JPH06184468A - 剥離可能な表面保護材 - Google Patents

剥離可能な表面保護材

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JPH06184468A
JPH06184468A JP35674892A JP35674892A JPH06184468A JP H06184468 A JPH06184468 A JP H06184468A JP 35674892 A JP35674892 A JP 35674892A JP 35674892 A JP35674892 A JP 35674892A JP H06184468 A JPH06184468 A JP H06184468A
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JP
Japan
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protected
surface protective
protective material
liquid
peelable
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JP35674892A
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English (en)
Inventor
Kunihiro Ota
邦弘 太田
Satoru Matsumura
覚 松村
Kiyomi Kozuka
清実 小塚
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Tsuchiya KK
Original Assignee
Tsuchiya KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 剥離作業における作業性の向上を図り得る表
面保護材を提供ること。 【構成】 被保護材の表面に剥離可能に密着状に被覆
し、前記表面を保護する表面保護材であって、通液性の
繊維状シートよりなり前記表面を覆う支持担体が、この
支持担体に含浸させた可剥離性液体の固化により前記被
保護材の表面に密着状に固化した構造よりなること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、表面を保護する材料
に関し、特に自動車、農業機械、建設機械等の本体ある
いは部品を一時的に保護する剥離可能な表面保護材に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車などの機械は製造後、直ぐ
に最終消費者に渡るわけでなく、流通段階に置かれる期
間がある。したがって、その期間中に雨、風、日光、鉄
粉、鳥糞、煤煙、塩分などの大気中の汚染物質等によ
り、表面の塗装を始めとして金属、プラスチックなどの
特に表面が汚染あるいは腐食され、外観上見栄えが悪く
なって、商品価値が低下することがある。このため、洗
浄や必要な部品交換、さらには補修修理を施す必要が生
じる場合があり、流通期間中において新たなコストが付
加されてしまう。
【0003】そこで、従来このような事態を防止するた
めに、種々の表面保護材が開発され、使用されている。
これらはいずれも被保護表面に薄い皮膜を形成して保護
するものであり、例えば ワックスを溶剤に分散させたもの、 ワックスと固形粉末を溶剤に分散させたもの、 水性乳液状もの、 剥離可能なフィルム状のもの、 粘着性のフィルム状のもの、が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たやの溶剤分散型のものは、被保護部分の表面に塗
布して、溶剤の大半を揮発させてワックス皮膜を形成す
るものである。したがって、揮発性の溶剤による公害問
題や作業環境上の問題がある。また、不要になった際の
皮膜除去にはスチーム等を当てるだけでは不十分なの
で、揮発性の灯油等を混入したスチームを利用するため
に排水の問題も生じる。さらに、のタイプでは、皮膜
除去性が改良されている反面、皮膜の表面保護性の低下
があり、酸性雨に弱いという欠点がある。
【0005】一方、の水性乳液状のものは、溶剤を使
