JPH06174549A - 顕微分光装置における画像位置検出装置 - Google Patents

顕微分光装置における画像位置検出装置

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JPH06174549A
JPH06174549A JP4349846A JP34984692A JPH06174549A JP H06174549 A JPH06174549 A JP H06174549A JP 4349846 A JP4349846 A JP 4349846A JP 34984692 A JP34984692 A JP 34984692A JP H06174549 A JPH06174549 A JP H06174549A
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JP4349846A
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Yuji Sakon
祐治 左近
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定して被測定部位の位置検出を行うことが
できる顕微分光装置における画像位置検出装置を提供す
る。 【構成】 大小2つの基準画像が撮像領域の画像位置特
定に先立ってメモリに記憶される。すなわち、撮像ユニ
ット70によって撮像された像のうちピンホール41が
反射鏡に設けられていることによって生ずる黒点状の被
測定物の像欠損部分41aを除く像の部分像が第1の基
準画像として、またその部分像とその周辺の像とからな
る像が第2の基準画像としてそれぞれメモリに記憶され
る。そして、入力画像の部分画像が前記第1及び第2の
基準画像とそれぞれ照合され、前記第1及び第2の基準
画像のうち少なくとも一方とほぼ一致することをもっ
て、前記撮像領域の画像位置が特定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被測定物からの光の
一部を所定位置に導き、分光スペクトルを測定する顕微
分光装置における画像位置検出装置、特に顕微分光装置
において撮像された画像を予め登録しておいた基準画像
とマッチングさせてその画像位置を検出する装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】顕微分光装置は、被測定物の所望部位に
光を照射するとともに、その照射部位からの光の一部を
所定位置に導き、分光して分光スペクトルを測定する装
置であり、例えばその分光スペクトルに基づいて膜厚演
算処理を行う演算回路などと組み合わせることによっ
て、上記照射部位に形成された透明薄膜の膜厚を測定す
ることが実用化されている。
【0003】ところで、顕微分光装置では、分光スペク
トルの測定にあたっては、被測定物の測定所望部位(以
下「被測定部位」という)を、顕微分光装置が分光スペ
クトルの測定を実行する位置(以下「測定実行位置」と
いう)に位置決めする必要がある。そこで、従来の顕微
分光装置においては、あらかじめ被測定物における被測
定部位の位置を座標値として登録しておき、測定実行時
には、その座標値のみに基づいて機械的に被測定物を動
かして被測定部位を測定実行位置に位置させることが行
われていた。ところが、近年、半導体素子、液晶表示装
置の製造行程等において、被測定物のごく微細な小さな
部分のみを被測定部位とすることが要求されている。そ
して、そのような微細な被測定部位に対しては、上述の
ような機械的な位置決めは、被測定物自体の顕微分光装
置への位置決め精度等さまざまな理由により、概略の位
置を合わせる程度の精度でしか行えず、登録した座標値
も概略の位置を示すにとどまっていた。
【0004】一方、分析、測定等の技術分野において、
パターンマッチング法により被測定部位の位置を特定す
る画像位置検出装置が一般に用いられている。この画像
位置検出装置は、被測定部位と所定の位置関係にある被
測定物上の領域の画像(以下「基準画像」という)を予
