JPH0617847A - 油圧クラッチのピストン戻し装置 - Google Patents

油圧クラッチのピストン戻し装置

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JPH0617847A
JPH0617847A JP17572892A JP17572892A JPH0617847A JP H0617847 A JPH0617847 A JP H0617847A JP 17572892 A JP17572892 A JP 17572892A JP 17572892 A JP17572892 A JP 17572892A JP H0617847 A JPH0617847 A JP H0617847A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
return spring
interlocking pin
pistons
clutch
Prior art date
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Pending
Application number
JP17572892A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Kitao
裕一 北尾
Satoshi Iida
聡 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP17572892A priority Critical patent/JPH0617847A/ja
Publication of JPH0617847A publication Critical patent/JPH0617847A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
  • Arrangement Of Transmissions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 背合状に配置した第1・2ピストンをひとつ
のバネで戻すことで構造の簡素化を図る。 【構成】 クラッチボディ12の前後に背合状として配置
した第1・2ピストン17,18 のいずれか一方に固定した
連動ピン23の他端を、前記隔壁14を貫通して他方のピス
トン17に延伸し、該他方のピストン17に、前記連動ピン
23の延伸部24を取囲んで戻しバネ収容孔25を形成し、該
戻しバネ収容孔25に、連動ピン23を介して第1・2ピス
トン17,18 の双方を戻し方向に作用する戻しバネ27を収
容している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧クラッチのピスト
ン戻し装置に係り、トラクタの高低切換用、前後進切換
用のパワーシフト変速等に利用される。
【0002】
【従来の技術】トラクタの高低又は前後進等の切換用パ
ワーシフト変速装置として、クラッチボディの前後に、
隔壁を介して第1ピストン室と第2ピストン室とを背合
状に形成し、該第1・2ピストン室に、戻しバネに抗し
て接続方向に油圧で作動する第1ピストンと第2ピスト
ンをそれぞれ嵌合した油圧クラッチを採用したものがあ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の油圧ク
ラッチにおける第1・2ピストンは、それぞれ独立した
個別の戻しバネによって、クラッチオフ方向に戻すよう
にされていた。従って、戻しバネの個数も多くなって構
造が複雑であるとともに、戻しバネの組付及び分解も非
常に面倒であった。
【0004】そこで、本発明は、第1・2ピストンを連
動ピンにて接続することにより、1つの戻しバネの反力
で第1・2ピストンを戻し方向に作用するようにして構
造の簡素化を図ったことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、クラッチボデ
ィ12の前後に、隔壁14を介して第1ピストン室15と第2
ピストン室16とを背合状に形成し、該第1・2ピストン
室15,16 に、戻しバネ27に抗して接続方向に油圧で作動
する第1ピストン17と第2ピストン18をそれぞれ嵌合し
た油圧クラッチにおいて、前述の目的を達成するため
に、次の技術的手段を講じている。
【0006】すなわち、本発明は、前記第1・2ピスト
ン17,18 のいずれか一方に固定した連動ピン23の他端
を、前記隔壁14を貫通して他方のピストン17に延伸し、
該他方のピストン17に、前記連動ピン23の延伸部24を取
囲んで戻しバネ収容孔25を形成し、該戻しバネ収容孔25
に、連動ピン23を介して第1・2ピストン17,18 の双方
を戻し方向に作用する戻しバネ27を収容していることを
特徴とするものである。
【0007】
【作用】ポンプからの油圧を第1接続油路28を介して第
1ピストン室15に送液すると、第1ピストン17は戻しバ
ネ27に抗して連動ピン23の延伸部24に案内されつつ接続
方向aに摺動して第1クラッチディスク19を第1プレッ
