JPH06179631A - ノルボルネン骨格を有するポリエン化合物およびその製造方法 - Google Patents
ノルボルネン骨格を有するポリエン化合物およびその製造方法Info
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- JPH06179631A JPH06179631A JP33437492A JP33437492A JPH06179631A JP H06179631 A JPH06179631 A JP H06179631A JP 33437492 A JP33437492 A JP 33437492A JP 33437492 A JP33437492 A JP 33437492A JP H06179631 A JPH06179631 A JP H06179631A
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C53/00—Shaping by bending, folding, twisting, straightening or flattening; Apparatus therefor
- B29C53/80—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C53/82—Cores or mandrels
- B29C53/821—Mandrels especially adapted for winding and joining
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C37/00—Component parts, details, accessories or auxiliary operations, not covered by group B29C33/00 or B29C35/00
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- B29C37/0017—Discharging moulded articles from the mould by stripping articles from mould cores
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、耐候性、耐熱性、耐オゾン性に優
れしかも加硫速度が速い不飽和性エチレン系共重合体を
形成しうるような新規なポリエン化合物を提供すること
を目的としている。 【構成】本発明に係るポリエン化合物はノルボルネン骨
格を有しており、一般式[I]または[II]で表され
る。 【化1】 【化2】 本発明に係るポリエン化合物の製造方法は、一般式(i)
または(iii) で表されるノルボルナジエンと、一般式(i
i)で表されるポリエンとを反応させて上記一般式[I]
または[II]で表されるポリエン化合物を得る。
れしかも加硫速度が速い不飽和性エチレン系共重合体を
形成しうるような新規なポリエン化合物を提供すること
を目的としている。 【構成】本発明に係るポリエン化合物はノルボルネン骨
格を有しており、一般式[I]または[II]で表され
る。 【化1】 【化2】 本発明に係るポリエン化合物の製造方法は、一般式(i)
または(iii) で表されるノルボルナジエンと、一般式(i
i)で表されるポリエンとを反応させて上記一般式[I]
または[II]で表されるポリエン化合物を得る。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、ノルボルネン骨格を有す
る新規なポリエン化合物およびその製造方法に関する。
る新規なポリエン化合物およびその製造方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】ポリエン化合物は、1分子中に炭
素−炭素二重結合を2個以上有する化合物であって、従
来数多くのポリエン化合物が知られている。たとえばポ
リエン化合物としては、1,3-ブタジエン、1,3-ペンタジ
エン、1,4-ヘキサジエン、エチリデン-2-ノルボルネ
ン、ジシクロペンタジエンなどが知られている。
素−炭素二重結合を2個以上有する化合物であって、従
来数多くのポリエン化合物が知られている。たとえばポ
リエン化合物としては、1,3-ブタジエン、1,3-ペンタジ
エン、1,4-ヘキサジエン、エチリデン-2-ノルボルネ
