JPH06176498A - ディジタル信号再生装置 - Google Patents

ディジタル信号再生装置

Info

Publication number
JPH06176498A
JPH06176498A JP32565892A JP32565892A JPH06176498A JP H06176498 A JPH06176498 A JP H06176498A JP 32565892 A JP32565892 A JP 32565892A JP 32565892 A JP32565892 A JP 32565892A JP H06176498 A JPH06176498 A JP H06176498A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
clock
phase
signal
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32565892A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Saito
清一 斉藤
Hiroo Okamoto
宏夫 岡本
Nobutaka Amada
信孝 尼田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP32565892A priority Critical patent/JPH06176498A/ja
Publication of JPH06176498A publication Critical patent/JPH06176498A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パーシャルレスポンス検出処理を施した信号
のデータ識別に際し、再生クロックとデータの位相ずれ
によるエラーレートの悪化を防止する。 【構成】 入力端子1からの再生信号は復調回路2に供
給され、PR(パーシャルレスポンス)される。このP
R検出された信号はクロック再生回路3に供給されてク
ロックが再生され、このクロックは位相制御回路5で位
相調整される。復調回路2からのPR検出された信号は
A/D変換回路4でクロック再生回路3からのクロック
のタイミングでA/D変換され、そのA/D変換データ
はデータ識別回路6でこのクロックのタイミングでデー
タ識別される。また、位相制御回路5では、A/D変換
回路4からPR検出された信号に含まれている2Tパタ
ーンの位相調整信号のA/D変換データからPR検出さ
れた信号とクロックとの位相ずれが検出され、これによ
ってクロックの位相が調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル信号再生装
置に係り、特に、再生信号をディジタル信号に変換する
識別回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディジタル情報信号を磁気テープに記録
する際には、磁気テープの特性と情報データの伝送レー
トに合わせた変調が施される。例えばディジタルオーデ
ィオテープレコーダやHi−8PCMでは、ディジタル
情報信号に8−10変調を施して磁気テープに記録して
いる。
【0003】近年、ディジタルVTR等のように、大量
のデータを磁気テープに記録するための変調方式とし
て、パーシャルレスポンス(以下、PRという)検出処
理が注目されている。このPR検出処理をディジタルV
TRに応用した例としては、例えば「テレビジョン学会
誌」 第45巻、12号 pp.1511〜1514に
記載されており、これは、画像信号をディジタル信号に
変換して誤り訂正符号を付加し、さらに、PR検出のた
めのプリコーディングを施して磁気テープに記録し、再
生時には、まず、PR検出を行ない、しかる後、3値判
定やビタビ復号を行なうことにより、再生信号から元の
ディジタル信号を得るものである。
【0004】このPR検出処理は磁気テープへの記録再
生の際に発生する符号間干渉を積極的に利用したもので
あって、直流成分がなくて低周波数成分が少ないこと、
ブロック符号変調と比較してS/Nが良いこと、3値検
出を用いること、ビタビ復号が可能であること等という
特徴があり、磁気記録に適している点が多い。
【0005】図10はPR検出信号のアイパターンの例
を模式的に示したものであり、4種程度のデータパター
ンで構成されている。このように、4種程度のパターン
で様々な波形パターンになる。PR検出処理が行なわれ
たデータの識別には、先に述べたように、データ識別点
において3値検出が行なわれる。図10において、PR
検出処理のデータ識別点を最適位置SP1とすると、出
力レベルは、図10に●で示すように、“+1”,
“0”,“−1”の3値に限定される。実際のデータ識
別では、これを利用するのであるが、ノイズが加わるこ
とを考慮し、+0.5〜−0.5までを“0”、+0.
