JPH06174633A - スポット溶接ナゲット測定用試験片の折り曲げ装置 - Google Patents
スポット溶接ナゲット測定用試験片の折り曲げ装置Info
- Publication number
- JPH06174633A JPH06174633A JP32422192A JP32422192A JPH06174633A JP H06174633 A JPH06174633 A JP H06174633A JP 32422192 A JP32422192 A JP 32422192A JP 32422192 A JP32422192 A JP 32422192A JP H06174633 A JPH06174633 A JP H06174633A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- test piece
- holding
- bending device
- spot weld
- movable lever
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スポット溶接ナゲット測定用試験片の折り曲
げ装置を提供する。 【構成】 ２枚の金属板を重ね合わせてその中間部をス
ポット溶接で一体的に接合された試験片を保持するスリ
ット部１ａを有する試験片保持部１と、該試験片保持部
１の直上に所定の間隔で配置された左右一対の支点用ロ
ーラからなる試験片固定部３と、前記試験片保持部１の
上部にその一端が回動自在に連結される可動レバー４
と、該可動レバー４に固定されたガイド部８に案内され
て上下方向に移動自在とされる保持ロッド７の先端に取
付けられるくさび６と、から構成することにより、高強
度鋼板の試験片をも容易に折り曲げ可能とする。
げ装置を提供する。 【構成】 ２枚の金属板を重ね合わせてその中間部をス
ポット溶接で一体的に接合された試験片を保持するスリ
ット部１ａを有する試験片保持部１と、該試験片保持部
１の直上に所定の間隔で配置された左右一対の支点用ロ
ーラからなる試験片固定部３と、前記試験片保持部１の
上部にその一端が回動自在に連結される可動レバー４
と、該可動レバー４に固定されたガイド部８に案内され
て上下方向に移動自在とされる保持ロッド７の先端に取
付けられるくさび６と、から構成することにより、高強
度鋼板の試験片をも容易に折り曲げ可能とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、薄鋼板のスポット溶接
における適正溶接電流範囲の測定や電極寿命試験の際の
溶接部の評価のためのピールはく離作業を効率よく行う
ためのスポット溶接ナゲット測定用試験片の折り曲げ装
置に関する。
における適正溶接電流範囲の測定や電極寿命試験の際の
溶接部の評価のためのピールはく離作業を効率よく行う
ためのスポット溶接ナゲット測定用試験片の折り曲げ装
置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、スポット溶接において、特に溶接
性が問題となるために多数の試験を行う必要があるの
は、自動車車体用の表面処理鋼板などがその主たるもの
であるが、その場合このスポット溶接性評価には簡易試
験の一つとして、短冊型の試験片の溶接部をはがしたと
きに残るボタン径を測定するピール試験などが用いられ
ることが多い。
性が問題となるために多数の試験を行う必要があるの
は、自動車車体用の表面処理鋼板などがその主たるもの
であるが、その場合このスポット溶接性評価には簡易試
験の一つとして、短冊型の試験片の溶接部をはがしたと
きに残るボタン径を測定するピール試験などが用いられ
ることが多い。
【０００３】図３は、ピールはく離するための試験片の
折り曲げ手順を示したものである。まず、(a) に示すよ
うに、２枚の金属板11, 12を重ね合わせてその中間部を
スポット溶接によりナゲット13が形成されるように一体
化して接合された試験片10を作製してから、(b) に示す
ように金属板11, 12の片側を折り曲げ、ついで(c) に示
すようにもう一方の片側を折り曲げる。そして両端を万
力などの工具を用いて引っ張ってはく離し、溶接部の破
断様式とか残存したボタン径の大きさなどから溶接品質
を判定するのである。
折り曲げ手順を示したものである。まず、(a) に示すよ
うに、２枚の金属板11, 12を重ね合わせてその中間部を
スポット溶接によりナゲット13が形成されるように一体
化して接合された試験片10を作製してから、(b) に示す
ように金属板11, 12の片側を折り曲げ、ついで(c) に示
すようにもう一方の片側を折り曲げる。そして両端を万
力などの工具を用いて引っ張ってはく離し、溶接部の破
断様式とか残存したボタン径の大きさなどから溶接品質
を判定するのである。
【０００４】ところで、スポット溶接性が特に問題にな
る表面処理鋼板では、従来軟鋼の場合がほとんどであ
り、ピールはく離作業は手指で鋼板を折り曲げて、万力
などに付けられる形にして行うのが一般的であった。
る表面処理鋼板では、従来軟鋼の場合がほとんどであ
り、ピールはく離作業は手指で鋼板を折り曲げて、万力
などに付けられる形にして行うのが一般的であった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近に
おいては車体に高強度鋼板が適用されることが多くなっ
てきたため、工具を使用しないと容易に折り曲がらない
場合があり、作業能率を著しく悪くなることが問題視さ
れてきた。本発明は、上記のような課題を解決したスポ
ット溶接ナゲット測定用試験片の折り曲げ装置を提供す
ることを目的とする。
