伸びる屈曲部72の先端に形
成したリング状の一対のサポータ74を一体的に設けて
なる短絡線7と、図8に示すように、密に巻かれたコイ
ル状の発光部81よりなる発光フィラメント8とを、図
9の(イ)に示すように、交互に接続してフィラメント
組立体F2 を構成し、このフィラメント組立体F2 を図
9の(ロ)に示すように、管型バルブ2内にその管軸に
沿って伸びるよう位置せしめ、もって管型電球を構成す
る。
08480「管型白熱電球」に開示された構造が知られ
ている。すなわち図7に示すように、直線状の短絡部7
1の両端に、これと直角に伸びる屈曲部72の先端に形
成したリング状の一対のサポータ74を一体的に設けて
なる短絡線7と、図8に示すように、密に巻かれたコイ
ル状の発光部81よりなる発光フィラメント8とを、図
9の(イ)に示すように、交互に接続してフィラメント
組立体F2 を構成し、このフィラメント組立体F2 を図
9の(ロ)に示すように、管型バルブ2内にその管軸に
沿って伸びるよう位置せしめ、もって管型電球を構成す
る。
【0004】ここに、短絡線7と発光フィラメント8と
を交互に接続してフィラメント組立体F2 を形成する工
程は次のように行われる。まず短絡線7と発光フィラメ
ント8とを適宜の手段により同軸になるように水平に保
持する。次に短絡線7は固定しておいて、発光フィラメ
ント8を短絡線7に接近するよう軸方向に移動させて、
発光フィラメント8の接続部82の端部コイル間隙の開
放端Lが、短絡線7の屈曲部72の基端73に臨むよう
に位置させる。次いで、当該屈曲部72が接続部82の
コイル間隙に沿って相対的に移動されるよう当該接続部
82を短絡線7の短絡部71にねじ込んで巻付け、さら
にスポット溶接などで固着して接続する。そして、この
短絡部71の他方側には、当該短絡部71と同軸になる
よう他の発光フィラメント8の接続部82を上述の方法
と同様にして接続する。このようにして順次短絡線7と
発光フィラメント8とを交互に接続して長尺なフィラメ
ント組立体F2 を形成する。図中9は内部リード91お
よび金属箔92を介して発光フィラメント8と電気的に
接続される外部リードである。
を交互に接続してフィラメント組立体F2 を形成する工
程は次のように行われる。まず短絡線7と発光フィラメ
ント8とを適宜の手段により同軸になるように水平に保
持する。次に短絡線7は固定しておいて、発光フィラメ
ント8を短絡線7に接近するよう軸方向に移動させて、
発光フィラメント8の接続部82の端部コイル間隙の開
放端Lが、短絡線7の屈曲部72の基端73に臨むよう
に位置させる。次いで、当該屈曲部72が接続部82の
コイル間隙に沿って相対的に移動されるよう当該接続部
82を短絡線7の短絡部71にねじ込んで巻付け、さら
にスポット溶接などで固着して接続する。そして、この
短絡部71の他方側には、当該短絡部71と同軸になる
よう他の発光フィラメント8の接続部82を上述の方法
と同様にして接続する。このようにして順次短絡線7と
発光フィラメント8とを交互に接続して長尺なフィラメ
ント組立体F2 を形成する。図中9は内部リード91お
よび金属箔92を介して発光フィラメント8と電気的に
接続される外部リードである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た構成の管型電球においては、次のような問題点を有す
る。 (1)短絡線7と発光フィラメント8とを同軸となるよ
うに厳密に軸合わせすることが難しいうえ、短絡線7と
発光フィラメント8とを交互に逐一接続する作業が煩雑
で多大の労力と時間を要するため、フィラメント組立体
F2 を容易に製造することができない。 (2)発光フィラメント8の接続部82を短絡線7の短
絡部71にねじ込む作業におけるねじ込む長さを高い精
度で規定することが困難であるため、発光フィラメント
8の発光部81を高い精度で所定の位置に配置させるこ
とができず、結局所定の配光パターンを厳密に規制され
たものとすることができない。 (3)フィラメント組立体F2 は、短絡線7と発光フィ
ラメント8とを交互に接続して構成され、かつ発光フィ
ラメント8が剛性の小さい変形しやすいものであるた
め、全体として形態が不安定で変形を生じやすく、した
がってフィラメント組立体F2 をバルブ2に挿入する作
業が容易でない。 (4)そしてこの従来の構造では、発光フィラメント8
の接続部82を短絡線7の短絡部71にねじ込んで接続
されるため、発光フィラメント8の巻径と短絡線7の径
