JPH06176007A - 人間ドック診断支援・レポート作成装置 - Google Patents

人間ドック診断支援・レポート作成装置

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JPH06176007A
JPH06176007A JP1830991A JP1830991A JPH06176007A JP H06176007 A JPH06176007 A JP H06176007A JP 1830991 A JP1830991 A JP 1830991A JP 1830991 A JP1830991 A JP 1830991A JP H06176007 A JPH06176007 A JP H06176007A
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JP
Japan
Prior art keywords
patient
result
diagnosis
database
report
Prior art date
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Pending
Application number
JP1830991A
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English (en)
Inventor
Yoshio Sato
義夫 佐藤
Hiroichi Maeba
博一 前場
Satomi Sakata
学美 坂田
Michiko Tanaka
美知子 田中
Toshinobu Tokumiya
俊信 徳宮
Hironosuke Yamamoto
弘之助 山本
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単かつ効率的に人間ドック診断支援が行な
われ、かつレポートの作成が行なわれる人間ドック診断
支援・レポート作成装置の提供を目的とする。 【構成】 人間ドック入院患者の病状診断に用いるデー
タを記憶する患者データベースと、患者データベースの
項目とその属性を条件部とし、診断結果を結論部とする
因果関係を記憶する知識データベースと、患者データベ
ースに対する医師の持つ解説知識,所見知識等及び患者
への指示・注意事項等コメント項目に関するデータを記
憶するコメントデータベースと、患者データベース,知
識データベース及びコメントデータベースから病状診断
を行ない、推論結果記憶手段に記憶する病状診断推論制
御手段と、推論結果記憶手段に記憶した病状診断内容よ
り患者に伝達すべき情報のみを抽出し、表示及び/又は
文書形式で出力する診断結果レポート作成手段とからな
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、病院,医院等の医療施
設に設置される人間ドック診断支援・レポート作成装置
に関するものであり、特に適切な診断結果を患者に提供
することを可能にする人間ドック診断・レポート作成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来人間ドックの病状診断においては、
多岐にわたる入院患者の検査結果データ,診察結果デー
タ,測定結果データ,問診結果データ,所見結果データ
等を、担当医師が各々の結果表を緻密に読み取りなが
ら、自己の持つ診断に拘わる知識に基づき診断結果を患
者に直接口頭で、あるいはその内容をレポートに転記し
て患者に通知している。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら従来
の方法では、膨大な検査結果データなどを逐一医師が詳
細に確認し、正確な診断を医師自身が行っているばかり
でなく、その結果をレポートするための用紙への転記作
業も医師自身の手によって行われていた。これでは、今
後も増え続ける人間ドック入院患者の診断とその内容通
知業務に手間取り、本質的な医療業務が疎かになり、更
には患者への診断結果の通知が遅れサービスの低下に繋
がるという問題があった。
【0004】更には、従来のように医師が患者に対し
て、口頭で診断結果を通知するだけでは十分な情報伝達
が行なえないという問題があった。
【0005】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであって、簡単かつ効率的に人間ドック診断支援が
行なわれ、かつレポートの作成が行なわれる人間ドック
診断支援・レポート作成装置の提供を目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1に本発明に係る人間
ドック診断支援・レポート作成装置のブロック図を示
す。