5以上を“+1”、−0.5以下を“−1”としてデー
タを識別している。つまり、±0.5の範囲のレベルの
ノイズに対しても、データを正しく識別できるマージン
がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、温度特性や
製品のばらつきによってデータ識別点に位相ずれが発生
し、データ識別点が例えば図10でのSP2となった場
合、アイパターンが様々な波形で構成されているため、
出力レベルが、図10に○で示すように、様々な値にば
らついてしまうことになり、これにより、ノイズに対す
るマージンが減少してエラーレートが悪化する。特に、
ビタビ復号を行なう場合、出力レベルを演算して復号を
行なうために、位相ずれによる出力レベルのばらつきが
演算誤差になってしまい、充分なエラーレートの改善効
果が得られなくなる。このようにデータ識別点の位相ず
れによってエラーレートが悪化すると、画質や音質が劣
化するから、特に、ディジタルVTR等のように伝送レ
ートの高いシステムにおいては、より高精度の位相調整
が必要になる。
【0007】本発明の目的は、かかる問題を解消し、高
い伝送レートの記録再生システムに対しても、ディジタ
ル信号を常に良好に再生可能としたディジタル信号再生
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、復調された再生信号からクロックを再生
し、このクロックを用いて該復調された再生信号をディ
ジタル化してデータ判別をするに際し、ディジタル化さ
れた該再生信号からこの再生信号とクロックとの位相ず
れを検出し、この検出結果によってかかる位相ずれをな
くす位相制御回路を設ける。
【0009】
【作用】復調された再生信号とこれから再生されたクロ
ックの間に位相ずれがあると、復調されてさらにディジ
タル化された信号においては、そのサンプルデータにこ
の位相ずれの影響が現われる。位相制御回路はこれをも
とに位相ずれを検出し、ディジタル化された再生信号と
クロックとの間の位相関係を調整する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は本発明によるディジタル信号再生装置の一実
施例を示すブロック図であって、1は再生信号の入力端
子、2は復調回路、3はクロック再生回路、4はA/D
(アナログ/ディジタル)変換回路、5は位相制御回
路、6はデータ識別回路、7はデータの出力端子、8は
再生クロックの出力端子、9は制御エリア信号の入力端
子である。
【0011】同図において、図示しない磁気テープ等か
らの再生信号は入力端子1から復調回路2に入力され
る。復調回路2では、この再生信号に波形等化が施され
てPR検出が行なわれ、PR検出された信号はクロック
再生回路3とA/D変換回路4とに供給される。クロッ
ク再生回路3では、PR検出された信号からA/D変換
のためのクロックが再生され、A/D変換回路4では、
PR検出された信号がこの再生クロックの周期でA/D
変換され、A/D変換データとして、位相制御回路5と
データ識別回路6とに供給される。位相制御回路5で
は、このA/D変換データを用いて、制御エリア入力端
子9から入力された制御エリア信号内で位相の制御が行
なわれる。
【0012】ここで、再生信号は、図2(A)に示すよ
うに、単位ブロックのデータ21に位相調整信号20が
付加されており、図2(B)に示す“H”(高レベル)
の制御エリア信号は、A/D変換回路4から供給される
A/D変換データとしてのこの位相調整信号20にタイ
ミングが一致するように、制御エリア入力端子9から入
力される。即ち、位相制御回路5は、この制御エリア信
号の信号期間動作し、位相調整信号20から位相ずれを
検出してクロック再生回路3からのクロックの位相調整
量を設定し、次に位相ずれを検出するまでの期間、この
設定された位相調整量でクロックの位相を調整する。
【0013】ディジタルVTRのようにディジタル信号
をバースト状にして記録再生するシステムでは、クロッ
ク再生にある程度の時間を必要とするため、クロック再
生のためのクロック再生信号を記録する必要がある。位
相調整信号20は、Tをデータ識別回路6でのデータ識
別点の周期とすると、2T周期のパターン、即ち2Tパ
ターンであり、このため、クロック再生にも適した信号
である。この2Tパターンは、プリコーディングを施す
場合には、“1111…”あるいは“101010…”
のパターンを、プリコーディングを施さない場合には、
“11001100…”あるいは“10001000
…”のパターンを夫々記録することで得られる。再生時
には、まず、この2Tパターンの位相調整信号20を再
生し、これでもってクロックを再生し、このクロックを
用いてデータの再生を行なう。
【0014】図3は図1での位相制御回路5の一具体例
を示すブロック図であって、30は再生クロックの入力
端子、31は位相調整回路、32はクロックの出力端
