JPH06181139A - 整列巻線方法および整列巻線装置 - Google Patents

整列巻線方法および整列巻線装置

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JPH06181139A
JPH06181139A JP33286292A JP33286292A JPH06181139A JP H06181139 A JPH06181139 A JP H06181139A JP 33286292 A JP33286292 A JP 33286292A JP 33286292 A JP33286292 A JP 33286292A JP H06181139 A JPH06181139 A JP H06181139A
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JP
Japan
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bobbin
winding
pulley
spindle
nozzle
Prior art date
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Pending
Application number
JP33286292A
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English (en)
Inventor
Hideo Hara
英男 原
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Nittoku Engineering Co Ltd
Original Assignee
Nittoku Engineering Co Ltd
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Publication date
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  • Coil Winding Methods And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボビンに線材を巻線する方法、および装置を
改良して、装置を大形化することなく、かつ、高精度の
駆動制御を必要とせずに、高品質の整列巻きを可能なら
しめる。 【構成】 ボビン1を取り付けて回転するスピンドル2
と平行にプーリーガイド軸6を設け、プーリー5を回転
自在かつ摺動自在に支承する。ノズル3から繰り出され
る線材4を上記プーリー5に巻き掛け、ボビン1の巻胴
部1aに巻き取りつつ整列巻線が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆる軸回し方式で
ボビンに線材を巻回してコイルを構成する場合、巻成さ
れた線材を整列させるための方法、および同装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、この方式による巻線作業の説明
図である。ボビン1は巻胴部1aと、その両端のフラン
ジ1bとよりなり、スピンドル2に取り付けられて円弧
矢印Rのごとく回転せしめられる。線材4はノズル3か
ら繰り出され、回転しつつあるボビン1の巻胴部1bに
巻き取られる形で巻成される。この巻線作業では、巻成
されたコイルが整列していることが望ましく、乱巻き状
態(いわゆるガラ巻き)になると外観を損じて商品価値
が低下するのみでなく、電線使用量が増加し、コイルの
直流抵抗が増大し、体積が大きくなって、電気的特性が
悪くなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術を描いた図3
の巻線作業において整列巻きを行なうには、同図に示し
た角θが直角か、若しくは直角よりも僅かに小さいこと
を必要条件とする。しかし、巻線の進行に伴って、巻き
つけられつつある線材4aの位置が矢印r方向に移動す
ると前記の角θが次第に小さくなって整列巻きが行われ
なくなる。この場合に整列巻きを行なうため、ノズル3
の位置を著しく遠ざけるか、若しくは該ノズル3を往復
矢印Trのようにトラバースさせる技術が公知である。
多層巻きする場合、1層目の整列巻きが難しく、2層目
を巻線するときは1層目のコイルの表面の螺旋面に案内
されるので比較的容易である。n層目を巻線するときは
(n−1)層目のコイルに案内される。前述の公知技術
を適用してノズル3の位置を遠ざけると、巻線機の全体
的構造が巨大になるという不具合を招く。また、ノズル
3を往復矢印Trのごとくトラバースさせることは、実
際問題においては種々の技術的困難を伴う。例えば イ.多軸巻線機の場合、ボビン1とノズル3との位置関
係は軸ごとに微妙に異なり、全軸を一斉に調整すること
は容易でない。この不具合は線材4の径が小さいとき顕
著である。
【0004】ロ.反転時の制御が難しい。すなわち図示
の矢印r方向に巻回していってフランジ1bに達したと
き、巻き付けられつつある線材は該フランジ1bに押し
返されて、反矢印r方向に巻線の進行方向が反転する。
