JPH06176004A - 入場者の動線シミュレーション装置 - Google Patents

入場者の動線シミュレーション装置

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JPH06176004A
JPH06176004A JP19963492A JP19963492A JPH06176004A JP H06176004 A JPH06176004 A JP H06176004A JP 19963492 A JP19963492 A JP 19963492A JP 19963492 A JP19963492 A JP 19963492A JP H06176004 A JPH06176004 A JP H06176004A
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JP19963492A
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English (en)
Inventor
Ryuichi Asanuma
龍一 浅沼
Masato Ujigawa
正人 宇治川
Yoshitsugu Aoki
義次 青木
Toshiyasu Daibutsu
俊泰 大佛
Taku Shimizu
卓 清水
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Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入場者の移動、滞留の状況を正確に予測する
ことができる入場者の動線シミュレーション装置を得
る。 【構成】 複数の施設及び通路の配置、入場者の入場時
刻及び人数を入力し、入場者の各々が移動目標とする施
設を決定し、各入場者が敷地内を前記決定された移動目
標の施設へ移動し該施設を利用するものとして敷地内の
各部位における入場者の密度の推移を予測するにあた
り、複数の施設の各々の人気度を予め設定しておき、人
気度に応じて各施設を重み付けして移動目標とする施設
を選択する。例として選択図では施設iの人気度Gi を
4 >G3 >G1 >G2 としており、(A)に示すよう
に人気度の高い施設4の重み(矢印の太さ及び円の大き
さで表現)を最も大きくして移動目標を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の施設を備えた博
覧会、遊園地等のテーマパークにおいて敷地内の各部位
における入場者の密度の推移を予測する入場者の動線シ
ミュレーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、博覧会、遊園地等のテーマパーク
の計画、建設が盛んに行われている。一般的にテーマパ
ークは敷地内に複数の施設が設けられており、入場者は
敷地内を移動して興味のある施設を見て回る。しかしな
がら、各施設及び各施設を連絡する通路の配置等が適切
でない場合には、入場者が特定の施設及びその周辺部に
過度に集中する一方で、入場者の少ない閑散としたエリ
アが生ずることがある。また、昼食時等の時間帯には入
場者がレストラン等の飲食施設に集中して混雑する。こ
のように、入場者が過度に集中しているエリアでは入場
者のスムーズな移動が阻害され、結果としてテーマパー
クが目的に反し入場者にとって不快な場となってしまう
という問題がある。
【0003】上記のような入場者の集中を緩和するため
に、テーマパークの設計を行う際に以下のようにして入
場者の動線のシミュレーションを行い、入場者が集中す
る箇所及び集中の度合いを予測して、施設の配置等の設
計に反映することが行われている。すなわち、一般的に
入場者は「目的決定」、「移動目標決定」、「移動」を
繰り返すことが知られており、個々の入場者の目的、移
動目標を統計的に決定してシミュレーションする。この
シミュレーション結果に基づいて、テーマパークの平面
図をメッシュ状に分割したときの各メッシュの入場者の
密度を求め、過度に密集している箇所の有無を検討して
各施設の配置が適切か否かを判断している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記シミュレ
ーション装置では、入場者の移動目標を決定する際に、
各施設、エリアのもつ入場者の吸引力をそれらの収容可
能人員に比例させ、反発力を混雑の度合いと入場者の現
在位置からの距離に比例させた上で移動目標を決定して
いる。しかし、上記による移動目標位置の設定は機械的
であり、個人個人の趣向に基づく移動目標の決定が反映
されていない。このため、入場者の実際の移動、滞留の
状況を正確に予測することができなかった。
【0005】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、入場者の移動、滞留の状況を正確に予測することが
できる入場者の動線シミュレーション装置を得ることが
目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る入場者の動線シミュレーション装置は、
