JPH0617689Y2

JPH0617689Y2 - 容器装置

Info

Publication number: JPH0617689Y2
Application number: JP1986049845U
Authority: JP
Inventors: ピーター・アンドルー・ウオイナルスキー
Original assignee: グレイドハート・リミテッド
Priority date: 1986-04-04
Filing date: 1986-04-04
Publication date: 1994-05-11
Anticipated expiration: 2001-04-04
Also published as: JPS62161653U; MY101290A

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、プラスチック材料から造られて液体や他の
流動材料を収容すべく使用できる蓋付の容器装置に関す
るものである。特に、この考案は、蓋を最初に取外す前
に、蓋が不注意によって取外れたり或は不慮に取外れる
ことが無いよう保護され且つ再使用可能な蓋を有した容
器装置に関するものである。

従来の容器の閉鎖構造においては再使用不可能な閉鎖構
造が知られている。併し乍ら、この様な容器の閉鎖構造
の設計に出会う問題は矛盾した要求に出会うことであ
る。すなわち、蓋は、使用者に便宜を与えるために、容
器に対して比較的簡単に取外し出来なければならない
が、貯蔵や輸送の際には蓋が容器をしっかりと密閉しな
ければならない重要な要求に出会う。従って、容器をし
つかり密閉して輸送や貯蔵の際に有効な封止を形成する
蓋は普通には再使用に適していない。

従って、この考案はこの様な従来の問題を解決するため
に、蓋と容器の間に便宜な再使用可能な封止が形成され
ると共に、貯蔵や輸送の際に封止を保護する様に容器に
対して効果的に蓋を保持するよう取外し自在な切裂条片
が設けられた容器を提供することを目的とするものであ
る。切裂条片は、こじあけ防止用の容器蓋構造（例え
ば、特公昭５９−４０７０４号、実公昭５７−５３２４
７号公報参照）のために従来に提案されているが、この
様な従来の切裂条片は、製品輸送の際に容器が互いに接
触したり或は他の物に当たる時に、切裂条片自体が引っ
掛かって外れてしまう。この様な問題は、切裂条片自体
が容器のフランジの直ぐ上に設けられてフランジによっ
て保護される、この考案の容器構造によって避けられ
る。

概略的には、この考案は、弾性プラスチック材料から成
形された容器と蓋から成る容器装置を提供するものであ
る。蓋は、周辺に内周壁と外周壁と連結壁とによって形
成された環状の突出部を有し、蓋の中央にくぼみ部が設
けられていて、突出部の内部が仕切壁によって内側の溝
と外側の溝とに分けられ、内側の溝には複数個の放射方
向のウエブが設けられ、外周壁の内側に突部が形成され
ており、且つ外周壁の下方にスカートが設けられ、該ス
カートの下方に切り離し可能に設けられた切裂条片を有
し、容器は、ほゞ円形の台部と、台部から上方に延びる
テーパ付の周壁とから成り、蓋の外側の溝に係合するリ
ムが周壁の上端縁に設けられると共に、蓋の突部と係合
するビード部がリムの下方に周壁と一体的に形成され、
ビード部の下方に周壁を取囲むフランジが設けられてい
る。

切裂条片か引き剥がされて蓋の残りの部分から取り剥が
される時に、蓋のスカートの下側に押上げ力を作用する
ことによって、容器から蓋を取外すことが出来る。その
後、必要とされる時には、蓋を容器に再び取付けたり、
容器から取外すことが出来る。併し、蓋を最初に取外す
前に、切裂条片は蓋のスカートに持上げ力を作用するこ
とを防止したり、或は妨げるよう作用し、従って、切裂
条片は、蓋を不注意や不慮の取外しから保護するように
作用する。

特に、この考案の推奨実施例においては、中間仕切壁は
蓋の周囲の突出部の内側に全長に亙って延び、この突出
部の内側を補助の内側の溝と外側の溝とに分けている。
外側の補助の溝は容器のリムと封止係合するよう形づく
られ、内側の補助の溝は一連の放射方向に延びるウエブ
が形成されている。これらウエブは蓋の内周壁を中間仕
切壁に接合し、荷の入った容器が積み重ねられる時に荷
重の伝達を容易にする。

この考案は添付図面に示される様な蓋付の容器装置の推
奨実施例に就いての以下の詳細な説明から十分理解され
よう。

図示される様に、容器装置は蓋１１が取付けられた容器
１０を有する。容器１０と蓋１１はポリプロピレンの様
な弾性プラスチック材料で造られ、容器１０は所要寸法
の範囲内で造ることができ、一般的には１０リットルの
容量を有するようできる。また、蓋１１は再使用できる
が、保護用の切裂条片１２が除去されるようになるまで
容器１０から蓋１１を適宜取外しできない様な具合に構
成されている。切裂条片１２は容器装置の保管と輸送の
際の不注意や不慮の取外れに対して蓋１１を保護するよ
う作用する。また、切裂条片１２は盗難に対する防止と
しても作用する。

容器１０は、接地部１５により取囲まれた中央のくぼみ
部１４を有する円形台部１３を備えている。円形台部１
３より下に延びる下突出部１７を周壁１６は有してい
る。

第２図に示される様に、容器１０の最下部分は、下の容
器１０の蓋１１の中央のくぼみ部２６内に適合するよう
な形状と寸法に造られており、従って、多数の容器１０
を順に積み重ねることが出来る。

