JPH06173183A - 古紙パルプ製造方法 - Google Patents

古紙パルプ製造方法

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JPH06173183A
JPH06173183A JP32672192A JP32672192A JPH06173183A JP H06173183 A JPH06173183 A JP H06173183A JP 32672192 A JP32672192 A JP 32672192A JP 32672192 A JP32672192 A JP 32672192A JP H06173183 A JPH06173183 A JP H06173183A
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JP
Japan
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waste paper
pulp
white water
fiber
raw material
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JP32672192A
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English (en)
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Toshiaki Kameda
利昭 亀田
Takeshi Maruya
全 丸屋
Munehiro Kitamura
宗弘 北村
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/64Paper recycling

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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来は流出していた古紙原料中の微細繊維を回
収することにより古紙パルプの品質を損なわずに高い収
率でパルプ繊維を回収する。 【構成】離解・分散した古紙原料を洗浄する工程に、白
水中の繊維分と顔料分を比重分離する装置を設け、従来
回収できずに流失していた、特に微細繊維分を効率よく
回収し、古紙パルプの収率を向上させ、廃棄物を減少さ
せる古紙パルプの製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、古紙原料からパルプ繊
維を回収・再生する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】森林資源の枯渇と環境保護の観点から、
古紙からのパルプ繊維の回収と再利用の拡大は社会的な
課題になりつつある。日本の古紙の利用率および回収率
は諸外国に対し高いレベル(1988年、日本製紙連合
会資料等)にあるが、内容を分析すると紙全体の約30
%を占める段ボール原紙と、約12%を占める新聞紙、
および約7%を占める板紙の中芯用原料としての利用が
主流であり、これらについては古紙の利用はほぼ飽和に
達しているのが現状である。
【0003】一方、紙全体の約12%を占めるアート
紙、コート紙、微塗工紙等の、主に印刷用途に使われて
いる塗工紙からのパルプ繊維の回収・再利用については
前述の原料に少量混合し、処理している程度で、例えば
塗工紙を単独で処理している工業プラントは世界的にも
まだ無いのが現状である。
【0004】古紙の処理技術は大別すると、古紙原料を
水に分散する離解技術、離解した原料スラリーから異物
と繊維の形状等の違いを利用して異物を除く除塵技術、
印刷により繊維に固着させたインキを分離・除去する脱
墨技術、および製品として必要な白色度に仕上げるため
の漂白技術の4つの技術から成っている。このうち特に
脱墨技術は近年大きく進歩し、現在はインキと繊維の親
水性の違いを利用してインキを泡に吸着させ、泡に乗せ
て分離するフローテーションと呼ばれる技術が中心とな
っている。
【0005】塗工紙の回収・再利用が進まない最大の理
由は第一に、原料中に約20〜30%も含まれる塗工層
中の顔料を中心とした大量の廃棄物が処理に伴い排出さ
れ、結果として古紙パルプの収率が低くなりコストが高
くなること、次に顔料は親水性のものが多く比重も大き
いため、このものを従来の方法で処理すると特に脱墨工
程でのフローテーションの効率を低下させ、夾雑物の増
加等、回収パルプの品質を低下させるという点であっ
た。しかしながら、この分野は紙の生産性において新聞
紙に匹敵する分野であり、今後の古紙の利用率の拡大に
は必須の分野であった。
【0006】前述の課題を解決する方法としては、顔料
分を最初に洗い落とす工程、即ち離解・分散した古紙原
料を高速・高剪断力下で洗浄する工程をフーロテーショ
ン等の工程の前に配置することが行われており、図3に
そのフローを示す、古紙をパルパー1で離解・分散し、
離解された原料スラリーをから大きな異物を円筒型遠心
