JPH06187333A - 文書作成装置 - Google Patents

文書作成装置

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JPH06187333A
JPH06187333A JP4334513A JP33451392A JPH06187333A JP H06187333 A JPH06187333 A JP H06187333A JP 4334513 A JP4334513 A JP 4334513A JP 33451392 A JP33451392 A JP 33451392A JP H06187333 A JPH06187333 A JP H06187333A
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Application number
JP4334513A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Nomura
恭彦 野村
Masakazu Fujimoto
正和 藤本
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06187333A publication Critical patent/JPH06187333A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】プレゼンテーション用文書の作成に用いられる
文書作成装置において、通常の文書原稿中から、必要と
する領域の内容のみを自動的に編集し、文字や図を見や
すい大きさに変換してプレゼンテーション用文書を作成
する。 【構成】文書画像保持手段11で保持している文書画像
を、領域分割手段12で論理的な意味付けのある領域に
分割し、領域抽出手段13では分割された領域の中から
必要な領域のみを抽出する。レイアウト決定手段14で
は内部のフォームデータを参照して、前記抽出された各
領域の拡大縮小率を決定する。出力画像生成手段15で
は前記各領域の大きさを前記拡大縮小率に合わせて変換
し、出力画像を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、OHP、大型ディス
プレイ、スライド等のプレゼンテーション用文書を電子
的かつ自動的に作成するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、OHPなどを用いたプレゼンテ
ーションにおいては、見やすさ、見栄えを良くするため
に、特定のフォームに入れて原稿を作成したり、使用す
る文字を大きくしたりすることが多い。従来、このよう
な文書を作成する場合、文字と図形を同時に扱えるデス
クトップパブリッシング(以下、DTPという)システ
ムを用いるか、複写機で文書画像の拡大や切り張りを行
って原稿を作っていた。しかし、DTPシステムは高価
なため一般には普及しておらず、また操作も容易ではな
いため、誰でも使えるという状況にはない。一方、複写
機を用いて切り張りを行う方法は誰でも行うことが可能
であるが、糊とハサミで行う手仕事になるため、効率的
とは言えない。また、目測で張り合わせるので、見栄え
が悪くなることもある。
【0003】複写機で切り張り作業を電子的にかつ自動
的に行う方法としては、特開平2−297464号公
報、特開平1−246665号公報、特開平1−246
959号公報で提案されているような、文書画像の特定
フォームへの合成技術を用いることが考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のフォーム合成技術は、あらかじめ設計した原稿上の
特定の位置、大きさの領域をフォームに合成することし
かできないため、プレゼンテーション資料のように、中
身の段落の数や文字数が不定のものには適応が難しいと
いう問題点があった。また、従来のプレゼンテーション
用文書作成技術は、どれもプレゼンテーション用文書作
成のために新たにその元原稿を用意する必要があり、使
用者は余分な作業を強いられていた。
【0005】この発明は、プレゼンテーション用に作ら
れたのではない論文等の通常の文書を、特定のフォーム
に自動的に適応させることにより、新たな元原稿を用意
することなく、プレゼンテーション用文書を容易に得る
ことができる文書作成装置を提供することを目的とす
る。
【0006】また、これに加えて、文字領域内の文字の
レイアウトを、文字の見やすいように配置し、見栄えの
良いタイトルを得ることができる文書作成装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】さらに、編集対象となる領域の簡単な指示
を与えるだけで、指示領域の内容を自動的に分割・再レ
イアウトし、文字や図を見やすい大きさに変換してプレ
ゼンテーション用文書を作成する文書作成装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、第1の発明に係わる文書作成装置においては、文書
原稿をデジタル的な文書画像として保持する文書画像保
持手段と、前記文書画像保持手段に保持されている文書
画像を、文書要素として論理的な意味付けのある領域に
分割する領域分割手段と、前記領域分割手段により分割
された領域群の中から、文書作成に必要な領域のみを抽
出する領域抽出手段と、プレゼンテーション用文書のフ
ォームデータを保持し、当該フォームデータを元に、前
記領域抽出手段で抽出された各領域の配置や拡大縮小率
をレイアウト情報として決定するレイアウト決定手段
と、前記領域抽出手段により抽出された領域の配置と大
きさを前記レイアウト決定手段で決定したレイアウト情
報に合わせて変換して出力画像を生成する出力画像生成
手段とを具えることを特徴とする。
【0009】第2の発明に係わる文書作成装置では、前
記レイアウト決定手段について、プレゼンテーション用
文書のフォームデータに加えて、最適な文字サイズのデ
ータを格納した文字サイズパラメータテーブルを保持
し、前記領域抽出手段により抽出された文字領域内の各
文字の大きさを、前記文字サイズパラメータテーブルに
