JPH06182987A - インクジェット記録装置およびインクジェット記録物の製造方法 - Google Patents

インクジェット記録装置およびインクジェット記録物の製造方法

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JPH06182987A
JPH06182987A JP4340793A JP34079392A JPH06182987A JP H06182987 A JPH06182987 A JP H06182987A JP 4340793 A JP4340793 A JP 4340793A JP 34079392 A JP34079392 A JP 34079392A JP H06182987 A JPH06182987 A JP H06182987A
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JP
Japan
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recording
recording head
ink
carriage
recording medium
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Application number
JP4340793A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Takanaka
康之 高中
Mitsuru Kurata
満 蔵田
Tokitaka Ehata
時任 江幡
Masatoshi Ichikatai
雅俊 一方井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】記録ヘッドと記録媒体との平行度が厳密に保た
れ、また、回復手段が移動中の記録ヘッドと衝突するこ
となく、かつ回復手段と記録ヘッドとの係合が良好に保
たれるインクジェット記録装置を提供する。 【構成】ヘッドキャリッジ102の側面に、プラテン
131との距離を測定するためのダイヤルゲージ132
を設ける。キャップ部105とキャップ部105の駆
動部との接続部位をを、キャップ部105の開口からみ
た側面部分とする。キャップ部105とヘッドキャリ
ッジ102の双方に、相互に係合する係合部材をそれぞ
れ設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクなどの液体を噴
射する液体噴射記録ヘッドを用いたインクジェット記録
装置およびこのインクジェット記録装置を用いた記録物
の製造方法に関する。特に、布帛などの記録幅が大きく
かつ長尺の記録媒体に対して長時間にわたって連続的に
記録を行なうインクジェット記録装置と、この記録装置
を用いた記録物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェット記録方法によるシ
リアル型の画像形成装置(インクジェット記録装置)が
商品化されている。これらは、複数の吐出口(ノズル)
のそれぞれからインク液滴を吐出させるインクジェット
記録ヘッドを有し、この記録ヘッドを記録媒体の搬送方
向(副走査方向)に対して垂直方向すなわち主走査方向
にシリアルスキャンさせながら、記録信号に応じてイン
クを記録媒体に吐出して記録を行なうものである。そし
て非記録時には、記録幅に等しい送り量で記録媒体を間
欠的に副走査方向に搬送するものである。記録媒体とし
ては、紙や織布、不織布、OHP(オーバヘッドプロジ
ェクタ)用フィルムなどが用いられる。また、記録媒体
と記録ヘッドとの相対移動方向(主走査方向)に対して
垂直な方向、すなわち副走査方向に多数の吐出口を直線
状に形成した記録ヘッドを用いることにより、記録ヘッ
ドと記録媒体とを相対的に主走査方向に1回スキャン
(走査)するだけで吐出口数に対応した幅の領域にわた
って記録を行なうことができるため、比較的容易に記録
の高速化を達成することができる。
【0003】さらに昨今では、3〜4色(例えば色の3
原色と必要に応じて黒)のそれぞれに対応して記録ヘッ
ドを搭載し、フルカラーで画像形成を行なえるようにし
た記録装置も実用化されている。このようなフルカラー
用の記録装置は、比較的容易に大判(例えばJISのA
1版)記録が可能であるため、画像を読み取るイメージ
リーダと組み合わせ、原稿を複写するA1版カラー画像
形成装置(カラー複写機)も製品化されている。ところ
で、布帛上に画像を形成する方法として、従来、捺染法
が知られている。捺染法の代表的なものとして、シルク
スクリーン版を用いて布帛などに直接印刷するシルクス
クリーン捺染方法がある、シルクスクリーン捺染方法
は、印刷すべき原画像に対し、その原画像に使われてい
る色ごとにスクリーン版を作成し、シルクの目を通して
インクを直接布帛に転写して染色を行なう方法である。
しかしながらこのようなシルクスクリーン捺染方法で
は、スクリーン版を作成するに当り多大な工数と日数を
要するほか、印刷に要する各色のインクの調合、スクリ
ーン版の位置合わせなどの作業を要する。さらに装置も
大きく、使用する色の数に比例して大型化し設置スペー
スを要するほか、スクリーン版の保存スペースも必要で
ある。
【0004】このような従来からの捺染方法に代え、イ
ンクジェット記録方法を応用して布帛などに画像を直接
形成できるようにすれば、上述の従来の捺染方法に特有
の問題点が解決され、さらにデジタルデータから直接画
像を形成できるようになることが期待される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】インクジェット記録方
法は、これまで、主として紙を記録媒体とする場合につ
いて実用化されてきた。このインクジェット記録方法を
布帛、特に記録幅が大きくかつ長尺であるものに対して
適用する場合、これまでの紙を対象として記録を行なう
場合に比べ、いくつかの解決すべき問題点が残ってい
る。すなわち布帛に記録を行なう場合、例えば記録幅が
1m以上で、長さが数百mあるいはそれ以上のものが対
象となり、また、例えば24時間連続といった条件で装
置が運転されることになる。さらに、記録速度すなわち
単位時間当りの記録可能面積も十分に大きいことが望ま
れる。このような大型のインクジェット記録装置では、
被記録材の搬送系と、記録ヘッドを含む走査駆動系と
が、別体で構成されるのが一般的である。そのため、被
記録材の表面と記録ヘッドの走査方向との平行度が保た
れにくく、走査位置によって記録ヘッドと被記録材との
間隔が変化し、このため高品位の画像を形成することが
難しいという問題点がある。
【0006】また、記録ヘッドに設けられる吐出口は、
一般に微細な径であるので、インク中に混入されている
染料や顔料が固着する状態が生じたり、異物が付着する
ことにより、インクの吐出不良を生じて記録不良が生じ
る恐れがある。このため、回復手段として知られている
ものを設け、非記録時に記録ヘッドの吐出口面にキャッ
ピングしたり、吐出口面側から記録ヘッド内を吸引した
り、吐出口面を洗浄することが行なわれる。従来の小型
のインクジェット記録装置では、回復手段のキャップ部
として、キャップ状の部材の中央部に支持軸を取り付け
たものが使用されていた。この場合、回復動作を行なう
ときや非記録時にのみ回復手段が突出して記録ヘッドと
係合し、その他の時には回復手段が記録ヘッドから離れ
て記録ヘッドの自由な運動を保証するようになってい
る。ところが、上述のように大きな記録速度で長時間連
続運転されるインクジェット記録装置では、大型の記録
ヘッドが使用され、これに対応して回復手段、特にその
キャップ部の形状は大きくなる。このため、従来のキャ
ップ状の部材の中央部に支持軸を設けた構成では、キャ
ップ状の部材の重量が大きくなりすぎ、支持軸がたわん
だり、キャップ状の部材と記録ヘッドとが正しく係合し
ないなどの問題点が生じる。また、装置動作上で何らか
のエラーが生じた場合、記録ヘッドの移動中に回復手段
が突出し、記録ヘッドと回復手段が衝突して記録ヘッド
が破損することがあるという問題点がある。
【0007】本発明の目的は、上記各問題点を解決し、
記録ヘッドと被記録材との平行度が厳密に保たれ、ま
た、回復手段が移動中の記録ヘッドと衝突することな
く、かつ回復手段と記録ヘッドとの係合が良好に保たれ
るインクジェット記録装置と、このインクジェット記録