スクリーン2で除去し、次いで高速洗浄装置3で洗浄
し、脱墨剤や漂白剤を添加熟成後、洗浄古紙パルプはフ
ローテーションで浮選処理される。高速洗浄機3の白水
は全量系外に排出している。しかしながら、この方法で
は、夾雑物の減少はみられるが、収率の低下は更に大き
く、代表的な塗工紙からなる古紙原料を用いた場合、後
工程も含めたトータルの収率が約50%以下と、即ち、
投入原料に対して半分もパルプ繊維が得られないという
結果になることもしばしばであった。
【0007】上記の改良として、従来から洗浄工程の白
水中の原料を回収する手段として白水を金網で濾別する
回収装置4を高速洗浄装置2の白水処理として設けるこ
とが広く提案されている(図4参照)。また、各社から
も各種の繊維回収装置が市販されている(例えば、新菱
製作所製 繊維回収フィルター等)。しかしながら、こ
のような設備を導入しても回収できるパルプ繊維は数%
に過ぎず、これらの白水回収装置の白水の分析値はまだ
まだ多くの有機分が廃棄されていることを示している。
【0008】なお、収率の向上は塗工古紙を処理する場
合だけでなく、その他の各種の古紙を処理する場合にお
いても、製品古紙パルプのコスト減、廃棄物減、パルプ
資源の回収効率の向上等の観点から重要な普遍的な技術
上の課題である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、失われ
ている有機分がアルカリの作用により溶解したパルプ分
なのか、繊維なのか、繊維ならばどの様な形態でどのよ
うに流出しているのかを更に詳しく分析し、その結果、
洗浄により流出する有機分はパルプ繊維のうち微細繊維
(Tappi.T−261pm)が約90%を占めるこ
と、従来の金網で濾別する形式の白水回収装置では、長
繊維分の回収率は約40〜70%とまずまずであるもの
のこれらの微細繊維の回収率は20%以下とほとんど効
果が無いことが判った。本発明は、上記従来の問題を解
決することを課題とし、回収古紙の品質を損なうことな
く、微細繊維の回収率を高める方法を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、顔料と微細繊
維を含む白水から微細繊維を分離・回収する方法を種々
検討した結果、この白水を液体サイクロンにより遠心力
をかけると低い比重側に微細繊維が特に効率よく濃縮さ
れることを見いだし本発明に至った。即ち、本発明は離
解・分散した古紙原料から顔料分を主に洗浄・除去する
工程において、洗浄装置の白水排出系に液体サイクロン
等の比重分離装置を配置することにより、微細繊維を中
心とするパルプ繊維分と顔料分との比重差によりパルプ
繊維分を回収し、製品の古紙パルプの品質に悪影響を与
えずに古紙パルプの収率を大幅に向上させることが可能
とするものである。
【0011】比重差を利用する方法としては、パルプ中
の砂や異物を除去する目的で作られた液体サイクロン
(遠心式クリーナー)の使用が一般的であるが、この他
にも特開昭60−7546号、特公平4−15314号
等、更には効率の点で工業的には若干問題もあるが重力
を利用した沈降法等、種々の方法が可能である。なお、
白水を自然沈降により清澄化させる工程を古紙処理工程
の中に取入れた方法として特開昭52−110904号
があるが、これは水の回収を主目的としたもので繊維原
料の回収を意図したものではない。また、本方法は塗工
紙の古紙原料を処理するものに限定するものではない。
【0012】図1は本発明の概要を示すフロー図であ
る。古紙原料をパルパー1で離解・分散した原料スラリ
ーは、円筒型遠心スクリーン2で大きな異物を除去し、
次いで高速・高剪断力下で金網の上で洗浄し顔料分を洗
い落とす形式の高速洗浄機3で洗浄処理され、洗浄古紙
パルプは次工程へ送られ処理される。高速洗浄機3から
排出される白水は、先ず白水中の長繊維分を回収するた
めにコンベンショナルな繊維回収フィルター4で濾過処
理され、回収された長繊維は高速洗浄機の前に戻され
る。また、繊維回収フィルター4からの排出白水を低差
圧型クリーナー5で処理し、排出白水中の微細繊維と顔
料分を分離し、回収微細繊維も長繊維同様に原料系に回
収し、顔料分はリジェックトとして系外に排出するもの
である。
【0013】図2は、本発明の他の概要例を示すフロー
図であり、高速洗浄機3から排出される白水の全量を、
繊維回収フィルターを用いることなく低差圧型クリーナ
ー5で、白水中の長繊維と微細繊維を同時に回収する構
成である。
【0014】なお、差圧型クリーナーは、流入流量に対
する異物を濃縮した排出水量の比率、即ちリジェックト
率は5%程度に設計するのが通常であるが、回収処理す
る白水の組成は、白水から排出すべき顔料分が繊維分に
比して相対的に多い事から、本発明ではリジェクト率は
これより高く(例えば20〜50%)設定しても得られ
る古紙パルプの収率上大きなデメリットはない。即ち、
通常よりも小容量の装置を使用しても従来法に対して収
率上の優位性は変化しない。また、上記概要例では、回
収した微細繊維分含有白水を高速洗浄機3の前に戻して
いるが、これに限定するものではなく、古紙原料を理解