敷地内に設けられる複数の施設及び通路の配置を表すデ
ータ、入場者の入場時刻及び人数を表すデータ、前記複
数の施設の各々の人気度を表すデータを入力する入力手
段と、前記人気度に応じて各施設を重み付けして前記入
場者の各々が移動目標とする施設を決定する移動目標決
定手段と、前記各入場者が前記敷地内を移動目標決定手
段によって決定された移動目標の施設へ移動し該施設を
利用するものとして敷地内の各部位における入場者の密
度の推移を予測する予測手段と、を有している。
【0007】また、各入場者の施設の利用に対する執着
の度合いを表す執着度として所定の値を予め設定してお
き、予測手段は入場者が所定の施設を利用する毎に利用
した施設の人気度に応じて前記入場者の執着度を変更
し、移動目標決定手段は、入場者の執着度の変更の度合
いが小さいときには各施設の人気度に応じて各施設を重
み付けして前記入場者が移動目標とする施設を決定し、
入場者の執着度の変更の度合いが大きいときには各施設
の人気度と前記入場者からの各施設の距離とに応じて各
施設を重み付けして前記入場者が移動目標とする施設を
決定することが好ましい。
【0008】また、予測手段は、入場者が、移動目標の
施設を利用するための待ち時間が所定値以下の場合には
前記待ち時間待った後に前記施設を利用し、所定値より
も大きい場合には次の移動目標を定めるものと判断し、
前記施設を利用するために待ち行列を形成する入場者の
ためのアトラクションを催す場合には前記所定値を大き
くして前記判断を行うことが好ましい。
【0009】
【作用】本発明では、入力手段により各施設の人気度を
表すデータが入力され、移動目標決定手段により前記人
気度に応じて各施設を重み付けして各入場者が移動目標
とする施設を決定する。なお、人気度は各施設の内容等
に応じて定めることができる。従って、人気度の高い施
設の重みが大きくなるように重み付けされ、入場者のう
ちの前記重みに応じた多数が人気度の高い施設を移動目
標として移動するものとして移動目標が決定されるの
で、予測手段において、多数の入場者が各々の趣向を反
映した移動目標へ移動し全体としては人気度の高い施設
に入場者が集中する現象が考慮されて敷地内の各部位に
おける入場者の密度の推移が予測され、入場者の移動、
滞留の状況を正確に予測することができる。
【0010】また、各入場者の施設の利用に対する執着
の度合いを表す執着度として所定の値を予め設定してお
き、入場者が所定の施設を利用する毎に利用した施設の
人気度に応じて前記入場者の執着度を変更し、入場者の
執着度の変更の度合いが小さいときには各施設の人気度
に応じて各施設を重み付けして前記入場者が移動目標と
する施設を決定し、入場者の執着度の変更の度合いが大
きいときには各施設の人気度と前記入場者からの各施設
の距離とに応じて各施設を重み付けして前記入場者が移
動目標とする施設を決定することが好ましい。特に、博
覧会、遊園地等テーマパークへの入場者は目標としてい
た施設を利用するに従い行動パターンが変化する現象が
見受けられる。
【0011】例えば、目標としていた所定数の施設(一
般的には人気度の高い施設)を利用してしまうと、施設
の利用に対する執着度が小さくなり、例えば現在位置か
ら大きく隔たった位置に設けられた施設を敬遠したりす
る傾向がある。このため、入場者が所定の施設を利用す
る毎に利用した施設の人気度に応じて前記入場者の執着
度を変更し、入場者の執着度の変更の度合いが大きいと
きには、各施設の人気度と前記入場者からの各施設の距
離とに応じて各施設を重み付けして前記入場者が移動目
標とする施設を決定すれば、入場者の行動パターンの変
化を考慮して入場者の密度の推移が予測される。従っ
て、入場者の移動、滞留の状況を正確に予測することが
できる。
【0012】また、予測手段は、入場者が移動目標の施
設を利用するための待ち時間が所定値以下の場合には前
記待ち時間待った後に前記施設を利用し、所定値よりも
大きい場合には次の移動目標を定めるものと判断し、前
記施設を利用するために待ち行列を形成する入場者のた
めのアトラクションを催す場合には前記所定値を大きく
して前記判断を行うことが好ましい。目標の施設が混雑
していた場合、入場者は利用するための待ち時間が長い
か短いかを判断し、利用するか新たに移動目標を定める
かを判断することが一般的である。
【0013】しかしながら、テーマパーク等では施設を
利用するために待ち行列を形成している入場者のために
アトラクションを催す施設があり、このような施設に対
しては入場者は多少待ち時間が長くても前記施設を利用
するために待つ傾向がある。このため、前記アトラクシ
ョンを催す場合に前記所定値を大きくすることにより、
入場者の移動、滞留の状況をより正確に予測することが
できる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。本実施例では、博覧会、遊園地等のテーマ
パークへの入場者の動線のシミュレーションを行う例に
ついて説明する。図1に示すように、本実施例に係るテ
ーマパークのシミュレーション装置10はパーソナルコ
ンピュータ12と、パーソナルコンピュータ12の入出
力ポート20に接続される各種の入出力機器と、から構
