JPH0618718A - 紫外線カット用塩化ビニル系樹脂シート - Google Patents

紫外線カット用塩化ビニル系樹脂シート

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JPH0618718A
JPH0618718A JP17545292A JP17545292A JPH0618718A JP H0618718 A JPH0618718 A JP H0618718A JP 17545292 A JP17545292 A JP 17545292A JP 17545292 A JP17545292 A JP 17545292A JP H0618718 A JPH0618718 A JP H0618718A
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JP
Japan
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vinyl chloride
chloride resin
resin sheet
added
thickness
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Pending
Application number
JP17545292A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Ikeda
圭数 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsutsunaka Plastic Industry Co Ltd
Original Assignee
Tsutsunaka Plastic Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Tsutsunaka Plastic Industry Co Ltd filed Critical Tsutsunaka Plastic Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 白色蛍光灯の照明カバーとして使用されるよ
うな塩化ビニル系樹脂シートについて、該蛍光灯から放
射される波長190〜410nmの紫外線の全波長領域
に亘って、完全にカットする機能を保有させる。 【構成】塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、構造式
(1) 【化1】 で表される化合物を、その添加量をC(重量部)、該塩
化ビニル系樹脂シートの厚みをt(mm)で表したと
き、式(2) 2.4≦C×t≦6.0 …(2) を満足する配合量に添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外線、特に蛍光灯の
光に含まれる190〜410nmの波長の紫外線をカッ
トする塩化ビニル系樹脂シートに関する。
【0002】
【従来の技術】通常よく用いられている白色蛍光灯は、
約365nmおよび約405nmをそれぞれピークとす
る紫外線を放射する。このため、白色蛍光灯をプリント
基板のエッチング工場等、紫外線に反応する感光性材料
を取り扱う作業場の照明として使用すると、感光性材料
が変質してしまい作業に支障をきたしてしまう。そこ
で、従来、このような作業場においては、紫外線の放射
のない黄色のランプが使用されているが、この場合作業
場全体が黄色くなってしまうため作業環境上、精神衛生
上好ましくないものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の白色蛍光灯によ
る紫外線放射の問題に対処する方法としては、黄色のラ
ンプを用いる他に、蛍光灯の内面に紫外線カット層を設
ける方法が知られているが、この場合蛍光灯自体の製造
が大変面倒でありコスト高につく難点がある。
【0004】また、ショーウインドゥ等に用いられてい
る退色防止蛍光灯の使用や紫外線吸収剤を含有する樹脂
で蛍光灯を塗層したり、かかる樹脂のチューブやパイプ
を被せる方法等の採用も考えられるが、従来これらの方
法では、405nm近辺の波長の紫外線が充分にはカッ
トされず、上記のような作業場においては使用できない
ものであった。
【0005】本発明は、上記のような問題点を解決すべ
くなされたもので、190〜410nmの波長の紫外線
を完全にカットできる塩化ビニル系樹脂シートを提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するため、種々実験と研究を重ねた結果、多くの紫
外線吸収剤の中から選択された特定の紫外線吸収剤を、
塩化ビニル系樹脂シートの厚みに対し特定割合に添加す
ることによって、突出した紫外線吸収効果が得られるこ
とを見出すに至り、この発明を完成した。
【0007】即ち、本発明は、塩化ビニル系樹脂100
重量部に対し、構造式(1)
【化2】 で表される化合物を、その添加量をC(重量部)、該塩
化ビニル系樹脂シートの厚みをt(mm)で表したとき
に、式(2) 2.4≦C×t≦6.0 …(2) を満足する配合量に添加したことを特徴とする塩化ビニ
ル系樹脂シートを要旨とする。
【0008】本発明における塩化ビニル系樹脂として
は、例えば、塩化ビニルの単独重合体、塩素化塩化ビニ
ル重合体、または塩化ビニルと酢酸ビニル、エチレン、
プロピレン等との共重合体、及びこれらの2種以上の重
合体の混合物などが挙げられる。さらに、塩化ビニル系
樹脂シートに通常添加される安定剤、滑剤、補強剤、加
工助剤などを添加してもよい。
【0009】構造式(1)で表される化合物としては、
市販物としてたとえばチバガイギー社製紫外線吸収剤
「TINUVIN327」(商品名)を挙げることがで
きる。これは融点157〜158℃の淡黄色結晶性粉末
形状の材料で、最大吸収波長が352nmのため、高波
長域の紫外線を効果的に吸収することができるものであ
る。
【0010】該化合物の添加量C(重量部)は、シート
の厚みt(mm)によって変化するものであり、式
(2)すなわち 2.4≦C×t≦6.0 …(2) を満足するものとすることが必要である。更に好ましく
は、式(3) 2.7≦C×t≦5.0 …(3) を満足するものとすることが望ましい。
【0011】従って、例えば樹脂シートの厚み(t)が
1.5mmである場合、該化合物の必要添加量(C)は
前記式(2)により1.6〜4.0重量部であり、より
好適な添加量(C)は前記式(3)により1.8〜3.
