JPH06186067A

JPH06186067A - 簡易挿入形渦流量計

Info

Publication number: JPH06186067A
Application number: JP35663692A
Authority: JP
Inventors: Yuichi Nakao; 雄一中尾
Original assignee: Oval Corp
Current assignee: Oval Corp
Priority date: 1992-12-21
Filing date: 1992-12-21
Publication date: 1994-07-08

Abstract

(57)【要約】【目的】既設の配管を取り換えることなく、単に取り
外すだけで簡易に取り付けられるとともに、より安価に
する。【構成】外径が配管６,７の内径よりも僅かに小さい
薄肉パイプからなる円筒体１の中に渦発生体１を両端固
定する。円筒体１の外周には、環状の取付板３を溶接等
で固着して、取付板３を配管６,７の取付フランジ６
ａ，７ａ間にボルト締めする。渦信号は、渦発生体２の
両側面に開口し、取付板３内を貫通する圧力導管４から
圧力信号として変換器５に導入される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【技術分野】本発明は、簡易挿入形渦流量計に関し、よ
り詳細には、既設の配管寸法を変更することなく、取付
フランジ間に取り付け可能な簡易挿入形渦流量計に関す
る。

【０００２】

【従来技術】渦流量計は、測定流体中に配設された渦発
生体から流出するカルマン渦の単位時間当りの数が流量
に比例することを利用した推測形の流量計であり、器差
特性が測定流体の粘度や密度等に影響されず、レイノル
ズ数のみに依存するので、気体・液体の流量測定に広範
囲に使用されている。

【０００３】渦流量計は、配管のフランジ間に取り付け
られて使用される円筒状の本体と、該本体の直径上に取
り付けられる渦発生体と、該渦発生体から流れる渦に対
応して出力される渦信号を検出する渦センサとからなっ
ている。従来、このような渦流量計の配管に取り付けら
れる本体形状として、配管フランジとフランジ結合する
ためのフランジタイプと、配管フランジ間にボルト等で
圧接されるウェハータイプとがあった。フランジタイプ
は高価となるので、小形の渦流量計は、主にウェハータ
イプとなっている。しかし、渦流量計は、何れの場合も
内部に渦発生体を取り付けているため、本体長さは長く
なり、既設の配管には取り付けることができず、取り付
けるためには、本体長さ分だけ短かい配管に交換する必
要があった。

【０００４】

【目的】本発明は、上述の如き実情に鑑みてなされたも
ので、既設の配管を取り換えることなく取付けられる簡
易な渦流量計を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【構成】本発明は、上記目的を達成するために、（１）
測定流体が流れる管路内に挿入され、該管路の内径と略
等しい外径の円筒体と、両端が該円筒体の直径上に固着
された渦発生体と、前記管路の取付フランジ間に液密に
圧接された環状板で内周が前記管路に固着される取付板
と、該取付板を半径方向に貫通し、前記渦発生体より出
力される渦信号を液密に出力する信号出力手段とからな
ること、更には、（２）前記（１）において、前記取付
板を円筒体の一端に固着したこと、更には、（３）前記
（１）又は（２）において、前記円筒体の渦発生体上流
側に整流手段を配設したことを特徴とするものである。
以下、本発明の実施例に基づいて説明する。

【０００６】図１（ａ）,（ｂ）は、本発明における簡
易挿入形渦流量計を説明するための構成の一例を示す図
で、（ａ）図は縦断面、（ｂ）図は（ａ）図の矢視Ｂ−
Ｂ線断面図であり、図中、１は円筒体、２は渦発生体、
３は取付板、４は圧力導管、５は変換器、６,７は配管
（管路）、８は圧力センサ、９は架台である。

【０００７】図において、円筒体１は配管６,７の内径
より僅かに小さい外径の薄肉パイプで、配管６,７が多
少芯ずれ又は異径であっても変形しないようになってい
る。円筒体１の内部中央近傍には、渦発生体２が円筒体
１の直径上に両端で固着されている。また、円筒体１の
中央部の外周には、環状円板である取付板３の内周面が
溶着されている。渦発生体２の両側面には、圧力導管
４,４が円筒体１および取付板３を貫通して取付フラン
ジの外部に架台９に取り付けられた変換器５に導かれて
いる。

