JPH06183109A - プリントシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 システムを構成するプリンタ装置の中で最も
早く印刷を完了させることのできるプリンタ装置に印刷
を依頼する。 【構成】 ホストコンピュータ１０１は、ネットワーク
に接続された各プリンタ装置１０３、１０６、１０８の
未処理分に対する印刷完了予測時間を把握しており、ま
たこれらのプリンタ装置１０３、１０６、１０８の印刷
処理速度を記憶している。プリンタ選択部１４９は、こ
れらの時間に、今から送出しようとする印刷データの要
処理時間を加えた時間が最も短くなるプリンタ装置を選
択し、このプリンタ装置に印刷データの送信を行わせる
ようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は複数のプリンタ装置が伝
送路を介して接続されているプリントシステムに係わ
り、詳細にはこれらのプリンタの稼働状況に応じて適切
なプリンタ装置を選択できるようにしたプリントシステ
ムに関する。

【０００２】

【従来の技術】図１４は、従来使用されたプリントシス
テムの一例を表わしたものである。このシステムは、印
刷データ作成元１１と、これと何らかの伝送路を介して
接続されたネットワークプリンタ装置群１２とによって
構成されている。ここで印刷データ作成元１１は、印刷
データの生成を行う印刷データ生成部１３を備えてい
る。例えば帳票に関する印刷データを作成する場合に
は、この印刷データ生成部１３内の図示しない磁気ディ
スク等に格納されたデータから帳票の特定のフォーマッ
トに適用させた印刷データが作成される。

【０００３】生成された印刷データ１４は、磁気ディス
ク等から構成されている印刷データ格納部１５に宛先情
報を付加した状態でスプールファイル（一時格納用ファ
イル）として格納される。そして、ここから逐次読み出
され、ネットワークプリンタ装置群１２のどれに送出す
るかによってチャネル接続用転送制御部１７、リモート
接続用転送制御部１８あるいはＬＡＮ（ローカルエリア
ネットワーク）接続用転送制御部１９のいずれかに供給
される。

【０００４】ここでチャネル接続用転送制御部１７は、
ネットワークプリンタ装置群１２におけるチャネル接続
用プリンタ装置群２１と通信ケーブルによって接続さ
れ、これらのうちの対応するプリンタ装置に印刷データ
の転送を行うようになっている。リモート接続用転送制
御部１８は、電話回線、ＩＳＤＮ（サービス総合ディジ
タル網）等の回線網を介して、遠隔地プリンタ装置群２
２と接続され、これらのうちの対応するプリンタ装置に
印刷データの転送を行うようになっている。ＬＡＮ接続
用転送制御部１９は、事業所の敷地内等に敷設されるイ
ーサネット等のローカルエリアネットワークを構成する
プリンタ装置群２３と接続され、これらのうちの対応す
るプリンタ装置に印刷データの転送を行うようになって
いる。

【０００５】図１５は、従来使用されたプリントシステ
ムの他の例を表わしたものである。これは、ソフトバン
クブック（SOFTBANK BOOK)出版の“入門Net Ware”に示
されているものである。ここでは、イーサネット３１、
３２に複数台の印刷データ作成元３３、３４が接続され
ており、これらはそれぞれルータ３５、３６を介して複
数台のプリンタ装置３７、３８と接続されている。ま
た、図で上側に配置されたイーサネット３１と下側に配
置されたイーサネット３２とは、それぞれルータ４１、
４２を介してＩＳＤＮ、高速ディジタル通信網、公衆電
話回線等から成る回線網４３と接続されている。

【０００６】この結果として、このプリントシステムで
は例えば図の上側に示したイーサネット３１におけるい
ずれかの印刷データ作成元３３の作成した印刷データは
自身のネットワークのプリンタ装置３７を指定して印刷
することができる他、回線網４３を介して遠隔地の他の
イーサネット３２のいずれかのＬＡＮプリンタ装置３８
を指定して印刷することも可能である。図で下側に示し
たいずれかの印刷データ作成元３４の作成した印刷デー
タについても同一システム内のＬＡＮプリンタ装置３８
を指定して印刷することができる他、回線網４３を介し
て遠隔地のイーサネット３１のいずれかのＬＡＮプリン
タ装置を指定して印刷することもできる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】一般に複数台のプリン
タ装置を備えたこのようなプリントシステムでは、ワー
ドプロセッサやコンピュータが１対１でプリンタ装置に
接続された簡易なプリントシステムとは異なり、印刷デ
ータ作成元がそれぞれのプリンタ装置と距離を置いて配
置されていることが多い。例えばＬＡＮプリンタ装置は
オフィスの印刷室等の特定の一または複数の場所に配置
される場合が多く、居室に配置されるワークステーショ
ン等の印刷データ作成元とかなりの距離があるのが通常
である。また、回線網を介して他のＬＡＮに接続したよ
うなプリントシステムの場合であると、これらの間の距
離が大きく開いていることは寧ろ当然である。

【０００８】このようなことから、従来のプリントシス
テムでは印刷データ作成元がシステムを構成している個
々のプリンタ装置を詳細に知っていることは少なく、多
くの場合には通常利用する１つまたは２つのプリンタ装
置を知っているに過ぎない。このような状況の基では、
印刷データを作成した者は自分の知っている特定のプリ
ンタ装置を指定してプリントアウトを行わせることにな
り、一部のプリンタ装置に印刷が集中したり、せっかく
新しいプリンタ装置を購入してもそれが効率的に使用さ
れないといった問題が発生した。

【０００９】また、特定のプリンタ装置に印刷の依頼が
集中すると、その装置が新たに依頼された印刷を行うま
での待ち時間がかかり、迅速に所望の印刷物を手に入れ
ることができないばかりか、個々のプリンタ装置の負荷
がばらつくことになった。このため、用紙の補給だけで
なく保守の実行も他のプリンタ装置と歩調を合わせて行
うことができず、プリンタオペレータ自身も計画的ある
いは効率的な作業を行うことができないといった問題が
あった。

【００１０】そこで本発明の目的は、システムを構成す
るプリンタ装置の中で最も早く印刷を完了させることの
できるプリンタ装置に印刷を依頼することのできるプリ
ントシステムを提供することにある。

【００１１】本発明の他の目的は、システムを構成する
プリンタ装置の中で最も早く印刷物をその受信者に取得
させることのできるプリンタ装置に印刷を依頼すること
のできるプリントシステムを提供することにある。

【００１２】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明で
は、（イ）伝送路と、（ロ）この伝送路を通じて送られ
てきた印刷データを格納する印刷データ格納手段と、こ
の印刷データ格納手段から逐次印刷データを読み出して
印刷を行う印刷手段と、この印刷手段の印刷完了時点を
印刷データの未処理分を基に算出する印刷完了時点算出
手段と、印刷完了時点を外部に対して通信する通信手段
とをそれぞれ備えた複数のプリンタ装置と、（ハ）伝送
路を介してそれぞれのプリンタ装置から送られてくる印
刷完了時点とプリンタ装置ごとの印刷処理速度とを記憶
する記憶手段と、印刷データの送信を行う送信手段と、
送信しようとする印刷データが複数のプリンタ装置のい
ずれで処理されたとき印刷完了までの時間が早いかをこ
れらのプリンタ装置の直前の印刷データについての印刷
完了時点と印刷処理速度とを用いて判別する最先印刷完
了プリンタ装置判別手段と、この最先印刷完了プリンタ
装置判別手段によって判別された一のプリンタ装置に対
して送信しようとする印刷データの送信先を選択する送
信先選択手段とを備えた印刷データ送信選択部とをプリ
ントシステムに具備させる。