子、33は位相判別回路、34はラッチ回路、35はA
/D変換データの入力端子、36は制御エリア信号の入
力端子である。
【0015】同図において、2Tパターンの位相調整信
号20から図1のクロック再生回路3で再生されたクロ
ックが入力端子30から入力され、まず、初期遅延量が
設定されている位相調整回路31でその初期遅延量に応
じた位相調整がなされて、出力端子32から図1のA/
D変換回路4とデータ識別回路6とに供給される。A/
D変換回路4では、最初のPR検出された2Tパターン
が位相制御回路5からのクロックのタイミングでA/D
変換処理され、A/D変換データが、データ識別回路6
に供給されるとともに、位相制御回路5にも供給され
る。
【0016】ここで、位相調整回路31に設定される上
記の初期遅延量は、PR検出された信号と再生クロック
との間に位相ずれがないようにするものである。しか
し、この初期遅延量は固定値であり、クロック再生回路
3等に温度特性や製品のばらつきがあると、出力端子3
2から出力されるクロックとPR検出された信号との間
に位相のずれが生ずる。
【0017】位相制御回路5では、この2Tパターンの
A/D変換データが入力端子35から入力され、そのサ
ンプルデータが順次ラッチ回路34でラッチされるとと
もに、位相判別回路33にも供給される。このとき、入
力端子36から図2(B)に示した制御エリア信号が入
力され、位相判別回路33は判別動作状態にある。
【0018】図4(A)はPR検出された2Tパターン
のA/D変換データの一例を示すものであって、先のプ
リコーディングが施される2Tパターン“1111…
…”またはプリコーディングが施される2Tパターン
“11001100……”に対するものである。このA
/D変換データの周期は再生クロックの周期の4倍であ
って、PR検出の結果が(即ち、データ識別点の値が)
“1,1,−1,−1,……”と順次変化する。ここ
で、○は位相ずれがないときのサンプルデータを、■は
位相遅れのときのサンプルデータを、□は位相進みのと
きのサンプルデータを夫々示している。
【0019】PR検出された2Tパターンの周期が再生
クロックの周期の4倍であるから、そのA/D変換デー
タにはその1周期に4サンプルデータがある。位相調整
回路31の遅延量は、この位相調整回路31から出力さ
れる再生クロックがPR検出された2Tパターンの周期
毎にその周期の開始点からπ/4,3π/4,5π/4,7π
/4のタイミングとなるように、位相判別回路33の判別
結果に応じて調整される。再生クロックの位相がこのよ
うに正しく調整されているときには、PR検出された2
TパターンのA/D変換データのサンプル点は図4
(A)の○で示す位置であり、これらサンプル点のデー
タ(サンプルデータ)の絶対値は互いに等しくなる。従
って、隣同志のサンプルデータの絶対値が等しい。
【0020】これに対し、再生クロックに対してPR検
出された2Tパターンの位相が進んでいる場合には、サ
ンプルデータは図4(A)に■で示す位置となり、ま
た、再生クロックに対してPR検出された2Tパターン
の位相が遅れている場合には、サンプルデータは図4
(A)に□で示す位置となる。従って、いずれの場合に
おいても、隣同志のサンプルデータの絶対値は等しくな
い。
【0021】そこで、位相判別回路33はPR検出され
た2TパターンのA/D変換データの隣同志のサンプル
データの絶対値を比較してこれらの大小関係を判定し、
その判定結果に応じて位相調整回路31の遅延量を制御
するものである。そこで、図4(A)において、いま、
時点(K−1),時点(K),時点(K+1),時点
(K+2)でのサンプルデータを夫々AD(K−1),
AD(K),AD(K+1),AD(K+2)とする
と、PR検出された2Tパターンの同じ1/2周期内にあ
るサンプルデータを、AD(K−1)とAD(K)、サ
ンプルデータをAD(K−1)とAD(K)というよう
に、2つずつそれらの絶対値を比較し、図4(B)に示
すように、これらサンプルデータの絶対値が等しいと
き、サンプルデータは図4(A)の○で示す位置にある
として位相調整回路31の遅延量をそのまま保持させ
る。また、図4(C)に示すように、先行するサンプル
データAD(K−1)の絶対値がこれに続くサンプルデ
ータAD(K)の絶対値よりも大きいときには、サンプ
ルデータは図4(A)の■で示す位置にあるとして位相
調整回路31の遅延量を減少させ、再生クロックの位相
を進めるし、図4(D)に示すように、先行するサンプ
ルデータAD(K−1)の絶対値がこれに続くサンプル
データAD(K)の絶対値よりも小さいときには、サン
プルデータは図4(A)の□で示す位置にあるとして位
相調整回路31の遅延量を増加させ、再生クロックの位
相を進める。
【0022】図3においては、ラッチ回路34が入力端
子35からのA/D変換データをそのサンプル周期分遅
らせて位相判別回路33に送る。この位相判別回路33