【０００８】上述の如く構成された簡易挿入形渦流量計
は、一方の配管、例えば配管６を取り外してから円筒体
１を既設の配管７内に挿入し、次に、配管６を円筒体１
に挿入後、他端を固着する。配管６と７とが同軸に調整
してからボルト穴７ｂにボルト（図示せず）を貫通し、
取付板３を挟んで固着する。圧力導管４,４は、渦発生
体２の両側部に開口しているので、渦発生に伴う交番圧
力信号は、該圧力導管４,４を通って変換器５に導入さ
れ、圧力電気変換後、流量信号に変換される。なお、圧
力信号に代って、例えば、圧力センサ８から出力される
電気信号として変換器５に直接接続してもよい。

【０００９】図２,３は、本発明における簡易挿入形渦
流量計の他の実施例を説明するための構成図で、図中、
１２，１３は円筒体、１４は圧力変換器であり、図１と
同じ作用をする部分には、図１と同一の参照番号が付さ
れている。

【００１０】図示の円筒体１２，１３は短寸で、配管
６,７の内壁と僅かの空隙がある程度の外径寸法を有
し、一方の端面に取付板３が溶接等により固着されてい
る。図２の渦流量計では、渦発生体２は後流側の配管７
側に位置しており、渦検出を電気信号として取り出す方
式に適し、図３の渦流量計は、渦発生体２は上流側に位
置し、渦発生体３の後流に発生した渦による変動圧力
を、取付板３を貫通した導圧孔４ａから圧力導管４を通
って圧力変換器１４に導入し、渦信号に変換される。

【００１１】図４は、本発明における簡易挿入形渦流量
計の更に他の実施例を説明するための構成図で、図中、
１５は円筒体、１６は整流器であり、図１と同じ作用を
する部分には、図１と同一の参照番号が付されている。

【００１２】円筒体１５は、図１〜３に示した円筒体
１，１２，１３に比べて長大で、先端には整流器１６が
取り付けられている。整流器１６は整流格子が図示され
ているが、多孔板等、他の整流器でもよく、要は渦発生
体２に流入する測定流体が偏流や旋回成分がない軸対称
の流れとなっていればよい。このため、整流器１６と渦
発生体２との距離は、配管径Ｄに対して１０Ｄ以上の長
さが必要であり、簡易ではあるが高精度の渦流量計を提
供できる。

【００１３】

【効果】以上の説明から明らかなように、本発明による
と、渦流量計を装着するとき、従来のように既設の配管
を取り外し、渦流量計本体の長さ分短かい配管に取り換
えるという無駄をなくし、既設の配管を取り換えること
なく装着することができる。また、高圧の配管でも、円
筒体は配管内に挿入されるので、薄肉パイプでもよく、
安価な渦流量計を提供できる。しかも、薄肉な円筒体に
整流器を取り付けることにより、簡易ではあるが、高精
度で安価な渦流量計を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明における簡易挿入形渦流量計を説明す
るための構成の一例を示す図である。

【図２】本発明における簡易挿入形渦流量計の他の実
施例を説明するための構成図である。

【図３】本発明における簡易挿入形渦流量計の他の実
施例を説明するための構成図である。

【図４】本発明における簡易挿入形渦流量計の更に他
の実施例を説明するための構成図である。

【符号の説明】

１…円筒体、２…渦発生体、３…取付板、４…圧力導
管、５…変換器、６,７…配管（管路）、８…圧力セン
サ、９…架台、１２，１３…円筒体、１４…圧力変換
器、１５…円筒体、１６…整流器。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】測定流体が流れる管路内に挿入され、該
管路の内径と略等しい外径の円筒体と、両端が該円筒体
の直径上に固着された渦発生体と、前記管路の取付フラ
ンジ間に液密に圧接される環状板で内周が前記管路に固
着された取付板と、該取付板を半径方向に貫通し、前記
渦発生体より出力される渦信号を液密に出力する信号出
力手段とからなることを特徴とする簡易挿入形渦流量
計。
【請求項２】前記取付板を円筒体の一端に固着したこ
とを特徴とする請求項１記載の簡易挿入形渦流量計。
【請求項３】前記円筒体の渦発生体上流側に整流手段
を配設したことを特徴とする請求項１又は２に記載の簡
易挿入形渦流量計。
【請求項４】信号出力手段を渦発生に伴う変動圧力を
導出する導圧パイプとしたことを特徴とする請求項１乃
至３の何れかに記載の簡易挿入形渦流量計。