JPH06174308A - 液体加熱装置 - Google Patents

液体加熱装置

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JPH06174308A
JPH06174308A JP21426792A JP21426792A JPH06174308A JP H06174308 A JPH06174308 A JP H06174308A JP 21426792 A JP21426792 A JP 21426792A JP 21426792 A JP21426792 A JP 21426792A JP H06174308 A JPH06174308 A JP H06174308A
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water chamber
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水は上部貯水部から外側水室内を下降して内
側水室内を上昇し、外側水室内における冷水と温水との
干渉作用が発生せず、内外側水室間における水の円滑な
対流作用を発生させて気液間の充分な熱交換がえられ、
また据付け作業及び外側水室内の清掃が容易な加熱装置
を提供する。 【構成】 貯水部の下方に着脱可能に連結される熱交換
部を有し、熱交換部は外罐との間に外側水室を構成する
2重壁中罐を有し、中罐は2重壁の上下部に上下部燃焼
ガス流通室を、それらの中間に燃焼ガス下降室を形成
し、中罐内に燃焼室を有する内罐を設置してそれらの中
間に内側水室を構成し、内側水室の上部に中罐を貫通し
て貯水部と連通する上部連通管を、下部に内側水室の下
部と外側水室の下部とを連通する下部連通管を設け、内
側水室の上部に燃焼室と燃焼ガス流通室とを連通する通
気管を設け、外罐の下部を貫通して下部燃焼ガス流通室
に連通している排気管を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、燃焼ガスの昇降流動
法を利用したボイラ等の液体加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前記のような液体加熱装置としては、こ
の出願人が提案した実公昭51-15168号公報に開示された
ようなものがあり、それは図4,5に示すようなもので
あって、2重壁からなる外罐26内に間隔をおいて2重壁
からなる内罐27を設置し、それらの中間に燃焼ガス下降
室28を設け、この燃焼ガス下降室28の外側に上下部に出
湯口29と給水口30とを有する外側水室31を、またその内
側には外側水室31と上下部の連通管33で連通した内側水
室32を設け、内罐27内に上部で燃焼ガス下降室28と連通
した燃焼室34を設け、燃焼ガス下降室28の下方に排気口
35が設けられ、この排気口35に排気筒38が連結され、内
外側水室31,32を貫通して燃焼器37が着脱可能に取付け
られている。そして出湯口29は図示しない浴槽等の貯湯
部に適宜の配管等により連結され、なお39は掃除口を示
す。このような液体加熱装置は、昇降流動法により燃焼
器37によって逐次定格となった燃焼ガスは、燃焼室34内
を上昇してはふく射熱が吸収され、その後その上部にお
いて反転して燃焼ガス下降室28中を流速g(m/sec)で
流下し、排気口35で増速して流速G(m/sec)となって
排気筒38に排出される。一方水は下方の給水口30から外
側水室31に供給され、この外側水室31及びこれと上下部
の連通管33で連通した内側水室32中を上昇し、この間燃
焼ガスは内外側水室31,32内の液体にふく射熱及び接触
伝熱によって十分な熱を供給することによって、燃焼ガ
スと液体との熱交換率を高めて迅速に液体を昇温させる
とともに、燃焼ガス下降室28における下降流動性が高め
られて燃焼効率が向上し、不完全燃焼が防止されるとい
う利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来の液
体加熱装置は、前記のような利点をもつ反面、次のよう
な問題がある。すなわちこの液体加熱装置は、水が下方
の給水口から外側水室に供給され、この外側水室及びこ
れと上下部の連通管で連通した内側水室内を上昇するよ
うになっているので、外側水室ではここを上昇しようと
する冷水と、その上方において内側水室から排出された
うえ再度外側水室内を下降しようとする温水との干渉作
用が発生して、内外側水室間における水の円滑な対流作
用の発生が阻害されて、気液間の充分な熱交換がえられ