ン、ジシクロペンタジエンなどが知られている。
【0003】ところでこのようなポリエン化合物と、た
とえば、エチレン、プロピレンなどとを共重合させるこ
とによって得られる不飽和性共重合体は、加硫可能なポ
リマーであって、耐候性、耐熱性、耐オゾン性に優れて
おり、自動車工業部品、工業用ゴム製品、電気絶縁材、
土木建材用品、ゴム引布等のゴム製品として、またポリ
プロピレン、ポリスチレン等へのプラスチックブレンド
用材料などとして広く用いられている。
とえば、エチレン、プロピレンなどとを共重合させるこ
とによって得られる不飽和性共重合体は、加硫可能なポ
リマーであって、耐候性、耐熱性、耐オゾン性に優れて
おり、自動車工業部品、工業用ゴム製品、電気絶縁材、
土木建材用品、ゴム引布等のゴム製品として、またポリ
プロピレン、ポリスチレン等へのプラスチックブレンド
用材料などとして広く用いられている。
【0004】このような不飽和性エチレン系共重合体の
うちでもエチレン・プロピレン・5-エチリデン-2- ノル
ボルネン共重合体は、他の不飽和性エチレン系共重合体
に比べ、加硫速度が速く特に広く用いられている。
うちでもエチレン・プロピレン・5-エチリデン-2- ノル
ボルネン共重合体は、他の不飽和性エチレン系共重合体
に比べ、加硫速度が速く特に広く用いられている。
【0005】しかしながら従来の不飽和性エチレン系共
重合体は、たとえばエチレン・プロピレン・5-エチリデ
ン-2-ノルボルネン共重合体であっても、天然ゴム、ス
チレン・ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジエン
ゴム、ニトリルゴムなどのジエン系ゴムに比べると加硫
速度が遅く、ジエン系ゴムとの共加硫性に劣っていた。
重合体は、たとえばエチレン・プロピレン・5-エチリデ
ン-2-ノルボルネン共重合体であっても、天然ゴム、ス
チレン・ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジエン
ゴム、ニトリルゴムなどのジエン系ゴムに比べると加硫
速度が遅く、ジエン系ゴムとの共加硫性に劣っていた。
【0006】またこのような不飽和性エチレン系共重合
体は、加硫速度が遅いため、加硫時間を短くしたり、あ
るいは加硫温度を低下させることにより加硫時の消費エ
ネルギー量を減少させて、加硫ゴムを生産性よく製造す
ることが困難であった。
体は、加硫速度が遅いため、加硫時間を短くしたり、あ
るいは加硫温度を低下させることにより加硫時の消費エ
ネルギー量を減少させて、加硫ゴムを生産性よく製造す
ることが困難であった。
【0007】したがって、もしエチレンなどのα−オレ
フィンと共重合させた場合に、耐候性、耐熱性、耐オゾ
ン性に優れ、しかも加硫速度が速い不飽和性エチレン系
共重合体ゴムを製造しうるようなポリエン化合物の出現
すれば、その工業的価値は極めて大きい。
フィンと共重合させた場合に、耐候性、耐熱性、耐オゾ
ン性に優れ、しかも加硫速度が速い不飽和性エチレン系
共重合体ゴムを製造しうるようなポリエン化合物の出現
すれば、その工業的価値は極めて大きい。
【0008】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に鑑み
てなされたものであって、耐候性、耐熱性、耐オゾン性
に優れしかも加硫速度が速い不飽和性エチレン系共重合
体を形成しうる新規なポリエン化合物を提供することを
目的としている。
てなされたものであって、耐候性、耐熱性、耐オゾン性
に優れしかも加硫速度が速い不飽和性エチレン系共重合
体を形成しうる新規なポリエン化合物を提供することを
目的としている。
【0009】
【発明の概要】本発明に係るポリエン化合物は、ノルボ
ルネン骨格を有しており、下記一般式[I]または[I
I]で表される。
ルネン骨格を有しており、下記一般式[I]または[I
I]で表される。
【0010】
【化7】
【0011】(式中、nは1〜5の整数であり、R1 は
炭素数1〜8のアルキル基であり、R2 〜R12はそれぞ
れ独立に水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であ
る。ただしR2 およびR3 が同時に水素原子であること
はない。)。
炭素数1〜8のアルキル基であり、R2 〜R12はそれぞ
れ独立に水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であ