め登録しておき、被測定物を撮像して得られた映像のな
かから基準画像と一致する位置を検出し、もって被測定
部位の位置を特定するものである。なお、上記のように
して被測定部位の位置が特定されると、その位置データ
に基づき被測定部位を測定実行位置まで移動させ、その
被測定部位の測定を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記顕微分
光装置には、図10に示すように、略中央部にピンホー
ル41が設けられた反射鏡40が被測定物1の像が結像
する位置の近傍に配置されており、このピンホール41
を介することによって、ピンホール41を視野絞りとし
て被測定物1上で狭く絞り込んだ特定微小領域からの光
を分光スペクトルを測定する分光ユニット50に導く一
方、反射鏡40の鏡面で反射された光は被測定物の像を
撮像する撮像ユニット70に導くように構成されてい
る。したがって、撮像ユニット70によって撮像された
画像(以下「入力画像」という)2には、図11に示す
ように、ピンホール41が反射鏡に設けられていること
によって生ずる黒点状の被測定物の像欠損部分41aが
常に含まれる。なお、図11中、入力画像2の輪郭線の
内側に描かれているのは撮像ユニット70によって撮像
された被測定物上の被測定部位近傍のパターンの様子で
あり、その周囲に描かれているのは、撮像ユニット70
の撮像範囲外にある被測定物上のパターンの様子であ
る。
【0006】このような顕微分光装置において、上述の
ような画像位置検出装置を用いる場合には、以下の問題
点が生じる。すなわち、このような顕微分光装置におい
て、上記パターンマッチング法による被測定部位の位置
特定を行う場合、その動作の安定性を高めるためには、
基準画像に占める前記黒点状の像欠損部分41aの比率
を低く、例えば1%以下になるように基準画像を設定登
録する必要がある。つまり、例えば図12に示すよう
に、基準画像3を比較的大きな面積で設定しておく必要
がある。
【0007】しかしながら、基準画像3に含まれていて
パターンマッチングのキーとなる基準パターン(図12
に示すように領域R1,R2からなるパターン)は常に
入力画像2の中央部に位置するというわけではない。す
なわち、上述の機械的な位置決めの精度が十分でないこ
とにより、例えば図11に示すように、基準画像の基準
パターンが入力画像2の周辺部に位置して、面積が大き
な基準画像の基準パターンの一部が入力画像2からはみ
出したように機械的な位置決めがなされてしまう場合も
ある。この場合、図12の基準画像3を用いて位置検出
を行うことはできない。
【0008】以上のように、従来の画像位置検出装置を
顕微分光装置に適用した場合、基準画像の設定領域は、
入力画像に生ずる黒点状の画像欠損による誤動作を回避
するためにはあまり小さくできず、他方、あまり大きく
したのでは、一致部分が入力画像の比較的中央にある場
合しか検出ができない場合があり、画像位置検出の安定
性に欠けていた。
【0009】この発明は、上記課題を解決するためにな
されたもので、安定して被測定部位の位置検出を行うこ
とができる顕微分光装置における画像位置検出装置を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、所定の照明
位置に照明光を照射する照明光学系と、被測定物を搭載
しながら、その被測定物の任意の撮像領域を前記照明位
置に位置させるステージと、被測定物からの光を結像す
る結像光学系と、前記結像位置の近傍に配置され、前記
結像光学系に導かれた光を受ける入射面の略中央の微小
域と当該微小域の周辺域とで、光が出射する向きを違え
るビームスプリッタと、ビームスプリッタの前記微小域
からの光の分光スペクトルを測定する分光手段と、ビー
ムスプリッタの前記周辺域からの光を受けて被測定物を
撮像して入力画像を得る撮像手段を備えた顕微分光装置
における画像位置検出装置であって、上記目的を達成す
るため、前記撮像手段によって撮像された像のうち、前
記ビームスピリッタの入射面の前記微小域の入射した光
が撮像手段へは導かれないことによって生ずる被測定物
の像欠損部分を避けた部分画像を第1の基準画像として