合わせて変換し、領域と文字領域内の文字のレイアウト
情報を決定するものであることを特徴とする。
【0010】第3の発明に係わる文書作成装置において
は、文書原稿をデジタル的な文書画像として保持する文
書画像保持手段と、前記文書画像保持手段に保持されて
いる文書画像を、文書要素として論理的な意味付けのあ
る領域に分割する領域分割手段と、前記文書原稿に対し
て編集対象とする文字列を指示する対象文字列指示手段
と、プレゼンテーション用文書のフォームデータに加え
て、出力文書のレイアウトに関するレイアウトパラメー
タテーブルを保持し、前記対象文字列指示手段により指
示された編集対象のレイアウトパラメータを、前記レイ
アウトパラメータテーブルに合わせて変換を行い、それ
ぞれの編集対象のレイアウトを決定するレイアウト決定
手段と、前記領域分割手段により分割され、前記対象文
字列指示手段により指示された編集対象のレイアウト
を、前記レイアウト決定手段で決定したレイアウトに合
わせて変換し、出力画像を生成する出力画像生成手段と
を具えることを特徴とする。
【0011】
【作用】第1の発明に係わる文書作成装置において、文
書画像保持手段に保持されている文書画像は、領域分割
手段で文書要素として論理的な意味付けのある領域に分
割される。領域抽出手段は、前記分割された領域群の中
から、文書作成に必要な領域として指示されているも
の、例えば図表領域と文字ブロック領域等を抽出する。
レイアウト決定手段は、プレゼンテーション用文書の基
本となるフォームデータを保持しており、このフォーム
データを参照して前記領域抽出手段で抽出された各領域
の配置を決定すると共に、前記各領域が前記フォームに
対して最大限の大きさで収まるように各領域の拡大縮小
率を決定し、これらをレイアウト情報とする。出力画像
生成手段は、前記領域抽出手段により抽出された領域の
配置と大きさを、前記レイアウト決定手段で決定したレ
イアウト情報に合わせて拡大縮小すると共に、フォーム
に合わせてそれらを割り付け、出力画像を生成する。
【0012】第2の発明に係わる文書作成装置では、文
字サイズパラメータテーブルを参照して、前記領域抽出
手段により抽出された文字領域内の各文字の大きさをフ
ォームに合わせて配置するための変換倍率を計算し、領
域と文字領域内の文字の配置と拡大縮小率を決定する。
【0013】第3の発明に係わる文書作成装置におい
て、文書画像保持手段に保持されている文書画像は、領
域分割手段で文書要素として論理的な意味付けのある領
域に分割される。レイアウト決定手段は、レイアウトパ
ラメータテーブルを参照し、対象文字列指示手段により
指示された編集対象のレイアウトパラメータを、前記レ
イアウトパラメータテーブルに合わせて変換を行い、そ
れぞれの編集対象域のレイアウトを決定する。出力画像
生成手段は、前記領域分割手段により分割され、前記対
象文字列指示手段により指示された編集対象のレイアウ
トを、前記レイアウト決定手段で決定したレイアウトに
合わせて拡大縮小すると共に、フォームに合わせてそれ
らを割り付け、出力画像を生成する。
【0014】
【実施例】以下、この発明に係わる文書作成装置の実施
例1〜3を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】実施例1 まず、第1の発明に係わる文書作成装置の実施例につい
て説明する。図1は実施例1の文書作成装置の機能的な
構成を示すブロック図である。この文書作成装置は、文
書画像保持手段11、領域分割手段12、領域抽出手段
13、レイアウト決定手段14、出力画像生成手段15
とから構成されている。
【0016】文書画像保持手段11は、プレゼンテーシ
ョン用文書の原稿となる論文などの一般文書をデジタル
画像として保持する記憶手段であり、電子的に編集を行
ったか、またはイメージスキャナ等により取り込みを行
った二値のデジタル画像を保持する入力画像メモリによ
り実現される。
【0017】領域分割手段12は、文書の画像を入力と
して、文字領域、図表領域などに分割する処理手段であ
り、文書認識技術における領域分割処理に対応する。こ
れは公知の技術によって実現することができる。例え
ば、特開昭64−15889号公報や特公昭61−32
712号公報などに示されている技術がそれに該当す
る。ここでの領域分割処理はそれぞれの領域を矩形に分
割し、その領域の位置・大きさ、下位要素領域列、分類
(文字領域、図表領域などの区別)を組にして出力す
る。この処理を行う前に、例えば傾き補正等の前処理を
行ってもよい。なお、領域を表現する矩形は原稿画像の
主走査方向・副走査方向に平行な辺を持ち、対象となる
領域を囲む最少矩形とする。この処理で分割された領域
は文字・図形・罫線などに識別され、これらの種別も同
時に付加されて出力される。この実施例では、分割の結
果、この領域分割手段12から出力される要素の列を文
書のレイアウト構造と呼ぶ。
【0018】領域抽出手段13は、前記領域分割手段1
2により分割された領域のうち、必要な領域を抽出し、
レイアウト決定手段14にそれぞれの領域の面積・座標
等の情報を渡す手段である。この実施例では、前記領域
分割手段12により分割された図表領域と、そのキャプ
ションの文字ブロック領域の抽出を行うものとする。こ
れは、前記領域分割手段12により付与された領域の識
別情報から図表領域が選ばれ、さらに各文字ブロック領
域の座標・構造を基にした領域選択ルーチンによってキ
ャプション文字ブロック領域が選択されることによって
実現される。
【0019】レイアウト決定手段14は、前記領域抽出
手段13により抽出された各領域の位置や拡大縮小率
(以下、これらをレイアウト情報ともいう)を決定する
手段である。この実施例では、プレゼンテーション用文
書のタイトルの位置とその拡大縮小率、図表の位置とそ
の拡大縮小率を決定する。レイアウト決定手段14はプ
レゼンテーション用文書の基本となるレイアウトのフォ
ームデータを持ち、タイトルや図表の位置や拡大縮小率
の決定は、前記領域抽出手段より渡されるキャプション
文字領域や図表領域等の面積・図表から、前記フォーム
データに合った変換倍率を計算するレイアウト決定ルー