用しないため、前述のような問題は生じないが、形成さ
れた皮膜が容易に除去できるようにアルカリ可溶性とな
っている。このため、皮膜除去時の排水を中和する必要
が生じる。さらに改良されて温水で除去可能の皮膜を形
成するものでは、皮膜の除去が不完全になりがちで斑点
上に皮膜が残ることがある。
【0006】そして、シートの一面に粘着剤が塗布され
たの粘着性のフィルム状のものは、被保護材表面に貼
着して使用するものである。これは、平面の小面積に使
用する場合には上述の各種欠点を補うことができる。し
かし、三次曲面や凹凸のあるものにはシワや浮きが発生
し、この部分から汚染物質等が混入して望ましくない。
また、大きな面積に対しては、貼着作業に時間がかかり
過ぎ、除去時に粘着剤が残るとその除去に多大な時間を
要してしまう。
【0007】さらに、の可剥離性のフィルムタイプで
は、被保護材表面にスプレー塗布により、フィルム上の
保護膜を形成可能であり、また除去作業の際には、フィ
ルムを引き剥がすようにして簡易に剥離できるという利
点を有する。しかし、その一方でスプレー塗装によって
細かいミスト状で膜厚が薄い保護皮膜が形成されてしま
った場合には、この部分において剥離作業が非常に困難
となるし、また環境劣化によってフィルムの強度が低下
して、剥離時にフィルムが破断すると除去作業に時間が
かかるという欠点があった。
【0008】このようにいずれの表面保護材によって
も、表面保護材の強度、除去作業の容易性、環境上の問
題等を満足することはできなかった。そこで、本発明の
課題は、これらの保護材のうち可剥離性のフィルム状保
護材に着目し、剥離作業における作業性を向上すること
とし、鋭意検討を重ねた。
【0009】検討の結果、本願発明者らは、塗布時に繊
維状シートに可剥離性の液体を含浸させた状態で固化さ
せて表面保護材を形成することにより、上述の課題を解
決できることを見いだし、さらに各種試験において確認
することにより本発明を完成するに至った。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、被保護材の表
面に剥離可能に密着状に被覆し、前記表面を保護する表
面保護材であって、通液性の繊維状シートよりなり前記
表面を覆う支持担体が、この支持担体に含浸させた可剥
離性液体の固化により前記被保護材の表面に密着状に固
化した構造よりなることを特徴とした剥離可能な表面保
護材を創作した。
【0011】以下、本発明による可剥離性の表面保護材
について具体的に説明する。本発明でいう通液性の繊維
状シートとは、液体がシート断面を通過できる程度でか
つ液体が保持される空間を有し、除去時においても、表
面保護材の支持担体としてシート形状を維持できる繊維
状のシートをいう。
【0012】また、繊維状シートとは、平織、綾織、あ
るいは朱子織など、縦糸と横糸にて織られた織物、又は
平編、ゴム編み、パール編みのような横編みや、シング
ル・デンビー編み、シングル・バンダイク編み、シング
ル・コード編みのような縦編み組織の編み物、さらには
織る、編むの手段によらずに、布の状態に形成される不
織布、和紙を含むものとする。このような繊維状シート
に使用される繊維としては、アクリル、ポリエステル、
ポリアミド系樹脂、レーヨン、ビニロン、アセテートな
どの合成繊維や、綿、絹、麻などの天然繊維が素材とし
て使用できる。繊維状シートとしては、例えば、ロー
ン、ボイル、ガーゼなどの平織物やトリコット、メッシ
ュなどが通液性の点から望ましい。
【0013】次に、可剥離性液体とは、液体として塗布
可能であり、乾燥すると固化して塗膜を形成して剥離可
能となる性質の液体をいい、アクリルモノマーや酢酸ビ
ニルモノマーを界面活性剤を乳化剤として、既知の方法
にて乳化して得られるものをいう。ただし、被保護材に
対する影響を考慮して界面活性剤や添加剤の種類が選択
される。また、繊維状シートの通液性に応じて、粘度等
が調整され、また使用部位や使用目的によっても界面活
性剤の種類等は選択される。
【0014】例えば、アクリルモノマーとしてアクリル
酸エチルなどのアクリル酸エステルを用いて、ノニオン
系活性剤を乳化剤とし、保護膠質としてポリビニルアル
コール、重合触媒として過硫酸アンモニア、チオ硫酸ナ
トリウムなどを用いて乳化重合により水を分散媒として
水性エマルジョンとして調製することができる。