おいては車体に高強度鋼板が適用されることが多くなっ
てきたため、工具を使用しないと容易に折り曲がらない
場合があり、作業能率を著しく悪くなることが問題視さ
れてきた。本発明は、上記のような課題を解決したスポ
ット溶接ナゲット測定用試験片の折り曲げ装置を提供す
ることを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、２枚の金属板
（11), (12) を重ね合わせてその中間部をスポット溶接
で一体的に接合された試験片(10)を保持するスリット部
(１ａ）を有する試験片保持部（１）と、該試験片保持
部（１）の直上に所定の間隔で配置された左右一対の支
点用ローラからなる試験片固定部（３）と、前記試験片
保持部（１）の上部にその一端が回動自在に連結される
可動レバー（４）と、該可動レバー（４）に固定された
ガイド部（８）に案内されて上下方向に移動自在とされ
る保持ロッド（７）の先端に取付けられるくさび（６）
と、からなることを特徴とするスポット溶接ナゲット測
定用試験片の折り曲げ装置である。
（11), (12) を重ね合わせてその中間部をスポット溶接
で一体的に接合された試験片(10)を保持するスリット部
(１ａ）を有する試験片保持部（１）と、該試験片保持
部（１）の直上に所定の間隔で配置された左右一対の支
点用ローラからなる試験片固定部（３）と、前記試験片
保持部（１）の上部にその一端が回動自在に連結される
可動レバー（４）と、該可動レバー（４）に固定された
ガイド部（８）に案内されて上下方向に移動自在とされ
る保持ロッド（７）の先端に取付けられるくさび（６）
と、からなることを特徴とするスポット溶接ナゲット測
定用試験片の折り曲げ装置である。
【０００７】
【作 用】本発明によれば、てこの力を利用した試験片
折り曲げ装置を用いて試験片の折り曲げを行うようにし
たので、たとえ高強度材の試験片であっても小さい力で
容易に折り曲げることが可能である。
折り曲げ装置を用いて試験片の折り曲げを行うようにし
たので、たとえ高強度材の試験片であっても小さい力で
容易に折り曲げることが可能である。
【０００８】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
して詳しく説明する。図１は、本発明の試験片折り曲げ
装置の実施例を示す(a) 正面図、(b) は側面図である。
図において、１は架台２に固定されて試験片10を固定す
るためのスリット部１ａを有する試験片保持部、３は折
り曲げ時の支点となる一対のローラからなる試験片固定
部、４は前記試験片固定部３にピン５を介して回動自在
に連結される可動レバー、６は保持ロッド７の先端に取
付けられて試験片10の合わせ面に介装自在とされるくさ
び、８は固定金具９を介して可動レバー４に固定されて
前記くさび６を上下方向に移動自在とするガイド部であ
る。
して詳しく説明する。図１は、本発明の試験片折り曲げ
装置の実施例を示す(a) 正面図、(b) は側面図である。
図において、１は架台２に固定されて試験片10を固定す
るためのスリット部１ａを有する試験片保持部、３は折
り曲げ時の支点となる一対のローラからなる試験片固定
部、４は前記試験片固定部３にピン５を介して回動自在
に連結される可動レバー、６は保持ロッド７の先端に取
付けられて試験片10の合わせ面に介装自在とされるくさ
び、８は固定金具９を介して可動レバー４に固定されて
前記くさび６を上下方向に移動自在とするガイド部であ
る。
【０００９】なお、上記した試験片固定部３のローラの
取付け高さ位置は、試験片10のナゲット13の位置に合わ
せる必要がある。このように構成された試験片折り曲げ
装置を用いて、試験片10を折り曲げる手順について説明
する。 図示しない万力で架台２を固定してから、前出図３
(a) に示した２枚の金属板11, 12の中間部をスポット溶
接して作製された試験片10を試験片保持部１の溝１ａに
装着する。 保持ロッド７を手で押し下げてくさび６を２枚の金
属板11, 12の合わせ面に押し込む。 くさび６の先端が所定の位置に到達した時点で下降
を止めて、その位置で固定してから可動レバー４を左右
どちらか一方たとえば右側に所定の角度たとえば90°に
倒す。この操作によって、図２に示すように、２枚の金
属板のうち一方の金属板11をくさび６に加わる力によっ
て試験片固定部３の右側のローラを支点として折り曲げ
ることができる。 つづいて、試験片10を天地して垂直状態の金属板12
をスリット部１ａに挿入して、同様にして金属板11の反
対側を90°折り曲げる。 引き続き同様にして、可動レバー４を左側に倒して
もう一方の金属板12の一方側を折り曲げ、さらに天地し
て金属板12のもう一方側を折り曲げる。
取付け高さ位置は、試験片10のナゲット13の位置に合わ
せる必要がある。このように構成された試験片折り曲げ
装置を用いて、試験片10を折り曲げる手順について説明
する。 図示しない万力で架台２を固定してから、前出図３
(a) に示した２枚の金属板11, 12の中間部をスポット溶
接して作製された試験片10を試験片保持部１の溝１ａに
装着する。 保持ロッド７を手で押し下げてくさび６を２枚の金
属板11, 12の合わせ面に押し込む。 くさび６の先端が所定の位置に到達した時点で下降
を止めて、その位置で固定してから可動レバー４を左右
どちらか一方たとえば右側に所定の角度たとえば90°に
倒す。この操作によって、図２に示すように、２枚の金
属板のうち一方の金属板11をくさび６に加わる力によっ
て試験片固定部３の右側のローラを支点として折り曲げ
ることができる。 つづいて、試験片10を天地して垂直状態の金属板12
をスリット部１ａに挿入して、同様にして金属板11の反
