JP3375775B2 - 位置決め装置およびこれを利用した半導体ウエハの測定装置 - Google Patents

位置決め装置およびこれを利用した半導体ウエハの測定装置

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JP3375775B2 JP04083595A JP4083595A JP3375775B2 JP 3375775 B2 JP3375775 B2 JP 3375775B2 JP 04083595 A JP04083595 A JP 04083595A JP 4083595 A JP4083595 A JP 4083595A JP 3375775 B2 JP3375775 B2 JP 3375775B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば膜厚測定装置な
どに適用可能で半導体装置や液晶表示装置の製造工程中
において被測定物の位置決めを行う位置決め装置、特
に、半導体ウエハなどの基板上に形成された所定パター
ンの像を光学顕微鏡で拡大し、さらにその拡大像を入力
画像として撮像するとともに、その入力画像を予め登録
しておいた基準画像とマッチングさせて位置決めを行う
位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】分析または測定等の技術分野において、
被測定物の所望部位(以下「被測定部位」という)に狙
いを定めて測定を行う場合に、被測定部位を、測定装置
が測定を実行する位置(以下「測定実行位置」という)
に位置決めするため、パターンマッチング法を採用する
ことが一般に行われている。これは、被測定部位と所定
の位置関係にある被測定物上の領域の画像(以下「基準
画像」という)を予め登録しておき、被測定物を撮像し
て得られた映像のなかから基準画像と一致する位置を検
出し、もって被測定部位の位置を特定するものである
(特願平4−341586号参照)。そして、従来例で
は、全ての被測定部位についてパターンマッチングを行
って位置決めしていた。
【0003】図19(a)は従来例における被測定物であ
る半導体ウエハの一例を示す部分拡大図であり、図19
(b)はそのA−A断面図である。この半導体ウエハで
は、同図に示すように、半導体ウエハ1上に所定形状に
区分けしてパターニングされたシリコン窒化膜1aおよ
びシリコン酸化膜2が形成されている。例えば、図19
(a) の2点鎖線で示す部分の画像は、図20に示すよう
に、シリコン窒化膜1aの一部に対応する画像領域(領
域1)とシリコン酸化膜2の一部に対応する画像領域
(領域2)とを有する。ここで、両領域1,2へ光を照
射し、反射した光の強度を調べると、領域1の強度が領
域2のそれよりも大きくなっている。そこで、カメラな
どの撮像手段を介して画像を撮像し、両領域1,2から
の光の強度から例えば図20に示したパターンを認識す
ることで基準画像を特定していた。具体的には、次の手
順で登録処理および測定処理を行っていた。
【0004】1)登録処理 まず、基準となる半導体ウエハ1を、外部から一定の精
度で位置決めしながら座標読み取り機能を有するXYス
テージに搬送する。次に、パネルキーの操作によりXY
ステージを移動させ、視野のほぼ中心に測定点を合わせ
て座標を読み取る。かかるステージ移動操作および座標
の読み取り操作を所定の回数繰り返し、読み取った複数
個の座標を記憶する。かかる座標は、測定処理において
パターンマッチングの前段階の測定点の機械的位置決め
のための座標値として用いられる。
【0005】そして、被測定部位近傍の画像を基準パタ
ーンとして登録する。このパターン登録時には図21に
示したような枠型標線5および十字型標線6を用いる。
該枠型標線5および十字型標線6は、パネルキーの操作
により個々に画面7内を移動させることができる。ここ
で、枠型標線5で囲まれた画像がパターンマッチングに
用いられる画像であり、十字型標線6の交点が検出され
る座標である。そして、パネルキーを押して枠型標線5
で囲んだパターンを記憶(図22参照)するとともに、
パターン8と測定点(十字型標線6の交点)との相対位
置データを記憶する。
【0006】2)測定処理 登録処理と同様に被測定物である半導体ウエハは、ま
ず、所定の精度で位置決めされつつ外部からXYステー
ジ上に搬送されてくる。次に、XYステージは第1の測
定ポイントの座標へ自動的に移動する。このとき、ウエ
ハ外径のばらつきや搬送装置の位置決め精度等により視
野内での測定点の位置が登録時とは異なっている。そこ
で、パターンマッチングを実行し、パターンの位置を検
出するとともに、記憶されていたそのパターンと、その
パターンに関しての十字型標線6の交点との相対位置デ
ータから測定点の座標が算出される。ここで算出した測
定点の座標と、視野内に予め光学的に設定されている位
置とを計算し、かかる計算結果に基づいてステージを移
動させ、膜厚等の測定処理を行う。ここで、従来例で
は、かかるパターンマッチングを全ての測定点について
実行していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来例で
は、上述のようなパターンの認識作業を各被測定部位に
ついて逐一行わなくてはならない。このため、半導体ウ
エハ1の表面内の多くの被測定部位について絶縁膜の厚
み等を繰り返し測定する場合、多大な位置決め時間を要
し、処理効率を悪化させる原因となっていた。
【0008】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、総合的な位置決め時間を短縮することで測
