JPH06181652A - 多細胞藻類の培養方法とその装置 - Google Patents

多細胞藻類の培養方法とその装置

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JPH06181652A
JPH06181652A JP36171992A JP36171992A JPH06181652A JP H06181652 A JPH06181652 A JP H06181652A JP 36171992 A JP36171992 A JP 36171992A JP 36171992 A JP36171992 A JP 36171992A JP H06181652 A JPH06181652 A JP H06181652A
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JP
Japan
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algae
culture
multicellular
water tank
zooplankton
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JP36171992A
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Toshiro Sekine
敏朗 関根
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) [目的]ノリ、ウルスリックス等多細胞藻類の培養にお
いて、クロレラ等単細胞微細藻類の多細胞藻類表面での
付着および増殖を防ぎ、多細胞藻類を効果的に増殖させ
ることのできる方法および装置を提供することを目的と
する。 [構成]大気下に開放された水槽1内に多細胞藻類fを
固定化し、該水槽内に培養液を導入し、光照射条件下該
多細胞藻類を伸長増殖させるとともに、前記水槽内に動
物プランクトン培養水槽2内で培養された微細藻類を餌
として利用するミジンコ等動物プランクトンを添加する
よう構成してある。

Description

【発明の詳細な説明】 [0001] [産業上の利用分野]本発明は、ノリ、ウルスリックス
(ヒビミドロ)等多細胞藻類の培養方法とその装置に関
する。 [0002] [従来の技術]本発明者は、先に、ノリ、ウルスリック
ス等多細胞藻類の培養に関する提案を行なってきた。本
発明はこれらに関するものである。水路にウルスリック
スを固定化し、流水条件で培養していると、夏期にウル
スリックス藻体の表面に単細胞微細藻類が付着し、ウル
スリックスの伸長増殖が抑制されるという問題がある。 [0003] [発明が解決しようとする課題]そこで本発明は、単細
胞微細藻類の多細胞藻類表面での付着および増殖を防
ぎ、多細胞藻類を効果的に増殖させることのできる方法
および装置を提供することを目的とする。 [0004] [問題を解決するための手段]すなわち本発明は、第1
に大気下に開放された水槽内に多細胞藻類を固定化し、
該水槽内に培養液を導入し、光照射条件下該多細胞藻類
を伸長増殖させるとともに、前記水槽内に動物プランク
トンを添加することを特徴とする多細胞藻類の培養方法
であり、第2に多細胞藻類をその内部に固定化し培養す
るための大気下に開放された藻類培養水槽、該藻類培養
水槽の培養液を流動させるための水流動機構、および該
藻類培養水槽内に添加する動物プランクトンを培養する
ための動物プランクトン培養水槽を備えることを特徴と
する多細胞藻類の培養装置である。 [0005] [実施例と作用]次に、実施例にもとづいて本発明を更
に詳しく説明する。図1および図2は本発明の一実施例
を示す図面であり、それぞれ平面図、A−A縦断面図で
ある。装置は、藻類培養水槽1と動物プランクトン培養
水槽2からなる。藻類培養水槽1は、隔壁3により上下
に区画され、その上下が下方に伸び屈曲し、ふたたび上
方に伸びる連通流路4、および連通流路5で連通された
1つの無端状水路に構成され、連通流路4の下方には空
気または炭酸ガス強化空気を通気し培養液を流す送水装
置としての散気装置6が設けられ、水流動機構が形成さ
れている。ミジンコ等動物プランクトン培養水槽2に
は、その底部に空気を通気するための散気装置7が設け
られ、藻類培養水槽1へ動物プランクトン培養水槽2内
で培養したミジンコ等動物プランクトンを供給するため
の供給管8が設けられている。隔壁3の上部に多細胞藻
類でありその細胞が単条単列無分枝の糸状緑藻類である
ウルスリックスfを付着増殖させ固定化する。藻類培養
水槽1の上部上流端には泡が水路面に移行するのを防ぐ
板状の泡ストッパー9、下流端には脱離した藻体を捕捉
するためのスクリーン10が設けられている。ブロワー
11の作動により流量調節弁12で調節された流量の空
気を通気管15により散気装置6から培養液に通気する
と、エアリフト効果により藻類培養水槽1内に矢印の方
向の循環流が生成する。上方から光を受けたウルスリッ
クスfはゆれながら培養液から養分を吸収し伸長増殖す
る。動物プランクトン培養水槽2では空気通気下クロレ
ラ液を添加しながらミジンコを培養し、このミジンコを
供給管8により藻類培養水槽1内に添加する。添加され
たミジンコは、藻類培養水槽1内で、ウルスリックスf
藻体表面に付着した微細藻類および培養液に浮遊してい
る微細藻類を餌として利用しながら増殖し、ウルスリッ
クスfの光および養分の吸収を良好な状態に維持し、そ
の良好な増殖を保証する。本発明における多細胞藻類と
は吸着器を形成し付着増殖する、藻体が糸状または葉状
を呈する、紅藻類、褐藻類、緑藻類に属する藻類をい
う。この中で細胞が単条単列無分枝の糸状緑藻類は、藻
