JPH06186511A - 親油性化されたシクロデキストリンを含むコンタクトレンズ - Google Patents

親油性化されたシクロデキストリンを含むコンタクトレンズ

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JPH06186511A
JPH06186511A JP5194460A JP19446093A JPH06186511A JP H06186511 A JPH06186511 A JP H06186511A JP 5194460 A JP5194460 A JP 5194460A JP 19446093 A JP19446093 A JP 19446093A JP H06186511 A JPH06186511 A JP H06186511A
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alkyl
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hydrogen
integer
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JP5194460A
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Peter Herbrechtsmeier
ヘルブレヒトスマイエル ペーター
Horst Schaefer
シェーフェル ホルスト
Bernhard Seiferling
ザイフェルリンク ベルンハルト
Klaus Wenke
ヴェンケ クラウス
Gerhard Wenz
ヴェンツ ゲルハルト
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Novartis AG
Max Planck Gesellschaft zur Foerderung der Wissenschaften eV
Original Assignee
Ciba Geigy AG
Max Planck Gesellschaft zur Foerderung der Wissenschaften eV
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    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/04Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements made of organic materials, e.g. plastics
    • G02B1/041Lenses
    • G02B1/043Contact lenses
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08BPOLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
    • C08B37/00Preparation of polysaccharides not provided for in groups C08B1/00 - C08B35/00; Derivatives thereof
    • C08B37/0006Homoglycans, i.e. polysaccharides having a main chain consisting of one single sugar, e.g. colominic acid
    • C08B37/0009Homoglycans, i.e. polysaccharides having a main chain consisting of one single sugar, e.g. colominic acid alpha-D-Glucans, e.g. polydextrose, alternan, glycogen; (alpha-1,4)(alpha-1,6)-D-Glucans; (alpha-1,3)(alpha-1,4)-D-Glucans, e.g. isolichenan or nigeran; (alpha-1,4)-D-Glucans; (alpha-1,3)-D-Glucans, e.g. pseudonigeran; Derivatives thereof
    • C08B37/0012Cyclodextrin [CD], e.g. cycle with 6 units (alpha), with 7 units (beta) and with 8 units (gamma), large-ring cyclodextrin or cycloamylose with 9 units or more; Derivatives thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/42Block-or graft-polymers containing polysiloxane sequences

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式(V)〔式中、nは6〜15の整数;R1
は、独立に、水素、R2又はR7 ;ここで少なくとも1
個のR1 はR7 の意味を有し、残りのR1 は水素又はR
2 の意味を有し、R2 はハロゲン置換アルキル又はアル
キル置換アリールなど、R7 は、式(VI)(式中、xは
1〜10,000の整数;R4 、R5 及びR8 は、独立
に、水素、アルキル、アルキレン、アルケニレン、フェ
ニルなどであるが、但し、R4 、R5 及びR8 のうち少
なくとも2個は、アルキレン若しくはアルケニレンであ
る)で示される二価又は多価基である〕の繰り返しサブ
ユニットを有する架橋結合された親油性化されたシクロ
デキストリン誘導体を含むコンタクトレンズ。 【化22】 【効果】上記材料は親水性及び親油性を調節することが
できる。上記コンタクトレンズは、酸素透過性が大き
く、また無色透明であり、良好な機械的安定性を有し、
接触角もコンタクトレンズが要求する高度な必要条件を
満たしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特別に改質されたシク
ロデキストリンを含むコンタクトレンズ、これらのコン
タクトレンズの製造及びコンタクトレンズの製造におい
ての該特別に改質されたシクロデキストリンの用途に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】シクロ
デキストリンは公知である。それらは、天然に産するシ
クロアミロースである。とりわけ知られているのは、6
単位からなるα−シクロデキストリン、7単位からなる
β−シクロデキストリン、及び8単位からなるγ−シク
ロデキストリンである。それぞれの場合における本文脈
中での単位とは、式(A):
【0003】
【化11】
【0004】で示される環を意味する。
【0005】場合により、式(A)の6、7又は8環
は、シクロデキストリンが6個の式(A)の環を含むα
−シクロデキストリンであるか、7個の式(A)の環を
含むβ−シクロデキストリンであるか、又は8個の式
(A)の環を含むγ−シクロデキストリンであるかに応
じて、α(1−4)結合されたグルコピラノース単位を
有する閉じた環を形成する。したがって、それぞれのシ
クロデキストリン分子は、空洞を有する巨大分子であ
る。8個を超える式(A)の単位を含むシクロデキスト
リンも公知である。通常、これらは、必要な場合は分離
することのできる混合物の形態で得られる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に従って用いられ
るシクロデキストリンは、専ら遊離しているヒドロキシ
ル基をもはや含まぬように改質されている。代わって、
いくつかの又はすべてのヒドロキシル基がエーテル化さ
れている。加えて、いくつかの、しかし少なくとも1個
の、エーテル化された基は、水素−ポリシロキサン、例
えばα,ω−二水素−ポリシロキサンと反応できるよう
に官能基化される。この反応の結果、個々のシクロデキ
ストリン分子が更に官能化されるだけでなく、例えば
α,ω−二水素−ポリシロキサンの多官能性又は二官能
性に起因して、異なるシクロデキストリン分子が相互に
架橋結合される。これにより、とりわけシロキサン架橋
の存在の結果として、多少とも特に顕著な親油性を有す
るポリマー性シクロデキストリンを含む材料の製造が可
能となる。
【0007】驚くべきことに、この材料はコンタクトレ
ンズの製造に特に適していることが立証された。例え
ば、シロキサン架橋の鎖長を変化させることによって、
該材料の親水性及び親油性を調節することが可能であ
る。加えて、当の目的のために所望される特性を最適化
できるさらなる変数が存在する。それらには、エーテル
基の性質及び数が含まれる。該材料から得ることのでき
るコンタクトレンズは、無色透明であり、良好な機械的
安定性を有し、かつ、例えばそれらの接触角に関して
も、コンタクトレンズが要求する高度な必要条件を満た
す。しかしながら、本発明によるコンタクトレンズは、
それらの酸素透過性(Dk)を考慮すると、特に魅力的
である。ほとんどの場合、Dk値はほぼ100〜200
であって、最大値は500に達する。
【0008】したがって、本発明は、式(I):
【0009】
【化12】
【0010】で示される化合物を、式(II):
【0011】
