JPH0617661Y2 - 動力舵取装置の油圧反力制御装置 - Google Patents

動力舵取装置の油圧反力制御装置

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JPH0617661Y2
JPH0617661Y2 JP1985182285U JP18228585U JPH0617661Y2 JP H0617661 Y2 JPH0617661 Y2 JP H0617661Y2 JP 1985182285 U JP1985182285 U JP 1985182285U JP 18228585 U JP18228585 U JP 18228585U JP H0617661 Y2 JPH0617661 Y2 JP H0617661Y2
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正幸 渡辺
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Koyo Seiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車等の動力舵取装置の操舵力を油圧反力
で制御する装置に関する。
(従来技術) 従来の動力舵取装置の油圧反力制御装置としては、例え
ば第6図〜第8図に示すようなものがある。32はオイ
ルポンプ、33は反力室、24はメインバルブを示し、
オイルポンプ32からの作動油はバルブケース20のポ
ート21を通り、主スプール27、副スプール29とで
形成される可変オリフィス29c,27eにより、車速
に応じてメインバルブ24、反力室33に分配され、反
力室内のプランジャー36を加圧し、インプットシャフ
ト34上に設けられたピン37を押圧する事により、操
舵反力を得るようになっている。主スプール27は片側
からバネ28で押圧されており、反力圧が所定値に達す
ると、前記バネ28の押圧に抗して前記可変オリフィス
29cを閉じる位置まで移動し、反力圧とバネ押圧力が
バランスした位置で止まり反力圧をカットし、所定の操
舵反力を得る事が出来る。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来の動力舵取装置の油圧反
力制御装置にあっては、スプールを作動するソレノイド
の電流値に対するロッドストロークが第9図に示す様に
非線形と成っており、高電流域(低速域)では電流変化
に対するロッドストロークの変化が大きく、低電流域
(高速域)では変化が小さいが、一方スプールを押圧し
ているスプリングのバネ常数は第10図の如く一定とな
っており、電流対車速も一次変化となっていたため、第
11図の如く低速域では車速に対するバルブ特性の変化
量が大で高速域でのバルブ特性の変化量は小であった。
即ち、操舵力の変化は非線形形状となり、車速に対する
操舵力の滑らかな変化が得ずらい。この対策として電流
の制御を行うと、高速域を重要視してスプールを一方向
に押圧しているスプリングのバネ常数をアップする方法
があるが、夫々、電流制御を非線形にすることは制御と
して複雑となり信頼性低下とコストアップとなる。又後
者はバネ常数アップに伴い、初期プリセット荷重のバラ
ツキが大きくなり、その為低速域の特性変化のバラツキ
大になるという問題点があった。
(問題点を解決するための技術手段) 本考案はこのような従来の問題点に着目してなされたも
ので、オイルポンプからメインバルブに至る油圧経路中
に前記オイルポンプからの流入口とリターン流出口、反
力室への流出口、前記メインバルブへの流出口を形成し
たバルブケースを配設し、該バルブケース内に片側から
ばねで押圧されたスリーブ状の主スプールを摺動可能に
配設し、該主スプール内に車速に応じて軸方向に摺動す
る副スプールを嵌合し、前記主スプールと副スプールの
相対変位により開口面積を変化する可変絞りを少なくと
も反力室側通路に形成すると共に、停車時、低速時は前
記可変絞りを閉じ、高速時は前記可変絞りを開く方向に
前記副スプールを移動することによりオイルポンプから
吐出される油圧を反力室に導入して反力圧を高め、該反
力圧が所定値に達した時、該反力圧により前記主スプー
ルを前記反力室側通路を閉じる方向に前記ばねに対抗し
て変位して反力圧をカットする如くなし、前記ばねは、
小さいたわみ位置では小さなばね定数を、大きいたわみ
位置では大きなばね定数を有する非線形ばねとして、前
記副スプールの車速に応じた移動量に対応するように前
記主スプールの反力圧に応じた移動量を調整することに
より、車速に対する操舵力変化を略線形としたことを特
徴とするものである。
以下、第1図乃至第5図に示した実施例に基づいて具体
的に説明する。ソレノイド130のプランジャー131
には副スプール129が嵌挿され、ナット139により
固定されている。副スプール129外周には主スプール
127が嵌合され、主スプール127はバネ128によ
りソレノイドケーシング端面130aに押圧されてい
る。120はバルブケースで反力室ポート123、メイ
ンバルブポート126、リターン流出口ポート122、
ポンプからのポート121を有している。ソレノイド1
30はねじによりバルブケース120に固定されてい
る。バネ128はキャップ138をねじ込むことにより
あるプリセットをもってバルブケース120内に組込ま
れている。
バネ128は第5図に示す様な特性を持っていて、コイ
ルバネのピッチを不等ピッチとすることにより所定の特