対側を90°折り曲げる。 引き続き同様にして、可動レバー４を左側に倒して
もう一方の金属板12の一方側を折り曲げ、さらに天地し
て金属板12のもう一方側を折り曲げる。
【００１０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
てこの力を利用した試験片折り曲げ装置を用いて試験片
の折り曲げを行うようにしたので、下記のような効果が
期待される。 てこの力を利用するので、手指やペンチなどの工具
を利用しても人力では曲げることの難しい高強度材など
を容易に曲げることができる 試験片保持部に試験片を装入するだけで、試験片を
固定して曲げることができるので、折り曲げ作業の能率
が格段に向上する。 作業者が直接試験片に触れることなく作業が行える
ので、作業の安全性が向上する。
てこの力を利用した試験片折り曲げ装置を用いて試験片
の折り曲げを行うようにしたので、下記のような効果が
期待される。 てこの力を利用するので、手指やペンチなどの工具
を利用しても人力では曲げることの難しい高強度材など
を容易に曲げることができる 試験片保持部に試験片を装入するだけで、試験片を
固定して曲げることができるので、折り曲げ作業の能率
が格段に向上する。 作業者が直接試験片に触れることなく作業が行える
ので、作業の安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の試験片折り曲げ装置の実施例を示す
(a) 正面図、(b) は側面図である。
(a) 正面図、(b) は側面図である。
【図２】本発明の試験片折り曲げ装置の動作を示す正面
図である。
図である。
【図３】(a) 〜(c) は従来のピールはく離するための試
験片の折り曲げ手順の説明図である。
験片の折り曲げ手順の説明図である。
１ 試験片保持部 ２ 架台 ３ 試験片固定部 ４ 可動レバー ５ ピン ６ くさび ７ 保持ロッド ８ ガイド部 ９ 固定金具 10 試験片 11，12 金属板 13 ナゲット
Claims (1)
- 【請求項１】 ２枚の金属板（11), (12) を重ね合わ
せてその中間部をスポット溶接で一体的に接合された試
験片(10)を保持するスリット部 (１ａ）を有する試験片
保持部（１）と、該試験片保持部（１）の直上に所定の
間隔で配置された左右一対の支点用ローラからなる試験
片固定部（３）と、前記試験片保持部（１）の上部にそ
の一端が回動自在に連結される可動レバー（４）と、該
可動レバー（４）に固定されたガイド部（８）に案内さ
れて上下方向に移動自在とされる保持ロッド（７）の先
端に取付けられるくさび（６）と、からなることを特徴
とするスポット溶接ナゲット測定用試験片の折り曲げ装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32422192A JPH06174633A (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | スポット溶接ナゲット測定用試験片の折り曲げ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32422192A JPH06174633A (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | スポット溶接ナゲット測定用試験片の折り曲げ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06174633A true JPH06174633A (ja) | 1994-06-24 |
Family
ID=18163397
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32422192A Pending JPH06174633A (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | スポット溶接ナゲット測定用試験片の折り曲げ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06174633A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008203092A (ja) * | 2007-02-20 | 2008-09-04 | Kobe Steel Ltd | 曲げ疲労試験装置 |
| KR100902567B1 (ko) * | 2007-07-12 | 2009-06-19 | (주)티에이치엔 | 터미널 굴곡 강도 시험용 지그 |
| KR101438779B1 (ko) * | 2013-04-30 | 2014-09-05 | 주식회사 포스코 | 전기강판 굽힘 시험장치 |
-
1992
- 1992-12-03 JP JP32422192A patent/JPH06174633A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008203092A (ja) * | 2007-02-20 | 2008-09-04 | Kobe Steel Ltd | 曲げ疲労試験装置 |
| KR100902567B1 (ko) * | 2007-07-12 | 2009-06-19 | (주)티에이치엔 | 터미널 굴곡 강도 시험용 지그 |
| KR101438779B1 (ko) * | 2013-04-30 | 2014-09-05 | 주식회사 포스코 | 전기강판 굽힘 시험장치 |
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