る。ただしR2 およびR3 が同時に水素原子であること
はない。)。
【0012】
【化8】
【0013】[式中、R5 〜R16はそれぞれ独立に水素
原子または炭素数1〜8のアルキル基であり、R4 およ
びR4'のいずれか一方は水素原子または炭素数1〜8の
アルキル基であり、他方は下記の基である: −(CH2)n−CR3=CR2CR1 (nは1〜5の整数であり、R1 は炭素数1〜8のアル
キル基であり、R2 〜R 3 は水素原子または炭素数1〜
8のアルキル基である。ただしR2 およびR3 が同時に
水素原子であることはない。)]。
原子または炭素数1〜8のアルキル基であり、R4 およ
びR4'のいずれか一方は水素原子または炭素数1〜8の
アルキル基であり、他方は下記の基である: −(CH2)n−CR3=CR2CR1 (nは1〜5の整数であり、R1 は炭素数1〜8のアル
キル基であり、R2 〜R 3 は水素原子または炭素数1〜
8のアルキル基である。ただしR2 およびR3 が同時に
水素原子であることはない。)]。
【0014】本発明に係る式[I]で表されるポリエン
化合物は、下記一般式(i) で表されるノルボルナジエン
と、下記一般式(ii)で表されるポリエンとを、反応させ
ることにより製造することができる。
化合物は、下記一般式(i) で表されるノルボルナジエン
と、下記一般式(ii)で表されるポリエンとを、反応させ
ることにより製造することができる。
【0015】
【化9】
【0016】(式(i) 中、R9 〜R12はそれぞれ独立に
水素原子または炭素数1〜8のアルキル基である。)、
水素原子または炭素数1〜8のアルキル基である。)、
【0017】
【化10】
【0018】(式(ii)中、nは1〜5であり、R1 〜R
8 はそれぞれ独立に水素原子または炭素数1〜8のアル
キル基である。ただしR2 とR3 とが同時に水素原子で
あることはない。)。
8 はそれぞれ独立に水素原子または炭素数1〜8のアル
キル基である。ただしR2 とR3 とが同時に水素原子で
あることはない。)。
【0019】また本発明に係る式[II]で表されるポリ
エン化合物は、下記一般式(iii) で表されるノルボルナ
ジエンと、上記一般式(ii)で表されるポリエンとを、反
応させることにより製造することができる。
エン化合物は、下記一般式(iii) で表されるノルボルナ
ジエンと、上記一般式(ii)で表されるポリエンとを、反
応させることにより製造することができる。
【0020】
【化11】
【0021】(式(iii) 中、R9 〜R12はそれぞれ独立
に水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であ
る。)。
に水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であ
る。)。
【0022】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係るノルボルネン
骨格を有するポリエン化合物およびその製造方法につい
て具体的に説明する。
骨格を有するポリエン化合物およびその製造方法につい
て具体的に説明する。
【0023】本発明に係るポリエン化合物は、ノルボル
ネン骨格を有する下記一般式[I]または[II]で表さ
れる。
ネン骨格を有する下記一般式[I]または[II]で表さ
れる。
【0024】
【化12】
【0025】(式中、nは1〜5の整数である。またR
1 は炭素数1〜8のアルキル基であり、R2 〜R12はそ
れぞれ独立に水素原子または炭素数1〜8のアルキル基
であるが、R2 およびR3 が同時に水素原子であること
はない。)
1 は炭素数1〜8のアルキル基であり、R2 〜R12はそ
れぞれ独立に水素原子または炭素数1〜8のアルキル基
であるが、R2 およびR3 が同時に水素原子であること
はない。)
【0026】
【化13】
【0027】[式中、R5 〜R16はそれぞれ独立に水素
原子または炭素数1〜8のアルキル基であり、R4 およ
びR4'のいずれか一方は水素原子または炭素数1〜8の
アルキル基であり、他方は下記の基である: −(CH2)n−CR3=CR2CR1 (nは1〜5の整数であり、R1 は炭素数1〜8のアル
キル基であり、R2 〜R 3 は水素原子または炭素数1〜
8のアルキル基である。ただしR2 およびR3 が同時に