にくくて熱効率が悪く、また全体が予め一体的に組付け
られて熱交換部兼貯水部を構成しているので、据付け作
業が困難であるのに加えて外側水室内の清掃が著しく困
難であるというような問題がある。
【0004】そこでこの発明の目的は、前記のような従
来の液体加熱装置のもつ問題を解消し、水は上部貯水部
から外側水室内を下降して下部の連通管を経て内側水室
内を上昇することになり、外側水室内における水の上昇
を行わないので、外側水室内における冷水と温水との干
渉作用の発生を抑止して、内外側水室間における水の円
滑な対流作用を発生させ、気液間の充分な熱交換がえら
れて熱効率が良く、また熱交換部を貯水部に着脱可能と
して、据付け作業及び外側水室内の清掃が容易な液体加
熱装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は前記のような
目的を達成するために、請求項1の発明は、貯水部と、
その下方に着脱可能に連結される熱交換部とを有し、前
記熱交換部は外罐との間に外側水室を構成して設置され
た2重壁からなる中罐を有し、この中罐は2重壁の上下
部に上下部燃焼ガス流通室を、またそれらの中間に燃焼
ガス下降室を形成し、中罐内に間隔をおいて内部に燃焼
室を有する内罐を設置して、それらの中間に内側水室を
構成し、内側水室の上部に中罐を貫通して貯水部と連通
する上部連通管を設け、下部に内側水室の下部と外側水
室の下部とを連通する下部連通管を設け、内側水室の上
部に該内側水室を貫通して燃焼室と燃焼ガス流通室とを
連通する通気管を設け、外罐の下部を貫通し、かつ下部
燃焼ガス流通室に連通して外部に開口している排気管を
有することを特徴とするものである。請求項2の発明
は、請求項1の発明において、外罐の上部には貯水部の
内部まで延びている筒状の仕切板が設けられているもの
である。請求項3の発明は、請求項1又は2の発明にお
いて、内罐の側壁に区画水室、中罐及び外罐を貫通して
水槽の外部に突出している燃焼器保持筒が設けられ、こ
の燃焼器保持筒内には燃焼器が着脱可能に設置されてい
るものである。請求項4の発明は、請求項1の発明にお
いて、貯水部は上部又は下部に給水管が、また上部に出
湯管を有するものである。
【0006】
【作用】前記のようなこの発明において、熱交換部が作
動して燃焼器保持筒内に設置された燃焼器が作動するこ
とによって、燃焼室内で発生した燃焼ガスは燃焼室内を
上昇して、通気管を経て上部燃焼ガス流通室に出たとこ
ろで反転して燃焼ガス下降室中を下降し、下部燃焼ガス
流通室を経て排気管から外部に排出され、一方貯水部内
の水は仕切板と外罐との間を通って外側水室内を下降
し、下部連通管を経て内側水室内を上昇し、上部連通管
を経て貯水部に排出される。この間燃焼ガスは内外側水
室の液体に十分な熱を供給することによって、燃焼ガス
下降室における下降流動性が高められ、燃焼効率が向上
して不完全燃焼が防止される。また水は上部の貯水部、
外側水室、下部連通管、内側水室、上部連通管、貯水部
の順に流動し、その間外側水室内における冷水と温水と
の干渉作用の発生を抑止して、内外側水室間における水
の円滑な対流作用を発生させ、気液間の充分な熱交換が
えられて熱効率が良好となり、燃焼ガスと液体との熱交
換率を高めて迅速に液体を昇温させることとなる。そし
て熱交換部についてその内部の点検、補修及び取換えが
必要な場合には、熱交換部を貯水部から取外してそれら
を行うこととなる。また内罐の側壁に区画水室、中罐及
び外罐を貫通して水槽の外部に突出している燃焼器保持
筒が設けられており、この燃焼器保持筒内には燃焼器が
着脱可能に設置されているので、燃焼器の作動を停止し
た場合、内部の燃焼ガスが排気点(排気管)→中間点→
加熱点(燃焼器)というように、熱交換器の作動時とは
反対方向に流れようとしても、燃焼器の保持筒内に設置
された燃焼器がその流通を抑止して熱交換器の内部に滞
留し、外部からの冷気の侵入を防止して、保温作用をす
ることによって装置内の温湯の熱を外部に放熱すること
がない。
【0007】
【実施例】図1に示すこの発明の第1実施例において、
1は熱交換部、2はその上部に着脱可能に設置された貯
水部2を示し、熱交換部1は外罐3との間に外側水室20
を構成して設置された2重壁からなる中罐11を有し、こ
の中罐11は2重壁の上下部に上下部燃焼ガス流通室5,
14を、またそれらの中間に燃焼ガス下降室16を形成し、
中罐11内に間隔をおいて内部に燃焼室9を有する内罐4
を設置して、それらの中間に内側水室6を形成し、この
内側水室6の上部に中罐11を貫通して貯水部2と連通す