定処理効率を高め得る位置決め装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
課題解決手段は、位置決めの対象物上に設定された3以
上の部位を、前記対象物の外部に設定された所定位置に
順次に位置決めする際に使用される位置決め装置であっ
て、前記対象物を保持する保持手段と、前記所定位置を
含む撮像範囲において前記被対象物を撮像可能な撮像手
段と、前記撮像手段と前記保持手段とを相対的に移動さ
せる移動手段と、前記対象物が前記保持手段上の基準位
置にある場合に前記部位の夫々に対応して前記対象物上
に設定された目標点が有すべき座標値を登録座標値とし
て記憶する登録目標点座標記憶手段と、前記部位のうち
第1と第2の部位につき前記撮像を通じて実測された前
記目標点の実測座標値に基づいて前記移動手段に移動指
令信号を与えることにより前記第1と第2の部位を前記
所定位置へ順次に移動させる第1の移動指令手段と、前
記第1と第2の部位における前記登録座標値と前記実測
座標値との偏差に基づいて前記保持手段における前記対
象物の実際の位置と前記基準位置との2次元的位置ずれ
量を演算して求める演算手段と、前記部位のうち前記第
1と第2の部位以外について前記登録座標値を前記2次
元的位置ずれ量で補正して得られる結果に基づいて前記
移動手段に移動指令信号を与えることにより当該部位を
前記所定位置に移動させる第2の移動指令手段とを備え
る。
【0010】本発明の請求項2に係る課題解決手段は、
請求項1記載の位置決め装置であって、前記対象物は、
所定のパターンが主面上に形成された基板であり、前記
目標点は、前記パターンの所定の角点に設定される。
【0011】本発明の請求項3に係る課題解決手段は、
対象物としての半導体ウエハについて、3以上の被測定
部位につき所定の特性を測定する装置であって、前記位
置決め装置と、前記半導体ウエハの撮像領域からの反射
光を、前記所定位置に相当する第1の光とそれ以外の第
2の光とに分離する光分離手段と、前記第1の光を受け
て前記半導体ウエハの所定の特性を測定する測定部とを
備え、前記第2の光が前記撮像手段に導かれる。
【0012】
【作用】本発明請求項1に係る位置決め装置では、ま
ず、対象物を保持手段で保持し、対象物の撮像範囲を撮
像手段にて撮像する。そして、撮像を通じて実測された
目標点の実測座標値に基づいて、第1の移動指令手段は
移動手段に移動指令信号を与え、第1と第2の部位を所
定位置へ順次に移動させ位置決めする。しかる後、第1
と第2の部位に対応して設定された目標点の登録座標値
と実測座標値との偏差に基づいて、演算手段は、保持手
段における対象物の実際の位置と基準位置との2次元的
位置ずれ量を演算して求める。その後は、登録座標値を
2次元的位置ずれ量で補正して得られる結果に基づい
て、第2の移動指令手段は移動手段に移動指令信号を与
えて、当該部位を所定位置に移動させる。そうすると、
第3の部位以後について、第1および第2の部位を特定
するための撮像および実測等と同様の処理を行わなくて
も、前述のような補正で得られた結果に基づいて保持手
段を移動すればよい。したがって、第3の部位以後の処
理時間を大幅に削減できる。
【0013】本発明請求項2に係る位置決め装置では、
目標点をパターンの所定の角点に設定しているので、位
置決め専用のパターンを形成しなくても正確な位置決め
を行うことができる。したがって、半導体ウエハの面積
効率の低下を防止できる。
【0014】本発明請求項3に係る半導体ウエハの測定
装置では、位置決めを正確に行えさえすれば、光分離手
段にて所定位置に相当する第1の光を測定部に向けて分
離でき、正確かつ効率的な処理を行い得る。
【0015】
【実施例】
<半導体ウエハの説明>まず、本発明の一実施例におい
て処理対象となる半導体ウエハ1について説明する。該
半導体ウエハ1は、例えば図1の如く、シリコン窒化膜
1aとシリコン酸化膜2の各薄膜がパターニングされて
成り、後工程においてシリコン酸化膜2中の格子状のス
クライブラインSCに沿って切断(ダイシング)される
ことで複数個のチップに分断されるものである。そし
て、本実施例の半導体ウエハ1の所定の複数位置には、
例えば図2の如く、膜厚測定点としての複数の被測定部
位P1が設定される。かかる被測定部位P1は図2のよ
うに全てのチップに対して1個ずつ設定してもよいし、
あるいは、いくつかのチップをサンプルとして特定し当
該チップに対応する数の被測定部位P1のみを限定して
設定してもよい。ここで、該複数個の被測定部位P1
は、図1の如く、膜厚測定の対象となる各チップのパタ
ーン(シリコン窒化膜1aとシリコン酸化膜2の各薄
膜)の配置に対して予め決められた所定の位置に設定さ
れる。
【0016】そして、本実施例では、前記被測定部位P
1の位置を特定するため、図1の如く、各被測定部位P
1の近傍で且つ各被測定部位P1に対して所定の距離関
係にあるチップ上のパターンのいずれかの角点を特定
し、かかる角点を登録目標点P2として設定している。
これにより、図1の如く、被測定部位P1をスクライブ
ラインSCの中間位置に設定した場合のように画像処理
上で被測定部位P1を一点に抽出し難い場合でも、一点
抽出が容易な角点としての登録目標点P2を抽出してか
ら、これと所定の位置関係にある前記被測定部位P1を
抽出することができ、直接に前記被測定部位P1を目分
量等で抽出するのに比べて位置抽出が正確となる。ま
た、前記登録目標点P2を決定する半導体ウエハ1のパ
ターンは、該登録目標点P2を決定する目的で形成され
た専用パターンではなく、半導体ウエハ1上で本来の電
気的機能を司ることを目的として形成されたものがその
まま利用される。これにより、専用パターンを形成する
のに比べて、半導体ウエハ1中でのパターン面積を軽減