【化13】
【0012】[上記式中、nは6〜15の整数であり、
基R1 は、それぞれ他のものとは独立に、水素、R2
はR3 であり、ここで(nの3倍の数の)基R1 のうち
少なくとも1個の基R1 はR3 の意味を有し、そして残
り基R1 は水素であるか又はR2 の意味を有し、R2
非置換若しくはハロゲンにより置換されたアルキル、又
はアルキルにより置換されたアリールであり、そしてR
3 は非置換又はハロゲンにより置換されたアルケニルで
あり、xは1〜10,000の整数であり、そしてR
4 、R5 及びR6 は、それぞれ他のものとは独立に、水
素、アルキル、フェニル又はヒドロキシルであるが、但
し式(II)の化合物中の基R4 、R5 及びR6 のうち少
なくとも2個は水素である]で示される化合物と反応さ
せることによって得ることができる架橋結合された親油
性化されたシクロデキストリン誘導体を含むことを特徴
とするコンタクトレンズに関する。
【0013】好ましくは、式(II)の化合物中の基R
4 、R5 及びR6 の多くとも約50%が水素である。
【0014】「低級」と表示された基、例えば低級アル
キル、低級アルケニルなどは、炭素原子数7個までの、
好ましくは炭素原子数4個までの基を意味する。アルキ
ル、アルケニル、アルキレンなどの基は、その種類の非
分岐鎖又は分岐鎖基である。
【0015】アルキルは、特に炭素原子数12個までの
非分岐鎖又は分岐鎖アルキル、好ましくは低級アルキル
であり、例えばメチル、エチル、プロピル、2−プロピ
ル、ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、
オクチル又はデシルである。
【0016】ハロゲンは、フッ素、塩素又は臭素である
が、ヨウ素であってもよく、本発明によれば、好ましく
はフッ素である。
【0017】アリールは、特に芳香族炭化水素基、好ま
しくはナフチル又はフェニルである。
【0018】アルケニルは、特に炭素原子数12個まで
の非分岐鎖基又は分岐基鎖アルケニル、好ましくは低級
アルケニルであり、例えばエテニル、プロペニル、ブテ
ニル、ペンテニル、ヘキセニル、オクテニル又はデセニ
ルである。アルケニルは、ポリ不飽和基、すなわち、例
えば、ヘキサジエニル又はペンタジエニル、例えばヘキ
サ−2,5−ジエン−1−イルなどの低級アルカジエニ
ルであってもよい。アルケニル基中に存在する炭素−炭
素二重結合は、末端位又は鎖中に位置してもよい。ポリ
不飽和基の場合、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合
が末端位に存在してもよい。
【0019】ハロゲンにより置換されたアルキルは、特
に、フルオロ−低級アルキル、例えばトリフルオロメチ
ル、トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、ヘプ
タフルオロブチル又はノナフルオロブチルなどのフッ素
により置換されたアルキルである。
【0020】アルキルにより置換されたアリールは、特
に、例えばトリル、エチルフェニル、キシリル、ブチル
フェニル又はペンチルフェニルなどの低級アルキルによ
って1ないし3置換されたフェニルである。
【0021】ハロゲンにより置換されたアルケニルは、
特に、フルオロ−低級アルケニル、例えばトリフルオロ
エテニル、ペンタフルオロプロペニル、ヘプタフルオロ
ブテニル又はノナフルオロヘキセニルなどのフッ素によ
り置換されたアルケニルである。ハロゲンにより置換さ
れたアルケニルは、1個またはそれ以上の炭素−炭素二
重結合を有していてもよく、その結合は末端位又は鎖中
に位置してもよい。ポリ不飽和基の場合、少なくとも1
個の炭素−炭素二重結合が末端位に存在してもよい。
【0022】添え字nは、6〜15の整数、特に6〜1
0の整数を表し、好ましくは整数6、7又は8である。
添え字nは、特に整数7である。すなわち、用いられる
シクロデキストリンは、β−シクロデキストリンから調
製される。異なる数のα(1−4)結合されたグルコピ
ラノース単位を有するシクロデキストリンの混合物を用
いることも可能である。すなわち、コンタクトレンズを
目的として本発明によって用いられるポリマー性シクロ
デキストリン中の添え字nは、6〜15の範囲の異なる
値を有してもよい。
【0023】R1 は、好ましくはR2 又はR3 である。
(nの3倍の数の)基R1 (例えば、nが6である場合
は18個の基R1 、nが7である場合は21個の基R
1 、又はnが8である場合は24個の基R1 )のうち、
好ましくは、これらの基の3分の1のうち50〜100
%はR3 の意味を有するが、残りの基R1 はR2 の意味
を有する。存在する基R3 は、一般的には式(I)の環
内に均一に分布する。更に、それらは、好ましくは3位
に存在する。例示の目的のために、基R1 の、3位に均
一に分布する3分の1のうち100%がR3 の意味を有
し、基R1 の残り3分の2のうち100%はR2 の意味
を有するα−シクロデキストリンの一類型を式(IA)
として下記に示す。
【0024】
【化14】
【0025】一方、基R1 の3分の1のうち50%のみ
がR3 の意味を有するα−シクロデキストリンの一類型
は、当然、シクロデキストリンの6環のすべてではな
く、1環おきにのみ基R3 を有するが、残りの基R1
この場合は15個の基R1 はすべてR2 の意味を有する
ような式(IA)に対応する式によって表されるであろ
う。
【0026】特に好ましくは、基R1 の、式(I)の環
内に均一に分布する3分の1のうち100%はR3 の意
味を有するが、基R1 の残り3分の2はR2 の意味を有
する。とりわけ好ましくは、基R3 は3位に均一に位置
する。添え字nが6である場合の例である配置を式(I
A)として示す。
【0027】基R2 は、好ましくはアルキル、特に好ま
しくは低級アルキル、より好ましくは炭素原子数4〜7
個の低級アルキル、例えばブチル、ペンチル又はヘキシ
ルである。
【0028】ラジカルR3 は、好ましくはアルケニル、
特に好ましくは低級アルケニル、より好ましくは炭素原
子数3〜6個の低級アルケニル、例えばアリル、ペンテ
ニル又はヘキセニルである。
【0029】添え字xは、1〜10,000、好ましく
は1〜1,000、特に好ましくは1〜500、より好
ましくは1〜200又は1〜100であり、なお一層好
ましくは2〜85である。
【0030】基R4 、R5 及びR6 に関しては、すべて
の基R4 、R5 及びR6 のうち少なくとも2個、しかし
好ましくは約50%以下が水素でなければならない。す
べての基R4 、R5 及びR6 のうち約25%以下は水素
であることが特に好ましい。とりわけ好ましくは、基R
4 、R5 及びR6 のうちの厳密に2個が水素である。こ
れらの基は、好ましくは2個のR6 基である。
【0031】2個のケイ素−水素結合が末端位に位置す
る場合の、その意味するものの好適な組合わせは下記の
とおりである。
【0032】基R4 及びR5 は、好ましくはアルキル又
はフェニル、特に好ましくは低級アルキル、例えばメチ
ル若しくはエチル、又はフェニルである。基R4 及びR
5 の特に好適であるその意味するものは、炭素原子数4
個までの低級アルキル、例えばメチルである。基R6
水素である。基R4 、R5 及びR6 がこれらを意味する
場合の式(II)の化合物は、α,ω−二水素−ポリシロ
キサンである。
【0033】ケイ素−水素結合が必ずしも末端位に位置
しない場合の、その意味するもののその他の好適な組合
わせは下記のとおりである。
【0034】基R4 、R5 及びR6 は、水素、アルキル
又はフェニル、特に水素、低級アルキル、例えばメチル
若しくはエチル、又はフェニルであるが、基R4 、R5
及びR6 のうち少なくとも2個、及び好ましくは基R
4 、R5 及びR6 のうち多くとも50%は水素である。
【0035】したがって、本発明は、特に、nが6〜1
5の整数であり、基R1 は、それぞれ他のものとは独立
にに水素、R2 又はR3 であり、ここで(nの3倍の数
の)基R1 のうち少なくとも1個の基R1 はR3 の意味
を有し、そして残りの基R1は水素であるか又はR2
意味を有し、R2 は非置換アルキルであり、R3 が非置
換アルケニルであり、xが1〜1,000の整数であ
り、そしてR4 、R5 及びR6 は、それぞれ他のものと
は独立に、水素、アルキル又はフェニルであるが、基R
4 、R5 及びR6 のうち少なくとも2個は水素である場
合の式(I)の化合物と式(II)の化合物とを反応させ
ることによって得ることができる架橋結合された親油性
化されたシクロデキストリン誘導体を含むコンタクトレ
ンズに関する。
【0036】これらのうちで好適であるのは、nが6〜
15の整数であり、2位及び6位の基R1 が非置換アル
キルであり、3位の基R1 が非置換アルケニルであり、
xが1〜1,000の整数であり、そしてR4 、R5
びR6 が、それぞれ他のものとは独立に、水素、アルキ
ル又はフェニルであるが、基R4 、R5 及びR6 のうち
少なくとも2個は水素である場合の式(I)の化合物と
式(II)の化合物とを反応させることによって得ること
ができる架橋結合された親油性化されたシクロデキスト
リン誘導体を含むコンタクトレンズである。
【0037】これらのうちでやはり好適であるのは、n
が6〜15の整数であり、2位及び6位の基R1 が非置
換アルキルであり、3位の基R1 の少なくとも50%は
非置換アルケニルであるが、3位の基R1 の残りの割合
は非置換アルキルであり、xが1〜1,000の整数で