するパルパー1の仕込水等に使用することも可能であ
る。
【0015】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、勿論これらに限定されるものではない。なお、例
中の部、%は特に断らない限り、それぞれ重量部、重量
%を示す。
【0016】実施例1 コート紙を中心とした古紙原料(一品色上クラス)に苛
性ソーダを対パルプ0.6%、脱墨剤(花王社製、D1
600)を同じく0.04%を添加し、原料濃度15%
で離解し原料スラリーを調整した。原料の組成は、長繊
維分が58%、微細繊維分が12%、顔料分が30%で
あった。この原料を後工程から向流してきた白水(長繊
維分4%、微細繊維分17%、顔料分79%)を用いて
濃度2.5%に希釈し、スリット幅0.3mmの円筒型遠
心スクリーンで大きな異物を除去し図1に示すように図
中の高速洗浄機にて洗浄した。本実施例では、この高速
洗浄機の白水をコンベンショナルな金網で濾過する形式
の繊維回収フィルターで処理した後、更に繊維回収フィ
ルターの白水中の微細繊維を回収するために低差圧型の
遠心型クリーナーで差圧1.4Kg/cm2リジェクト率2
0%で処理し、回収繊維を繊維回収フィルター原料供給
ラインに戻した。
【0017】一方、高速洗浄機で洗浄された原料は後工
程に送られ、古紙パルプとして精製し、収率と白色度、
残留インキ量等の品質をチェックした。なお、後工程の
詳細な条件は、高速洗浄機の原料をシックナーにて濃度
30%まで濃縮後、苛性ソーダーを対パルプ0.3%、
過酸化水素を同じく0.8%、珪酸ソーダーを1.6
%、脱墨剤(D1600)を0.06%加え、高速攪拌
機(1000rpm)により原料相互を摩擦、攪拌混合
後、65℃、3時間熟成し、次いで後工程から向流して
きた白水で濃度0.8%まで希釈し、G/L1.2(体
積比)で竪型フローテーターによりフローテーション処
理を行い、更にスリット幅0.2mmび竪型遠心スクリー
ン処理、低差圧型遠心クリーナーで差圧1.8Kg/c
m2、リジェクト率5%で精選後、再度濃縮し、製品古紙
パルプとするもので、フローテーション処理によって7
%、クリーナー、スクリーンのリジェクトとして5%、
原料古紙中のデンプン等水に溶けた分2%、合計14%
が高速洗浄機以外の工程で除去されている。
【0018】また、白色度の測定はJIS−P8123
の手順に従いフォトボルト式白色度測定機で測定した。
残留インキ量は手抄した坪量200g/m2のハンドシー
トをニレコ社製LUZEX−IIIUで反射率60%以
下、面積0.03mm2以上の着色物を全て測定し、面積
の和を平方メートル当りに換算し求めた。結果を表1に
示した。
【0019】実施例2 実施例1の高速洗浄機の白水を回収する工程において、
コンベンショナルな繊維回収フィルターを廃止し、低差
圧型遠心クリーナーのみ(図2)とした以外は実施例1
と同条件で処理した。結果を表1に示す。
【0020】比較例1 実施例1の高速洗浄機の白水を図3に示すように全て廃
棄した以外は実施例1と同条件で処理した。結果を表1
に示す。
【0021】比較例2 実施例1の高速洗浄機の白水を図4に示すように、金網
で濾過する形式の繊維回収フィルターで処理し、繊維回
収フィルターの白水を低差圧型遠心クリーナーで処理し
ないで廃棄した以外は実施例1と同条件で処理した。結
果を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】表1から明かなように、金網で濾過する形
式の繊維回収フィルターを使用したコンベンショナルな
方式(比較例2)ではもともと洗浄機の白水中の長繊維
分3%と少ないこともあり繊維回収フィルターがない場
合(比較例1)に対して3%程度しか収率の向上が望め
ないのに対し、繊維回収フィルターの白水を再度遠心式
液体サイクロン(本例では低差圧型クリーナー)で処理
した場合(実施例1)にはトータルの収率が70%と、
原料中のパルプ分がほぼ90%回収されており、しか
も、白色度、残留インキ量等の品質には悪影響がないこ
とが判る。更に、実施例2では、繊維回収フィルターを
除いても収率の優位性即ちパルプ分の回収効率には大き
な影響を与えないことが示されている。なお、このよう
にして得られた製品古紙パルプには、灰分として3%の
顔料分が残留していた。元来、コート紙単独古紙原料の
脱墨は、インキが塗層でブロックされるため、塗層だけ
を除いてやるだけで相当程度脱墨される。本例はコート
紙単独を処理するプラントではフローテーションの工程
を除くことにより収率が向上することを示唆している。
【0024】実施例3 チラシとしてコート紙を30%含む新聞古紙原料(選別
新聞クラス)に苛性ソーダを対パルプ1%、脱墨剤(花
王社製、D1600)を同じく0.08%を添加し、原
料濃度15%で離解し、原料スラリーを調整した。原料
の組成は、長繊維分が75%、微細繊維分が14%、顔
料分が11%であった。この原料を後工程から向流して
きた白水(長繊維分11%、微細繊維分36%、顔料分
53%)を用いて濃度2.5%に希釈し、スリット幅
0.3mmの円筒型遠心スクリーンで大きな異物を除去し