してロット数を向上できる。
【0017】<膜厚測定装置の構成>次に、本実施例の
膜厚測定装置の構成について説明する。図3は本実施例
の位置決め装置が適用された膜厚測定装置を示す図であ
り、図4はその膜厚測定装置のブロック図である。以下
の説明では、半導体ウエハの説明、および膜厚測定装置
の構成および動作を説明することにより、本実施例の位
置決め装置の構成および動作を明らかにする。
【0018】本実施例の膜厚測定装置は、基準となる半
導体ウエハ1で作成したマッピング座標とステージ上に
置かれた被測定用の半導体ウエハ1との位置ずれをパタ
ーンマッチングを用いて補正してから膜厚の測定を行う
ものであって、実際には半導体ウエハ1の表面上の2ポ
イントでパターンマッチングを行なった後、座標のずれ
を求めて実際の位置を計算する。該膜厚測定装置は、図
3の如く、照明光学系10と結像光学系20とを備えて
いる。
【0019】前記照明光学系10には、白色光を出射す
る光源11が設けられており、該光源11からの光はコ
ンデンサーレンズ12,開口絞り13,視野絞り14お
よびコンデンサーレンズ15を介して結像光学系20に
入射される。
【0020】前記結像光学系20は対物レンズ21,ビ
ームスプリッタ22および結像レンズ23からなり、照
明光学系10からの照明光はビームスプリッタ22によ
って反射させ、対物レンズ21を介して所定の照明位置
ILに照射される。なお、図3中の24は瞳位置を示し
ている。なお、前記対物レンズ21としては、後述する
パターンマッチング時に登録目標点P2が搬送装置の位
置決め精度内で確実に視野に入ることを考慮して、低倍
レンズが用いられる。
【0021】前記照明位置ILの近傍には、XYステー
ジ30(保持手段)が配置されている。該XYステージ
30は、シリコン窒化膜1aとシリコン酸化膜2の各薄
膜がパターニングされて形成されている半導体ウエハ1
を被測定物として搭載しながら、前記XYステージ30
を後述の撮像ユニット70に対して移動させるべく、X
Yステージ駆動回路31(移動手段)からの制御信号に
応じてX,Y方向に移動し、半導体ウエハ1表面の任意
の領域(撮像を所望する領域)を照明位置ILに位置さ
せる。なお、図面への図示を省略するが、該XYステー
ジ30には、その位置(X,Y座標)を検出して、その
位置情報を装置全体を制御する制御ユニット(制御部)
60(図4)に与える位置検出器が付設されている。
【0022】前記照明位置ILに位置する半導体ウエハ
1の撮像領域で反射された光は、図3の如く、対物レン
ズ21,ビームスプリッタ22および結像レンズ23を
介して所定の結像位置に集光され、撮像領域の像が拡大
投影される。該結像位置の近傍には、中心部にピンホー
ル41を有する反射鏡40(光分離手段)が配置されて
いる。そのため、反射光のうちピンホール41を通過し
た反射光LS が分光ユニット50に入射される。
【0023】前記分光ユニット50は、反射光LS を分
光する回折格子51と、回折格子51により回折された
回折光の分光スペクトルを検出する光検出器52とで構
成されている。回折格子51としては、例えば分光スペ
クトルを平面上に結像するフラットフィールド型回折格
子や掃引機構付の回折格子などを用いることができる。
一方、光検出器52は、例えばフォトダイオードアレイ
やCCDなどにより構成されており、ピンホール41と
共役な関係に配置されている。このため、分光ユニット
50に取り込まれた光LS は回折格子51によって分光
され、その光LS の分光スペクトルに対応した信号が光
検出器52から演算回路53(図4)に与えられる。該
演算回路53では、その信号に基づき従来より周知の手
法(ここでは、その説明は省略する)を用いて半導体ウ
エハ1に形成された薄膜の膜厚を求め、その結果を制御
ユニット60に出力する。
【0024】一方、半導体ウエハ1からの光のうち反射
鏡40により反射された反射光は撮像ユニット70(撮
像手段)に入射される。該撮像ユニット70では、反射
鏡40からの反射光はリレーレンズ71を介して2次元
撮像カメラ72の撮像面72a上に集光される。これに
よって、半導体ウエハ1の撮像領域の像が結像される。
なお、2次元撮像カメラ72によって撮像された画像
(入力画像)に関連する画像信号は、図4の如く、画像
処理ユニット73にて所定の処理が施された後、CRT
74上に表示されるとともに、制御ユニット60に出力
される。
【0025】制御ユニット60は、図4に示すように、
論理演算を実行する周知のCPU61と、そのCPU6
1を制御する種々のプログラム等を予め記憶するととも
に、装置動作中に種々のデータを一時的に記憶するメモ
リ62とを備えている。これらCPU61,メモリ62
は夫々コモンバス63によって相互に接続される一方、
そのコモンバス63を介して入出力ポート64とも接続
されている。そして、その入出力ポート64により制御
ユニット60は外部との入出力、例えばパネルキー65
や、前記XYステージ駆動回路31,演算回路53およ
び画像処理ユニット73との間で信号の授受を行う。
【0026】そして、該制御ユニット60は、図5の如
く、次の(a)〜(k)を備えている。
【0027】(a) 前記XYステージ30に付設され
た位置検出器から読み取ったXYステージ30上におけ
る前記半導体ウエハ1の複数個の前記登録目標点P2
(図6中のP2aおよび図7中のP2b等)の座標デー
タを記憶する登録目標点座標記憶手段82、(b) 予
め前記各登録目標点P2に対応する前記被測定部位P1
のXYステージ30上の離間距離および方向(すなわち
位置関係)の情報を記憶する位置関係記憶手段83、
(c) 前記登録目標点P2に対応する登録目標点対応