あり、そしてR4 、R5 及びR6 が、それぞれ他のもの
とは独立に、水素、アルキル又はフェニルであり、基R
4 、R5 及びR6 のうち少なくとも2個は水素である場
合の式(I)の化合物と式(II)の化合物とを反応させ
ることによって得ることのできる架橋結合された親油性
化されたシクロデキストリン誘導体を含むコンタクトレ
ンズである。
【0038】更に、これらのうちで好適であるのは、n
が6〜15の整数であり、2位及び6位の基R1 が非置
換アルケニルであり、3位の基R1 が水素であり、xが
1〜1,000の整数であり、そしてR4 、R5 及びR
6 が、それぞれ他のものとは独立に、水素、アルキル又
はフェニルであるが、基R4 、R5 及びR6 のうち少な
くとも2個は水素である場合の式(I)の化合物と式
(II)の化合物とを反応させることによって得ることが
できる架橋結合された親油性化されたシクロデキストリ
ン誘導体を含むコンタクトレンズである。
【0039】本発明は、特に好ましくは、nが6〜15
の整数であり、基R1 が、それぞれ他のものとは独立
に、水素、R2 又はR3 であり、ここで(nの3倍の数
の)基R1 のうち、これらの基の3分の1のうち50〜
100%はR3 の意味を有するが、残りの基R1 は水素
であるか又はR2 の意味を有し、、R2 が非置換アルキ
ルであり、そしてR3 が非置換アルケニルであり、xが
1〜500の整数であり、そしてR4 、R5 及びR6
が、それぞれ他のものとは独立に、水素、アルキル又は
フェニルであるが、基R4 、R5 及びR6 のうち少なく
とも2個は水素である場合の式(I)の化合物と式(I
I)の化合物とを反応させることによって得ることので
きる架橋結合された親油性化されたシクロデキストリン
誘導体を含むコンタクトレンズに関する。
【0040】したがって、本発明は、最も特に好ましく
は、式(III ):
【0041】
【化15】
【0042】で示される化合物と、式(IV):
【0043】
【化16】
【0044】[上記式中、nは6〜15の整数であり、
2 は非置換アルキルであり、R3 は非置換アルケニル
であり、xは1〜500の整数であり、そしてR4 及び
5 は,それぞれ他のものとは独立に、アルキル又はフ
ェニルである]で示される化合物とを反応させることに
よって得ることのできる架橋結合された親油性化された
シクロデキストリン誘導体を含むコンタクトレンズに関
する。式(III )の化合物における添え字nは、好まし
くは6、7又は8である。
【0045】また、本発明は、上記に定義された式(II
I )の化合物と、xが1〜500の整数であり、基R
4 、R5 及びR6 が水素、アルキル又はフェニルである
が、基R4 、R5 及びR6 のうち少なくとも2個、及び
基R4 、R5 及びR6 のうち多くとも約25%が水素で
ある場合の式(II)の化合物とを反応させることによっ
て得ることのできる架橋結合された親油性化されたシク
ロデキストリン誘導体を含むコンタクトレンズにも関す
る。
【0046】本発明は、特に、nが6、7又は8の整数
であり、R2 が炭素原子数4〜7個の低級アルキルであ
り、R3 が炭素原子数3〜6個の低級アルケニルであ
り、xが1〜200の整数であり、そしてR4 及びR5
が、それぞれ他のものとは独立に、低級アルキル又はフ
ェニルである場合の式(III )の化合物と式(IV)の化
合物とを反応させることによって得ることのできる架橋
結合された親油性化されたシクロデキストリン誘導体を
含むコンタクトレンズに関する。
【0047】本発明は、式(V):
【0048】
【化17】
【0049】[式中、nは6〜15の整数であり、基R
1 は、それぞれ他のものとは独立に、水素、R2 又はR
7 であり、ここで(nの3倍の数の)基R1 のうち、少
なくとも1個の基R1 はR7 の意味を有し、残りの基R
1 は水素であるか又はR2 の意味を有し、R2 は、非置
換若しくはハロゲンにより置換されたアルキル、又はア
ルキルにより置換されたアリールであり、そしてR7
式(VI):
【0050】
【化18】
【0051】(式中、xは1〜10,000の整数であ
り、そしてR4 、R5 及びR8 は、それぞれ他のものと
は独立に、水素、アルキル、非置換又はハロゲンにより
置換された、アルキレン若しくはアルケニレン、フェニ
ル、又はヒドロキシルであるが、但し式(VI)の基中の
基R4 、R5 及びR8 のうち少なくとも2個は、非置換
又はハロゲンにより置換された、アルキレン若しくはア
ルケニレンである)で示される二価又は多価基である]
で示される繰返しサブユニットを有する架橋結合された
親油性化されたシクロデキストリン誘導体を含むコンタ
クトレンズにも関する。
【0052】好ましくは、式(VI)の基中の基R4 、R
5 及びR8 のうち多くとも約50%は水素である。式
(VI)の基の原子価は、非置換又はハロゲンにより置換
された、アルキレン若しくはアルケニレンの、置換基R
45 及びR8 の数に依存する。式(VI)の基は、少な
くとも2価であり、好ましくは2〜5価、特に好ましく
は2価である。
【0053】アルキレンは、特に炭素原子数12個まで
の非分岐鎖又は分岐鎖アルキレン、好ましくは低級アル
キレンであり、例えばエチレン、プロピレン、ブチレ
ン、ペンチレン、ヘキシレン、オクチレン又はデシレン
である。
【0054】アルケニレンは、特に炭素原子数12個ま
での非分岐鎖又は分岐鎖アルケニレン、好ましくは低級
アルケニレンであり、例えばブテニレン、ペンテニレ
ン、ヘキセニレン、オクテニレン又はデセニレンであ
る。
【0055】ハロゲンにより置換されたアルキレンは、
特に、フルオロ−低級アルキレン、例えばジフルオロエ
チレン、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロエチ
レン又はオクタフルオロエチレンなどのフッ素により置
換されたアルキレンである。
【0056】ハロゲンにより置換されたアルケニレン
は、特に、フルオロ−低級アルケニレン、例えばヘキサ
フルオロブテニレン又はオクタフルオロヘキセニレンな
どのフッ素により置換されたアルケニレンである。アル
ケニレン基又はハロゲンにより置換されたアルケニレン
基中に存在する炭素−炭素二重結合は、末端位又は鎖中
に位置してもよい。
【0057】添え字nは、6〜15の整数、特に6〜1
0の整数、好ましくは整数6、7又は8である。添え字
nは特に整数7である。すなわち、用いられるシクロデ
キストリンはβ−シクロデキストリンから調製される。
異なる数のα(1−4)結合されたグルコピラノース単
位を有するシクロデキストリンの混合物を用いることも
可能である。すなわち、コンタクトレンズを目的として
本発明によって用いられるポリマー性シクロデキストリ
ン中の添え字nは、6〜15の範囲の異なる値を有する
ことができる。
【0058】R1 は、好ましくはR2 又はR7 である。
(nの3倍の数の)基R1 (例えば、nが6である場合
は18個の基R1 、nが7である場合は21個の基R
1 、又はnが8である場合は24個の基R1 )のうち、
好ましくは、これらの基の3分の1のうち50〜100
%はR7 の意味を有するが、残りの基R1 はR2 の意味
を有する。存在する基R7 は、通常、式(V)の環に均
一に分布する。加えて、それらは好ましくは3位に位置
する。例示の目的のために、基R1 の、3位に均一に分
布する3分の1のうち100%がR7 の意味を有し、基
1 の残り3分の2のうちの100%がR2 の意味を有
するα−シクロデキストリンの一類型を式(VA)とし
て下記に示す。
【0059】
【化19】
【0060】一方、基R1 の3分の1のうち50%のみ
がR7 の意味を有するα−シクロデキストリンの一類型
は、当然、シクロデキストリンの6環すべてではなく、
1環おきにのみ基R7 を有するが、残りの基R1 、この
場合は15個の基R1 はすべてR2 の意味を有するよう
な式(VA)に対応する式により示される。
【0061】特に好ましくは、基R1 の、式(I)の環
内に均一に分布する3分の1のうち100%はR7 の意
味を有し、基R1 の残り3分の2はR2 を意味する。と
りわけ好ましくは、基R7 は3位に均一に位置する。添
え字nが6である場合の例であるその配置を式(VA)
として示す。
【0062】基R2 は、好ましくはアルキルであり、特
に好ましくは低級アルキル、より好ましくは炭素原子数
4〜7個の低級アルキル、例えばブチル、ペンチル又は
ヘキシルである。
【0063】基R4 、R5 及びR8 は、好ましくはアル
キレン、特に好ましくは低級アルキレン、より好ましく
は炭素原子数3〜6個の低級アルキレン、例えば1,3
−プロピレン、1,2−プロピレン、1,5−ペンチレ
ン又は1,6−ヘキシレンである。
【0064】添え字xは、1〜10,000、好ましく
は1〜1,000、特に好ましくは1〜500、より好
ましくは1〜200又は1〜100であり、なお一層好
ましくは2〜85である。
【0065】式(V)のサブユニットに関しては、基R
4 、R5 及びR8 のうち少なくとも2個は、非置換であ
るか、又はハロゲンにより置換されたアルキレン若しく
はアルケニレンでなければならない。また、好ましく
は、すべての基R4 、R5 及びR8 のうち約50%以下
は水素である。特に好ましくは、すべての基R4 、R5
及びR8 のうち約25%以下が水素である。とりわけ好
ましくは、基R4 、R5及びR8 はいずれも水素ではな
い。また、とりわけ好ましくは、基R4 、R5 及びR8