成される。
【0015】パーソナルコンピュータ12は、CPU1
4、ROM16、RAM18及び入出力ポート20を備
え、これらはバスによって互いに接続されている。本実
施例では入出力ポート20に接続される入出力機器とし
て、フロッピーディスク、ハードディスク等の記憶媒体
で構成され記憶したプログラム、データが読取られると
共にデータが書込まれる外部記憶装置32と、オペレー
タがデータ等を入力するためのキーボード24及びマウ
ス26と、処理結果を表示するディスプレイ28と、処
理結果を印刷するためのプリンタ30と、を用いてい
る。
【0016】パーソナルコンピュータ12及び各入出力
機器をテーマパークのシミュレーション装置10として
作用させるためのプログラムは前記外部記憶装置32の
記憶媒体に記憶されている。このプログラムはシミュレ
ーション装置10を構成する各機器に電源が投入される
と読み出され、実行される。
【0017】次に本実施例の作用として、シミュレーシ
ョン装置10によるテーマパークの施設の配置等の設計
を図2乃至図5のフローチャートを参照して説明する。
【0018】まず、図2のフローチャートのステップ1
00では、設計を行うテーマパークに固有のデータを入
力する。この固有データとしては、テーマパークの敷地
の形状及び大きさ、入場ゲート及び退場ゲートの位置、
テーマパークの敷地内に建設する各遊園施設の数及びタ
イプ及び人気度、敷地内に設ける飲食施設、物販施設の
数、時間帯による入場者数の変化等(図6参照)があ
る。なお、図6には一例として午前9時に開園し午後6
時に閉園するときの入場者数の変化が示されており、全
入場者数に各時間帯における入場者数の割合を乗じれ
ば、各時間帯における入場者数が得られる。
【0019】また、本実施例では一例として図7に示す
ように、テーマパークの敷地を5m×5mのメッシュの
集合として表現しており、各メッシュを識別するために
各メッシュには便宜的にメッシュ番号が付与されてい
る。後述するように本実施例では、テーマパーク内にお
ける入場者の移動・滞留等の状況を5秒間隔でシミュレ
ートする。また、処理を簡単にするために入場者の移動
はX方向またはY方向(図7参照)に沿ってメッシュの
中心からメッシュの中心へ移動するものとしており、前
記メッシュの大きさは、テーマパーク等において混雑し
ていないときにグループで行動する入場者の一般的な歩
行速度(以下、自由歩行速度Vmax とする、Vmax ≒1.
0m/s)で入場者が移動するものと仮定したときに、シミ
ュレート処理の1周期(5秒)で前記入場者が現在位置
しているメッシュから隣接するメッシュへ移動できる大
きさに定められている。
【0020】また、遊園施設は、映画を上映する等のよ
うに所定数の入場者に対して所定時間のアトラクション
を行うタイプ(以下、上演タイプとする)と、入場者が
施設内に配置された展示物を見て回るタイプ(以下、展
示タイプとする)と、に分類することができる。前記施
設のタイプは各施設がいずれのタイプに含まれるかを表
している。また、前記人気度はi個の施設に対してG1,
2, ,i のように各々用意されており、各遊園施設
の内容、前評判等に応じて、例えば次の表1に示すよう
に設定される。
【0021】
【表1】
【0022】ステップ102ではテーマパークの設計デ
ータを入力する。この設計データは設計段階で変更、調
整する可能性の有るデータであり、各施設の入口、出口
を含む配置(図7参照)、入場者が通行する歩行領域、
すなわち通路として用いられるメッシュ(歩行領域メッ
シュとする)、各施設を利用するために待ち行列を形成
する入場者のためのアトラクションを催すか否か、上演
タイプの遊園施設におけるアトラクションの上演予定時
刻等がある。なお、歩行領域メッシュは、テーマパーク
の敷地の全メッシュのうち施設が設置される部分のメッ
シュ、池等のように歩行できない部分(例として図7に
ハッチングで図示)のメッシュを除くメッシュである。
【0023】次のステップ104ではシミュレーション
処理を行う。このシミュレーション処理の詳細について
図3のフローチャートを参照して説明する。本シミュレ
ーション処理ではテーマパークの開園から閉園までのシ
ミュレーションを5秒間隔で行う。すなわち、ステップ
120で前記ステップ100及びステップ102で入力
した固有データ及び設計データを取り込んだ後に次のス
テップ122からステップ142までの処理を繰り返す
が、この繰り返し処理の1周期目で開園時刻におけるテ
ーマパーク内の各歩行領域メッシュ内の入場者の人数及
び各施設の利用者数が予測され、2周期目で開園時刻か
ら5秒後の前記人数及び利用者数が予測され、以下、5
秒間隔で状況が順次予測される。
【0024】ステップ122では、取り込んだ固有デー
タの中の時間帯による入場者数の変化を表すデータを参
照し、今回の周期でテーマパークに入場する入場者数を
取り込む。ステップ124では入場者の個別データを初
期設定する。本実施例ではテーマパークに入場した入場
者が数人(例えば3人程度)単位のグループを構成し、
一緒に移動して施設等を利用するものとしており、後述
する処理では単一の個別データに基づいてグループ単位