【0007】第1の人間ドック診断支援・レポート作成
装置は、同図中の検査結果データ(102),診察結果
データ(103),測定結果データ(104)及び問診
結果データ(105)からなる患者データベース(10
1),知識データベース(106),コメントデータベ
ース(107),病状診断推論制御手段(108),推
論結果記憶手段(109)、及び診断結果レポート作成
手段(110)からなる。
【0008】患者データベース(101)は、血液検
査,生化学検査等の検査結果を記憶する検査結果データ
(102)と、心電図検査,腹部超音波検査等の検体検
査を通して得られる診察結果を記憶する診察結果データ
(103)と、身長,体重,血圧,脈拍等の測定結果を
記憶する測定結果データ(104)と、患者の愁訴,日
常の生活習慣等の問診結果を記憶する問診結果データ
(105)とからなり、人間ドック入院患者の病状診断
に用いるデータを各々患者IDコードと共に記憶する。
【0009】知識データベース(106)は、患者デー
タベース(101)の項目とその属性を条件部とし、診
断結果を結論部とする因果関係を記憶する。
【0010】コメントデータベース(107)は患者デ
ータベース(101)に対する医師の持つ解説知識,所
見知識等及び患者への指示・注意事項等コメント項目に
関するデータを記憶する。
【0011】病状診断推論制御手段(108)は、患者
データベース(101)と、知識データベース(10
6)及びコメントデータベース(107)から病状診断
を行ない、病状診断内容を患者IDコードと共に推論結
果記憶手段(109)に記憶する手段である。
【0012】診断結果レポート作成手段(110)は、
推論結果記憶手段(109)に記憶した病状診断内容よ
り患者に伝達すべき情報のみを抽出し、表示及び/又は
文書形式で出力する手段である。
【0013】第2の人間ドック診断支援・レポート作成
装置は、以上の構成に加えて、同図中の診断結果レポー
ト修正手段(111)と診断結果データベース(11
2)を備える。
【0014】診断結果レポート修正手段(111)は、
推論結果記憶手段(109)に記憶した病状診断内容を
修正し、患者に伝達すべき情報のみを抽出し、表示及び
/又は文書形式で出力する手段である。
【0015】診断結果データベース(112)は診断結
果レポート作成手段(110)又は診断結果レポート修
正手段(111)で抽出した患者に伝達すべき情報を患
者IDコードと共に記憶する。
【0016】
【作用】本発明は、検査結果データ,診察結果データ,
測定結果データ,問診結果データから患者の病状を診断
するのに必要となる医師の持つ専門知識とそれを推論制
御するための手段をコンピュータ上に搭載しているの
で、定型的な人間ドック入院患者に対する診断業務をコ
ンピュータにて処理することが可能となる。更に、これ
らの診断結果に対する医師の持つ解説や所見、さらには
患者への注意・指示事項等を予めコンピュータに搭載し
ているので診断結果に加えてその内容をレポート形式で
出力が可能となるのである。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳述す
る。
【0018】図2は、本発明の実施例に係る人間ドック
診断支援・レポート作成装置のブロック図であり、主記
憶装置を有する中央処理装置(1)には、キーボード
(2),CRTディスプレイ(3),プリンター(4)
及び補助記憶装置(5)が接続される。
【0019】上記補助記憶装置(5)は、検査データ
(102),診察結果データ(103),測定結果デー
タ(104)及び問診結果データ(105)からなる患
者データベース(101),知識データベース(10
6),コメントデータベース(107),推論結果記憶
手段としての推論結果ファイル(109)及び診断結果
データベース(111)を記憶する。また上記補助記憶
装置(5)は上記病状診断推論制御手段(108),診
断結果レポート作成手段(110)及び診断結果レポー
ト修正手段(111)に対応するプログラム(113)
等を記憶する。これ等のプログラムは中央処理装置
(1)のRAM(ランダム・アクセス・メモリ)にロー
ドされてから実行される。勿論中央処理装置(1)RO
M(リード・オンリ・メモリ)に記憶せしめても良い。
【0020】患者データベース(101)は、検査結果
データ(102),診察結果データ(103),測定結
果データ(104)及び問診結果データ(105)から
なり、人間ドック入院患者の病状診断に用いるデータを
各々患者IDコードと共に記憶する。
【0021】検査結果データ(102)は、患者IDコ
ードごとに血液検査,生化学検査等の検査結果、例えば
患者IDコード:「111」,尿中赤血球数:
「(+)」を記憶する。
【0022】診察結果データ(103)は、患者IDコ