【００１３】すなわち請求項１記載の発明では、プリン
トシステムを複数のプリンタ装置と印刷データ送信選択
部およびこれらを接続する伝送路で構成している。そし
て、ホストコンピュータ等の印刷データ送信選択部は、
各プリンタ装置ごとの印刷完了予測時間を受け取り、今
回送信しようとする印刷データをこれらのプリンタ装置
で処理させたときの印刷完了時点の比較を行い、最も早
く印刷が完了する予測のプリンタ装置に印刷データの送
信を行うことにしている。

【００１４】請求項２記載の発明では、（イ）伝送路
と、（ロ）この伝送路を通じて送られてきた印刷データ
を基にして印刷を行う印刷手段と、この印刷データ格納
手段から逐次印刷データを読み出して印刷を行う印刷手
段と、この印刷手段の印刷完了時点を印刷データの未処
理分を基に算出する印刷完了時点算出手段と、印刷完了
時点を外部に対して通信する通信手段とをそれぞれ備え
た複数のプリンタ装置と、（ハ）伝送路を介して印刷デ
ータの送信を行う印刷データ送信部と、（ニ）伝送路を
介してそれぞれのプリンタ装置から送られてくる印刷完
了時点とプリンタ装置ごとの印刷処理速度とを記憶する
記憶手段と、印刷データ送信部から印刷データを受信す
る印刷データ受信手段と、受信した印刷データの送信を
行う送信手段と、送信しようとする印刷データが複数の
プリンタ装置のいずれで処理されたとき印刷完了までの
時間が早いかをこれらのプリンタ装置の直前の印刷デー
タについての印刷完了時点と印刷処理速度とを用いて判
別する最先印刷完了プリンタ装置判別手段と、この最先
印刷完了プリンタ装置判別手段によって判別された一の
プリンタ装置に対して送信しようとする印刷データの送
信先を選択する送信先選択手段とを備えた印刷データ送
信管理部とをプリントシステムに具備させる。

【００１５】すなわち請求項２記載の発明では、プリン
トシステムを複数のプリンタ装置と、印刷データ送信部
と、これらの間に配置された印刷データ送信管理部なら
びにこれらを接続する伝送路で構成している。ホストコ
ンピュータ等の印刷データ送信部が送信した印刷データ
は通信ケーブル等の伝送路を介して印刷データ送信管理
部に入力される。印刷データ送信管理部は、各プリンタ
装置ごとの印刷完了予測時間を受け取り、今回送信しよ
うとする印刷データをこれらのプリンタ装置で処理させ
たときの印刷完了時点の比較を行い、最も早く印刷が完
了する予測のプリンタ装置に印刷データの送信を行うこ
とにしている。

【００１６】請求項３記載の発明では、（イ）伝送路
と、（ロ）この伝送路を通じて送られてきた印刷データ
を格納する印刷データ格納手段と、この印刷データ格納
手段から逐次印刷データを読み出して印刷を行う印刷手
段と、この印刷手段の印刷完了時点を印刷データの未処
理分を基に算出する印刷完了時点算出手段と、印刷完了
時点を外部に対して通信する通信手段とをそれぞれ備え
た複数のプリンタ装置と、（ハ）伝送路を介してそれぞ
れのプリンタ装置から送られてくる印刷完了時点とプリ
ンタ装置ごとの印刷処理速度と印刷物がそれぞれのプリ
ンタ装置から受信者に到達するまでの時間に関する情報
とを記憶する記憶手段と、印刷データの送信を行う送信
手段と、送信しようとする印刷データが複数のプリンタ
装置のいずれで処理されたとき印刷物を取得するまでの
時間が早いかをこれらのプリンタ装置の直前の印刷デー
タについての印刷完了時点と印刷処理速度と印刷物がそ
のプリンタ装置から受信者に到達するまでの時間とを用
いて判別する最先印刷物取得完了プリンタ装置判別手段
と、この最先印刷物取得完了プリンタ装置判別手段によ
って判別された一のプリンタ装置に対して送信しようと
する印刷データの送信先を選択する送信先選択手段とを
備えた印刷データ送信選択部とをプリントシステムに具
備させる。

【００１７】すなわち請求項３記載の発明では、プリン
トシステムを複数のプリンタ装置と、印刷データ送信部
と、これらの間に配置された印刷データ送信管理部なら
びにこれらを接続する伝送路で構成している。ホストコ
ンピュータ等の印刷データ送信部が送信した印刷データ
は通信ケーブル等の伝送路を介して印刷データ送信管理
部に入力される。印刷データ送信管理部は、各プリンタ
装置ごとの印刷完了予測時間を受け取り、今回送信しよ
うとする印刷データをこれらのプリンタ装置で処理させ
たときの印刷物が受信者に到達するまでの時間の比較を
行い、最も早く印刷が到達する予測のプリンタ装置に印
刷データの送信を行うことにしている。

【００１８】請求項４記載の発明では、（イ）伝送路
と、（ロ）この伝送路を通じて送られてきた印刷データ
を基にして印刷を行う印刷手段と、この印刷データ格納
手段から逐次印刷データを読み出して印刷を行う印刷手
段と、この印刷手段の印刷完了時点を印刷データの未処
理分を基に算出する印刷完了時点算出手段と、印刷完了
時点を外部に対して通信する通信手段とをそれぞれ備え
た複数のプリンタ装置と、（ハ）伝送路を介して印刷デ
ータの送信を行う印刷データ送信部と、（ニ）伝送路を
介してそれぞれのプリンタ装置から送られてくる印刷完
了時点とプリンタ装置ごとの印刷処理速度と印刷物がそ
れぞれのプリンタ装置から受信者に到達するまでの時間
に関する情報とを記憶する記憶手段と、印刷データ送信
部から印刷データを受信する印刷データ受信手段と、受
信した印刷データの送信を行う送信手段と、送信しよう
とする印刷データが複数のプリンタ装置のいずれで処理
されたとき印刷物を取得するまでの時間が早いかをこれ
らのプリンタ装置の直前の印刷データについての印刷完
了時点と印刷処理速度と印刷物がそのプリンタ装置から
受信者に到達するまでの時間とを用いて判別する最先印
刷物取得完了プリンタ装置判別手段と、この最先印刷物
取得完了プリンタ装置判別手段によって判別された一の
プリンタ装置に対して送信しようとする印刷データの送
信先を選択する送信先選択手段とを備えた印刷データ送
信管理部とをプリントシステムに具備させる。

【００１９】すなわち請求項４記載の発明では、プリン
トシステムを複数のプリンタ装置と、印刷データ送信部
と、これらの間に配置された印刷データ送信管理部なら
びにこれらを接続する伝送路で構成している。ホストコ
ンピュータ等の印刷データ送信部が送信した印刷データ
は通信ケーブル等の伝送路を介して印刷データ送信管理
部に入力される。印刷データ送信管理部は、各プリンタ
装置ごとの印刷完了予測時間を受け取り、今回送信しよ
うとする印刷データをこれらのプリンタ装置で処理させ
たときの印刷物が受信者に到達するまでの時間の比較を
行い、最も早く印刷が到達する予測のプリンタ装置に印
刷データの送信を行うことにしている。

【００２０】

【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。

【００２１】プリントシステムの概要

【００２２】図１は本発明の実施例におけるプリントシ
ステムの構成を表わしたものである。このプリントシス
テムは、データの処理とプリンタの選択とを行うホスト
コンピュータ１０１を備えている。ホストコンピュータ
１０１は、これとチャネル別の通信ケーブル１０２によ
って接続されたチャネルプリンタ装置１０３と、回線網
１０４によって接続されたリモートプリンタ装置１０６
と、ＬＡＮ（ローカルエリアネットワーク）１０７によ
って接続されたＬＡＮプリンタ装置１０８が接続されて
いる。ただし、チャネルプリンタ装置１０３、リモート
プリンタ装置１０６およびＬＡＮプリンタ装置１０８は
それぞれ例示的に１つずつ示している。これらプリンタ
装置１０３、１０６、１０８は、印刷データを順次入手
して印刷処理を行うと共に、印刷完了予測時間や用紙の
残量等のような自身の装置の稼働状況を入手してホスト
コンピュータ側に転送するようになっている。