ルによって実現される。
【0020】出力画像生成手段15は、前記レイアウト
決定手段14により決定されたレイアウト情報に合わせ
て、前記領域抽出手段13により送られる文字・図表領
域の画像を合成し、出力画像を生成する手段である。こ
の処理は、例えば前記レイアウト決定手段14により決
定されたキャプション文字や図表の位置と拡大縮小率に
合わせ、これらの各領域の変換を行うことによって実現
される。
【0021】次に、上記文書作成装置の動作を、デジタ
ル複写機を用いてOHPシートを作成する場合を例にし
て説明する。
【0022】図1の文書作成装置をデジタル複写機に適
用した場合の機能的な構成を図2に示す。この複写機で
は、図1の文書画像保持手段11の代わりに原稿画像入
力モジュール16が接続され、さらに出力画像生成手段
15の後段に可視化モジュール17が接続されている。
その他、図1と同一部分を同一符号で示している。
【0023】原稿画像入力モジュール16は、イメージ
スキャナの機構そのものであり、副走査方向に光源とイ
メージセンサからなる読取り部をずらしながら主走査方
向の細長い領域を光源で照射し、反射した光をレンズで
集光してCCDイメージセンサ等によって電気信号に変
換し、二値のデジタル画像として入力画像メモリに取り
込む。もちろん、反射光の強弱をAD変換器を通して多
値の画像として入力し、デジタル画像処理で二値化して
もかまわない。
【0024】可視化モジュール17は、出力画像メモリ
上に生成された出力画像を可視化するための手段であ
り、例えばレーザビームプリンタなどが用いられる。
【0025】図2において、まず、ユーザはデジタル複
写機のプラテン上に入力原稿を置き、操作パネル上で単
なる複写か、プレゼンテーション用文書作成複写かを選
択し、スタートボタンを押す。ここでの入力原稿は、図
3に示すようにプレゼンテーションに使用したい内容を
含む原稿であればよく、プレゼンテーションを意識して
作ったものである必要はない。
【0026】プレゼンテーション用文書作成複写が選択
された状態でスタートボタンが押されると、原稿画像入
力モジュール16は走査を開始し、入力画像メモリに原
稿の画像を記憶する。
【0027】次に、領域分割手段12が処理を行い、そ
の結果、図3に示す入力画像が入力画像メモリ上で図4
に示すように、文字がまとまって並んでいる領域(文字
ブロック領域)と、図形が存在する領域(図形領域)と
それ以外(余白)に分割される。図4の領域分割の例で
は、まず題名・著書・所属名の書かれた文字ブロック領
域1、続いて、第1節の本文である文字ブロック領域
2、そして図の部分が図表領域1として、図のキャプシ
ョンが文字ブロック領域3と分割される。
【0028】そして、領域抽出手段13が起動し、出力
画像として必要な領域である図表領域1と文字ブロック
領域3の抽出を行う。図表領域1は、領域分割手段12
ですでに識別されているので容易に抽出できるが、キャ
プションが図表領域の上にくるか下にくるかは、図表の
性格によるもので、一意には決定できない。そこで、ま
ず図表領域の上と下の文字ブロック領域を抽出してく
る。そして、上と下の2つの文字ブロック領域のうち
で、どちらがキャプション文字領域なのかを決定するた
めに、例えば次のようなルールを用いて判断を行う。
【0029】(1)上下の文字ブロックとの距離を調
べ、近い方をキャプション候補とする。 (2)距離が等しい場合は、文字サイズの小さい方を候
補とする。
【0030】(3)文字サイズも等しければ、面積の小
さい方を候補とする。
【0031】(4)面積も等しければ、処理を中断しユ
ーザにエラーを返す。
【0032】(5)キャプション候補の文字数が許容範
囲を越える場合は、処理を中断しユーザにエラーを返
す。
【0033】ルールの(5)については、この実施例に
おいてはキャプションをプレゼンテーション用文書タイ
トルにするので、あまり長すぎる文字列が選ばれるのは
好ましくない。しかし、一般的に図表のキャプションは
長くてもせいぜい2〜3行程度と考えられるので、正し
く抽出されていれば長すぎるということは例外程度と判
断できる。そこで、キャプション文字列が一定以上の長
さと判断された時は抽出失敗と考えることにする。具体
的には、例えばキャプションとして得られた文字ブロッ
ク領域中の文字の行数が3行を越えた場合には抽出失敗
とする。
【0034】続いて、レイアウト決定手段14が作動
し、抽出した図表とキャプションをそれぞれフォーム最
大限の大きさで収まるように拡大縮小する。フォームデ
ータの例を図5に示す。フォームデータにおいて、キャ
プション・エリアと図表エリアは、それぞれの位置・面
積があらかじめ決められており、そのサイズをそれぞれ
キャプション・エリアは横W縦H、図表エリアは横
縦Hとする。これらのサイズは好みによってフォ
ームを定義できるが、全体のバランスを考えて、例えば
A4横サイズの場合であればW=W=236mm、
=140mm、H=30mm程度に設定する。各
エリアの位置は、OHPの投影可能な範囲からはみださ
ないように、例えば上下マージンを20mm、左右マー
ジンを30mm程度とっておく、そしてフォームの例と
しては、タイトルとなるキャプション・エリアの上下
に、キャプション・エリアよりも左右10mm程度幅を
広い罫線を引くことにする。これにより、より見栄えの
良いプレゼンテーション用文書が作成できる。図6に示
すように、抽出されたキャプション文字領域のサイズを
横w縦h、図表領域のサイズを横w縦hとし
て、min(W/w,H/h)によりキャプシ
ョンの拡大倍率を、min(W/w,H/h
により図表の拡大倍率をそれぞれ決定する。
【0035】出力画像生成手段15では、領域抽出手段
13で抽出されたキャプション文字領域・図表領域につ
いて、レイアウト決定手段14により決定された拡大縮
小率に合わせて拡大縮小を行い、フォームに合わせてそ
れらを割り付ける。例えば図4の図表領域1の図が拡大
縮小されて図5の図表エリアに、図4の文字ブロック領
域3が拡大縮小されて図5のキャプション・エリアに収
まり、出力画像メモリ上に図7のようなプレゼンテーシ
ョン用文書の出力画像を生成する。
【0036】これを、レーザビームプリンティング技術