ードごとに心電図検査,腹部超音波検査等の検体検査を
通して得られる診察結果、例えば患者IDコード:「1
11」,胃透視:「慢性胃炎の疑い」,胸部X−P:
「異常なし」を記憶する。
【0023】測定結果データ(104)は、患者IDコ
ードごとに身長,体重,血圧,脈拍等の測定結果、例え
ば患者IDコード:「111」,性別:「男性」,年
齢:「40歳」,身長「172.5cm」,血圧(収
縮):「182」,血圧(拡張):「110」を記憶す
る。
【0024】問診結果データ(105)は、患者IDコ
ードごとに患者の愁訴、日常の生活習慣等の問診結果、
例えば患者IDコード:「111」,問診結果1:「1
(よく胃が痛む)」,問診結果2:「6(毎日アルコー
ルを飲む)」,問診結果3:「18(血の混じった便が
でる)」を記憶する。
【0025】そして、上記検査結果データ(102),
診察結果データ(103),測定結果データ(104)
及び問診結果データ(105)はキーボード(2)の入
力作業あるいは他のコンピュータからの通信より作成さ
れる。
【0026】知識データベース(106)は、病状診断
を行うのに必要となる医師の持つ専門知識を、例えば、
「収縮血圧が180以上で毎日アルコールを飲むなら
ば、高血圧症の疑いがある。」のように、上記患者デー
タベース(101)の項目(収縮血圧、アルコール)と
その属性(180以上、毎日飲む)を条件部とし、高血
圧症や慢性胃炎などの診断結果を結論部とする因果関係
を記憶する。
【0027】そして上記知識データベース(106)は
具体的には、「血圧(収縮)180以上 ならば 異常
コードX04 発生」,「尿中赤血球数(+) ならば
異常コードX23 発生」のようなルール形式にまと
めコンピュータに処理できる形にまとめてある。更に、
「異常コード X04かつX23 ならば 症状コード
Q01_17 発生」,「症状コード Q01_17
ならば コメントコード R01_MAE および R
01_17 かつ メッセージコード 7 発生」など
の診断に必要なすべてのルールが格納されている。ま
た、「Q01_17とは高血圧症である」など、ルール
中に記載されている記号の意味を定義するデータベース
も格納されている。
【0028】コメントデータベース(107)は上記患
者データベース(101)に対する医師の持つ解説知
識,所見知識及び患者への指示・注意事項等コメント項
目に関するデータ、例えば、高血圧症という診断結果に
対して、高血圧症の定義や症状の度合いなどを記憶した
ものである。
【0029】そして、上記コメントデータベース(10
7)は、具体的には上記知識データベース(106)の
メッセイジコードに対応するメッセイジ、例えばメッセ
イジコード:「7」,メッセイジ:「高血圧病について
のコメントを確認して下さい」と、コメントコードに対
応するコメント、例えばコメントコード:「R01_M
AE」,コメント:「高血圧病はWHOにより定義づけ
られ……」やコメントコード:「R01_17」,コメ
ント:「今回の検査では血圧は高値を……」を格納して
いる。
【0030】以下、図2及び図3に示すフローチャート
に基づいて本実施例に係る人間ドック診断支援・レポー
ト作成装置の動作を説明する。
【0031】中央処理装置(1)は、ステップ1で知識
データベース(106)及びコメントデータベース(1
07)の全データを補助記憶装置(5)から主記憶装置
に読み込む。
【0032】次に、中央処理装置(1)はステップ2で
CRTディスプレイ(3)に「患者IDコードを入力し
て下さい。」と表示したうえで、キーボード(2)を通
して対象患者IDコード(例えば患者IDコード:11
1)の入力を受ける。
【0033】ステップ3では、前ステップで入力された
患者コードより患者データベース(検査結果データ,診
察結果データ,測定結果データ,問診結果データ)の該
当するデータを補助記憶装置(5)から主記憶装置に読
込む。
【0034】ステップ4では、ステップ1,3で得られ
たデータに基づいて診断結果を推論し、推論結果を記憶
する。即ち、ステップ3で得られた患者データベースの
項目とその属性に対して,ステップ1で得られた知識デ
ータベースのルールを実行し、推論(該当ルールの実
行)を進める。推論は、該当するルールがなくなるまで
行ない、その経過と結果に関する情報を記憶させる。こ
れにより、病状に関する診断結果、その原因となる各結
果データ、病状名、医師のコメント、医師へのメッセイ
ジが記憶される。尚、医師のコメント、医師へのメッセ
イジについては、コメントデータベースを読み込み、推
論経過に従ってこれを抽出することにより、実現してい
る。この結果は例えば表1に示すような形式で推論結果
ファイル(109)に記憶される。
【0035】
【表1】