類培養水槽1内で培養すると流れにそって、長く伸長増
殖し、上下方向に重なり、水路底面上をすべて藻体で覆
うことが簡単にでき、光利用性が著しく大きいという利
点がある。このような単条単列無分枝の糸状緑藻類を挙
げれば下記のとおりである。ヒビミドロ属 Ulotr
ix sp. ホルミデイウム属 Hormid
ium sp. サヤミドロ属 Oedogonium
sp. ヨコワミドロ属 Sphaeroplea
sp. ヒザオリ属 Mougeotia sp.
ホシミドロ属 Zygnema sp. ア
オミドロ属Spirogyra sp.しかし単条単列
無分枝の糸状緑藻類の培養において、特に夏期に微細藻
類が糸状緑藻類の表面に付着し、糸状緑藻類の伸長増殖
が抑制され、さらには切断されやすくなり、水路底面上
をすべて藻体で覆うことができないことがあり、この場
合収穫量が減少した。このような状態の藻類培養水槽1
内に、別に培養したミジンコをプランクトンネットです
くい添加してやると、ミジンコに糸状緑藻類の表面に付
着した微細藻類が食べられ、糸状緑藻類が再び活発に伸
長増殖するようになり、上下方向に重なり、水路底面上
をすべて藻体で覆うようになった。このように単条単列
無分枝の糸状緑藻類の培養において、ミジンコの添加は
大きな効果がある。他の葉状を呈する、紅藻類、褐藻
類、緑藻類の培養においても、葉状体の表面に微細藻類
が付着増殖することが知られているので、同様の効果が
あることは明白である。本発明における動物プランクト
ンとは、微細藻類等植物プランクトンを食べる中型プラ
ンクトンをさし、輪虫類(Rotatoria)に属す
るもの特にワムシ、甲殻類(Crustacea)に属
するもの特にミジンコは、自然の水域で簡単に採取で
き、光合成細菌、クロレラ等微細藻類で簡単に大量培養
でき、有効である。特にミジンコは比較的大型であるの
で取り扱いが簡単である。藻類培養水槽1内の培養液を
流動させることにより、培養液中の栄養分が迅速に藻体
に吸収される。図1、図2に示したように、藻類培養水
槽1を水路状に構成すると、切断された藻体は流末で収
穫でき、省力的である。 [0006] [発明の効果]以上本発明によれば、単細胞微細藻類の
多細胞藻類表面での付着および増殖を防ぎ、多細胞藻類
を効果的に増殖させることができ、収穫量が増加する。 [0007]
【図面の簡単な説明】 [図1]本発明の一実施例を示す平面図である。 [図2]図1におけるA−A縦断面図である。 [符号の説明] 1は藻類培養水槽、2は動物プランクトン培養水槽、3
は隔壁、4は連通流路、5は連通流路、6は散気装置、
7は散気装置、8は供給管、9は泡ストッパー、10は
スクリーン、11はブロワー、12は流量調節弁、13
は流量調節弁、14は弁、15は通気管、16は通気
管、fはウルスリックス、矢印は流れの方向を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 [請求項1]大気下に開放された水槽内に多細胞藻類を
    固定化し、該水槽内に培養液を導入し、光照射条件下該
    多細胞藻類を伸長増殖させるとともに、前記水槽内に動
    物プランクトンを添加することを特徴とする多細胞藻類
    の培養方法。 [請求項2]前記多細胞藻類が、その細胞が単条単列無
    分枝の糸状緑藻類であることを特徴とする請求項1記載
    の多細胞藻類の培養方法。 [請求項3]前記動物プランクトンがミジンコであるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載の多細胞藻類
    の培養方法。 [請求項4]多細胞藻類をその内部に固定化し培養する
    ための大気下に開放された藻類培養水槽、該藻類培養水
    槽の培養液を流動させるための水流動機構、および該藻
    類培養水槽内に添加する動物プランクトンを培養するた
    めの動物プランクトン培養水槽を備えることを特徴とす
    る多細胞藻類の培養装置。 [請求項5]前記藻類培養水槽が水路状水槽に構成さ
    れ、該水路の下流端から上流端に培養液を送るための送
    水装置を設け、これによって前記水流動機構を形成した
    ことを特徴とする請求項4記載の多細胞藻類の培養装
    置。
JP36171992A 1992-12-15 1992-12-15 多細胞藻類の培養方法とその装置 Pending JPH06181652A (ja)

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JPH06181652A true JPH06181652A (ja) 1994-07-05

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ID=18474655

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005261341A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Yanmar Co Ltd プランクトン培養装置
CN103999763A (zh) * 2014-04-18 2014-08-27 中国科学院海洋研究所 一种清除大型经济海藻生活史微观阶段杂藻污染的方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005261341A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Yanmar Co Ltd プランクトン培養装置
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