JPH0617603A - ターボ機械におけるスラストバランス機構 - Google Patents

ターボ機械におけるスラストバランス機構

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Publication number
JPH0617603A
JPH0617603A JP20198992A JP20198992A JPH0617603A JP H0617603 A JPH0617603 A JP H0617603A JP 20198992 A JP20198992 A JP 20198992A JP 20198992 A JP20198992 A JP 20198992A JP H0617603 A JPH0617603 A JP H0617603A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impeller
balance piston
balance
thrust
diameter
Prior art date
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Pending
Application number
JP20198992A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Osawa
將 大沢
Yoichi Kanemitsu
陽一 金光
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
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Publication of JPH0617603A publication Critical patent/JPH0617603A/ja
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 羽根車が軸方向に移動した場合、自動的に戻
そうとする力を羽根車に作用させることができるターボ
機械におけるスラストバランス機構を提供する。 【構成】 羽根車1を備え気体を取り扱うターボ機械に
おいて、羽根車側から大気側に向かって第1バランスピ
ストン5と第2バランスピストン7とを順次設け、第1
バランスピストン5及び第2バランスピストン7は羽根
車1の軸方向への移動によってギャップG1 ,G2 が変
化するように配置し、第1バランスピストン5の外周端
の径を羽根車1の吸込リングの径よりも大きくし、第2
バランスピストン7の外周端の径を羽根車1の吸込リン
グの径よりも小さくした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はターボ機械におけるスラ
ストバランス機構に係り、特に気体(ガス)を取り扱う
一般産業用ターボ機械においてそのスラスト方向のアン
バランス力をバランスさせるスラストバランス機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、気体(ガス)を取り扱うターボ
機械においては、羽根車出口の圧力と大気圧とのバラン
スをとるために、バランスピストンなるものが取り付け
てある。このバランスピストンは軸スラストのバランス
をとるためというよりは、吐出圧と大気圧とのバランス
をとるためである。一般に、このバランスピストンは羽
根車を支持する主軸に平行であり、その外径は吸込リン
グの径よりも小さく設定されている。即ち、従来のバラ
ンスピストン11は、図5に示されるように、主軸12
に平行な外周面を有しており、ケーシング13との間に
半径方向ギャップが形成されている。また羽根車14の
吸込側には吸込リング15が設置されており、前記バラ
ンスピストン11の外径は吸込リング15の径より小さ
く設定されている。このため、羽根車14には吸込方向
にスラスト力が作用する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記バランスピストン
の径を吸込リングの径よりも大きくすると、吸込方向の
スラスト力は小さくなり、次第に逆方向のスラスト力が
作用する。これらのバランスピストンでは、作用するス
ラスト力は方向も含めて一定であり、羽根車が軸方向に
移動しても、羽根車を戻すような力は発生しない。した
がって、図5に示すような構成のバランスピストンを備
えた従来のターボ機械においては、スラスト力を受ける
軸受の負担は大きいという問題点があった。
【0004】本発明は上述の事情に鑑みなされたもの
で、その目的とする処は、羽根車が軸方向に移動した場
合、自動的に戻そうとする力を羽根車に作用させること
ができるターボ機械におけるスラストバランス機構を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため本発明のターボ機械におけるスラストバランス機構
は、羽根車を備え気体を取り扱うターボ機械において、
前記羽根車側から大気側に向かって第1バランスピスト
ンと第2バランスピストンとを順次設け、これら第1バ
ランスピストン及び第2バランスピストンは前記羽根車
の軸方向への移動によってギャップが変化するように配
置し、前記第1バランスピストンの外周端の径を前記羽
根車の吸込リングの径よりも大きくし、前記第2バラン
スピストンの外周端の径を前記羽根車の吸込リングの径
よりも小さくしたこととを特徴とするものである。
【0006】
【作用】前述した構成からなる本発明によれば、羽根車
が反吸込側に移動した場合には第2バランスピストンの
ギャップが狭くなり、第1バランスピストンへの大気の
侵入は阻止され羽根車から吐出された高圧流体は第1バ
ランスピストンの内周端まで充満し、その結果、羽根車
主板の背面の高圧部の面積が増加し、羽根車を吸込側に
押し戻す力が生ずる。一方、羽根車が吸込側に移動した
場合には第2バランスピストン及び第1バランスピスト
ンのギャップが広くなり、第2バランスピストンから第
1バランスピストンの外周端近傍まで大気が侵入し、そ
の結果、羽根車主板の背面の高圧部の面積が減少し、羽
根車を反吸込側に押し戻す力が生ずる。即ち、本発明に
よれば、羽根車が軸方向に移動すれば、それを自動的に
押し戻そうとする力が作用しスラスト力をバランスさせ
ることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係るターボ機械におけるスラ
ストバランス機構の一実施例を図1乃至図3を参照して
説明する。図1は本発明に係るターボ機械におけるスラ
ストバランス機構の基本構成を示す図であり、同図にお
いて符号1は羽根車である。羽根車1は主軸2に固定さ
れており、羽根車1の吸込側にはケーシング3との間に
吸込リング4が設けられている。一方、羽根車1の主板
1aの裏側には、羽根車側から大気側Aに向かってテー
パ状に形成された第1バランスピストン5と軸方向に対
して略直交する方向に形成された第2バランスピストン
7とが順次配設されている。これら第1バランスピスト
ン5及び第2バランスピストン7は、羽根車1の軸方向