記憶するとともに、前記第1の基準画像より広い範囲の
部分画像を第2の基準画像として記憶する記憶手段と、
前記入力画像が、前記第1及び第2の基準画像のうち少
なくとも一方とほぼ一致することをもって、前記入力画
像の部分画像のうちから前記第1あるいは第2の基準画
像と一致する部分画像位置を特定する手段と、を備えて
いる。
【0011】
【作用】この発明では、画像位置特定に先立って、大小
2つの基準画像が記憶手段に記憶される。すなわち、撮
像手段によって撮像された像のうち、ビームスプリッタ
の入射面の微小域に入射した光が撮像手段へは導かれな
いことによって生ずる被測定物の像欠損部分を避けた部
分画像を第1の基準画像として、また前記第1の基準画
像より広い範囲の部分画像を第2の基準画像としてそれ
ぞれ前記記憶手段に記憶される。そして、入力画像の部
分画像が前記第1及び第2の基準画像とそれぞれ照合さ
れ、前記第1及び第2の基準画像のうち少なくとも一方
とほぼ一致することをもって、前記入力画像の部分画像
のうちから前記第1あるいは第2の基準画像と一致する
部分画像位置が特定される。
【0012】かかる部分画像位置の特定において、本発
明は次のような特筆すべき作用を有する。
【0013】すなわち、特定しようとする部分画像位置
が入力画像の中心付近にある場合には、大きさが比較的
大きな第2の基準画像により、部分画像位置が特定され
得る。この場合、仮に第2の基準画像に前記像欠損部分
が含まれていて、第2の基準画像と入力画像とで像欠損
部分の位置が別々である(偶然一致する要因はないので
不一致な場合が常)場合であるとしても、第2の基準画
像はその大きさが比較的大きいので、相対的に前記像欠
損部分は小さい。従って、前記画像欠損部分が、入力画
像の部分画像と第2の基準画像との照合に不都合を及ぼ
すことはない。
【0014】他方、特定しようとする部分画像位置が入
力画像の周辺部付近にある場合には、大きさが比較的小
さな第1の基準画像により、部分画像位置が特定され得
る。この場合、第1の基準画像には前記画像欠損部分は
含まれておらず、しかも、入力画像の周辺部付近には前
記像欠損部分が存在しない(前記像欠損部分が生ずる原
因となるビームスプリッタの入射面の前記微小域は当該
入射面の略中央に設けられている構造上の理由から像欠
損部分は必然的に入力画像の略中央に存在する)ので、
前記像欠損部分が入力画像の部分画像と第1の基準画像
との照合に不都合を及ぼすことはない。また、第1の基
準画像はその大きさが比較的小さいので、一致を特定し
ようとする部分画像が入力画像の周辺部分に位置してい
たとしても、当該部分画像が入力画像からはみ出してい
るおそれは少なく、照合を確実に行うことができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照しながら、この発明のかか
る画像位置検出装置が組み込まれた顕微分光装置と、そ
の顕微分光装置によって測定された分光スペクトルに基
づき膜厚を求める演算回路とで構成された膜厚測定装置
について説明することによって、画像位置検出装置の一
実施例を明らかにする。
【0016】A.膜厚測定装置の構成 図1はこの発明のかかる画像位置検出装置を備えた膜厚
測定装置を示す図であり、図2はその膜厚測定装置のブ
ロック図である。
【0017】この膜厚測定装置は、照明光学系10,結
像光学系20,XYステージ30,反射鏡40,分光ユ
ニット50,制御ユニット60および撮像ユニット70
で構成された顕微分光装置100と、分光ユニット50
から出力される分光スペクトルに対応した信号に基づき
膜厚を演算する演算回路53とで構成されている。
【0018】照明光学系10には、白色光を出射する光
源11が設けられており、この光源11からの光はコン
デンサーレンズ12,開口絞り13,視野絞り14およ
びコンデンサーレンズ15を介して結像光学系20に入
射される。
【0019】結像光学系20は対物レンズ21,ビーム
スプリッタ22および結像レンズ23からなり、照明光
学系10からの照明光はビームスプリッタ22によって