は、入力端子35からのA/D変換データとラッチ回路
34からの遅延されたA/D変換データとのサンプルデ
ータを同じタイミングで1つおきに取り込む。この場
合、これらから取り込むサンプルデータは、正と正,負
と負というように、同じ符号のものである。これによ
り、位相判定回路33は、上記のように、PR検出され
た2Tパターンの同じ1/2周期内にある2つのサンプル
データの比較が可能となる。
【0023】図6に位相判別回路33の以上説明した機
能をまとめて示す。
【0024】図5(A)はPR検出された2Tパターン
のA/D変換データの他の例を示すものであって、先の
プリコーディングが施される2Tパターン“10101
0……”またはプリコーディングが施される2Tパター
ン“10001000……”に対するものである。この
A/D変換データの周期も再生クロックの周期の4倍で
あるが、PR検出の結果(即ち、データ識別点の値)が
“1,0,−1,0”を順次繰り返すものである。ここ
でも、図4と同様に、○は位相ずれがないときのサンプ
ルデータを、■は位相遅れのときのサンプルデータを、
□は位相進みのときのサンプルデータを夫々示してい
る。
【0025】PR検出された2Tパターンの周期が再生
クロックの周期の4倍であるから、このA/D変換デー
タでもその1周期に4サンプルデータがある。しかし、
この場合の位相調整回路31の遅延量は、この位相調整
回路31から出力される再生クロックがPR検出された
2Tパターンの周期毎にその周期の開始点から0,π/
2,2π/2,3π/2のタイミングとなるように、位相判別
回路33の判別結果に応じて調整される。再生クロック
の位相がこのように正しく調整されているときには、P
R検出された2TパターンのA/D変換データのサンプ
ル点は図5(A)の○で示す位置であり、1つおきのサ
ンプルデータは0レベルになっている。
【0026】そこで、位相判別回路33はPR検出され
た2TパターンのA/D変換データの1つおきのサンプ
ルデータを比較し、これらの大小関係を判定してこの判
定結果に応じて位相調整回路31の遅延量を制御するも
のである。原理的には、図5(A)において、いま、時
点(K−2),時点(K−1),時点(K)でのサンプ
ルデータを夫々AD(K−2),AD(K−1),AD
(K)とすると、PR検出された2Tパターンの1つお
きのサンプルデータAD(K−2)とAD(K)を比較
し、図5(B)に示すように、これらサンプルデータが
ともに0レベルのとき、サンプルデータは図5(A)の
○で示す位置にあるとして位相調整回路31の遅延量を
そのまま保持させる。また、図5(C)に示すように、
先行するサンプルデータAD(K−2)のレベルがこれ
より2つ後のサンプルデータAD(K)のレベルよりも
大きいときには、サンプルデータは図5(A)の■で示
す位置にあるとして位相調整回路31の遅延量を減少さ
せ、再生クロックの位相を進めるし、図5(D)に示す
ように、先行するサンプルデータAD(K−2)のレベ
ルがサンプルデータAD(K)のレベルよりも小さいと
きには、サンプルデータは図5(A)の□で示す位置に
あるとして位相調整回路31の遅延量を増加させ、再生
クロックの位相を進める。
【0027】図3においては、ラッチ回路34が入力端
子35からのA/D変換データをその2サンプル周期分
遅らせて位相判別回路33に送る。この位相判別回路3
3は、入力端子35からのA/D変換データとラッチ回
路34からの遅延されたA/D変換データとのサンプル
データを同じタイミングで2つおきに取り込む。この場
合、これらから取り込むサンプルデータが、図5(A)
に示す時点(K−1)のものではなく、時点(K−
2),(K)のもののように、0レベルに近いものとな
るようにする。このために、位相判別回路33は、初期
動作として、入力端子35もしくはラッチ回路34から
のA/D変換データの続いてくる2つのサンプルデータ
を取り込み、絶対値を大小比較して、値が小さい方のサ
ンプルデータのタイミングで、以後、取り込むようにす
る。
【0028】図7に位相判別回路33の以上説明した機
能をまとめて示す。
【0029】位相判別回路33のかかる遅延量調整動作
は入力端子36から制御エリア信号が入力されている期
間に行なわれ、この期間が過ぎると、位相調整回路31
の遅延量をその遅延量調整期間に調整した遅延量のまま
に保持する。
【0030】なお、この制御エリア信号は、例えば、図
1のクロック再生回路で位相調整信号20からクロック
を再生する際のこの位相調整信号20の検出をもとの生
成することができる。また、また、制御エリア信号とし
ては位相判別回路33の位相判定動作を起動させるだけ
てもよく、位相調整信号20の信号期間(パルス数)が
ほぼ決まっているので、この期間を計測して位相判別動
作期間を決定するようにしてもよい。
【0031】以上のようにして、位相調整回路31で
は、位相判別回路33の判別結果に応じて遅延量が増減