【0015】なお、可剥離性液体には、塗布作業時の作
業性、塗布後の表面保護材の性能、除去作業性を向上さ
せるため、被保護材に悪影響がない範囲で、タルク、カ
オリンなどの充填剤を添加することができる。また、塗
布部分を明確にするために顔料または染料を添加するこ
ともできる。さらに、表面保護材の耐久性の観点から紫
外線吸収剤や酸化防止剤などを必要に応じて添加するこ
ともできる。このような可剥離性液体としては、水性の
エマルジョン塗料が望ましい。
【0016】
【作用】上記構成としたことにより、可剥離性液体は、
被保護材表面及び被保護材表面上の繊維状シート中の空
間を埋めるとともにこのシートを構成する繊維中に含浸
して、可剥離性液体が固化することにより繊維状シート
と一体なった表面保護材が被保護材表面上に形成され
る。このため、表面保護材の除去時には、繊維状シート
が表面保護材の支持担体となって表面保護材の強度を向
上させる。
【0017】
【実施例】以下に本発明の実施例を、その性能評価とと
もに説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。なお、実施例における%は重量%の意味
に用いる。
【0018】〔実施例1〕本実施例においては、通液性
の繊維状シートとして日本薬局方規格に適合するガーゼ
を使用した。実際に使用したガーゼの厚みは、約200
μmであり、メッシュサイズは約30〜40メッシュ程
度であった。
【0019】一方、可剥離性液体としては、アクリル酸
エステルモノマーに対し、界面活性剤を乳化剤として一
般的な乳化重合により樹脂量が約50%となるように水
性エマルジョンに調製した。被保護材としては、メラミ
ンアルキッド黒色塗料を焼き付けた塗装板を表面保護材
形成前に予め、イソプロピルアルコールにて清浄した。
【0020】被保護材表面への表面保護材の形成は、被
保護材上に前記ガーゼ一枚をしわにならないように引き
延ばしてテープ等により固定しておいて、ガーゼ全体が
可剥離性液体によって覆われて濡れるまで、スプレー塗
装した。なお、スプレーガンとしては岩田塗装機製ワイ
ダー61を使用した。塗装後、水平にして室温で24時
間静置して乾燥させ、表面保護材を形成し試験片とし
た。乾燥後に表面保護材の厚み(ガーゼの厚みを含む)
を測定したところ、約240μmであった。このように
して被保護材表面上に得られた表面保護材につき、以下
に示す劣化試験を行うととともに、以下に示す各試験項
目による性能評価方法は表1に示すとおりであった。
【0021】〔促進耐候性試験〕表面保護材が形成され
た試験片を、スガ試験機(株)製のサンシャインウェザ
ーメータに入れ、ブラックパネル63℃、水スプレー2
時間に18分間のサイクル条件にて400時間老化させ
た。
【0022】〔耐熱性試験〕試験片を80℃の雰囲気に
保った恒温槽にいれて、400時間静置した。
【0023】〔耐温水性試験〕試験片を40℃に保った
恒温水槽に入れて、400間静置した、試験後に付着し
ている水をウエスにて拭き取った。
【0024】〔鉄粉展着試験〕試験片に200メッシュ
以上100メッシュ以下に分別された鉄粉を十分に振り
かけて、80℃の雰囲気に保った恒温槽に入れ2時間静
置した。その後、JISZ2371『塩水噴霧試験方
法』に規定された条件において24時間塩水噴霧を行っ
た後、24時間室温にて放置した。
【0025】〔耐酸性水試験〕0.1N硫酸:0.1N
塩酸混合液(混合比1:1)を試験片にスポット状に滴
下し、80℃の雰囲気に保った恒温槽に入れ、1時間静
置した。
【0026】〔屋外暴露試験〕試験片を日当たり及び風
通しのよい場所で、南面30°及び水平面に設置して夏
場3カ月間暴露させた。
【0027】上記した試験後の試験片及び試験前の試験
片につき、以下の試験により表面保護材の性能を評価し
た。 〔剥離除去性試験〕東洋ボールドウィン(株)製の引っ
張り試験機にて引っ張りスピードを200ミリ/分の条
件でフィルム幅25ミリの表面保護材の試験片からの剥
離強さを測定した。なお、本試験において密着力が測定
されるということは、測定された密着力よりも表面保護
材自体の引っ張り強度が上回っているということを示
し、被保護材から表面保護材を剥離可能であること示し
ている。反対に、被保護材と表面保護材との密着力が表
面保護材の引っ張り強度を上回っている場合には、表面