位置を測定時に抽出するためのパターンマッチング用の
基準画像を予め記憶する基準画像記憶手段84、(d)
測定時に、前記画像処理ユニット73からの画像情報
と、基準画像記憶手段84に記憶されている基準画像情
報とでパターンマッチングを行い、前記1ポイント目の
登録目標点P2aに対応する部位となる登録目標点対応
部位P2a’の画像上の座標、または前記2ポイント目
の登録目標点P2bに対応する部位となる登録目標点対
応部位P2b’の画像上の座標を抽出する登録目標点対
応部位座標抽出手段87、(e) 測定実行位置、すな
わちピンホール41に対応して光学的に予め設定されて
いる位置P3(以下この位置を「測定目標点」と称す)
の画像上の座標を予め記憶する測定目標点記憶手段8
5、(f) 測定目標点記憶手段85に記憶された測定
目標点P3の画像上の座標と、登録目標点対応部位座標
抽出手段87により抽出された登録目標点対応部位P2
a’の画像上の座標及び登録目標点対応部位P2b’の
画像上の座標との距離と方向を算出し、XYステージ3
0上の距離と方向に変換する距離算出手段86、(g)
登録目標点座標記憶手段82に記憶されている1ポイ
ント目のXYステージ30上における登録目標点P2a
の座標と、前記距離算出手段86により算出された測定
目標点P3と登録目標点対応部位P2a’とのXYステ
ージ30上での距離と方向とから、登録目標点P2aの
座標を補正し、XYステージ30上における登録目標点
対応部位P2a’の座標を算出する第1の位置ずれ補正
手段89、(h) 登録目標点座標記憶手段82に記憶
されている2ポイント目のXYステージ30上における
登録目標点P2bの座標と、前記距離算出手段86によ
り算出された測定目標点P3と登録目標点対応部位P2
b’とのXYステージ30上での距離と方向とから、登
録目標点P2bの座標を補正し、XYステージ30上に
おける登録目標点対応部位P2b’の座標を算出する第
2の位置ずれ補正手段90、(i) 第1の位置ずれ補
正手段89と第2の位置ずれ補正手段90とにより算出
されたXYステージ30上における登録目標点対応部位
P2a’の座標及びXYステージ30上における登録目
標点対応部位P2b’の座標を記憶する登録目標点対応
部位座標記憶手段91、(j) 登録目標点座標記憶手
段82に記憶された1ポイント目の登録目標点P2aの
座標及び2ポイント目の登録目標点P2bの座標と、登
録目標点対応部位座標記憶手段91に記憶されたXYス
テージ30上における登録目標点対応部位P2a’の座
標及びXYステージ30上における登録目標点対応部位
P2b’の座標とから半導体ウエハ1の位置ずれ量を算
出する位置ずれ量算出手段92、(k) 登録目標点座
標記憶手段82に記憶された3ポイント目以降の登録目
標点P2の座標に対して、位置ずれ量算出手段92によ
り算出された半導体ウエハ1の位置ずれ量に基づいて座
標補正を行う第3の位置ずれ補正手段93、(l) 第
1の位置ずれ補正手段89と第2の位置ずれ補正手段9
0とにより算出されたXYステージ30上における1ポ
イント目の登録目標点対応部位P2a’の座標、XYス
テージ30上における2ポイント目の登録目標点対応部
位P2b’の座標、及び第3の位置ずれ補正手段93に
より算出された補正後の3ポイント目以降の登録目標点
対応部位P2’の座標の各々と、位置関係記憶手段83
に記憶された被測定部位P1と登録目標点P2とのXY
ステージ30上での距離及び方向とから夫々の被測定部
位の座標を算出し、XYステージ駆動回路31に移動指
令信号を出す被測定部位移動指令手段94、(m) 測
定時において前記登録目標点座標記憶手段82に記憶さ
れている登録目標点P2のうちの1ポイント目の登録目
標点P2a(図6)または2ポイント目の登録目標点P
2b(図7)の座標にもとづいてXYステージ30を移
動させる登録目標点移動指令手段81。
【0028】なお、前記登録目標点移動指令手段81、
前記登録目標点対応部位座標抽出手段87、前記距離算
出手段86、前記第1の位置ずれ補正手段89、前記第
2の位置ずれ補正手段90、前記位置ずれ量算出手段9
2、前記第3の位置ずれ補正手段93、および前記被測
定部位移動指令手段94は、前記メモリ62に記憶され
たプログラムにしたがって前記CPU61が実現する各
機能ブロックに相当する。また、前記登録目標点座標記
憶手段82、前記位置関係記憶手段83、基準画像記憶
手段84、前記測定目標点記憶手段85および登録目標
点対応部位座標記憶手段91としては、前記メモリ62
内に確保された所定の記憶領域が利用されるものであ
る。
【0029】また、前記登録目標点移動指令手段81、
前記登録目標点対応部位座標抽出手段87、前記測定目
標点記憶手段85、前記距離算出手段86、前記第1の
位置ずれ補正手段89、前記第2の位置ずれ補正手段9
0、位置関係記憶手段83、および被測定部位移動指令
手段94は、1,2ポイント目の被測定部位P1を測定
目標点P3へ順次に移動させる第1の移動指令手段を構
成している。また、前記登録目標点対応部位座標記憶手
段91、位置ずれ量算出手段92、第3の位置ずれ補正
手段93、位置関係記憶手段83、および被測定部位移
動指令手段94は、3ポイント目以後について測定目標
点P3に被測定部位P1を移動させる第2の移動指令手
段を構成する。
【0030】<動作>次に、上記の膜厚測定装置の動作
の概略について図8のフローチャートを参照しつつ説明
する(詳細は後述)。まず、実際の膜厚測定に先立っ
て、登録用の半導体ウエハ1を使用することにより、膜
厚測定を行う被測定部位の登録や画像位置検出を行うた
めの基準画像の登録を行う(ステップS1)。しかる
後、実際の測定対象となる半導体ウエハ1を搬送し(ス