のうち正確に2個が非置換であるか、又はハロゲンによ
り置換された、アルキレン若しくはアルケニレンであ
る。これらの基は、好ましくは2個のR8 基である。
【0066】式(V)のサブユニットの意味するものの
好適な組合わせは下記のとおりである。
【0067】基R4 及びR5 は、好ましくはアルキル又
はフェニル、特に低級アルキル、例えばメチル若しくは
エチル、又はフェニルである。基R4 及びR5 の特に好
適であるものは、炭素原子数4個までの低級アルキル、
例えばメチルである。基R8はアルキレン、特に低級ア
ルキレンである。基R4 、R5 及びR8 がこれらを意味
する場合の式(VI)の基は、α,ω−二水素−ポリシロ
キサンから誘導される。
【0068】式(V)のサブユニットの意味するものの
その他の好適な組合わせは、下記のとおりである。
【0069】基R4 、R5 及びR8 は、水素、アルキ
ル、アルキレン又はフェニル、特に水素、低級アルキ
ル、例えばメチル若しくはエチル、低級アルキレン、例
えばペンチレン、又はフェニルであるが、基R4 、R5
及びR8 のうち少なくとも2個はアルキレン、特に低級
アルキレンであり、かつ好ましくは基R4 、R5 及びR
8のうち多くとも50%は水素である。
【0070】したがって、本発明は、特に、nが6〜1
5の整数であり、基R1 がそれぞれ、他のものとは独立
に、水素、R2 又はR7 であり、ここで(nの3倍の数
の)基R1 のうち少なくとも1個の基R1 がR7 の意味
を有し、そして残りの基R1が水素であるか又はR2
意味を有し、R2 が非置換アルキルであり、そしてR7
が式(VI)(式中、xは1〜1,000の整数であり、
そしてR4 、R5 及びR8 は、それぞれ他のものとは独
立に、水素、アルキル、アルキレン又はフェニルである
が、基R4 、R5 及びR8 のうち少なくとも2個はアル
キレンである)で示される二価又は多価基である場合の
式(V)の繰り返しサブユニットを有する架橋結合され
た親油性化されたシクロデキストリン誘導体を含むコン
タクトレンズに関する。
【0071】これらのうちで好適であるのは、nが6〜
15の整数であり、2位及び6位の基R1 が非置換アル
キルであり、3位の基R1 がR7 の意味を有し、xが1
〜1,000の整数であり、そしてR4 、R5 及びR8
が、それぞれ他のものとは独立に、水素、アルキル、ア
ルキレン又はフェニルであるが、基R4 、R5 及びR8
のうち少なくとも2個はアルキレンである場合の式
(V)の繰り返しサブユニットを有する架橋結合された
親油性化されたシクロデキストリン誘導体を含むコンタ
クトレンズである。
【0072】これらのうちでやはり好適であるのは、n
が6〜15の整数であり、2位及び6位の基R1 が非置
換アルキルであり、3位の基R1 のうち少なくとも50
%はR7 の意味を有するが、3位の基R1 の残りの割合
は非置換アルキルであり、xが1〜1,000の整数で
あり、そしてR4 、R5 及びR8 が、それぞれ他のもの
とは独立に、水素、アルキル、アルキレン又はフェニル
であるが、基R4 、R 5 及びR8 のうち少なくとも2個
はアルキレンである場合の式(V)の繰り返しサブユニ
ットを有する架橋結合された親油性化されたシクロデキ
ストリン誘導体を含むコンタクトレンズである。
【0073】更に、これらのうちで好適であるのは、n
が6〜15の整数であり、3位の基R1 が水素であり、
2位及び6位の基R1 がR7 の意味を有し、xが1〜
1,000の整数であり、そしてR4 、R5 及びR8
が、それぞれ他のものとは独立に、水素、アルキル、ア
ルキレン又はフェニルであるが、基R4 、R5 びR8
うち少なくとも2個はアルキレンである場合の式(V)
の繰り返しサブユニットを有する架橋結合された親油性
化されたシクロデキストリン誘導体を含むコンタクトレ
ンズである。
【0074】本発明は、特に好ましくは、nが6〜15
の整数であり、基R1 が、それぞれ他のものとは独立
に、水素、R2 又はR7 であり、ここで(nの3倍の数
の)基R1 のうち、これらの基の3分の1のうちの50
〜100%はR7 の意味を有するが、残りの基R1 は水
素であるか又はR2 の意味を有し、R2 が非置換アルキ
ルであり、そしてR7 が式(VI)(ここで、xは1〜5
00の整数であり、そしてR4 、R5 及びR8 は、それ
ぞれ他のものとは独立に、水素、アルキル、アルキレン
又はフェニルであるが、基R4 、R5 及びR8 のうち少
なくとも2個はアルキレンである)で示される二価又は
多価基である場合の式(V)の繰り返しサブユニットを
有する架橋結合された親油性化されたシクロデキストリ
ン誘導体を含むコンタクトレンズに関する。
【0075】したがって、本発明は、最も特に好ましく
は、式(VII ):
【0076】
【化20】
【0077】[式中、nは6〜15の整数であり、R2
は非置換アルキルであり、R7 は式(VIII):
【0078】
【化21】
【0079】(式中、xは1〜500の整数であり、R
4 及びR5 はそれぞれ、他のものとは独立に、アルキル
又はフェニルであり、そしてR8 はアルキレンである)
で示される二価基である]で示される繰り返しサブユニ
ットを有する架橋結合された親油性化されたシクロデキ
ストリン誘導体を含むコンタクトレンズに関する。式
(VII )の化合物における添え字nは、好ましくは6、
7又は8である。
【0080】また、本発明は、R7 が上記に定義された
式(VI)(式中、xは1〜500の整数であり、基R
4 、R5 及びR8 は水素、アルキル、アルキレン又はフ
ェニルであるが、基R4 、R5 及びR8 のうち少なくと
も2個はアルキレンであり、そして基R4 、R5 及びR
8 のうち多くとも約25%は水素である)で示される二
価又は多価基である場合の上記に定義された式(VII )
の繰り返しサブユニットを有する架橋結合された親油性
化されたシクロデキストリン誘導体を含むコンタクトレ
ンズにも関する。
【0081】本発明は、特に、R7 が式(VIII)(式
中、nは6、7又は8であり、R2 は炭素原子数4〜7
個の低級アルキルであり、xは1〜200の整数であ
り、R4及びR5 は、それぞれ他のものとは独立に、低
級アルキル又はフェニルであり、そしてR8 は炭素原子
数3〜6個の低級アルキレンである)で示される二価基
である場合の式(VII )の繰り返しサブユニットを有す
る架橋結合された親油性化されたシクロデキストリン誘
導体を含むコンタクトレンズに関する。
【0082】その部分式が式(A)で示されるシクロデ
キストリンは、式(II)及び(IV)の水素−ポリシロキ
サン類もそうであるように、商業的に入手可能である。
商業的に入手できない式(II)及び(IV)の化合物は、
それ自体公知である方法で調製することができる。
【0083】本発明によるコンタクトレンズが製造され
得る架橋結合された親油性化されたシクロデキストリン
誘導体は、例えば下記のとおりにして得ることができ
る。
【0084】アルキ(ケニ)ル化(alk(en)ylation)によ
る適当な方法で、基R2 及びR3 をシクロデキストリン
中に導入する。これは、アルキル化剤とアルケニル化剤
の混合物を用いて同時に実施することも、あるいはアル
キル化剤及びアルケニル化剤を用いて逐次的に実施する
こともできる。例えば、はじめにシクロデキストリン
を、基R1 3分の2がアルキルであり、基R1 の残りの
3分の1が水素である場合の式(I)の化合物へと転換
することができる。次いで、アルケニル化剤との反応に
より、水素を表す基R1 の基R3 への転換を実施するこ
とができる。
【0085】これに代えて、はじめにシクロデキストリ
ンを、基R1 の3分の2がアルキルであり、基R1 の残
りの3分の1が水素である場合の式(I)の化合物へと
転換することもできる。次いで、アルキル化剤とアルケ
ニル化剤の混合物との反応によって、水素を表す基R1
の基R2 又はR3 への転換を実施することができる。
【0086】アルキル化剤及びアルケニル化剤は、それ
ぞれアルキル化合物及びアルケニル化合物の反応性エス
テル、例えばスルホン酸エステル又はハロゲン化水素酸
エステル、例えばアルキル及びアルケニルのスルホン酸
エステル又は臭化物、例えば特に1−ブロモ−n−ペン
タン又は1−ブロモ−n−ペンテンなどの低級臭化アル
キルである。
【0087】アルキル化又はアルケニル化は、当業者に
は周知のこの目的に典型的である条件下で、例えば、エ
ーテルなどの不活性溶媒、例えばテトラヒドロフラン中
で、0℃ないし用いられる溶媒の沸点までの温度で、か
つ適切なときは不活性気体、例えば窒素の雰囲気のもと
で実施することができる。
【0088】その結果、1巨大分子あたり少なくとも1
個の炭素−炭素二重結合、好ましくは1巨大分子あたり
6、7又は8個のそのような二重結合、すなわち式
(I)の添え字nの好適な意味に対応する程度に多数の
そのような二重結合を含むシクロデキストリン誘導体が
こうして得られる。
【0089】次いで、そうして得られた式(I)のシク
ロデキストリン誘導体を式(II)の化合物と反応させ
る。この目的には、式(I)の化合物中の炭素−炭素二
重結合の数及び式(II)の化合物中のケイ素−水素結合
の数に基づいて、ほぼ当モル量を用い、あるいは一方又
は他方の成分の過剰なモル量を用いる。それぞれの場合
のその反応でSi−H結合を炭素−炭素二重結合に付加
することができ、その方法で式(I)のシクロデキスト
リン誘導体がシロキサン架橋によって相互に架橋結合さ
れる。
【0090】この反応は、公知の方法でも、例えばJ.