保護材が破断して密着力は測定不可能となる。 〔被保護材の塗装面の影響〕剥離後の被保護材の塗装面
に、シミ、斑点、つやびけ、その他の外観変化の有無を
表面保護材形成前の外観と比較して観察した。
【0028】〔実施例2〕本実施例では、繊維状シート
として、ポリエステル製のスクリーンメッシュ(密度2
70本/インチ、厚み62μm、オープニングエリア3
3%)を使用して、塗装方法バーコート法による以外は
実施例1と同様の可剥離性液体、乾燥条件等により試験
片を調製した。バーコート法は、いわゆる円筒棒を使用
して液体を引き広げる方法である。乾燥後の表面保護材
の厚みは約130μmであった。さらに、この試験片に
つき、実施例1と同様の劣化試験を行い、性能評価を行
った。
【0029】〔実施例3〕繊維状シートとして、ポリエ
ステル製の不織布(繊維径2デニール、目付量30g/
2 、厚み110μm)を使用する以外は実施例1と同
様の可剥離性液体、塗装方法、乾燥条件等により試験片
を調製した。なお、乾燥後の表面保護材の厚みは約15
0μmであった。さらに、この試験片につき、実施例1
と同様の劣化試験を行い、性能評価を行った。
【0030】〔実施例4〕実施例1にて調製した可剥離
性液体を、実施例1と同様の被保護材表面にスプレー塗
装した後、すばやく実施例2で使用したポリエステル製
スクリーンメッシュでシワがよらないように塗装面を覆
い、その後柔らかい不織布ローラを軽く押し当てた。乾
燥条件は実施例1と同様であり、乾燥後の表面保護材の
厚みは平均で約140μmであった。さらに、この試験
片につき、実施例1と同様の劣化試験を行い、性能評価
を行った。
【0031】〔比較例〕上記した実施例1ないし4の表
面保護材の性能を従来と比較して評価するために、繊維
状シートを使用せずに実施例1にて調製した可剥離性液
体を、実施例1と同様に被保護材にスプレー塗装し、乾
燥して、試験片を調製した。乾燥後の表面保護材の厚み
は約120μmであった。さらに、この試験片につき、
実施例1と同様の劣化試験を行い、性能評価を行った。
【0032】
【表1】
【0033】表1から明らかなように、実施例1から実
施例4においては、いずれの劣化試験後においても、剥
離後の被保護材への悪影響がなかった。すなわち、実施
例においては、どの劣化試験においても被保護材の塗装
面のシミ、斑点、つやびけ等は、保護膜形成前の状態と
同様であり、表面保護材により十分に保護されていると
ともに、剥離の困難性から塗装面を傷付けることもない
ことが確認された。一方、比較例における一定の劣化試
験後において、剥離時に表面保護材が破断して剥離不完
全であった部分が生じ、その部分については薬剤や手作
業により強く擦るため被保護材表面への悪影響は避けら
れず、結果として塗装面の保護が不十分となった。
【0034】また、試験片調製直後の表面保護材と被保
護材との密着力、すなわち、被保護材からの表面保護材
の剥離強さは、全実施例及び比較例について、60gで
差はない。しかし、比較例の耐温水性試験、鉄粉展着性
試験、耐酸性水試験では表面保護材と被保護材との密着
力が増大しないので、表面保護材は剥離可能であるが、
その他の劣化試験においては表面保護材が破断してい
る。これは、実施例から明らかなように劣化試験によっ
て密着力が増大する一方、比較例の表面保護材が劣化す
ることによりその引っ張り強度が低下しているためであ
る。
【0035】一方、実施例の耐温水性試験、鉄粉展着性
試験、耐酸性水試験では、比較例と同様に剥離可能であ
り、さらに、その他の劣化試験では被保護材と表面保護
材との密着力が著しく高まっているのにかかわらず(初
期値60gに対して100〜980g)、それを上回る
表面保護材の引っ張り強度が依然として維持されている
ために、剥離可能となっている。また、部分的にも表面
保護材が残存することもなく、繊維状シートに一体とな
って剥離される。
【0036】前記した各実施例においては、繊維状シー
トの種類、塗装方法、表面保護材の厚み、色にかかわら
ずいずれも同様の結果が得られ、表面保護材の強度及び
剥離除去性の良好なことが確認された。これにより、全
実施例と比較例において、同様の可剥離性液体が塗装さ
れているのにもかかわらず、実施例においてのみ、繊維
状シートが表面保護材の支持担体となって、保護膜自体