等の可視化モジュールによってマーキングを行い出力す
ることによって、デジタル複写機からOHP用のプレゼ
ンテーション用文書を得ることができる。1枚の原稿に
図が複数含まれている場合は、その図の数だけプレゼン
テーション用シートが生成されることになる。当然、図
が1つも含まれていない文書については、「図が見つか
りません」という表示とともに終了する。また、連続的
に複写のできるフィーダー機能の付いたデジタル複写機
であれば、1本の論文を全てフィーダーにセットするこ
とにより、その論文のプレゼンテーション用文書が大部
分完成することになる。
【0037】次に、実施例1の文書作成装置によるプレ
ゼンテーション用文書作成時の処理の流れを図8のフロ
ーチャートを用いて説明する。
【0038】まず、使用者からの指示が単なる複写かど
うかを判断し(ステップ101)、複写であれば所定の
複写処理を行う(ステップ102)。また、複写でない
ときは、原稿画像入力モジュール16で入力画像の全体
の読み込みを行い(ステップ103)、続く領域分割手
段12で領域の分割処理を行う(ステップ104)。次
に、領域抽出手段13で図表領域を抽出し(ステップ1
05)、図9のサブルーチンに移ってキャプション文字
領域の抽出処理を行う(ステップ106)。
【0039】ここで、キャプション文字領域抽出時の処
理の流れを図9のフローチャートにより説明する。
【0040】まず、図表領域の上下の文字ブロック領域
を選択し(ステップ201)、図表領域と上下の文字ブ
ロック領域の距離を計算する(ステップ202)。そし
て、それぞれの距離が等しいかどうかを判断し(ステッ
プ203)、距離が等しくないときは、距離が近い方を
キャプション候補とする(ステップ204)。また、距
離が等しいときは、上下の文字ブロック領域内の文字の
高さの平均を計算し(ステップ205)、平均の高さが
等しいかどうかを判断する(ステップ206)。ここ
で、平均の高さが等しくないときは、文字の高さが低い
方をキャプション候補とする(ステップ207)。ま
た、平均の高さが等しいときは、上下の文字ブロック領
域の面積が等しいかどうかを判断し(ステップ20
8)、面積が等しくないときは、領域の面積が小さい方
をキャプション候補とする(ステップ209)。ステッ
プ204、ステップ207およびステップ209でキャ
プション候補が決定したときは、そのキャプション候補
の文字数が許容範囲内かどうかを判断し(ステップ21
0)、許容範囲内であるときは抽出に成功したものとし
て(ステップ211)、図8のメインルーチンに戻る。
また、ステップ208で領域の面積が等しいとき、およ
びステップ210で文字数が許容範囲内でないときは、
抽出に失敗したものとして(ステップ212)、図8の
メインルーチンに戻る。
【0041】図8では、上述したステップ106に続い
て、領域抽出に成功したかどうかを判断し(ステップ1
07)、抽出失敗であるときは「抽出不可能」と表示し
て処理を中断する(ステップ108)。また、抽出成功
であるときは、レイアウト決定手段14で文字領域と図
表領域の拡大・縮小を行い(ステップ109、11
0)、出力画像生成手段15でフォームに合わせて文字
領域、図表領域を割り付ける(ステップ111)。そし
て、可視化モジュール17のレーザビームプリンティン
グによってマーキングを行い、出力する(ステップ11
2)。
【0042】このように、実施例1の文書作成装置によ
れば、プレゼンテーション用に作られたのではない通常
の文書を複数の領域に分割した後、必要な領域を抽出
し、当該領域の配置と大きさを、特定のフォームに合わ
せて自動的に変換するようにしたので、プレゼンテーシ
ョン用に新たに元原稿を作成することなく、見栄えの良
いプレゼンテーション用文書を容易に得ることができ
る。
【0043】実施例2 次に、第2の発明に係わる文書作成装置の実施例につい
て説明する。この実施例2の文書作成装置は、キャプシ
ョン文字領域における文字の見やすさを考慮し、見栄え
の良いタイトルを得ることができる。
【0044】図10は実施例2の文書作成装置の機能的
な構成を示すブロック図である。この実施例2における
領域抽出手段18は、実施例1の領域抽出手段13とほ
ぼ同じであるが、図表領域やキャプション文字領域等の
必要な領域を抽出する機能に加えて、キャプション文字
領域中の文字列の文字数・文字サイズ等をもレイアウト
決定手段19に渡す機能を有することを特徴とする。
【0045】レイアウト決定手段19は、各領域のレイ
アウトと、キャプション文字領域内の文字レイアウトを
決定するための手段で、プレゼンテーション用文書のフ
ォームデータに加えて、最適な文字サイズのデータを格
納したパラメータテーブルを持つことを特徴とする。キ
ャプション文字領域内の文字レイアウトや文字サイズの
パラメータの決定は、前記領域抽出手段18により抽出
されたキャプション文字領域、図表領域をフォームに合
わせて配置するための変換倍率を計算することによって
実現される。
【0046】出力画像生成手段20は、前記レイアウト
決定手段19により決定されたパラメータに合わせて、
前記領域抽出手段18で抽出されたキャプション文字を
配置し、図表領域についてもレイアウト決定手段19に
より決定された拡大倍率に合わせて拡大縮小を行い割り
付けるといった各変換を行う手段である。文字流し込み
処理は文字ごとに切り出されている画像を、ある幅に収
まるように再配置するというもので、これは特開平3−
122773号公報等に開示されている技術によって実
現される。
【0047】その他の構成要素は実施例1に準ずるもの
とする。
【0048】次に、実施例2の文書作成装置の動作につ
いて、デジタル複写機を用いてOHPシートを作成する
場合を例にして説明する。
【0049】第2の発明に係わる文書作成装置をデジタ
ル複写機に適用した場合の機能的な構成を図11に示
す。前記実施例1と同様に、原稿画像入力モジュール1
6と可視化モジュール17が接続されているほか、図1
0と同一部分を同一符号で示している。
【0050】ユーザは実施例1と同様に、この発明を適
用したデジタル複写機のプラテン上に原稿を置き、操作