水素原子であることはない。)]上記のような炭素数1
〜8のアルキル基としては、具体的に、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、n-ブチル基、i-ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基などが挙げら
れる。
原子または炭素数1〜8のアルキル基であり、R4 およ
びR4'のいずれか一方は水素原子または炭素数1〜8の
アルキル基であり、他方は下記の基である: −(CH2)n−CR3=CR2CR1 (nは1〜5の整数であり、R1 は炭素数1〜8のアル
キル基であり、R2 〜R 3 は水素原子または炭素数1〜
8のアルキル基である。ただしR2 およびR3 が同時に
水素原子であることはない。)]上記のような炭素数1
〜8のアルキル基としては、具体的に、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、n-ブチル基、i-ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基などが挙げら
れる。
【0028】このような式[I]または[II]で表され
るノルボルネン骨格を有するポリエンとしては、具体的
に下記のような化合物が挙げられる。
るノルボルネン骨格を有するポリエンとしては、具体的
に下記のような化合物が挙げられる。
【0029】
【化14】
【0030】
【化15】
【0031】
【化16】
【0032】
【化17】
【0033】
【化18】
【0034】
【化19】
【0035】
【化20】
【0036】
【化21】
【0037】
【化22】
【0038】
【化23】
【0039】
【化24】
【0040】上記のような本発明に係るノルボルネン骨
格を有するポリエン化合物の構造は、赤外線吸収スペク
トル、質量分析、 1H−NMRスペクトルあるいは13C
−NMRスペクトルを測定することにより決定される。
格を有するポリエン化合物の構造は、赤外線吸収スペク
トル、質量分析、 1H−NMRスペクトルあるいは13C
−NMRスペクトルを測定することにより決定される。
【0041】上記のような本発明に係るノルボルネン骨
格を有するポリエン化合物は、通常下記のような立体異
性構造(エンド体、エキソ体)を有する。式[I]で表
されるポリエン化合物としては、エンド体とエキソ体と
の立体異性構造体が存在する。
格を有するポリエン化合物は、通常下記のような立体異
性構造(エンド体、エキソ体)を有する。式[I]で表
されるポリエン化合物としては、エンド体とエキソ体と
の立体異性構造体が存在する。
【0042】また式[II]で表されるポリエン化合物と
しては、4種のジアステレオマーが存在する。なおポリ
エン化合物が、上記構造を有していることは、この共重
合体の 1H−NMRスペクトルあるいは13C−NMRス
ペクトルなどを測定することによって確認することがで
きる。
しては、4種のジアステレオマーが存在する。なおポリ
エン化合物が、上記構造を有していることは、この共重
合体の 1H−NMRスペクトルあるいは13C−NMRス
ペクトルなどを測定することによって確認することがで
きる。
【0043】本発明に係るノルボルネン骨格を有するポ
リエン化合物は、化合物によってもことなるが、減圧下
(0.1mmHg)で測定される沸点が、通常、70〜
150℃である。
リエン化合物は、化合物によってもことなるが、減圧下
(0.1mmHg)で測定される沸点が、通常、70〜
150℃である。
【0044】本発明に係るポリエン化合物は、(i) ノル
ボルナジエンあるいは(ii)5-ビニル-ノルボルネンと、
(iii) ポリエン類とを、ディールスアルダー反応により
縮合反応させることにより製造される。
ボルナジエンあるいは(ii)5-ビニル-ノルボルネンと、
(iii) ポリエン類とを、ディールスアルダー反応により
縮合反応させることにより製造される。
【0045】具体的には、式[I]で表されるポリエン
は、次式に示すようにノルボルナジエン類と、共役する
ジエンを有するポリエン類とを縮合させて製造すること
ができる。
は、次式に示すようにノルボルナジエン類と、共役する
ジエンを有するポリエン類とを縮合させて製造すること
ができる。
【0046】
【化25】
【0047】また上記のような式[II]で表されるポリ
エンは、たとえば次式に示すように5-ビニル-ノルボル
