JPH06186266A - 絶縁体中の空間電荷測定法 - Google Patents
絶縁体中の空間電荷測定法Info
- Publication number
- JPH06186266A JPH06186266A JP35526392A JP35526392A JPH06186266A JP H06186266 A JPH06186266 A JP H06186266A JP 35526392 A JP35526392 A JP 35526392A JP 35526392 A JP35526392 A JP 35526392A JP H06186266 A JPH06186266 A JP H06186266A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insulator
- space charge
- press
- sheet
- power cable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Testing Relating To Insulation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 実際の電力ケーブルの使用状態と同じ条件に
おいて絶縁体中の空間電荷測定を行う。 【構成】 電力ケーブルの絶縁材料であるポリエチレン
や架橋ポリエチレン等の絶縁体シート１の両面に半導電
層フィルム２と３をプレス成形して試料を作成し、この
半導電性フィルム２と３によって形成された半導電層を
電極として絶縁シート１に高電圧を印加して絶縁体中の
空間電荷測定を行う。
おいて絶縁体中の空間電荷測定を行う。 【構成】 電力ケーブルの絶縁材料であるポリエチレン
や架橋ポリエチレン等の絶縁体シート１の両面に半導電
層フィルム２と３をプレス成形して試料を作成し、この
半導電性フィルム２と３によって形成された半導電層を
電極として絶縁シート１に高電圧を印加して絶縁体中の
空間電荷測定を行う。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電力ケーブルを構成す
る絶縁材料の内部に形成される空間電荷を測定する方法
に関する。
る絶縁材料の内部に形成される空間電荷を測定する方法
に関する。
【０００２】
【従来の技術】電力ケーブルの絶縁材料として使用され
るポリエチレンや架橋ポリエチレン等のプレス成形シー
ト（厚み２〜５mm程度）内部に形成される空間電荷を測
定する方法としては、高電圧パルスをプレス成形シート
に印加して測定するパルス静電応力法がある。このパル
ス静電応力法においては、通常プレス成形シートの表面
にアルミニウムや金等の蒸着金属を形成させ、高電圧パ
ルスを印加する際の電極としていた。
るポリエチレンや架橋ポリエチレン等のプレス成形シー
ト（厚み２〜５mm程度）内部に形成される空間電荷を測
定する方法としては、高電圧パルスをプレス成形シート
に印加して測定するパルス静電応力法がある。このパル
ス静電応力法においては、通常プレス成形シートの表面
にアルミニウムや金等の蒸着金属を形成させ、高電圧パ
ルスを印加する際の電極としていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、電力ケー
ブル（ＣＶケーブル）を構成する絶縁材料であるポリエ
チレンや架橋ポリエチレンは、半導電層を介して内部導
体の外周面に同軸配置されているので、電力ケーブル通
電時においては内部導体からの高電圧は半導電層を介し
て絶縁材料に印加される。従って、従来のパルス静電応
力法におけるように、蒸着金属を介して絶縁体に高電圧
パルスを印加するのでは、実際の使用条件での空間電荷
を測定しているとは言えない。本発明は、上述した問題
点に鑑みてなされたものであって、実際における電力ケ
ーブルの使用状態と同じ条件にした絶縁体によって行う
絶縁体中の空間電荷測定法を提供することを目的とする
ものである。
ブル（ＣＶケーブル）を構成する絶縁材料であるポリエ
チレンや架橋ポリエチレンは、半導電層を介して内部導
体の外周面に同軸配置されているので、電力ケーブル通
電時においては内部導体からの高電圧は半導電層を介し
て絶縁材料に印加される。従って、従来のパルス静電応
力法におけるように、蒸着金属を介して絶縁体に高電圧
パルスを印加するのでは、実際の使用条件での空間電荷
を測定しているとは言えない。本発明は、上述した問題
点に鑑みてなされたものであって、実際における電力ケ
ーブルの使用状態と同じ条件にした絶縁体によって行う
絶縁体中の空間電荷測定法を提供することを目的とする
ものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明に係る絶縁体中の
空間電荷測定法は、絶縁体より成る成形シートの両面に
半導電性の薄いフィルムを重ね合わせたうえで成形して
半導電層を両面に備えたプレス成形シートを作り、この
プレス成形シートを絶縁体中の空間電荷を測定する試料
とした。
空間電荷測定法は、絶縁体より成る成形シートの両面に
半導電性の薄いフィルムを重ね合わせたうえで成形して
半導電層を両面に備えたプレス成形シートを作り、この
プレス成形シートを絶縁体中の空間電荷を測定する試料
とした。
【０００５】
【作用】プレスシート成形時に、半導電性の薄いフィル
ムをプレスシート両面に重ね合わせてプレス成形するの
で、半導電層を両面に備えたプレス成形シートが作成で
きる。従って、電力ケーブルと同じ材料による実際に近
い条件での絶縁体中の空間電荷の測定ができる。
ムをプレスシート両面に重ね合わせてプレス成形するの
で、半導電層を両面に備えたプレス成形シートが作成で
きる。従って、電力ケーブルと同じ材料による実際に近
い条件での絶縁体中の空間電荷の測定ができる。
【０００６】
【実施例】以下、添付の図面を参照して本発明の実施例
を説明する。地中送電線用の電力ケーブルの主流を占め
ているＣＶケーブルの構造は図２に示す通りであり、中
心から順次に内部導体１１，内部半導電層１２，ケーブ