パネル上で単なる複写か、プレゼンテーション用文書作
成複写かを選択してスタートボタンを押す。すると、原
稿画像入力モジュール16が起動し、実施例1と同様に
画像の読み込みを行う。
【0051】次に領域分割手段12が起動し、実施例1
と同様に文字ブロック領域や図表領域等への分割を行
う。続いて、領域抽出手段18が起動し、図表領域とキ
ャプション文字領域を抽出し、さらに領域分割時に切り
出されたキャプション文字の文字数・文字サイズを獲得
する。キャプション文字領域の抽出に関しては、実施例
1と同様に3行を越えたものが抽出された場合、抽出失
敗として処理を中断する。文字の切り出しに関しては、
図12に示すように、まず各文字を囲む最少の矩形で全
ての文字が囲まれる。これは文字ブロック領域を抽出す
る際に既に行われており、領域分割の既存技術で実現さ
れる。図12に示すように、同サイズのフォントを用い
たとしても、各文字の幅・高さはまちまちである。そこ
で、フォントの平均的な大きさを決めるために、フォン
トの高さの平均を取る。図12に示したように、文字数
をnとして各文字サイズを横w(i)縦h(i)
(但し、i=1,2,3,…,n)とすると、フォント
の高さの平均はh(mean)=(h(1)+h
(2)+…+h(n))/nで求まる。
【0052】続いて、レイアウト決定手段19が起動す
る。OHP文書はある程度スクリーンから離れている人
にも判読できる必要があるので、フォントは24ポイン
ト程度のものを使うことが望まれる。例えば抽出された
原稿のフォントの高さの平均が4mmであった場合、タ
イトルのフォントを24ポイント程度にするなら、高さ
8mm程度にする必要があるので、各文字のサイズを縦
横ともに2倍に拡大すればよいことになる。しかし、こ
のときタイトルが数行にわたる場合が考えられる。数行
にわたるタイトルをキャプション・エリアにびっしり埋
めていってしまうと、見にくくバランスの悪いタイトル
になってしまう。そこで、例えば下に行けば行くほどタ
イトルの幅を小さくしていくデザインにし、タイトル文
字全体のバランスを良くする。フォント幅も高さ同様に
2倍になるので、順に2(1)+2(2)
+…と加えてゆき、この和がキャプション・エリアの横
幅Wに達すれば改行を行い、次の行に進んで計算を続
ける。そして、タイトルがm行目になるとその幅を例え
ばW−20mとなるようにする。こうすることによ
って、全ての文字を配置した後に、各行の文字をそれぞ
れキャプション・エリアの中央に来るように左右の余白
部分の幅を等しくしてセンタリングを行うことにより、
逆三角形の見栄えの良いタイトルになる。こうしてタイ
トルを配置することにより、キャプション・エリアの高
さが決定する。そして、このエリアの上端と下端に5m
m程度余白を取ってキャプション・エリアより左右10
mm程度長い罫線を引く。当然、タイトルの行数によっ
てキャプション・エリアの高さが変わってくるので、タ
イトルの行数をmとして、図表エリアの高さをH=H
+H−8mで求め、min(W/w,H
)により図表の拡大倍率を決定する。
【0053】出力画像生成手段20では、領域分割手段
12で抽出されたキャプション文字を、レイアウト決定
手段19で決められた拡大倍率で拡大縮小し、適正な文
字数が横に並ぶように配置する。図表領域についてもレ
イアウト決定手段19により決定された拡大倍率に合わ
せて拡大縮小を行い割り付ける。そして、出力画像メモ
リ上に図13のような出力画像を生成する。
【0054】これを実施例1と同様にレーザビームプリ
ンティング技術等の可視化手段によってマーキングを行
い出力することによって、デジタル複写機からOHP用
のプレゼンテーション用文書を得ることができる。
【0055】次に、実施例2の文書作成装置によるプレ
ゼンテーション用文書作成時の処理の流れを図14のフ
ローチャートを用いて説明する。
【0056】まず、使用者からの指示が単なる複写かど
うかを判断し(ステップ301)、複写であれば所定の
複写処理を行う(ステップ302)。また、複写でない
ときは、原稿画像入力モジュール16で入力画像の全体
の読み込みを行い(ステップ303)、続く領域分割手
段12で領域の分割処理を行う(ステップ304)。次
に、領域抽出手段18で図表領域を抽出し(ステップ3
05)、前述した図9のサブルーチンに移ってキャプシ
ョン文字領域の抽出処理を行う(ステップ306)。
【0057】ステップ306に続いて、領域抽出に成功
したかどうかを判断し(ステップ307)、抽出失敗で
あるときは「抽出不可能」と表示して処理を中断する
(ステップ308)。また、抽出成功であるときは、レ
イアウト決定手段19においてパラメータテーブルを参
照し、キャプションの文字数、文字サイズから、最適な
拡大・縮小率を計算して、文字の拡大縮小を行う(ステ
ップ309)。同様に、図表領域の拡大・縮小も行う
(ステップ310)。そして、出力画像生成手段20で
フォームに合わせて文字領域、図表領域を割り付け(ス
テップ311)、可視化モジュール17のレーザビーム
プリンティングによってマーキングを行い、出力する
(ステップ312)。
【0058】このように、実施例2の文書作成装置によ
れば、キャプション文字領域内の文字のレイアウトが、
文字の見やすいように配置されるので、見栄えの良いタ
イトルを得ることができる。
【0059】実施例3 次に、第3の発明に係わる文書作成装置の実施例につい
て説明する。この実施例3では、原稿中の特定の文字列
を指示することにより、当該文字列をプレゼンテーショ
ン用文書に取り込むことができるようにしている。
【0060】図15は実施例3の文書作成装置の機能的
な構成を示すブロック図である。
【0061】対象文字列指示手段21は、文字ブロック
内のどの文字列をピックアップしてプレゼンテーション
用文書に取り込むかを指示するためのものである。図1
6に示したように、いくつかの必要な対象文字列(編集
対象)を指示することができるが、例えばデジタル複写
機によるOHP文書作成ということで考えてみれば、2
通りの方法で実現される。一つは、原稿を編集パット上
に置き、編集指示ペンで必要な文字列の始点と終点をポ
イントする方法。もう一つは、デジタル複写機が読み取