が同等に構成される。従って、短絡線7の断面積が小さ
く、この短絡線7での抵抗が大きくなり、電力ロスが大
きくなってしまう。
た構成の管型電球においては、次のような問題点を有す
る。 (1)短絡線7と発光フィラメント8とを同軸となるよ
うに厳密に軸合わせすることが難しいうえ、短絡線7と
発光フィラメント8とを交互に逐一接続する作業が煩雑
で多大の労力と時間を要するため、フィラメント組立体
F2 を容易に製造することができない。 (2)発光フィラメント8の接続部82を短絡線7の短
絡部71にねじ込む作業におけるねじ込む長さを高い精
度で規定することが困難であるため、発光フィラメント
8の発光部81を高い精度で所定の位置に配置させるこ
とができず、結局所定の配光パターンを厳密に規制され
たものとすることができない。 (3)フィラメント組立体F2 は、短絡線7と発光フィ
ラメント8とを交互に接続して構成され、かつ発光フィ
ラメント8が剛性の小さい変形しやすいものであるた
め、全体として形態が不安定で変形を生じやすく、した
がってフィラメント組立体F2 をバルブ2に挿入する作
業が容易でない。 (4)そしてこの従来の構造では、発光フィラメント8
の接続部82を短絡線7の短絡部71にねじ込んで接続
されるため、発光フィラメント8の巻径と短絡線7の径
が同等に構成される。従って、短絡線7の断面積が小さ
く、この短絡線7での抵抗が大きくなり、電力ロスが大
きくなってしまう。
【0006】本発明は以上のような問題点を解決するた
めに成されたものであり、その目的とするところは、製
造が容易で、発光フィラメントを所期の位置に高い精度
で保持でき、非発光部における電力ロスを低減させた管
型電球を提供することにある。
めに成されたものであり、その目的とするところは、製
造が容易で、発光フィラメントを所期の位置に高い精度
で保持でき、非発光部における電力ロスを低減させた管
型電球を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の管型電球は、ガ
ラス製の管型バルブと、この管型バルブ内に配設したフ
ィラメント組立体とを有してなる管型電球において、前
記フィラメント組立体は、管型バルブの軸方向に並んで
配置された複数の非発光部と、互いに隣接する非発光部
間に接続された発光フィラメントとから構成され、前記
フィラメント組立体の非発光部は、高融点金属の板材か
らなり、この板材の長手方向に対して交差する方向に互
いに交わらない切り込みを形成し、この切り込み間にお
いて直角方向に折り曲げることにより、前記管型バルブ
の水平方向に当接する水平保持部と、垂直方向に当接す
る垂直保持部とが形成されてなることを特徴とする。そ
して高融点金属の板材よりなる非発光部の両端に、発光
フィラメントの端部を接続するカシメ部を一体的に形成
して、カシメにより接続することが好ましい。また板材
の断面積S1 と発光フィラメントの線材の断面積S2 の
比、S1 /S2 が30以上であることが好ましい。
ラス製の管型バルブと、この管型バルブ内に配設したフ
ィラメント組立体とを有してなる管型電球において、前
記フィラメント組立体は、管型バルブの軸方向に並んで
配置された複数の非発光部と、互いに隣接する非発光部
間に接続された発光フィラメントとから構成され、前記
フィラメント組立体の非発光部は、高融点金属の板材か
らなり、この板材の長手方向に対して交差する方向に互
いに交わらない切り込みを形成し、この切り込み間にお
いて直角方向に折り曲げることにより、前記管型バルブ
の水平方向に当接する水平保持部と、垂直方向に当接す
る垂直保持部とが形成されてなることを特徴とする。そ
して高融点金属の板材よりなる非発光部の両端に、発光
フィラメントの端部を接続するカシメ部を一体的に形成
して、カシメにより接続することが好ましい。また板材
の断面積S1 と発光フィラメントの線材の断面積S2 の
比、S1 /S2 が30以上であることが好ましい。
【0008】
【作用】非発光部が高融点金属の板材により構成され、
切り込みと折り曲げという簡単な手段で製作できる。そ
して、非発光部と発光フィラメントの接続はカシメによ
りできるので、位置合わせ等が簡単で、しかも高い精度
で配置することができる。また板材の断面積S1 と発光
フィラメントの線材の断面積S2 の比、S1 /S2 を3
0以上としたので、非発光部の抵抗が減少し、電力ロス
が少なくなる。
切り込みと折り曲げという簡単な手段で製作できる。そ
して、非発光部と発光フィラメントの接続はカシメによ