L. Speier:Advan. Organometal. Chem.,17, 407(1979)
によっても実施される。好ましくは、例えば、0℃な
いし用いられる溶媒の沸点までの温度で、炭化水素など
の不活性溶媒、例えばトルエン、及び適切なときは不活
性気体、例えば窒素雰囲気が用いられる。反応は、通
常、触媒の存在下で実施される。例えばシス−ビス(ス
チロロ)ジクロロ白金などの白金、白金化合物又は白金
錯体は特に適切な触媒である。
【0091】反応の継続時間は、状況に応じて数分から
数日まで、例えば2分ないし5日である。
【0092】重合をもたらすヒドロシリル化反応は、例
えば約100℃までの温度に加熱した回転板上で実施し
てもよい。この方法で、親油性化されたシクロデキスト
リン/ポリシロキサン網目構造である異なる厚さの薄膜
を得ることが可能である。この網目構造は、式(I)及
び(II)の化合物から得ることのできる架橋結合された
親油性化されたシクロデキストリン誘導体であり、これ
から本発明によるコンタクトレンズが製造できる。
【0093】機械的特性を向上させるために、充填剤、
例えば10〜100nmの粒度を有する、例えばエーロジ
ルなどの無定形石英粉末又は二酸化チタンをこの網目構
造に、したがってまた本発明によるコンタクトレンズに
添加してもよい。
【0094】この網目構造は、それ自体は公知である別
の方法で、例えば閉じた円筒形の鋳型(管)中で、温度
を30℃から約100℃へと段階的に上昇させる温度プ
ログラムに付すことによって、例えば円筒形の形状に重
合させることもできる。温度段階は、1〜12時間の滞
留時間を伴う、例えば5℃〜10℃であってもよい。2
又は5時間の期間が慣用的であるが、個々の温度を20
時間まで維持してもよい。終了時には、通常、80〜1
30℃での焼戻しを1〜15時間実施する。
【0095】本発明のコンタクトレンズの製造も、それ
自体は公知である方法で実施できる。その目的のため
に、例えば式(I)及び(II)の化合物を円筒形の鋳型
中で重合させ、鋳型からの離型後、そのようにして得ら
れる棒を円板又はボタン型に分割し、更にそれらを、特
に回転工程を用いて、機械的に加工することができる。
加えて、本発明によるレンズは、それ自体は公知である
その他の工程、例えば静止鋳型への注型、旋回注型、圧
縮、深絞り、熱成形、回転又はレーザ加工を用いても製
造できる。これらの工程段階は、それ自体は公知であ
り、したがって、当業者には詳細な説明は不要である。
【0096】開いた鋳型を用いるとき、製造は、好まし
くは、しかし必然的にではなく、不活性雰囲気のもとで
実施される。閉じた鋳型を重合体の形成のために用いる
場合、鋳型は、低い酸素透過性、及び非粘着性を示す不
活性材料で好都合に作成される。適当な鋳型材料の例
は、ポリテトラフルオロエチレン[例えばテフロン(登
録商標)]、シリコーンゴム、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン及びポリエステル、例えばマイラー(登録商標)
である。適当な離型剤を用いるならば、ガラス及び金属
で作成した鋳型を用いることもできる。
【0097】静止鋳型での注型は、例えば内側及び外側
に湾曲を有する鋳型を用いる場合は、直接的にコンタク
トレンズを与え得る。したがって、適当な鋳型(「全鋳
型」工程)又は一面のみの仕上げられた表面を(「半鋳
型」工程)での式(I)及び(II)の化合物の重合によ
り、直接的にコンタクトレンズが製造できる。
【0098】旋回注型も、式(I)及び(II)の化合物
の溶液を旋回注型用鋳型に導入し、次いで鋳型を旋回
(その際に溶媒が蒸発する)させることにより、本発明
により用いることができる。鋳型の寸法、回転の速度及
び導入された溶液の粘度によりその寸法を制御すること
ができ、仕上げられたコンタクトレンズが鋳型内に残
る。
【0099】圧縮は、例えば網目構造のシートを圧縮成
形することによって、本発明により実施できる。網目構
造のシートは、上記又はそれ自体は公知である方法によ
り式(I)及び(II)の化合物の溶液を注型することに
より、製造できる。
【0100】例えば上記のように製造されたシートか
ら、やはりそれ自体は公知である方法、深絞り又は熱成
形により、コンタクトレンズを製造することができる。
【0101】回転もまた、本発明によるコンタクトレン
ズ製造のための可能な最終工程であり得る。これは、例
えば上記の工程の一つによって得ることのできる素材板
が更に加工を要する場合に用いられる。「回転」という
用語は、コンタクトレンズ素材板の、それ自体は公知で
ある精密加工を意味するものと理解される。適当な素材
板は、例えば円形の棒若しくはその断片の押出し、又は
溶液からの注型によって製造することができる。本文脈
中での「コンタクトレンズ素材板」という用語は、ボタ
ン又は例えば内側に湾曲を有する素材板などの、半成形
品を包含する。典型的な素材板は、4mm又は6mmの厚さ
及び10〜17mm、例えば12mm又は14mmの直径を有
する。
【0102】本発明によれば、素材板を用いて、又はこ
れらのコンタクトレンズがさらにその表面の微細加工を
要する場合は、その他の工程の一つにより製造されたコ
ンタクトレンズを用いて、レーザ加工を行なうこともで
きる。
【0103】
【実施例】下記の実施例は、本発明の主題を実施例の範
囲に限定することなく例示している。百分率の数字は、
特に述べない限り重量%である。温度は摂氏度である。
【0105】接触角は、下記の手順に従って決定した:
コンタクトレンズをアセトンで洗浄した。接触角測定用
顕微鏡の測定室内で、1滴の蒸留水をコンタクトレンズ
表面に置いた。展開する水滴をコンタクトレンズ表面に
対して測定した。
【0106】酸素透過性(Dk値)は「[cm32 ・cm
2 /cm2 ・秒・mmHg]」という単位で引用され、酸素伝
達性は「[mlO2 ・cm/ml・秒・mmHg]」という単位で
引用される。
【0107】実施例1 それ自体は公知である方法[例えばCarbohydrate Resea
rch 214, 257(1991)]でβ−シクロデキストリンから
ヘプタキス(2,6−ジ−O−n−ペンチル)−β−シ
クロデキストリンを製造した。この化合物を水素化ナト
リウム及び1−ブロモペント−4−エンとともに窒素の
もとでテトラヒドロフラン中で4日間還流した。処理
し、シリカゲル(メルクSi−60)及び石油エーテル
/tert−ブチルメチルエーテル(容積比88:1
2)を用いたカラムクロマトグラフィーの後に、反応生
成物であるヘプタキス(2,6−ジ−O−n−ペンチル
−3−O−(ω−ペンテニル)−β−シクロデキストリ
ンを68%の収率で得た。1 H−NMRのデータは示唆
された立体配置を支持した。
【0108】引き続く段階において、β−シクロデキス
トリン1分子あたり7個の炭素−炭素二重結合を架橋結
合させた。この目的のために、ヘプタキス(2,6−ジ
−O−n−ペンチル−3−O−(ω−ペンチル))−β
−シクロデキストリンを、S.W. Kantorら:J. Am. Che
m. Soc.,76, 5190(1954)により製造した重合度=20の
当モル量のα,ω−二水素−ポリジメチルシロキサンと
ともに、窒素のもとで少量のトルエンに溶解した。触媒
として、A. Albinati らOrganometallics 6,788(1987)
により調製した1x10-4モル%のシス−ビス(スチロ
ロ)ジクロロ白金を添加した。溶液は20℃で7日間安
定であった。ヒドロシリル化反応を開始するために、溶
液を熱い回転板上に注いだ。60℃の温度で、反応は2
分後に終了した。無色透明の親油性化されたシクロデキ
ストリン/シロキサン網目構造のゴム状薄膜を得た。こ
の薄膜は、50〜200μm の厚さを有し、15%まで
のβ−シクロデキストリンを含有していた。
【0109】実施例2:それ自体は公知である方法で、
α−シクロデキストリンからヘキサキス(2,6−ジ−
O−n−ペンチル)−α−シクロデキストリンを調製し
た。この化合物とテトラヒドロフランに溶かした水素化