この反転と完全に同期させてノズル3のトラバース方向
を反転させることは容易でなく、タイミング誤差の絶無
を期し難い。この僅かなタイミングの狂いが整列を乱す
虞れが有る。上記のタイミング誤差を少なくするため、
応答性の良いサーボモータでノズルのトラバースを駆
動,制御すると有効であるが、サーボモータおよびその
制御機構が高価である。
【0005】本発明は上述の事情に鑑みて為されたもの
であって、ノズルをボビンから著しく遠ざけることな
く、しかもノズルをトラバースさせることなく(ノズル
のトラバースを併用することもできるが、その場合も高
精度の制御を必要とせず)低コストで高品質の整列巻き
を行い得る、多軸式巻線に好適な方法、および同装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに創作した本発明の基本的原理について、その実施例
に対応する図1を参照して略述すると、スピンドル2と
平行にプーリーガイド軸6が配置され、このプーリーガ
イド軸に対して軸心まわりの回転自在に、かつ軸心方向
の摺動自在に、プーリー5が支承されている。ノズル3
から繰り出される線材4を上記プーリー軸5に巻き掛
け、ボビン1を回転させて上記の線材4を巻き取りつつ
巻線する。上述の原理に基づき、これを実用面に適用す
るための手順として、本発明に係る整列巻線方法は、ボ
ビンをスピンドルに取り付けて回転させながら、ノズル
から繰り出される線材を上記ボビンに整列巻線する方法
において、円柱面を有する部材を上記ボビンと平行に配
置するとともに、上記円柱面を有する部材を軸心まわり
の回転自在、かつ軸心方向の摺動自在に支承し、ノズル
から繰り出された線材を上記円柱面を有する部材に巻き
掛けて、前記ボビンで巻き取ることを特徴とする。
【0007】本発明の装置は、ボビンを取り付けて回転
させるスピンドルと、上記ボビンの周囲を回転すること
なく線材を誘導するノズルとを具備している巻線機にお
いて、前記のスピンドルと平行に配置されたプーリーガ
イド軸と、上記プーリーガイド軸によって軸心まわりの
回転自在かつ軸心方向の摺動自在に支承されているプー
リーとを有することを特徴とする。
【0008】
【作用】上述の整列巻線装置を用いて上述の整列巻線方
法を実施すると、線材4の走行に伴ってプーリー5が回
転せしめられ、該プーリー5はプーリーガイド軸6の軸
心方向に摺動しつつ巻線作動に追随して整列巻きを自動
的に誘導する。
【0009】
【実施例】図1は本発明に係る整列巻線装置の1実施例
を示す模式図である。本実施例は図3に示した従来例に
本発明を適用して改良したものであって、図3における
と同一の符号を付したものは前記従来例におけると同様
ないし類似の構成部分である。スピンドル2と平行に、
プーリーガイド軸6を配置するとともに、円筒状のプー
リー5を構成し、前記のプーリーガイド軸6により該プ
ーリー5を回転自在かつ摺動自在に支承する。ノズル3
から繰り出される線材4を上記のプーリー5に巻き掛
け、ボビン1の巻胴部1aに取り付けて該ボビンを円弧
矢印Rのごとく回転させる。これにより線材4は巻胴部
1aに巻き付けられてコイルが巻成される。上記の作動
において線材4が矢印a,bのごとく走行しつつ、前記
のプーリー5を回転させる。この場合、プーリー5の回
転抵抗は非常に小さいので、該プーリー5と線材4との
間にほとんど滑りを生じない。このようにして線材4の
線速と等しい周速でプーリー5が空転しつつ、ボビン1
の自己整列作用を妨げないよう、往復矢印Tのごとく追
随する。これにより、ノズル3を図の上方に遠ざけなく
ても図示の角φが常にほぼ直角に保たれ、乱巻き(がら
巻き)が防止される。
【0010】本実施例の装置は、前記のプーリーガイド
軸6を軸心方向に、往復矢印tのごとく駆動・制御する
手段(図示省略)が設けられている。先に述べたごとく
1層目の巻線に際しては比較的整列が難しいので、1層
目の巻線に際しては、線材4の巻込部4a´が矢印rの
ごとく移動するのに合わせて前記プーリーガイド軸6を
同方向(図において右方)に移動させると、整列状態が
良くなる。この場合のプーリーガイド軸のトラバース
は、積極的に整列巻きを誘導するものではなく、プーリ
ー5がプーリーガイド軸6に沿って右方に摺動するにつ
いての摺動抵抗の影響を軽減し、追随性を助けるという
意味あいのものであるから、該プーリーガイド軸6のト
ラバース制御は高精度を要しない。また、本発明方法の
実施に際してノズル3のトラバースを併用することを妨
げない。本発明によれば通常の場合はノズル3をトラバ
ースさせなくても高精度の整列巻きを行い得るが、ボビ
ン1の長さ寸法が非常に大きい場合はノズル3をトラバ
ースさせることが望ましい。ただし、この場合のノズル
のトラバースは「整列」という作用に関しては補助的な
ものであって、該ノズルのトラバース制御には高精度を
必要としない。多層巻きコイルの2層目以降について
は、既に巻成されている層の表面の螺旋形状がガイド役
を果たすので、プーリーガイド軸6のトラバースは必要
でない。しかし、2層目以降に該プーリーガイド軸6の
トラバースを併用しても本発明の技術的範囲に属するこ
とに変わりは無い。
【0011】図2は上記と異なる実施例の要部を示す模