で移動目標、移動経路の決定、施設の立寄り・利用の判
断等を行う。従って、個別データはグループ毎に設けら
れている。
【0025】個別データの詳細は例として次の表2に示
すとおりである。
【0026】
【表2】
【0027】本ステップ124では、個別データの初期
設定としてパラメータ「入場時間」にテーマパークへの
入場時間を設定し、パラメータ「ストレス」及び「滞留
フラグ」及び「食事フラグ」に「0」を設定する。パラ
メータ「執着度」については入場するグループを3個の
群に分け、各群毎に異なる値(大、中、小)を設定す
る。設定される執着度の値が最も大きな群では、執着度
として各施設の人気度の合計値(G1 +G2 +…+
i )が設定され、執着度として前記合計値よりも小さ
い中程度の値が設定される群及び最も小さな値が設定さ
れる群では、前記人気度の合計よりも小さな値とされて
いる。
【0028】次のステップ126では目標・経路決定処
理を行う。この目標・経路決定処理については後述する
が、各グループの移動目標及び移動経路の決定を行い、
個別データのうちのパラメータ「目的」、「移動目
標」、「移動経路」に、決定したデータを設定する。
【0029】ステップ128では所定の施設内に滞留し
ている入場者の人数を算出する。具体的には各グループ
の個別データを参照して現在位置が施設内であるグルー
プを抽出し、特定の施設内に位置しているグループの数
を積算し、求めたグループ数にグループを構成する入場
者の人数を乗じて求める。本実施例では施設の利用を待
っている入場者も施設内に滞留しているものとしてシミ
ュレーションを行うので、本ステップでは施設内に滞留
している入場者数として、実際に施設を利用している入
場者数と利用を待っている入場者数との合計が算出され
る。
【0030】ステップ130では前記施設の待ち時間T
i を算出する。この待ち時間Ti はステップ128で求
めた施設内に滞留している入場者数が施設の収容人員以
下のときには「0」であるが、前記収容人員よりも多い
ときには「0」よりも大きくなる。このときの待ち時間
Ti は、施設のタイプが上演タイプである場合には収容
人員、アトラクションの開催周期に基づいて算出する。
また施設のタイプが展示タイプである場合には施設の収
容人員に基づいて算出する。ステップ132では、ステ
ップ128、130の処理をテーマパーク内の全施設に
対して行ったか否か判定する。ステップ132の判定が
否定された場合にはステップ128へ戻り、他の施設に
対して前記入場者数の算出及び待ち時間Ti の算出を行
う。
【0031】ステップ134では歩行領域メッシュの各
方向への移動人数を演算する。この演算は、各グループ
の個別データの中の「現在位置」を参照して現在位置が
歩行領域内であるグループを抽出し、該抽出したグルー
プを同一歩行領域メッシュに位置している群毎に分類す
る。そして、各グループを個別データの中の「移動経
路」によって移動方向を判断し、各方向への移動人数を
算出する。
【0032】ステップ136では各歩行領域メッシュに
おいて各方向へ移動する入場者群の群衆速度Vを算出す
る。この群衆速度Vは同方向へ移動する入場者の密度及
び異方向(逆方向)へ移動する入場者の密度に基づいて
歩行速度の係数(1以下)を求め、前記自由歩行速度V
max に前記係数を乗じて算出する。本ステップでは、上
記演算を各歩行領域メッシュの各方向へ移動する入場者
群に対して行う。ステップ138では立寄・利用判断処
理を行う。この立寄・利用判断処理についても後述する
が、各グループを個別データに従って移動または滞留さ
せ、移動目標への移動中に移動目標を変更する立ち寄り
を行うか否かの判断及び到達した移動目標の施設を実際
に利用するか否かの判断を各グループ毎に行う。
【0033】ステップ140では各歩行領域メッシュ内
に位置している入場者の人数、各施設内に滞留している
入場者の人数を演算し、記憶する。ステップ142では
閉園時間までのシミュレート処理を終了したか否か判定
する。ステップ142の判定が否定された場合にはステ
ップ122へ戻り、ステップ142の判定が肯定される
までステップ122乃至ステップ142の処理を繰り返
す。
【0034】次に図4のフローチャートを参照して目標
・経路決定処理の詳細を説明する。この目標・経路決定
処理では、入場者の移動目標の決定及び移動経路の決定
を各グループ毎に行う。すなわち、ステップ150では
処理対象のグループが現在、所定の施設内に滞留してい
るか否か判定する。この判定は、後述するように施設へ
の滞留を開始する際に設定される個別データの「滞留フ
ラグ」が「1」か否かを判断することにより行われる。
ステップ150の判定が否定された場合にはステップ1
52へ移行する。
【0035】一方、ステップ150の判定が肯定された
場合にはステップ164へ移行し、前記グループの前記
所定の施設への滞留が終了したか否か判定する。この判
定は、後述するように前記施設への滞留を開始する際に
設定される個別データの「滞留時間」が経過したか否か
を判断することによって行われる。滞留時間が経過して
いない場合には施設内滞留を継続するものとしてステッ
プ164の判定が否定され、ステップ174の判定へ移