装置を用いた記録物の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明のインクジェ
ット記録装置は、インクを吐出して搬送手段により搬送
される記録媒体に画像を形成する記録ヘッドを使用し、
前記記録ヘッドを前記記録媒体に対向させつつ相対位置
を変化させて前記記録媒体上に画像を記録するインクジ
ェット記録装置において、前記記録ヘッドを搭載し前記
記録媒体に対して主走査方向に移動するキャリッジと、
前記キャリッジに取り付けられ前記記録媒体の搬送手段
と前記キャリッジとの距離を測定する測距手段とを有す
る。第2の発明のインクジェット記録物の製造方法は、
インクを吐出して搬送手段により搬送される記録媒体に
画像を形成する記録ヘッドを使用し、前記記録ヘッドを
前記記録媒体に対向させつつ相対位置を変化させて前記
記録媒体上に画像を記録するインクジェット記録物の製
造方法において、前記記録媒体に対する主走査方向に移
動可能に保持手段上に保持されたキャリッジに前記記録
ヘッドを搭載し、かつ前記記録媒体の搬送手段と前記キ
ャリッジとの距離を測定する測距手段を前記キャリッジ
に取り付け、非記録時に、前記主走査方向における任意
の位置で、前記測距手段を用いて前記距離を測定し、各
測定点での前記距離が相互に等しくなるように、前記記
録媒体の搬送手段と前記保持手段とを調整する。
【0009】第3の発明のインクジェット記録装置は、
インクを吐出して記録媒体に画像を形成する記録ヘッド
を使用し、前記記録ヘッドを前記記録媒体に対向させつ
つ相対位置を変化させて前記記録媒体上に画像を記録す
るインクジェット記録装置において、前記記録ヘッドを
搭載し前記記録媒体に対して主走査方向に移動するキャ
リッジと、前記主走査方向の移動経路の中に設定された
回復位置に対応して設けられ、前記回復位置に前記キャ
リッジがあるときに前記記録ヘッドの吐出口面に係合す
るキャッピング手段と、前記キャッピング手段を前記吐
出口面に向けて前進させ後退させるキャップ駆動手段と
を有し、前記キャッピング手段が前記吐出口面に対応す
る開口を有する箱状部材から少なくともなり、前記キャ
ッピング手段と前記キャップ駆動手段との駆動力伝達部
位が前記開口に関して前記箱状部材の側面となる部位で
ある。
【0010】第4の発明のインクジェット記録物の製造
方法は、インクを吐出して記録媒体に画像を形成する記
録ヘッドを使用し、前記記録ヘッドを前記記録媒体に対
向させつつ相対位置を変化させて前記記録媒体上に画像
を記録するインクジェット記録物の製造方法において、
前記記録媒体に対する主走査方向に移動可能に保持手段
上に保持されたキャリッジに前記記録ヘッドを搭載し、
前記主走査方向の移動経路の中に設定された回復位置に
対応して、前記記録ヘッドの吐出口面に係合しかつ前記
吐出面に対応する開口を有する箱状部材から少なくとも
なるキャッピング手段と、前記キャッピング手段を前記
吐出口面に向けて前進させ後退させるキャップ駆動手段
とを設け、前記キャッピング手段と前記キャップ駆動手
段との駆動力伝達部位を前記開口に関して前記箱状部材
の側面となる部位とし、前記記録中に所定のタイミング
で前記キャリッジを前記回復位置に移動させ、前記キャ
ッピング手段を前記吐出口面に係合させ、前記記録ヘッ
ドの回復動作を行なう。
【0011】第5の発明のインクジェット記録装置は、
インクを吐出して記録媒体に画像を形成する記録ヘッド
を使用し、前記記録ヘッドを前記記録媒体に対向させつ
つ相対位置を変化させて前記記録媒体上に画像を記録す
るインクジェット記録装置において、前記記録ヘッドを
搭載し前記記録媒体に対して主走査方向に移動するキャ
リッジと、前記主走査方向の移動経路の中に設定された
回復位置に対応して設けられ、前記回復位置に前記キャ
リッジがあるときに前記記録ヘッドの吐出口面に係合す
るキャッピング手段と、前記キャッピング手段を前記吐
出口面に向けて前進させ後退させるキャップ駆動手段
と、前記キャッピング手段上に設けられた第1の係合部
材と、前記キャリッジが前記回復位置にあるときに前記
第1の係合部材と係合し、かつ前記キャリッジが前記回
復位置からずれているときには前記キャリッジに当接し
て前記キャッピング部材の前進を阻止するように前記キ
ャリッジ上に設けられた第2の係合部材とを有する。
【0012】第6の発明のインクジェット記録物の製造
方法は、インクを吐出して記録媒体に画像を形成する記
録ヘッドを使用し、前記記録ヘッドを前記記録媒体に対
向させつつ相対位置を変化させて前記記録媒体上に画像
を記録するインクジェット記録物の製造方法において、
前記記録ヘッドを搭載し前記記録媒体に対して主走査方
向に移動するキャリッジと、前記主走査方向の移動経路
の中に設定された回復位置に対応して設けられ、前記回
復位置に前記キャリッジがあるときに前記記録ヘッドの
吐出口面に係合するキャッピング手段と、前記キャッピ
ング手段を前記吐出口面に向けて前進させ後退させるキ
ャップ駆動手段と、前記キャッピング手段上に設けられ
た第1の係合部材と、前記キャリッジが前記回復位置に
あるときに前記第1の係合部材と係合し、かつ前記キャ
リッジが前記回復位置からずれているときには前記キャ
リッジに当接して前記キャッピング部材の前進を阻止す
るように前記キャリッジ上に設けられた第2の係合部材
とを有するインクジェット記録装置を利用し、前記記録
中に所定のタイミングで前記キャリッジを前記回復位置
に移動させ、前記キャッピング手段を前記吐出口面に係
合させ、前記記録ヘッドの回復動作を行なう。
【0013】
【作用】第1および第2の発明では、キャリッジに測距
手段を設けてあるので、キャリッジとプラテンなどの搬
送手段との間隔が主走査方向の任意の位置で測定でき、
記録に際して記録媒体と記録ヘッドとの平行度が厳密に
保つことが可能となる。これにより、高品位の画像形成
を行なえるようになる。ここで測距手段としては、例え
ば、ダイヤルゲージや非接触式のものを使用することが
できる。第3および第4の発明では、記録ヘッドの吐出
口面に対応する開口を有する箱状部材から少なくともな
るキャッピング手段を使用し、キャッピング手段とキャ
ップ駆動手段との結合部位が開口に関して前記箱状部材
の側面となるようにしてあるので、キャッピング部材の
自重などによりキャッピング部材の支持軸がたわむなど
といったことがなくなり、高品位の画像形成を行なえる
ようになる。ここで、キャッピング部材としては、吐出
口面に気体および/または液体を噴射し、記録ヘッドの
回復動作を行なうなどが例示される。また、キャップ駆
動手段としては、エアシリンダなどを用いることができ
る。
【0014】第5および第6の発明では、相互に係合す
る第1および第2の係合部材をキャッピング手段側とキ
ャリッジ側とにそれぞれ設けてあるので、キャッピング
手段と記録ヘッドとの位置決めが正確に行なわれるよう
になり、高品位の画像形成を行なえるようになる。ここ
で、第1の係合手段が、キャッピング手段が前進位置に
ありかつキャリッジが回復位置以外の位置にある場合
に、キャリッジの側面と衝突してキャリッジの回復位置
側への復帰を阻止しうる位置に設けられるようにするこ
とにより、万一の場合にも、記録ヘッドとキャッピング
手段との衝突を防止することができるようになる。これ
ら各発明で使用される記録媒体の例としては、布帛、特
に織布を挙げることができる。なおここで布帛とは、素
材、織り方、編み方を問わず、一切の織物、不織布およ
びその他の布地をいう。
【0015】また記録ヘッドとしては、熱エネルギーを
利用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インク
に与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変
換体を備えているインクジェット記録ヘッド、特に前記
熱エネルギー変換体によって印加される熱エネルギーに
よりインクに状態変化を生起させ、該状態変化に基づい
て吐出口よりインクを吐出させる記録ヘッドが好ましく
使用される。
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 (実施例1)図1は本発明の一実施例のインクジェット
記録装置の構成を示す概略斜視図である。このインクジ
ェット記録装置は、例えば横幅が1m以上であって長尺
の布帛などを被記録材(記録媒体)130とし、記録信