シャプレート20に押付ける。
【0008】キャリア3 は油圧クラッチを介してサンギ
ヤ8 に固定されているので、リングギヤ2 、プラネタリ
ギヤ7 、キャリア3 およびサンギヤ8 は一体となって回
転する(油圧クラッチアッシも回転する)。従って、入
力軸1 の回転は変わることなく出力軸5 に伝達されて高
速となる。第1接続油路28への油圧送液を遮つと、第1
ピストン17は戻しバネ27の作用で戻され、中立となる。
【0009】一方、ポンプからの油圧を第2接続油路29
を介して第2ピストン室16に送液すると、第2ピストン
18は戻しバネ27に抗して接続方向bに摺動して第2クラ
ッチディスク21を第2プレッシャプレート22に押付け
る。この際、第2ピストン18は連動ピン23を同行させ、
該連動ピン23の摺動案内を介して戻しバネ27を圧縮す
る。
【0010】サンギヤ8 は、油圧クラッチを介してサポ
ート11(ミッションケース)に固定されて回転できなく
なる(油圧クラッチアッシの回転も止まる)。従って、
入力軸1 の回転はサンギヤ8 の歯数を分子とし、サンギ
ヤ8 の歯数とリングギヤ2 の歯数との和を分母とする比
で減速されて出力軸5 に伝わる。第2接続油路29への油
圧送液を遮つと、戻しバネ27の作用で連動ピン23を介し
て第2ピストン18は戻され、中立となる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
すると、トラクタの走行系伝達装置に、高低変速切換用
として適用した図1(A),(B) において、入力軸1 はその
先端、図では左側がエンジンのフライホイールに主クラ
ッチを介して連結されていて、その後端にリングギヤ2
を有する。
【0012】キャリア3 はリングギヤ2 のボス(中心
部)にボールベアリング4 を介して回転自在に支持され
ていて入力軸1 と同軸心上の出力軸5 の先端に固定され
ている。キャリア3 には軸(ピン)6 を介してプラネタ
リギヤ7 が放射状配置で例えば3個備えられていて、リ
ングギヤ2 およびサンギヤ8 に咬合していて、ここに、
遊星伝動装置を構成している。
【0013】油圧クラッチ9 は遊星伝動装置のプラネタ
リギヤ7 の一部を固定・開放することによって変速、実
施例では高・低に変速するものである。油圧クラッチ9
はミッションケース10に内蔵されていて、出力軸5 に同
芯として套嵌されている油路形成部材である固定サポー
ト11に、クラッチボディ12がボールベアリング13等を介
して回転自在に支持されている。
【0014】クラッチボディ12はその前後、図では左右
に仕切る隔壁14を有し、該隔壁14の前端でかつボディ中
心部にサンギヤ8 を備えており、隔壁14を介して前後に
第1ピストン室15と第2ピストン室16を背合状に形成し
ており、該第1・2ピストン室15,16 にそれぞれ第1ピ
ストン17と第2ピストン18が背合状に嵌合されている。
【0015】第1ピストン17はキャリア3 に備えた第1
クラッチディスク19を第1プレッシャプレート20に押付
けて入力軸1 と出力軸5 を直結するものであり、一方、
第2ピストン18はサポート11に備えた第2クラッチディ
スク21を第2プレッシャプレート22に押付けて入力軸1
と出力軸5 とを遊星伝動装置を経由して伝達するもので
あり、両ピストン17,18 はリング形状とされている。
【0016】第2ピストン18の放射状位置に連動ピン23
の一端がネジにより固定されていて、該連動ピン23は隔
壁14を貫通して第1ピストン17に延伸する延伸部24を有
している。一方、第1ピストン17には連動ピン23の延伸
部24と同軸心として該延伸部24を取囲む有底の戻しバネ
収容孔25が形成され、該収容孔25の有底部と延伸部24の
先端に取付けたバネ受26との間に延伸部24上にコイル形
で示す戻しバネ27が収められている。
【0017】従って、第1接続油路28を介してポンプか
らの油圧を第1ピストン室15に送液すると、第1ピスト
ン17は第1ピストン室15と延伸部24をガイドとして図1
(B)の矢示a方向にバネ27に抗して摺動してキャリア3
を固定し、入力軸1 と出力軸5 とを直結し、第1接続油
路28の油圧を遮つと、第1ピストン17はバネ27の作用で
旧位に戻される。
【0018】一方、第2接続油路29から第2ピストン室
16に油圧を送液すると、第2ピストン18は連動ピン23を
同行して図1(B) の矢示b方向に摺動してバネ27を圧縮
してここにサンギヤ8 は油圧クラッチ9 を介しサポート
11に固定され、従って、入力軸1 の回転は遊星伝動装置
を介して所定の減速比で出力軸5 に伝わる。そして、第
2接続油路29の油圧を遮つと、第2ピストン18は連動ピ
ン23を介してバネ27によって戻される。
【0019】図2は、チャタリング(脈動)を防止した
リリーフ弁30を示している。図2において、ポンプから
ミッション等に至る油路31を有するボディ32に、大気圧
となるバイパス路33を形成し、該バイパス路33に、筒状
のバルブシート34をネジ蓋35で取付けている。バルブシ
ート34のシート面にはリリーフバネ36で押付けられたポ