行する。またステップ164で滞留時間が経過したと判
断された場合には、ステップ166で前記グループを前
記所定の施設の出口に対応するメッシュに移動させ、個
別データの「滞留フラグ」を「0」にしてステップ15
2へ移行する。
【0036】ステップ152では、前記グループが食事
を採るか否か判定する。この判定は個別データの「食事
フラグ」が「1」の場合には無条件に否定されるが、
「1」の場合には次の(1)式を演算した結果に基づい
て判定される。
【0037】
【数1】
【0038】但し、μ:正午−開園時間(分) σ:60(分) t:シミュレーション開始からの経過分数 上記(1)式より明らかなように、入場者が食事を採る
確率は時間により変化し、ステップ152の判定が肯定
される入場者のヒストグラムは正午を最大とする正規分
布となる。ステップ152の判定が肯定された場合に
は、ステップ168で個別データの「目的」を「食
事」、「移動目標」を「飲食施設」とし、「移動経路」
として現在位置から飲食施設への最短経路を設定し、ス
テップ174へ移行する。なお、個別データの「移動経
路」は移動経路に沿って連続するメッシュの番号で表現
して設定する。
【0039】また、ステップ152の判定が否定された
場合にはステップ154へ移行し、前記入場者が休憩す
るか否か判定する。本実施例では入場者は入場してから
一律3時間毎に休憩をとるものとしており、ステップ1
54の判定は、前記グループが入場してからまたは前回
休憩をとってから3時間経過したか否かを判断すること
により行われる。ステップ154の判定が肯定された場
合には、ステップ170で個別データの「目的」を「休
憩」、「移動目標」を「飲食施設」とし、「移動経路」
として現在位置から飲食施設への最短経路を設定し、ス
テップ174へ移行する。
【0040】ステップ154の判定が否定された場合に
は、ステップ156で入場者が退場するか否かを判定す
る。この退場の判定は、個別データの「執着度」が
「0」になったか、または「ストレス」が所定値β以上
となったか、または閉園時刻までの時間が所定時間(例
えば1時間)以内の場合に肯定される。ステップ156
の判定が肯定された場合には、個別データの「目的」を
「退場」、「移動目標」を「退場ゲート」とし、「移動
経路」として現在位置から退場ゲートへの最短経路を設
定し、ステップ174へ移行する。
【0041】一方、ステップ156の判定も否定された
場合には、次のステップ158乃至ステップ162で前
記グループが遊園施設を利用するものとして処理する。
すなわち、ステップ158では個別データの「目的」を
「施設利用」とする。次のステップ160では前記入場
者の移動目標とする施設を決定する。この移動目標の決
定は、設定されている「執着度」の大きさに応じて異な
る方法で、人気度、各施設のアトラクション開催時刻、
各施設を未利用か否か、現在位置から各施設までの距離
等に応じて決定される。
【0042】すなわち、「執着度」の値が所定値以上の
大きさの場合には、各施設を選択する確率Pi を次の
(2)式に従って演算し、各確率の大きさに応じて移動
目標とする施設を選択する。従って確率Pi は各施設に
対する重みに相当する。
【0043】
【数2】
【0044】但し、Gi :施設iの人気度 Ki :施設iの利用回数 n :施設の数 なお、上記施設iの利用回数Ki は、前記グループが施
設iを利用する予定回数を表しており、予め所定値(例
えば「1」)が設定され、利用する毎に「1」が減算さ
れる。上記(2)式では各施設までの距離と無関係に人
気度Gi に応じて確率Pi が演算され、人気度の高い施
設の確率Pi 、すなわち重みが大きくされる。従って、
一例として図8(A)にも示すように、入場者の現在位
置からの距離が大きくても未利用(Ki ≠0)でかつ人
気度の高い施設であれば、移動目標として選択される可
能性は高くなる。このため、多数の入場者が各々の趣向
を反映した移動目標へ移動し全体としては人気度の高い
施設に入場者が集中する現象が考慮されるので、入場者
の移動・滞留の状況が正確に予測される。
【0045】なお、図8では施設1乃至施設4の人気度
Gi が G4 >G3 >G1 >G2 であり、現在位置から施設iまでの距離Liが、 L3 <L1 <L4 <L2 の場合を示しており、矢印の太さ及び円の大きさは確率
Pi の大きさを表している。
【0046】また、「執着度」が中程度の場合には各施
設を選択する確率Pi を次の(3)式に従って演算し、
各確率の大きさに応じて移動目標とする施設を選択す
る。
【0047】
【数3】
【0048】但し、Li :現在位置から施設iまでの距
離 上記(3)式では、人気度と利用回数との積Gi ×Ki
を現在位置から施設iまでの距離Li の平方根で除して
おり、(2)式と比較して距離の遠い施設が選択される
確率は小さくなり(図8(B)も参照)、移動目標の決
定に与える各施設の人気度の影響は小さくなる。すなわ
ち、人気度Gi と距離Li とに応じて各施設が重み付け
されることになり、入場者が目標としていた施設を利用
してしまうと現在位置から大きく隔たった位置に設けら