号に応じてこの被記録材130にインク液滴を吐出する
ことにより被記録材130上に画像を形成し、連続的に
大型の記録物を製造するためのものである。記録装置本
体101には、被記録材130の横幅方向に平行な4本
の走査レール190が設けられている。また、駆動ベル
ト129によって図示矢印P方向すなわち被記録材の横
幅方向に往復移動(走査)するヘッドキャリッジ10
2、同様に図示矢印P方向に往復移動するインク供給キ
ャリッジ103が設けられている。駆動ベルト129
は、2本のプーリー128に懸け渡され、ヘッドキャリ
ッジ102の基台部分と接続され、図示しないモータに
よって回転駆動されるようになっている。ヘッドキャリ
ッジ102は、後述するように複数のインクジェット記
録ヘッドを保持するためのものであって、4本の走査レ
ール190のうち被記録材130側の2本の走査レール
の上に、記録ヘッドと被記録材130とが近接するよう
にして、載置される。一方、インク供給キャリッジ10
3は、ヘッドキャリッジ102に保持されたインクジェ
ット記録ヘッドにインクを供給するためのものであり、
その内部には、各インクジェット記録ヘッドのそれぞれ
ごとに対応してサブインクタンク(不図示)が設けられ
ている。ヘッドキャリッジ102とインク供給キャリッ
ジ103とは不図示の結合部材で連結されており、また
これら各キャリッジ間を接続するインク導管(不図示)
が設けられ、これにより、ヘッドキャリッジ102の図
示矢印P方向への移動に対しインク供給キャリッジ10
2が随伴して移動するようになっている。
【0017】ヘッドキャリッジ102の走査範囲の端部
には、記録ヘッドの回復装置104が設けられている。
回復装置104は、非記録時に記録ヘッドからのインク
溶媒の蒸発を防ぐため記録ヘッドをキャッピングするキ
ャップ部105と、このキャップ部105がキャッピン
グ動作を行なうための駆動源であるキャップ駆動部と、
記録ヘッドの表面をワイピングするヘッド払拭部107
とから構成されている。ヘッドキャリッジ102の側面
には、ヘッドキャリッジ102とプラテン131との間
隔を計測するためのダイヤルゲージ132が取り付けら
れている。このダイヤルゲージ132は、計測を行なわ
ないときには、被記録材130とは接触しないようにな
っている。ダイヤルゲージ132の代りに、光学式、空
気圧式あるいは超音波式などの周知の非接触型の距離測
定用センサを用いることも可能である。
【0018】被記録材130はプラテン131の保持さ
れており、プラテン131を図示矢印R方向(被記録材
130の長手方向)に駆動することによって、被記録材
130も図示R方向に搬送されるようになっている。図
1中、斜線を施した部分は印字がすでに行なわれた領域
を示している。本実施例では、記録ヘッドを後述のよう
に上下2段の構成としているので、印字の途中では、こ
れら各段の記録ヘッドに対応して帯状の領域が印字され
た領域となる。次に、記録ヘッドの構成について説明す
る。図2はヘッドキャリッジ102の内部構造を示す断
面図である。インクジェット記録方法による記録ヘッド
は、8個ずつヘッドホルダ202に取り付けられ、この
ヘッドホルダ202が上下2段となってヘッドキャリッ
ジ102に着脱可能に格納されている。ここで上段側の
ヘッドホルダ202に取り付けられている記録ヘッドを
上段ヘッド201a、下段側のヘッドホルダ202に取
り付けられているものを下段ヘッド201bということ
にする。各記録ヘッドは、それぞれ上下方向に直線状に
配列された多数の微細な吐出口を有するものであり、各
吐出口ごとに、各記録ヘッドに設けられた共通液室(不
図示)と当該吐出口を連通する液路(不図示)が設けら
れた構成である。各液路には、記録信号に応じてインク
に熱エネルギーを与えるための電気熱変換体が設けられ
ている。そして、電気熱変換体に通電することにより、
対応する液路内のインクが発泡し、この発泡のエネルギ
ーによって対応する吐出口からインク液滴が吐出・飛翔
するようになっている。
【0019】各ヘッドホルダ202に設けられたそれぞ
れ8個の記録ヘッドのうち4個は、それぞれ、シアン、
マゼンタ、イエロー、ブラックの各色のインクを吐出す
るためのものであり、他の4個は特色と呼ばれる色のイ
ンクを吐出するためのものである。これら8色のインク
を記録信号に応じて被記録材130に吐出することによ
って、被記録材130上に高品位であって演出効果に優
れたフルカラー画像が形成される。図3はヘッドキャリ
ッジ102、キャップ部105およびキャップ駆動部の
位置関係ならびにキャップ部105の内部構造を示す断
面図である。本実施例においてヘッドキャリッジ102
内に搭載される記録ヘッドは、上述のように16個の記
録ヘッドが2段に分けられて(各段8個)配置される構
成が採られている。各記録ヘッドは所定距離(H)離さ
れて配置される。図は断面図であるために上段ヘッド2
01a、下段ヘッド201bのみが示されている。
【0020】キャップ部105は、記録ヘッドが上段ヘ
ッド群、下段ヘッド群とで構成されることに応じて、上
下段の記録ヘッド群を個別にキャッピングする上段キャ
ップ部105a、下段キャップ部105bが各記録ヘッ
ド群と対向する位置に設けられている。キャップ駆動部
は、上段キャップ部105a,下段キャップ部105b
をそれぞれ駆動する上段駆動部106a,下段駆動部1
06bからなり、これらは記録装置本体101の側板1
01aと平行とされる回復背板104aに取り付けられ
る。上段キャップ部105a、下段キャップ部105b
のそれぞれはキャップ固設台108を介して上段駆動部
106a、下段駆動部106bに載置、固定されてい
る。
【0021】キャップ駆動部はエアシリンダとして構成
される。エアコンプレッサ125より供給される圧縮空
気はエア調質器(エアフィルタ、レギュレータ等)12
4bを通った後に電磁弁113aおよび113bを介し
て上段駆動部106aおよび下段駆動部106bにそれ
ぞれ供給される。上段キャップ部105aおよび下段キ
ャップ部105bは、電磁弁113aおよび113bの
開閉状態に応じてそれぞれ各駆動部106a,106b
により、記録ヘッド201a,201bに対向する矢印
S方向に往復動作する。なお、このような往復動作を実
現するための他の方法としては、モータとボールねじを
組み合せ、モータの回転方向を制御すること等が考えら
れ、特に限定されるものではない。後述するように、各
キャップ部105a,105bは、各記録ヘッド201
a,201bと係合する部分が開口したキャップ状すな
わち箱状の部材である。この場合、これら各キャップ部
105a,105bは、箱状の部材としての側面部にお
いて、各キャップ固設台108に取り付けられ、このキ
ャップ固設台108は、エアシリンダである上段駆動部
106aあるいは下段駆動部106bにより、各記録ヘ
ッドに向かう位置に前進しあるいは後退するように駆動
されることになる。
【0022】次に、各キャップ部の内部構造について図
3および図4を参照して説明する。図4は図3のX−X
線断面を示す図である。上段キャップ部105aおよび
下段キャップ部105bは同じ構造であるため、以下の
説明においては上段キャップ部105aについてのみ説
明する。図中、上段キャップ部105aには、記録ヘッ
ド102aを洗浄液で洗浄するための洗浄液ノズル11
1が、搭載される記録ヘッドの個数に応じて設けられ
る。本実施例では8個の記録ヘッドに対応する111a
〜111hが図3に示すように設けられている。エアノ
ズル112は、記録ヘッド201aを空気流で清掃する
ためのものであって、洗浄液ノズル111と同様に記録
ヘッドの個数に応じて複数設けられる。エアノズル11
2には、エアコンプレッサ125よりエア調質器124
a、電磁弁112aおよび112bを介して圧縮空気が
供給され、空気流として各記録ヘッドに吹き付けられ
る。枠体としてのキャップ体114の底部には排液口1
13が設けられている。排液口113は、キャップ体1
14内に受容された洗浄液やインクを排出するためのも
のである。
【0023】弾性およびシール性の高い部材にて構成さ
れたキャップゴム115が、キャッピング時に各記録ヘ
ッドを外気から遮断するために設けられている。洗浄液
による洗流時の洗浄効率を向上するための洗浄ガイドで
116が設けられている。この洗浄ガイド116は洗浄
時に記録ヘッドと一定の近接状態を保持するものであ
る。これにより記録ヘッドとの間隙内には表面張力によ