周壁１６は容器１０の円形台部１３から上部に向かって
上外方にテーパになって延びている。テーパ角度は成形
型から容器１０を適宜引抜きできるように選ばれると共
に、保管と輸送の際の空の容器の便宜な積み重ねができ
るようにしている。

容器１０の上部にて、周壁１６の一部分１８は周壁１６
の残りの部分に対して外方に傾斜しており、別の部分１
９は容器１０の円形開口を取囲むようほゞ垂直方向に延
びている。リム２０が周壁１６の部分１９と一体に形成
されているが、周壁１６の残りの部分よりも僅かに厚い
部分を有している。リム２０は上方内側に傾斜してお
り、周壁１６を取囲む外方に突出するビード部２１を有
する。

下方に延びるフランジ２２は周壁１６と一体に形成さ
れ、リム２０の部分の下の位置にて周壁１６を取囲んで
いる。フランジ２２は容器１０の上部に強度を与えると
共に、容器１０の持上げに使用できる突部を形成してい
る。また、４つの重ね止め２３が容器１０の周壁１６の
まわりに等間隔に設けられていて、容器１０が重ねられ
る時に容器同志がきつく嵌まるのを防止する。

針金の柄、すなわちハンドル２４は容器１０の直径方向
に延びており、２つの端部２５が内側に突出していてフ
ランジ２２に枢直されている。

蓋１１は容器１０の開口内に位置する中央のくぼみ部２
６を有し、突出部２７が中央のくぼみ２６を囲んでい
る。突出部２７は内周壁２８と外周壁２９と、容器１０
のリム２０が位置する連結壁３０とによって形成されて
いる。また、中間の仕切壁３１が突出部２７を囲んで延
びており、突出部２７を２つの平行な内側と外側の溝３
２、３３とに分けている。

外側の溝３３は、リム２０が嵌合してリム２０と３点接
触係合するような形状と寸法に造られ、内側の溝３２は
一連の放射方向に突出するウエブ３４が形成されてい
る。ウエブ３４の補強部材として作用し、垂直方向に作
用される荷重の影響にて容器１０のリム２０のまわりに
蓋１１が曲がる傾向に対向するよう作用する。

蓋１１の外周壁２９は、容器１０のリム２０のビード部
２１の下に位置して蓋１１を容器１０に固持するように
配置構成された内方を向いた突部３５が形成されてい
る。更に、容器１０の外周壁２９は、突部３５から下外
方に延びるスカート３６が一体的に形成されている。

スカート３６は容器１０の周壁の部分１９に対して外方
に延びているので、蓋１１を取外すことが所要される時
に、スカート３６を掴んで容器１０から持上げて外すよ
うできる。

保護用の切裂条片１２は蓋１１が容器１０に嵌められる
時にフランジ２２の直ぐ上に位置される下縁部３８を有
しており、従って、切裂条片１２が所要位置にあって容
器１０を取囲む時に、持上げ力がスカート３６に適宜作
用できない。従って、蓋１１は容器１０から簡単に取外
しできず、保護用の切裂条片１２は所要位置にある。併
し、切裂条片１２が蓋１１の残り部分から引き剥がされ
る時に、蓋１１のスカート３６を握持して引張って容器
１０のリム２０から持上げできるので、蓋１１を容器１
０から取外すことが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は蓋が嵌められた容器全体の斜視図、第２図は蓋
が嵌められた容器のリム部分の、第１図の２−２線にお
ける断面部分図、第３図は容器のリム部分と蓋の嵌合部
分の拡大図、第４図は第２図の矢印４方向に見た蓋の下
側の部分図である。図中、１０：容器、１１：蓋、１２：切裂条片、１３：
円形台部、１４：くぼみ部、１５：接地部、１６：周
壁、１７：下突出部、２０：リム、２１：ビード部、２
２：フランジ、２４：ハンドル、２６：中央くぼみ、２
７：突出部、２８：内周壁、２９：外周溝、３０：連結
壁、３１：仕切壁、３２、３３：溝、３４：ウエブ、３
５：突部、３６：スカート、３７：ウエブ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献特開昭54−126185（ＪＰ，Ａ) 特公昭59−40704（ＪＰ，Ｂ１) 実公昭57−53247（ＪＰ，Ｙ２)

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】容器（１０）と蓋（１１）とから構成され
ていて、該蓋（１１）は、周辺に内周壁（２８）と外周壁（２
９）と連結壁（３０）とによって形成された環状の突出
部（２７）を有し、前記蓋（１１）の中央にくぼみ部
（２６）が設けられていて、前記突出部（２７）の内部
が仕切壁（３１）によって内側の溝（３２）と外側の溝
（３３）とに分けられ、内側の該溝（３２）には複数個
の放射方向のウエブ（３４）が設けられ、前記外周壁
（２９）の内側に突部（３５）が形成されており、且つ
該外周壁（２９）の下方にスカート（３６）が設けら
れ、該スカート（３６）の下方に切り離し可能に設けら
れた切裂条片（１２）を有し、前記容器（１０）は、ほゞ円形の台部（１３）と、該台
部（１３）から上方に延びるテーパ付の周壁（１６）と
から成り、前記蓋（１１）の外側の前記溝（３３）に係
合するリム（２０）が前記周壁（１６）の上端縁に設け
られると共に、前記蓋（１１）の前記突部（３５）と係
合するビード部（２１）が前記リム（２０）の下方に前
記周壁（１６）と一体的に形成され、該ビード部（２
１）の下方に該周壁（１６）を取囲むフランジ（２２）
が設けられたことを特徴とする容器装置。