れた施設を敬遠したりする傾向が考慮されるので、入場
者の移動・滞留の状況が正確に予測される。
【0049】また、「執着度」が小さい場合には、各施
設を選択する確率Pi を次の(4)式に従って演算し、
各確率の大きさに応じて移動目標とする施設を選択す
る。
【0050】 Pi =1÷n …(4) 上記(4)式では、図8(C)にも示すように各施設を
選択する確率は一定となり、移動目標の決定に与える人
気度の影響はさらに小さく、すなわち「0」になる。上
述のように、各グループが施設を利用し執着度が小さく
なるに応じて、各施設の人気度の影響が小さくなるよう
にして移動目標が決定されるので、目標としていた施設
を利用するに従って変化する入場者の行動パターンが表
現され、入場者の移動・滞留の状況が正確に予測され
る。決定された移動目標は個別データの「移動目標」に
設定される。
【0051】ステップ162では前記グループの移動経
路の決定を行う。この移動経路の決定も各グループの執
着度に応じて決定する。テーマパークの入場者は、入場
してからあまり時間が経過していない場合には移動目標
の施設に対して最短経路を通って移動することが比較的
多く、目標とする施設を利用するに従って、メインとな
る通路(以下、メインストリートという)を通って移動
目標の施設へ移動する傾向がある。
【0052】このため本ステップでは、「執着度」が所
定値以上の大きさの場合には、図9(A)にも示すよう
に、移動目標の施設に対して最短経路を通って移動する
確率Pri を高く(例えば0.7 程度)し、「執着度」が
中程度の場合には図9(B)にも示すように前記確率P
ri を低く(例えば0.4 程度)し、「執着度」がさらに
小さい場合には図9(C)にも示すように前記確率Pr
i をさらに低く(例えば0.2 程度)して、前記確率の大
きさに応じて移動経路を決定する。なお、図9では最短
経路またはメインストリートを選択する確率を矢印の太
さで表現している。
【0053】次のステップ174では全入場者に対する
目標・経路決定処理が終了したか否か、すなわち全ての
グループに対する目標・経路決定処理が終了したか否か
判定する。ステップ174の判定が否定された場合には
ステップ150へ戻って全てのグループに対して上記処
理を行う。
【0054】次に図5のフローチャートを参照して立寄
・判断処理の詳細を説明する。この立寄・利用判断処理
では、移動目標とされた施設以外の施設への入場者の立
ち寄り及び各施設の利用の判断を各グループ毎に行う。
すなわち、ステップ180では処理対象のグループが特
定の施設内に滞留しているか否か判定する。前記グルー
プが特定の施設内に滞留している場合には前記グループ
が前記特定の施設を利用しているか、または利用を待っ
ている状態であるので、前記入場者に対する立寄・利用
判断処理を行うことなくステップ206へ移行する。
【0055】一方、ステップ180の判定が否定された
場合には、ステップ182で前記グループが現在位置し
ているメッシュから移動するか、または前記メッシュに
滞留するかを判断する。この判断は、図3のフローチャ
ートのステップ136で求めた各歩行領域メッシュの各
方向への群衆の移動速度のうち、処理対象グループの現
在位置及び移動方向に対応する移動速度Vを取込み、図
10にも示すように、次の(5)式で求められる確率P
で現在位置しているメッシュ内に滞留するものと判断す
る。
【0056】 P=(Vmax −V)÷Vmax …(5) 移動すると判断した場合には、対応する個別データの
「現在位置」として移動先のメッシュのメッシュ番号を
設定する。
【0057】次のステップ184では、前記入場者の位
置をしているメッシュが特定の施設の立寄レンジに属す
るメッシュとなったか否か判定する。本実施例では、図
11に示すように一辺が施設の入口に接し3×3個のメ
ッシュからなる正方形の領域を前記施設の立寄レンジと
しており、前記ステップ182による移動に伴って、特
定の施設の立寄レンジ内に入るとステップ184の判定
が肯定される。
【0058】ステップ184の判定が肯定された場合に
は、ステップ188で前記入場者が前記特定の施設へ立
ち寄るか否か判定する。テーマパークの入場者は、入場
してからあまり時間が経過していない場合には一旦決定
した移動目標への移動中に他の施設へ立ち寄ることは殆
どなく、目標とする施設を利用するに従い移動中に他の
施設に立ち寄ったりする傾向がある。
【0059】このため本実施例では、「執着度」が所定
値以上の大きさの場合には前記判定を無条件に否定と
し、図12(A)にも示すように他の施設へ立ち寄るこ
となく移動目標の施設へ移動させ、「執着度」が中程度
の場合には図12(B)に示すように移動目標の施設の
人気度よりも人気度の高い施設の立寄レンジに入った場
合のみ前記判定を肯定とし、「執着度」がさらに小さい
場合には図12(C)に示すように無条件に前記判定を
肯定するようにしている。そしてステップ188の判定
が肯定された場合にはステップ190で、対応する個別
データの「移動目標」をグループが立寄レンジに入って
いる施設に変更し、「移動経路」を現在の位置から前記
施設の入口までの経路に変更する。