性が得られる。
次に作用について説明する。第1図は、据え切り及び低
速時を示している。この時ソレノイド130の電流値は
最大となり、ソレノイド130のロッド131には最大
の吸引力が働き、副スプール129の端面が、ソレノイ
ドケーシング端面130aに当接している。図示しない
ポンプ132からの作動油は主スプール127の穴12
7dを通り、可変絞り127eを通って、主スプールの
穴127cを通り、メインバルブ124への通路126
からメインバルブ124に供給される。この時反力室へ
の可変絞り129cは閉じられているので、オイルポン
プから吐出される油圧、いわゆる操舵圧が上昇しても反
力圧は上昇せず軽い操舵力が得られる。
第2図は高速直進時を示す。この時ソレノイド130へ
流れる電流値は小さくなり、ソレノイドのロッド131
に働く吸引力が下がるため副スプール129は図中右方
向に移動して、メインバルブ124への通路の可変絞り
127eが絞られ、オイルポンプからの油圧が上昇す
る。この時、反力室への可変絞り129cが開いている
ため、可変絞り127eによって上昇したオイルポンプ
からの油圧が反力室に作用し、中立付近の剛性が向上す
る。この時、主スプール127の段部127aに反力圧
が作用し主スプール127が図中右方向すなわち可変絞
り127eを開く方向に動こうとするが、バネ128の
プリセット力により高速直進時に必要な所定の反力圧に
達するまでは、主スプール127は動かない。この時の
プリセット力はバネ128のバラツキ及び、セットされ
る長さのバラツキによりバラツクが、本考案ではバネ定
数を小さくしているため、一定のバネ定数のものよりプ
リセット力のバラツキが小さく、上昇する反力圧のバラ
ツキを小さくする事ができ、中立付近の剛性も安定す
る。
第3図は高速転舵時を示す。第1図の状態で転舵する
と、メインバルブ124が絞られ、操舵圧が上昇し、同
様に反力圧も上昇する。上昇した反力圧は主スプール1
27の段部127aに作用し、主スプールは図中右方向
に移動し、可変絞り129cを閉じる位置で、バネ12
8の押圧力とバランスし、反力圧の上昇をカットする。
この時の反力圧は主スプール127の移動によって圧縮
されたバネ128の荷重によって決定されるが、主スプ
ール127の移動量はソレノイド130のストロークに
よって決まるため、高電流域(低速域)では電流に対す
る主スプール127の移動量の変化が大きく、低電流域
(高速域)では小さくなり、バネ荷重の変化も同様にな
るため、反力圧の変化も電流に対して、高電流域(低速
域)の変化が大きく、低電流域(高速域)の変化が小さ
くなる。
本考案では高電流域(低速域)のバネ定数を小さく、低
電流域(高速域)のバネ定数を大きくしているため、高
電流域では反力圧の急激な変化をやわらげ、かつ変化の
バラツキが小さくなり、低電流域では反力圧の変化を大
きく取る事ができるため、低速〜高速に至るまでほぼ電
流に対してリニアな反力圧変化を得る事が出来、操舵力
変化も電流に対してリニアになる。つまり、車速−電流
変化を一次変化とした場合でも、操舵力の変化は車速に
対してリニアな変化を得る事が出来る。
(効果) 本考案によると、オイルポンプからメインバルブに至る
油圧経路中に前記オイルポンプからの流入口とリターン
流出口、反力室への流出口、前記メインバルブへの流出
口を形成したバルブケースを配設し、該バルブケース内
に片側からばねで押圧されたスリーブ状の主スプールを
摺動可能に配設し、該主スプール内に車速に応じて軸方
向に摺動する副スプールを嵌合し、前記主スプールと副
スプールの相対変位により開口面積を変化する可変絞り
を少なくとも反力室側通路に形成すると共に、停車時、
低速時は前記可変絞りを閉じ、高速時は前記可変絞りを
開く方向に前記副スプールを移動することによりオイル
ポンプから吐出される油圧を反力室に導入して反力圧を
高め、該反力圧が所定値に達した時、該反力圧により前
記スプールを前記反力室側通路を閉じる方向に前記ばね
に対抗して変位して反力圧をカットする如くなし、前記
ばねは、小さいたわみ位置では小さなばね定数を、大き
いたわみ位置では大きなばね定数を有する非線形ばねと
して、前記副スプールの車速に応じた移動量に対応する
ように前記主スプールの反力圧に応じた移動量を調整す
ることにより、車速に対する操舵力変化を略線形として
いるので、低速から高速にいたるまで速度変化に対する
操舵力変化がリニアになり、操舵を円滑に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例装置の据え切り低速時正断面
図、第2図は同高速直進時正断面図、第3図は同高速転
舵時正断面図、第4図は本考案の入力トルクと操舵圧の
停車時、中速時、高速時に於ける図、第5図は本考案に
用いるバネの荷重−たわみの図、第6図は本考案を施す
動力舵取装置正断面図、第7図は第6図のA−A平断面
図、第8図は従来装置正断面図、第9図は第8図のソレ
ノイド電流値とロッドストロークの図、第10図は第8
図のバネの荷重−たわみの図、第11図は第8図の入力
トルクと操舵圧の停車時、中速時、高速時に於ける図で
ある。 120……バルブケース 121……ポンプからのポート 122……リターン流出口ポート 123……反力室ポート 124……メインバルブ 126……メインバルブポート 127……主スプール 128……バネ 129……副スプール 130……ソレノイド 131……プランジャー 132……ポンプ 127e,129c……可変絞り