の劣化にもかかわらず、引っ張り強度を付与しているこ
とが明らかとなった。また、繊維状シートがあるため
に、表面保護材が一定の皮膜厚みに形成され、皮膜全体
に均一な強度分布が得られて引っ張り強度の低い部分が
出来にくいことにもよる。したがって、手作業によって
もシート毎に容易に剥離できるとともに、通常の高圧洗
車等によって水圧によって表面保護材を剥離することも
できる。
【0037】このように、表面保護材の強度が向上し
て、環境劣化による密着力の増大に対応できるため、剥
離作業性の向上のみならず、従来不十分であった自動車
などの輸送時における風圧や雨等による表面保護材の強
度低下を十分補うことができるようになった。また、従
来と異なり、可剥離性液体はシートに含浸し自動車等の
表面部材間から内部へ流入しないため、この液体による
被保護材への悪影響を無くすことができる。
【0038】なお、本発明によれば、従来の表面保護材
では得られなかった以下の効果も同時に併せて有してい
る。具体的には、本表面保護材を実施する作業環境の面
からは、有機溶剤を揮発させることもなく、また剥離除
去したフィルムの廃棄処理が容易である。また作業性の
面からは、剥離作業の省人化、ライン作業化が可能であ
り、有機溶媒等を使用しないため、毒物、有機則の規制
を受けず、特に作業環境の設備、場所等が限定されな
い。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、被
保護材表面上に、可剥離性液体が通液性のある繊維状シ
ートに含浸して表面保護材を形成するため、可剥離性液
体により、均一に被保護材表面が覆われるとともに、剥
離の際には、繊維状シートが支持担体となって表面保護
材に引っ張り強度を付与するために、環境劣化により表
面保護材と被保護材との密着力が増大していても、表面
保護材が破断されることなく一体に剥離可能である。こ
のため、剥離作業は手作業ないしは高圧洗車により簡単
で短時間、かつ確実に行われ、効率的な出荷が可能であ
る。さらには、剥離作業によって被保護材表面を損なう
ことがなく、新たな補修も不要となる。特に、被保護面
積が大きい自動車、機械や、特殊な部品等、塗布及び剥
離作業の自動化が強く望まれているものへの表面保護材
として有用であり、その実用的効果は顕著である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被保護材の表面に剥離可能に密着状に被覆
    し、前記表面を保護する表面保護材であって、 通液性の繊維状シートよりなり前記表面を覆う支持担体
    が、この支持担体に含浸させた可剥離性液体の固化によ
    り前記被保護材の表面に密着状に固化した構造よりなる
    ことを特徴とした剥離可能な表面保護材。
  2. 【請求項2】前記通液性の繊維状シートが織物または編
    み物または不織布のうちのいずれかである請求項1に記
    載の剥離可能な表面保護材。
  3. 【請求項3】前記可剥離性液体が水性エマルジョン塗料
    である請求項1に記載の剥離可能な表面保護材。
JP35674892A 1992-12-21 1992-12-21 剥離可能な表面保護材 Pending JPH06184468A (ja)

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JP35674892A JPH06184468A (ja) 1992-12-21 1992-12-21 剥離可能な表面保護材

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011047427A1 (en) * 2009-10-23 2011-04-28 Skudo Manufacturing Pty Ltd Peelable coating

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57212267A (en) * 1981-06-25 1982-12-27 Daito Kogyo Kk Rust preventing and cleaning paint for metal and the like

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