【００２３】図２は、ホストコンピュータの回路構成の
概要を表わしたものである。ホストコンピュータ１０１
は、ＣＰＵ（中央処理装置）１１１を備えている。ＣＰ
Ｕ１１１はデータバス等のバス１１２を通じて各部と接
続されている。このうち作業用メモリ１１３は各種デー
タあるいはプログラムを一時的に格納するランダム・ア
クセス・メモリである。入力回路１１５はデータの入力
のための回路であり、これにはキーボード１１６とタッ
チパネル１１７が接続されている。

【００２４】バス１１２には、ディスク制御装置１１８
を介して磁気ディスク１１９も接続されている。磁気デ
ィスク１１９にはこのホストコンピュータ１０１を動作
させるための各種の制御プログラムが格納されている
他、印刷データや印刷資源も格納されるようになってい
る。ここで印刷資源とは、印刷データの印刷のために必
要なフォントセット等の資源をいう。バス１１２には表
示制御装置１２１を介してＣＲＴ１２２も接続されてい
る。ＣＲＴ１２２は印刷データの作成時や各種プリンタ
１０３、１０６、１０８（図１）への印刷データ等の転
送時等に、必要なデータを表示するようになっている。
タッチパネル１１７はこのＣＲＴ１２２の前面に取りつ
けられており、表示内容に応じてオペレータが所望箇所
にタッチすると、対応する座標値が入力回路１１５から
入力されるようになっている。バス１１２に接続された
通信制御装置１２３は、ホストコンピュータ１０１と通
信する他のホストコンピュータや各種プリンタ装置１０
３、１０６、１０８との接続に用いられている。

【００２５】図１に戻ってホストコンピュータ１０１の
機能的な構成を説明する。ホストコンピュータ１０１
は、その全体的な管理制御を行うための主管理制御部１
３１を備えている。主管理制御部１３１は、このホスト
コンピュータ１０１に入力するデータを管理する入力デ
ータ管理部１３２と、出力データを管理する出力データ
管理部１３３と接続されている。入力データ管理部１３
２は受信データの制御を行う受信データ管理部１３５と
接続されている。

【００２６】受信データ管理部１３５は、受信するデー
タの送信先と同時論理結合するために接続タイプによっ
て用意されたチャネル制御部１３６、リモート制御部１
３７およびＬＡＮ制御部１３８とそれぞれ接続されてい
る。これらチャネル制御部１３６、リモート制御部１３
７およびＬＡＮ制御部１３８はデータの入力制御を行う
部分であり、図では煩雑となるのを避けるため接続状態
を示していないが、それぞれ通信ケーブル１０２、回線
網１０４あるいはＬＡＮ１０７と接続されている。受信
データ管理部１３５は、これらチャネル制御部１３６、
リモート制御部１３７およびＬＡＮ制御部１３８によっ
て受信された各印刷データに印刷データ出力元情報を付
加して入力データ管理部１３２に入力するようになって
いる。

【００２７】入力データ管理部１３２は、印刷データ出
力元情報と共に入手した印刷データをレコード単位でチ
ェックし、それぞれの印刷ファイルごとに印刷データお
よび印刷属性を不揮発性記憶装置アクセス部１４１に供
給する。不揮発性記憶装置アクセス部１４１は、これら
を不揮発性記憶装置１４２に書き込むことになる。ここ
で不揮発性記憶装置１４２は、ホストコンピュータ１０
１の電源を遮断した状態でもデータの保存を行うことが
でき、本実施例では図２に示した磁気ディスク１１９が
これに相当する。不揮発性記憶装置アクセス部１４１
は、ディスク制御装置１１８に相当するもので、印刷デ
ータ等のデータの書き込みと読み出しを行うことにな
る。

【００２８】なお、入力データ管理部１３２はこのよう
に受信データ管理部１３５を介してデータの受信を行う
が、装置によっては自己のキーボード１１６（図２）を
用いて印刷データを作成することができるようになって
いてもよい。すなわち、ホストコンピュータ１０１はそ
れ自体が単なる印刷データの管理的な役割を果たすもの
であっても良いし、印刷データの作成を行う機能を併用
していてもよい。もちろん、本実施例のホストコンピュ
ータ１０１の構成とは異なってくるが、受信データ管理
部１３５および受信側のチャネル制御部１３６、リモー
ト制御部１３７およびＬＡＮ制御部１３８を有せず、自
身で作成した印刷データのみを各種プリンタ装置１０
３、１０６、１０８に転送する機能のみを有するもので
あることも可能である。

【００２９】出力データ管理部１３３は、送信データの
管理を行う送信データ管理部１４３と接続されている。
送信データ管理部１４３は、それぞれのプリンタ装置１
０３、１０６、１０８と論理接続を行うための３種類の
ドライバとしてのチャネル出力制御部１４４、リモート
出力制御部１４５およびＬＡＮ出力制御部１４６と接続
されている。これらチャネル出力制御部１４４、リモー
ト出力制御部１４５およびＬＡＮ出力制御部１４６は、
それぞれ通信ケーブル１０２、回線網１０４あるいはＬ
ＡＮ１０７と接続されている。

【００３０】送信データ管理部１４３は、印刷データを
送信するプリンタ装置に対応させてチャネル出力制御部
１４４、リモート出力制御部１４５あるいはＬＡＮ出力
制御部１４６を選択し、出力データ管理部１３３から受
け渡された印刷データの送信を行うようになっている。

【００３１】出力データ管理部１３３は、プリンタ情報
管理部１４７に接続されている。プリンタ情報管理部１
４７は揮発性記憶装置１４８に、各プリンタ装置１０
３、１０６、１０８の印刷完了時間を予測する情報を管
理するためのプリンタ情報管理テーブルを作成するよう
になっている。ここで、揮発性記憶装置１４８は本実施
例で図２に示した作業用メモリ１１３がこれに相当す
る。

【００３２】プリンタ情報管理テーブルを作成させるた
め、出力データ管理部１３３は印刷データを出力する前
に、あらかじめ登録されているプリンタ装置識別子をチ
ェックし、管理下のプリンタ装置１０３、１０６、１０
８の印刷完了を予測するプリンタ印刷完了予測時間情報
を入力するため、所定の書式の要求データを作成する。
そして、これを送信データ管理部１４３に送出する。こ
れによって、各プリンタ装置１０３、１０６、１０８か
らプリンタ印刷完了予測時間情報が格納された応答デー
タが送られてきたら、出力データ管理部１３３は送信デ
ータ管理部１４３からこれを受け取り、プリンタ情報管
理部１４７にプリンタ情報管理テーブルの作成を依頼す
ることになる。

【００３３】また、出力データ管理部１３３は、入力処
理によって不揮発性記憶装置１４２に格納された印刷デ
ータを不揮発性記憶装置アクセス部１４１を通じて読み
出し、この印刷データを一番早くプリントアウトするこ
とのできるプリンタ装置の選択をプリンタ選択部１４９
に依頼する。プリンタ選択部１４９はプリンタ情報管理
部１４７によって揮発性記憶装置１４８に作成されてい
るプリンタ情報管理テーブルをアクセスし、印刷データ
を一番早く印刷完了することのできるプリンタ装置の選
択を行うようになっている。出力データ管理部１３３
は、プリンタ選択部１４９が選択したプリンタ装置を表
わしたプリンタ装置情報を送信データ管理部１４３に通
知し、該当する印刷データを送信データ管理部１４３に
逐次受け渡すことになる。