って洗浄液が充填され、洗浄効率が高いものとなる。洗
流ガイド116は、エアノズル112による空気流清掃
時に記録ヘッドに近接していると空気流の障害となるた
め、キャップ体114内の所定の軸Tにて回動可能に構
成され、空気流清掃時には不図示のソレノイドによって
図中の破線で示される左斜上方に回動退避状態とされ
る。また、洗浄液やインクによって記録ヘッド下方に形
成される液溜りを吸収するためのキャップ吸収体117
が設けられている。さらに、洗流ガイド116およびキ
ャップ吸収体117とを連接する連接吸収体118が設
けられている。この連接吸収体118は、洗流ガイド1
16上の残留液をキャップ吸収体117に導くためのも
のである。
【0024】キャップ部には、このほか、エア抜き用の
ソレノイド119が設けられ、空気流清掃時に開閉板1
20を開くことによりキャップ体114内の圧力が上昇
することを防止するようになっている。回復装置104
の外部の所定の高さの位置に洗浄液のサブタンク121
a,121bが配設されており、電磁弁111a,111
bをそれぞれ介して上段キャップ部105a,下段キャ
ップ部105bと接続されている。サブタンク121
a,121bに収容される洗浄液は、電磁弁111a,1
11bを開状態とされたときに自由落下により上段キャ
ップ部105a,下段キャップ部105b内の洗浄液ノ
ズルに導かれるようになっている。さらに、大容量のメ
インタンク123が設けられ、給液ポンプ122a,1
22bを介してサブタンク121a,121bと接続さ
れている。そしてこれら給液ポンプ122a,122b
によって、サブタンク121a,121bに収容される
洗浄量が一定量以上を保つようにメインタンク23から
洗浄液が供給される。
【0025】排液口113には、吸引ポンプ126が接
続されている。この吸引ポンプ126は、排液口113
より排出される廃液を吸引し、キャップ吸収体117お
よび連接吸収体118の吸収力が飽和することを防止す
るためのものである。次に、本実施例のインクジェット
記録装置による記録物の製造方法について説明する。ヘ
ッドキャリッジ102に取り付けられたダイヤルゲージ
132を用い、プラテン131とヘッドキャリッジ10
2との間隔を測定する。このとき、ヘッドキャリッジ1
02を走査レール190上で移動させ、異なる複数の点
で間隔を測定するようにする。そして、ヘッドキャリッ
ジ102が走査レール190上のどこにあっても、プラ
テン131とヘッドキャリッジ102との間隔が一定と
なるように、プラテン131の取り付け位置や取り付け
角度を調整する。そして、長尺の被記録材130の一端
をプラテン131に保持し、この被記録材130上の所
定の記録開始位置が、記録ヘッド201に対向する位置
にくるようにする。以上の動作により、被記録材130
への画像形成のための準備作業が終了したことになる。
【0026】次に、ヘッドキャリッジ102を図示矢印
P方向に1回走査し、走査しながら記録信号に応じて各
記録ヘッド201からインクを吐出し、被記録材130
上の帯状の領域に画像を形成する。そして回復装置10
4に対向する位置にヘッドキャリッジ102を戻し、各
記録ヘッド201の回復動作を行なうとともに、プラテ
ン131によって被記録材130を図示R方向に1ステ
ップ(記録ヘッド201の1回の記録幅に対応する長
さ)だけ移動させ、上記と同様のヘッドキャリッジ10
2の走査を行なわせる。このことを繰り返すことによ
り、長尺の被記録材の全体に画像が形成される。ここで
回復動作について説明する。回復装置104とりわけ各
キャップ部105a,105bは、ヘッドキャリッジ1
02や記録ヘッドの走査移動を妨げないように、記録時
には、各キャップ105a,105bは、キャップ駆動
部によって、走査レール190側すなわちヘッドキャリ
ッジ102側から離れた位置に移動させられている。そ
して、回復動作のためにヘッドキャリッジ102が回復
位置すなわち回復装置104に正対する位置に移動して
きたら、各キャップ105a,105bは、キャップ駆
動部によってヘッドキャリッジ102側に突出し、それ
ぞれ記録ヘッド201a,201bの前面と係合する。
そして、洗浄液ノズル111から洗浄液を、エアノズル
112から圧縮空気をそれぞれ記録ヘッド表面に吹き付
け、必要に応じて記録ヘッド側からインクを加圧吐出さ
せることにより、記録ヘッドの回復動作が行われる。
【0027】また、記録を行わないときにも、インクの
溶媒成分の蒸発などを防止するため、ヘッドキャリッジ
102を回復位置として、各キャップ部105a,10
5bによってそれぞれの記録ヘッド201a,201b
のキャッピングが行われる。本実施例では、ダイヤルゲ
ージ132を設け、被記録材130への画像の記録に先
立ち、このダイヤルゲージ132によってヘッドキャリ
ッジ102と被記録材130間の距離を測定し、この両
者間の距離が一定となるようにするので、記録時におい
てもこの距離が前記一定値に保たれ、高品位の画像を形
成することが可能となる。また、この間隔の測定は、記
録開始前に行うほか、適当な時間間隔で記録を行ってい
る途中にも行うようにしてもよい。さらに本実施例で
は、箱状あるいはキャップ状のキャップ部105a,1
05bは、その駆動方向に関して側方側となる部位にお
いてキャップ固設台108を介して各キャップ駆動部1
06a,106bに取り付けられ駆動されるようになっ
ているので、キャップ部の支持軸のたわみの問題などを
解決できる。
【0028】以上、本発明の第1の実施例について説明
したが、本発明は他の各種の変形実施例が可能である。 (実施例2)実施例1では各キャップ部ごとに、エアシ
リンダからなるキャップ駆動部(上段駆動部106a、
下段駆動部106b)を設けた構成であったが、複数の
キャップ部に対して単一のキャップ駆動部を設ける構成
とすることも可能である。図5に示した回復装置では、
上段キャップ部105aと下段キャップ部105bがそ
れぞれキャップ固設台108を介し、同一のキャップ駆
動部106cにより、保持、駆動されるようになってい
る。このように構成することにより、キャップ駆動部分
の構成が簡略化し、コストダウンを図ることが可能とな
る。
【0029】(実施例3)図6に示したものでは、垂直
方向に並べられた各キャップ部105a,105bに対
し、これらに共通に2個の固設部材180a,180b
が設けられている。各固設部材180a,180bは、
それぞれ垂直方向に延びる部材であって、これら両方の
固設部材180a,180bによって、各キャップ部1
05a,105bがはさまれるように保持されている。
そして、各固設部材180a,180bごとに、それぞ
れエアシリンダからなるキャップ駆動部181a,18
1bが設けられ、これらキャップ駆動部181a,18
1bを駆動することにより、各キャップ部105a,1
05bがヘッドキャリッジ側に前進しあるいは後退する
ようになっている。
【0030】この実施例ではキャップ部の数は2個、す
なわち記録ヘッドが2段構成で重ねられているが、記録
ヘッドを3段あるいはそれ以上の多段構成とした場合で
も、本実施例の構成によれば、2個の固設部材と2個の
エアシリンダのみで、キャップ部の駆動を行なえること
となる。 (実施例4)次に、本発明の4番目の実施例について説
明する。上記の実施例1〜3では、回復位置にあるヘッ
ドキャリッジ102とキャップ部105との位置決め
は、ヘッドキャリッジ102側の走査駆動系を介して行
なわれており、厳密な位置決めを行なうには十分ではな
い。そこで、ヘッドキャリッジ102と回復装置104
の双方に相互に係合する部材を設け、この部材を係合状
態とすることにより、厳密な位置決めを行なうようにす
ることができる。図7はこの実施例4におけるヘッドキ
ャリッジと回復装置とのアライメントを説明する図であ
り、図8は断面図である。なお図7は、ヘッドキャリッ
ジ102の上方から見た図であるが、説明のため、ヘッ
ドキャリッジとしてはその基台部分102aのみが示さ
れ、基台部分102aの上に配置される各部材は省略さ
れている。
【0031】上記実施例1と異なるところは、下段キャ
ップ部105bのキャップ固設材108に、ヘッドキャ
リッジ102側に延びた位置決めピン301が設けら
れ、さらにヘッドキャリッジ102の基台部分102a
に、この位置決めピン301に係合する係合穴302が
設けられていることである。位置決めピン301の先端