され、A/D変換データに対する再生クロックの位相が
最適になったとき、即ち、図4(A)や図5(A)に○
で示す位置となったとき、そのときの位相調整回路31
の遅延量をそのまま保持させる。
【0032】図8は図3における位相判別回路33の一
具体例を示すブロック図であって、60,61はA/D
変換データの入力端子、62は符号判別回路、63,6
4は平均化処理回路、65は比較回路、66は遅延量制
御信号の出力端子である。
【0033】同図において、いま、入力端子60からは
図3のラッチ回路34からの遅延されたA/D変換デー
タが、また、入力端子61からは図3の入力端子35か
らのA/D変換データが、サンプルデータの位相が同期
して、夫々入力され、符号判別回路62に供給される。
この符号判別回路62では、これらA/D変換データの
サンプルデータが同符号か異符号かの判断や変換レベル
からドロップアウトの判断を行ない、上記のように位相
判別のできるサンプルデータのみを絶対値化して平均化
処理回路63,64に夫々供給する。
【0034】ここで、図4に示した動作をする場合に
は、符号判別回路62は、同時に入力されるサンプルデ
ータは同符号となるものを取り込み、入力端子60から
のサンプルデータは平均化処理回路63に、入力端子6
1からのサンプルデータは平均化処理回路64に夫々絶
対値化して供給される。
【0035】かかる平均化処理回路63,64は、複数
のサンプルデータを平均化してノイズによって発生する
誤差を除去するものである。この平均化処理する代り
に、頻度からレベルを求めるようにしてもよい。これら
平均化処理回路63,64の出力レベルは比較回路65
で比較され、図6に示した判別条件に従って遅延量制御
信号を生成し、出力端子66から図3の位相調整回路3
1に供給する。
【0036】また、図5に示した動作をする場合には、
符号判別回路62は、初期段階で、入力端子60,61
からの0レベルに等しい、もしくは0レベルに近いサン
プルデータを1つおきに取り込み、夫々を平均化処理回
路63,64に供給する。そして、上記のように、比較
回路65はこれら平均化処理回路63,64の出力レベ
ルを比較し、図7に示したように遅延量制御させるため
の遅延量制御信号が生成されるのであるが、単にかかる
制御をさせただけでは、一意的に正しい制御は行なわれ
ない。
【0037】即ち、いま、符号判別回路62が、図5
(A)において、時点(K−2),(K)でのサンプル
データを同時に取り込むように動作したときには、比較
回路65は正しい比較動作を行ない、位相ずれがなくな
るように再生クロックが位相調整されるのであるが、取
り込みタイミングがこれとは異なり、符号判別回路62
が、図5(A)において、上記とは取り込み位相がずれ
た時点(K),(K+2)でのサンプルデータを同時に
取り込むように動作したときには、比較回路65は上記
とは全く反対の比較結果を出し、位相ずれが大きくなる
ように再生クロックを位相調整する。
【0038】そこで、比較回路65は、初期動作とし
て、まず、平均化処理回路63,64の出力レベルを比
較しながらこれらの差が大きくなるか否かを検出し、大
きくなるときには、平均化処理回路63,64の出力レ
ベルの比較演算を逆にするか、もしくは、符号判別回路
62を例えば次のように制御する。即ち、取り込む2つ
のサンプルデータの符号を反転して平均化処理回路6
3,64に供給するようにするか、入力端子60,61
から取り込んだサンプルデータの平均化処理回路63,
64への供給を入れ替えるか、あるいは、サンプルデー
タの取込みタイミングを再生クロックの2周期分ずらす
ようにする。このようにして、再生クロックの正しい位
相調整ができるようになる。
【0039】なお、A/D変換回路4の量子化誤差や位
相調整回路31の遅延ステップ量、あるいはノイズの影
響等により、図4(A)や図5(A)に示したように、
正確にレベルが一致しないことも考えられるが、比較さ
れるレベルの差の絶対値をある値以下となったときや、
遅延量が増加から減少にもしくは減少から増加に転じた
とき、位相最適位置とするようにすればよい。
【0040】図9は図3における位相調整回路31の一
具体例を示すブロック図であって、70は遅延量制御信
号の入力端子、71はカウンタ、72は再生クロックの
入力端子、73は遅延素子、74はセレクタ、75はク
ロックの出力端子である。
【0041】同図において、入力端子70から入力され
た遅延量制御信号はカウンタ71に供給され、その増減
に合わせてカウントアップ/ダウンされる。このカウン
タ71のカウント値はセレクタ74の選択制御信号とな
る。一方、入力端子72から入力された再生クロックは
複数の遅延素子73によって順次遅延され、これら遅延
素子73の出力がセレクタ74に供給される。これら遅
延素子73の出力とカウンタ71のカウント値とは一対
一に対応している。そして、セレクタ74はカウンタ7