4重量部である。またシートの厚み(t)が0.15m
mである場合、必要添加量(C)は16〜40重量部、
好適添加量(C)は18〜34重量部である。
【0012】シートの厚みと上記化合物の添加量との積
(C×t)の値が、2.4未満では、高波長域の紫外線
を充分にカットすることが出来ない。また上記値が6.
0を越えると、シートが黄色味を帯びてしまい、上記の
紫外線は充分にカットしうるものの光線透過率が低下し
てしまう。また、シートの厚み(t)が薄くなるに従っ
て前記化合物の必要添加量が増大するが、限度を超えて
シートの厚みが薄くなると、該化合物の添加に困難をき
たし、かつコスト高につくことから、樹脂シートの厚み
(t)は0.05mm以上程度に設定することが好まし
い。
【0013】上記塩化ビニル系樹脂シートを構成する材
料成分の配合方法としては、一般に知られている配合手
段を任意に利用すればよく、また配合物のシーティング
方法も、通常のカレンダーあるいは押出によるシーティ
ング操作によればよい。
【0014】
【実施例】以下この発明の実施例を比較例との対比にお
いて示す。
【0015】実施例 下記の配合成分を、ヘンシェルミキサーでブレンドし、
常法に従うカレンダー方式により、厚み(t)0.15
mmの塩化ビニル系樹脂シートを得た。
【0016】(配合成分) 塩素化塩化ビニル(※1) 75重量部 エチレン変性塩化ビニル(※2) 25重量部 前記構造式(1)の化合物(※3) 20重量部 錫安定剤(※4) 3重量部 滑 剤(※5) 2重量部 補強材(※6) 5重量部 (※1)…商品名「T−742」日本カーバイド工業
(株)製 (※2)…商品名「E−800」東ソー(株)製 (※3)…商品名「TINUVIN327」チバガイギ
ー社製 (※4)…商品名「RC−71A」三共有機合成(株)
製 (※5)…商品名「LX−40A−2」共同薬品(株)
製 (※6)…商品名「B−12」鐘淵化学工業(株)製 比較例 前記構造式(1)の化合物(紫外線吸収剤)の配合割合
を、8重量部に変更したことを除いて、他の配合成分、
成形条件は前記実施例と同様にして、厚さ0.15mm
の塩化ビニル系樹脂シートを得た。
【0017】性能比較 上記実施例及び比較例で得た2種の塩化ビニル系樹脂シ
ートにつき、島津製作所製の分光光度計UV−3100
を用いて、波長190〜700nmの範囲の光線透過率
を測定した。これにより図1の光線透過率の測定結果の
グラフを得た。図1において、横軸は光線の波長(n
m)を示し、縦軸は光線透過率(%)を示す。また図中
の実線で示す曲線は実施例における紫外線吸収剤「TI
NUVIN327」を20重量部添加したものを示して
おり、鎖線で示す曲線は比較例における紫外線吸収剤
「TINUVIN327」を8重量部添加したものを示
している。
【0018】図1において、400nm以下の波長の紫
外線は、実施例、比較例ともにカットしているが、注目
すべきは405nm近辺の光線透過率であり、比較例に
おけるそれは、約400nmから光線の透過が見られる
が、実施例におけるそれは、約410nmの波長の紫外
線まで完全にカットしていることが分かる。
【0019】
【発明の効果】本発明に係る塩化ビニル系樹脂シート
は、上述のように、特定の紫外線吸収剤の選択と、その
配合量の特定範囲の設定とにより、白色蛍光灯に含まれ
る190〜410nmの紫外線領域の全波長の光線を完
全に遮断しうる。従って、該塩化ビニル系樹脂シートを
もって白色蛍光灯のカバーとして使用することにより、
可視光線の透過による良好な照明状態を確保しながら、
蛍光灯から放射される紫外線のみを選別的に完全除去す
ることができ、特に紫外線が有害に作用する作業場とか
ショーウインドゥ等の照明に最も一般的な白色蛍光灯の
使用を可能として、照明設備コストの低減、作業環境の
向上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施例及び比較例による塩化ビ
ニル系樹脂シートの紫外線吸収率の測定結果を示すグラ
フである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、
    構造式(1) 【化1】 で表される化合物を、その添加量をC(重量部)、該塩
    化ビニル系樹脂シートの厚みをt(mm)で表したとき
    に、式(2) 2.4≦C×t≦6.0 …(2) を満足する配合量に添加したことを特徴とする塩化ビニ
    ル系樹脂シート。
JP17545292A 1992-07-02 1992-07-02 紫外線カット用塩化ビニル系樹脂シート Pending JPH0618718A (ja)

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JP17545292A JPH0618718A (ja) 1992-07-02 1992-07-02 紫外線カット用塩化ビニル系樹脂シート

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JP17545292A JPH0618718A (ja) 1992-07-02 1992-07-02 紫外線カット用塩化ビニル系樹脂シート

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JP17545292A Pending JPH0618718A (ja) 1992-07-02 1992-07-02 紫外線カット用塩化ビニル系樹脂シート

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017062906A (ja) * 2015-09-24 2017-03-30 東芝ライテック株式会社 照明装置
JP2017204348A (ja) * 2016-05-10 2017-11-16 スターライト工業株式会社 照明器具
JP2020154316A (ja) * 2016-03-04 2020-09-24 大日本印刷株式会社 光学積層体、画像表示装置又はタッチパネルセンサー

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61159435A (ja) * 1984-12-29 1986-07-19 Nippon Carbide Ind Co Ltd 紫外線遮蔽性マルチングフイルム

Patent Citations (1)

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