【0036】ステップ5では、ステップ4で記憶した推
論結果ファイルの病状診断内容より患者に伝達すべき情
報のみを抽出し、CRTディスプレイ(3)及び/又は
プリンター(4)に出力する。
【0037】ステップ6では、ステップ4で記憶した推
論結果ファイルの病状診断内容を修正する。
【0038】ステップ7では、ステップ6で修正した推
論結果ファイルの病状診断内容より、患者に伝達すべき
情報のみを抽出し、CRT(3)及び/又はプリンター
(4)に出力する。
【0039】ステップ8では、ステップ5またはステッ
プ7で抽出した患者に伝達すべき情報が患者IDコード
と共に自動的に補助記憶装置(4)内の診断結果データ
ベース(111)として格納され、終了する。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の人間ドッ
ク診断支援・レポート作成装置を用いて適切な診断結果
を作成し、医師、患者等に提供することにより、次のよ
うな種々の利点が得られる。
【0041】(1)診断結果作成が迅速化され、患者を
待たすことが少なくなり、サービスの向上を図れる。
【0042】(2)診断結果をレポートするための転記
作業がなくなり、医師の本質的な医療業務が疎かになら
ない。
【0043】(3)診断結果の説明が標準化され、理解
度が高くなる。 (4)医師とコンピューターの双方によるデータチェッ
ク体制が確立され、診断の信頼性が向上する。
【0045】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る人間ドック診断・レポート作成
装置のブロック図である。
【図2】 本発明の実施例に係る人間ドック診断・レポ
ート作成装置のブロック図である。
【図3】 図2の人間ドック診断・レポート作成装置の
中央処理装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
(1) 中央処理装置 (2) キーボード (3) CRTディスプレイ (4) プリンター (5) 補助記憶装置 (101) 患者データベース (102) 検査結果データ (103) 診察結果データ (104) 測定結果データ (105) 問診結果データ (106) 知識データベース (107) コメントデータベース (108) 病状診断推論制御手段 (109) 推論結果記憶手段 (110) 診断結果レポート作成手段 (111) 診断結果レポート修正手段 (112) 診断結果データベース
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 人間ドック診断支援・レポート作成装
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、病院,医院等の医療施
設に設置される人間ドック診断支援・レポート作成装置
に関するものであり、特に適切な診断結果を患者に提供
することを可能にする人間ドック診断・レポート作成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来人間ドックの病状診断においては、
多岐にわたる入院患者の検査結果データ,診察結果デー
タ,測定結果データ,問診結果データ,所見結果データ
等を、担当医師が各々の結果表を緻密に読み取りなが
ら、自己の持つ診断に拘わる知識に基づき診断結果を患
者に直接口頭で、あるいはその内容をレポートに転記し
て患者に通知している。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら従来
の方法では、膨大な検査結果データなどを逐一医師が詳
細に確認し、正確な診断を医師自身が行っているばかり
でなく、その結果をレポートするための用紙への転記作
業も医師自身の手によって行われていた。これでは、今
後も増え続ける人間ドック入院患者の診断とその内容通
知業務に手間取り、本質的な医療業務が疎かになり、更
には患者への診断結果の通知が遅れサービスの低下に繋
がるという問題があった。
【0004】更には、従来のように医師が患者に対し
て、口頭で診断結果を通知するだけでは十分な情報伝達
が行なえないという問題があった。
【0005】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであって、簡単かつ効率的に人間ドック診断支援が
行なわれ、かつレポートの作成が行なわれる人間ドック
診断支援・レポート作成装置の提供を目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1に本発明に係る人間
ドック診断支援・レポート作成装置のブロック図を示
す。
【0007】第1の人間ドック診断支援・レポート作成
装置は、同図中の検査結果データ(102),診察結果