【0060】一方、ステップ184の判定が否定された
場合には、ステップ186で前記入場者の位置している
メッシュが移動目標の施設の判断レンジに属するメッシ
ュとなったか否か判定する。本実施例では、図11に示
すように一辺が施設の入口に接する1個のメッシュを前
記施設の判断レンジとしており、前記ステップ182に
よる移動に伴って移動目標の施設の判断レンジ内に入る
とステップ186の判定が肯定される。
【0061】ステップ186の判定が否定された場合に
はステップ206へ移行する。またステップ186の判
定が肯定された場合にはステップ192へ移行し、前記
判断レンジに対応する施設が待ち行列用のアトラクショ
ンを催す施設であるか否かを表すデータAi を取り込
む。このAi には待ち行列用のアトラクションを催す施
設の場合には「1」、催さない施設の場合には「0」が
設定されている。
【0062】次のステップ194では前記入場者が前記
施設を利用するか否か判定する。この判定は、図3のフ
ローチャートのステップ130で決定された待ち時間T
i を取込み、待ち時間Ti が「0」であれば無条件に肯
定される。また、待ち時間Ti が「0」よりも大きい場
合には次の(6)式を満足した場合に肯定される。
【0063】 Ti ≦T0 +Ai ×t0 …(6) 但し、T0 :標準的な許容待ち時間 t0 :アトラクション催行に伴う許容待ち時間の増分 (6)式より明らかなように、待ち行列用のアトラクシ
ョンを催す施設である場合には、入場者が許容する待ち
時間(上記(6)式の右辺)が大きくなる。これによ
り、前記アトラクションが催されている場合に多少待ち
時間が長くても入場者が施設を利用するために待つ傾向
が考慮されるので、入場者の移動・滞留の状況が正確に
予測される。
【0064】ステップ194の判定が肯定された場合に
は、ステップ196へ移行し、前記グループの前記施設
への滞留時間を決定する。この滞留時間は前記施設の一
般的な利用時間と前記待ち時間Ti とを加算することに
よって算出され、算出した滞留時間は個別データの「滞
留時間」に設定される。ステップ198では個別データ
の「滞留フラグ」を「1」にすると共に、前記グループ
の位置を前記施設内のメッシュへ移動させる。
【0065】次のステップ200では前記施設が飲食施
設か否か判定する。ステップ200の判定が肯定された
場合には、ステップ204で前記入場者の個別データ
「食事フラグ」を1にする。また、ステップ200の判
定が否定された場合には、ステップ202で前記グルー
プの個別データ「執着度」から前記施設の人気度を減算
する。この執着度の減算はステップ160の目標施設の
決定、ステップ162の移動経路の決定及びステップ1
88の立寄り判断の各処理に影響を与え、入場者がある
施設を利用しテーマパークに対する執着の度合いが減少
することに伴う行動パターンの変化が表現され、入場者
の移動・滞留の状況を正確に予測することができる。ス
テップ202または204の処理を実行した後はステッ
プ206へ移行する。
【0066】一方、ステップ194の判定が否定された
場合には、ステップ206において前述のステップ16
0及びステップ162と同様に、前記入場者の移動目標
として前記判断レンジに対応する施設とは異なる施設を
決定し、該施設への移動経路を決定する。次のステップ
208では個別データの「ストレス」に所定値αを加算
する。この「ストレス」の増加は、図14の目標・経路
決定処理のステップ156の判定に影響を与え、「スト
レス」が所定値β(但し、β>α)以上の場合には前記
判定が肯定されるので、移動目標とした施設を混雑によ
り利用できないことによるストレス、このストレスの蓄
積により退場へ至る入場者の行動パターンが考慮され、
入場者の移動・滞留の状況を正確に予測することができ
る。ステップ208を実行した後はステップ206へ移
行する。
【0067】ステップ206では全入場者に対する立寄
・利用判断処理を行ったか否か判定する。ステップ20
6の判定が否定された場合にはステップ180へ戻り、
上記処理を繰り返す。ステップ206の判定が肯定され
ると本立寄・利用判断処理を終了する。
【0068】上述のようなシミュレーション処理が終了
すると、図2のフローチャートのステップ106でシミ
ュレーション結果が取り込まれ、ステップ108でシミ
ュレーション結果を表示する。このシミュレーション結
果の表示としては種々の表示方法を選択することがで
き、例えば、5秒毎のシミュレーション結果を連続して
表示したり、各メッシュに滞留する入場者数を所定時間
毎に積算した結果を表示したりすることができる。
【0069】ステップ110では設計データの変更が必
要か否か判定する。設計者はシミュレーション結果を参
照し、入場者が特定のメッシュに過度に集中する等の不
都合が生じていないかどうか検証する。何らかの不都合
が生じていた場合には設計データの変更が必要で有ると
判断する。この場合にはステップ110の判定が肯定さ
れ、ステップ112で設計データの変更が行われる。ス
テップ112で設計データが変更されるとステップ10
4へ戻り、変更した設計データに基づいて再度シミュレ
ーション処理を行う。ステップ110の判定が否定され