る上部連通管7を設け、下部に内側水室6の下部と外側
水室20の底部とを連通する下部連通管8を設け、内側水
室6の上部に該内側水室6を貫通して燃焼室9と上部燃
焼ガス流通室5とを連通する通気管10を設け、外罐3の
下部を貫通し、かつ下部燃焼ガス流通室14に連通して外
部に開口している排気管12を有し、内罐4の側壁に内側
水室6、中罐11及び外罐3を貫通して水槽1の外部に突
出している燃焼器保持筒13が設けられ、この燃焼器保持
筒13内には燃焼器15が着脱可能に設置されており、外罐
3の上部には貯水部2の内部まで延びている筒状の仕切
板19が設けられている。貯水部2は下部に給水管17が、
また上部に出湯管18が設けられている。熱交換部1はそ
の上部の貯水部2とのそれぞれに設けられたフランジ2
3,24をボルトナット21で連結することによって貯水部
2に着脱可能に連結される。
【0008】このような液体加熱装置は、熱交換部1が
作動して燃焼器保持筒13内に設置された燃焼器15が作動
することによって、燃焼室9内で発生した燃焼ガスは燃
焼室9内を上昇して、通気管10を経て上部燃焼ガス流通
室5に出たところで反転して燃焼ガス下降室16中を下降
し、下部燃焼ガス流通室14を経て排気管12から外部に排
出される。一方水は給水管17を経て貯水部2内に供給さ
れ、仕切板19と外罐3との間を通って外側水室20内を下
降し、下部連通管8を経て内側水室6内を上昇し、上部
連通管7を経て貯水部2に排出され、その間外側水室内
20における冷水と温水との干渉作用の発生を抑止して、
内外側水室6,20間における水の円滑な対流作用を発生
させ、気液間の充分な熱交換がえられて熱効率が良好と
なって熱交換率を高めて、迅速に液体を昇温させること
となる。この間燃焼ガスは内外側水室6,20の液体に十
分な熱を供給することによって、その下降流動性が高め
られて燃焼効率が向上して不完全燃焼が防止される。ま
た熱交換部1の内部の点検、補修及び取換えが必要な場
合には、熱交換部1を貯水部2から取外してそれらを行
うこととなる。また内罐の側壁に区画水室、中罐及び外
罐を貫通して水槽の外部に突出している燃焼器保持筒が
設けられており、この燃焼器保持筒内には燃焼器が着脱
可能に設置されているので、燃焼器の作動を停止した場
合、内部の燃焼ガスが排気点(排気管)→中間点→加熱
点(燃焼器)というように、熱交換器の作動時とは反対
方向に流れようとしても、燃焼器の保持筒内に設置され
た燃焼器がその流通を抑止して熱交換器の内部に滞留
し、外部からの冷気の侵入を防止して、保温作用をする
ことによって装置内の温湯の熱を外部に放熱することが
ない。
【0009】図2に示すこの発明の第2実施例は、大部
分が第1実施例と同様に構成されており、第1実施例と
相違する点は、上部連通管7が仕切板を兼ねている点だ
けであって、作用も含めて他の点においては相違がない
ので説明を省略する。
【0010】図3に示すこの発明の第2実施例は、貯水
部2が大風呂又は温水プールのような大きい貯水部本体
22を有するものとなっているものであり、このようなも
のの場合には貯水部本体22の底部に複数のフランジ24を
取付け、これらのフランジ23のそれぞれに個別の熱交換
部1フランジ23をボルトナット21で連結することとな
り、このような熱交換部1のそれぞれについて点検、補
修及び取換えが必要な場合には、該当する熱交換部1の
みを貯水部2から取外してそれらを行うこととなる。こ
のようにしてこの発明は、風呂、温水プール、貯留式ボ
イラ、移動浴場、恒温槽、蒸気発生機、温熱薬液槽、温
熱養殖槽、コンクリート溶液加熱装置、調理用湯沸器等
に使用して有用なものである。
【0011】
【発明の効果】この発明は、前記のようであって、請求
項1の発明は、貯水部と、その下方に着脱可能に連結さ
れる熱交換部とを有し、前記熱交換部は外罐との間に外
側水室を構成して設置された2重壁からなる中罐を有
し、この中罐は2重壁の上下部に上下部燃焼ガス流通室
を、またそれらの中間に燃焼ガス下降室を形成し、中罐
内に間隔をおいて内部に燃焼室を有する内罐を設置し
て、それらの中間に内側水室を構成し、内側水室の上部
に中罐を貫通して貯水部と連通する上部連通管を設け、
下部に内側水室の下部と外側水室の下部とを連通する下
部連通管を設け、内側水室の上部に該内側水室を貫通し
て燃焼室と燃焼ガス流通室とを連通する通気管を設け、
外罐の下部を貫通し、かつ下部燃焼ガス流通室に連通し
て外部に開口している排気管を有するので、水は上部貯
水部から外側水室内を下降して下部の連通管を経て内側