反射させ、対物レンズ21を介して所定の照明位置IL
に照射される。なお、図1において、24は瞳位置を示
している。
【0020】その照明位置ILの近傍には、XYステー
ジ30が配置されている。このXYステージ30は、例
えばパターニングされたSiO2 の薄膜が一方主面に形
成された半導体ウエハ1をその上面に被測定物として搭
載しながら、XYステージ駆動回路31からの制御信号
に応じてX,Y方向に移動し、半導体ウエハ1表面の任
意の領域(撮像を所望する領域)を照明位置ILに位置
させる。
【0021】この照明位置ILに位置する半導体ウエハ
1の撮像領域で反射された光は、対物レンズ21,ビー
ムスプリッタ22および結像レンズ23を介して所定の
結像位置に集光され、拡大投影される。この結像位置の
近傍には、中心部にピンホール41を有する反射鏡40
が配置されている。そのため、反射光のうちピンホール
41を通過した反射光LS が分光ユニット50に入射さ
れる。
【0022】分光ユニット50は、反射光LS を分光す
る回折格子51と、回折格子51により回折された回折
光の分光スペクトルを検出する光検出器52とで構成さ
れている。回折格子51としては、例えば分光スペクト
ルを平面上に結像するフラットフィールド型回折格子や
掃引機構付の回折格子などを用いることができる。一
方、光検出器52は、例えばフォトダイオードアレイや
CCDなどにより構成されており、ピンホール41と共
役な関係に配置されている。このため、分光ユニット5
0に取り込まれた光LS は回折格子51に分光され、そ
の光LS の分光スペクトルに対応した信号が光検出器5
2から演算回路53(図2)に与えられる。この演算回
路53では、その信号に基づき従来より周知の手法(こ
こでは、その説明は省略する)で半導体ウエハ1に形成
された薄膜(図示省略)の膜厚を求め、その結果を装置
全体を制御する制御ユニット60に出力する。
【0023】一方、半導体ウエハ1からの光のうち反射
鏡40により反射された反射光は撮像ユニット70に入
射される。この撮像ユニット70では、反射鏡40から
の反射光はリレーレンズ71を介して2次元撮像カメラ
72の撮像面72a上に集光される。これによって、半
導体ウエハ1の撮像領域の像が結像される。なお、2次
元撮像カメラ72によって撮像された画像(入力画像)
に関連する画像信号は画像処理ユニット73に与えら
れ、さらに、その画像処理ユニット73で適当に処理さ
れた後、CRT74上に表示されるとともに、制御ユニ
ット60に出力される。
【0024】制御ユニット60は、図2に示すように、
論理演算を実行する周知のCPU61と、そのCPU6
1を制御する種々のプログラム等を予め記憶するととも
に、装置動作中に種々のデータを一時的に記憶するメモ
リ62とを備えている。これらCPU61,メモリ62
はそれぞれコモンバス63によって相互に接続される一
方、そのコモンバス63を介して入出力ポート64とも
接続されている。そして、その入出力ポート64により
制御ユニット60は外部との入出力、例えばパネルキー
65や、前記XYステージ駆動回路31,演算回路53
および画像処理ユニット73との間で信号の授受を行
う。
【0025】B.膜厚測定装置の動作 次に、図1の膜厚測定装置の動作について図3のフロー
チャートを参照しつつ説明する。まず、実際の膜厚測定
に先立って、膜厚測定を行う被測定部位の概略位置(座
標値)登録や画像位置検出を行うための基準画像の登録
を行う(ステップS1)。
【0026】図4は、この登録処理の手順を示すフロー
チャートである。この登録処理を行うにあたっては、ま
ず、図示を省略するハンドリング・マシンによって登録
用の半導体ウエハを一定精度で位置決めしながらXYス
テージ30上に搬送する(ステップS11)。そして、
オペレータがパネルキー65を操作して、CRT74に
写し出される入力画像のほぼ中心にある膜厚測定装置の
測定実行位置、すなわち反射鏡40にピンホール41が
形成されているために入力画像に現れる黒点状の影のよ
うな像(図5におけるピンホール41が反射鏡に設けら
れていることによって生ずる黒点状の被測定物の像欠損