ネン類(5-ビニル-ビシクロ[2.2.1]ヘプト-2-エン)
と、共役するジエンを有するポリエン類とを縮合させて
製造することができる。
エンは、たとえば次式に示すように5-ビニル-ノルボル
ネン類(5-ビニル-ビシクロ[2.2.1]ヘプト-2-エン)
と、共役するジエンを有するポリエン類とを縮合させて
製造することができる。
【0048】
【化26】
【0049】なお上記反応によると、ノルボルネン骨格
を有するポリエン化合物は、通常エンド体とエキソ体と
の立体異性構造体混合物として得られる。上記縮合反応
に際しては、ハイドロキノンなどのラジカル重合禁止剤
を添加して行ってもよい。
を有するポリエン化合物は、通常エンド体とエキソ体と
の立体異性構造体混合物として得られる。上記縮合反応
に際しては、ハイドロキノンなどのラジカル重合禁止剤
を添加して行ってもよい。
【0050】(i) ノルボルナジエンあるいは(ii)5-ビニ
ル-ノルボルネンと、上記のような(iii) ポリエン類と
の縮合反応は、これら反応に用いられる化合物によって
も異なるが、通常、150〜250℃の温度で、1〜2
0Kg/cm2 の圧力下、2〜20時間行われる。
ル-ノルボルネンと、上記のような(iii) ポリエン類と
の縮合反応は、これら反応に用いられる化合物によって
も異なるが、通常、150〜250℃の温度で、1〜2
0Kg/cm2 の圧力下、2〜20時間行われる。
【0051】反応は、通常窒素などの不活性ガス雰囲気
下に行われる。
下に行われる。
【0052】
【発明の効果】本発明に係るノルボルネン骨格を有する
ポリエン化合物は、エチレンと他のα−オレフィンと共
重合させると、耐候性、耐熱性、耐オゾン性に優れしか
も加硫速度が速い不飽和性エチレン系共重合体を形成す
る。
ポリエン化合物は、エチレンと他のα−オレフィンと共
重合させると、耐候性、耐熱性、耐オゾン性に優れしか
も加硫速度が速い不飽和性エチレン系共重合体を形成す
る。
【0053】
【実施例】以下本発明を実施例によって説明するが、本
発明はこれら実施例に限定されるものではない。
発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0054】
【実施例1】4-(4'-メチル-3'-ペンテニル)-トリシクロ[6.2.1.
02,7]ウンデカン -4,9-ジエン(MPCTU)の合成
02,7]ウンデカン -4,9-ジエン(MPCTU)の合成
【0055】
【化27】
【0056】ミルセン136.2g(1.0モル)、ノ
ルボルナジエン92.0g(1.0モル)およびハイド
ロキノン72mgをステンレス製オートクレーブの中に
入れ、窒素シールした後、200℃で6時間加熱撹拌し
た。室温まで冷却後オートクレーブを開放し、析出物を
濾別した。濾液を5段のオールダーショーを用いて減圧
下蒸留精製して、目的物である 4-(4'-メチル-3'-ペン
テニル)-トリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカン-4,9-ジ
エン(MPCTU)を単離して、66.0g得た。収率
は27%であった。
ルボルナジエン92.0g(1.0モル)およびハイド
ロキノン72mgをステンレス製オートクレーブの中に
入れ、窒素シールした後、200℃で6時間加熱撹拌し
た。室温まで冷却後オートクレーブを開放し、析出物を
濾別した。濾液を5段のオールダーショーを用いて減圧
下蒸留精製して、目的物である 4-(4'-メチル-3'-ペン
テニル)-トリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカン-4,9-ジ
エン(MPCTU)を単離して、66.0g得た。収率
は27%であった。
【0057】このようにして得られたMPCTUは、ガ
スクロマトグラフィーで測定される純度が94.0%で
あり、沸点が107〜114℃/0.1mmHgであっ
た。このMPCTUの1H−NMRスペクトルを図1に
示す。1H−NMRスペクトルおよびガスクロマトグラ
フィーによりエンド体/エキソ体=17/3の混合物で
あった。
スクロマトグラフィーで測定される純度が94.0%で
あり、沸点が107〜114℃/0.1mmHgであっ
た。このMPCTUの1H−NMRスペクトルを図1に
示す。1H−NMRスペクトルおよびガスクロマトグラ
フィーによりエンド体/エキソ体=17/3の混合物で
あった。