【００３４】送信データ管理部１４３は、出力データ管
理部１３３から指示されたプリンタ装置と論理接続する
ためのドライバとして、チャンネル出力制御部１４４、
リモート出力制御部１４５あるいはＬＡＮ出力制御部１
４６のうちの該当するものを選択する。そして、これを
通じて該当するプリンタ装置１０３（１０６、１０８）
と接続した後、出力データ管理部１３３から受け渡され
る印刷データをこのプリンタ装置１０３（１０６、１０
８）に送信する。また、送信データ管理部１４３はプリ
ンタ装置１０３（１０６、１０８）からプリンタ属性が
格納された応答データが送られてきたら、これを受信
し、出力データ管理部１３３に受け渡すようになってい
る。

【００３５】チャネル出力制御部１４４とそれぞれの通
信ケーブル１０２によってチャネル接続されたチャネル
プリンタ装置１０３は、通信制御を行うチャネルドライ
バ１５１と、受信したデータの解析を行うデータ受信解
析部１５２と、印刷完了予測時間を算出するためのプリ
ンタ情報を収集するプリンタ情報収集部１５３を備えて
いる。

【００３６】このうち、チャネルドライバ１５１は、ホ
ストコンピュータ１０１と論理結合するためのドライバ
である。データ受信解析部１５２は、受信されたデータ
が通常の印刷データであるか、プリンタ印刷完了予測時
間情報要求データであるかどうかの判断を行うようにな
っている。そして、これがプリンタ印刷完了予測時間情
報要求データであった場合にはプリンタ情報収集部１５
３にこれを通知する。プリンタ情報収集部１５３はこれ
を基にプリンタ印刷完了予測時間情報応答データをチャ
ンネルドライバ１５１を通して要求元のホストコンピュ
ータ１０１に送信するようになっている。

【００３７】チャネルプリンタ装置１０３は、図示しな
いが受信した印刷データ等のデータを格納するデータ格
納部を備えている。データ受信解析部１５２によって解
析され印刷データはこのデータ格納部に一旦格納され、
これを基にしてプリンタ装置部１５４が帳票等の印刷を
行うようになっている。

【００３８】リモートプリンタ装置１０６およびＬＡＮ
プリンタ装置１０８は、同様に通信制御を行うチャネル
ドライバ１５６、１５７と、受信したデータの解析を行
うデータ受信解析部１５８、１５９と、印刷完了予測時
間を算出するためのプリンタ情報を収集するプリンタ情
報収集部１６１、１６２を備えている。また、それぞれ
図示しないが受信した印刷データ等のデータを格納する
データ格納部を備えており、格納された印刷データを基
にしてプリンタ装置部１６３、１６４が帳票等の印刷を
行うようになっている。

【００３９】なお、これらチャネルプリンタ装置１０
３、リモートプリンタ装置１０６およびＬＡＮプリンタ
装置１０８の回路構成は基本的に図２に示したホストコ
ンピュータと同一であってよい。ただし、バスには印刷
制御を行う印刷制御装置を介してレーザプリンタ装置等
のプリンタ装置部１５４、１６３、１６４が接続される
ことになる。また、装置によってはＣＲＴ１２２、不揮
発性メモリ１１４、キーボード１１６、マウス１１７等
の構成部品を省略したり、磁気ディスク１１９の他に他
の記憶媒体を使用することもできる。

【００４０】図３は、チャンネルプリンタ装置の要部を
具体的に表わしたものである。チャンネルプリンタ装置
１０３以外のリモートプリンタ装置１０６またはＬＡＮ
プリンタ装置１０８についても、それぞれ同様の構成を
備えているので、それらの説明は省略する。

【００４１】チャネルプリンタ装置１０３のプリンタ情
報収集部１５３は、データ受信解析部１５２と接続され
る他、ＲＡＭ（ランダム・アクセス・メモリ）からなる
揮発性記憶装置１７１と、印刷完了時間の予測を行う印
刷完了時間予測部１７２およびデータ入力処理部１７３
と接続されている。データ入力処理部１７３は、いわば
既存の処理部であり、データ受信解析部１７３と不揮発
性記憶装置アクセス部１７４と接続されている。不揮発
性記憶装置アクセス部１７４は、磁気ディスク等からな
る不揮発性記憶装置１７５に対するデータの入出力を制
御している。

【００４２】このようなチャンネルプリンタ装置１０２
で、プリンタ情報収集部１５３は、データ受信解析部１
７３からの通知によって、事前に通常の入力処理で揮発
性記憶装置１７１に格納した印刷データのスプーリング
情報を入手するようになっている。そして、印刷完了時
間予測部１７２から入手した時間情報を基にして所定の
形式で応答データを作成し、これをデータ受信解析部１
５２に通知するようになっている。また、印刷完了時間
予測部１７２はプリンタ情報収集部１５３からの指示に
したがって受け渡された印刷データファイルのスプーリ
ング情報と、図１に示したプリンタ部１５４印刷速度と
の関係で、スプールされているすべての印刷データを印
刷完了する際の予測時間を算出し、これをプリンタ情報
収集部１５３に受け渡すようになっている。

【００４３】システムの具体的な説明

【００４４】以上、プリントシステムの概要を説明し
た。次にこのプリントシステムの具体的な説明を行う。
プリンタ装置の選択機能を持った本実施例のホストコン
ピュータ１０１は、これが管理しているすべてのプリン
タ装置（代表的にはプリンタ装置１０３、１０６、１０
８）のプリンタ印刷完了予測時間情報を入手し、図１に
示した揮発性記憶装置１４８内にプリンタ情報管理テー
ブルを作成する。これをプリンタ情報管理テーブル作成
処理と呼ぶことにする。また、ホストコンピュータ１０
１は作成されたプリンタ情報管理テーブルを基にして、
最適なプリンタ装置に印刷データを順次送信する。これ
をプリンタ装置自動選択処理と呼ぶことにする。

【００４５】一方、プリンタ装置１０３、１０６、１０
８側では受信したデータが印刷データであるか制御に使
用される制御データであるかの判断を行い、これが制御
データであった場合には自己のプリンタ装置内のプリン
タ印刷完了予測時間情報を入手してホストコンピュータ
１０１側にプリンタ印刷完了予測時間情報応答データと
して送信する。これをプリンタ印刷完了予測時間情報応
答処理と呼ぶことにする。

【００４６】プリンタ情報管理テーブルの作成

【００４７】図４は、プリンタ情報管理テーブルの作成
処理の流れを表わしたものである。図１に示したホスト
コンピュータ１０１の電源が立ち上がると、主管理制御
部１３１は出力データ管理部１３３に対してプリンタ情
報管理テーブルの作成を依頼する（ステップＳ１０
１）。出力データ管理部１３３は、不揮発性記憶装置ア
クセス部１４１に対して登録済みのプリンタ装置識別情
報の読み込みを依頼する（ステップＳ１０２）。

【００４８】図５は、プリンタ装置識別情報の登録例を
表わしたものである。プリンタ装置識別情報は、プリン
タ装置識別子、接続タイプ、接続形式、アドレス／ＬＵ
（ロジカルユニット）名から構成されている。ここで接
続形式の“３２１１”とはＩＢＭ社の規定する接続形式
であり、“タイプ１”および“ＴＣＰ／ＩＰ”もそれぞ
れプロトコルの一形式として規定されたものである。