部は、テーパーとなっており、位置決めピン301が係
合穴302に挿入されるときに両者間が少しずれていた
としても、強制的に正確な位置決めがなされるようにな
っている。本実施例における回復動作について説明す
る。ヘッドキャリッジ102が回復位置に戻ったとき、
キャップ部105a,105bが各記録ヘッド201a,
201bに向かって前進するが、このとき、位置決めピ
ン301の先端部がまず係合穴302内に進入する。上
述のように、位置決めピン301が係合穴302に進入
するにつれ、各キャップ部105a,105bと記録ヘ
ッド201a,201bとの位置決めが正確に行なわれ
るようになり、位置決めピン301が一番奥にまで進入
した時点で、各キャップ部105a,105bと記録ヘ
ッド201a,201bとがそれぞれ厳密に位置決めさ
れて係合するようになる。
【0032】図7および図8を用いて示した例では、ヘ
ッドキャリッジ102の主走査方向に関し、係合穴30
2が基台部分102aのほぼ中央部に設けられ、ここで
位置決めピン301と係合穴302が係合するようにな
っているが、両者の係合位置はこれに限られるものでは
ない。一般に回復位置は、ヘッドキャリッジ102の移
動範囲の端部に設定されるから、基体部分102aの端
部のうち記録位置側の端部(ヘッドキャリッジ102が
回復位置にあるとして、記録位置側に近い方の端部)に
近い位置に係合位置を設定することも可能である。ヘッ
ドキャリッジ102を上から見た場合、一般に、基台部
分102aが記録ヘッドの両側の部分に延びて存在する
ように見える。このため、このように係合位置を設定す
ると、万が一ヘッドキャリッジ102が回復位置に戻る
前にキャップ部が突出しそこへヘッドキャリッジ102
が戻ってきたとしても、まず位置決めピン301が基台
部分102aの側面と衝突し、そこでヘッドキャリッジ
が停止する。それにより、キャップ部と記録ヘッドとの
衝突が防がれ、記録ヘッドの損傷を防ぐことができる。
この場合、位置決めピン301との衝突が予想される部
位の基台部分102aの側面に、ラバーなどの緩衝部材
を設けるようにしてもよい。
【0033】(実施例5)位置決めピンの代りに、主走
査方向に長手方向が延びた位置決めブロックを使用する
こともできる。図9は位置決めブロックを用いた例を示
す図である。位置決めブロック310は、上述と同様
に、下段キャップ部のキャップ固設台に設けられてお
り、少なくとも両端部側側面はテーパー状となってい
る。そして、この位置決めブロック310と係合する係
合溝311が、係合穴に代って基台部分102aに設け
られている。係合溝311の両端部には、ショックアブ
ソーバーやラバーなどの緩衝部材312が設けられてい
る。回復位置に戻ってきた状態でヘッドキャリッジ10
2の位置が正規の位置からややずれている場合に、キャ
ップ部がヘッドキャリッジ102側に突出したとると、
突出係合ブロック310の両端部側面と係合溝311の
両端部側面とが衝突することになるが、緩衝部材312
はこの衝突の衝撃を緩和するために設けられている。
【0034】また、キャップ部の大きさとヘッドキャリ
ッジ上での記録ヘッド部分の大きさとを考慮して位置決
めブロック310の主走査方向の長さを設定することに
より、実施例4で述べたのと同様の理由によって、ヘッ
ドキャリッジ102が回復位置に戻る前にキャップ部が
前進したとしても、位置決めブロック310と基台部分
102aが衝突し、この衝突によって、キャップ部と記
録ヘッドとの衝突が免れるようになる。 (実施例6)実施例4において、さらに位置決め精度を
向上を図りたい場合には、図10に示すように、キャッ
プ部側に設ける位置決めピンの本数を増やせばよい。こ
の実施例では、下段キャップ部105bのキャップ固設
台108に設けられた位置決めピン301のほかに、各
キャップ部105a,105bの上端部側にそれぞれ位
置決めピン321a,321bが設けられている。位置
決めピン321a,321bの先端部は、テーパー状と
なっている。この新たに設けられた位置決めピン321
a,321bに対応して、各記録ヘッド201a,201
bには、その上端部分にそれぞれ突き当て部材322
a,322bが設けられ、この突き当て部材322a,3
22bには、各位置決めピン321a,321bに対応
する係合穴323a,323bが設けられている。
【0035】この実施例では、キャップ部側と記録ヘッ
ド側との位置決めが、3本の位置決めピン301,32
1a,321bによって行なわれるので、より位置決め
精度を高めることができる。 (実施例7)記録ヘッドとキャップ部との衝突を防ぐた
めに、実施例5において、図11に示すように、基台部
分102aから主走査方向側に延びる突き当て棒330
を設けてもよい。この突き当て棒330は、キャップ部
が前進位置にあるときに、位置決めブロック310の側
面と衝突しうるようになっている。このように構成する
ことにより、基台部分102aが直接衝突することが防
止され、基台部分102aの側面部分を保護することが
できるようになる。
【0036】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも、熱エネルギーを利用して飛翔液滴を形成し、記
録を行うインクジェット記録方式の記録ヘッド、記録装
置において、優れた効果をもたらすものである。その代
表的な構成や原理については、例えば、米国特許第47
23129号明細書、同第4740796号明細書に開
示されており、本発明はこれらの基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この記録方式はいわゆるオンデマ
ンド型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能であ
る。この記録方式を簡単に説明すると、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応して液体(インク)
に核沸騰現象を越え、膜沸騰現象を生じるような急速な
温度上昇を与えるための少なくとも一つの駆動信号を印
加することによって、熱エネルギーを発生せしめ、記録
ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせる。このように液
体(インク)から電気熱変換体に付与する駆動信号に一
対一対応した気泡を形成できるため、特にオンデマンド
型の記録法には有効である。この気泡の成長、収縮によ
り吐出孔を介して液体(インク)を吐出させて、少なく
とも一つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状と
すると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特
に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、よ
り好ましい。このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0037】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出孔、液流路、電気熱変換
体を組み合わせた構成(直線状液流路または直角液流
路)の他に、米国特許第4558333号明細書、米国
特許第4459600号明細書に開示されているよう
に、熱作用部が屈曲する領域に配置された構成を持つも
のも本発明に含まれる。加えて、複数の電気熱変換体に
対して、共通するスリットを電気熱変換体の吐出孔とす
る構成を開示する特開昭59年第123670号公報や
熱エネルギーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応さ
せる構成を開示する特開昭59年第138461号公報
に基づいた構成においても本発明は有効である。さら
に、本発明が有効に利用される記録ヘッドとしては、記
録装置が記録できる記録媒体の最大幅に対応した長さの
フルラインタイプの記録ヘッドがある。このフルライン
ヘッドは、上述した明細書に開示されているような記録
ヘッドを複数組み合わせることによってフルライン構成
にしたものや、一体的に形成された一個のフルライン記
録ヘッドであっても良い。
【0038】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的に設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。また、本発明の記録装置に、記録ヘッドに対する