テップS2)、XYステージ30の駆動により被測定部
位P1を測定目標点P3に移動する(ステップS3)。
そして、膜厚測定を実行する(ステップS4)。そし
て、全被測定部位P1について測定が完了したか否かを
判断し(ステップS5)、まだ完了していない場合は再
びステップS3からの処理を繰り返す。一方、全被測定
部位P1について測定が完了したと判断した場合は、半
導体ウエハ1を搬出する(ステップS6)。以上の動作
を、複数個の半導体ウエハ1について実行し、全ての半
導体ウエハ1について測定が完了したら、動作を終了す
る(ステップS7)。ここで、ステップS1の登録処理
と、ステップS2からステップS6までの位置検出、移
動および膜厚測定処理について夫々詳述する。
【0031】1)登録処理 図9は、本実施例の登録処理の手順を示すフローチャー
トである。登録処理を行うにあたっては、まず、図示を
省略するハンドリング・マシンによって登録用の半導体
ウエハ1を一定精度で位置決めしながらXYステージ3
0上に搬送する(ステップS11)。そして、オペレー
タがパネルキー65を操作して、CRT74に映し出さ
れる入力画像のほぼ中心に登録目標点P2が位置するよ
うXYステージ30を移動させる。この際の位置合わせ
は次のように行う。まず、反射鏡40にピンホール41
が形成されているために常に入力画像のほぼ中心に現れ
る黒点状の影のような像(ピンホール像)を、図10に
おける測定目標点P3とし、該測定目標点P3と、位置
決めの基準となるパターンの角点等の登録目標点P2と
が互いに一致するようにXYステージ30を移動させ
る。このとき、被測定部位P1は、測定目標点P3(登
録目標点P2)に対して一定距離だけ離間した所定のベ
クトルに位置される。ここで、オペレータがパネルキー
65に設けられた登録用のキー(図示省略)を押すと、
入出力ポート64を介してメモリ62中の登録目標点座
標記憶手段82にXYステージ30上の登録目標点P2
の座標値が記憶される(図9中のステップS12)。
【0032】図9中のステップS13では、登録目標点
P2の読取回数が所定値になったかどうかを判別し、所
定回数に達するまで、上記ステップS12の処理が複数
の登録目標点P2について繰り返し実行される。本実施
例の場合、図2中の全ての被測定部位P1に対応する登
録目標点P2について登録を行う。こうして、複数の登
録目標点P2のXYステージ30上の座標値がメモリ6
2中の登録目標点座標記憶手段82に記憶される。
【0033】上記の動作を繰り返して最後の登録目標点
P2の座標読取が完了した時点では、CRT74のほぼ
中央部の測定目標点P3(ピンホール像)に半導体ウエ
ハ1の登録目標点P2が重ねられた状態となっている。
具体的には、該CRT74には、図10に示すように、
撮像ユニット70によって撮像された半導体ウエハ1の
パターン、すなわちシリコン酸化膜2の領域およびシリ
コン窒化膜1aの領域が入力画像として映し出されてお
り、特に、両領域の境界の角点(登録目標点P2)を画
像中心の測定目標点P3に重ね合わせた状態とされてい
る。またCRT74の画像上には、枠型標線97と、十
字型標線98とが半導体ウエハ1のパターン上に重ねて
表示されている。この枠型標線97と、十字型標線98
は、操作者がパネルキー65を押すことで夫々独立して
画面上を上下左右に移動させることができるものであ
る。ここでは図10に示すように、登録目標点P2を含
む位置に枠型標線97を移動させるとともに、十字型標
線98を登録目標点P2の位置に移動させる。そして、
操作者が登録用のキーを押動することにより、枠型標線
97で囲まれた部分画像が基準画像として基準画像記憶
手段84に記憶されるとともに、枠型標線97と十字型
標線98との画像上の相対位置も基準画像記憶手段84
に記憶される(ステージS14)。
【0034】次に、図10の如く、測定目標点P3に合
致された登録目標点P2(パターンの角点等)の座標を
原点として、被測定部位P1までのXYステージ30上
における位置関係をベクトル値(X,Y)で入力し、位
置関係記憶手段83に記憶させる(ステップS15)。
ここでの入力方法としては、図11の如く、キー入力方
法とステージ読み取り方法のいずれか一方の入力方法を
キーボード入力により操作者の選択(ステップS21)
により実行する。
【0035】キー入力方法を選択した場合は、X方向
(ステップS22)およびY方向(ステップS23)の
各数値を直接キー入力して順次入力する。一方、ステー
ジ読み取り方法では、まず測定目標点P3と、登録目標
点P2とを互いに合致するようにXYステージ30を移
動し、所定のパネルキー65を押動することにより、登
録目標点P2のXYステージ30上の座標を読み取る
(認識すべきパターン位置読み取り:ステップS2
4)。
【0036】次に、被測定部位P1が、測定目標点P3
と一致するようにXYステージ30を移動させ、所定の
パネルキー65を押動することにより、該被測定部位P
1のXYステージ30上の座標を読み取る(ステップS
25)。そして、両点P1,P2の座標のベクトル差を
CPU61で求めればよい(ステップS26)。なお、
被測定部位P1は入力画像の外部に位置してもかまわな
い。その後、半導体ウエハ1を搬出し、登録処理が完了
する(ステップS16)。
【0037】2)位置検出、移動および膜厚測定処理 次に図12にしたがって位置検出、移動および膜厚測定
動作の説明を続ける。上記した登録処理が予め済んでい
るものとする。ハンドリング・マシンによって膜厚測定
の対象となる半導体ウエハ1を一定精度で位置決めしな
がらXYステージ30上に搬送する(図12中のステッ
プS31)。そして、図6の如く、登録目標点移動指令