【００４９】プリンタ装置識別情報の読み込みを依頼さ
れた不揮発性記憶装置アクセス部１４１は、不揮発性記
憶装置１４２からプリンタ装置識別情報ファイルの読み
出しを行い、これを出力データ管理部１３３に引き渡す
（ステップＳ１０３）。出力データ管理部１３３は、こ
れを基にして対象とするプリンタ装置１０３、１０６、
１０８の中から今回プリンタ印刷完了予測時間情報を要
求する所定のプリンタ装置についての要求制御データを
作成する（ステップＳ１０４）。

【００５０】図６は、要求制御データの一例を表わした
ものである。この例で、要求制御データは制御データの
種類を表わす制御データ識別子と、要求機能を表わす要
求機能コードと、要求元情報とから構成されている。

【００５１】出力データ管理部１３３は、作成された要
求制御データを送信データ管理部１４３に引き渡す（ス
テップＳ１０５）。すなわち、作成したプリンタ装置識
別情報を不揮発性記憶装置アクセス部１４１に通知し、
プリンタ印刷完了予測時間情報要求データが作成された
らこれを送信データ管理部１４３に引き渡して、該当す
るプリンタ装置１０３（１０６、１０８）に送出させる
ことになる。

【００５２】送信データ管理部１４３は、通知されたプ
リンタ装置識別情報を基にしてチャネル出力制御部１４
４、リモート出力制御部１４５あるいはＬＡＮ出力制御
部１４６のうちの該当する出力制御部を通じて目的とす
る１つのプリンタ装置１０３（１０６、１０８）との論
理結合を依頼する（ステップＳ１０６）。そして、論理
結合が行われ、目的とするプリンタ装置１０３（１０
６、１０８）からプリンタ印刷完了予測時間情報応答デ
ータの受信があったら（ステップＳ１０７；Ｙ）、出力
データ管理部１３３はプリンタ情報管理テーブルの作成
依頼をプリンタ情報管理部１４７に対して行う（ステッ
プＳ１０８）。

【００５３】図７は、プリンタ装置から送られてくるプ
リンタ印刷完了予測時間情報応答データの一例を表わし
たものである。この例でプリンタ印刷完了予測時間情報
応答データは、制御データの種類を表わす制御データ識
別子と、応答機能コード（例えば“タイプ１”）と、応
答元情報および印刷完了予測時間情報から構成されてい
る。

【００５４】さて、図４のステップＳ１０８でプリンタ
情報管理テーブルの作成依頼があったら、プリンタ情報
管理部１４７は得られたプリンタ印刷完了予測時間情報
を基にしてプリンタ情報管理テーブルの作成処理を行う
（ステップＳ１０９）。

【００５５】図８はプリンタ情報管理テーブルの一例を
表わしたものである。この例でプリンタ情報管理テーブ
ルは、図５に示したプリンタ装置識別情報にプリンタ印
刷完了予測時間情報を追加した形態となっている。すな
わち、プリンタ情報管理部１４７は得られたプリンタ印
刷完了予測時間情報をプリンタ装置識別情報に順次記載
していくことでプリンタ情報管理テーブルを完成させて
いく。

【００５６】出力データ管理部１３３は、１つのプリン
タ装置からプリンタ印刷完了予測時間情報が返されてプ
リンタ情報管理テーブルの対応する箇所が処理された時
点で、全プリンタ装置１０３、１０６、１０８に要求制
御データが作成されたかどうかをチェックする（ステッ
プＳ１１０）。そして、まだ要求制御データを作成して
いないプリンタ装置が存在する場合には（ステップＳ１
１１；Ｎ）、ステップＳ１０４に戻って同様の処理を行
うことになる（ステップＳ１０４〜Ｓ１１０）。このよ
うにして全プリンタ装置１０３、１０６、１０８からプ
リンタ印刷完了予測時間情報要求データに対する返答が
あったら（ステップＳ１１１；Ｙ）、プリンタ情報管理
テーブルの作成処理作業が終了することになる（エン
ド）。

【００５７】図９は、図４のステップＳ１０７で説明し
た処理を更に詳細に表わしたものである。図４のステッ
プＳ１０６で送信データ管理部１４３が目的とする１つ
のプリンタ装置１０３（１０６、１０８）との論理結合
を依頼したら、これがチャネル接続のチャネルプリンタ
装置１０３に対するものであれば（ステップＳ２０１；
Ｙ）、送信データ管理部１４３はプリンタ印刷完了予測
時間情報要求データの送信依頼をチャネル出力制御部１
４４に対して行う（ステップＳ２０２）。チャネル出力
制御部１４４は、これを基に該当するチャネルプリンタ
装置１０３にプリンタ印刷完了予測時間情報要求データ
の送信を行い、このチャネルプリンタ装置１０３からの
プリンタ印刷完了予測時間情報応答データの受信を待機
する（ステップＳ２０３）。

【００５８】そして、所定時間内にプリンタ印刷完了予
測時間情報応答データが送られてくれば、送信データ管
理部１４３はこれを出力データ管理部１３３に通知す
る。所定時間以内にプリンタ印刷完了予測時間情報応答
データが送られてこなければ、何らかのエラーが発生し
たものとして、送信データ管理部１４３はエラー情報を
出力データ管理部１３３に通知することになる（ステッ
プＳ２０４）。エラー情報が通知されたチャネルプリン
タ装置１０３については、プリンタ情報管理テーブルの
作成は行われない。

【００５９】以上、チャネル接続の行われたチャネルプ
リンタ装置１０３からプリンタ属性応答データを得る場
合について説明した。目的とするプリンタ装置がリモー
トプリンタ装置１０６である場合には（ステップＳ２０
５；Ｙ）、送信データ管理部１４３がプリンタ印刷完了
予測時間情報要求データの送信依頼をリモート出力制御
部１４５に対して行う（ステップＳ２０６）。これ以降
の処理の流れ（ステップＳ２０７、Ｓ２０８）は、チャ
ネルプリンタ装置１０３についての処理の流れ（ステッ
プＳ２０３、Ｓ２０４）と実質的に同一である。

【００６０】また、目的とするプリンタ装置がチャネル
プリンタ装置１０３でもリモートプリンタ装置１０６で
もない場合には（ステップＳ２０５；Ｎ）、送信データ
管理部１４３がプリンタ印刷完了予測時間情報要求デー
タの送信依頼をＬＡＮ出力制御部１４６に対して行う
（ステップＳ２０９）。これ以降の処理の流れ（ステッ
プＳ２１０、Ｓ２１１）は、チャネルプリンタ装置１０
３についての処理の流れ（ステップＳ２０３、Ｓ２０
４）と実質的に同一である。

【００６１】プリンタ装置自動選択処理

【００６２】図１０は、プリンタ装置自動選択処理のう
ち、印刷データの入力処理の流れを表わしたものであ
る。ここでプリンタ装置自動選択処理とは、最も早い時
刻に印刷完了することのできるプリンタ装置１０３（１
０６、１０８）に印刷データを送信する処理である。図
１に示したホストコンピュータ１０１のデータの入力制
御を行う部分としてのチャネル制御部１３６、リモート
制御部１３７およびＬＡＮ制御部１３８は該当する印刷
データを１レコード単位で受信し（ステップＳ３０１〜
Ｓ３０３）、これを受信データ管理部１３５に受け渡す
ようになっている。受信データ管理部１３５は、これら
各入力側のチャネル制御部１３６、リモート制御部１３
７およびＬＡＮ制御部１３８の入力制御を行うと共に、
受け取った印刷データを入力データ管理部１３２に受け
渡す（ステップＳ３０４）。また、入力データ管理部１
３２がこの印刷データを不揮発性記憶装置１４２に一時
的に格納できるようにするため、不揮発性記憶装置アク
セス部１４１に対してレコード（データ）の書込要求を
行う。