回復手段や、予備的な補助手段等を付加することは、本
発明の記録装置を一層安定にすることができるので好ま
しいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッ
ドに対しての、キャッピング手段、クリーニング手段、
加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは
別の加熱素子、あるいはこれらの組み合わせによる予備
加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを行
う手段を付加することも安定した記録を行うために有効
である。
【0039】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみを記録するモードだけではなく、記録
ヘッドを一体的に構成したものか、複数個を組み合わせ
て構成したものかのいずれでも良いが、異なる色の複色
カラーまたは、混色によるフルカラーの少なくとも一つ
を備えた装置にも本発明は極めて有効である。以上説明
した本発明実施例においては、液体インクを用いて説明
しているが、本発明では室温で固体状であるインクであ
っても、室温で軟化状態となるインクであっても用いる
ことができる。上述のインクジェット装置ではインク自
体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行って
インクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御する
ものが一般的であるから、使用記録信号付与時にインク
が液状をなすものであれば良い。
【0040】加えて、熱エネルギーによるヘッドやイン
クの過剰な昇温をインクの固形状態から液体状態への状
態変化のエネルギーとして使用せしめることで積極的に
防止するかまたは、インクの蒸発防止を目的として放置
状態で固化するインクを用いることもできる。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化してインク液状として吐出するものや記録媒
体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質を
持つインクの使用も本発明には適用可能である。このよ
うなインクは、特開昭54−56847号公報あるいは
特開昭60−71260号公報に記載されるような、多
孔質シートの凹部または貫通孔に液状または固形物とし
て保持された状態で、電気熱変換体に対して対向するよ
うな形態としても良い。
【0041】本発明において、上述した各インクに対し
て最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するも
のである。次に、インクジェット捺染用布帛について説
明する。インクジェット捺染用布帛としては、(1)イ
ンクを十分な濃度に発色させ得ること、(2)インクの
染着率が高いこと、(3)インクが布帛上で速やかに乾
燥すること、(4)布帛上での不規則なインクの滲みの
発生が少ないこと、(5)装置内での搬送性に優れてい
ること、などの性能が要求される。これらの要求性能を
満足させるために、必要に応じて布帛に対し、予め前処
理を施しておくことができる。例えば、特開昭62-53492
号公報においてはインク受容層を有する布帛類が開示さ
れ、また、特公平3-46589号公報においては還元防止剤
やアルカリ性物質を含有させた布帛の提案がなされてい
る。このような前処理の例としては、布帛に、アルカリ
性物質、水溶性高分子、合成高分子、水溶性金属塩、尿
素およびチオ尿素から選ばれる物質を含有させる処理を
挙げることができる。
【0042】アルカリ性物質としては、例えば、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウムなどの水酸化アルカリ金
属、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノ−ルアミンなどのアミン類、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、炭酸水素ナトリウムなどの炭酸もしくは炭
酸水素アルカリ金属塩などが挙げられる。さらに酢酸カ
ルシウム、酢酸バリウムなどの有機酸金属塩やアンモニ
ア及びアンモニア化合物などがある。また、スチ−ミン
グ及び乾熱下でアルカリ物質となるトリクロロ酢酸ナト
リウムなども用い得る。特に好ましいアルカリ性物質と
しては、反応性染料の染色に用いられる炭酸ナトリウム
及び炭酸水素ナトリウムがある。水溶性高分子として
は、トウモロコシ、小麦などのデンプン物質、カルボキ
シメチルセルロ−ス、メチルセルロ−ス、ヒドロキシエ
チルセルロ−スなどのセルロ−ス系物質、アルギン酸ナ
トリウム、アラビアゴム、ロ−カスイトビ−ンガム、ト
ラガントガム、グアガム、タマリンド種子などの多糖
類、ゼラチン、カゼインなどの蛋白質物質、タンニン系
物質、リグニン系物質等の天然水溶性高分子が挙げられ
る。
【0043】また、合成高分子としては、例えば、ポリ
ビニルアルコ−ル系化合物、ポリエチレンオキサイド系
化合物、アクリル酸系水溶性高分子、無水マレイン酸系
水溶性高分子などが挙げられる。これらの中でも多糖類
系高分子やセルロ−ス系高分子が好ましい。水溶性金属
塩としては、例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属
のハロゲン化物のように、典型的なイオン結晶を作るも
のであって、水溶液の水素イオン濃度がpH4〜10で
ある化合物が挙げられる。かかる化合物の代表的な例と
しては、例えば、アルカリ金属の塩としてNaCl,N
2SO4,KClおよびCH3COONaなどが挙げら
れ、またアリカリ土類金属の塩としてCaCl2および
MgCl2などが挙げられる。中でもNa,KおよびCa
の塩類が好ましい。
【0044】前処理において上記物質等を布帛に含有さ
せる方法は、特に制限されないが、通常行われる浸漬
法、パッド法、コ−ティング法、スプレ−法などを挙げ
ることができる。さらに、インクジェット捺染用布帛に
付与される捺染インクは、布帛上に付与した状態では単
に付着しているに過ぎないので、引き続き繊維への染料
の反応定着工程(染着工程)を施すのが好ましい。この
ような反応定着工程は、従来公知の方法でよく、例え
ば、スチ−ミング法、HTスチ−ミング法、サ−モフィ
ックス法、予めアルカリ処理した布帛を用いない場合
は、アルカリパッドスチ−ム法、アルカリブロッチスチ
−ム法、アルカリショック法、アルカリコ−ルドフィッ
クス法などが挙げられる。
【0045】さらに未反応の染料の除去および前処理に
用いた物質の除去は、上記反応定着工程の後に従来公知
の方法に準じ、洗浄により行うことができる。なお、こ
の洗浄の際に従来のフィックス処理を併用することが好
ましい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように第1および第2の発
明は、キャリッジに測距手段を設けることにより、記録
に際して記録媒体の搬送手段と記録ヘッドとの平行度が
厳密に保つことができ、より高品位の画像形成を行なえ
るようになるという効果がある。第3および第4の発明
は、記録ヘッドの吐出口面に対応する開口を有する箱状
部材から少なくともなるキャッピング手段を使用し、キ
ャッピング手段とキャップ駆動手段との駆動力伝達部位
が開口に関して前記箱状部材の側面となるようにするこ
とにより、キャッピング部材の自重などによりキャッピ
ング部材の支持軸がたわむなどといったことがなくな
り、高品位の画像形成を行なえるようになるという効果
がある。
【0047】第5および第6の発明は、相互に係合する
第1および第2の係合部材をキャッピング手段側とキャ
リッジ側とにそれぞれ設けることにより、キャッピング
手段と記録ヘッドとの位置決めが正確に行なわれるよう
になり、高品位の画像形成を行なえるようになるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のインクジェット記録装置の
構成を示す要部破断斜視図である。
【図2】ヘッドキャリッジの構成を示す断面図である。
