JPH06181845A - 電気湯沸器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 収容液体を加熱・保温する電動ポンプ式の電
気湯沸器において、手軽に液体を導出でき、給水操作も
手軽にかつ安全にでき、容器の手入れ作業も容易にでき
ることを目的とする。 【構成】 内部に液体を収容し本体１から着脱可能とし
た容器部２と、容器部２の開口部を覆う中蓋３と、容器
部２内の液体を本体外へ導出する導出管１１と吐出管１
２とからなる導出水路１０と、分離されたポンプ部８と
駆動部９からなる導出手段７と、導水手段７の動作を制
御する操作部１３を備え、導出管１１とポンプ部８は容
器部２の中蓋４側に吐出管１２と駆動部９は本体１側に
それぞれ配設し、駆動部９の動力を磁力によりポンプ部
８に伝える構成としたことにより、導水手段７により手
軽に出液できるとともに、給液操作も手軽にかつ安全に
できて、容器の手入れ作業なども容易にできる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は収容液体を加熱・保温
し、電動ポンプにより本体外へ導出する電気湯沸器に関
する。

【０００２】

【従来の技術】近年、容器内の湯の出湯において、手押
しでのエアーポンプによる出湯方式に代わって使い勝手
を向上させた電動ポンプ式の電気湯沸器が普及しつつあ
る。

【０００３】一方、調理用やオフィス用など湯の用途の
拡大傾向により多量の湯が必要とする場合が増え、電気
湯沸器の収容液体の大容量化が進みつつある。

【０００４】従来は、液体を収容する容器が本体に固定
され、収容液体を外部に導く導出管の途中に電動ポンプ
を設け、外部操作により容器内の液体を導出させていた
（例えば特開平３−２６８７１２号公報参照）。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、収容液体の大容量化に伴い、容器が本体
固定型では給水時の使い勝手が悪く、また容器内の汚れ
・水垢除去等の手入れ作業が困難であるという問題点を
有していた。

【０００６】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、導出手段により手軽に出液できるとともに、給液操
作を手軽にかつ安全にできて、容器の手入れ作業なども
容易にできる電気湯沸器を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項１に記載する電気湯沸器は、内部に液
体を収容し本体に着脱可能とした容器部と、容器部内の
液体を本体外へ導出する導出水路および導出手段と、そ
の導出手段の動作を制御する操作部を備え、導出水路は
本体側に配設した吐出管と中蓋側に配設し吐出管と連通
した導出管からなり、導出手段は導出管に連通し容器部
の下部に配設したポンプ部とそのポンプ部に対向する位
置で本体に配設した駆動部からなり、駆動部の動力を磁
力によりポンプ部に伝える構成とし、請求項２記載の発
明は、その構成に外蓋の開き状態を検知する開閉検知装
置と、その開閉検知装置からの信号により導出手段を制
御する制御装置とを備えた構成としたものである。

【０００８】

【作用】この構成において、操作部を軽く操作して手軽
に出液し、容器部が着脱できて給液や水垢除去などの容
器の手入れ作業が容易となる。

【０００９】また、外蓋の閉じ方が不十分なときや外蓋
が開いているときには、出液操作を行っても液が出ない
こととなる。

【００１０】

【実施例】

（実施例１）以下請求項１記載の本発明の実施例につい
て、図面を参照しながら説明する。

【００１１】図１に示すように、内部に液体を収容し本
体１に着脱可能とした容器部２の開口部は給水口３を形
設した中蓋４で覆われ、その中蓋４は本体１に開閉自在
に軸支された外蓋５で覆われている。６は容器部２内の
液体を加熱する加熱手段、７は分離されたポンプ部８と
駆動部９からなり駆動部９の動力を磁力によりポンプ部
８に伝える導出手段（電動ポンプ）、１０は液体を本体
１外へ導出する導出管１１と吐出管１２とからなる導出
水路、１３は外部操作により導出手段７の動作を制御す
る操作部である。ポンプ部８は、容器内に開口した吸入
口１４と導出管１１に連通した排出口１５と第一のマグ
ネット１６を内蔵し軸支された羽根１７を有する第一の
回転体１８とで構成されている。駆動部９は、第二のマ
グネット１９を内蔵した第二の回転体２０をモータ２１
の回転軸に軸支しており、モータ２１の回転動力を第一
のマグネット１６と第二のマグネット１９間の磁力によ
り伝達する構成としている。図中の２２は外蓋５の下部
に収納でき垂立可能とした容器部２の把手である。