手段81は、登録目標点座標記憶手段82に記憶されて
いた1ポイント目の登録目標点P2aの座標を読み出
し、それにもとづいてXYステージ駆動回路を駆動し、
XYステージ30を移動させる(図12中のステップS
32)。この際の位置決め精度はある程度の誤差を有し
ている。
【0038】そして、画像処理ユニット73からの画像
情報と、基準画像記憶手段84に記憶されていた基準画
像情報とに基づいて登録目標点対応部位座標抽出手段8
7にてパターンマッチングを行ない、1ポイント目の登
録目標点対応部位P2a’の画像上の座標を抽出する
(図12中のステップS33)。得られた1ポイント目
の登録目標点対応部位P2a’の画像上の座標と、測定
目標点記憶手段85に記憶されていた測定目標点P3
(ピンホール像)の画像上での座標とから、距離算出手
段86は、1ポイント目の登録目標点対応部位P2a’
から測定目標点P3(ピンホール像)までの画像上のX
Y距離を計算するとともに、その距離をXYステージ3
0上の距離に変換する。
【0039】このように、1ポイント目P2a’と測定
目標点P3の位置関係を演算した後、引き続き第1の位
置ずれ補正手段89は、登録目標点座標記憶手段82に
記憶されている1ポイント目のXYステージ30上にお
ける登録目標点P2aの座標と、前記距離算出手段86
により算出した測定目標点P3と登録目標点対応部位P
2a’とのXYステージ30上での距離と方向とから、
登録目標点P2aの座標を補正し、XYステージ30上
における登録目標点対応部位P2a’の座標を算出して
そのデータを登録目標点対応部位座標記憶手段91に送
り込んで記憶させるとともに、前記データを被測定部位
移動指令手段94に送る。被測定部位移動指令手段94
では、受け取ったXYステージ30上における登録目標
点対応部位P2a’の座標と、位置関係記憶手段83に
記憶された位置関係情報とから被測定部位P1aの座標
を算出し、その算出した座標に基づいてXYステージ駆
動回路31を制御してXYステージ30を移動させ、図
14の如く、測定目標点P3の位置に被測定部位P1a
を自動的に合致させる(図12中のステップS34)。
【0040】この時点で、図14のように測定実行位置
(すなわち測定目標点P3)が被測定部位P1aに合致
しているので、図1の如く、分光ユニット50に入射さ
れた反射光LS を分光し、その分光スペクトルを求め、
さらにその分光スペクトルから1ポイント目P1aでの
膜厚を求める(図12中のステップS35)。
【0041】続いて、図7の如く、登録目標点移動指令
手段81は、登録目標点座標記憶手段82に記憶されて
いた2ポイント目の登録目標点P2bのXYステージ3
0上における座標(1ポイント目の登録目標点と異な
る)を読み出し、それに基づいてXYステージ駆動回路
31を駆動し、XYステージ30を移動させる(図12
中のステップS36)。次に、画像処理ユニット73か
らの画像情報と、基準画像記憶手段84に記憶されてい
た基準画像情報とに基づいて登録目標点対応部位座標抽
出手段87にてパターンマッチングを行ない、2ポイン
ト目の登録目標点対応部位P2b’の画像上の座標を抽
出する(図12中のステップS37)。得られた2ポイ
ント目の登録目標点対応部位P2b’の画像上の座標
と、測定目標点記憶手段85に記憶されていた測定目標
点P3(ピンホール像)の画像上での座標とから、距離
算出手段86によって2ポイント目の登録目標点対応部
位P2b’から測定目標点P3(ピンホール像)までの
画像上のXY距離を算出するとともに、その距離をXY
ステージ30上における距離に変換する。
【0042】このように、2ポイント目P2b(パター
ンの角点)と測定目標点P3b(ピンホール像)の位置
関係を演算した後、第2の位置ずれ補正手段90は、登
録目標点座標記憶手段82に記憶されている2ポイント
目のXYステージ30上における登録目標点P2bの座
標と、前記距離算出手段86により算出した測定目標点
P3と登録目標点対応部位P2b’とのXYステージ3
0上での距離と方向とから、登録目標点P2bの座標を
補正し、XYステージ30上における登録目標点対応部
位P2a’の座標を算出して、そのデータを登録目標点
対応部位座標記憶手段91に送り込んで記憶させるとと
もに、前記データを被測定部位移動指令手段94に送り
込む。被測定部位移動指令手段94では、受け取ったX
Yステージ30上における登録目標点対応部位P2b’
の座標と、位置関係記憶手段83に記憶された位置関係
情報とから被測定部位P1bの座標を算出し、その算出
した座標に基づいて、XYステージ駆動回路31を制御
してXYステージ30を移動させ、図14の如く、測定
目標点P3の位置に被測定部位P1bを自動的に合致さ
せる(図12中のステップS38)。この状態で、1ポ
イント目に対応する被測定部位P1aでの膜厚測定と同
様にして、2ポイント目P1bでの膜厚を求める(図1
2中のステップS39)。
【0043】この時点で、位置ずれ量算出手段92は、
ステージS12で登録目標点座標記憶手段82に記憶し
たXYステージ30上における1ポイント目の登録目標
点P2aの座標と2ポイント目の登録目標点P2bの座
標、及び登録目標点対応部位座標記憶手段91に記憶さ
れたXYステージ30上における1ポイント目の登録目
標点対応部位P2a’の座標と2ポイント目の登録目標
点対応部位P2a’の座標とから、登録処理時と膜厚測
定処理時(すなわち現在)における半導体ウエハ1の位
置ずれを演算する(ステップS40)。
【0044】かかる位置ずれの演算は次の手順で行う。
まず、前記した登録処理時に図15のようなXYステー
ジ30上の半導体ウエハ1位置の状態で登録処理された
2点の座標(x11,y11),(x21,y21)が、膜厚測