式図である。本例の(図2)は、前例(図1)における
円筒状プーリー5に代えて段付き円柱状の回転軸7を設
けた。7aは、前例におけるプーリーと同様の役目を果
たす大径部であって、その両端に1対の小径部7bが、
それぞれ同心状に一体連設されている。上記1対の小径
部7bは、それぞれ軸受8によって回転自在、かつ摺動
自在に支承されている。
【0012】本例によっても前例と同様の作用,効果が
得られる。ただし、本例(図2)において1層目の巻線
をする際に整列性を補助するには、駆動・制御手段(図
示省略)によって回転軸7を図の左右方向にトラバース
させる。この場合においても、線材4は、フランジを有
しない回転軸大径部7aにフリーに巻き掛けられている
だけであるから、該回転軸のトラバース制御に高精度を
必要としない。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る整列
巻線方法によれば、巻線装置を大形化させること無く、
また高精度の制御を必要とせずに整列巻きを行うことが
できる。また、本発明に係る整列巻線装置によれば、上
記の発明方法を容易に実施してその効果を充分に発揮せ
しめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る整列巻線装置の1実施例を示し、
部分的に破断して描いた正面図である。
【図2】上記と異なる実施例に係る本発明の整列巻線装
置の要部を抽出して描いた説明図である。
【図3】従来例の巻線装置の構造、および従来技術にお
ける課題を説明するための正面図である。
【符号の説明】
1…ボビン,1a…巻胴部,1b…フランジ,2…スピ
ンドル,3…ノズル,4…線材,5…プーリー,6…プ
ーリーガイド軸,7…回転軸,7a…大径部,7b…小
径部,8…軸受。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボビンをスピンドルに取り付けて回転さ
    せながら、ノズルから繰り出される線材を上記ボビンに
    整列巻線する方法において、 円柱面を有する部材を上記ボビンと平行に配置するとと
    もに、上記円柱面を有する部材を軸心まわりの回転自
    在、かつ軸心方向の摺動自在に支承し、 ノズルから繰り出された線材を上記円柱面を有する部材
    に巻き掛けて、前記ボビンで巻き取ることを特徴とす
    る、整列巻線方法。
  2. 【請求項2】 前記のボビンに線材を巻線する場合、1
    層目を巻線する間、前記回転軸を軸心方向にトラバース
    させることを特徴とする、請求項1に記載した整列巻線
    方法。
  3. 【請求項3】 ボビンを取り付けて回転させるスピンド
    ルと、上記ボビンの周囲を回転することなく線材を誘導
    するノズルとを具備している巻線機において、前記のス
    ピンドルと平行に配置されたプーリーガイド軸と、上記
    プーリーガイド軸によって軸心まわりの回転自在かつ軸
    心方向の摺動自在に支承されているプーリーとを有する
    ことを特徴とする整列巻線装置。
  4. 【請求項4】 上記プーリーガイド軸は、スピンドルの
    回転に伴って軸心方向に移動せしめられる手段を備えて
    いることを特徴とする、請求項3に記載した整列巻線装
    置。
  5. 【請求項5】 ボビンを取り付けて回転させるスピンド
    ルと、上記ボビンの周囲を回転することなく線材を誘導
    するノズルとを具備している巻線機において、前記のス
    ピンドルと平行に、回転自在かつ摺動自在に支承されて
    いる回転軸を有することを特徴とする整列巻線装置。
  6. 【請求項6】 前記の回転軸は、スピンドルの回転に伴
    って軸心方向に移動せしめられる手段を備えていること
    を特徴とする、請求項5に記載した整列巻線装置。
  7. 【請求項7】 前記のスピンドルが複数個設けられてい
    て、それぞれのスピンドルがボビンを取り付けて回転す
    る構造であって、かつ、それぞれのスピンドルに対応し
    て複数個のプーリーが設けられていることを特徴とす
    る、請求項3又は請求項5に記載した整列巻線装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7053515B2 (en) 2002-10-22 2006-05-30 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Rotor for dynamo-electric machine

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7053515B2 (en) 2002-10-22 2006-05-30 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Rotor for dynamo-electric machine
CN1328839C (zh) * 2002-10-22 2007-07-25 三菱电机株式会社 旋转电机的转子

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990216