への移動によって軸方向ギャップが変化するように配置
されている。図2は第1バランスピストン5及び第2バ
ランスピストン7のそれぞれ詳細を示す図であり、図2
(a)は図1のA部詳細、図2(b)は図1のB部詳細
を示す。図2(a)に示されるように第1バランスピス
トン5は傾斜面に沿って多数の絞り片(フィン)6が形
成されている。これによって、絞り片6,6間に膨張室
Sが形成されるとともにケーシング3と絞り片6との先
端部に絞り口Orが形成される。また第2バランスピス
トン7も同様に絞り片8を備えており、同様に膨張室S
及び絞り口Orが形成されている。
【0008】次に前述のように構成されたターボ機械に
おけるスラストバランス機構の作用を図3を参照して説
明する。図3(a)に示すように羽根車1が反吸込側に
移動した場合には第2バランスピストン7のギャップG
1 が狭くなり、第1バランスピストン5への大気の侵入
は第2バランスピストン7によって阻止され、羽根車1
から吐出された高圧流体は第1バランスピストン5の内
周端まで充満する。尚、高圧流体は多数の小さな点を使
用して図に示されている。その結果、羽根車1の主板1
aの背面の高圧部の面積Xが増加し羽根車1を吸込側に
押し戻す力Fが生ずる。一方、図3(b)に示すように
羽根車1が吸込側に移動した場合には第2バランスピス
トン7及び第1バランスピストン5のギャップG1 ,G
2 が広くなり、第2バランスピストン7から第1バラン
スピストン5の外周端近傍まで大気が侵入する。その結
果、羽根車1の主板1aの背面の高圧部の面積Xが減少
し、羽根車1を反吸込側に押し戻す力Fが生ずる。即ち
本実施例によれば、羽根車1が軸方向に移動すれば、そ
れを自動的に押し戻そうとする力が作用しスラスト力を
バランスさせることができる。これにより軸受のスラス
ト負荷を大いに低減できる。
【0009】図4は本発明の他の実施例を示す図であ
る。本実施例においては第2バランスピストンは図1に
示す構成と全く同様であるが、第1バランスピストン5
は軸方向に対して略直交する方向に形成されている。そ
の他の構成は図1に示す実施例と全く同様である。本実
施例によれば、羽根車1が反吸込側に移動した場合に
は、第2バランスピストン7のギャップが狭くなり、第
1バランスピストン5への大気侵入は阻止され、羽根車
1から吐出された高圧流体は第1バランスピストン5の
内周端まで充満している。したがって、図3(a)に示
す作用と全く同様な作用によって羽根車1を吸込側に押
し戻す力が生ずる。一方、羽根車1が吸込側に移動した
場合には第2バランスピストン7及び第1バランスピス
トン5のギャップが広くなり、第2バランスピストン7
から第1バランスピストン5の外周端近傍まで大気が侵
入する。従って図3(b)と全く同様の作用によって、
羽根車1を反吸込側に押し戻す力が生ずる。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、羽
根車が軸方向に移動すると、それを自動的に押し戻そう
とする力が作用するため、軸受のスラスト負荷を低減す
ることができる。したがって、スラスト軸受の長寿命化
が図れるとともに、スラスト軸受の設計の自由度が向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るターボ機械におけるスラストバラ
ンス機構の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1のA部詳細及びB部詳細を示す図であり、
図2(a)は図1のA部詳細を示す図、図2(b)は図
1のB部詳細を示す図である。
【図3】本発明に係るターボ機械におけるスラストバラ
ンス機構の作用を説明する説明図である。
【図4】本発明に係るターボ機械におけるスラストバラ
ンス機構の他の実施例を示す断面図である。
【図5】従来のターボ機構におけるスラストバランス機
構を示す断面図である。
【符号の説明】
1 羽根車 2 主軸 3 ケーシング 4 吸込リング 5 第1バランスピストン 6 絞り片(フィン) 7 第2バランスピストン 8 絞り片(フィン) S 膨張室 Or 絞り口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 羽根車を備え気体を取り扱うターボ機械
    において、前記羽根車側から大気側に向かって第1バラ
    ンスピストンと第2バランスピストンとを順次設け、こ
    れら第1バランスピストン及び第2バランスピストンは
    前記羽根車の軸方向への移動によってギャップが変化す
    るように配置し、前記第1バランスピストンの外周端の
    径を前記羽根車の吸込リングの径よりも大きくし、前記
    第2バランスピストンの外周端の径を前記羽根車の吸込
    リングの径よりも小さくしたこととを特徴とするターボ
    機械におけるスラストバランス機構。
  2. 【請求項2】 前記第2バランスピストンはテーパ状に
    形成されていることを特徴とする請求項1記載のターボ
    機械におけるスラストバランス機構。
  3. 【請求項3】 前記第2バランスピストンは軸方向に略
    直交して形成されていることを特徴とする請求項1記載
    のターボ機械におけるスラストバランス機構。
JP20198992A 1992-07-06 1992-07-06 ターボ機械におけるスラストバランス機構 Pending JPH0617603A (ja)

Priority Applications (1)

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JP20198992A JPH0617603A (ja) 1992-07-06 1992-07-06 ターボ機械におけるスラストバランス機構

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JPH0617603A true JPH0617603A (ja) 1994-01-25

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JP20198992A Pending JPH0617603A (ja) 1992-07-06 1992-07-06 ターボ機械におけるスラストバランス機構

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JP (1) JPH0617603A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190003279A (ko) * 2017-06-30 2019-01-09 현대위아 주식회사 터보차저 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190003279A (ko) * 2017-06-30 2019-01-09 현대위아 주식회사 터보차저 장치

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