ペット弁37が嵌合されていて、バルブシート34にはその
胴部にキリ孔によるオリフィス38を形成することによっ
て、バルブシート34の内部に油ダンパ室39を形成してい
る。
【0020】すなわち、油路31を通る油圧がリリーフ弁
30のリリーフ圧以上であると、ポペット弁37が開いてバ
イパス路33にリリーフし、その時の油一部を油ダンパ室
39に貯留しておくことにより、リリーフ弁30の脈動を防
止するのである。なお、図1(A),(B) を参照して説明し
た実施例において、油圧クラッチ9 は、遊星伝動装置以
外の高低速切換用を初め、シャトル変速にも適用できる
他、要は、クラッチボディに背合状に第1・2ピストン
を有するものであればよい。
【0021】また、図示の実施例では、連動ピン23を第
2ピストン18に固定し、延伸部24を第1ピストン17に挿
通しているが、連動ピン23を第1ピストン17に固定し、
延伸部24を第1ピストン17に挿通して、該ピストン17に
収容孔25を形成したものであってもよく、戻しバネ27は
コイル形の他、皿バネ形、竹の子形等であってもよい。
【0022】
【発明の効果】本発明は以上の通りであり、クラッチボ
ディ12に背合状として配置した第1・2ピストン17,18
のいずれか一方に固定した連動ピン23の他端を、前記隔
壁14を貫通して他方のピストン17に延伸し、該他方のピ
ストン17に、前記連動ピン23の延伸部24を取囲んで戻し
バネ収容孔25を形成し、該戻しバネ収容孔25に、連動ピ
ン23を介して第1・2ピストン17,18 の双方を戻し方向
に作用する戻しバネ27を収容しているので、第1・2ピ
ストン17,18 をひとつの戻しバネ27で戻すことができて
構造の簡素化と組立分解の容易化ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A) は本発明実施例の断面図、(B) は要部拡大
断面図である。
【図2】リリーフ弁の断面図である。
【符号の説明】
12 クラッチボディ 14 隔壁 15 第1ピストン室 16 第2ピストン室 17 第1ピストン 18 第2ピストン 23 連動ピン 24 延伸部 25 バネ収容孔 27 戻しバネ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラッチボディ(12)の前後に、隔壁(14)
    を介して第1ピストン室(15)と第2ピストン室(16)とを
    背合状に形成し、該第1・2ピストン室(15),(16) に、
    戻しバネ(27)に抗して接続方向に油圧で作動する第1ピ
    ストン(17)と第2ピストン(18)をそれぞれ嵌合した油圧
    クラッチにおいて、 前記第1・2ピストン(17),(18) のいずれか一方に固定
    した連動ピン(23)の他端を、前記隔壁(14)を貫通して他
    方のピストン(17)に延伸し、該他方のピストン(17)に、
    前記連動ピン(23)の延伸部(24)を取囲んで戻しバネ収容
    孔(25)を形成し、該戻しバネ収容孔(25)に、連動ピン(2
    3)を介して第1・2ピストン(17),(18)の双方を戻し方
    向に作用する戻しバネ(27)を収容していることを特徴と
    する油圧クラッチのピストン戻し装置。
JP17572892A 1992-07-02 1992-07-02 油圧クラッチのピストン戻し装置 Pending JPH0617847A (ja)

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JPH0617847A true JPH0617847A (ja) 1994-01-25

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ID=16001204

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JP17572892A Pending JPH0617847A (ja) 1992-07-02 1992-07-02 油圧クラッチのピストン戻し装置

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JP (1) JPH0617847A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0979289A (ja) * 1995-09-14 1997-03-25 Toyota Motor Corp 摩擦係合装置
JP2000329161A (ja) * 1999-05-20 2000-11-28 Teijin Seiki Co Ltd 動力伝達機構

Cited By (2)

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JPH0979289A (ja) * 1995-09-14 1997-03-25 Toyota Motor Corp 摩擦係合装置
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