水室内を上昇することになり、外側水室内における水の
上昇を行わないので、外側水室内における冷水と温水と
の干渉作用の発生を抑止して、内外側水室間における水
の円滑な対流作用を発生させ、一方燃焼ガスは内外側水
室の液体に十分な熱を供給することによって、燃焼ガス
下降室における下降流動性が高められ、燃焼効率が向上
して不完全燃焼が防止され、このようにして気液間の充
分な熱交換がえられて熱効率を高めて迅速に液体を昇温
させ、また熱交換部を貯水部に着脱可能として、据付け
作業及び外側水室内の清掃が容易であるという効果があ
る。請求項2の発明は、請求項1の発明において、外罐
の上部には貯水部の内部まで延びている筒状の仕切板が
設けられているので、請求項1の発明と同様の効果をも
つのに加えて、貯水部内において下降する冷水と、上昇
してきた温水とが効果的に分離されて水の対流を一層円
滑に実現できるという効果を有する。請求項3の発明
は、請求項1又は2の発明において、内罐の側壁に区画
水室、中罐及び外罐を貫通して水槽の外部に突出してい
る燃焼器保持筒が設けられ、この燃焼器の保持筒内には
燃焼器が着脱可能に設置されているので、請求項1又は
2の発明と同様の効果をもつのに加えて、燃焼器の作動
を停止した場合、内部の燃焼ガスが排気管→中間点→燃
焼器というように、熱交換部の作動時とは反対方向に流
れようとしても、燃焼器の保持筒内に設置された燃焼器
がその流通を抑止して熱交換部の内部に滞留し、外部か
らの冷気の侵入を防止して、保温作用をすることによっ
て装置内の温湯の熱を外部に放熱することがないという
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の縦断正面図である。
【図2】この発明の第2実施例の要部の縦断正面図であ
る。
【図3】同上のものの複数を大きな水槽に設置した状態
を示す正面図である。
【図4】この発明と同種の従来の液体加熱装置の縦断正
面図である。
【図5】同上の線5−5による断面図である。
【符号の説明】
1 熱交換部 2 貯水部 3 外罐 4 内罐 5 上部燃焼ガス流通室 6 区画水室 7 上部連通管 8 下部連通管 9 燃焼室 10 通気管 11 中罐 12 排気管 13 燃焼器保持筒 14 下部燃焼ガス流通室 15 燃焼器 16 燃焼ガス下降室 17 給水管 18 出湯管 19 仕切板 20 外側水室 21 ボルトナット 22 貯水部本体 23 下フランジ 24 上フランジ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯水部と、その下方に着脱可能に連結さ
    れる熱交換部とを有し、前記熱交換部は外罐との間に外
    側水室を構成して設置された2重壁からなる中罐を有
    し、この中罐は2重壁の上下部に上下部燃焼ガス流通室
    を、またそれらの中間に燃焼ガス下降室を形成し、中罐
    内に間隔をおいて内部に燃焼室を有する内罐を設置し
    て、それらの中間に内側水室を構成し、内側水室の上部
    に中罐を貫通して貯水部と連通する上部連通管を設け、
    下部に内側水室の下部と外側水室の下部とを連通する下
    部連通管を設け、内側水室の上部に該内側水室を貫通し
    て燃焼室と燃焼ガス流通室とを連通する通気管を設け、
    外罐の下部を貫通し、かつ下部燃焼ガス流通室に連通し
    て外部に開口している排気管を有することを特徴とする
    液体加熱装置。
  2. 【請求項2】 外罐の上部には貯水部の内部まで延びて
    いる筒状の仕切板が設けられている請求項1の液体加熱
    装置。
  3. 【請求項3】 内罐の側壁に区画水室、中罐及び外罐を
    貫通して水槽の外部に突出している燃焼器保持筒が設け
    られており、この燃焼器保持筒内には燃焼器が着脱可能
    に設置されている請求項1又は2の液体加熱装置。
  4. 【請求項4】 貯水部は上部又は下部に給水管が、また
    上部に出湯管を有する請求項1の液体加熱装置。
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CN104132452A (zh) * 2014-08-15 2014-11-05 唐山市华运铁路交通器材有限公司 一种燃煤供热采暖炉
CN107401738A (zh) * 2017-07-25 2017-11-28 芜湖市通达锅炉有限公司 一种多层结构的汽水两用锅炉

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