部分41a)近傍に、被測定部位が位置するようにXY
ステージ30を移動させる。その後、オペレータがパネ
ルキー65に設けられた登録用のキー(図示省略)を押
すと、入出力ポート64を介してメモリ62にXYステ
ージ30の座標値がその被測定部位の機械的位置決めの
ための概略座標値として記憶される(ステップS1
2)。
【0027】ステップS13では、被測定部位の読取回
数が所定値になったかどうかを判別し、所定回数に達す
るまで、上記ステップS12がくり返し実行される。こ
うして、1個あるいは複数の被測定部位の概略座標値が
メモリ62に一時的に記憶される。複数の被測定部位に
ついての記憶は、例えば、その半導体ウエハ1上に並ん
で形成された複数の素子チップの各々について所定の被
測定部位の測定を行う場合になされる。
【0028】上記のようにして被測定部位の座標読取が
完了した時点では、CRT74のほぼ中央部には半導体
ウエハ1の被測定部位が表示されている。具体的には、
このCRT74には、図5に示すように、撮像ユニット
70によって撮像された半導体ウエハ1の被測定部位近
傍の入力画像が映し出されている。入力画像は、結像し
て反射鏡40に映った被測定物の表面の様子と、ピンホ
ール41が形成されているために現れる影のような黒点
状の像欠損部分41aとよりなる。そして、その入力画
像に重ねて、十字型標線81と、画像の一部を取り囲む
枠型標線82が表示されている。
【0029】これら標線81,82は、画像処理ユニッ
ト73で電気的に作成され半導体ウエハ1の映像と重ね
て表示され、パネルキー65を操作することにより画像
内をおのおの独立して移動するものである。さらに、枠
型標線82は単に移動するだけでなく、パネルキー65
の操作によって、その大きさを自由に変更されるように
なっている。
【0030】まず、オペレータはパネルキー65を操作
して、半導体ウエハ1上の被測定部位に十字型標線81
を位置させる。そしてそれに続いて、オペレータはパネ
ルキー65を操作して、枠型標線82の位置と大きさを
調整することによって、被測定部位近傍で、しかも特徴
的な半導体ウエハ1上のパターンを、黒点状の像欠損部
分41aを含まないようにして比較的小さな枠型標線8
2で取り囲む(図6)。そして、登録用のキーを押動す
ることによって、枠型標線82で取り囲まれた部分像を
第1の基準画像(登録パターンA)としてメモリ62に
記憶させ、それとともに、第1の基準画像と被測定部位
(十字型標線81)との相対位置データもメモリ62に
記憶させる(ステップS14)。
【0031】次に、ステップS15で、上記と同様にパ
ネルキー65の操作により枠型標線82の位置と大きさ
を調整することによって上記部分像とその周辺の像とか
らなる像を比較的大きな枠型標線82で取り囲んだ後
(図7)、登録用のキーを押動する。これによって、枠
型標線82で取り囲まれた像を第2の基準画像(登録パ
ターンB)としてメモリ62に記憶させ、それととも
に、第2の基準画像と被測定部位(十字型標線81)と
の相対位置データもメモリ62に記憶させる。なお、こ
こで、第2の基準画像に黒点状の像欠損部分41aが含
まれていたとしても、この第2の基準画像は黒点状の像
欠損部分41aに対し比較的大きくなるように設定さ
れ、例えば黒点状の像欠損部分41aが100(=10
×10)画素程度であるのに対し、第2の基準画像は1
0000(=100×100)画素程度と大きくなるよ
うに設定すれば、パターンマッチング上、特に問題とな
ることはない。ただし、図7に示すように、第2の基準
画像に黒点状の像欠損部分41aを含まないようにし
て、上記ステップS15を実行するほうが望ましい。
【0032】その後で、ハンドリング・マシンによって
登録用基板を元の保管位置に搬出する(ステップS1
6)。
【0033】こうして、黒点状の像欠損部分41aを含
まない比較的小さな部分像からなる基準画像(第1の基
準画像)と、その部分像より比較的広い範囲の部分像か
らなる基準画像(第2の基準画像)と、それらと被測定
部位の位置関係とをメモリ62に記憶する処理、つまり