【0058】このMPCTUについてガスクロ−質量分
析を行った。 ガスクロ−質量分析結果: エンド体 m/z 228(M+)、185、162、
147、93、91 エキソ体 m/z 228(M+)、185、162、
147、93、91 このMPCTU(エンド体およびエキソ体の混合物)を
KBr板上にニートして赤外線吸収スペクトルを測定し
た。赤外線吸収スペクトルを図2に示す。
析を行った。 ガスクロ−質量分析結果: エンド体 m/z 228(M+)、185、162、
147、93、91 エキソ体 m/z 228(M+)、185、162、
147、93、91 このMPCTU(エンド体およびエキソ体の混合物)を
KBr板上にニートして赤外線吸収スペクトルを測定し
た。赤外線吸収スペクトルを図2に示す。
【0059】赤外線吸収スペクトルでは、下記の吸収ピ
ーク(cm-1)が観察された。 3060、3030、2960、2925、2850、
1560、1575、1465、1450、1380、
1330、1105、780、760、700
ーク(cm-1)が観察された。 3060、3030、2960、2925、2850、
1560、1575、1465、1450、1380、
1330、1105、780、760、700
【0060】
【実施例2】5-〔1'(4''-メチル-3''- ペンテニル)-1'-シクロヘキセ
ン-4'-イル〕−ビシクロ[2.2.1]ヘプト-2-エン(MP
CHNB)の合成
ン-4'-イル〕−ビシクロ[2.2.1]ヘプト-2-エン(MP
CHNB)の合成
【0061】
【化28】
【0062】ミルセン115.6g(0.85モル)、
5-ビニルノルボルネン204.3g(1.7モル)およ
びハイドロキノン60mgを、ステンレス製オートクレ
ーブの中に入れ、窒素シールした後、150℃で15時
間加熱撹拌した。室温まで冷却後、オートクレーブを開
放し、得られた反応液を5段のオールダーショーを用い
て減圧下蒸留精製して、目的物である5-〔1'-(4''-メチ
ル-3''-ペンテニル)-1'-シクロヘキセン-4'-イル〕−ビ
シクロ[2.2.1]ヘプト-2-エン(MPCHNB)を単離
して66.1g得た。収率は26%であった。
5-ビニルノルボルネン204.3g(1.7モル)およ
びハイドロキノン60mgを、ステンレス製オートクレ
ーブの中に入れ、窒素シールした後、150℃で15時
間加熱撹拌した。室温まで冷却後、オートクレーブを開
放し、得られた反応液を5段のオールダーショーを用い
て減圧下蒸留精製して、目的物である5-〔1'-(4''-メチ
ル-3''-ペンテニル)-1'-シクロヘキセン-4'-イル〕−ビ
シクロ[2.2.1]ヘプト-2-エン(MPCHNB)を単離
して66.1g得た。収率は26%であった。
【0063】このようにして得られたMPCHNBは、
ガスクロマトグラフィーで測定される純度が87.4%
であり、沸点が112〜113℃/0.1mmHgであ
った。
ガスクロマトグラフィーで測定される純度が87.4%
であり、沸点が112〜113℃/0.1mmHgであ
った。
【0064】このMPCHNBの1H−NMRスペクト
ルを図1に示す。1H−NMRスペクトルおよびガスク
ロマトグラフィーより4種のジアステレオマー混合物で
あった。1H−NMRスペクトルを図3に示す。
ルを図1に示す。1H−NMRスペクトルおよびガスク
ロマトグラフィーより4種のジアステレオマー混合物で
あった。1H−NMRスペクトルを図3に示す。
【0065】このMPCHNBについて、ガスクロ−質
量分析を行った。 ガスクロ−質量分析結果: m/z 256(M+)、213、187、145、1
31、91、69 このMPCHNB(4種のジアステレオマー混合物)を
KBr板上にニートして赤外線吸収スペクトルを測定し
た。赤外線吸収スペクトルを図4に示す。
量分析を行った。 ガスクロ−質量分析結果: m/z 256(M+)、213、187、145、1
31、91、69 このMPCHNB(4種のジアステレオマー混合物)を
KBr板上にニートして赤外線吸収スペクトルを測定し
た。赤外線吸収スペクトルを図4に示す。
【0066】赤外線吸収スペクトルでは、下記の吸収ピ
ーク(cm-1)が観察された。 3080、3030、2930、2850、1640、
1455、1380、1105、1000、905
ーク(cm-1)が観察された。 3080、3030、2930、2850、1640、