ることの可能な色を持ったマーカーペンで原稿上の必要
な文字列をあらかじめ塗っておく方法である。DTPに
よる編集操作ならば、対象文字列の指示は、例えばマウ
スなどのポインティング・デバイスにより実現される。
【0062】論理識別子付与手段22は、領域分割手段
12によって得られた文書のレイアウト構造を入力と
し、それぞれの領域や編集対象に、「タイトル」「著
書」「本文」などといった論理的な名称を識別子として
付与するものである。領域や指示された対象文字列につ
いて、タイトル・著者名・所属名・図表・キャプション
を抽出して論理識別子を付与した場合の例を図17に示
す。これは、既存の技術によって実現される。例えば、
認識対象のレイアウト構造と論理構造の対応を表現する
構造モデルをあらかじめ複数個だけ登録しておき、領域
分割結果と構造モデルとのマッチングによって、レイア
ウト構造の要素のそれぞれに論理的な意味を表現する名
称を付与する。また同時に、複数個だけ登録された構造
モデルのうち、どのモデルとマッチングがとれたかとい
う情報と入力された文書の種類を推定する。
【0063】レイアウト決定手段23は、「タイトル」
は何ポイントの文字を使うか、「著者名」は何ポイント
の文字か、また本文はどういったレイアウトで何ポイン
トの文字にするか等のパラメータテーブルを持ち、プレ
ゼンテーション用文書全体のレイアウトを決定する手段
である。前記論理識別子付与手段22により抽出された
「タイトル」「著者」「節名」「対象文字列」「図表」
「キャプション」等について、表紙・文章・図表の3つ
のフォームに合わせ、レイアウト決定ルールに基づいて
レイアウトパラメータを決定することによって実現され
る。
【0064】その他の構成要素は実施例1、2に準ずる
ものとする。
【0065】次に、実施例3の文書作成装置の動作につ
いて、デジタル複写機を用いてOHPシートを作成する
場合を例にして説明する。
【0066】第3の発明に係わる文書作成装置を複写機
に適用した場合の機能的な構成を図18に示す。前記実
施例1、2と同様に、原稿画像入力モジュール16と可
視化モジュール17が接続されているほかは、図15と
同一部分を同一符号で示している。
【0067】ユーザは実施例1、2と同様に、この発明
を適用したデジタル複写機のプラテン上に原稿を置き、
操作パネル上で単なる複写か、プレゼンテーション用文
書作成複写かを選択してスタートボタンを押す。する
と、原稿画像入力モジュール16が起動し、実施例1、
2と同様に画像の読み込みを行う。
【0068】次に入力画像メモリ上の原稿画像が領域分
割手段12に渡され、領域分割手段12は実施例1、2
と同様に原稿画像を文字ブロック領域や図表領域等に分
割する。その際、各文字列のサイズやその座標も同時に
獲得される。
【0069】次に、対象文字列指示手段21が起動し、
どの文字列をプレゼンテーション用文書にピックアップ
するかの指示を論理識別子付与手段22に与える。図1
6に示したように、この例では4つの文字列が指示され
ている。指示は、例えば原稿を編集パット上に置いて編
集指示ペンで必要な文字列の始点と終点をポイントする
とか、デジタル複写機が読み取ることの可能な色を持っ
たマーカーペンで必要な文字列をあらかじめ塗っておく
といった方法で達成される。
【0070】論理識別子付与手段22では、受け取った
レイアウト構造と保持している構造モデルとのマッチン
グを行い、レイアウト構造の各要素がどのような論理的
な意味合いを持つかを示す名称を識別子として与える。
通常、ある範囲で流通する文書は「タイトル」「著者」
は上下配置になっているなど、ある程度固定的なデザイ
ンの文書が多い。この性質を利用するのが構造モデル
で、構造モデルとは、すなわち対象となる文書のデザイ
ンについてのテンプレートということができる。これら
テンプレートである構造モデルはROM等にあらかじめ
複数記憶しておく。構造モデルは要素をその種別(文字
ブロック、文字行、罫線、図形等)と対応する論理名称
を持つノード、これら要素間の相対的な位置関係をリン
クとするようなグラフ構造で表現される。
【0071】この論理識別子付与手段22におけるマッ
チング処理とは、すなわち登録してある1つの構造モデ
ルとマッチするかどうかの判定を行うことである。登録
されている構造モデルを1つずつ取り出し、マッチング
処理が成功するまで順にマッチング処理を起動する。も
し、全ての構造モデルとのマッチングが失敗したなら
ば、入力文書は認識不可能というメッセージを機器のパ
ネルに表示して処理を終了する。また、ある構造モデル
とのマッチングが成功した場合は、レイアウト構造にお
ける要素と構造モデルのノードとの対応がわかるため、
これを利用してレイアウト構造のマッチングの対象とな
った各要素に構造モデルのノードに定義されている論理
名称を付与する。このように、レイアウト構造の要素に
論理名称が付与されたデータを論理構造と呼ぶ。論理構
造を表現するデータは名称とそれに対応するレイアウト
要素の識別子の対の列で表現される。また、何番目の構
造モデルとマッチングが成功したかという情報から、入
力文書がどのような種類の文書であるかを判定すること
ができる。
【0072】続いて、レイアウト決定手段23が起動す
る。この実施例では、原稿画像から図17に示した「タ
イトル」「著者」「所属」「節名」「対象文字列」「図
表」「キャプション」といった構造を切り出し、ページ
分割を行ってレイアウトしなければならない。ここで
は、これらの内容を「タイトル」+「著者」+「所
属」、「節名」+「対象文字列」、「キャプション」+
「図表」の3通りのフォームに合わせて図19に示すよ
うにページ分割を行う。それぞれのフォームは、(1)
表紙フォーム、(2)文章フォーム、(3)図表フォー
ムと呼ぶ。各フォームの例を図20に示す。ページ分割
については、基本的には表題部分で一区切り、一つの節
でまた一区切り、そして図表一つで一区切りとする。タ
イトルのページと図表のページに関しては問題はない
が、一つの節が数ページに及ぶ場合や、節に別れていな
い原稿に関しては、指定文字列部分のページ分割が単純
には行えない。このような場合は、文字列をプレゼンテ