【図3】ヘッドキャリッジ、キャップ部およびキャップ
駆動部の位置関係ならびにキャップ部5の内部構造を示
す断面図である。
【図4】図3のX−X線での断面図である。
【図5】本発明の実施例2におけるキャップ部の構成を
説明する断面図である。
【図6】本発明の実施例3におけるキャップ部の構成を
説明する正面図である。
【図7】本発明の実施例4におけるヘッドキャリッジと
回復装置とのアライメントを説明する図である。
【図8】実施例4を説明する断面図である。
【図9】本発明の実施例5におけるヘッドキャリッジと
回復装置とのアライメントを説明する図である。
【図10】本発明の実施例6におけるヘッドキャリッジ
と回復装置とのアライメントを説明する図である。
【図11】本発明の実施例7におけるヘッドキャリッジ
と回復装置とのアライメントを説明する図である。
【符号の説明】
101 記録装置本体 102 ヘッドキャリッジ 102 インク供給キャリッジ 104 回復装置 104a 回復背板 105,105a,105b キャップ部 106a,106b,106c,181a,181b
駆動部 107 ヘッド払拭部 108 キャップ固設台 111a〜111g 洗浄液ノズル 113 排液口 129 駆動ベルト 130 被記録材 131 プラテン 132 ダイヤルゲージ 190 走査レール 201 記録ヘッド 202 ヘッドホルダ 180a,180b 固設部材 301,321a,321b 位置決めピン 302,323a,323b 係合穴 310 位置決めブロック 311 係合溝 330 突き当て棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06P 5/00 111 A 9160−4H B41J 25/30 G (72)発明者 一方井 雅俊 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出して搬送手段により搬送さ
    れる記録媒体に画像を形成する記録ヘッドを使用し、前
    記記録ヘッドを前記記録媒体に対向させつつ相対位置を
    変化させて前記記録媒体上に画像を記録するインクジェ
    ット記録装置において、 前記記録ヘッドを搭載し前記記録媒体に対して主走査方
    向に移動するキャリッジと、 前記キャリッジに取り付けられ前記記録媒体の搬送手段
    と前記キャリッジとの距離を測定する測距手段とを有す
    ることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 測距手段がダイヤルゲージである請求項
    1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 測距手段が非接触で距離を測定するもの
    である請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体は、布帛である請求項1に
    記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録媒体は織布である請求項4に記
    載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
    える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
    を備えているインクジェット記録ヘッドである請求項1
    ないし5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装
    置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドは、前記熱エネルギー変
    換体によって印加される熱エネルギーによりインクに状
    態変化を生起させ、該状態変化に基づいて吐出口よりイ
    ンクを吐出させることを特徴とする請求項6記載のイン
    クジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 インクを吐出して搬送手段により搬送さ
    れる記録媒体に画像を形成する記録ヘッドを使用し、前
    記記録ヘッドを前記記録媒体に対向させつつ相対位置を
    変化させて前記記録媒体上に画像を記録するインクジェ
    ット記録物の製造方法において、 前記記録媒体に対する主走査方向に移動可能に保持手段
    上に保持されたキャリッジに前記記録ヘッドを搭載し、
    かつ前記記録媒体の搬送手段と前記キャリッジとの距離
    を測定する測距手段を前記キャリッジに取り付け、 非記録時に、前記主走査方向における任意の位置で、前
    記測距手段を用いて前記距離を測定し、各測定点での前
    記距離が相互に等しくなるように、前記記録媒体の搬送
    手段と前記保持手段とを調整することを特徴とするイン
    クジェット記録物の製造方法。
  9. 【請求項9】 測距手段がダイヤルゲージである請求項
    8に記載のインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 測距手段が非接触で距離を測定するも
    のである請求項8に記載のインクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 前記記録媒体は布帛である請求項8に
    記載のインクジェット記録物の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記記録媒体は織布である請求項11
    に記載のインクジェット記録物の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
    体を備えているインクジェット記録ヘッドである請求項
    8ないし12いずれか1項に記載のインクジェット記録
    物の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記記録ヘッドは、前記熱エネルギー
    変換体によって印加される熱エネルギーによりインクに
    状態変化を生起させ、該状態変化に基づいて吐出口より
    インクを吐出させることを特徴とする請求項13に記載
    のインクジェット記録物の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項8ないし14のいずれか1項に
    記載の製造方法により記録された記録物。
  16. 【請求項16】 インクを吐出して記録媒体に画像を形
    成する記録ヘッドを使用し、前記記録ヘッドを前記記録
    媒体に対向させつつ相対位置を変化させて前記記録媒体
    上に画像を記録するインクジェット記録装置において、 前記記録ヘッドを搭載し前記記録媒体に対して主走査方
    向に移動するキャリッジと、 前記主走査方向の移動経路の中に設定された回復位置に
    対応して設けられ、前記回復位置に前記キャリッジがあ
    るときに前記記録ヘッドの吐出口面に係合するキャッピ
    ング手段と、 前記キャッピング手段を前記吐出口面に向けて前進させ
    後退させるキャップ駆動手段とを有し、 前記キャッピング手段が前記吐出口面に対応する開口を
    有する箱状部材から少なくともなり、前記キャッピング
    手段と前記キャップ駆動手段との駆動力伝達部位が前記
    開口に関して前記箱状部材の側面となる部位であること
    特徴とするインクジェット記録装置。
  17. 【請求項17】 前記キャッピング部材が前記吐出口面
    に気体および/または液体を噴射し、前記記録ヘッドの
    回復動作を行なうものであることを特徴とする請求項1
    6に記載のインクジェット記録ヘッド。
  18. 【請求項18】 前記キャップ駆動手段がエアシリンダ
    である請求項16に記載のインクジェット記録装置。
  19. 【請求項19】 前記記録媒体は、布帛である請求項1
    6に記載のインクジェット記録装置。
  20. 【請求項20】 前記記録媒体は織布である請求項19
    に記載のインクジェット記録装置。
  21. 【請求項21】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
    体を備えているインクジェット記録ヘッドである請求項