1455、1380、1105、1000、905
【図1】 MPCTUの1H−NMRスペクトル、
【図2】 MPCTUの赤外線吸収スペクトル、
【図3】 MPCHNBの1H−NMRスペクトル、
【図4】 MPCHNBの赤外線吸収スペクトル。
Claims (4)
- 【請求項1】下記一般式[I]で表されるノルボルネン
骨格を有するポリエン化合物: 【化1】 (式中、nは1〜5の整数であり、R1 は炭素数1〜8
のアルキル基であり、R2 〜R12はそれぞれ独立に水素
原子または炭素数1〜8のアルキル基である。ただしR
2 およびR3 が同時に水素原子であることはない。)。 - 【請求項2】下記一般式[II]で表されるノルボルネン
骨格を有するポリエン化合物: 【化2】 [式中、R5 〜R16はそれぞれ独立に水素原子または炭
素数1〜8のアルキル基であり、R4 およびR4'のいず
れか一方は水素原子または炭素数1〜8のアルキル基で
あり、他方は下記の基である。 −(CH2)n−CR3=CR2CR1 (nは1〜5の整数であり、R1 は炭素数1〜8のアル
キル基であり、R2 〜R 3 は水素原子または炭素数1〜
8のアルキル基である。ただしR2 およびR3 が同時に
水素原子であることはない。)] - 【請求項3】下記一般式(i) で表されるノルボルナジエ
ンと、 下記一般式(ii)で表されるポリエンとを、 反応させることを特徴とする請求項1に記載の一般式
[I]で表されるノルボルネン骨格を有するポリエン化
合物の製造方法: 【化3】 (式(i) 中、R9 〜R12はそれぞれ独立に水素原子また
は炭素数1〜8のアルキル基である。)、 【化4】 (式(ii)中、nは1〜5であり、R1 〜R8 はそれぞれ
独立に水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であ
る。ただしR2 とR3 とが同時に水素原子であることは
ない。)。 - 【請求項4】下記一般式(iii) で表される5-ビニル-ビ
シクロ[2.2.1]ヘプト-2-エンと下記一般式(ii)で表さ
れるポリエンとを、 反応させることを特徴とする請求項2に記載の一般式
[II]で表されるノルボルネン骨格を有するポリエン化
合物の製造方法: 【化5】 (式(iii) 中、R9 〜R12はそれぞれ独立に水素原子ま
たは炭素数1〜8のアルキル基である。)、 【化6】 (式(ii)中、nは1〜5であり、R1 〜R8 はそれぞれ
独立に水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であ
る。ただしR2 とR3 とが同時に水素原子であることは
ない。)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33437492A JPH06179631A (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | ノルボルネン骨格を有するポリエン化合物およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33437492A JPH06179631A (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | ノルボルネン骨格を有するポリエン化合物およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06179631A true JPH06179631A (ja) | 1994-06-28 |
Family
ID=18276658
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33437492A Pending JPH06179631A (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | ノルボルネン骨格を有するポリエン化合物およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06179631A (ja) |
-
1992
- 1992-12-15 JP JP33437492A patent/JPH06179631A/ja active Pending
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