JPH0617953A - 青銅またはステンレス製バルブ - Google Patents

青銅またはステンレス製バルブ

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JPH0617953A
JPH0617953A JP19746992A JP19746992A JPH0617953A JP H0617953 A JPH0617953 A JP H0617953A JP 19746992 A JP19746992 A JP 19746992A JP 19746992 A JP19746992 A JP 19746992A JP H0617953 A JPH0617953 A JP H0617953A
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JP
Japan
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valve
paint
bronze
steel
steel pipe
Prior art date
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Pending
Application number
JP19746992A
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English (en)
Inventor
Hideaki Omura
秀明 大村
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SUGA KOGYO KK
Original Assignee
SUGA KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 青銅またはステンレス製バルブ内面の接液部
表面に塗覆装を施して、鋼管またはライニング鋼管であ
る接続配管の耐用年数の延長と赤水流出を防止可能な青
銅またはステンレス製バルブを提供する。 【構成】 バルブ本体1内部の接液部分にガルバニック
腐食防止用のエポキシ系塗料またはポリ粉体ライニング
等の塗覆装部2が形成されている。弁板9が閉鎖状態に
ある時は、流路を完全に遮断しており、弁収納室8には
流体は流れ込まず、弁板9とソケット部11内面に被覆
した塗覆装部2のみが流体に接液している。 【効果】 ガルバニック腐食作用の発生源を隠蔽するこ
とにより、防食効果が今までに増して大きく、しかも鋼
管またはライニング鋼管の耐用年数が大幅に延長し、赤
水流出を防止させることが可能になる。また、腐食の少
ない金属側に塗覆装を施すため、塗覆装の耐久性が向上
し、長期間の防食効果を維持することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水道および建築設備そ
の他の給湯、給排水用配管(鋼管またはライニング鋼
管)に使用するもので、配管に対する異種金属接触腐食
(以下、ガルバニック腐食と言う)の影響を緩和するバ
ルブに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に仕切弁等として使用されている従
来の青銅製のバルブを図3に示す。バルブ本体10は、
配管13が直線的に双方から接続されるソケット部21
と弁棒17を内挿したハウジング部22とより成る。弁
棒17は、ハウジング部22内部に螺合されており、下
方端部には流路を遮断する弁板19が連結され、上端部
には開閉ハンドル16が固定されている。よって開閉ハ
ンドル16を回転させることにより弁棒17が上方に移
動すると共に、閉鎖状態で気密性を保っていた弁板19
が上方に直線的に摺動して開放される。この弁板19は
テーパ状をしており、受け側の弁座19aがテーパ穴に
成っているため弁板19を圧入して気密性を得ている。
【0003】このバルブ本体10内面の接液部分には塗
覆装などを施していないため、接続された鋼管またはラ
イニング鋼管である配管13との間に、ガルバニック腐
食が発生する要因に成っている。ガルバニック腐食は、
流体が異種の電気伝導体間をイオン伝導体である電解質
溶液として作用するとき、異種金属間に電位差が生じて
一種の電解槽が形成され、陰電極として作用するバルブ
本体10の青銅から陽イオンが放出することになり、陽
電極として作用する配管13の鋼管またはライニング鋼
管に陽イオンが付着することになる。一般に鋼管の腐食
を抑制するためは、配管13内表面に亜鉛メッキ、ポリ
粉体ライニングまたは塩化ビニール管を挿入、または張
り付けて塗覆装14を設けることによって配管13内の
接液部分の腐食を防止している。また、ライニング鋼管
は、ねじ加工後、塩化ビニール製の管端コア15を管切
断面に取付けてから、バルブ本体10にねじ込み接合ま
たはフランジ接合する。その他、バルブ本体とライニン
グ鋼管の間に絶縁ソケットを挿入することもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
接合方法では、配管側のみの防食処置を行っても、ガル
バニック腐食の発生源であるバルブ内面の接液部分が防
食処置されていないため、腐食を抑制することはできな
い。また、配管内面の塗覆装の一部に亀裂やピンホール
などがあると、ガルバニック腐食はバルブ本体側の青銅
またはステンレスと配管側の鋼鉄との面積比が大きな因
子であるため、腐食箇所が局部に集中し、赤水等の流出
の原因になっている。そのため、腐食が鋼鉄と塗覆装と
の間で進行し、塗覆装が剥がれるなどして、鋼鉄面が露
出し更に腐食を進行させる結果となり、配管の耐用年数
を短縮させることになる。更に、近年、水道源水の水質
の悪化や排水の再利用水(中水道)など、電気伝導度の
高い水の増加で、ガルバニック腐食の因子が高くなり、
従来の鋼鉄面のみの防食対策では不十分になって来てい