登録処理が完了する。なお、第2の基準画像として登録
する領域は、第1の基準画像と別の領域でもよく、ある
いは第1の基準画像の一部ないし全部を含む領域であっ
てもよい。
【0034】次に、図3に戻って、膜厚測定動作の説明
を続ける。上記のようにして登録処理が完了すると、ハ
ンドリング・マシンによって膜厚測定の対象となる半導
体ウエハ1を一定精度で位置決めしながらXYステージ
30上に搬送する(ステップS2)。
【0035】そして、ステップS3で、メモリ62から
被測定部位の概略座標値を読み出し、その座標値に基づ
き半導体ウエハ1を機械的に概略の位置決めをする。こ
れによって、その被測定部位を含む近傍の領域(撮像領
域)が照明位置IL(図1)に概略座標値の精度で位置
決めされ、その撮像領域の画像がCRT74上に写し出
されるとともに、その入力画像がメモリ62に一時的に
記憶される。
【0036】次に、ステップS4で、メモリ62から入
力画像と、第1及び第2の基準画像とを読み出し、図8
のフローチャートにしたがって入力画像中における基準
画像の位置を検出する。以下、位置検出の手順について
詳説する。
【0037】ステップS41で、メモリ62より入力画
像および第2の基準画像を読み出し、第2の基準画像
(登録パターンB)に基づくサーチ照合を行って、相関
係数C2 を求める。すなわち、入力画像Q(X,Y) の全域
にわたって、図9に示すように、第2の基準画像r(x,
y) と入力画像Q(X,Y) の部分画像q(x,y) との相関係
数(マッチングの度合を示す情報)C2 を従来より周知
の計算方法で求める。
【0038】そして、ステップS42で、上記のように
して求められた相関係数C2 を予めメモリ62に記憶さ
れているしきい値C(TH)を読み出し、比較する。ここ
で、不等式(C(TH)<C2 )を満足する相関係数C2 が
存在するということは、その座標位置で第2の基準画像
と同一のパターンが存在することを検出できたというこ
とであり、その座標位置が画像位置となることを意味し
ている。なお、以上のような入力画像Q(X,Y)の全
域にわたってのサーチ照合の際、第1の基準画像r
(x,y)と異なるがしかし類似しているパターンが入
力画像中に偶然存在する場合には、不等式(C(TH)
<C2 )を満足するような相関係数を示す部分画像が複
数あらわれることが考えられるが、この場合には最大の
相関係数を示した部分画像の座標位置を第2の基準画像
と同一のパターンが存在する座標位置とする。
【0039】ところで、不等式(C(TH)<C2 )が満足
されない、つまり第2の基準画像による位置検出を行う
ことができない場合には、次のステップS43の処理が
実行される。
【0040】ステップS43では、第2の基準画像の代
わりにメモリ62から第1の基準画像(登録パターン
A)を読み出し、ステップS41と同様に、入力画像Q
(X,Y)の全域にわたって、第1の基準画像(登録パター
ンA)に基づくサーチ照合を行って、相関係数C1 を求
める。
【0041】そして、ステップS44で、ステップS4
2と同様に、上記のようにして求められた相関係数C1
をしきい値C(TH)と比較する。ここで、不等式(C(TH)
<C1 )が満足されない、つまり第1の基準画像によっ
ても位置検出を行うことができない場合には、CRT7
4上にエラーを表示して、オペレータにその旨を知らせ
る(ステップS45)。
【0042】一方、ステップS42あるいはステップS
44で上記条件を満足すると判別されると、ステップS
46の処理が実行される。このステップS46では、求
められた相関係数に対応する座標値をその基準画像に対
応する部位の座標として決定する。
【0043】こうして、入力画像中の基準画像に対応す
るパターンの位置(基準画像に対応する部位の座標)を
検出することができる。そして、それらとともに、メモ
リ62に記憶された基準画像と被測定部位の位置関係か
ら入力画像中の被測定部位の座標も算出される。
【0044】次に、再度図3に戻って、膜厚測定動作の
説明を続ける。上記のようにして位置検出が完了する
と、求められた被測定部位の座標と測定実行位置MP