ナトリウム、及び1−ブロモ−n−ペント−4−エンと
1−ブロモ−n−ペンタンの1:5(モル/モル)混合
物との混合物を還流下で4日間加熱した。処理し、シリ
カゲル(メルクSi−60)及び石油エーテル/ter
t−ブチルメチルエーテル(容積比90:10)を用い
たカラムクロマトグラフィーの後に、主生成物として、
ヘキサキス(2,6−ジ−O−n−ペンチル)−3A−
O−(ω−ペンテニル)−3B,3C,3D,3E,3
F−ペンタ−O−n−ペンチル−α−シクロデキストリ
ンを74%の収率で得た。 1H−NMRのデータは示唆
された立体配置を支持した。
【0110】ヒドロシリル化反応のために、9.8モル
%のヒドロメチルシロキサン単位を含む直鎖のジメチル
シロキサン/ヒドロメチルシロキサンランダム共重合体
(PS123.5、ペトラルカ)を用いた(第1表では
「試料1」と呼ぶ)。実施例1と同様に、触媒としての
シス−ビス(スチロロ)ジクロロ白金の存在下で、シロ
キサンを単官能基化したα−シクロデキストリンと反応
させた。
【0111】最初の実験では、官能基化したα−シクロ
デキストリンの0.5当量の炭素−炭素二重結合でシロ
キサンの1当量のSi−H基をトルエン中で60℃で処
理した。この実験から得られた生成物を第1表では「試
料2」と呼ぶ。第二の実験では、化合物を1:1.1の
比率で用いた。この実験から得られた生成物を第1表で
は「試料3」と呼ぶ。反応は5日後にほとんど終了し
た。反応混合物を水で洗浄した。二つの実験の生成物
を、スチラゲルHPLCカラム及びテトラヒドロフラン
による分取ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)を用
いて単離した。 1H−NMR分光法を用いて共重合体の
組成を確認した。未反応ヒドロメチルシロキサン単位、
結合したシクロデキストリンを含む単位及びジメチルシ
ロキサン単位の含有量を確認するために、δ=4.67
ppm (CH3 Si−H)、δ=0.49ppm (CH3
i−(CH2 )−)及びδ=0.06ppm (CH3
i)でのシグナルの積分値を求めた。この実験に対する
第1表を参照のこと。重合体の分子量をトルエン中でG
PCを用いて測定したが、これについてはPDMS較正
(ポリジメチルシロキサン較正)を用いた。
【0112】
【表1】
【0113】実施例3:実施例1によって得られた改質
されたシクロデキストリンから、下記のとおりコンタク
トレンズを製造した。記載された溶液(20℃で7日間
安定である)を幾何学的に安定である鋳型に導入した。
鋳型を閉鎖し、加熱した。加熱は、水浴中での熱輻射
(赤外線)により、又は金属鋳型の場合には誘導によっ
て実施することができる。鋳型材料が許すならば、加圧
下で架橋結合を実施することもできる。
【0114】下記に示した温度で、反応は下記の時間の
後に終了した。 温度(℃):30 40 50 60 80 100 時間(h):48 6 1 0.5 0.25 0.1
【0115】実施例4:実施例3と同様に、式(III )
の化合物と式(IV)の化合物とを反応させることによっ
て得られたシクロデキストリン/シロキサン網目構造か
ら、コンタクトレンズを製造した。式(III )の変数は
下記の意味を有する。すなわち、nは7であり、2個の
基R2 はペンチルであり、そしてR3 はアリルである。
また、式(IV)の変数は下記の意味を有する。すなわ
ち、R4 及びR5 はメチルであり、xは整数5、11、
17、37、41、82又は100である。それぞれの
場合に製造されたコンタクトレンズに関して、次の変数
を下記に示した。
【0116】添え字xの値、炭素−炭素二重結合に対す
るSi−H結合の割合(以下、「SiH/CC」として
表す)、式(III )のシクロデキストリン化合物の重量
比(以下、「%CDX」として表す)、式(IV)のポリ
ジメチルシロキサン化合物の重量比(以下、「%PDM
S」として表す)。測定された場合は、接触角、Dk値
及びDk/L値も示した。
【0117】(a)x=5、SiH/CC=1.94、
%CDX=47%、%PDMS=53%:接触角は85
°、Dk値は200、Dk/L値は126。 (b)x=5、SiH/CC=0.96、%CDX=6
4%、%PDMS=36%:接触角は95°、Dk値は
78、Dk/L値は56。 (c)x=11、SiH/CC=1.26、%CDX=
38%、%PDMS=62%:接触角は80°、Dk値
は163、Dk/L値は115。 (d)x=17、SiH/CC=1.00、%CDX=
33%、%PDMS=67%:接触角は80°、Dk値
は236、Dk/L値は130。 (e)x=37、SiH/CC=0.53、%CDX=
32%、%PDMS=68%:接触角は95°、Dk値
は326、Dk/L値は113。 (f)x=41、SiH/CC=1.07、%CDX=
17%、%PDMS=83%:接触角は96°。 (g)x=82、SiH/CC=1.02、%CDX=
10%、%PDMS=90%:接触角は97°。 (h)x=100、SiH/CC=0.97、%CDX
=9%、%PDMS=91%。
【0118】実施例5:実施例3と同様に、式(III )
の化合物と式(II)の化合物とを反応させることによっ
て得られたシクロデキストリン/シロキサン網目構造か
ら、コンタクトレンズを製造した。式(III )の変数
は、実施例4に示した意味を有する。式(II)の化合物
としては、約50モル%のヒドロメチルシロキサン単位
を含む直鎖のフェニルメチルシロキサン/ヒドロメチル
シロキサン50:50ランダム共重合体、Mn=1,1
46(PS129.5、ペトラルカ)を用いた。下記
に、変数を実施例4と同様に示した。
【0119】SiH/CC=1.05、%CDX=46
%、%PDMS=54%:接触角は94°。
【0120】実施例6:実施例3と同様に、式(III )
の化合物と式(II)の化合物とを反応させることによっ
て得られたシクロデキストリン/シロキサン網目構造か
ら、コンタクトレンズを製造した。式(III )の変数は
下記の意味を有する。すなわち、nは7であり、2個の
基R2 はペンチルであり、そしてR3 はペンテニルであ
る。また、式(II)の変数は下記の意味を有する。すな
わち、R6 は水素であり、R4 水素又はメチルであり、
かつR5 はメチルであり、そしてxは整数5、11、1
7又は37である。下記に、それぞれの場合に製造され
たコンタクトレンズに関する変数を実施例4と同様に示
した。
【0121】(a)x=5、SiH/CC=1.01、
%CDX=65%、%PDMS=35%:接触角は90
°、Dk値は158、Dk/L値は116。 (b)x=11、SiH/CC=1.29、%CDX=
40%、%PDMS=60%:接触角は87°。 (c)x=17、SiH/CC=0.52、%CDX=
50%、%PDMS=50%:Dk値は215、Dk/
L値は127。 (d)x=17、SiH/CC=1.01、%CDX=
34%、%PDMS=66%:接触角は100°、Dk
値は362、Dk/L値は143。 (e)x=37、SiH/CC=0.55、%CDX=
32%、%PDMS=68%:接触角は100°、Dk
値は476、Dk/L値は149。 (f)x=37、SiH/CC=0.50、%CDX=
35%、%PDMS=65%:Dk値は425、Dk/
L値は160。
【0122】実施例7:実施例3と同様に、式(III )
の化合物と式(II)の化合物とを反応させることによっ
て得られたシクロデキストリン/シロキサン網目構造か
ら、コンタクトレンズを製造した。式(III )の変数
は、実施例6に示した意味を有する。式(II)の化合物
としては、約50モル%のヒドロメチルシロキサン単位
を含む直鎖のフェニルメチルシロキサン/ヒドロメチル
シロキサン50:50ランダム共重合体、Mn =1,146
(PS129.5、ペトラルカ)を用いた。下記に、変
数を実施例4と同様に示した。
【0123】SiH/CC=1.05、%CDX=48
%、%PDMS=52%。
【0124】実施例8:実施例3と同様に、式(I)の