ーション用文書フォームに合わせて配置していき、その
ページが溢れた時点で次のページに進むことにする。原
稿が節に分かれていない場合には、節名エリアに、例え
ば原稿タイトルを入れる。
【0073】図20(1)が表示フォームで、タイトル
・エリア、著者エリア、所属エリアの3つに分かれてお
り、それぞれの標準的サイズをタイトル・エリアは横W
縦H、著者エリアは横W縦Hといったように決
定しておく。これは常に一定のエリアを当てはめるため
のものではなく、3つのエリアのうちどれかがはみだす
ようなら、余裕のあるエリアを少し狭めて、余裕のない
エリアを拡大するといった調整を行う。例えば、W
236mm、H=90mm、W=180mm、H
=40mm、W=200mm、H=40mm程度に
設定する。そして、タイトルを例えば36ポイント程度
の文字になるように、抽出されたタイトル文字列の各文
字フォントの平均高が12mmになるように拡大する。
そして、左上から順に文字列を配置していき、実施例2
のキャプション・エリアの文字の配置と同様に、だんだ
ん下へいくと文字列幅が小さくなるようにWを毎行2
0mmずつ小さくしていく。そして、配置後センタリン
グすることにより、タイトルが複数行にまたがるときの
文字列のバランスを保ち、見栄えを良くすることができ
る。同様に、著者エリア、所属エリアについても文字列
の割付けを行い、それらが各エリアからはみださずに収
まるようなら、各エリアの文字列を縦方向にセンタリン
グする。すなわち、エリア内の上下の余白の広さを一定
にするのである。はみだしてしまうエリアが存在した場
合は、隣のエリアにこちらが必要な分だけの余裕がない
かどうかを尋ねる。ここで、余裕があればその分の縦方
向のエリアをもらうことになり、上下どちらにも余裕が
なければフォントサイズを小さくしていく。そして、自
分のエリアに収まる広さになるまでフォントを小さくし
ていく。また、当然、著者エリアや所属エリアに該当す
る文字列が存在しない場合も考えられる。その場合は、
そのエリアの縦方向の長さを他のエリアで均等配分する
ことになる。例えば、「所属名」の書かれていない原稿
であった場合、H=H+H/2、H=H+H
/2ということになる。
【0074】また、図20(2)の文章フォームにおい
て、「対象文字列」とは、対象文字列指示手段21によ
りユーザに特定に指示された文字列のことであるが、1
つのセクションの対象文字列が多くて1ページに入りき
らない場合は、セクションを複数ページに分けて編集を
行う。すなわち、まず1セクションを1ページに割当て
ることを試みる。節名24ポイント、対象文字列を18
ポイントに拡大縮小し、図20(2)のような文章フォ
ームに合わせてレイアウトを行う。節名は実施例2でキ
ャプション・エリアを埋めた例と全く同様な方法で配置
を行う。対象文字列エリアについては、18ポイントに
なるように、つまりフォントの平均の高さが6mmにな
るように拡大縮小する。そして左上隅から順に文字列を
割り当てていき、各文字の幅の総和がWを越えると改
行が行われる。改行は適切な改行幅、例えばフォントの
高さと同じ6mm程度とすることにより、見やすくな
る。こうして1行づつ文字列を当てはめていき、対象文
字列エリアから溢れると改ページを行い、次のページの
節名は「節名(2)」として同じ動作を繰り返す。
【0075】図20(3)の図表フォームに関しては、
前述の実施例2と同様の方法で決定される。
【0076】さて、レイアウト決定手段23に続いて、
出力画像生成手段20が起動し、前記レイアウト決定手
段23で決めたとおりの拡大率で文字・図表を拡大縮小
し、それぞれのフォームに合わせて割付けを行う。そし
て、出力画像メモリ上の図21のような出力画像を生成
する。これを、レーザプリンティング技術等の可視化モ
ジュールによってマーキングを行い、出力することによ
って、プレゼンテーション用文書を得ることができる。
【0077】次に、実施例3の文書作成装置によるプレ
ゼンテーション用文書作成時の処理の流れを図22のフ
ローチャートを用いて説明する。
【0078】まず、使用者からの指示が単なる複写かど
うかを判断し(ステップ401)、複写であれば所定の
複写処理を行う(ステップ402)。また、複写でない
ときは、原稿画像入力モジュール16で入力画像の全体
の読み込みを行い(ステップ403)、続く領域分割手
段12で領域の分割処理を行う(ステップ404)。次
に、論理識別子付与手段22で対象文字列指示手段21
から対象文字列指示を受取り(ステップ405)、各要
素に論理識別子を付与する(ステップ406)。次に、
レイアウト決定手段23で論理識別子とパラメータテー
ブルにより決定した構造に基づいてページ分割を行い、
レイアウトを決定する(ステップ407)。続いて、パ
ラメータテーブルを参照し、キャプションの文字数、文
字サイズから、最適な拡大・縮小率を計算して、文字の
拡大縮小を行い(ステップ408)、出力画像生成手段
20でフォームに合わせて文字領域、図表領域を割り付
け(ステップ409)、可視化モジュール17のレーザ
ビームプリンティングによってマーキングを行い、出力
する(ステップ410)。
【0079】このように、実施例3の文書作成装置によ
れば、原稿中の特定の文字列を編集対象領域として指示
すれば、当該領域を自動的にプレゼンテーション用文書
に取り込むことができるので、より柔軟性のある文書作
成が可能となる。
【0080】上記各実施例では、この発明に係わる文書
作成装置をデジタル複写機のOHP作成に適用した例に
ついて説明した。しかし、この発明に係わる文書作成装
置はデジタル複写機のみに適用されるものでないことは
言うまでもない。例えば、スキャナとプロジェクタを用
いたプレゼンテーションシステムにおいて、通常の文書
を読み取らせて、プレゼンテーション用文書に変換して
表示することも可能である。また、上記実施例では、画
像レベルの入力を処理することを前提としたが、入力文
書をW/Pで生成した電子文書とし、文字コードレベル
で文書レイアウトを解析し、自動的に項目を抽出し、プ
レゼンテーション用文書に変換することも同様の考え方