(図1)との距離を演算する。ここで、「測定実行位置
MP」とは、膜厚測定装置においてピンホール41に対
応して光学的に予め設定されている位置であり、この測
定実行位置MPに被測定部位が位置決めされると、その
被測定部位からの反射光がピンホール41を通過して分
光ユニット50に入射され、その被測定部位での膜厚測
定が可能となる。
【0045】そして、ステップS5で、その演算結果に
基づいて、XYステージ30を移動させて被測定部位を
測定実行位置MPに位置決めする。このとき、CRT4
7の画面上では、ステップS14もしくはS15で指定
した被測定部位はピンホール41に重なることとなる。
そして、それに続いて、上記のようにピンホール41を
介して分光ユニット50に入射される反射光LS を分光
し、その分光スペクトルを求め、さらにその分光スペク
トルから被測定部位での膜厚を求める(ステップS
6)。
【0046】次いで、ステップS7で、全ての被測定部
位での膜厚測定が完了したか否かの判別を行い、測定が
完了していないと判別されると、ステップS3に進み、
上記ステップS3〜S6の動作が繰り返され、各被測定
部位での膜厚測定が行われる。一方、全ての被測定部位
での膜厚測定が完了すると、ステップS8に進み、半導
体ウエハ1を所定位置に搬出する。
【0047】そして、ステップS9で、すべての半導体
ウエハ1に対し、膜厚測定が完了したかどうかを判別
し、完了していないと判別している間、上記ステップS
2〜ステップS8の処理が繰り返されて、各半導体ウエ
ハ1に対して所定の膜厚測定が連続的に行われる。
【0048】C.膜厚測定装置での画像位置検出処理の
効果 このように、この実施例では、ピンホール41が反射鏡
に設けられていることによって生じる黒点状の被測定物
の像欠損部分41aを含まない比較的小さな部分像から
なる基準画像(第1の基準画像)と、比較的大きな像か
らなる基準画像(第2の基準画像)とを予め登録してお
き、それら第1及び第2の基準画像を用いて、マッチン
グを行っているので、黒点状の像欠損部分41aの影響
を受けず、しかも図11に示すように基準パターンが入
力画像の周辺部に位置する場合であっても、あるいは基
準パターンが入力画像の中心部に位置する場合であって
も、安定して画像位置を特定することができる。
【0049】D.その他 なお、上述の実施例において、反射鏡40及びその反射
鏡40に形成されたピンホール41が本発明の特許請求
の範囲における「ビームスプリッタ」に相当する。ピン
ホール41が本発明の特許請求の範囲におけるビームス
プリッタの「入射面の略中央の微小域」に相当する。反
射鏡40にピンホール41が形成されているために現れ
る影のような黒点状の像欠損部分41aが特許請求の範
囲における「被測定物の像欠損部分」に相当する。
【0050】本発明の他の実施例として、例えばこのビ
ームスプリッタを、本実施例における反射鏡40と同じ
位置に設けた透光ガラスと、本実施例におけるピンホー
ル41に相当する位置と大きさでその透光ガラスの表面
にメッキ等により形成した反射層とで構成することがで
きる。ただし、その場合には、分光ユニット50と撮像
ユニット70を位置交換する必要がある。なお、その場
合も、撮像手段である撮像ユニット70が撮像する半導
体ウエハ1の像には、影のような黒点状の像欠損部分4
1aが生じる。
【0051】上記実施例では、この発明にかかる画像位
置検出装置を反射光に基づいて膜厚測定を行う反射タイ
プの膜厚測定装置に適用した場合について説明したが、
この画像位置検出方法は、これ以外に被測定物の裏面側
から撮像領域を照明し、その領域を透過した光に基づい
て膜厚を求める透過タイプの膜厚測定装置にも適用する
ことができ、また膜厚測定装置以外の装置にも適用する
ことができる。
【0052】
【発明の効果】以上のように、この発明にかかる画像位
置検出装置によれば、撮像手段によって撮像された像の
うち、ビームスプリッタの入射面の微小域に入射した光
が撮像手段へは導かれないことによって生ずる被測定物
の像欠損部分を避けた部分画像を第1の基準画像とし
て、また前記第1の基準画像より広い範囲の部分画像を