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】オイルポンプからメインバルブに至る油圧
    経路中に前記オイルポンプからの流入口とリターン流出
    口、反力室への流出口、前記メインバルブへの流出口を
    形成したバルブケースを配設し、該バルブケース内に片
    側からばねで押圧されたスリーブ状の主スプールを摺動
    可能に配設し、該主スプール内に車速に応じて軸方向に
    摺動する副スプールを嵌合し、前記主スプールと副スプ
    ールの相対変位により開口面積を変化する可変絞りを少
    なくとも反力室側通路に形成すると共に、 停車時、低速時は前記可変絞りを閉じ、高速時は前記可
    変絞りを開く方向に前記副スプールを移動することによ
    りオイルポンプから吐出される油圧を反力室に導入して
    反力圧を高め、該反力圧が所定値に達した時、該反力圧
    により前記主スプールを前記反力室側通路を閉じる方向
    に前記ばねに対抗して変位して反力圧をカットする如く
    なし、 前記ばねは、小さいたわみ位置では小さなばね定数を、
    大きいたわみ位置では大きなばね定数を有する非線形ば
    ねとして、前記副スプールの車速に応じた移動量に対応
    するように前記主スプールの反力圧に応じた移動量を調
    整することにより、車速に対する操舵力変化を略線形と
    したことを特徴とする 動力舵取装置の油圧反力制御装置。
JP1985182285U 1985-11-28 1985-11-28 動力舵取装置の油圧反力制御装置 Expired - Lifetime JPH0617661Y2 (ja)

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JPS6290885U JPS6290885U (ja) 1987-06-10
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5756084A (en) * 1980-09-22 1982-04-03 Kawasaki Heavy Ind Ltd Treatment of waste water obtained by stack gas desulfurization

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JPS6290885U (ja) 1987-06-10

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