りできるので、位置合わせ等が簡単で、しかも高い精度
で配置することができる。また板材の断面積S1 と発光
フィラメントの線材の断面積S2 の比、S1 /S2 を3
0以上としたので、非発光部の抵抗が減少し、電力ロス
が少なくなる。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。図1の(イ)と(ロ)は、複写機の原稿照明
用電球として好適に使用される出力200Wの管型電球
の側面図および上面図である。これらの図において、管
型電球は、石英ガラス製の管型バルブ1内に発光フィラ
メント2と板状の高融点金属よりなる非発光部3が交互
に配設された部分発光型の電球であり、発光フィラメン
ト2を5ヶ有する5点発光である。そして管型バルブ1
の両端には封止部11が形成され、この封止部11に埋
設された金属箔5を介して内部リード4と外部リード6
とが電気的に接続されている。
説明する。図1の(イ)と(ロ)は、複写機の原稿照明
用電球として好適に使用される出力200Wの管型電球
の側面図および上面図である。これらの図において、管
型電球は、石英ガラス製の管型バルブ1内に発光フィラ
メント2と板状の高融点金属よりなる非発光部3が交互
に配設された部分発光型の電球であり、発光フィラメン
ト2を5ヶ有する5点発光である。そして管型バルブ1
の両端には封止部11が形成され、この封止部11に埋
設された金属箔5を介して内部リード4と外部リード6
とが電気的に接続されている。
【0010】非発光部3は、厚さ0.1mmのモリブデ
ン製の板材よりなり、図2の(イ)と(ロ)に代表的な
形状を示す。すなわち、図2の(イ)は縦3.8mm、
横35mmのモリブデン板であり、上部切り込み34、
34が端部より5mmの位置に2箇所形成され、下部切
り込み35,35が端部より10mmの位置に2箇所形
成されている。これらの切り込み34,35はそれぞれ
縦方向に垂直に入れられ、この切り込み深さは板材の縦
の長さの半分の1.9mmである。そして、左右の一対
の切り込み34,35間で折り曲げられて、両端の水平
保持部31と中央の垂直保持部32が形成される。
ン製の板材よりなり、図2の(イ)と(ロ)に代表的な
形状を示す。すなわち、図2の(イ)は縦3.8mm、
横35mmのモリブデン板であり、上部切り込み34、
34が端部より5mmの位置に2箇所形成され、下部切
り込み35,35が端部より10mmの位置に2箇所形
成されている。これらの切り込み34,35はそれぞれ
縦方向に垂直に入れられ、この切り込み深さは板材の縦
の長さの半分の1.9mmである。そして、左右の一対
の切り込み34,35間で折り曲げられて、両端の水平
保持部31と中央の垂直保持部32が形成される。
【0011】図2の(ロ)は、前記した(イ)の変形例
であり、上部切り込み36,36が左側から5mm、右
側から10mmの位置に形成されている。そして下部切
り込み37,37は、上部切り込みとは左右が逆となる
ように右側から5mm、左側から10mmの位置に形成
され、これら左右一対の切り込み36,37間で折り曲
げられて、両端の水平保持部31と中央の垂直保持部3
2が形成される。尚、図2の(イ)と(ロ)に示す折り
曲間の距離は、板材の縦の長さより長く形成することが
好ましい。
であり、上部切り込み36,36が左側から5mm、右
側から10mmの位置に形成されている。そして下部切
り込み37,37は、上部切り込みとは左右が逆となる
ように右側から5mm、左側から10mmの位置に形成
され、これら左右一対の切り込み36,37間で折り曲
げられて、両端の水平保持部31と中央の垂直保持部3
2が形成される。尚、図2の(イ)と(ロ)に示す折り
曲間の距離は、板材の縦の長さより長く形成することが
好ましい。
【0012】そして図1に示すように、発光フィラメン
ト2の両端のリード部21が図2の(イ)または(ロ)
の形状をした非発光部3の水平保持部31に溶接により
接続され、前記した内部リード4とモリブデン箔5と外
部リード6とが接続されてフィラメント組立体F1 が形
成される。このフィラメント組立体F1 を内径4mmΦ
のバルブ1内に挿入し、両端のモリブデン箔5に対応す
る部分のバルブ1を加熱し、ピンチャーで圧着封止する
ことにより封止部11が形成される。尚、圧着封止する
前に、バルブ1内に不活性ガスおよび必要に応じて所定
のハロゲンガスが封入される。
ト2の両端のリード部21が図2の(イ)または(ロ)
の形状をした非発光部3の水平保持部31に溶接により