第2の基準画像として記憶し、入力画像の部分画像を前
記第1及び第2の基準画像とそれぞれ照合し、前記第1
及び第2の基準画像のうち少なくとも一方とほぼ一致す
ることをもって、前記撮像領域の画像位置を特定するよ
うにしているので、その画像位置を安定して検出するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のかかる画像位置検出装置が組み込ま
れた膜厚測定装置を示す図である。
【図2】その膜厚測定装置のブロック図である。
【図3】図1の膜厚測定装置の動作を示すフローチャー
トである。
【図4】登録処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】第1及び第2の基準画像の登録手順を説明する
図である。
【図6】第1及び第2の基準画像の登録手順を説明する
図である。
【図7】第1及び第2の基準画像の登録手順を説明する
図である。
【図8】位置検出処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図9】サーチ照合の手順を示す模式図である。
【図10】顕微分光装置の部分拡大図である。
【図11】顕微分光装置の撮像ユニットによって撮像さ
れた入力画面の一例を示す図である。
【図12】パターンマッチング法による被測定部位の位
置特定を行う際に用いられる基準画像の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 半導体ウエハ(被測定物) 10 照明光学系 20 結像光学系 30 XYステージ 40 反射鏡 50 分光ユニット 60 制御ユニット 62 メモリ 70 撮像ユニット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の照明位置に照明光を照射する照明
    光学系と、被測定物を搭載しながら、その被測定物の任
    意の撮像領域を前記照明位置に位置させるステージと、
    被測定物からの光を結像する結像光学系と、前記結像位
    置の近傍に配置され、前記結像光学系に導かれた光を受
    ける入射面の略中央の微小域と当該微小域の周辺域と
    で、光が出射する向きを違えるビームスプリッタと、ビ
    ームスプリッタの前記微小域からの光の分光スペクトル
    を測定する分光手段と、ビームスプリッタの前記周辺域
    からの光を受けて被測定物を撮像して入力画像を得る撮
    像手段を備えた顕微分光装置における画像位置検出装置
    であって、 前記撮像手段によって撮像された像のうち、前記ビーム
    スピリッタの入射面の前記微小域の入射した光が撮像手
    段へは導かれないことによって生ずる被測定物の像欠損
    部分を避けた部分画像を第1の基準画像として記憶する
    とともに、前記第1の基準画像より広い範囲の部分画像
    を第2の基準画像として記憶する記憶手段と、 前記入力画像が、前記第1及び第2の基準画像のうち少
    なくとも一方とほぼ一致することをもって、前記入力画
    像の部分画像のうちから前記第1あるいは第2の基準画
    像と一致する部分画像位置を特定する手段と、を備えた
    ことを特徴とする顕微分光装置における画像位置検出装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2018221082A1 (ja) * 2017-06-01 2020-04-02 コニカミノルタ株式会社 分光測色計

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2018221082A1 (ja) * 2017-06-01 2020-04-02 コニカミノルタ株式会社 分光測色計
US11846544B2 (en) 2017-06-01 2023-12-19 Konica Minolta, Inc. Spectrophotometer

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