定処理時に図16のようにXYステージに置かれた状態
で(x12,y12),(x22,y22)にずれたとする。こ
こで、回転方向のずれΔθ、原点のずれΔx,Δyを求
めれば良い。
【0045】まず、図15において二点(x11
11),(x21,y21)を結ぶ線分がx軸となす角をθ
1とし、同様に、図16において二点(x12,y12),
(x22,y22)を結ぶ線分がx軸となす角をθ2とすれ
ば、両角θ1,θ2の差Δθは、
【0046】
【数1】
【0047】となる。ただし、数1をそのまま用いる
と、角度がπ/2および3π/2で解を持たないので、
実際のθ1,θ2の計算には、次の数2を用いる。
【0048】
【数2】
【0049】この場合、Δθが求められる条件として、
2点間の距離が0でない、つまり、x11≠x21またはy
11≠y21である必要がある。また、次の数3の条件でθ
1,θ2を修正して求めなおす。
【0050】
【数3】
【0051】ここで、点(x11,y11)に対して、数2
の補正(回転補正)を行なったとすると、補正後の座標
(x13,y13)は次の数4のようになる。
【0052】
【数4】
【0053】回転補正後の座標(x13,y13)と、膜厚
測定処理時の図16における座標(x12,y12)とのず
れΔx,Δyは、
【0054】
【数5】
【0055】であるから、次の数6が成立する。
【0056】
【数6】
【0057】よって、任意の基準となる半導体ウエハ1
上の座標(X,Y)が与えられたとき、(X,Y)に対
応する被測定用の半導体ウエハ1上の座標(Xα,Y
α)は次の数7で求められる。
【0058】
【数7】
【0059】ここで、数7中の(X・cosΔθ−Y・sinΔ
θ)および(X・sinΔθ+Y・cosΔθ)の項は回転補正
の値を、ΔxおよびΔyは原点補正の値を夫々示してい
る。
【0060】このようにして、登録処理時と膜厚測定処
理時の間の座標変換のためのパラメータが得られた後、
第3の位置ずれ補正手段93は、該パラメータを用いて
3ポイント目以後のXYステージ30上における登録目
標点P2の座標を推定計算により補正する(図13中の
ステップS41)。そして、被測定部位移動指令手段9
4は、かかる補正により得られた結果と位置関係記憶手
段83に記憶された位置関係情報とにもとづき被測定部
位P1に該当する点の座標を算出し、XYステージ30
を移動させて測定目標点P3の位置に被測定部位P1を
自動的に合致させる(ステップS42)。この場合、3
ポイント目以後への移動は推定計算による座標を用いれ
ばよいため、パターンマッチングを行なう必要がなくな
る。その後、測定を実行する(ステップS43)。
【0061】このようにして、全測定点数まで膜厚測定
を繰り返した(ステップS44)後、半導体ウエハ1を
搬出する(ステップS45)。
【0062】<変形例> (1)上記実施例において、半導体ウエハ1はシリコン
窒化膜1aとシリコン酸化膜2の各薄膜がパターニング
されて成るものとして説明したが、このことは、半導体
ウエハ1の材料を限定するものではなく、明暗等により
両パターンの境界(特に角点)を光学的に特定できるも
のであれば、その他のいかなる半導体材料であってもよ
く、また、半導体ウエハ1としては、半導体の製造工程
中のいかなる積層工程のものであってもよい。
【0063】(2)上記実施例では、被測定部位P1と
して、図1に示すようにスクライブラインSC中の中間
点を選定していたが、図17のように、被測定部位P1
としてスクライブラインSCから離間した点を選定して
もよい。また、登録目標点P2として図1に示すように
スクライブラインSC近傍の角点を選定していたが、図
18のように、登録目標点P2としてスクライブライン
SCから離間した点を選定してもよい。
【0064】
【発明の効果】本発明請求項1によると、第1と第2の
部位を所定位置へ順次に移動させて位置決めした後、第
1と第2の部位における登録座標値と実測座標値との偏
差に基づいて保持手段における対象物の実際の位置と基
準位置との2次元的位置ずれ量を演算して求め、登録座
標値を2次元的位置ずれ量で補正して得られる結果に基
づいて移動手段に移動指令信号を与えて所定位置を当該
部位に移動させるよう構成しているので、第3の部位以
後について、第1および第2の部位を特定するための撮
像および実測等と同様の処理を行わなくても、前述のよ
うな補正で得られた結果に基づいて保持手段を移動すれ
ばよい。したがって、第3の部位以後の処理時間を大幅
に削減できるという効果がある。
【0065】本発明請求項2によると、目標点をパター
ンの所定の角点に設定しているので、位置決め専用のパ
ターンを形成しなくても正確な位置決めを行うことがで
きる。したがって、半導体ウエハの面積効率の低下を防
止できるという効果がある。
【0066】本発明請求項3によると、位置決めを正確
に行えさえすれば、光分離手段にて所定位置に相当する
第1の光を測定部に向けて分離でき、正確かつ効率的な
処理を行い得るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における画像上での半導体ウ
エハの表面を示す部分拡大図である。
【図2】本発明の一実施例で取り扱う半導体ウエハおよ
びその被測定部位を示す平面図である。
【図3】本発明の一実施例の位置決め装置が適用された
膜厚測定装置を示す図である。
【図4】本発明の一実施例の位置決め装置が適用された
膜厚測定装置のブロック図である。
【図5】本発明の一実施例の制御ユニットの内部構成を
示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施例における画像上での半導体ウ