【００６３】入力データ管理部１３２は、受け取った印
刷データについて出力ページ数の算出を行う（ステップ
Ｓ３０５）。その後、印刷データが終了したかどうかを
チェックし（ステップＳ３０６）、終了していなければ
（Ｎ）、入力データ管理部１３２はこの受け取った印刷
データの書き込みの要求を行う（ステップＳ３０７）。
不揮発性記憶装置アクセス部１４１はこれに基づいてそ
の印刷データを不揮発性記憶装置１４２に格納して（ス
テップＳ３０８）、再びステップＳ３０１〜Ｓ３０３の
処理に戻る（リターン）。

【００６４】このようにして印刷データの入力が順次行
われる。印刷データの入力が終了すると（ステップＳ３
０６；Ｙ）、不揮発性記憶装置アクセス部１４１はその
印刷データについての総ページ数を表わした印刷ページ
情報レコードをこれに付加し印刷データファイルとして
登録する（ステップＳ３０９）。

【００６５】図１１は、プリンタ装置自動選択処理のう
ちホストコンピュータから印刷データを出力する際の処
理の流れを表わしたものである。出力データ管理部１３
３は印刷データファイルが不揮発性記憶装置１４２に登
録されるのを監視する（ステップＳ４０１）。

【００６６】印刷データファイルが登録されたら（ステ
ップＳ４０２；Ｙ）、出力データ管理部１３３はプリン
タ情報管理部１４７に対してプリンタ情報管理テーブル
の作成あるいは更新処理を依頼する（図４参照）（ステ
ップＳ４０３）。次に出力データ管理部１３３は、送出
しようとする印刷データの総ページを知るために印刷ペ
ージ情報レコードの入力を依頼する（ステップＳ４０
４）。不揮発性記憶装置アクセス部１４１は、不揮発性
記憶装置１４２からこの印刷ページ情報レコードの読み
出しを行う（ステップＳ４０５）。出力データ管理部１
３３はこの印刷ページ情報レコードをプリンタ選択部１
４９に渡して、最適なプリンタ装置１０３（１０６、１
０８）の選択処理を依頼する（ステップＳ４０６）。

【００６７】プリンタ選択部１４９は、プリンタ情報管
理テーブルをチェックして最適のプリンタ装置１０３
（１０６、１０８）を選択する（ステップＳ４０７）。
これについては後に詳しく説明する。出力データ管理部
１３３はこの段階で不揮発性記憶装置アクセス部１４１
に対して、該当する印刷データの読み込みを依頼する
（ステップＳ４０８）。不揮発性記憶装置アクセス部１
４１はこの依頼された印刷データを不揮発性記憶装置１
４２からレコード単位で読み出す処理を行う（ステップ
Ｓ４０９）。そして、印刷データの全レコードの処理が
終了するまで（ステップＳ４１０；Ｎ）、出力データ管
理部１３３は読み出したレコードの印刷データの出力依
頼を送信データ管理部１４３に対して行い（ステップＳ
４１１）、これに基づいてそのレコードの印刷データの
出力処理が行われる（ステップＳ４１２）。

【００６８】印刷データの出力処理において送信データ
管理部１４３は、出力制御部１４４〜１４６の選択が行
い、該当するものに対して出力を依頼する。送信先がチ
ャネルプリンタ装置１０３の場合には（ステップＳ４１
３；Ｙ）、チャネル出力制御部１４４が選択され、レコ
ード単位の印刷データがこれを介して目的とする特定の
チャネルプリンタ装置１０３に送出される（ステップＳ
４１４）。送信先がリモートプリンタ装置１０６の場合
には（ステップＳ４１５；Ｙ）、リモート出力制御部１
４５が選択され、レコード単位の印刷データがこれを介
して目的とする特定のリモートプリンタ装置１０６に送
出される（ステップＳ４１６）。送信先がＬＡＮプリン
タ装置１０８の場合には（ステップＳ４１５；Ｎ）、Ｌ
ＡＮ出力制御部１４６が選択され、レコード単位の印刷
データがこれを介して目的とする特定のＬＡＮプリンタ
装置１０８に出力される（ステップＳ４１７）。

【００６９】このようにして１レコード分の印刷データ
が目的とする特定のプリンタ装置１０３（１０６、１０
８）に送出されたら、再びステップ４０８に戻って次の
１レコード分の印刷データの処理が行われる（ステップ
Ｓ４０８〜Ｓ４１７）。このようにして印刷データの全
レコードの処理が終了したら（ステップＳ４１０；
Ｙ）、印刷データの出力処理の全作業が終了することに
なる（エンド）。

【００７０】図１２は、図１１のステップＳ４０７にお
いて、今回送出しようとする印刷データに対する印刷完
了予測時刻が最も早くなるプリンタ装置を選択するため
の制御の流れを表わしたものである。この処理でプリン
タ選択部１４９は、まず今回送出しようとする印刷デー
タについての印刷時の合計ページ数をチェックする（ス
テップＳ５０１）。次に、プリンタ情報管理テーブルの
検索処理を開始する（ステップＳ５０２）。このため
に、まず、プリンタ装置１０３（１０６、１０８）を順
次検討するための数値Ｎを初期的に“１”に設定し（ス
テップＳ５０３）、この“Ｎ＝１”のプリンタ装置１０
３（１０６、１０８）がプリンタ情報管理テーブルの登
録範囲内に存在するかどうかをチェックする（ステップ
Ｓ５０４）。

【００７１】なお、プリンタ情報管理テーブルには各プ
リンタ装置１０３（１０６、１０８）についてのデータ
が“Ｎ＝１”から順次１番ずつ番号を増加させてＭ番ま
で格納されている。

【００７２】“Ｎ＝１”について登録を確認したら（ス
テップＳ５０５；Ｙ）、その１番目のプリンタ情報管理
テーブルの検索が行われ（ステップＳ５０６）、そのデ
ータを用いて印刷完了予測時間の算出が行われる（ステ
ップＳ５０７）。プリンタ装置に関する印刷完了予測時
間ｔ_N は、次の（１）式で求めることができる。

【００７３】

【数１】 ｔ_N ＝Ｐ÷Ｖ＋Ｂ÷Ｒ×Ｔ＋Ｗ …（１） ここで、Ｐ：今回印刷の対象とする印刷物の印刷データ
（１ファイル）入力時に算出した合計出力ページ数 Ｖ：そのプリンタ装置の１分当たりの印刷速度 Ｂ：印刷データ入力時に算出した印刷データ（１ファイ
ル）の合計バイト数 Ｒ：そのプリンタ装置に印刷データを転送するときのレ
コード長 Ｔ：そのプリンタ装置に印刷データを１レコード転送す
るときの転送予測時間 Ｗ：そのプリンタ装置から入手した現在における（今回
印刷データを送らない状態での）印刷完了予測時間（待
ち時間）

【００７４】このようにして１番目のプリンタ装置につ
いての印刷完了予測時間ｔ₁ が求められたら、それが他
のプリンタ装置よりも短い（早い）かどうかのチェック
が行われる（ステップＳ５０８）。そして、短いならば
（ステップＳ５０９；Ｙ）、そのプリンタ装置のＩＤ
（識別子）を最適なプリンタ装置の候補として登録（更
新）する（ステップＳ５１０）。この後、数値Ｎを
“１”だけカウントアップする５１１）。なお、最初の
プリンタ装置についてはステップＳ５０９で比較対象が
ないので、“短い”ものとしてそのプリンタ装置のＩＤ
を無条件で登録することになる。