ると処理を終了し、これによりテーマパークの施設の配
置等の設計が完了する。
【0070】なお、本実施例では、本発明をテーマパー
クの入場者の移動・滞留状況のシミュレーションに適用
した例を示したが、これに限定されるものではなく、限
られたエリア内を入場者が移動してエリア内に設けられ
た各施設を利用する形態のもの、例えば建築物内(例え
ばデパート、ホテル等)、船内等への入場者の動線のシ
ミュレーションに本発明を適用することが可能である。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように本発明では各施設の
人気度を表すデータを入力し、人気度に応じて各施設を
重み付けして各入場者が移動目標とする施設を決定し、
各入場者が決定された移動目標の施設へ移動し該施設を
利用するものとしてテーマパークの敷地内の各部位にお
ける入場者の密度の推移を予測するようにしたので、入
場者の移動、滞留の状況を正確に予測することができ
る、という優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るテーマパークのシミュレーショ
ン装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本実施例のメインルーチンを示すフローチャー
トである。
【図3】本実施例のシミュレーション処理を説明するフ
ローチャートである。
【図4】本実施例の目標・経路決定処理を説明するフロ
ーチャートである。
【図5】本実施例の立寄・利用判断処理を説明するフロ
ーチャートである。
【図6】時間帯により変化する入場者の割合を示す線図
である。
【図7】テーマパークをメッシュで表現した平面図であ
る。
【図8】(A)乃至(C)は移動目標の決定処理を説明
するための概念図である。
【図9】(A)乃至(C)は移動経路の決定処理を説明
するための概念図である。
【図10】移動している入場者の位置を確定する処理を
説明するための概念図である。
【図11】立寄レンジ及び判断レンジを説明する概念図
である。
【図12】(A)乃至(C)は立寄り判断処理を説明す
るための概念図である。
【符号の説明】
10 テーマパークのシミュレーション装置 12 パーソナルコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇治川 正人 東京都江東区南砂二丁目5番14号 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 青木 義次 神奈川県横浜市港南区日野南三丁目7番16 棟202号室 (72)発明者 大佛 俊泰 神奈川県横浜市神奈川区沢渡6番地 (72)発明者 清水 卓 神奈川県横浜市港南区上永谷一丁目18番55 号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 敷地内に設けられる複数の施設及び通路
    の配置を表すデータ、入場者の入場時刻及び人数を表す
    データ、前記複数の施設の各々の人気度を表すデータを
    入力する入力手段と、 前記人気度に応じて各施設を重み付けして前記入場者の
    各々が移動目標とする施設を決定する移動目標決定手段
    と、 前記各入場者が前記敷地内を移動目標決定手段によって
    決定された移動目標の施設へ移動し該施設を利用するも
    のとして敷地内の各部位における入場者の密度の推移を
    予測する予測手段と、 を有する入場者の動線シミュレーション装置。
  2. 【請求項2】 前記各入場者の施設の利用に対する執着
    の度合いを表す執着度として所定の値を予め設定してお
    き、前記予測手段は入場者が所定の施設を利用する毎に
    利用した施設の人気度に応じて前記入場者の執着度を変
    更し、前記移動目標決定手段は、入場者の執着度の変更
    の度合いが小さいときには各施設の人気度に応じて各施
    設を重み付けして前記入場者が移動目標とする施設を決
    定し、入場者の執着度の変更の度合いが大きいときには
    各施設の人気度と前記入場者からの各施設の距離とに応
    じて各施設を重み付けして前記入場者が移動目標とする
    施設を決定することを特徴とする請求項1記載の入場者
    の動線シミュレーション装置。
  3. 【請求項3】 前記予測手段は、入場者が、移動目標の
    施設を利用するための待ち時間が所定値以下の場合には
    前記待ち時間待った後に前記施設を利用し、所定値より
    も大きい場合には次の移動目標を定めるものと判断し、
    前記施設を利用するために待ち行列を形成する入場者の
    ためのアトラクションを催す場合には前記所定値を大き
    くして前記判断を行うことを特徴とする請求項1または
    請求項2記載の入場者の動線シミュレーション装置。
JP19963492A 1992-07-27 1992-07-27 入場者の動線シミュレーション装置 Pending JPH06176004A (ja)

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