    16ないし20のいずれか1項に記載のインクジェット
    記録装置。
  22. 【請求項22】 前記記録ヘッドは、前記熱エネルギー
    変換体によって印加される熱エネルギーによりインクに
    状態変化を生起させ、該状態変化に基づいて吐出口より
    インクを吐出させることを特徴とする請求項21記載の
    インクジェット記録装置。
  23. 【請求項23】 インクを吐出して記録媒体に画像を形
    成する記録ヘッドを使用し、前記記録ヘッドを前記記録
    媒体に対向させつつ相対位置を変化させて前記記録媒体
    上に画像を記録するインクジェット記録物の製造方法に
    おいて、 前記記録媒体に対する主走査方向に移動可能に保持手段
    上に保持されたキャリッジに前記記録ヘッドを搭載し、 前記主走査方向の移動経路の中に設定された回復位置に
    対応して、前記記録ヘッドの吐出口面に係合しかつ前記
    吐出面に対応する開口を有する箱状部材から少なくとも
    なるキャッピング手段と、前記キャッピング手段を前記
    吐出口面に向けて前進させ後退させるキャップ駆動手段
    とを設け、 前記キャッピング手段と前記キャップ駆動手段との駆動
    力伝達部位を前記開口に関して前記箱状部材の側面とな
    る部位とし、 前記記録中に所定のタイミングで前記キャリッジを前記
    回復位置に移動させ、前記キャッピング手段を前記吐出
    口面に係合させ、前記記録ヘッドの回復動作を行なうこ
    とを特徴とするインクジェット記録物の製造方法。物の
    製造方法。
  24. 【請求項24】 前記記録媒体は布帛である請求項23
    に記載のインクジェット記録物の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記記録媒体は織布である請求項24
    に記載のインクジェット記録物の製造方法。
  26. 【請求項26】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
    体を備えているインクジェット記録ヘッドである請求項
    23ないし25いずれか1項に記載のインクジェット記
    録物の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記記録ヘッドは、前記熱エネルギー
    変換体によって印加される熱エネルギーによりインクに
    状態変化を生起させ、該状態変化に基づいて吐出口より
    インクを吐出させることを特徴とする請求項26に記載
    のインクジェット記録物の製造方法。
  28. 【請求項28】 請求項23ないし27のいずれか1項
    に記載の製造方法により記録された記録物。
  29. 【請求項29】 インクを吐出して記録媒体に画像を形
    成する記録ヘッドを使用し、前記記録ヘッドを前記記録
    媒体に対向させつつ相対位置を変化させて前記記録媒体
    上に画像を記録するインクジェット記録装置において、 前記記録ヘッドを搭載し前記記録媒体に対して主走査方
    向に移動するキャリッジと、 前記主走査方向の移動経路の中に設定された回復位置に
    対応して設けられ、前記回復位置に前記キャリッジがあ
    るときに前記記録ヘッドの吐出口面に係合するキャッピ
    ング手段と、 前記キャッピング手段を前記吐出口面に向けて前進させ
    後退させるキャップ駆動手段と、 前記キャッピング手段上に設けられた第1の係合部材
    と、 前記キャリッジが前記回復位置にあるときに前記第1の
    係合部材と係合し、かつ前記キャリッジが前記回復位置
    からずれているときには前記キャリッジに当接して前記
    キャッピング部材の前進を阻止するように前記キャリッ
    ジ上に設けられた第2の係合部材とを有することを特徴
    とするインクジェット記録装置。
  30. 【請求項30】 前記第1の係合手段が、前記キャッピ
    ング手段が前進位置にありかつ前記キャリッジが回復位
    置以外の位置にある場合に、前記キャリッジの側面と衝
    突して前記キャリッジの前記回復位置側への復帰を阻止
    しうる位置に設けられ、前記記録ヘッドと前記キャッピ
    ング手段との衝突が防止される請求項29に記載のイン
    クジェット記録装置。
  31. 【請求項31】 前記記録媒体は、布帛である請求項2
    9に記載のインクジェット記録装置。
  32. 【請求項32】 前記記録媒体は織布である請求項31
    に記載のインクジェット記録装置。
  33. 【請求項33】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
    体を備えているインクジェット記録ヘッドである請求項
    29ないし32のいずれか1項に記載のインクジェット
    記録装置。
  34. 【請求項34】 前記記録ヘッドは、前記熱エネルギー
    変換体によって印加される熱エネルギーによりインクに
    状態変化を生起させ、該状態変化に基づいて吐出口より
    インクを吐出させることを特徴とする請求項33記載の
    インクジェット記録装置。
  35. 【請求項35】 インクを吐出して記録媒体に画像を形
    成する記録ヘッドを使用し、前記記録ヘッドを前記記録
    媒体に対向させつつ相対位置を変化させて前記記録媒体
    上に画像を記録するインクジェット記録物の製造方法に
    おいて、 前記記録ヘッドを搭載し前記記録媒体に対して主走査方
    向に移動するキャリッジと、前記主走査方向の移動経路
    の中に設定された回復位置に対応して設けられ、前記回
    復位置に前記キャリッジがあるときに前記記録ヘッドの
    吐出口面に係合するキャッピング手段と、前記キャッピ
    ング手段を前記吐出口面に向けて前進させ後退させるキ
    ャップ駆動手段と、前記キャッピング手段上に設けられ
    た第1の係合部材と、前記キャリッジが前記回復位置に
    あるときに前記第1の係合部材と係合し、かつ前記キャ
    リッジが前記回復位置からずれているときには前記キャ
    リッジに当接して前記キャッピング部材の前進を阻止す
    るように前記キャリッジ上に設けられた第2の係合部材
    とを有するインクジェット記録装置を利用し、 前記記録中に所定のタイミングで前記キャリッジを前記
    回復位置に移動させ、前記キャッピング手段を前記吐出
    口面に係合させ、前記記録ヘッドの回復動作を行なうこ
    とを特徴とするインクジェット記録物の製造方法。
  36. 【請求項36】 前記記録媒体は布帛である請求項35
    に記載のインクジェット記録物の製造方法。
  37. 【請求項37】 前記記録媒体は織布である請求項36
    に記載のインクジェット記録物の製造方法。
  38. 【請求項38】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
    体を備えているインクジェット記録ヘッドである請求項
    35ないし37いずれか1項に記載のインクジェット記
    録物の製造方法。
  39. 【請求項39】 前記記録ヘッドは、前記熱エネルギー
    変換体によって印加される熱エネルギーによりインクに
    状態変化を生起させ、該状態変化に基づいて吐出口より
    インクを吐出させることを特徴とする請求項38に記載
    のインクジェット記録物の製造方法。
  40. 【請求項40】 請求項35ないし39のいずれか1項
    に記載の製造方法により記録された記録物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6207948B1 (en) 1994-09-14 2001-03-27 Canon Kabushiki Kaisha Color filter, display device using color filter, apparatus comprising display device, ink-jet head, and color filter manufacturing method and apparatus

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