1のカウント値に対応した遅延素子73の出力を選択す
る。
【0042】そこで、例えば、遅延量制御信号が遅延量
を増加させるための信号であるとすると、カウンタ71
のカウント値が1だけアップし、これにより、セレクタ
74はこれまで選択していた遅延素子の出力信号よりも
1つ分だけ遅延量を増やす遅延素子からの出力信号を選
択するように切り替わり、また、カウンタ71のカウン
ト値が1だけダウンすると、これにより、セレクタ74
はこれまで選択していた遅延素子の出力信号よりも1つ
分だけ遅延量を減らす遅延素子からの出力信号を選択す
るように切り替わる。
【0043】以上のようにして、位相調整信号20(図
2(B))の期間中に再生クロックの位相が最適に調整
される。
【0044】
【発明の効果】以上の説明のように、本発明によれば、
製品のばらつきや温度特性による遅延量のばらつきから
発生するデータ識別点の位相ずれを、データの前に再生
されるクロック再生信号で調整することができるので、
データの再生部において、位相ずれによるエラーレート
の悪化を防ぐことができ、特に、データの識別にビタビ
復号を用いる場合には、位相ずれによるレベルのばらつ
きを抑えることができるので、本来のビタビ復号の効果
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディジタル信号再生装置の一実施
例を示すブロック図である。
【図2】図1に示した実施例における再生信号の構成と
制御エリア信号とを示す図である。
【図3】図1における位相制御回路の一具体例を示すブ
ロック図である。
【図4】図3における位相判別回路の一動作例を示す図
である。
【図5】図3における位相判別回路の他の動作例を示す
図である。
【図6】図4で示した動作に基づく図3における位相判
別回路の機能を示す図である。
【図7】図5で示した動作に基づく図3における位相判
別回路の機能を示す図である。
【図8】図3における位相判別回路の一具体例を示すブ
ロック図である。
【図9】図3における位相調整回路の一具体例を示すブ
ロック図である。
【図10】PR検出信号のアイパターンの模式図であ
る。
【符号の説明】
1 再生信号の入力端子 2 復調回路 3 クロック再生回路 4 A/D変換回路 5 位相制御回路 6 データ識別回路 31 位相調整回路 33 位相判別回路 34 ラッチ回路 62 符号判別回路 63,64 平均化処理回路 65 比較回路 71 カウンタ 73 遅延素子 74 セレクタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体からアナログ波形で再生される
    ディジタル情報信号を復調する復調回路と、該復調回路
    の出力信号からクロックを再生するクロック再生回路
    と、該復調回路の出力信号を該クロック再生回路からの
    クロックのタイミングでディジタル化するアナログ/デ
    ィジタル変換回路と、該クロック再生回路からのクロッ
    クを用いて該アナログ/ディジタル変換回路の出力信号
    のデータ識別を行なうデータ識別回路とを備えたディジ
    タル信号再生装置において、 該アナログ/ディジタル変換回路の出力データの差分か
    ら該復調回路の出力信号と該クロック再生回路からのク
    ロックとの位相ずれを検出し、その検出結果に応じて該
    アナログ/ディジタル変換回路の出力データの差分から
    該復調回路の出力信号と該クロック再生回路からのクロ
    ックとの位相関係を制御する位相制御回路を設け、 該位相ずれをなくすことができるように構成したことを
    特徴とするディジタル信号再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記復調回路はパーシャルレスポンス検出処理回路であ
    って、 前記位相制御回路は、前記アナログ/ディジタル変換回
    路の出力データにおけるデータ識別周期の2倍の周期の
    信号から前記位相ずれを検出することを特徴とするディ
    ジタル信号再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 前記位相制御回路はクロック再生回路からのクロックを
    遅延する遅延回路を有し、該遅延回路の遅延量を前記検
    出した位相ずれに応じて制御することを特徴とするディ
    ジタル信号再生装置。
JP32565892A 1992-12-04 1992-12-04 ディジタル信号再生装置 Pending JPH06176498A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32565892A JPH06176498A (ja) 1992-12-04 1992-12-04 ディジタル信号再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32565892A JPH06176498A (ja) 1992-12-04 1992-12-04 ディジタル信号再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06176498A true JPH06176498A (ja) 1994-06-24