で実現できる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明に係わ
る文書作成装置では、文書を複数の領域に分割した後、
必要な領域のみを抽出し、当該領域の配置や大きさをフ
ォームデータに合わせて変換して出力画像を生成するよ
うにしたため、プレゼンテーション用文書を作成するた
めの新たな元原稿を用意する必要がなく、論文等の通常
の文書から容易にプレゼンテーション用文書を得ること
ができる。
【0082】また、第2の発明に係わる文書作成装置に
おいては、文字サイズパラメータテーブルに合わせて、
文字領域内における最適な文字レイアウトを決定するこ
とにより、文字領域内の文字を見やすく配置するように
したので、より見栄えの良いタイトルを得ることができ
る。
【0083】さらに、第3の発明に係わる文書作成装置
においては、編集対象領域の簡単な指示を与えるだけ
で、指示領域の内容を自動的にページ分割・再レイアウ
トするようにしたので、より柔軟性のある文書作成が可
能となる。
【0084】したがって、この発明に係わる文書作成装
置によれば、使用者はOHP資料などのプレゼンテーシ
ョン用文書作成に関する知識を持たなくても、DTPに
よる電子的な編集、コピーの切り貼りなどの面倒な作業
を行うことなしに、プレゼンテーション用文書を容易、
かつ効率的に作成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】文書作成装置(実施例1)の機能的な構成を示
すブロック図。
【図2】実施例1の文書作成装置をデジタル複写機に適
用した場合の機能的な構成を示す図。
【図3】入力原稿の例を示す図。
【図4】入力原稿を領域分割した例を示す図。
【図5】フォームデータの例を示す図。
【図6】抽出された領域のサイズを示す図。
【図7】実施例1で出力されるOHP文書の例を示す
図。
【図8】実施例1の文書作成装置によるプレゼンテーシ
ョン用文書作成時の処理の流れを示すフローチャート。
【図9】キャプション文字領域抽出時の処理の流れを示
すフローチャート。
【図10】文書作成装置(実施例2)の機能的な構成を
示すブロック図。
【図11】実施例2の文書作成装置をデジタル複写機に
適用した場合の機能的な構成を示す図。
【図12】キャプション文字切り出しの例を示す図。
【図13】実施例2で出力されるOHP文書の例を示す
図。
【図14】実施例2の文書作成装置によるプレゼンテー
ション用文書作成時の処理の流れを示すフローチャー
ト。
【図15】文書作成装置(実施例3)の機能的な構成を
示すブロック図
【図16】入力原稿に対象文字列指示を行った例を示す
図。
【図17】論理識別子を付与した各要素の例を示す図。
【図18】実施例3の文書作成装置をデジタル複写機に
適用した場合の機能的な構成を示す図。
【図19】フォームに合わせてページ分割を行った場合
の例を示す図。
【図20】実施例3の文書作成装置で保持しているフォ
ームデータの例を示す図。
【図21】実施例3で出力されるOHP文書の例を示す
図。
【図22】実施例3の文書作成装置によるプレゼンテー
ション用文書作成時の処理の流れを示すフローチャー
ト。
【符号の説明】
11…文書画像保持手段、12…領域分割手段、13
(18)…領域抽出手段、14(19、23)…レイア
ウト決定手段、15(20)…出力画像生成手段、16
…原稿画像入力モジュール、17…可視化モジュール、
21…対象文字列指示手段、22…論理識別子付与手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文書画像を保持する文書画像保持手段と、 前記文書画像を文書要素として論理的な意味付けのある
    領域に分割する領域分割手段と、 前記分割された領域群の中から必要な領域のみを抽出す
    る領域抽出手段と、 プレゼンテーション用文書のフォームデータを保持し、
    当該フォームデータを元に、前記領域抽出手段で抽出さ
    れた各領域のレイアウト情報を決定するレイアウト決定
    手段と、 前記領域抽出手段により抽出された領域の大きさと配置
    を前記レイアウト決定手段で決定したレイアウト情報に
    合わせて変換して出力画像を生成する出力画像生成手段
    と、 を具えることを特徴とする文書作成装置。
  2. 【請求項2】前記レイアウト決定手段は、プレゼンテー
    ション用文書のフォームデータに加えて、文字サイズパ
    ラメータテーブルを保持し、前記領域抽出手段により抽
    出された文字領域内の各文字の大きさを、前記文字サイ
    ズパラメータテーブルに合わせて変換するものであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の文書作成装置。
  3. 【請求項3】文書原稿を保持する文書画像保持手段と、 前記文書画像を論理的な意味付けのある領域に分割する
    領域分割手段と、 前記文書原稿に対して、編集対象とする文字列を指示す
    る対象文字列指示手段と、 プレゼンテーション用文書のフォームデータと、出力文
    書のレイアウトに関するレイアウトパラメータテーブル
    を保持し、前記対象文字列指示手段により指示された編
    集対象のレイアウトパラメータを、前記レイアウトパラ
    メータテーブルに合わせて変換を行い、各編集対象のレ
    イアウトを決定するレイアウト決定手段と、 前記領域分割手段により分割され、前記対象文字列指示
    手段により指示された編集対象のレイアウトを、前記レ
    イアウト決定手段で決定したレイアウトに合わせて変換
    し、出力画像を生成する出力画像生成手段と、 を具えることを特徴とする文書作成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007133760A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Ricoh Co Ltd コンテンツ処理装置、コンテンツ処理プログラムおよびコンテンツ処理方法
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