エハの表面の1ポイント目付近を示す部分拡大図であ
る。
【図7】本発明の一実施例における画像上での半導体ウ
エハの表面の2ポイント目付近を示す部分拡大図であ
る。
【図8】本発明の一実施例の位置決め装置が適用された
膜厚測定装置の動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施例の位置決め装置の登録処理の
手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の一実施例における画像上での半導体
ウエハの表面を示す部分拡大図である。
【図11】本発明の一実施例の登録目標点と被測定部位
との位置関係を入力する動作を示すフローチャートであ
る。
【図12】本発明の一実施例の位置決め装置における位
置検出、移動および膜厚測定処理の手順を示すフローチ
ャートである。
【図13】本発明の一実施例の位置決め装置における位
置検出、移動および膜厚測定処理の手順を示すフローチ
ャートである。
【図14】本発明の一実施例の位置決め装置における膜
厚測定実行時の位置決め状態を示す図である。
【図15】本発明の一実施例の登録処理におけるXYス
テージ上での半導体ウエハの様子を示す図である。
【図16】本発明の一実施例の膜厚測定処理におけるX
Yステージ上での半導体ウエハの様子を示す図である。
【図17】本発明の他の実施例の位置決め装置における
画像上での半導体ウエハの表面を示す部分拡大図であ
る。
【図18】本発明のさらに他の実施例の位置決め装置に
おける画像上での半導体ウエハの表面を示す部分拡大図
である。
【図19】従来例の位置決め装置における半導体ウエハ
を示す図である。
【図20】従来例の位置決め装置において撮像された画
像のうちの枠型標線内の部分を示す図である。
【図21】従来例における画像中の枠型標線および十字
型標線を示す図である。
【図22】従来例における画像中の枠型標線および十字
型標線を示す図である。
【符号の説明】
1 半導体ウエハ 1a シリコン窒化膜 2 シリコン酸化膜 P1 被測定部位 P2 登録目標点 P3 測定目標点 P1a 被測定部位 P2a 第1の登録目標点 P1b 被測定部位 P2b 第2の登録目標点 10 照明光学系 20 結像光学系 30 XYステージ 31 XYステージ駆動回路 40 反射鏡 41 ピンホール 50 分光ユニット 60 制御ユニット 70 撮像ユニット 81 登録目標点移動指令手段 82 登録目標点座標記憶手段 83 位置関係記憶手段 84 基準画像記憶手段 85 測定目標点記憶手段 86 距離算出手段 87 登録目標点対応部位座標抽出手段 89 第1の位置ずれ補正手段 90 第2の位置ずれ補正手段 91 登録目標点対応部位座標記憶手段 92 位置ずれ量算出手段 93 第3の位置ずれ補正手段 94 被測定部位移動指令手段 97 枠型標線 98 十字型標線
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 G01B 21/00 - 21/32 H01L 21/68

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置決めの対象物上に設定された3以上
    の部位を、前記対象物の外部に設定された所定位置に順
    次に位置決めする際に使用される位置決め装置であっ
    て、 前記対象物を保持する保持手段と、 前記所定位置を含む撮像範囲において前記被対象物を撮
    像可能な撮像手段と、 前記撮像手段と前記保持手段とを相対的に移動させる移
    動手段と、 前記対象物が前記保持手段上の基準位置にある場合に、
    前記部位の夫々に対応して前記対象物上に設定された目
    標点が有すべき座標値を登録座標値として記憶する登録
    目標点座標記憶手段と、 前記部位のうち第1と第2の部位につき、前記撮像を通
    じて実測された前記目標点の実測座標値に基づいて前記
    移動手段に移動指令信号を与えることにより、前記第1
    と第2の部位を前記所定位置へ順次に移動させる第1の
    移動指令手段と、 前記第1と第2の部位における前記登録座標値と前記実
    測座標値との偏差に基づいて、前記保持手段における前
    記対象物の実際の位置と前記基準位置との2次元的位置
    ずれ量を演算して求める演算手段と、 前記部位のうち前記第1と第2の部位以外について、前
    記登録座標値を前記2次元的位置ずれ量で補正して得ら
    れる結果に基づいて前記移動手段に移動指令信号を与え
    ることにより、当該部位を前記所定位置に移動させる第
    2の移動指令手段とを備えることを特徴とする位置決め
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の位置決め装置であって、 前記対象物は、所定のパターンが主面上に形成された基
    板であり、 前記目標点は、前記パターンの所定の角点に設定される
    ことを特徴とする位置決め装置。
  3. 【請求項3】 対象物としての半導体ウエハについて、
    3以上の被測定部位につき所定の特性を測定する装置で
    あって、 請求項1または請求項2記載の位置決め装置と、 前記半導体ウエハの撮像領域からの反射光を、前記所定
    位置に相当する第1の光とそれ以外の第2の光とに分離
    する光分離手段と、 前記第1の光を受けて前記半導体ウエハの所定の特性を
    測定する測定部とを備え、 前記第2の光が前記撮像手段に導かれることを特徴とす
    る、半導体ウエハの測定装置。
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