データ(103),測定結果データ(104)及び問診
結果データ(105)からなる患者データベース(10
1),知識データベース(106),コメントデータベ
ース(107),病状診断推論制御手段(108),推
論結果記憶手段(109)、及び診断結果レポート作成
手段(110)からなる。
【0008】患者データベース(101)は、血液検
査,生化学検査等の検査結果を記憶する検査結果データ
(102)と、心電図検査,腹部超音波検査等の検体検
査を通して得られる診察結果を記憶する診察結果データ
(103)と、身長,体重,血圧,脈拍等の測定結果を
記憶する測定結果データ(104)と、患者の愁訴,日
常の生活習慣等の問診結果を記憶する問診結果データ
(105)とからなり、人間ドック入院患者の病状診断
に用いるデータを各々患者IDコードと共に記憶する。
【0009】知識データベース(106)は、患者デー
タベース(101)の項目とその属性を条件部とし、診
断結果を結論部とする因果関係を記憶する。
【0010】コメントデータベース(107)は患者デ
ータベース(101)に対する医師の持つ解説知識,所
見知識等及び患者への指示・注意事項等コメント項目に
関するデータを記憶する。
【0011】病状診断推論制御手段(108)は、患者
データベース(101)と、知識データベース(10
6)及びコメントデータベース(107)から病状診断
を行ない、病状診断内容を患者IDコードと共に推論結
果記憶手段(109)に記憶する手段である。
【0012】診断結果レポート作成手段(110)は、
推論結果記憶手段(109)に記憶した病状診断内容よ
り患者に伝達すべき情報のみを抽出し、表示及び/又は
文書形式で出力する手段である。
【0013】第2の人間ドック診断支援・レポート作成
装置は、以上の構成に加えて、同図中の診断結果レポー
ト修正手段(111)と診断結果データベース(11
2)を備える。
【0014】診断結果レポート修正手段(111)は、
推論結果記憶手段(109)に記憶した病状診断内容を
修正し、患者に伝達すべき情報のみを抽出し、表示及び
/又は文書形式で出力する手段である。
【0015】診断結果データベース(112)は診断結
果レポート作成手段(110)又は診断結果レポート修
正手段(111)で抽出した患者に伝達すべき情報を患
者IDコードと共に記憶する。
【0016】
【作用】本発明は、検査結果データ,診察結果データ,
測定結果データ,問診結果データから患者の病状を診断
するのに必要となる医師の持つ専門知識とそれを推論制
御するための手段をコンピュータ上に搭載しているの
で、定型的な人間ドック入院患者に対する診断業務をコ
ンピュータにて処理することが可能となる。更に、これ
らの診断結果に対する医師の持つ解説や所見、さらには
患者への注意・指示事項等を予めコンピュータに搭載し
ているので診断結果に加えてその内容をレポート形式で
出力が可能となるのである。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳述す
る。
【0018】図2は、本発明の実施例に係る人間ドック
診断支援・レポート作成装置のブロック図であり、主記
憶装置を有する中央処理装置(1)には、キーボード
(2),CRTディスプレイ(3),プリンター(4)
及び補助記憶装置(5)が接続される。
【0019】上記補助記憶装置(5)は、検査データ
(102),診察結果データ(103),測定結果デー
タ(104)及び問診結果データ(105)からなる患
者データベース(101),知識データベース(10
6),コメントデータベース(107),推論結果記憶
手段としての推論結果ファイル(109)及び診断結果
データベース(111)を記憶する。また上記補助記憶
装置(5)は上記病状診断推論制御手段(108),診
断結果レポート作成手段(110)及び診断結果レポー
ト修正手段(111)に対応するプログラム(113)
等を記憶する。これ等のプログラムは中央処理装置
(1)のRAM(ランダム・アクセス・メモリ)にロー
ドされてから実行される。勿論中央処理装置(1)RO
M(リード・オンリ・メモリ)に記憶せしめても良い。
【0020】患者データベース(101)は、検査結果
データ(102),診察結果データ(103),測定結
果データ(104)及び問診結果データ(105)から
なり、人間ドック入院患者の病状診断に用いるデータを
各々患者IDコードと共に記憶する。
【0021】検査結果データ(102)は、患者IDコ
ードごとに血液検査,生化学検査等の検査結果、例えば
患者IDコード:「111」,尿中赤血球数:
「(+)」を記憶する。
【0022】診察結果データ(103)は、患者IDコ
ードごとに心電図検査,腹部超音波検査等の検体検査を
通して得られる診察結果、例えば患者IDコード:「1