化合物と式(IV)の化合物とを反応させることによって
得られたシクロデキストリン/シロキサン網目構造か
ら、コンタクトレンズを製造した。式(I)の変数は下
記の意味を有する。すなわち、nは7であり、2位及び
6位の2個のラジカルR1 はペンチルであり、3位の基
1 うち40%はペンチルであって、3位の基R1 のう
ち60%はペンテニルであり、そしてまた、式(IV)の
変数は下記の意味を有する。すなわち、R4 及びR5
チルであり、そしてxは整数5、11、17、37、8
2又は100である。下記に、それぞれの場合に製造さ
れたコンタクトレンズに関する変数を実施例4と同様に
示した。
【0125】(a)x=5、SiH/CC=1.05、
%CDX=75%、%PDMS=25%:接触角は95
°。 (b)x=11、SiH/CC=1.27、%CDX=
53%、%PDMS=47%:接触角は79°。 (c)x=17、SiH/CC=0.97、%CDX=
47%、%PDMS=53%。 (d)x=37、SiH/CC=0.91、%CDX=
33%、%PDMS=67%。 (e)x=82、SiH/CC=1.01、%CDX=
17%、%PDMS=83%:接触角は100°。 (f)x=100、SiH/CC=0.99、%CDX
=14%、%PDMS=86%:接触角は100°。
【0126】実施例9:実施例3と同様に、式(I)の
化合物と式(II)の化合物とを反応させることによって
得られたシクロデキストリン/シロキサン網目構造か
ら、コンタクトレンズを製造した。式(I)の変数は、
実施例8に示した意味を有する。式(II)の化合物とし
ては、約50モル%のヒドロメチルシロキサン単位を含
む直鎖のフェニルメチルシロキサン/ヒドロメチルシロ
キサン50:50ランダム共重合体、Mn =1,146
(PS129.5、ペトラルカ)を用いた。下記に、変
数を実施例4と同様に示した。
【0127】SiH/CC=2.11、%CDX=43
%、%PDMS=57%:接触角は90°。
【0128】実施例10:実施例3と同様に、式(I)
の化合物と式(IV)の化合物とを反応させることによっ
て得られたシクロデキストリン/シロキサン網目構造か
ら、コンタクトレンズを製造した。式(I)の変数は下
記の意味を有する。すなわち、nは7であり、3個の基
1 のうち2個はペンテニルであって、残りの基R1
水素である。また、式(IV)の変数は下記の意味を有す
る。すなわち、R4 及びR5 はメチルであり、そしてx
は整数2、5、11、82又は100である。下記に、
それぞれの場合に製造されたコンタクトレンズに関する
変数を実施例4と同様に示した。
【0129】(a)x=2、SiH/CC=0.98、
%CDX=69%、%PDMS=31%:Dk値は2
0、Dk/L値は30。 (b)x=5、SiH/CC=1.28、%CDX=3
7%、%PDMS=63%:接触角は93°。 (c)x=11、SiH/CC=1.04、%CDX=
25%、%PDMS=75%。 (d)x=82、SiH/CC=1.05、%CDX=
4%、%PDMS=96%:接触角は96°。 (e)x=100、SiH/CC=0.25、%CDX
=14%、%PDMS=86%。 (f)x=100、SiH/CC=0.59、%CDX
=6%、%PDMS=94%
【0130】実施例11:実施例3と同様に、式(I)
の化合物と式(II)の化合物とを反応させることによっ
て得られたシクロデキストリン/シロキサン網目構造か
ら、コンタクトレンズを製造した。式(I)の変数は、
実施例10に示した意味を有する。式(II)の化合物と
しては、約50モル%のヒドロメチルシロキサン単位を
含む直鎖のフェニルメチルシロキサン/ヒドロメチルシ
ロキサン50:50ランダム共重合体、Mn =1,14
6(PS129.5、ペトラルカ)を用いた。下記に、
変数を実施例4と同様に示した。
【0131】SiH/CC=0.21、%CDX=65
%、%PDMS=35%:接触角は86°。
フロントページの続き (71)出願人 592011424 マックス−プランク−ゲゼルシャフト ズ ール フェルデルング デル ヴィッセン シャフテン エー ファウ MAX−PLANCK−GESELLSC HAFT ZUR FORDERUNG DER WISSENSCHAFTEN E.V. ドイツ連邦共和国 3400 ゲッティンゲン バンゼンシュトラーセ 10 (72)発明者 ペーター ヘルブレヒトスマイエル ドイツ連邦共和国 6240 ケーニッヒシュ タイン フリードリッヒ−ストルツェ−シ ュトラーセ 10 (72)発明者 ホルスト シェーフェル ドイツ連邦共和国 8750 アシャッフェン ブルグ 19 ヴィーゼナウ 2 (72)発明者 ベルンハルト ザイフェルリンク ドイツ連邦共和国 8752 ゴルトバッハ ヴォールファールトシュトラーセ 6 (72)発明者 クラウス ヴェンケ ドイツ連邦共和国 6200 ヴィースバーデ ン ゼーンラインシュトラーセ 159 (72)発明者 ゲルハルト ヴェンツ ドイツ連邦共和国 6500 マインツ メル クールヴェーク 13

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(V): 【化1】 [式中、nは6〜15の整数であり、基R1 は、それぞ
    れ他のものとは独立に、水素、R2 又はR7 であり、こ
    こで(nの3倍の数の)基R1 のうち少なくとも1個の
    基R1 はR7 の意味を有し、そして残りの基R1 は水素
    であるか又はR2の意味を有し、R2 は非置換アルキル
    若しくはハロゲンにより置換されたアルキル、又はアル
    キルにより置換されたアリールであり、そしてR7 は、
    式(VI): 【化2】 (式中、xは1〜10,000の整数であり、そしてR
    4 、R5 及びR8 は、それぞれ他のものとは独立に、水
    素、アルキル、非置換又はハロゲンにより置換された,
    アルキレン若しくはアルケニレン、フェニル、又はヒド
    ロキシルであるが、但し、式(VI)の基中の基R4 、R
    5 及びR8 のうち少なくとも2個は、非置換又はハロゲ
    ンにより置換された、アルキレン若しくはアルケニレン
    である)で示される二価又は多価基である]で示される
    繰り返しサブユニットを有する架橋結合された親油性化
    されたシクロデキストリン誘導体を含むことを特徴とす
    るコンタクトレンズ。
  2. 【請求項2】 nが6〜15の整数であり、基R1 が、
    それぞれ他のものとは独立に、水素、R2 又はR7 であ
    り、ここで(nの3倍の数の)基R1 のうち少なくとも
    1個の基R1 がR7 の意味を有し、そして残りの基R1
    が水素であるか又はR2 の意味を有し、R2 が非置換ア
    ルキルであり、そしてR7 が式(VI)(式中、xは1〜
    1,000の整数であり、そしてR4 、R5 及びR8
    は、それぞれ他のものとは独立に、水素、アルキル、ア
    ルキレン又はフェニルであるが、基R4 、R5 及びR8
    のうち少なくとも2個はアルキレンである)で示される
    二価又は多価基である式(V)の繰り返しサブユニット
    を有する架橋結合された親油性化されたシクロデキスト
    リン誘導体を含む請求項1記載のコンタクトレンズ。
  3. 【請求項3】 nが6〜15の整数であり、2位及び6
    位の基R1 が非置換アルキルであり、3位の基R1 がR
    7 の意味を有し、xが1〜1,000の整数であり、そ
    してR4 、R5 及びR8 が、それぞれ他のものとは独立
    に、水素、アルキル、アルキレン又はフェニルである
    が、基R4 、R5 及びR8 のうち少なくとも2個がアル
    キレンである式(V)の繰り返しサブユニットを有する
    架橋結合された親油性化されたシクロデキストリン誘導
    体を含む請求項1記載のコンタクトレンズ。
  4. 【請求項4】 nが6〜15の整数であり、2位及び6