【００１２】上記各構成要素よりなる電気湯沸器につい
て、各構成要素の関係と動作を説明する。

【００１３】まず、給液する場合は、外蓋５を開き容器
部２の把手２２を引き起こして本体１から取り出し、容
器部２単独で中蓋４の給水口３から直接給液し再び本体
１に装着して、外蓋５を閉じ加熱手段６に通電して湯沸
かし・保温を行う。また、出液時は操作部１３を操作し
てモータ２１を回転させ容器部２内のポンプ部８を駆動
させ容器内の液を導出水路１０を介して外部に出液させ
る。

【００１４】以上のように本実施例によれば、導出手段
７のポンプ部８を容器部２側の中蓋４側に設けたので、
手軽に出液操作ができ、使い勝手が良く、また容器に流
出口など余分なものがなくシンプルな形状としているの
で容器自体の手入れが簡単で、しかもポンプ部８は本体
１内に内蔵されていないので手軽に手入れができる。

【００１５】（実施例２）以下請求項２記載の本発明の
実施例について、図面を参照しながら説明する。前述実
施例１と同じ構成部品には同一符号を付して説明は省略
する。

【００１６】図２に示すように本実施例の特徴とすると
ころは、前述実施例１の構成に加え、マイクロスイッチ
などにより外蓋５の開き状態を検知する開閉検知装置２
３と、この開閉検知装置２３からの信号により外蓋５が
開かれていることを検知したときに、操作部１３による
操作中でも導出手段７を優先的に停止させる制御装置２
４を付加したことにある。

【００１７】この構成により、実施例１の効果に加え
て、外蓋５の閉じ方が不十分なときや外蓋５を開いてい
るときには、操作部１３で出液操作を行っても液が出な
いようにでき、また出液中に不意に中蓋４を持ち上げた
ときなども液の飛散がなく安全に使用することができ
る。

【００１８】

【発明の効果】以上の説明からも明らかなように本発明
は、分離された駆動部とポンプ部からなる導出手段のポ
ンプ部を容器部内の中蓋側に設け、磁力により駆動部の
動力をポンプ部へ伝達する構成、その構成に外蓋の開き
状態を検知する開閉検知装置と、その開閉検知装置から
の信号により導出手段を制御する制御装置とを備えた構
成により、導出手段により手軽に出液できるとともに、
給液操作も手軽にかつ安全にできて、容器の手入れ作業
なども容易にできる優れた電気湯沸器を実現できるもの
である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例１の電気湯沸器の概略断面図

【図２】本発明の実施例２の電気湯沸器の概略断面図

【符号の説明】

１ 本体 ２ 容器部 ４ 中蓋 ５ 外蓋 ６ 加熱手段 ７ 導出手段 ８ ポンプ部 ９ 駆動部 １０ 導出水路 １１ 導出管 １２ 吐出管 １３ 操作部 ２３ 開閉検知装置 ２４ 制御装置

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 内部に液体を収容する容器を有し本体に
   着脱可能とした容器部と、前記容器部の開口部を液密に
   覆う中蓋と、前記中蓋を覆う外蓋と、前記容器部内の液
   体を加熱する加熱手段と、前記液体を本体外へ導出する
   導出水路および導出手段と、前記導出手段の動作を制御
   する操作部とを備えた電気湯沸器であって、前記導出水
   路は本体側に配設した本体外に開口した吐出管と前記中
   蓋側に配設した前記吐出管と連通した導出管からなり、
   前記導出手段は前記導出管に連通し前記容器部の下部に
   配設したポンプ部と、前記ポンプ部に対向する位置で本
   体に配設した駆動部からなり、前記駆動部の動力を磁力
   により前記ポンプ部に伝えるようにした電気湯沸器。
2. 【請求項２】 外蓋の開き状態を検知する開閉検知装置
   と、前記開閉検知装置からの信号により導出手段を制御
   する制御装置を備えた請求項１記載の電気湯沸器。