11」,胃透視:「慢性胃炎の疑い」,胸部X−P:
「異常なし」を記憶する。
【0023】測定結果データ(104)は、患者IDコ
ードごとに身長,体重,血圧,脈拍等の測定結果、例え
ば患者IDコード:「111」,性別:「男性」,年
齢:「40歳」,身長「172.5cm」,血圧(収
縮):「182」,血圧(拡張):「110」を記憶す
る。
【0024】問診結果データ(105)は、患者IDコ
ードごとに患者の愁訴、日常の生活習慣等の問診結果、
例えば患者IDコード:「111」,問診結果1:「1
(よく胃が痛む)」,問診結果2:「6(毎日アルコー
ルを飲む)」,問診結果3:「18(血の混じった便が
でる)」を記憶する。
【0025】そして、上記検査結果データ(102),
診察結果データ(103),測定結果データ(104)
及び問診結果データ(105)はキーボード(2)の入
力作業あるいは他のコンピュータからの通信より作成さ
れる。
【0026】知識データベース(106)は、病状診断
を行うのに必要となる医師の持つ専門知識を、例えば、
「収縮血圧が180以上で毎日アルコールを飲むなら
ば、高血圧症の疑いがある。」のように、上記患者デー
タベース(101)の項目(収縮血圧、アルコール)と
その属性(180以上、毎日飲む)を条件部とし、高血
圧症や慢性胃炎などの診断結果を結論部とする因果関係
を記憶する。
【0027】そして上記知識データベース(106)は
具体的には、「血圧(収縮)180以上 ならば 異常
コードX04 発生」,「尿中赤血球数(+) ならば
異常コードX23 発生」のようなルール形式にまと
めコンピュータに処理できる形にまとめてある。更に、
「異常コード X04かつX23 ならば 症状コード
Q01_17 発生」,「症状コード Q01_17
ならば コメントコード R01_MAE および R
01_17 かつ メッセージコード 7 発生」など
の診断に必要なすべてのルールが格納されている。ま
た、「Q01_17とは高血圧症である」など、ルール
中に記載されている記号の意味を定義するデータベース
も格納されている。
【0028】コメントデータベース(107)は上記患
者データベース(101)に対する医師の持つ解説知
識,所見知識及び患者への指示・注意事項等コメント項
目に関するデータ、例えば、高血圧症という診断結果に
対して、高血圧症の定義や症状の度合いなどを記憶した
ものである。
【0029】そして、上記コメントデータベース(10
7)は、具体的には上記知識データベース(106)の
メッセイジコードに対応するメッセイジ、例えばメッセ
イジコード:「7」,メッセイジ:「高血圧病について
のコメントを確認して下さい」と、コメントコードに対
応するコメント、例えばコメントコード:「R01_M
AE」,コメント:「高血圧病はWHOにより定義づけ
られ……」やコメントコード:「R01_17」,コメ
ント:「今回の検査では血圧は高値を……」を格納して
いる。
【0030】以下、図2及び図3に示すフローチャート
に基づいて本実施例に係る人間ドック診断支援・レポー
ト作成装置の動作を説明する。
【0031】中央処理装置(1)は、ステップ1で知識
データベース(106)及びコメントデータベース(1
07)の全データを補助記憶装置(5)から主記憶装置
に読み込む。
【0032】次に、中央処理装置(1)はステップ2で
CRTディスプレイ(3)に「患者IDコードを入力し
て下さい。」と表示したうえで、キーボード(2)を通
して対象患者IDコード(例えば患者IDコード:11
1)の入力を受ける。
【0033】ステップ3では、前ステップで入力された
患者コードより患者データベース(検査結果データ,診
察結果データ,測定結果データ,問診結果データ)の該
当するデータを補助記憶装置(5)から主記憶装置に読
込む。
【0034】ステップ4では、ステップ1,3で得られ
たデータに基づいて診断結果を推論し、推論結果を記憶
する。即ち、ステップ3で得られた患者データベースの
項目とその属性に対して,ステップ1で得られた知識デ
ータベースのルールを実行し、推論(該当ルールの実
行)を進める。推論は、該当するルールがなくなるまで
行ない、その経過と結果に関する情報を記憶させる。こ
れにより、病状に関する診断結果、その原因となる各結
果データ、病状名、医師のコメント、医師へのメッセイ
ジが記憶される。尚、医師のコメント、医師へのメッセ
イジについては、コメントデータベースを読み込み、推
論経過に従ってこれを抽出することにより、実現してい
る。この結果は例えば表1に示すような形式で推論結果
ファイル(109)に記憶される。
【0035】
【表1】
【0036】ステップ5では、ステップ4で記憶した推
論結果ファイルの病状診断内容より患者に伝達すべき情