Family

ID=18179279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32565892A Pending JPH06176498A (ja) 1992-12-04 1992-12-04 ディジタル信号再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06176498A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007037312A1 (ja) * 2005-09-28 2007-04-05 Nec Corporation クロック再生装置及び方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007037312A1 (ja) * 2005-09-28 2007-04-05 Nec Corporation クロック再生装置及び方法
US8184738B2 (en) 2005-09-28 2012-05-22 Nec Corporation Clock reproducing apparatus and method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5265125A (en) Signal detection apparatus for detecting digital information from PCM signal
US7256953B2 (en) Data synchronizing signal detector, signal processing device using the detector, information recording and reproducing apparatus having the detector and the device, data synchronizing signal detecting method, and information recording medium for using in the method
GB2320866A (en) An equalization arrangement in which initial values which determine tap coefficients are adaptively chosen
JPH1186449A (ja) デジタルデータ検出システム
KR100278536B1 (ko) 자동 등화 시스템과, 잡음 감소 회로와, 위상 동기 제어 회로
JPH09213007A (ja) データ再生装置
US6118746A (en) Adaptive and selective level conditioning of a read channel in storage technologies
US7362957B2 (en) Reproducing apparatus
JPH06176498A (ja) ディジタル信号再生装置
JPH08315518A (ja) デジタル信号用信号処理装置
US6266378B1 (en) Data detector and data detection method which measure and correct for phase differences between a sampling point and an optimal detection point
JP3650984B2 (ja) 情報検出装置および方法
JP4032442B2 (ja) 同期回路
JP3498333B2 (ja) データ伝送系におけるタイミング信号再生回路およびディジタルビデオ信号処理装置
JP2806331B2 (ja) 波形等化回路
KR0179114B1 (ko) 다중재생 모드를 갖는 디브이씨알의 재생방법
JPH05234254A (ja) スレッショルドレベル決定回路
JP2697310B2 (ja) ディジタル情報検出装置
JP2917191B2 (ja) ディジタル信号再生装置
JP3782287B2 (ja) 情報再生装置
KR100234240B1 (ko) 광 자기 디스크 기록 재생장치에 있어서 재생 등화회로
JPS63113982A (ja) デジタル信号検出回路
JPH09102172A (ja) 磁気再生装置
JPH09106626A (ja) データ処理装置
JP3225588B2 (ja) ディジタル信号再生回路