【００７５】次の２番目のプリンタ装置についても同様
に印刷完了予測時間ｔ_N が求められ、先のプリンタ装置
との比較が行われる（ステップＳ５０４〜Ｓ５１１）。
このようにして、プリンタ情報管理テーブルに登録され
ているＭ番のプリンタ装置まで同様のチェックが行われ
たら処理が終了する（ステップＳ５０５；Ｎ）。このと
きＩＤが登録されているプリンタ装置が印刷完了予測時
間ｔ_N のもっとも短いものであり、このプリンタ装置に
印刷データを送出すれば、待ち時間が最小でプリントア
ウトが完了することになる。

【００７６】プリンタ属性応答処理

【００７７】図１３は、プリンタ属性応答処理の流れを
表わしたものである。ここではチャネルプリンタ装置１
０３を例にとって説明を行う。リモートプリンタ装置１
０６およびＬＡＮプリンタ装置１０８についても、これ
らの処理内容は実質的に同一である。

【００７８】図３に示したチャネルドライバ１５１は、
通信ケーブル１０２（図１）を介してデータの入力処理
およびデータ受信解析部１５２に対するデータの受け渡
しを行うようになっている（ステップＳ６０１）。デー
タが受信されるとデータ受信解析部１５２はチャネルド
ライバ１５１からこれを受け取り、印刷データであるか
プリンタ印刷完了予測時間情報要求データであるかの判
別を行う（ステップＳ６０２）。この結果、プリンタ印
刷完了予測時間情報要求データではない場合には（ステ
ップＳ６０３；Ｎ）、通常の印刷データとして図１に示
したプリンタ部１５４による印刷処理が実行される（ス
テップＳ６０４）。

【００７９】これに対してプリンタ印刷完了予測時間情
報要求データであると判別された場合、データ受信解析
部１５２はプリンタ情報収集部１５３に対して情報の収
集を依頼する（ステップＳ６０５）。プリンタ情報収集
部１５３は、これを基にして揮発性記憶装置１７１に作
成されている印刷データファイルのスプーリング情報が
格納されたテーブルからプリンタ情報を入手する（ステ
ップＳ６０６）。そして、これを印刷完了予測部１７２
に引き渡して印刷完了予測時間の算出を依頼する（ステ
ップＳ６０７）。

【００８０】印刷完了予測部１７２は、得られたスプー
リング情報と、自身のプリンタ装置のプリンタ印刷速度
情報とを使用して印刷完了予測時間を算出する（ステッ
プＳ６０８）。単純には、前者のスプーリング情報とし
ての未処理総ページ数を単位時間当たりのプリンタ印刷
速度で割算を行えば、印刷完了予測時間が求められるこ
とになる。

【００８１】プリンタ情報収集部１５３は、この印刷完
了予測時間を表わした印刷完了予測時間情報を基にして
プリンタ印刷完了予測時間情報応答データ（図７）を作
成し、これをホストコンピュータ１０１側に送信依頼す
る（ステップＳ６０９）。データ受信解析部１５２はチ
ャネルドライバ１５１を使ってプリンタ印刷完了予測時
間情報応答データの送信処理を行うことになる（ステッ
プＳ６１０）。

【００８２】なお、以上説明した実施例ではホストコン
ピュータ１０１にチャネルプリンタ装置１０３、リモー
トプリンタ装置１０６およびＬＡＮプリンタ装置１０８
の３種類のプリンタ装置を接続したが、これらの一部の
種類のプリンタ装置を接続できるようにしたプリントシ
ステムにも本発明を同様に適用することができる。

【００８３】変形例

【００８４】また、実施例では単純に印刷完了時刻の最
も早いプリンタ装置の選択を行うことにしたが、受信者
とそれぞれのプリンタ装置の間を受信者が印刷物を受け
取るために移動する時間や、その間にオフィス内のメー
ル配達が行われている場合には、それらの配達時間を考
慮して、受信者が最も早く印刷物を受け取ることができ
るプリンタ装置を選択するようにしてもよい。

【００８５】前者の印刷物を直接とりに行くときの印刷
物取得完了予測時間ｔ_N ′は、次の（２）式で求めるこ
とができる。

【００８６】

【数２】 ｔ_N ′＝Ｐ÷Ｖ＋Ｂ÷Ｒ×Ｔ＋Ｗ＋Ａ …（２） ここで、Ａ：受信者あるいはその部署の事務員がそのプ
リンタ装置との間を行き来するのに要する時間（固定
値）

【００８７】後者の場合には、印刷物取得完了予測時刻
ｔ_N ′′は、次の（３）式で求めることができる。

【００８８】

【数３】 ｔ_N ′′＝Ｐ÷Ｖ＋Ｂ÷Ｒ×Ｔ＋Ｗ＋Ｃ＋ＭＡ …（３） ここで、Ｃ：現在の時刻 ＭＡ：印刷が完了してからメールに載せて配達が完了す
るまでの時間

【００８９】なお、（３）式における時間ＭＡは、印刷
物をプリンタ装置からメール室に持っていく時刻と、こ
の時刻から受信者に対してメールを発送する最も早い時
刻を求め、これにメールの所要時間とメールが受信者の
部署に到着してから本人への配達が完了するまでの時間
を加えた値となる。したがって、ホストコンピュータ等
の不揮発性記憶装置には、各メールの出発時刻や到達時
刻ならびにプリンタ装置１０３（１０６、１０８）が印
刷を完了してからその印刷物をメールに載せるまでの所
要時間等の情報を記憶しておき、時間ＭＡを算出するこ
とになる。ただし、すべての印刷物をメールに載せて配
達する場合には、メールが受信者の部署に到着してから
本人への配達が完了するまでの時間は共通事項となり、
配慮する必要がない。

【００９０】

【発明の効果】以上説明したように請求項１および請求
項２記載の発明によれば、ネットワークに接続されてい
る複数のプリンタ装置の印刷完了予測時間を逐次入手
し、印刷が一番早く完了するプリンタ装置に印刷データ
を送出するようにした。したがって、各プリンタ装置を
有効に活用することができると共に、それらの稼働率を
均一化することができ、プリンタ装置を効率的に使用す
ることができるばかりでなく、その保守も容易になると
いう効果がある。

【００９１】また請求項３および請求項４記載の発明に
よれば、ネットワークに接続されている複数のプリンタ
装置の印刷完了予測時間を逐次入手し、印刷が一番早く
その受信者に到達するプリンタ装置に印刷データを送出
するようにした。したがって、各プリンタ装置を有効に
活用することができると共に、印刷物の取得を常に迅速
に行うことができる。

【００９２】更に、請求項１および請求項３記載の発明
によれば印刷データの送信手段とプリンタ装置の選択を
行う手段とが一体として構成されているので、プリント
システム全体を比較的簡単に構成することができる。

【００９３】一方、請求項２および請求項４記載の発明
によれば、印刷データの送信手段とプリンタ装置の選択
を行う手段とを別個に構成したので、ワークステーショ
ン等の印刷データの送出側あるいは作成側の個々の装置
に特別な機能を追加することなく適正なプリンタ装置の
選択が行なえるようになるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例におけるプリントシステム
の構成を表わした周波数構成図である。

【図２】 ホストコンピュータの回路構成の概要を表わ
したブロック図である。

【図３】 印刷データ出力装置の構成の一例を表わした
ブロック図である。

【図４】 プリンタ情報管理テーブルの作成処理の流れ
を表わした流れ図である。

【図５】 プリンタ装置識別情報の登録例を表わした説
明図である。

【図６】 要求制御データのフォーマットを表わしたフ
ォーマット構成図である。

【図７】 プリンタ印刷完了予測時間情報応答データの
フォーマットを表わしたフォーマット構成図である。

【図８】 プリンタ情報管理テーブルの一例を表わした
説明図である。

【図９】 図４のステップＳ１０７で説明した処理を更
に詳細に表わした流れ図である。

【図１０】 プリンタ装置自動選択処理のうち、印刷デ
ータの入力処理の流れを表わした流れ図である。

【図１１】 プリンタ装置自動選択処理のうちホストコ
ンピュータから印刷データを出力する際の処理の流れを
表わした流れ図である。

【図１２】 図１１のステップＳ４０７において、今回
送出しようとする印刷データに対する印刷完了予測時刻
が最も早くなるプリンタ装置を選択するための制御の流
れを表わした流れ図である。