接続され、前記した内部リード4とモリブデン箔5と外
部リード6とが接続されてフィラメント組立体F1 が形
成される。このフィラメント組立体F1 を内径4mmΦ
のバルブ1内に挿入し、両端のモリブデン箔5に対応す
る部分のバルブ1を加熱し、ピンチャーで圧着封止する
ことにより封止部11が形成される。尚、圧着封止する
前に、バルブ1内に不活性ガスおよび必要に応じて所定
のハロゲンガスが封入される。
【0013】フィラメント組立体F1 をバルブ1内に挿
入した時の非発光部3は、図3に示すように、水平保持
部31と垂直保持部32とにより十字型の保持部を構成
している。従って、これらの保持部31、32により発
光フィラメント2の縦方向と横方向の移動が規制される
ので、発光フィラメント2を確実にバルブ1の軸線上に
保持することができる。
入した時の非発光部3は、図3に示すように、水平保持
部31と垂直保持部32とにより十字型の保持部を構成
している。従って、これらの保持部31、32により発
光フィラメント2の縦方向と横方向の移動が規制される
ので、発光フィラメント2を確実にバルブ1の軸線上に
保持することができる。
【0014】発光フィラメント2と非発光部3の接続
は、水平保持部31の所定の位置に発光フィラメント2
のリード部21を配設し、溶接により簡単に行うことが
できる。従って、図7に示す従来の棒状の非発光部を使
用したものに比べて、発光フィラメント2のリード部2
1をねじ込む必要がなく、作業が簡単となるとともに組
立精度も向上する。
は、水平保持部31の所定の位置に発光フィラメント2
のリード部21を配設し、溶接により簡単に行うことが
できる。従って、図7に示す従来の棒状の非発光部を使
用したものに比べて、発光フィラメント2のリード部2
1をねじ込む必要がなく、作業が簡単となるとともに組
立精度も向上する。
【0015】図4は発光フィラメント2と非発光部3の
接続をカシメにより行う場合の実施例である。すなわ
ち、水平保持部31の端部にU字状のカシメ部33を形
成したものである。この実施例の場合は、発光フィラメ
ント2のリード部21をカシメ部33内に配設してカシ
メにより容易に接続することができる。またこのカシメ
による接続の場合は、発光フィラメント2のリード部2
1はコイル状でも良く、接続をより確実に行うことがで
きる。
接続をカシメにより行う場合の実施例である。すなわ
ち、水平保持部31の端部にU字状のカシメ部33を形
成したものである。この実施例の場合は、発光フィラメ
ント2のリード部21をカシメ部33内に配設してカシ
メにより容易に接続することができる。またこのカシメ
による接続の場合は、発光フィラメント2のリード部2
1はコイル状でも良く、接続をより確実に行うことがで
きる。
【0016】図5は、非発光部3の板材の断面積S1 と
発光フィラメント2の線材の断面積S2 との比、S1 /
S2 が、点灯後1分における初期光量の減衰に及ぼす影
響を調査した結果である。図5に示すように、初期光量
の減衰率ΔYはS1 /S2 が約30に達するまではほぼ
直線的に減少し、30以上になるとΔYは約1.2〜
1.3%の範囲でほぼ一定となる。したがって、初期光
量の減衰率を抑えるためには、S1 /S2 は30以上と
すればよいことが分かる。
発光フィラメント2の線材の断面積S2 との比、S1 /
S2 が、点灯後1分における初期光量の減衰に及ぼす影
響を調査した結果である。図5に示すように、初期光量
の減衰率ΔYはS1 /S2 が約30に達するまではほぼ
直線的に減少し、30以上になるとΔYは約1.2〜
1.3%の範囲でほぼ一定となる。したがって、初期光
量の減衰率を抑えるためには、S1 /S2 は30以上と
すればよいことが分かる。
【0017】一方図6は、図9(ロ)に示す従来構造の
管型電球(S1 /S2 =13)と本発明の管型電球(S
1 /S2 =30)とを、点灯時間に対する光量変化量で
比較表示したものである。図6に示すように、本発明の
管型電球は点灯1分後の光量減衰率ΔYは約1.2%で
あるのに対して、従来構造の管型電球のΔY′は約2.
3%となり、本発明の場合、従来の約半分に抑えられる
ことが確認された。
管型電球(S1 /S2 =13)と本発明の管型電球(S
1 /S2 =30)とを、点灯時間に対する光量変化量で
比較表示したものである。図6に示すように、本発明の
管型電球は点灯1分後の光量減衰率ΔYは約1.2%で
あるのに対して、従来構造の管型電球のΔY′は約2.