図1に示すように図中の高速洗浄機にて洗浄した。本実
施例では、この高速洗浄機の白水をコンベンショナルな
金網で濾過する形式の繊維回収フィルターで処理した
後、更に繊維回収フィルターの白水中の微細繊維を回収
するために低差圧型の遠心型クリーナーで差圧1.4Kg
/cm2リ ジェクト率20%で処理し、回収繊維を繊維回
収フィルター原料供給ラインに戻した。
【0025】一方、高速洗浄機で洗浄された原料は後工
程に送られ、古紙パルプとして精製し、収率と白色度、
残留インキ量等の品質をチェックした。なお、後工程の
詳細な条件は、高速洗浄機の原料をシックナーにて濃度
30%まで濃縮後、苛性ソーダーを対パルプ3.0%、
過酸化水素を同じく2.0%、珪酸ソーダーを4.0
%、脱墨剤(D1600)を0.1%加え、高速攪拌機
(1000rpm)により原料相互を摩擦、攪拌混合後、
65℃、3時間熟成し、 次いで後工程から交流してき
た白水で濃度0.8%まで希釈し、G/L1.2(体積
比)で竪型フローテーターによりフローテーション処理
を行い、更にスリット幅0.2mmび竪型遠心スクリーン
処理、低差圧型遠心クリーナーで差圧1.8Kg/cm2
リジェクト率5%で精選後、再度濃縮し、製品古紙パル
プとするもの で、フローテーション処理によって6
%、クリーナー、スクリーンのリジェクトとして2%、
原料古紙中のデンプン等水に溶けて1%、合計9%が高
速洗浄機以外の工程で除去されている。結果を表2に示
す。
【0026】実施例4 実施例3の高速洗浄機の白水を回収する工程において、
コンベンショナルな繊維回収フィルターを廃止し、低差
圧型遠心クリーナーのみとした(図2)以外は実施例3
と同条件で処理した。結果を表2に示す。
【0027】比較例3 実施例3の高速洗浄機の白水を図3に示すように全て廃
棄した以外は実施例3と同条件で処理した。結果を表2
に示す。
【0028】比較例4 実施例3の高速洗浄機の白水を図4に示すように、金網
で濾過する形式の繊維回収フィルターで処理し、繊維回
収フィルターの白水を低差圧型遠心クリーナーで処理し
ないで廃棄した以外は実施例3と同条件で処理した。結
果を表2に示す。
【0029】
【表2】
【0030】表2から明かなように、選別新聞古紙を処
理した場合もコート紙古紙処理同様の結果が得られた。
金網で濾過する形式の繊維回収フィルターを使用したコ
ンベンショナルな方式(比較例4)ではもともと洗浄機
の白水中の長繊維分5%と少ないこともあり繊維回収フ
ィルターがない場合(比較例3)に対して2%程度しか
収率の向上が望めないのに対し、繊維回収フィルターの
白水を再度遠心式液体サイクロン(本例では低差圧型ク
リーナー)で処理した場合(実施例3)にはトータルの
収率が70%と、原料中のパルプ分がほぼ回収されてお
り、しかも、白色度、残留インキ量等の品質には悪影響
がないことが判る。更に、実施例4では、繊維回収フィ
ルターを除いても収率の優位性即ちパルプ分の回収効率
には大きな影響を与えないことが示されている。なお、
このようにして得られた製品古紙パルプには、灰分とし
て2%の顔料分が残留していた。
【0031】
【発明の効果】本発明は、白水中の微細繊維を中心とし
たパルプ分を回収することにより、得られた古紙パルプ
の品質に影響を与えずに高い収率でパルプ繊維を回収す
ると共に廃棄物の減少を可能とする。なお、実施例とし
て塗工古紙と一般新聞古紙について挙げたが、微細繊維
は通常の製紙原料中にも10〜20%含まれており、こ
れ以外の模造古紙等についても本発明の優位性が期待で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すフロー図。
【図2】本発明の他の実施例を示すフロー図。
【図3】従来の白水を回収しない例を示すフロー図。
【図4】従来の白水を回収する例を示すフロー図。
【符号の説明】
1 パルパー 2 円筒型遠心スクリーン 3 高速洗浄機 4 繊維回収フィルター 5 低差圧型クリーナー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離解・分散した古紙原料を洗浄する工程
    において、白水を比重分離装置で処理し、白水中のパル
    プ分を比重差を利用して回収することを特徴とする古紙
    パルプ製造方法。
JP32672192A 1992-12-07 1992-12-07 古紙パルプ製造方法 Pending JPH06173183A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007297728A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Oji Paper Co Ltd 多層構造ライナーおよびその製造方法
JP2020050381A (ja) * 2018-09-26 2020-04-02 北越コーポレーション株式会社 チップ状電子部品用キャリアテープ台紙及びチップ状電子部品用キャリアテープの製造方法

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