ル絶縁体（ＸＬＰＥ：架橋ポリエチレン）１３，外側導
電層としての金属遮蔽層１４及び被覆層としてのプラス
チック・シース１５を同軸配置して形成されている。即
ち、ケーブル絶縁体１３には半導電層１２を介して内部
導体１１からの高電圧が印加されている。従って、アル
ミニウムや金等の金属皮膜を蒸着させた従来のプレスシ
ートを試料として測定を行うと、金属電極を介して絶縁
体に高電圧を印加することになり実際の電力ケーブルの
使用条件とは異なったものとなり、適当な試料とは言え
ない。
を説明する。地中送電線用の電力ケーブルの主流を占め
ているＣＶケーブルの構造は図２に示す通りであり、中
心から順次に内部導体１１，内部半導電層１２，ケーブ
ル絶縁体（ＸＬＰＥ：架橋ポリエチレン）１３，外側導
電層としての金属遮蔽層１４及び被覆層としてのプラス
チック・シース１５を同軸配置して形成されている。即
ち、ケーブル絶縁体１３には半導電層１２を介して内部
導体１１からの高電圧が印加されている。従って、アル
ミニウムや金等の金属皮膜を蒸着させた従来のプレスシ
ートを試料として測定を行うと、金属電極を介して絶縁
体に高電圧を印加することになり実際の電力ケーブルの
使用条件とは異なったものとなり、適当な試料とは言え
ない。
【０００７】図１は本発明に係るプレス成形シートの断
面図であって、電力ケーブルの絶縁材料であるポリエチ
レンや架橋ポリエチレン等の絶縁体シート１の両面にこ
の絶縁体シート１と同一面積を有する半導電性フィルム
２と３を重ね合わせ、一体としてプレス成形したもので
ある。従って、プレス成形された絶縁体シート１の両面
には半導電性フィルム２と３によって半導電層が形成さ
れているので、この半導電層２と３を電極として高電圧
パルスを印加すると、半導電層１２を介して内部導体１
１から高電圧を印加されるケーブル絶縁体１３と同一の
条件となる。即ち、実際の電力ケーブルにおける使用状
態と同じ条件において、絶縁体シート１の測定を行うこ
とが可能となる。
面図であって、電力ケーブルの絶縁材料であるポリエチ
レンや架橋ポリエチレン等の絶縁体シート１の両面にこ
の絶縁体シート１と同一面積を有する半導電性フィルム
２と３を重ね合わせ、一体としてプレス成形したもので
ある。従って、プレス成形された絶縁体シート１の両面
には半導電性フィルム２と３によって半導電層が形成さ
れているので、この半導電層２と３を電極として高電圧
パルスを印加すると、半導電層１２を介して内部導体１
１から高電圧を印加されるケーブル絶縁体１３と同一の
条件となる。即ち、実際の電力ケーブルにおける使用状
態と同じ条件において、絶縁体シート１の測定を行うこ
とが可能となる。
【０００８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明における絶
縁体中の空間電荷測定法は、プレス成形シートの両面に
半導電層を形成させた試料によって測定を行うことがで
きるので、実際の電力ケーブルを構成する絶縁体と同じ
使用条件での測定が可能となる。
縁体中の空間電荷測定法は、プレス成形シートの両面に
半導電層を形成させた試料によって測定を行うことがで
きるので、実際の電力ケーブルを構成する絶縁体と同じ
使用条件での測定が可能となる。
【図１】本発明に係るプレス成形シートの断面図。
【図２】ＣＶケーブルの構造を示す断面図。
１ 絶縁体シート ２，３ 半導電性フィルム（半導電層）
Claims (1)
- 【請求項１】 絶縁体より成る成形シートの両面にこの
成形シートと同一面積を有する半導体性の薄いフィルム
を重ね合わせたうえで一体としてプレス成形し、 上記手段によって形成された両面に半導電層を有するプ
レス成形シートの両面を電極とし、 前記プレス成形シートを構成する絶縁体に高電圧パルス
を印加して測定することを特徴とする絶縁体中の空間電
荷測定法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35526392A JPH06186266A (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 絶縁体中の空間電荷測定法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35526392A JPH06186266A (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 絶縁体中の空間電荷測定法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06186266A true JPH06186266A (ja) | 1994-07-08 |
Family
ID=18442918
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35526392A Pending JPH06186266A (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 絶縁体中の空間電荷測定法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06186266A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105548732B (zh) * | 2015-12-11 | 2018-04-20 | 全球能源互联网研究院 | 一种短时温升下绝缘材料中空间电荷特性测量系统及方法 |
-
1992
- 1992-12-17 JP JP35526392A patent/JPH06186266A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105548732B (zh) * | 2015-12-11 | 2018-04-20 | 全球能源互联网研究院 | 一种短时温升下绝缘材料中空间电荷特性测量系统及方法 |
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