る。
【0005】本発明の目的は、上述のガルバニック腐食
の問題を解決するため、青銅またはステンレス製バルブ
内面の接液部表面に塗覆装を施して、鋼管またはライニ
ング鋼管である接続配管の耐用年数の延長と赤水流出を
防止可能な青銅またはステンレス製バルブを提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる上記目的
は、水道および空調冷暖房等の配管に使用され鋼管また
はライニング鋼管が接続される青銅またはステンレス製
バルブにおいて、バルブ内面の接液部に腐食防止用の塗
覆装を施したことを特徴とする青銅またはステンレス製
バルブにより達成される。
【0007】
【作用】本発明によれば、青銅またはステンレス製のバ
ルブ本体内面の接液部に塗覆装を施すことにより、異種
金属の接触部分に発生する電位差を無くすことでガルバ
ニック腐食の因子を減少させ、鋼管等の接液部の腐食を
抑制する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。な
お、本発明は本実施例に限定されるものではないことは
言うまでもない。図1は本発明の一実施例であるバルブ
の断面図であり、仕切弁として使用される青銅製のバル
ブである。バルブ本体1は、配管3が直線的に双方から
接続されるソケット部11と弁棒17を内挿したハウジ
ング部12より成っている。弁棒7はハウジング部12
内部に螺合されており、下方端部には流路を遮断する弁
板9が連結され、上端部には開閉ハンドル6が固定され
ている。よって開閉ハンドル6を回転させることにより
弁棒7が上方に移動すると共に、閉鎖状態で気密性を保
っていた弁板9が上方に直線的に摺動し、ハウジング部
12内部に設けられた弁収納室8に収まることで流路は
完全に開放される。ソケット部11には内面に塗覆装部
4を備えた鋼管3が接続される。
【0009】塗覆装部4は、例えば、亜鉛メッキ、ポリ
粉体ライニングまたは塩化ビニール管等を内表面上に施
すことによって成り、この塗覆装部4により腐食を防止
している。この時、鋼管端部に塩ビ製の管端コア5を嵌
合させて密封性を保持している。このバルブ本体1内部
の接液部分にガルバニック腐食防止用のエポキシ系塗料
またはポリ粉体ライニング等の塗覆装部2が形成されて
いる。弁板9が閉鎖状態にある時は、流路を完全に遮断
しており、弁収納室8には流体は流れ込まず、弁板9と
ソケット部11内面に被覆した塗覆装部2のみが流体に
接液している。
【0010】図2は図1のバルブが開放されている状態
の断面図である。バルブ本体1に螺合され、先端部に上
下運動のみする弁板9を備えた弁棒7の上端部に固定さ
れたハンドルの回転操作によって、開放時の弁板9は上
方に摺動しながら流路が開放されて行く。この時、鋼管
3内を流動して来た流体の主流はこの開放された管路を
通り抜けて直進して行く。また、弁板9と弁座9aとの
間に生じた間隙から一部の流体は弁収納室8に流入す
る。よって、この流体接液部分に塗覆装部2を形成した
ことによって、接合する鋼管またはライニング鋼管に対
するガルバニック腐食の影響が緩和され、腐食速度を抑
制することになり、鋼管またはライニング鋼管の寿命を
引き延ばすことができる。
【0011】なお、本発明は上記実施例の仕切弁に限定
されるものではなく、玉形弁、ボール弁および逆止弁等
にも適用されるものである。
【0012】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、ガルバニッ
ク腐食作用の発生源を隠蔽することにより、防食効果が
今までに増して大きく、しかも鋼管またはライニング鋼
管の耐用年数が大幅に延長し、赤水流出を防止させるこ
とが可能になる。また、腐食の少ない金属側に塗覆装を
施すため、塗覆装の耐久性が向上し、長期間の防食効果
を維持することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるバルブと接続された配
管の断面図である。
【図2】図1のバルブが開放された状態を示す断面図で
ある。
【図3】従来のバルブと接続された配管の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 バルブ本体 2 バルブ内面の塗覆装部 3 鋼管 4 鋼管内面の塗覆装部 5 管端コア 6 開閉ハンドル 7 弁棒 8 弁収納部 9 弁板 11 ソケット部 12 ハウジング部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水道および空調冷暖房等の配管に使用さ
    れ鋼管またはライニング鋼管が接続される青銅またはス
    テンレス製バルブにおいて、バルブ内面の接液部に腐食
    防止用の塗覆装を施したことを特徴とする青銅またはス
    テンレス製バルブ。
JP19746992A 1992-07-02 1992-07-02 青銅またはステンレス製バルブ Pending JPH0617953A (ja)

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JP19746992A JPH0617953A (ja) 1992-07-02 1992-07-02 青銅またはステンレス製バルブ

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JP19746992A JPH0617953A (ja) 1992-07-02 1992-07-02 青銅またはステンレス製バルブ

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JPH0617953A true JPH0617953A (ja) 1994-01-25

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