報のみを抽出し、CRTディスプレイ(3)及び/又は
プリンター(4)に出力する。
【0037】ステップ6では、ステップ4で記憶した推
論結果ファイルの病状診断内容を修正する。
【0038】ステップ7では、ステップ6で修正した推
論結果ファイルの病状診断内容より、患者に伝達すべき
情報のみを抽出し、CRT(3)及び/又はプリンター
(4)に出力する。
【0039】ステップ8では、ステップ5またはステッ
プ7で抽出した患者に伝達すべき情報が患者IDコード
と共に自動的に補助記憶装置(4)内の診断結果データ
ベース(111)として格納され、終了する。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の人間ドッ
ク診断支援・レポート作成装置を用いて適切な診断結果
を作成し、医師、患者等に提供することにより、次のよ
うな種々の利点が得られる。
【0041】(1)診断結果作成が迅速化され、患者を
待たすことが少なくなり、サービスの向上を図れる。
【0042】(2)診断結果をレポートするための転記
作業がなくなり、医師の本質的な医療業務が疎かになら
ない。
【0043】(3)診断結果の説明が標準化され、理解
度が高くなる。
【0044】(4)医師とコンピューターの双方による
データチェック体制が確立され、診断の信頼性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る人間ドック診断・レポート作成
装置のブロック図である。
【図2】 本発明の実施例に係る人間ドック診断・レポ
ート作成装置のブロック図である。
【図3】 図2の人間ドック診断・レポート作成装置の
中央処理装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】 (1) 中央処理装置 (2) キーボード (3) CRTディスプレイ (4) プリンター (5) 補助記憶装置 (101) 患者データベース (102) 検査結果データ (103) 診察結果データ (104) 測定結果データ (105) 問診結果データ (106) 知識データベース (107) コメントデータベース (108) 病状診断推論制御手段 (109) 推論結果記憶手段 (110) 診断結果レポート作成手段 (111) 診断結果レポート修正手段 (112) 診断結果データベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 弘之助 神戸市垂水区本多聞2丁目25−4

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)血液検査,生化学検査等の検査結果
    を記憶する検査結果データと、心電図検査,腹部超音波
    検査等の検体検査を通して得られる診察結果を記憶する
    診察結果データと、身長,体重,血圧,脈拍等の測定結
    果を記憶する測定結果データと、患者の愁訴、日常の生
    活習慣等の問診結果を記憶する問診結果データとからな
    る人間ドック入院患者の病状診断に用いるデータを各々
    患者IDコードと共に記憶する患者データベースと、 b)上記患者データベースの項目とその属性を条件部と
    し、診断結果を結論部とする因果関係を記憶する知識デ
    ータベースと、 c)上記患者データベースに対する医師の持つ解説知
    識,所見知識等及び患者への指示・注意事項等コメント
    項目に関するデータを記憶するコメントデータベース
    と、 d)上記患者データベース,上記知識データベース及び
    上記コメントデータベースから病状診断を行ない、病状
    診断内容を患者IDコードと共に推論結果記憶手段に記
    憶する病状診断推論制御手段と、 e)上記推論結果記憶手段に記憶した病状診断内容より
    患者に伝達すべき情報のみを抽出し、表示及び/又は文
    書形式で出力する診断結果レポート作成手段とからなる
    ことを特徴とする人間ドック診断支援・レポート作成装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の人間ドック診断支援・レ
    ポート作成装置において、更に f)上記推論結果記憶手段に記憶した病状診断内容を修
    正し、患者に伝達すべき情報のみを抽出し、表示及び/
    又は文書形式で出力する診断結果レポート修正手段と、 g)上記診断結果レポート作成手段又は上記診断レポー
    ト修正手段で抽出した患者に伝達すべき情報を患者ID
    コードと共に記憶する診断結果データベースとを備える
    人間ドック診断・レポート作成装置。
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