【図１３】 プリンタ属性応答処理の流れを表わした流
れ図である。

【図１４】 従来使用されたプリントシステムの一例を
表わしたシステム構成図である。

【図１５】 従来使用されたプリントシステムの他の例
を表わしたシステム構成図である。

【符号の説明】

１０１…ホストコンピュータ、１０２…通信ケーブル、
１０３…チャネルプリンタ装置、１０４…回線網、１０
６…リモートプリンタ装置、１０７…ＬＡＮ、１０８…
ＬＡＮプリンタ装置、１１１…ＣＰＵ、１１３…作業用
メモリ、１１６…キーボード、１１７…タッチパネル、
１１９…磁気ディスク、１２２…ＣＲＴ、１２３…通信
制御装置、１３１…主制御部、１３２…入力データ管理
部、１３３…出力データ管理部、１４２、１７５…不揮
発性記憶装置、１４４…チャンネル出力制御部、１４５
…リモート出力制御部、１４６…ＬＡＮ出力制御部、１
４７…プリンタ情報管理部、１４８、１７１…揮発性記
憶装置、１４９…プリンタ選択部、１５１…チャンネル
ドライバ、１５２、１５８、１５９…データ受信解析
部、１５３、１６１、１６２…プリンタ情報収集部、１
５４、１６３、１６４…プリンタ部、１５６…リモート
ドライバ、１５７…ＬＡＮドライバ、１７２…印刷完了
時間予測部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 伝送路と、 この伝送路を通じて送られてきた印刷データを格納する
   印刷データ格納手段と、この印刷データ格納手段から逐
   次印刷データを読み出して印刷を行う印刷手段と、この
   印刷手段の印刷完了時点を印刷データの未処理分を基に
   算出する印刷完了時点算出手段と、印刷完了時点を外部
   に対して通信する通信手段とをそれぞれ備えた複数のプ
   リンタ装置と、 前記伝送路を介してそれぞれのプリンタ装置から送られ
   てくる印刷完了時点とプリンタ装置ごとの印刷処理速度
   とを記憶する記憶手段と、印刷データの送信を行う送信
   手段と、送信しようとする印刷データが前記複数のプリ
   ンタ装置のいずれで処理されたとき印刷完了までの時間
   が早いかをこれらのプリンタ装置の直前の印刷データに
   ついての印刷完了時点と印刷処理速度とを用いて判別す
   る最先印刷完了プリンタ装置判別手段と、この最先印刷
   完了プリンタ装置判別手段によって判別された一のプリ
   ンタ装置に対して送信しようとする印刷データの送信先
   を選択する送信先選択手段とを備えた印刷データ送信選
   択部とを具備することを特徴とするプリントシステム。
2. 【請求項２】 伝送路と、 この伝送路を通じて送られてきた印刷データを基にして
   印刷を行う印刷手段と、この印刷データ格納手段から逐
   次印刷データを読み出して印刷を行う印刷手段と、この
   印刷手段の印刷完了時点を印刷データの未処理分を基に
   算出する印刷完了時点算出手段と、印刷完了時点を外部
   に対して通信する通信手段とをそれぞれ備えた複数のプ
   リンタ装置と、 前記伝送路を介して印刷データの送信を行う印刷データ
   送信部と、 前記伝送路を介してそれぞれのプリンタ装置から送られ
   てくる印刷完了時点とプリンタ装置ごとの印刷処理速度
   とを記憶する記憶手段と、前記印刷データ送信部から印
   刷データを受信する印刷データ受信手段と、受信した印
   刷データの送信を行う送信手段と、送信しようとする印
   刷データが前記複数のプリンタ装置のいずれで処理され
   たとき印刷完了までの時間が早いかをこれらのプリンタ
   装置の直前の印刷データについての印刷完了時点と印刷
   処理速度とを用いて判別する最先印刷完了プリンタ装置
   判別手段と、この最先印刷完了プリンタ装置判別手段に
   よって判別された一のプリンタ装置に対して送信しよう
   とする印刷データの送信先を選択する送信先選択手段と
   を備えた印刷データ送信管理部とを具備することを特徴
   とするプリントシステム。
3. 【請求項３】 伝送路と、 この伝送路を通じて送られてきた印刷データを格納する
   印刷データ格納手段と、この印刷データ格納手段から逐
   次印刷データを読み出して印刷を行う印刷手段と、この
   印刷手段の印刷完了時点を印刷データの未処理分を基に
   算出する印刷完了時点算出手段と、印刷完了時点を外部
   に対して通信する通信手段とをそれぞれ備えた複数のプ
   リンタ装置と、 前記伝送路を介してそれぞれのプリンタ装置から送られ
   てくる印刷完了時点とプリンタ装置ごとの印刷処理速度
   と印刷物がそれぞれのプリンタ装置から受信者に到達す
   るまでの時間に関する情報とを記憶する記憶手段と、印
   刷データの送信を行う送信手段と、送信しようとする印
   刷データが前記複数のプリンタ装置のいずれで処理され
   たとき印刷物を取得するまでの時間が早いかをこれらの
   プリンタ装置の直前の印刷データについての印刷完了時
   点と印刷処理速度と印刷物がそのプリンタ装置から受信
   者に到達するまでの時間とを用いて判別する最先印刷物
   取得完了プリンタ装置判別手段と、この最先印刷物取得
   完了プリンタ装置判別手段によって判別された一のプリ
   ンタ装置に対して送信しようとする印刷データの送信先
   を選択する送信先選択手段とを備えた印刷データ送信選
   択部とを具備することを特徴とするプリントシステム。
4. 【請求項４】 伝送路と、 この伝送路を通じて送られてきた印刷データを基にして
   印刷を行う印刷手段と、この印刷データ格納手段から逐
   次印刷データを読み出して印刷を行う印刷手段と、この
   印刷手段の印刷完了時点を印刷データの未処理分を基に
   算出する印刷完了時点算出手段と、印刷完了時点を外部
   に対して通信する通信手段とをそれぞれ備えた複数のプ
   リンタ装置と、 前記伝送路を介して印刷データの送信を行う印刷データ
   送信部と、 前記伝送路を介してそれぞれのプリンタ装置から送られ
   てくる印刷完了時点とプリンタ装置ごとの印刷処理速度
   と印刷物がそれぞれのプリンタ装置から受信者に到達す
   るまでの時間に関する情報とを記憶する記憶手段と、前
   記印刷データ送信部から印刷データを受信する印刷デー
   タ受信手段と、受信した印刷データの送信を行う送信手
   段と、送信しようとする印刷データが前記複数のプリン
   タ装置のいずれで処理されたとき印刷物を取得するまで
   の時間が早いかをこれらのプリンタ装置の直前の印刷デ
   ータについての印刷完了時点と印刷処理速度と印刷物が
   そのプリンタ装置から受信者に到達するまでの時間とを
   用いて判別する最先印刷物取得完了プリンタ装置判別手
   段と、この最先印刷物取得完了プリンタ装置判別手段に
   よって判別された一のプリンタ装置に対して送信しよう
   とする印刷データの送信先を選択する送信先選択手段と
   を備えた印刷データ送信管理部とを具備することを特徴
   とするプリントシステム。