3%となり、本発明の場合、従来の約半分に抑えられる
ことが確認された。
【0018】本発明の管型電球においては種々変更が可
能である。すなわち、非発光部3は両端の水平保持部3
1と中央の垂直保持部32とよりなる例を示してきた
が、両端は水平保持部31と垂直保持部32とよりなる
組合せでもよく、中央に水平保持部31および垂直保持
部32を複数形成してもよい。しかしながら、両端に形
成する保持部は同一方向とした方が、組立時にその平面
を基準にして、発光フィラメント2のリード部21を同
一平面上で接続できるので、組立時の位置精度が向上
し、発光フィラメント2を管軸上により正確に配置する
ことができる。
能である。すなわち、非発光部3は両端の水平保持部3
1と中央の垂直保持部32とよりなる例を示してきた
が、両端は水平保持部31と垂直保持部32とよりなる
組合せでもよく、中央に水平保持部31および垂直保持
部32を複数形成してもよい。しかしながら、両端に形
成する保持部は同一方向とした方が、組立時にその平面
を基準にして、発光フィラメント2のリード部21を同
一平面上で接続できるので、組立時の位置精度が向上
し、発光フィラメント2を管軸上により正確に配置する
ことができる。
【0019】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の管
型電球は、発光フィラメントと非発光部との接続が容易
で、位置精度も正確であり、非発光部における電力ロス
を低減させることができるので、複写機の原稿照明用電
球として格段に優れたものとすることができる。
型電球は、発光フィラメントと非発光部との接続が容易
で、位置精度も正確であり、非発光部における電力ロス
を低減させることができるので、複写機の原稿照明用電
球として格段に優れたものとすることができる。
【図1】(イ)および(ロ)は、本発明の管型電球の側
面図および上面図である。
面図および上面図である。
【図2】(イ)および(ロ)は、非発光部の加工方法を
示した図である。
示した図である。
【図3】非発光部をバルブの軸線方向から見た図であ
る。
る。
【図4】非発光部の変形例を示した部分拡大図である。
【図5】板材の断面積S1 と発光フィラメントの線材の
断面積S2 の比、S1 /S2 と初期光量の減衰率との関
係図である。
断面積S2 の比、S1 /S2 と初期光量の減衰率との関
係図である。
【図6】点灯時間に対する光量変化率の関係図である。
【図7】従来の非発光部の斜視図である。
【図8】従来の非発光部に接続する発光フィラメントの
図である。
図である。
【図9】(イ)および(ロ)は、従来のフィラメント組
立体および管型電球を示した図である。
立体および管型電球を示した図である。
1…バルブ 2…発光フィラメント 3…非発光部 31…水平保持部 32…垂直保持部 4…内部リード 5…金属箔 6…外部リード 7…短絡線 8…発光フィラメント F1 、F2 …フィラメント組立体
Claims (3)
- 【請求項1】 ガラス製の管型バルブと、この管型バル
ブ内に配設したフィラメント組立体とを有してなる管型
電球において、 前記フィラメント組立体は、管型バルブの軸方向に並ん
で配置された複数の非発光部と、互いに隣接する非発光
部間に接続された発光フィラメントとから構成され、 前記フィラメント組立体の非発光部は、高融点金属の板
材からなり、この板材の長手方向に対して交差する方向
に互いに交わらない切り込みを形成し、この切り込み間
において直角方向に折り曲げることにより、前記管型バ
ルブの水平方向に当接する水平保持部と、垂直方向に当
接する垂直保持部とが形成されてなることを特徴とする
管型電球。 - 【請求項2】 前記高融点金属の板材よりなる非発光部
の両端に、発光フィラメントの端部が接続されるカシメ
部を一体的に形成してなることを特徴とする請求項1記
載の管型電球。 - 【請求項3】 前記高融点金属の板材の断面積をS1 、
前記フィラメントの線材の断面積をS2 としたとき、こ
れらS1 とS2 の比、S1 /S2 を30以上としたこと
を特徴とする請求項1乃至2記載の管型電球。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35387892A JPH06187950A (ja) | 1992-12-16 | 1992-12-16 | 管型電球 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35387892A JPH06187950A (ja) | 1992-12-16 | 1992-12-16 | 管型電球 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06187950A true JPH06187950A (ja) | 1994-07-08 |
Family
ID=18433837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35387892A Pending JPH06187950A (ja) | 1992-12-16 | 1992-12-16 | 管型電球 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06187950A (ja) |
-
1992
- 1992-12-16 JP JP35387892A patent/JPH06187950A/ja active Pending
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