    位の基R1 が非置換アルキルであり、3位の基R1 のう
    ち少なくとも50%がR7 の意味を有し、3位の基R1
    の残りの割合が非置換アルキルであり、xが1〜1,0
    00の整数であり、そしてR4 、R5 及びR8 が、それ
    ぞれ他のものとは独立に、水素、アルキル、アルキレン
    又はフェニルであるが、基R4 、R5 びR8 のうち少な
    くとも2個がアルキレンである式(V)の繰り返しサブ
    ユニットを有する架橋結合された親油性化されたシクロ
    デキストリン誘導体を含む請求項1記載のコンタクトレ
    ンズ。
  5. 【請求項5】 nが6〜15の整数であり、3位の基R
    1 が水素であり、2位及び6位の基R1 がR7 の意味を
    有し、xが1〜1,000の整数であり、そしてR4
    5 及びR8 が、それぞれ他のものとは独立に、水素、
    アルキル、アルキレン又はフェニルであるが、基R4
    5 及びR8 のうち少なくとも2個がアルキレンである
    式(V)の繰り返しサブユニットを有する架橋結合され
    た親油性化されたシクロデキストリン誘導体を含む請求
    項1記載のコンタクトレンズ。
  6. 【請求項6】 nが6〜15の整数であり、基R1 が、
    それぞれ他のものとは独立に、水素、R2 又はR7 であ
    り、ここで(nの3倍の数の)基R1 のうち、これらの
    基の3分の1の50〜100%がR7 の意味を有し、残
    りの基R1 が水素であるか又はR2 の意味を有し、R2
    が非置換アルキルであり、そしてR7が式(VI)(式
    中、xは1〜500の整数であり、そしてR4 、R5
    びR8 は、それぞれ他のものとは独立に、水素、アルキ
    ル、アルキレン又はフェニルであるが、基R4 、R5
    びR8 のうち少なくとも2個はアルキレンである)で示
    される二価又は多価基である式(V)の繰り返しサブユ
    ニットを有する架橋結合された親油性化されたシクロデ
    キストリン誘導体を含む請求項1記載のコンタクトレン
    ズ。
  7. 【請求項7】 式(VII ): 【化3】 [式中、nは6〜15の整数であり、R2 は非置換アル
    キルであり、そしてR7は、式(VIII): 【化4】 (式中、xは1〜500の整数であり、R4 及びR5
    は、それぞれ他のものとは独立に、アルキル又はフェニ
    ルであり、そしてR8 はアルキレンである)で示される
    二価基である]で示される繰り返しサブユニットを有す
    る架橋結合された親油性化されたシクロデキストリン誘
    導体を含む請求項1記載のコンタクトレンズ。
  8. 【請求項8】 R7 が、請求項1で定義された式(VI)
    (式中、xは1〜500の整数であり、そして基R4
    5 及びR8 は水素、アルキル、アルキレン又はフェニ
    ルであるが、但し基R4 、R5 及びR8 のうち少なくと
    も2個はアルキレンであり、そして基R4 、R5 及びR
    8 のうち多くとも約25%は水素である)で示される二
    価又は多価基である請求項7で定義された式(VII)の繰
    り返しサブユニットを有する架橋結合された親油性化さ
    れたシクロデキストリン誘導体を含む請求項1記載のコ
    ンタクトレンズ。
  9. 【請求項9】 R7 が式(VIII)(式中、nは整数6、
    7又は8であり、R2 は炭素原子数4〜7個の低級アル
    キルであり、xは1〜200の整数であり、R4 及びR
    5 は、それぞれ他のものとは独立に、低級アルキル又は
    フェニルであり、そしてR8 は炭素原子数3〜6個の低
    級アルキレンである)で示される二価基である式(VII
    )の繰り返しサブユニットを有する架橋結合された親
    油性化されたシクロデキストリン誘導体を含む請求項7
    記載のコンタクトレンズ。
  10. 【請求項10】 請求項1記載のコンタクトレンズの製
    造方法であって、式(V): 【化5】 [式中、nは6〜15の整数であり、基R1 は、それぞ
    れ他のものとは独立に、水素、R2 又はR7 であり、こ
    こで(nの3倍の数の)基R1 のうち少なくとも1個の
    基R1 はR7 の意味を有し、そして残り基R1 が水素で
    あるか又はR2 の意味を有し、R2 は非置換アルキル若
    しくはハロゲンにより置換されたアルキル、又はアルキ
    ルにより置換されたアリールであり、そしてR7 は、式
    (VI): 【化6】 (式中、xは1〜10,000の整数であり、そしてR
    4 、R5 及びR8 は、それぞれ他のものとは独立に、水
    素、アルキル、非置換又はハロゲンにより置換された、
    アルキレン若しくはアルケニレン、フェニル、又はヒド
    ロキシルであるが、但し式(VI)の基中の基R4 、R5
    及びR8 のうち少なくとも2個は、非置換又はハロゲン
    により置換された、アルキレン若しくはアルケニレンで
    ある)で示される二価又は多価基である]で示される繰
    り返しサブユニットを有する架橋結合された親油性化さ
    れたシクロデキストリン誘導体をそれ自体は公知である
    方法で処理してコンタクトレンズを形成することを特徴
    とする方法。
  11. 【請求項11】 コンタクトレンズの製造においての式
    (V): 【化7】 [式中、nは6〜15の整数であり、基R1 は、それぞ
    れ他のものとは独立に、水素、R2 又はR7 であり、こ
    こで(nの3倍の数の)基R1 のうち少なくとも1個の
    基R1 はR7 の意味を有し、そして残り基R1 は水素で
    あるか又はR2 の意味を有し、R2 は非置換若しくはハ
    ロゲンにより置換されたアルキル、又はアルキルにより
    置換されたアリールであり、そしてR7 は、式(VI): 【化8】 (式中、xは1〜10,000の整数であり、そしてR
    4 、R5 及びR8 は、それぞれ他のものとは独立に、水
    素、アルキル、非置換又はハロゲンにより置換された、
    アルキレン若しくはアルケニレン、フェニル、又はヒド
    ロキシルである)で示される二価又は多価基であるが、
    但し式(VI)の基中の基R4 、R5 及びR8 のうち少な
    くとも2個は、非置換又はハロゲンにより置換された、
    アルキレン若しくはアルケニレンである]で示される繰
    り返しサブユニットを有する架橋結合された親油性化さ
    れたシクロデキストリン誘導体の用途。
  12. 【請求項12】 式(I): 【化9】 で示される化合物と、式(II): 【化10】 [上記式中、nは6〜15の整数であり、基R1 は、そ
    れぞれ他のものとは独立に、水素、R2 又はR3 であ
    り、ここで(nの3倍の数の)基R1 のうち少なくとも
    1個の基R1 はR3 の意味を有し、そして残りの基R1
    は水素であるか又はR2 の意味を有し、R2 は非置換若
    しくはハロゲンにより置換されたアルキル、又はアルキ
    ルにより置換されたアリールであり、そしてR3 は、非
    置換又はハロゲンにより置換されたアルケニルであり、
    xは1〜10,000の整数であり、そしてR4 、R5
    及びR6 は、それぞれ他のものとは独立に、水素、アル
    キル、フェニル又はヒドロキシルであるが、但し式(I
    I)の化合物中の基R4 、R5 及びR6 のうち少なくと
    も2個は水素である]で示される化合物とを反応させる
    ことによって得ることができる架橋結合された親油性化
    されたシクロデキストリン誘導体を含むことを特徴とす
    るコンタクトレンズ。
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